JPH0626942Y2 - 設計及び教習用等に使用されるメイソンリー建築物の模型用具 - Google Patents

設計及び教習用等に使用されるメイソンリー建築物の模型用具

Info

Publication number
JPH0626942Y2
JPH0626942Y2 JP2011088U JP2011088U JPH0626942Y2 JP H0626942 Y2 JPH0626942 Y2 JP H0626942Y2 JP 2011088 U JP2011088 U JP 2011088U JP 2011088 U JP2011088 U JP 2011088U JP H0626942 Y2 JPH0626942 Y2 JP H0626942Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
face
block
convex piece
shells
thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2011088U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01125477U (ja
Inventor
明生 馬場
安彦 藤野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui House Ltd filed Critical Sekisui House Ltd
Priority to JP2011088U priority Critical patent/JPH0626942Y2/ja
Publication of JPH01125477U publication Critical patent/JPH01125477U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0626942Y2 publication Critical patent/JPH0626942Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Instructional Devices (AREA)
  • Toys (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、メイソンリー建築物を設計するために用い
られたり或いは教習用として使用される模型用具に関す
るものである。
従来の技術 型枠コンクリートブロックを用いたメイソンリー構造の
建築物を設計する場合には、そのブロックの配置をどの
ようにするかが重要である。従来においては、設計者が
各ブロックを図面に描きながらその配置を考え、プラン
が決まると正式な図面を作成している。また、メイソン
リー建築物を学ぶための教育用具としては模型は用いら
れておらず、参考図書や図面を用いて行なっている。
考案が解決しようとする課題 上記のようにブロック構造建築物においては、1種類の
ブロックのみでは隅部やコーナー部分の納まりを整える
ことができないから数種類必要であるが、このような数
種類のブロックの配置や組合せを、図面上で考えるのは
相当な手間を必要とする。特に破れ目地に積層するもの
においては、各ブロックを横方向に2分の1ピッチだけ
ずらせて積むだけでなく、T字型或はL字型のコーナー
部においては、そのような積上げだけでは不十分であ
り、また、正式なプランが決まった場合には、前述した
ようにこれを図面に描き起こすことになるが、例えば1
つの壁面当たりのブロックの数は相当なものとなり、逐
次図面上へ表現するのは非常な手間を要するものであ
る。また、建築物の具体的な外観を知るために透視図が
用いられるが、そのような透視図を具体的に描き起こす
のも非常に大変な作業である。他方、教育訓練の場にお
いては、参考図書や図面のみならず具体的に組み立てて
みることが効果的である。
この考案は、このような事情に鑑みてなされたものであ
り、ブロック構造建築物の設計や教育訓練の場において
有効な模型用具を提供するものである。
課題を解決するための手段 上記の目的を達成するため、この考案においては、互い
に積層してブロック構造建築物の模型を構成できるよう
にした1又は複数種の弾性を備えた硬質プラスチック製
の模型ブロックからなり、各模型ブロックは、少なくと
も基本ブロックと、その基本ブロックの4分の3の長さ
