JP3013825U - 鉄鋼被塗物の被覆構造 - Google Patents
鉄鋼被塗物の被覆構造Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来のガスフレーム溶射や電気アーク溶射
は、溶融された金属粒子が高温であり、被塗物の限定、
あるいは熱による歪の発生等があり、特に鉄鋼被塗物に
対しては付着性が悪かったので、これ解決し、金属の低
温溶射による被膜を有する金属体を提供する。 【構成】 鉄鋼被塗物1と、この被塗物の表面上に低温
溶射された亜鉛,亜鉛合金,アルミニウム,アルミニウ
ム合金,マグネシウム,マグネシウム合金及びステンレ
スから選ばれた金属または合金の被膜2と、これに塗布
された下塗り塗料被膜3と、または、この下塗り塗料を
用いずこれに塗布された水酸基含有の含フッ素共重合体
を展色剤として塗料被膜4とより成ることを特徴とする
金属低温溶射被膜を有する金属体である。
は、溶融された金属粒子が高温であり、被塗物の限定、
あるいは熱による歪の発生等があり、特に鉄鋼被塗物に
対しては付着性が悪かったので、これ解決し、金属の低
温溶射による被膜を有する金属体を提供する。 【構成】 鉄鋼被塗物1と、この被塗物の表面上に低温
溶射された亜鉛,亜鉛合金,アルミニウム,アルミニウ
ム合金,マグネシウム,マグネシウム合金及びステンレ
スから選ばれた金属または合金の被膜2と、これに塗布
された下塗り塗料被膜3と、または、この下塗り塗料を
用いずこれに塗布された水酸基含有の含フッ素共重合体
を展色剤として塗料被膜4とより成ることを特徴とする
金属低温溶射被膜を有する金属体である。
Description
【0001】
本考案は、本来的に塗料に対して付着性の悪い金属上に塗料が密着被覆され、 腐食され易い金属が保護された、金属低温溶射被膜を有する金属体に関するもの である。
【0002】
従来、塗装が施される金属としては鉄が最も一般的なものの一つである。この 金属に対して美装上あるいは表面保護上、塗料を塗布することが要求される。し かして、この金属は塗料との付着性が悪く、そのままでは防食性に劣るという問 題点があった。その大きな要因の一つには、その金属表面上の酸化皮膜の形成や 経時的な腐食の増大が挙げられ、これらが塗料の付着性を阻害するといわれてい る。従って、この金属への塗装に際しては、素地金属と反応性を有する化合物を 添加した塗料を使用するとか、表面をケミカルエッチングする等が行われている 。しかし、前者は使用出来る塗料の種類が限定されるとか、後者の方法は処理が 困難な部位がある等種々の問題点があった。
【0003】 一方、鉄等の表面にある種の金属や合金等を溶射し、防食性の向上を計ること は古くから行われていた。従来の金属溶射は、例えば鉄素地上に亜鉛あるいは亜 鉛−アルミニウム合金等の鉄より卑な金属を溶射し、電気化学的に鉄を保護する ことが最も一般的であった。
【0004】
しかるに、従来の金属溶射は、ガスフレーム溶射及び電気アーク溶射等が代表 的なものであった。この種の金属溶射においては、溶融された金属粒子が高温の まま被塗物上に付着するため熱による歪の発生や、被塗物の限定、あるいは溶射 時の環境や施工作業性等の問題、更には高温に保持された金属の拡散による塗着 効率の低下やフユームの問題、其の他高温にさらされた状態により金属の酸化( 酸化被膜の形成→塗料付着性低下)等種々の問題点があるため、長時間の防食性 が要求される場合等、ごく限られた場合に使用されていた。
【0005】 更に、従来の合成樹脂塗料塗膜に比較して格段に耐候性の優れているフッ素樹 脂を展色剤とする塗料も開発されている。
【0006】 しかして、この種塗料は上塗り塗膜としての耐候性は極めて優れているにもか かわらず、塗膜下での被塗物の腐食進行防止や、被塗物表面への付着性等の問題 があり、両方の性能上のバランスがとれていなかった。
【0007】 本考案は、前記の如き従来技術における問題点を解決し、鉄素地に対し付着性 の優れた塗膜が形成されているとともに、耐候性及び防食性共に優れた塗膜が形 成されている金属低温溶射被膜を有する金属体を提供するものである。
【0008】
本考案は、鉄鋼被塗物と、この被塗物の表面上に溶射された亜鉛,亜鉛合金, アルミニウム,アルミニウム合金,マグネシウム,マグネシウム合金及びステン レスから選ばれた金属、または合金の低温溶射被膜と、これに塗布された水酸基 含有の含フッ素共重合体を展色剤とした上塗り塗料被膜とより成ることを特徴と する。
【0009】 また、前記水酸基含有の含フッ素共重合体は、フルオロオレフィン40〜60 モル%,シクロヘキシルビニルエーテル5〜45モル%,アルキルビニルエーテ ル5〜45モル%およびヒドロキシアルキルビニルエーテル3〜15モル%の割 合からなる共重合体であることを特徴とする。
【0010】 また、鉄鋼被塗物と、この被塗物の表面上に溶射された亜鉛,亜鉛合金,アル ミニウム,アルミニウム合金,マグネシウム,マグネシウム合金及びステンレス から選ばれた金属または合金の低温溶射被膜と、これに塗布された下塗り塗料被 膜と、これに塗布された水酸基含有の含フッ素共重合体を展色剤とした上塗り塗 料被膜とより成ることを特徴とする。
【0011】 また、上記の水酸基含有の含フッ素共重合体は、フルオロオレフィン40〜6 0モル%,シクロヘキシルビニルエーテル5〜45モル%,アルキルビニルエー テル5〜45モル%およびヒドロキシアルキルビニルエーテル3〜15モル%の 割合からなる共重合体であることを特徴とする。
【0012】 また、下塗り塗料被膜は、エポキシ樹脂塗料、またはウレタン樹脂塗料の被膜 であることを特徴とする。
【0013】
本考案においては、被塗物金属の腐食が防止され、かつ、被塗物金属と溶射被 膜間、及び溶射被膜と塗膜間の付着力が向上する。
【0014】 また、本考案は金属を低温溶射されていることにより、従来電気アーク溶射に 較べより一層微細な凹凸状でしかも酸化されていない表面を有する溶射塗膜を得 ることが出来、更に被塗物上の溶着温度も低いので溶射被膜は熱歪がなく、それ 故溶射被膜に対する合成樹脂塗料の付着性及び被塗物に対する溶射被膜の付着性 は極めて良好である。
【0015】
以下、本考案の実施例を添付図に基づいて詳細に説明する。 本考案において、被塗物としての鉄鋼とは、鉄及び鉄合金をいうものである。 前記鉄合金は、鉄を主成分とし、少量のNi,Zn,Co,Mn等の他の成分を 一種もしくは二種以上混入せしめて得られる合金である。 本考案において、前記鉄鋼表面上に溶射される金属又は合金とは、亜鉛,亜鉛 合金,アルミニウム,アルミニウム合金,マグネシウム,マグネシウム合金及び ステンレスから選ばれた金属又は合金である。
