JP3013782B2 - ドライエッチング装置 - Google Patents

ドライエッチング装置

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JP3013782B2
JP3013782B2 JP19993596A JP19993596A JP3013782B2 JP 3013782 B2 JP3013782 B2 JP 3013782B2 JP 19993596 A JP19993596 A JP 19993596A JP 19993596 A JP19993596 A JP 19993596A JP 3013782 B2 JP3013782 B2 JP 3013782B2
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英二 畑
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関西日本電気株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に半導体装置の
製造に用いるドライエッチング装置に関し、特に冷却ガ
スを用いてウエーハの放熱を良くしてエッチングを行な
う装置に於いて異なる径のウエーハが装置の部品交換等
の調整なしに切り替え適用できるドライエッチング装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】イオンミリングのようなドライエッチン
グ装置にはエッチング中に半導体ウェーハの温度が上昇
するのを防止するために冷却したステージと半導体ウェ
ーハとの間に冷却ガスを入れ放熱を良くしたものがあ
る。装置はドライエッチングが行なわれるエッチング室
内には半導体ウエーハが載置されるステージが設けら
れ、エッチング室に接続してロードロック室を備えてい
る。そしてウェーハを保持リングに保持してロードロッ
ク室に整列状態で供給し、保持リングに保持されたウェ
ーハは1枚毎ステージ上に供給されてエッチングがおこ
なわる。
【0003】従来のドライエッチング装置のステージお
よびウェーハ保持リングについて図7から説明する。図
において、101は円柱状のステージで、フラットなス
テージ上面101aに同心円状に形成したリング状凹部
101bを有し、このステージ上面101aから下面
(図示せず)に貫通して冷却ガスを流す2箇所の透孔1
01cを有し、また下面(図示せず)からステージ上面
101a近傍まで冷却水を接触させて冷却する冷却空間
101dを有する。102はリング状凹部101bに載
置したOリングで、加圧状態でステージ上面101aよ
り突出している。103はOリング102上にOリング
102の全上面に接触状態に載置した例えは3インチφ
半導体ウェーハ、104は半導体ウェーハ103を保持
するリング状の保持リングで、半導体ウェーハ103が
スムーズに装着、離脱可能で保持リング内周面104a
と同心円状で半導体ウェーハ103の直径よりやや大き
く、厚さよりやや深い切り欠き104bを有し、残り部
分が保持部104hであり、3箇所のスライド部104
cが切り欠き104b上をOリング102までの少量突
出し半導体ウェーハ103保持する。105は半導体ウ
ェーハ103の径より大きな内径のクランパで、保持リ
ング外周104f近傍を半導体ウェーハ103がOリン
グ102に加圧状態で接触する様に押さえてクランパ内
側面105aをステージ側面101eに嵌合固定する。
【0004】前記ウェーハ保持リング104を裏面から
見た平面図(図8)から説明する。図7と同じ部位は同
じ番号を付し説明を省略する。104dはスライド部1
04cを切り欠き104bから保持リング外周面104
fまで可動状態にはめ込むスライド凹部で、スライド部
先端104gは切り欠き104bの上部に突出して半導
体ウェーハ103(図7)を保持し、スライド部先端1
04gの位置はスライド凹部104dのストッパー10
4eで決める。
【0005】この図7、図8からこの装置の使用方法を
以下に説明する。保持リング104の切り欠き104b
に、エッチをしない部分はホトレジストでカバーした
(図示せず)半導体ウェーハ103の表面を保持部10
4h方向に向け、スライド部104cを外周104f方
向に引いて挿入し、スライド部104cをウェーハ保持
リング内周面104a方向に移動させて半導体ウェーハ
103の裏面上にスライド部先端104gを突出させ、
落下を防止した状態の保持リング104を複数枚トレー
(図示せず)に載置し、イオンエッチング装置のロード
ロック室(図示せず)内に載置する。このとき、ロード
ロック室(図示せず)とステージ101の設けられたエ
ッチング室(図示せず)はシャッター(図示せず)によ
り気密に隔離が可能状態であり、各々別々に真空排気が
可能である。この状態でイオンエッチング装置内の真空