の隅ブロックと、同じく4分の1の長さの隅ブロックか
ら構成され、 前記基本ブロックは、厚さ2Tで左右方向の長さが16
Tで且つその外側面間の間隔を8Tとして対抗配置され
た方形の一対のフェースシェルと、両フェースシェル間
を連結し且つフェースシェルよりも高さの低い左右一対
の連結部とからなる上下及び左右を解放した形状であっ
て、それらフェースシェルの上端面中央には、そのフェ
ースシェルの内側面からの厚さがTで且つ横方向の長さ
が6Tの凸片が前記フェースシェルの内側面と同一面と
なるようにして上方に向けて突設され、この中央の凸片
の両側に2Tの幅の凹部をおいて同じくフェースシェル
の内側面からの厚さTの凸片がフェースシェル内側面と
同一面となるようにして上方に向けて突設され、同じく
下端面には外側面からの厚さTの凸片がその外側面がフ
ェースシェル外側面と同一面となるようにして形成さ
れ、その凸片の内側には前記凹部と同じ横方向の位置に
厚さTで且つ長さ2Tの嵌合用突起を一体に形成してお
り、 前記4分の3の長さの隅ブロックは、互いに対抗するフ
ェースシェルの左右方向の一方の端部間を連結するよう
にして、それらフェースシェルと直角方向のフェースシ
ェルを一体に設けており、互いに対抗するフェースシェ
ルの上端面には、それらフェースシェルの解放端側から
長さ4Tの位置に設けた凹部を挟んでそれぞれ内側面か
らの厚さがTの上向きの凸片をその内側面がフェースシ
ェル内側面と同一面となるようにして形成し、同じく対
抗するフェースシェルの下端面には、外側面から厚さT
の凸片がその外側面がフェースシェル外側面と同一面と
なるようにして形成され、その凸片の内側には前記上端
の凹部と同じ横方向の位置に厚さTで且つ長さ2Tの嵌
合用突起を一体に形成しており、 前記4分の1の隅ブロックは、互いに対抗するフェース
シェルの左右方向の一方の端部間を連結するようにし
て、それらフェースシェルと直角方向のフェースシェル
を一体に設けており、互いに対抗するフェースシェルの
上端面には、前記4分の3の隅ブロックとそれらの前記
直角方向のフェースシェルが同一平面となるようにして
上下に積層した状態で、4分の3の隅ブロック下端の凸
片内に嵌合する厚さTの凸片を、同じく下端面にはその
下側の4分の3の隅ブロック上端の突片の外側に嵌合す
る厚さTの凸片を一体に形成しており、 更に、各ブロックの上端の凸片の先端部内側面と下端の
凸片の先端部外側面には、上側のブロックの下端の凸片
と下側のブロック上端の凸片とを嵌合した状態で相互に
係合して上下方向への抜けを防止する内外方向の係合突
起を一体に形成してあることを特徴とするものである。
作用 敷地盤上に、まず最下段の模型ブロックを取り付け、そ
の上に順次各模型ブロックを相互に嵌合させながら積層
して、例えば、第10図のようなブロック構造建築物用
の模型を構成させるものである。
実施例 次に、この考案に基づいて得られる実施例を、図面を参
照しながら説明する。前述したように、この実施例の模
型ブロックは、第1図に示されるような基本ブロック
(1)と、第2図及び第3図に示されるような一対の隅
ブロック(3)(4)と、第4図及び第5図に示される
ような上下端ブロック(2)(14)とからなる。基本ブロ
ック(1)の長さを16Tとすると、隅ブロック(3)
の長さは4分の3の12T、他の1つの隅ブロック
(4)の長さは4Tである。すなわち、ブロックの長さ
の基本単位は4Tとしてある。
基本ブロック(1)は、実際の型枠コンクリートブロッ
クと同様に、内外の一対のフェースシェル(5)(5)
と、両フェースシェル(5)(5)間を連結し、かつ、
フェースシェル(5)よりも高さの低い一対の連結部
(6)(6)とから構成されている。各フェースシェル
(5)(5)の外側面を結ぶ間隔は8Tであり、同じく
フェースシェル(5)(5)の厚さは2Tとされてい
る。
そして、各フェースシェル(5)(5)の上下方向の端
部には、その上部側端面においては、内側面からTの厚
さで、それぞれ複数の嵌合用の凸片(7)(7)がその
端面に沿って形成されている。これらの嵌合用凸片
(7)(7)は、その長手方向の端部から4Tの長さの
位置において切欠された長さ2Tの2個の凹部(8)
(8)によって、中央の長さ6Tの凸片(7)とその両
側の長さ3Tの凸片(7)とに分割して形成されてい
る。また、凹部(8)(8)は、前記端部から4Tの長