【0016】 前記亜鉛合金とは亜鉛を主成分とし、少量のAl,Cu,Mg,Pb,Fe, Cd,Sn等の一種もしくは二種以上の成分を混入せしめて得られる合金であり 、アルミニウム合金とは、アルミニウムを主成分としてZn,Mg,Cr,Si ,Mn,Ni,Pb,Bi,Cu等の一種もしくは二種以上の成分を少量混合し て得られる合金(ジュラルミンを含む)であり、マグネシウム合金とはマグネシ ウムを主成分としAl,Zn,Mn,Si,Be,Cu,Ni,Fe,Ca等の 一種もしくは二種以上の成分を少量混合して得られる合金である。更に、ステン レスとはSUS304,SUS316,SUS403,SUS410,SUS4 14,SUS416,SUS420等の合金である。
【0017】 本考案において使用する水酸基を含有する含フッ素共重合体としては、フルオ ロオレフィンとシクロヘキシルビニルエーテルを構成成分とする水酸基を含有し た含フッ共重合体が望ましく、特に特開昭57−34107号公報に記載の共重 合体が、耐候性は勿論のこと、酸素透過性や水分の透過性が極めて少ないため、 防食性にも優れた塗膜を与え、かつ被塗物素地及び/又は下塗塗料との密着性が よく、さらに常温硬化または低温焼付硬化のいずれも可能であるので好適に使用 出来る。すなわち、本考案において好適に使用出来る共重合体は、フルオロオレ フィン,シクロヘキシルビニルエーテル,アルキルビニルエーテルおよびヒドロ キシアルキルビニルエーテルを必須構成成分としてそれぞれ40〜60モル%, 5〜45モル%,5〜45モル%および3〜15モル%の割合、好ましくはそれ ぞれ45〜55モル%,10〜30モル%および5〜13モル%の割合で含有す るものである。
【0018】 フルオロオレフィン含有の低すぎるものは耐候性の点から好ましくないばかり でなく製造面で不都合を生ずる。またフルオロオレフィン含量の高すぎるものも 製造面で難がある。一方、シクロヘキシルビニルエーテル含量の低すぎるものは 塗膜としたときの硬度が低下し、またアルキルビニルエーテル含量の低すぎるも のは可撓性が低下するのでいずれも好ましくない。
【0019】 また、ヒドロキシアルキルビニルエーテルを前記範囲の割合で含有するもので あることが、塗料ベースとしての種々の有用な特性を損うことなく硬化性を改善 するという面から、特に重要である。すなわち、ヒドロキシアルキルビニルエー テル含量の高すぎるものでは、共重合体の溶解性が変化し、アルコール類などの 特定のものにしか溶解しなくなるため、溶液型塗料ベースとしての適応性が制約 されるばかりでなく、硬化塗膜の可撓性を減少させるので好ましくない。また、 該含量の低すぎるものでは、硬化性の改善効果が失われ、硬化塗膜の耐溶剤性等 の低下を招き、さらに、被塗物素地及び下塗塗膜との密着性を損う等の欠点を生 ずるので好ましくない。
【0020】 前記含フッ素共重合体の原料のフルオロオレフィンとしては、パーハロオレフ ィン、特にクロロトリフルオロエレチンあるいはテトラフルオロエチレンを使用 することが好ましい。また、アルキルビニルエーテルとしては、炭素数2〜8の 直鎖状または分岐状のアルキル基を含有するもの、特にアルキル基の炭素数が2 〜4であるものを使用することが好ましい。
【0021】 前記含フッ素共重合体は、30モル%をこなえい範囲で上記4種の必須構成成 分以上の他の共単量体に基く単位を含有することができる。かかる共単量体とし ては、エチレン,プロピレン,イソプチレン等のオレフィン類、塩化ビニル,塩 化ビニリデン等のハロオレフィン類,メタクリル酸メチル等の不飽和カルボン酸 エステル類,酢酸ビニル,n−酢酸ビニル等のカルボン酸ビニル類,フマル酸, マレイン酸,アクリル酸,メタクリル酸等の不飽和カルボン酸類等が挙げられる 。 前記含フッ素共重合体としては、未硬化状態でテトラヒドロフラン中で30℃ で測定される固有粘度が0.05〜2.0dl/g、特に0.07〜090dl /g、程度のものが好ましい。
【0022】 上記のごとき含フッ素共重合体は、所定割合の単量体混合物に重合媒体の共存 下あるいは非共存下に水溶性開始剤や油溶性開始剤等の重合開始剤あるいは電離 性放射線などの重合開始源を作用せしめて共重合反応を行わしめることにより製 造される。 上記水酸基含有の含フッ素共重合体として例えばルミフロンLF100,ルモ ンフロンLF200,ルミンフロンLF300,ルミンフロントFL400(い ずれも旭硝子社製商品名)等が市販されている。 このような水酸基含有の含フッ素共重合体を展色剤とした塗料の調製は、公知 の方法に従って行なうことが出来る。すなわち、水酸基含有の含フッ素共重合体 の有機溶剤溶液中に、硬化剤、さらに必要に応じて塗料用に通常使用されている 各種着色顔料,添加剤,改質剤等を分散せしめることにより上記塗料が得られる 。
【0023】 上記有機溶剤としては、例えばキシレン,トルエンの如き芳香族炭化水素類、 n−ブタノールの如きアルコール類,酢酸プチルの如きエステル類,メチルイソ プチルケトンの如きケトン類,エチルセロソルプの如きグリコールエーテル類等 に加えて、市販の各種シンナーも使用可能である。 また、上記硬化剤としては、常温硬化型の場合は、1分子中に2個以上のイソ シアネート基を有する多価イソシアネートが好適である。
【0024】 該多価イソシアネートとしてはヘキサメチレンジイソシアネート,テトラメチ レンジイソシアネート,イソホロンジイソシアネート,水添ジフエニレンジイソ シアト,水添キシリレンジイソシアネート等の脂肪族または脂環族ジイソシアネ ートあるいはこれらのビューレット体,二重体,三重体あるいはこれらイソシア ネート化合物の過剰とエチレングリコール,グリセリン,トリメチロールプロパ ン,ペンタエリスリトール等の低分子ポレオールとの反応生成物などが代表的な ものとして挙げられる。なお、常温硬化型の場合は言うまでもなく、硬化剤は、 塗装直前に主剤である水酸基含有の含フッ素共重体溶液と混合する二液型塗料と なる。
【0025】 また、焼付硬化型の場合は、上記多価イソシアネートをフェノール類,アルコ ール類,オキシム類,ラクタム類、アミン類あるいはアミド類等のマスク剤でマ スクしたブロックイソシアネート;メラミン,尿素,ペンゾグアナミン,アセト グアナミン等のアミノ化合物とアルデヒド化合物との縮合生成物あるいは該縮合 生成物をさらにブタノールの如きアルコールでエーテル化したアミノプラスト樹 脂等の硬化剤が代表的なものとして挙げられる。
【0026】 一方、本考案の請求項3において使用される下塗り塗料とは、エポキシ樹脂塗 料,ウレタン樹脂塗料,塩化ゴム塗料,ビニル樹脂塗料,ポリエステル樹脂塗料 等から選ばれたプライマー塗料である。 前記エポキシ樹脂塗料とは、一分子中に少なくとも二個以上のエポキシ基を有 するエポキシ樹脂と、硬化剤とを主成分とする塗料(歴青質もしくはウレタン変 性を含む)である。