度を5×10−6Torrにする。つづいて、半導体ウ
ェーハ103を保持した保持リング104を冷却空間1
01dに冷却水を通して冷却しているステージ101上
に自動的に載置する。このとき、半導体ウェーハ103
の周辺部がOリング102上面に気密に接触状態で載置
される。つづいて、クランパ105で保持リング104
をステージ101に自動的に固定する。図示しないが、
クランパ105は下方に接続された突き上げ棒で上下動
し、突き上げ棒間を通って保持リング104はステージ
101上に載置、離脱される。このとき、Oリング10
2と半導体ウェーハ103とステージ101とが気密な
空間を形成する。このときの、半導体ウェーハ103の
裏面とステージ上面101a間は略0.2mmの間隔で
ある。つづいて、略0℃に冷却された熱伝導度の大きい
ヘリウムガスを一方の透孔101cから導入し、他方の
透孔101cから排気して約10Torrにする。この
状態で半導体ウェーハ103にアルゴンイオン照射を行
い、ホトレジストのない部分の金属をエッチングする。
つづいて、ヘリウムの供給を中断する。つづいて、エッ
チングが完了した保持リング104をステージ101か
ら取出しもとの位置に戻し、真空系を破ることなく新し
いエッチング未了の保持リング104をステージ101
に載置し、同様のエッチングを行なう。このとき、半導
体ウェーハ103の下のヘリウムが真空系に入るが少量
であるため、つぎの保持リング104がセットされるま
でに、真空度はエッチング可能状態になる。
【0006】また、保持リング104を装置から取出
し、新しい半導体ウェーハ103を装着したウェーハ保
持リング104と入れ替える場合は、ロードロック室
(図示せず)とエッチング室置を気密に隔離する。つづ
いて、ロードロック室の真空を破り、新しい半導体ウェ
ーハ103を装着した保持リング104と入れ替える。
つづいて、ロードロック室を真空排気するがこの領域が
狭いために、ここの真空度は容易にイオンエッチング可
能状態の真空度になる。このようにして、エッチング室
(図示せず)の真空を破ることなく、同じ径である3イ
ンチφ半導体ウェーハ103を連続してイオンエッチン
グができる。
【0007】この操作において、ステージ101を冷却
水で冷却し半導体ウェーハ103とステージの上面10
1aとの間にヘリウムガスを供給するのは、イオンエッ
チングにより、半導体ウェーハ103の温度が上昇して
ホトレジストが分解して、部分的にピンホールが発生し
て、その部分の金属がエッチングされるのを防止するた
め放熱を良くするためである。
【0008】次に、この装置で例えば4インチφ半導体
ウェーハ106をエッチングする場合を図9、図10
ら説明する。図7、図8と同じ形状、大きさの部位は同
じ番号を図面に記入し説明は省略する。半導体ウェーハ
106は3インチφの場合と同様に保持リング107に
保持する。この保持リング107は内周面107aが3
インチφ用の保持リング104に比較して大きくなって
いる。そして、処理するウェーハの径が大きくOリング
より外の部分を冷却することができないので3インチφ
用のステージ101は使用できない。そこで図10に示
すステージ201の様にリング状凹部201bの径を大
きくしそれに対応したOリング202を取り付けたもの
に取り替えて3インチφの場合と同様に行なう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このイオンエッチング
装置で、異なるウェーハサイズの半導体ウェーハをエッ
チングする場合は、イオンエッチング装置のステージの
あるエッチング室を大気圧にしてステージを交換する必
要があった。このために、この交換の時間が必要である
とともに、エッチング室の容積は大きいために、ステー
ジ交換後の真空度をイオンエッチング可能状態の真空度
にする時間が長く、ウェーハサイズ変更の為の装置の調
整に長時間を必要としていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために提案されたもので、第1の手段として、複数
の異なる径のウェーハを処理するドライエッチング装置
であって、最大径ウェーハより大きな上面のステージ
と、ウェーハにより前記ステージに圧接されて気密な空
間を形成するOリングと、前記複数の異なるウェーハ径
それぞれに応じて準備したウェーハを保持する保持リン
グと、処理されるウェーハが最小径でない場合に前記ウ
ェーハの裏面が接する柔軟性を有する放熱部材と、前記
保持リングで保持した前記ウェーハを前記Oリング上に
気密に接触状態で固定する固定手段とを具備し、前記ス
テージは上面に最小径ウェーハよりやや小さな径に形成
したリング状凹部とこのリング状凹部より内側の前記上
面に冷却ガスを流す透孔とを有し、前記Oリングは前記
リング状凹部に載置され加圧状態で前記ステージ上面よ