さの位置を中心として左右対称である。他方、フェース
シェル(5)(5)の下端面においては、上端面と対称
に、外側面から厚さTの範囲で、同様に長手方向に沿っ
て、嵌合用凸片(9)(9)が形成されている。そし
て、同じく左右方向の両端部から4Tの長さの位置にお
いて、前記嵌合用凹部(8)(8)に対応した長さ2T
で且つ厚さTの嵌合用の突起(10)(10)が一体に形成され
ている。
第1図のように、この基本ブロック(1)を破れ目地に
積む場合には、例えば、上部側基本ブロック(1)下端
面の左側の嵌合用突起(10)が、下側基本ブロック(1)
上端面の右側の嵌合用凹部(8)へ嵌るようにして積層
連結する。このとき、上部側基本ブロック(1)下端の
嵌合用凸片(9)(9)間に、下側基本ブロック(1)
上端の嵌合用凸片(7)(7)が嵌り、これらによって
前後左右に動かないよう連結される。また、基本ブロッ
ク(1)のフェースシェル(5)(5)における長手方
向の端部には、第6図のように、平面から見て、左右方
向の一方の端部においてはフェースシェル(5)の厚み
方向の一方の側に偏って、他方においてはその他方の側
に偏って、係合用凸起(11)(11)が一体に連接されて、こ
れらが相互に重なり合って左右方向の位置ずれを防止す
るようにしている。
第2図に示す4分の3の長さの隅ブロック(3)は、同
様に内外のフェースシェル(5)(5)を備えるととも
に、このフェースシェル(5)(5)を連結し且つフェ
ースシェル(5)よりも高さの低い1個の連結部(6)
が設けられているが、更に、その横方向の一方の端部側
において、両フェースシェル(5)(5)の端部間を結
ぶ直角方向の端部フェースシェル(13)が一体に形成され
ている。そして、内外のフェースシェル(5)(5)の
上端面には、各フェースシェル(5)(5)の解放され
た端部側より4Tの位置において形成した長さ2Tの嵌
合用凹部(8)によって分割形成された、長さ3Tの凸
片(7)と長さ6Tの凸片(7)が前記解放端側から順
に形成されている。また、その下端面においては、前記
基本ブロック(1)のところで述べたと同様に、上部側
の凸片(7)(7)と対称に、その外側面から厚さTの
範囲で凸片(9)(9)が形成され、更に、上部側の凹
部(8)(8)に対応する長さ2Tで且つ厚さTの嵌合
用突起(10)が一体に形成されている。また、フェースシ
ェル(5)(5)の解放端には前記と同様の係合用突起
(11)(11)が形成してある。
第3図の4分の1の隅ブロック(4)は、第1図の基本
ブロック(1)のフェースシェル(5)(5)を4分の
1の長さにし、その一端に第2図と同様の直角方向の端
部フェースシェル(13)を設けたものである。そして、そ
の対抗するフェースシェル(5)(5)の上端面には、
上記4分の3の隅ブロック(3)下端の凸片(9)に嵌
合する内側面から厚さTの凸片(7)が形成され、下端
面には、外側から厚さTの凸片(9)とその凸片(9)
の内側に形成されて4分の3の隅ブロック(3)上端の
凹部(8)に嵌合する厚さTの突起(10)が形成されてい
る。
第4図に示す下端ブロック(2)においては、内外一対
のフェースシェル(5)(5)とこのフェースシェル
(5)(5)間の下端部を結ぶ端部フェースシェル(13)
とからなる垂直断面コの字形であって、その上端面に、
同様の凸片(7)等が一体に形成してある。この下端ブ
ロック(2)は、例えば第10図に示す開口部(23)上端
のまぐさとして用いられるもので、凸片(7)と壁下端
のブロックへ下方より嵌合して取り付ける。
第5図の上端ブロック(14)は、例えば開口部(23)の下端
又はパラペット部等の壁上端に取り付けられるもので、
長さ8T、幅8Tの頂版(24)の周面に、厚さTの嵌合用
凸片(9)を形成したもので、第5図の状態から上下逆
向きにして取り付けられる。
第7図は、敷地盤(15)の部分的な拡大図を示しており、
この図で示すように、敷地盤(15)においては、板状の基
板(16)の表面に、1辺が6Tの長さの正方形の突起(17)
(17)…を、碁盤状に配列したものであり、各突起(17)(1
7)…間の溝(18)の幅が2Tとされている。したがって、
この突起(17)は、各ブロック(1)〜(4)の下端部に
おける凸片(9)(9)間の幅に等しく、これらの間に
嵌合されるようになっている。また、凸片(9)の厚み
がTであることから、前記の溝(18)には、ブロック