【0027】 前記エポキシ樹脂としては、例えば (1)ビスフェノールAとエピクロルヒドリンあるいはメチルエピクロルヒドリ ンとの反応により合成されたもの、例えば油化シエルエポキシ社製の商品名エピ コート#827,#828,#1001,#1004,#1007,#1009 等、ユニオンカーバイト社製の商品名ERL#2772,#2774,EKR2 002等;チバ社製の商品名アラルダイトGY−#250,#260,#280 ,#6071,#6084,#6099等;旭化成(株)製の商品名DER#3 30,#331,#332,#661,#662等;大日本インキ化学工業(株 )製の商品名エピクロン#800,#1000,#4000等; (2)グリコール類とエピクロルヒドリンあるいはメチルエピクロルヒドリンと を反応して合成されたもの、例えばダウケミカル社製の商品名DER#736等 、 (3)フェノール類とホルムアルデヒドを酸性又はアルカリ性の触媒下で反応し て得られるノボラックまたはレゾールとエピクロルヒドリンあるいはメチルエピ クロヒドリンとを反応して得られたもの、例えばダウケミカル社製の商品名DE N#431,#438,#448等;チバ社製の商品名ECN#1235,#1 273,#1280,#1290等、
【0028】 (4)分子内二重結合を酸化して合成されるもの、例えばユニオンカーバイト社 製の商品名ユノックス#201,#206,#207,#221,#289等; チバ社製の商品名アラルダイトGY#175,#176等、米国FMC社製の商 品名オキシロン#2001,#2002等、 (5)ハロゲン化フェノール類とエピクロルヒドリンあるいはメチルエピクロル ヒドリンとを反応して得られたもの、例えば、ダウケミカル社製の商品名DER #511,#542,#580等;チバ社製の商品名アラルダイト#8011, #8047等、 (6)フェノール類とエチレンオキサイドあるいはプロピレンオキサイド等を付 加したものとエピクロルヒドリンあるいはメチルエピクロルヒドリンとを反応し て得られたもの、例えば旭電化(株)製の商品名EP#4000,#40001 等、 (7)カルボン酸とエピクロルヒドリンあるいはメチルエピクロルヒドリンとを 反応して得られたもの、例えば日本化薬(株)製の商品名AK#737,#83 8等、昭和電工(株)製の商品名ショウダイン#508,#540,#550等 ;大日本インキ化学工業(株)製の商品名エピクロン#200,#300,#4 00,#500等を挙げることが出来る。 これらは単独又は混合物として使用することができる。
【0029】 更に、これらの組成物から、容易に類推されるエポキシ系化合物ならびに上記 エポキシ樹脂の誘導体も、本考案の範囲内に含まれることに留意すべきである。 例えば、ポリオール型エポキシ樹脂,脂環式エポキシ樹脂,ハロゲン含有エポキ シ樹脂などがそれに含まれる。あるいは作業性,塗膜性能,塗膜状態を改良する ために、必要により、エポキシ基を1個有するモノエポキシ化合物を前記エポキ シ樹脂に対して20重量%まで併用することもできる。そのようなものとしては 、例えば、アリルグリシジルエーテル,2−エチルヘキシルグリシジルエーテル ,メチルグリシジルエーテル,プチルグリシジルエーテル,フェニルグリシジル エーテル,スチレンオキサイド,シクロヘキセンオキサイド,エピクロルヒドリ ンなどを挙げることができる。更に、上記以外にメラミン樹脂,尿素樹脂,フェ ノール樹脂,炭化水素樹脂(ポリブタジエンなど),アルキッド樹脂,ポリエス テル樹脂,マレイン化油,ウレタン化油,コールタール,アスファルトなどを併 用してもよい。
【0030】 本考案に於て、前記エポキシ樹脂の硬化剤としてのアミノ系化合物は、アミン アダクト,ポリアミド,ポリアミンなどアミノ系化合物が単独、もしくは混合物 として用いられる。これらは前記のエポキシ樹脂と橋かけ反応を行なうため、一 分子中に少なくとも二個以上の窒素原子およびこれに結合した活性水素を有する ことが必要である。
【0031】 本考案で使用される前記アミノ系硬化剤を例示すると、 ポリアミド樹脂としては一般に市販されている富士化成工業(株)製、商品名 トーマイドY−25,同245,同2400,同2500;第一ゼネラル(株) 製、商品名ゼナミド2000,パーサミド115,同125,DSX−1280 ;三和化学(株)製、商品名サンマイド320,同330;油化シェルエポキシ (株)製、商品名エピキュアー3255、同4255 アミンアダクト樹脂としては富士化成工業(株)製、商品名トーマイド238 ,フジキュアー#202,#5000;旭電化(株)製、商品名アデカハードナ −EH−212,EH−240,EH−531 複素環状ジアミン誘導体としては味の素(株)製商品名エポメートB−002 ,同C−002,同S−005等の如きものがある。
【0032】 これらの硬化剤は、目的に応じて一種もしくは二種以上の混合物として使用さ れる。 又、前記エポキシ樹脂の硬化剤としては、ポリイソシアネート化合物(水酸基 含有の含フッ素共重合体の硬化剤として説明したものと同じ)も使用することが できる。又、前記下塗り塗料としては、ポリエステルポリオール,ポリエーテル ポリオール,アクリルポリオール等のポリオール成分を主剤とし、ポリイソシア ネートを硬化剤とするポリウレタン樹脂塗料(歴青質変性を含む);塩化ゴムあ るいはこれとロジン,クマロン−インデン樹脂,フェノール樹脂,石油樹脂,可 剤等を混合した塩化ゴム塗料;塩化ビニルのホモポリマー又は、塩化ビニルと 酢酸ビニル,塩化ビニリデン等との共重合体を展色剤とした塩化ビニル樹脂塗料 ;多塩基酸と多価アルコールの縮合反応により得られる生成物を展色剤とするポ リエステル樹脂塗料等が挙げられる。 前記下塗り塗料には、溶剤,各種顔料,添加剤等を混合して用いることができる 。
【0033】 次に、本考案の金属体の構成につき説明する。 まず、図1,2に示すように前記鉄鋼被塗物1の表面に前記溶射金属を低温溶 射して低温溶射被膜2が形成される。 本考案に於て、低温溶射とは溶射金属をアーク溶触すると同時に、その溶触箇 所の前方周辺において低温の空気流又は不活性気体流を高速で噴射し、その間に 生じる減圧部により高速噴射流に溶射金属溶触体を移行させて、急激に過冷却し 、微粒化しつつ飛行せしめることをいい、この低温溶射それ自体は従来から成形 金型の製造に使用されているものである。