(1)(3)(4)を厚み方向に隣接して設置できるよ
うになっている。
上記各ブロック(1)〜(4)(14)において、上部側の
凸片(7)(9)は、第7図の基本ブロック(1)で代
表されるように、その外側面に先端にその上端部が厚く
なるような湾曲形状の係合突起(12a)が一体に形成され
と、下側の凸片(9)は、その内側の面の先端に下端部
が厚くなるような湾曲形状の係合突起(12b)が一体に形
成され、これらを相互に係合させてさせると、容易に抜
けないようになっている。但し、少し強く引き抜けば取
り外し可能であり、一度組み立てた後でも分解して何度
でも組立てを行なうことができる。こられの各ブロック
(1)〜(4)(14)は、硬質でかつ適度の弾性を備えた
プラスチック材料によって製作されるものであり、前記
凸片(7)(9)は、その弾性によって撓むことがで
き、この弾性力を利用して、上部側の凸片(7)(7)
を下側の凸片(9)(9)内へ嵌合させることができ
る。また、敷地盤(15)も同一又は同様の材質によって製
作される。更に、各ブロックの上下の凸片(7)(9)
は、互いに係合させた状態でフェースシェル(5)の厚
さ内に収まるよう、そのフェースシェルの厚さ2Tに対
してTの厚さとするとともに、各図で見られるように、
上部側の凸片(7)の内側面をフェースシェル(5)の
内側面と同一面とし、下側の凸片(9)の外側面をフェ
ースシェル(5)の外側面と同一面となるように形成し
ている。
第9図が、各模型ブロックの1つ1つの配置例を示した
ものであり、各コーナー部においては、夫々4分の3の
長さの隅ブロック(2)を用いており、他方窓(19)の両
側に4分の1の長さの隅ブロック(4)を配置してい
る。また、開口部(23)のまぐさ部分に下端ブロック
(2)を、同じく開口部(23)の下側とパラペット部に上
端ブロック(14)を取り付けている。前記第6図及びこの
第10図でも示すように、各フェースシェル(5)
(5)(13)の横方向の端部には、上下方向に沿って段状
の切欠(20)が形成されており、各ブロック(1)〜
(4)(14)を積層した際に、この切欠(20)によって大き
めの目地が形成されることとなり、したがって、例え
ば、壁の一面を複写機等によって複写した際に、その目
地が明瞭に現わされることとなる。そのため、具体的な
図面を描かなくても、そのように複写機で複写して適当
に拡大縮小するか、或いはそのままの状態で組立図面と
することも可能である。また、従来の透視図に代えて、
第10図の如く組み立てた建築物の模型を、斜め方向か
ら写真に撮る等して用いることも可能である。この実施
例では、積層されたブロックの上面に模型用スラブ板(2
1)を用いている。この他に窓用のサッシやドア等の各種
の模型を用いることも可能である。
更に、第11図は、破れ目地構造における十字型接合部
の各ブロックの連結構造を示したもので、図において、
基本ブロック(1)の側面には前記4分の3の隅ブロッ
ク(3)が、その直角方向の端部フェースシェル(13)が
接しているが、その上部には基本ブロック(1)の中央
を横断するようにして基本ブロック(1)が取り付けら
れる。このとき、基本ブロック(1)の下端の凸片
(9)内側面間の間隔が丁度6Tとなっているので、下
側の基本ブロック(1)上端中央の凸片(7)の両端に
嵌合して、その上部側基本ブロック(1)の幅方向への
移動を規制されるよう相互に保持される。更に、その下
側の凸片(9)の一対の凸起(10)(10)が、下側の基本ブ
ロック(1)における上端中央部の凸片(7)へその外
側面側から嵌合するので、上部側基本ブロック(1)の
幅方向に対しても確実に保持されることになる。また、
上部の基本ブロック(1)下端の凸片(9)は、同時に
4分の3の隅ブロック(3)上端の凸片(7)に嵌合す
るがこれは必ずしも長手方向の移動は規制されていな
い。しかし、その隅ブロック(3)は、その下側におい
て、基本ブロック(1)の凹部(8)がその端部フェー
スシェル(13)に嵌合することによって、同方向に保持さ
れており、このようにして積み上げた後は、この部分で
不測に分離する恐れはない。これはT字型及びL字型接
合部においても同様である。なお、4分の1の隅ブロッ
ク(4)は、第8図でも示すように壁端に用いられるも
ので、その凸片(7)が上部の4分の3の隅ブロック
(3)等へ嵌合して横方向に保持されるから、この部分
においても分解する恐れはない。すなわち、この考案で
は、各ブロックの凸片(7)、凹部(8)及び突起(10)
を上記の厚さ及び長さ等で構成することによって、十字
型、L字型及びT字型等に組み立てた場合でも、各ブロ
ックを相互に確実に保持して不測に分解することを防止
することができるのである。
更に、上記のように組立てた状態で、壁方向の中間に配
置される基本ブロック(1)は、各フェースシェル
(5)(5)間の上下両端側が全て開放状となっていこ
とから、連結部(6)の両側に上下に貫通する空洞部が
出来るため、この部分に縦方向の鉄筋模型を挿入でき、
他方、連結部(6)はフェースシェル(5)よりも高さ
が低くなっているため、上下の連結部(6)間に壁方向
貫通した空洞が出来、この空洞部に横方向の鉄筋模型を
挿入できるので、そのような鉄筋をも配筋した状態を見
ることが出来、単なるブロックの組積のみならず、配筋
までをシミュレートできる。また、組立てた状態では、
実際の組積構造とは異なるような突起のようなものが内
部空洞部にも存在しないから、ほぼ完全な模型を得るこ
とが出来る。
考案の効果 この考案によれば、各模型ブロックを組み立てながら、
その配列を検討することができるので、図面上で検討す
る場合に比較して、遥かに容易にそのブロックの配列等
の検討を行なうことができる。また、組み立てられた建
築物模型の壁の各面を複写機でコピーすることにより、
ブロックの組立図の図面に代えることも可能であり、そ
の設計のための作業が極めて単純化できるという効果が
得られる。また、出来上がった建築物の形を具体的にか
つ立体的に見ることができるため、透視図よりもより現
物に近い状態でその出来上がりを検討できる。教育や訓
練の場においては、具体的に組み立てながら学ぶことが
でき、従来の参考図書や図面のみの場合に比較して、よ
り短期間でこの種のメイソンリー構造建築物の学習を行
なうことができるという効果がある。
特に、この考案のブロックは、その凸片の先端の係合突
起によって上下方向の抜けを防止すると共に、それら凸
片と突起を、Tを基本単位として前記の厚さ及び長さ寸
法で構成しているため、破れ目構造において十字型、L
字型及びT字型等に組み立てた場合でも横方向に不測に
外れることがなく、各ブロックを相互に確実に保持して
一度組み立てた建築物モデルが不測に分解することを防
止することができるのである。そのため、組み立て作業
の途中で崩れて何度もやり直したりする必要がなく、組
み立て作業を能率よく行なうことが出来る。或は、設計
室で組み立てて現場で作業員が模型を見ながら組積作業
を行なうように利用する場合でも、運搬時に分解したり
或は作業員などが触れて崩れる恐れがないという利点が
ある。特に、建築物一棟当たりのブロック数は非常に多
く、組み立てには相当な時間を要するから途中で崩れる
といった自体は作業能率を大幅に低下させるから、この
ような点は極めて重要である。
更に、この考案では、組立てた状態で前記のように上下
方向及び壁方向に貫通した空洞部が形成されることか
ら、これらの空洞部に縦方向と横方向の鉄筋模型を挿入
できるので、そのような鉄筋をも配筋した状態を見るこ
とが出来るという効果がある。この場合において、組立
てた状態では、実際の組積構造とは異なるような突起の
ようなものが内部空洞部にも存在しないから、ほぼ完全
な模型を得ることが出来ることになる。特に、メイソン
リー建築物は、ブロックを組積した後その内部空洞部に
コンクリートを打設して構築するものであり、このよう
に空洞部に実際と異なる連結部材のようなものが存在し
ないから、前記のように鉄筋模型を配置した構造を見る
ことが出来るのみならず、コンクリートの廻り具合やコ
ンクリートを打設するためにどのようにしたら良いかと
いった検討を加えることが可能となる。
すなわち、この考案は、メイソンリー建築物のブロック
模型を容易にかつ崩れることなく組立てることが出来る
とともに、しかも、外側及び内部空洞部の外観形状を実
際と同じに組立てることが出来るようにしたものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の実施例における基本ブロックとそ
の連結方法を示す斜視図、第2図及び第3図は、夫々隅
ブロックの斜視図、第4図は、下端ブロックの斜視図、
第5図は、上端ブロックの斜視図、第6図は、基本ブロ
ックの横方向の連結状態を示す平面図、第7図は、敷地