【0034】 上記低温溶射は、例えば溶射金属として亜鉛を用いる場合、次のようにして行 い得る。亜鉛を約1350℃でアーク溶触すると同時に、約0℃〜約10℃に冷 却した窒素の如き不活性気体を圧縮空気圧約5〜10Kg/cm2 で噴射し、溶 触箇所と噴射流との間に生じた約0.2〜約0.7気圧の減圧部により亜鉛溶触 体を高速噴射流に移行させて急激に過冷却状態とし、微粒化し、被塗物表面に約 15℃の温度で約5〜5000μ、好ましくは20〜1000μの溶射非膜を形 成する。その他の詳細な低温溶射の条件は、後述する例から一層明瞭となろう。
【0035】 本考案に於ては、かくして得られた低温溶射被膜2の上に、前記下塗り塗料又 はフッ素共重合体を展色剤とした上塗り塗料を塗布し、下塗り塗料被膜3(図2 )又は上塗り塗料被膜4(図1,2)が形成されている。これは、常法により、 例えばエアースプレー,エアレススプレー,ローラー,刷毛等により乾燥膜厚が 約25〜300μ程度になるように行い得る。下塗り塗料を塗布し、フッ素共重 合体を展色剤とした塗料を上塗りする場合も前記同様に行い得る。 かくして本考案の金属低温溶射被膜を有する金属体は、本来塗料に対し付着性 の悪い被塗物に優れた付着性で前記合成樹脂塗料が塗布され、被塗物の美装ある いは保護を一層効率よくしかも確実に行なうことが出来る。その結果、耐候性に 優れた被膜下での被塗物の防食性を一段と向上せしめ得るのである。
【0036】 以下、本考案の被塗物及び被膜の詳細を例を掲げて説明する。 「部」又は「%」は「重量部」又は「重量%」を示す。 本考案例1 低温溶射の被塗物は鉄とし、これに亜鉛合金の低温溶射を実施した。亜鉛合金 の組成は亜鉛99.932,鉛0.05,鉄0.012,カドミニウム0.00 5,銅0,001からるものである。低温溶射条件は溶射線径1.6mmφ,溶 射線搬速2m/分,圧縮空気圧7.5Kg/cm3,ガン先端気圧6.0Kg/ cm3,減圧度0.5気圧,亜鉛合金溶触温度1550℃,圧縮空気温度5℃と した。得られた溶射被膜の厚さは1mm,被塗物温度は25℃であった。被塗物 と溶射被膜の付着強度は下記表1に示した。
【0037】
【表1】
【0038】 尚、付着強度は引張試験にて1mm/分の引張速度で垂直引張を行なうことに より測定した。 又この溶射被膜上に、以下に配合を示すフッ素樹脂塗料を乾燥膜厚が60μm になる用エアースプレー塗布し、7日間常温乾燥せしめた。得られた塗膜の付着 性及び耐湿試験300時間後の二次付着性を評価しその結果を下記表2に示した 。
【0039】
【表2】
【0040】 ついで、試験片にクロスカットを入れて塩水噴霧試験1500時間合うとの評 価を下記表3に示した。
【0041】
【表3】
【0042】 〔フッ素樹脂塗料〕 (主剤) フッ素樹脂 100部 キシレン 80 ジプチルチンジラウレート 50×10−6 酸化チタン 42 増粘剤 0.5 (硬化剤) イソシアネート 31 前記フッ素樹脂は旭硝子(株)製商品名ルミフロンLF−200(固型分50 %,水酸基価52)を使用し、イソシアネート樹脂は日本ポリウレタン(株)製 商品名コロネートHLを使用した。 使用直前に主剤100部に対し硬化剤100部の割合で混合し、フッ素樹脂塗 料とした。
【0043】 本考案例2 低温溶射の被塗物は鉄とし、これに亜鉛合金の低温溶射を実施した。亜鉛合金 の組成は亜鉛99.932,鉛0.05,鉄0.012,カドミニウム0.00 5,銅0.001からなるものである。低温溶射条件は溶射線径1.6mmΦ, 溶射線搬速5m/分,圧縮空気圧7.0Kg/cm3,ガン先端空気圧5.8K g/cm3,減圧度0.5気圧,亜鉛合金溶融温度1550℃,圧縮空気温度5 ℃とした。得られた溶射被膜の厚さは1mm,被塗物温度は25℃であった。被 塗物と溶射費膜の付着強度は前記表1に示した。尚、付着強度は引張試験機にて 1mm/分の引張速度で垂直引張を行なうことにより測定した。
【0044】 又この溶射被膜上に、以下に配合を示すエポキシ樹脂塗料を乾燥膜厚が50μ mになるようエアスプレー塗装し、1日後に本考案例1で用いたフッ素樹脂塗料 を乾燥膜厚が50μmになるようにエアスプレー塗装し、7日間常温乾燥せしめ た。 ついで、初期付着性等について本考案例1と同様に試験し、その結果を前記表 2〜3に示した。 〔エポキシ樹脂塗料〕 (主剤) エポキシ樹脂 15部 キシロール 25 メチルイソプチルケトン 22.5 酸化チタン 5 炭酸カルシウム 7.5 (硬化剤) ポリアミド樹脂 10 キシロール 10 イソブタノール 5
【0045】 前記エポキシ樹脂はシエル化学(株)商品名エピコート#1001〔エポキシ 当量450〜520〕を、ポリアミド樹脂は富士化成(株)製商品名トーマイド #210を各々使用した。使用直前に主剤75部に対し硬化剤25部を配合しエ ポキシ樹脂塗料組成物を得た。
【0046】 本考案例3 低温溶射の被塗物は鉄とし、これに亜鉛の低温溶射を実施した。 低温溶射条件は溶射線径1.6mmΦ,溶射線搬速3m/分,圧縮空気圧7. 5Kg/cm3,ガン先端空気圧5.0Kg/cm3,減圧度0.5気圧,亜鉛溶 融温度1600℃,圧縮空気温度5℃とした。得られた溶射被膜の厚さは0.5 mm,被塗物温度は30℃であった。被塗物と溶射被膜の付着強度は前記表1に 示した。尚、付着居度は引張試験機にて1mm/分の引張速度で垂直引張を行な うことにより測定した。 この溶射被膜上に、本考案例1で用いたフッ素樹脂塗料を乾燥膜厚が60μm になるようエアスプレー塗装し、7日間常温乾燥せしめた。 ついで、初期付着性等を本考案例1と同様に測定し、その結果を前記表2〜表3 に示した。
【0047】 本考案例4 前記本考案例3と同様にして、被塗物上に亜鉛を低温溶射した後、本考案例2 と同様にエポキシ樹脂塗料及びフッ素樹脂塗料を塗布した。 溶射被膜の付着強度及び塗膜の初期付着性等を本考案例1と同様に測定し、その 結果を前記表1〜表3に示した。
【0048】 本考案例5 低温溶射の被塗物は鉄とし、これにアルミニウムの低温溶射を実施した。 低温溶射条件は溶射線径1.6mmφ,溶射線搬速8m/分,圧縮空気圧7. 5Kg/cm3,ガン先端空気圧6.0Kg/cm3,減圧度0.5気圧,アルミ ニウム溶融温度1800℃,圧縮空気温度5℃とした。得られた溶射被膜の厚さ は0.3mm,被塗物温度は20℃であった。被塗物と溶射被膜の付着強度は前 記表1に示した。尚、付着強度は引張試験機にて1mm/分の引張速度で垂直引 張を行なうことにより測定した。 ついで、本考案例1と同様にフッ素樹脂塗料を乾燥膜厚が50μmになるよう 塗布した。 被膜の初期付着性等については本考案例1と同様に測定し、その結果を前記表 2〜表3に示した。