盤の要部の拡大斜視図、第8図は、敷地盤上へのブロッ
クの積層状態を示す縦断面図、第9図は、ブロックの配
置を示す要部の平面図、第10図は、この考案の模型ブ
ロックによって組み立てられたブロック構造建築物の斜
視図、第11図は、十字型接合部での組立構造を示す要
部分解斜視図である。 (1)……基本ブロック、(3)……4分の3の隅ブロ
ック、(4)……4分の1の隅ブロック、(5)(13)…
…フェースシェル、(7)(9)……凸片、(8)……
凹部、(10)……突起、(12a)(12b)……係合突起、(15)…
…敷地盤、(22)……建築物模型。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに積層してブロック構造建築物の模型
    を構成できるようにした1又は複数種の弾性を備えた硬
    質プラスチック製の模型ブロックからなり、各模型ブロ
    ックは、少なくとも基本ブロックと、その基本ブロック
    の4分の3の長さの隅ブロックと、同じく4分の1の長
    さの隅ブロックから構成され、 前記基本ブロックは、厚さ2Tで左右方向の長さが16
    Tで且つその外側面間の間隔を8Tとして対抗配置され
    た方形の一対のフェースシェルと、両フェースシェル間
    を連結し且つフェースシェルよりも高さの低い左右一対
    の連結部とからなる上下及び左右を解放した形状であっ
    て、それらフェースシェルの上端面中央には、そのフェ
    ースシェルの内側面からの厚さがTで且つ横方向の長さ
    が6Tの凸片が前記フェースシェルの内側面と同一面と
    なるようにして上方に向けて突設され、この中央の凸片
    の両側に2Tの幅の凹部をおいて同じくフェースシェル
    の内側面からの厚さTの凸片がフェースシェル内側面と
    同一面となるようにして上方に向けて突設され、同じく
    下端面には外側面からの厚さTの凸片がその外側面がフ
    ェースシェル外側面と同一面となるようにして形成さ
    れ、その凸片の内側には前記凹部と同じ横方向の位置に
    厚さTで且つ長さ2Tの嵌合用突起を一体に形成してお
    り、 前記4分の3の長さの隅ブロックは、互いに対抗するフ
    ェースシェルの左右方向の一方の端部間を連結するよう
    にして、それらフェースシェルと直角方向のフェースシ
    ェルを一体に設けており、互いに対抗するフェースシェ
    ルの上端面には、それらフェースシェルの解放端側から
    長さ4Tの位置に設けた凹部を挟んでそれぞれ内側面か
    らの厚さがTの上向きの凸片をその内側面がフェースシ
    ェル内側面と同一面となるようにして形成し、同じく対
    抗するフェースシェルの下端面には、外側面から厚さT
    の凸片がその外側面がフェースシェル外側面と同一面と
    なるようにして形成され、その凸片の内側には前記上端
    の凹部と同じ横方向の位置に厚さTで且つ長さ2Tの嵌
    合用突起を一体に形成しており、 前記4分の1の隅ブロックは、互いに対抗するフェース
    シェルの左右方向の一方の端部間を連結するようにし
    て、それらフェースシェルと直角方向のフェースシェル
    を一体に設けており、互いに対抗するフェースシェルの
    上端面には、前記4分の3の隅ブロックとそれらの前記
    直角方向のフェースシェルが同一平面となるようにして
    上下に積層した状態で、4分の3の隅ブロック下端の凸
    片内に嵌合する厚さTの凸片を、同じく下端面にはその
    下側の4分の3の隅ブロック上端の突片の外側に嵌合す
    る厚さTの凸片を一体に形成しており、 更に、各ブロックの上端の凸片の先端部内側面と下端の
    凸片の先端部外側面には、上側のブロックの下端の凸片
    と下側のブロック上端の凸片とを嵌合した状態で相互に
    係合して上下方向への抜けを防止する内外方向の係合突
    起を一体に形成してあることを特徴とする設計及び教習
    用等に使用されるメイソンリー建築物の模型用具。
JP2011088U 1988-02-18 1988-02-18 設計及び教習用等に使用されるメイソンリー建築物の模型用具 Expired - Lifetime JPH0626942Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011088U JPH0626942Y2 (ja) 1988-02-18 1988-02-18 設計及び教習用等に使用されるメイソンリー建築物の模型用具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011088U JPH0626942Y2 (ja) 1988-02-18 1988-02-18 設計及び教習用等に使用されるメイソンリー建築物の模型用具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01125477U JPH01125477U (ja) 1989-08-28
JPH0626942Y2 true JPH0626942Y2 (ja) 1994-07-20

Family

ID=31236203

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011088U Expired - Lifetime JPH0626942Y2 (ja) 1988-02-18 1988-02-18 設計及び教習用等に使用されるメイソンリー建築物の模型用具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0626942Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101037441B1 (ko) * 2008-10-22 2011-05-30 조정구 접합기본유닛의 조합 방식에 의한 한옥모형조립세트

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6250986B1 (en) * 1999-02-08 2001-06-26 Soren Christian Sorensen Building element for set of toy building blocks

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101037441B1 (ko) * 2008-10-22 2011-05-30 조정구 접합기본유닛의 조합 방식에 의한 한옥모형조립세트

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01125477U (ja) 1989-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2960162B2 (ja) 流し込みコンクリート用のプラスチック製の型体
JPH0343417B2 (ja)
US20020119725A1 (en) Apparatus for entertainment and education and method of use
US3146497A (en) Building structure
JPH0626942Y2 (ja) 設計及び教習用等に使用されるメイソンリー建築物の模型用具
US20190091597A1 (en) Construction-set elements
JP2005171648A (ja) 組合せブロック及びコーナーブロック
JPH0432404Y2 (ja)
JPH0755265B2 (ja) 構築単位体
JP3947479B2 (ja) 木造建物用壁構成材
JPS6339727Y2 (ja)
RU2698335C1 (ru) Конструктор из кубиков
JPH0332179Y2 (ja)
JP4129210B2 (ja) レンガ、コンクリートブロック等のレンガ類組積み構造とこれに使用するレンガ、コンクリートブロック等のレンガ類および係合ピン。
JP3124795U (ja) プレート部材の連結構造
JPH0336249Y2 (ja)
JPH0421929Y2 (ja)
KR101758781B1 (ko) 조립식 블록 기초판 및 조립식 블록 기초판 조립체
JPH0336247Y2 (ja)
JP2022094726A (ja) 構造体
JPS6019130Y2 (ja) コンクリ−ト製組立堤防
JPH0333851Y2 (ja)
KR20240063411A (ko) 조립식 건축 블록
JPH061635Y2 (ja) 井桁組擁壁
JPH019972Y2 (ja)