【0049】 本考案例6 低温溶射の被塗物は鉄とし、これにマグネシウムの低温溶射を実施した。 低温溶射条件は溶射線径1.6mmφ,溶射線搬速2m/分,圧縮空気圧7.5 Kg/cm3,ガン先端空気圧6.0Kg/cm3,減圧度0.5気圧,マグネシ ウム溶融温度1700℃,圧縮空気温度5℃とした。得られた溶射被膜の厚さは 0.5mm,被塗物温度は30℃であった。被塗物と溶射被膜の付着強度は前記 表1に示した。尚、付着強度は引張試験機にて1mm/分の引張速度で垂直引張 を行なうことにより測定した。 この溶射被膜上に本考案例2と同様に、エポキシ樹脂塗料及びフッ素樹脂塗料 を塗布した。 ついで、被膜の初期付着性等を本考案例1と同様に測定し、その結果を前記表 2表3に示した。
【0050】 本考案例7 低温溶射の被塗物は鉄とし、これにマグネシウム合金(Mg95.5%,Al 3%,Zn1%,Si0.1%,Mn0.4%よりなる合金)の低温溶射を実施 した。 低温溶射条件は溶射線径1.6mmΦ,溶射線搬速5m/分,圧縮空気圧7. 5Kg/cm3,ガン先端空気圧6.0Kg/cm3,減圧度0.5気圧,マグネ シウム合金溶融温度1900℃,圧縮空気温度5℃とした。得られた溶射被膜の 厚さは0.5mm,被塗物温度は30℃であった。被塗物と溶射被膜の付着強度 は前記表1に示した。尚、付着強度は引張吐けん器に21mm/分の引張速度で 垂直引張を行なうことにより測定した。 この溶射被膜上に本考案例2と同様に各種塗料を塗布した後、本考案例1と同 様に初期付着性等を測定し、その結果を前記表2〜表3に示した。
【0051】 本考案例8 低温溶射の被塗物は鉄とし、これにジュラルミン(Al94%,Cu4.0% Mg1%,Si0.5%,Mn0.5%よりなる合金)の低温溶射を実施した。 低温溶射条件は溶射線径1.6mmΦ,溶射線搬速2m/分,圧縮空気圧6. 0Kg/cm3,減圧度0.5気圧,ジュラルミン溶融温度1800℃,圧縮空 気温度5℃とした。得られた溶射被膜の厚さは0.3mm,被塗物温度は前記表 1に示した。尚、付着強度は引張試験機にて1mm/分の引張速度で垂直引張を 行なうことにより測定した。 この溶射被膜上に本考案例2と同様に各種塗料を塗布し、ついで被膜の初期付 着性等を本考案例1と同様に測定し、その結果を前記表2〜表3に示した。
【0052】 従来例1 被塗物はサンドプラスト処理鉄とし、これに前記本考案例1と同様にフッ素樹 脂塗料を塗布後、被膜の評価を本考案例1と同様に行なった。 その結果は前記表2〜表3に示した。
【0053】 従来例2 被塗物はサンドプラスト処理鉄とし、これに前記本考案例2と同様にエポキシ 樹脂塗料及びフッ素樹脂塗料を塗布後、被膜の評価を本考案例1と同様に行なっ た。 その結果は前記表2〜表3に示した。
【0054】 従来例3 被塗物は鉄とし、これにジンクリッチペイントを乾燥膜厚が50μmになるよ う塗布した。 被塗物とジンクリッチペイントの付着強度は前記表1に示した。 ジンクリッチペイント被膜上に、本考案例1に示したフッ素樹脂塗料を乾燥膜厚 が100μmになるようエアースプレー塗装し、7日間常温で乾燥せしめた。 被膜の評価は本考案例1と同様に行ない、その結果は前記表2〜表3に示した。
【0055】 従来例4 従来例3と同様にジンクリッチペイントを塗布後、本考案例2と同様にエポキ シ樹脂塗料及びフッ素樹脂塗料を各々塗布した後、本考案例1と同様に被膜の性 能評価を行なった。その結果前記表2〜表3に示した。
【0056】 従来例5 被塗物は鉄とし、これに亜鉛合金を常法により電気アーク溶射した。亜鉛合金 の組成は亜鉛99.932,鉛0.05,鉄0.012,カドミウム0.005 ,銅0.001からなるものである。得られた溶射被膜の厚さは1mmであった 。被塗物と溶射費膜の付着強度は前記表1に示した。尚、付着強度は引張試験機 にて1mm/分の引張速度で垂直引張を行なうことにより測定した。 又この溶射被膜上に、本考案例1と同様にしてフッ素樹脂塗料を塗布後、同様 に被膜の性能評価を行なった。 その結果は前記表2〜表3に示した。
【0057】 従来例6 被塗物を鉄とし、これに従来例5と同様に亜鉛合金を電気アーク溶射した。 得られた溶射被膜の厚さは0.5mmであった。被塗物と溶射被膜の付着強度は 前記表1に示した。尚、付着強度は引張試験機にて1mm/分の引張速度で垂直 引張を行なうことにより測定した。 又この溶射被膜上に、本考案例2と同様にエポキシ樹脂塗料及びフッ素樹脂塗 料を塗布した後、本考案例1と同様に被膜性能を評価した。その結果は前記表2 〜表3に示した。
【0058】
前記比較試験より明らかに、本考案の金属低温溶射被膜を有する金属体の被膜 は従来例にくらべて、初期付着強度,二次付着強度,防食性共非常に優れた結果 を示した。これは溶射被膜が酸化されていないためと考えられる。
【0059】 又、本考案の金属低温溶射被膜を有する金属体の被膜は耐候性も非常に優れて おり、従った耐候性と防食性等が非常にバランスされており、特に重防食の分湯 に好適である。
【提出日】平成7年1月17日
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、本来的に塗料に対して付着性の悪い金属上に塗
料が密着被覆され、腐食され易い金属が保護された、金属低温溶射被膜を有する
鉄鋼被塗物の被覆構造に関するものである。
料が密着被覆され、腐食され易い金属が保護された、金属低温溶射被膜を有する
鉄鋼被塗物の被覆構造に関するものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【0007】本考案は、前記の如き従来技術における問題点を解決し、鉄素地に
対し付着性の優れた塗膜が形成されているとともに、耐候性及び防食性共に優れ
た塗膜が形成されている鉄鋼被塗物の被覆構造を提供するものである。
対し付着性の優れた塗膜が形成されているとともに、耐候性及び防食性共に優れ
た塗膜が形成されている鉄鋼被塗物の被覆構造を提供するものである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【0008】
本考案は、鉄鋼被塗物の表面上に溶射された亜鉛,亜鉛合金,アルミニウム, アルミニウム合金,マグネシウム,マグネシウム合金及びステンレスから選ばれ た金属、または合金の低温溶射被膜と、この低温溶射被膜の表面に塗布された水 酸基含有の含フッ素共重合体を展色剤とした上塗り塗料被膜とより成ることを特 徴とする。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】削除
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【0010】 また、鉄鋼被塗物の表面上に溶射された亜鉛,亜鉛合金,アルミニウム,アル ミニウム合金,マグネシウム,マグネシウム合金及びステンレスから選ばれた金 属または合金の低温溶射被膜と、この低温溶射被膜の表面に塗布された下塗り塗 料被膜と、この下塗り塗料被膜の表面に塗布された水酸基含有の含フッ素共重合 休を展色剤とした上塗り塗料被膜とより成ることを特徴とする。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【0021】 前記含フッ素共重合体は、30モル%をこなえい範囲で上記4種の必須構成成 分以上の他の共単量体に基く単位を含有することができる。かかる共単量体とし ては、エチレン,プロピレン,イソブチレン等のオレフィン類、塩化ビニル,塩 化ビニリデン等のハロオレフィン類,メタクリル酸メチル等の不飽和カルボン酸 エステル類,酢酸ビニル,n−酢酸ビニル等のカルボン酸ビニル類,フマル酸, マレイン酸,アクリル酸,メタクリル酸等の不飽和カルボン酸類等が挙げられる 。 前記含フッ素共重合体としては、未硬化状態でテトラヒドロフラン中で30℃ で測定される固有粘度が0.05〜2.0dl/g、特に0.07〜090dl /g、程度のものが好ましい。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【0023】 上記有機溶剤としては、例えばキシレン,トルエンの如き芳香族炭化水素類、 n−ブタノールの如きアルコール類,酢酸ブチルの如きエステル類,メチルイソブ チルケトンの如きケトン類,エチルセロソルブの如きグリコールエーテル類等 に加えて、市販の各種シンナーも使用可能である。 また、上記硬化剤としては、常温硬化型の場合は、1分子中に2個以上のイソ シアネート基を有する多価イソシアネートが好適である。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【0032】 これらの硬化剤は、目的に応じて一種もしくは二種以上の混合物として使用さ れる。 又、前記エポキシ樹脂の硬化剤としては、ポリイソシアネート化合物(水酸基 含有の含フッ素共重合体の硬化剤として説明したものと同じ)も使用することが できる。又、前記下塗り塗料としては、ポリエステルポリオール,ポリエーテル ポリオール,アクリルポリオール等のポリオール成分を主剤とし、ポリイソシア ネートを硬化剤とするポリウレタン樹脂塗料(歴青質変性を含む);塩化ゴムあ るいはこれとロジン,クマロン−インデン樹脂,フェノール樹脂,石油樹脂,可塑 剤等を混合した塩化ゴム塗料;塩化ビニルのホモポリマー又は、塩化ビニルと 酢酸ビニル,塩化ビニリデン等との共重合体を展色剤とした塩化ビニル樹脂塗料 ;多塩基酸と多価アルコールの縮合反応により得られる生成物を展色剤とするポ リエステル樹脂塗料等が挙げられる。 前記下塗り塗料には、溶剤,各種顔料,添加剤等を混合して用いることができ る。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【0034】 上記低温溶射は、例えば溶射金属として亜鉛を用いる場合、次のようにして行 い得る。亜鉛を約1350℃でアーク溶融すると同時に、約0℃〜約10℃に冷 却した窒素の如き不活性気体を圧縮空気圧約5〜10Kg/cm2で噴射し、溶融 箇所と噴射流との間に生じた約0.2〜約0.7気圧の減圧部により亜鉛溶融 体を高速噴射流に移行させて急激に過冷却状態とし、微粒化し、被塗物表面に約 15℃の温度で約5〜5000μm、好ましくは20〜1000μmの溶射被膜 を形成する。その他の詳細な低温溶射の条件は、後述する例から一層明瞭となろ う。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【0035】 本考案に於ては、かくして得られた低温溶射被膜2の上に、前記下塗り塗料又 はフッ素共重合体を展色剤とした上塗り塗料を塗布し、下塗り塗料被膜3(図2 )又は上塗り塗料被膜4(図1,2)が形成されている。これは、常法により、 例えばエアースプレー,エアレススプレー,ローラー,刷毛等により乾燥膜厚が 約25〜300μm程度になるように行い得る。下塗り塗料を塗布し、フッ素共 重合体を展色剤とした塗料を上塗りする場合も前記同様に行い得る。 かくして本考案の金属低温溶射被膜を有する金属体は、本来塗料に対し付着性 の悪い被塗物に優れた付着性で前記合成樹脂塗料が塗布され、被塗物の美装ある いは保護を一層効率よくしかも確実に行なうことが出来る。その結果、耐候性に 優れた被膜下での被塗物の防食性を一段と向上せしめ得るのである。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【0036】 以下、本考案の被塗物及び被膜の詳細を例を掲げて説明する。 「部」又は「%」は「重量部」又は「重量%」を示す。 本考案例1 低温溶射の被塗物は鉄とし、これに亜鉛合金の低温溶射を実施した。亜鉛合金 の組成は亜鉛99.932,鉛0.05,鉄0.012,カドミニウム0.00 5,銅0,001からるものである。低温溶射条件は溶射線径1.6mmφ,溶 射線搬速2m/分,圧縮空気圧7.5Kg/cm2 ,ガン先端気圧6.0Kg/cm2 ,減圧度0.5気圧,亜鉛合金溶融温度1550℃,圧縮空気温度5℃と した。得られた溶射被膜の厚さは1mm,被塗物温度は25℃であった。被塗物 と溶射被膜の付着強度は下記表1に示した。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【0038】 尚、付着強度は引張試験にて1mm/分の引張速度で垂直引張を行なうことに より測定した。 又この溶射被膜上に、以下に配合を示すフッ素樹脂塗料を乾燥膜厚が60μm になるようエアースプレー塗布し、7日間常温乾燥せしめた。得られた塗膜の付 着性及び耐湿試験300時間後の二次付着性を評価しその結果を下記表2に示し た。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【0040】 ついで、試験片にクロスカットを入れて塩水噴霧試験1500時間後の評価を 下記表3に示した。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【0042】 〔フッ素樹脂塗料〕 (主剤) フッ素樹脂 100部 キシレン 80 ジブチルチンジラウレート 50×10 −6 酸化チタン 42 増粘剤 0.5 (硬化剤) イソシアネート樹脂 31 前記フッ素樹脂は旭硝子(株)製商品名ルミフロンLF−200(固型分50 %,水酸基価52)を使用し、イソシアネート樹脂は日本ポリウレタン(株)製 商品名コロネートHLを使用した。 使用直前に主剤100部に対し硬化剤100部の割合で混合し、フッ素樹脂塗 料とした。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【0043】 本考案例2 低温溶射の被塗物は鉄とし、これに亜鉛合金の低温溶射を実施した。亜鉛合金 の組成は亜鉛99.932,鉛0.05,鉄0.012,カドミニウム0.00 5,銅0.001からなるものである。低温溶射条件は溶射線径1.6mmΦ, 溶射線搬速5m/分,圧縮空気圧7.0Kg/cm2 ,ガン先端空気圧5.8K g/cm2 ,減圧度0.5気圧,亜鉛合金溶融温度1550℃,圧縮空気温度5 ℃とした。得られた溶射被膜の厚さは1mm,被塗物温度は25℃であった。被 塗物と溶射被膜の付着強度は前記表1に示した。尚、付着強度は引張試験機にて 1mm/分の引張速度で垂直引張を行なうことにより測定した。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【0044】 又この溶射被膜上に、以下に配合を示すエポキシ樹脂塗料を乾燥膜厚が50μ mになるようエアスプレー塗装し、1日後に本考案例1で用いたフッ素樹脂塗料 を乾燥膜厚が50μmになるようにエアスプレー塗装し、7日間常温乾燥せしめ た。 ついで、初期付着性等について本考案例1と同様に試験し、その結果を前記表 2〜3に示した。 〔エポキシ樹脂塗料〕 (主剤) エポキシ樹脂 15部 キシロール 25 メチルイソブチルケトン 22.5 酸化チタン 5 炭酸カルシウム 7.5 (硬化剤) ポリアミド樹脂 10 キシロール 10 イソブタノール 5
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【0046】 本考案例3 低温溶射の被塗物は鉄とし、これに亜鉛の低温溶射を実施した。 低温溶射条件は溶射線径1.6mmΦ,溶射線搬速3m/分,圧縮空気圧7. 5Kg/cm2 ,ガン先端空気圧5.0Kg/cm2 ,減圧度0.5気圧,亜鉛 溶融温度1600℃,圧縮空気温度5℃とした。得られた溶射被膜の厚さは0. 5mm,被塗物温度は30℃であった。被塗物と溶射被膜の付着強度は前記表1 に示した。尚、付着強度は引張試験機にて1mm/分の引張速度で垂直引張を行 なうことにより測定した。 この溶射被膜上に、本考案例1で用いたフッ素樹脂塗料を乾燥膜厚が60μm になるようエアスプレー塗装し、7日間常温乾燥せしめた。 ついで、初期付着性等を本考案例1と同様に測定し、その結果を前記表2〜表 3に示した。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【0048】 本考案例5 低温溶射の被塗物は鉄とし、これにアルミニウムの低温溶射を実施した。 低温溶射条件は溶射線径1.6mmφ,溶射線搬速8m/分,圧縮空気圧7. 5Kg/cm2 ,ガン先端空気圧6.0Kg/cm2 ,減圧度0.5気圧,アル ミニウム溶融温度1800℃,圧縮空気温度5℃とした。得られた溶射被膜の厚 さは0.3mm,被塗物温度は20℃であった。被塗物と溶射被膜の付着強度は 前記表1に示した。尚、付着強度は引張試験機にて1mm/分の引張速度で垂直 引張を行なうことにより測定した。 ついで、本考案例1と同様にフッ素樹脂塗料を乾燥膜厚が50μmになるよう 塗布した。 被膜の初期付着性等については本考案例1と同様に測定し、その結果を前記表 2〜表3に示した。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【0049】 本考案例6 低温溶射の被塗物は鉄とし、これにマグネシウムの低温溶射を実施した。 低温溶射条件は溶射線径1.6mmφ,溶射線搬速2m/分,圧縮空気圧7.5 Kg/cm2 ,ガン先端空気圧6.0Kg/cm2 ,減圧度0.5気圧,マグネ シウム溶融温度1700℃,圧縮空気温度5℃とした。得られた溶射被膜の厚さ は0.5mm,被塗物温度は30℃であった。被塗物と溶射被膜の付着強度は前 記表1に示した。尚、付着強度は引張試験機にて1mm/分の引張速度で垂直引 張を行なうことにより測定した。 この溶射被膜上に本考案例2と同様に、エポキシ樹脂塗料及びフッ素樹脂塗料 を塗布した。 ついで、被膜の初期付着性等を本考案例1と同様に測定し、その結果を前記表 2表3に示した。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【0050】 本考案例7 低温溶射の被塗物は鉄とし、これにマグネシウム合金(Mg95.5%,Al 3%,Zn1%,Si0.1%,Mn0.4%よりなる合金)の低温溶射を実施 した。 低温溶射条件は溶射線径1.6mmΦ,溶射線搬速5m/分,圧縮空気圧7. 5Kg/cm2 ,ガン先端空気圧6.0Kg/cm2 ,減圧度0.5気圧,マグ ネシウム合金溶融温度1900℃,圧縮空気温度5℃とした。得られた溶射被膜 の厚さは0.5mm,被塗物温度は30℃であった。被塗物と溶射被膜の付着強 度は前記表1に示した。尚、付着強度は引張試験機にて21mm/分の引張速度 で垂直引張を行なうことにより測定した。 この溶射被膜上に本考案例2と同様に各種塗料を塗布した後、本考案例1と同 様に初期付着性等を測定し、その結果を前記表2〜表3に示した。
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【0051】 本考案例8 低温溶射の被塗物は鉄とし、これにジュラルミン(A194%,Cu4.0% Mg1%,Si0.5%,Mn0.5%よりなる合金)の低温溶射を実施した。 低温溶射条件は溶射線径1.6mmΦ,溶射線搬速2m/分,圧縮空気圧6. 0Kg/cm2 ,減圧度0.5気圧,ジュラルミン溶融温度1800℃,圧縮空 気温度5℃とした。得られた溶射被膜の厚さは0.3mm,被塗物と溶射被膜と の付着強度 は前記表1に示した。尚、付着強度は引張試験機にて1mm/分の引 張速度で垂直引張を行なうことにより測定した。 この溶射被膜上に本考案例2と同様に各種塗料を塗布し、ついで被膜の初期付 着性等を本考案例1と同様に測定し、その結果を前記表2〜表3に示した。
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【0056】 従来例5 被塗物は鉄とし、これに亜鉛合金を常法により電気アーク溶射した。亜鉛合金 の組成は亜鉛99.932,鉛0.05,鉄0.012,カドミウム0.005 ,銅0.001からなるものである。得られた溶射被膜の厚さは1mmであった 。被塗物と溶射被膜の付着強度は前記表1に示した。尚、付着強度は引張試験機 にて1mm/分の引張速度で垂直引張を行なうことにより測定した。 又この溶射被膜上に、本考案例1と同様にしてフッ素樹脂塗料を塗布後、同様 に被膜の性能評価を行なった。 その結果は前記表2〜表3に示した。
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【0058】
前記比較試験より明らかに、本考案における金属低温溶射被膜を有する金属体 の被膜は従来例にくらべて、初期付着強度,二次付着強度,防食性共非常に優れ た結果を示した。これは溶射被膜が酸化されていないためと考えられる。
【手続補正30】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【0059】 又、本考案における金属低温溶射被膜を有する金属体の被膜は耐候性も非常に 優れており、従った耐候性と防食性等が非常にバランスされており、特に重防食 の分湯に好適である。
【図1】本考案の請求項1の一実施例を示す断面図であ
る。
る。
【図2】本考案の請求項3の一実施例を示す断面図であ
る。
る。
1 鉄鋼被塗物 2 低温溶射被膜 3 下塗り塗料被膜 4 上塗り塗料被膜
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年1月17日
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】考案の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【考案の名称】 鉄鋼被塗物の被覆構造
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項2】 鉄鋼被塗物の表面上に溶射された亜鉛,
亜鉛合金,アルミニウム,アルミニウム合金,マグネシ
ウム,マグネシウム合金及びステンレスから選ばれた金
属または合金の低温溶射被膜と、この低温溶射被膜の表
面に塗布された下塗り塗料被膜と、この下塗り塗料被膜
の表面に塗布された水酸基含有の含フッ素共重合体を展
色剤とした上塗り塗料被膜とより成ることを特徴とする
鉄鋼被塗物の被覆構造。
亜鉛合金,アルミニウム,アルミニウム合金,マグネシ
ウム,マグネシウム合金及びステンレスから選ばれた金
属または合金の低温溶射被膜と、この低温溶射被膜の表
面に塗布された下塗り塗料被膜と、この下塗り塗料被膜
の表面に塗布された水酸基含有の含フッ素共重合体を展
色剤とした上塗り塗料被膜とより成ることを特徴とする
鉄鋼被塗物の被覆構造。
Claims (5)
- 【請求項1】 鉄鋼被塗物と、この被塗物の表面上に溶
射された亜鉛,亜鉛合金,アルミニウム,アルミニウム
合金,マグネシウム,マグネシウム合金及びステンレス
から選ばれた金属、または合金の低温溶射被膜と、これ
に塗布された水酸基含有の含フッ素共重合体を展色剤と
した上塗り塗料被膜とより成ることを特徴とする金属低
温溶射被膜を有する金属体。 - 【請求項2】 水酸基含有の含フッ素共重合体は、フル
オロオレフィン40〜60モル%,シクロヘキシルビニ
ルエーテル5〜45モル%,アルキルビニルエーテル5
〜45モル%およびヒドロキシアルキルビニルエーテル
3〜15モル%の割合からなる共重合体であることを特
徴とする請求項1記載の金属低温溶射被膜を有する金属
体。 - 【請求項3】 鉄鋼被塗物と、この被塗物の表面上に溶
射された亜鉛,亜鉛合金,アルミニウム,アルミニウム
合金,マグネシウム,マグネシウム合金及びステンレス
から選ばれた金属または合金の低温溶射被膜と、これに
塗布された下塗り塗料被膜と、これに塗布された水酸基
含有の含フッ素共重合体を展色剤とした上塗り塗料被膜
とより成ることを特徴とする金属低温溶射被膜を有する
金属体。 - 【請求項4】 水酸基含有の含フッ素共重合体は、フル
オロオレフィン40〜60モル%,シクロヘキシルビニ
ルエーテル5〜45モル%,アルキルビニルエーテル5
〜45モル%およびヒドロキシアルキルビニルエーテル
3〜15モル%の割合からなる共重合体であることを特
徴とする請求項3記載の金属低温溶射被膜を有する金属
体。 - 【請求項5】 下塗り塗料被膜は、エポキシ樹脂塗料、
またはウレタン樹脂塗料の被膜であることを特徴とする
請求項3記載の金属低温溶射被膜を有する金属体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1025294U JP3013825U (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | 鉄鋼被塗物の被覆構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1025294U JP3013825U (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | 鉄鋼被塗物の被覆構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3013825U true JP3013825U (ja) | 1995-07-25 |
Family
ID=43149462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1025294U Expired - Lifetime JP3013825U (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | 鉄鋼被塗物の被覆構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3013825U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010053175A (ja) * | 2008-08-26 | 2010-03-11 | Dainippon Toryo Co Ltd | 水系粗面形成剤 |
JP2016536459A (ja) * | 2013-09-02 | 2016-11-24 | サンーゴバン パム | 埋設鉄系配管要素のための外部被覆、被覆されている配管要素、及び被覆を被着させる方法 |
-
1994
- 1994-07-26 JP JP1025294U patent/JP3013825U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010053175A (ja) * | 2008-08-26 | 2010-03-11 | Dainippon Toryo Co Ltd | 水系粗面形成剤 |
JP2016536459A (ja) * | 2013-09-02 | 2016-11-24 | サンーゴバン パム | 埋設鉄系配管要素のための外部被覆、被覆されている配管要素、及び被覆を被着させる方法 |
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