り突出し、前記保持リングは異なるウェーハ径用でも外
径が同じであり、それぞれの径のウェーハを互いにほぼ
同心状でかつ裏面が突出状態に保持し、前記放熱部材は
前記ステージ上であって前記Oリングの外側に載置さ
れ、前記Oリングの外径よりやや大きな内周でかつ外径
は最大径のウェーハより大きく、加圧状態で前記Oリン
グとともに前記ウェーハ裏面が接する厚みとし、処理す
るウェーハが最小径でないときに、前記ウェーハを前記
Oリング上に気密に接触状態で、かつ前記柔軟性を有す
る放熱部材上に接触状態で固定して前記Oリングより内
側は冷却ガスにより、外側は前記放熱部材により放熱す
ることを特徴とするドライエッチング装置を提供する。
上記の構成によれば最小径のウェーハを処理する場合は
ステージの上面とOリングとウェーハの裏面とでなす空
間に冷却ガスを導入しウエーハからの放熱は冷却ガスに
より、また冷却ガスを介してステージに行ない、大きい
径のウェーハを処理する場合はOリングより内側は同様
に冷却ガスにより放熱しOリングより外側は放熱部材を
介してステージに行なうのでウェーハサイズによりステ
ージを取り替える必要は無い。
【0011】第2の手段として複数の異なる径のウェー
ハを処理するドライエッチング装置であって、最大径ウ
ェーハより大きな上面のステージと、前記複数の異なる
ウェーハ径それぞれに応じて準備したウェーハを保持す
る保持リングと、前記ウェーハの裏面が気密に接する柔
軟性を有する放熱部材と、前記保持リングで保持した前
記ウェーハを前記放熱部材に気密に接触状態で固定する
固定手段とを具備し、前記保持リングは異なるウェーハ
径でも外径が同じであり、それぞれの径のウェーハを互
いにほぼ同心状でかつ裏面が突出状態に保持し、前記放
熱部材は内径が最小径ウェーハよりやや小さく外径が最
大径ウェーハより大きくて前記ステージの上面に配置さ
れ、前記ステージは前記放熱部材より内側の上面に冷却
ガスを流す透孔とを有して、前記ウェーハを前記放熱部
材上に接触状態で固定して放熱部材より内側は冷却ガス
により、放熱部材に接する部分は前記放熱部材により放
熱することを特徴とするドライエッチング装置を提供す
る。上記の構成によれば最小径のウェーハを処理する場
合はステージの上面と放熱部材とウェーハの裏面とでな
す空間に冷却ガスを導入しウエーハからの放熱は冷却ガ
スにより、また冷却ガスを介してステージに行ない、大
きい径のウェーハを処理する場合は放熱部材の内周より
内側は同様に冷却ガスにより放熱しそれより外側は放熱
部材を介してステージに行なうのでウェーハサイズによ
りステージを取り替える必要は無い。
【0012】上記各手段においてステージの透孔を複数
箇所に穿設し冷却ガスの流入口と排出口を分離して流せ
ば冷却ガスが熱を外部に搬出するのでより冷却効果が大
きく好ましい。
【0013】た、上記第1、第2の手段において、放
熱部材はゴム板が使用できる。その熱伝導率は高い方が
好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】[発明の実施の形態1] 本発明の請求項1に関する実施の形態について図1から
説明する。図において、1は例えば円柱状のステージ
で、フラットなステージ上面1aに同心円状に形成した
リング状凹部1bを有している。この凹部1bは本例の
場合後述する様に処理するウェーハが円形であるので円
形としたがこれに限るものではない、矩形その他の形状
のウェーハの場合はそれに応じた形状で良い。従って本
明細書における「リング状凹部」とは円形の凹部を意味
するものではない、「1周して閉じた状態」を意味して
いる。更にステージ1の外形も円形に限る必要は無い。
リング状凹部1bの径はこのドライエッチング装置(例
えばイオンエッチング装置)により処理される種々の径
のウェーハ(例えば半導体ウェーハ)の内で最小のウェ
ーハ径よりやや小さい径とする。ステージ1はステージ
上面1aから下面(図示せず)に貫通した2箇所の透孔
1cを有し、うち1箇所はガス流入口であり、1箇所は
ガス流出口であり、冷却ガス、一例として安全で熱伝導
度の大きなヘリウムを流す。また下面からステージ上面
1a近傍まで冷却水を接触させて冷却する冷却空間1d
を有する。
【0015】2はリング状凹部1bに載置した弾力性の
あるゴム製のOリングで、加圧状態でステージ上面1a
より突出している。その突出量は後述する保持リング1
が備えるウェーハ4を止める為のスライド部5cがステ
ージ上面1aに接触しない程度に要する。
【0016】3は熱伝導度が大きく柔軟性を有する放熱
部材の一例であるリング状ゴム板で、リング状ゴム板内
周面3aがOリング2に接触し、リング状ゴム板外周面
3bはステージ側面1e近傍まであり、ステージ上面1
aに載置されている。リング状ゴム板3の外周は円形で
ある必要はない。また、熱伝導度は大きい方が好まし
い。厚さはウェーハ4をOリング2に載置して軽く加圧
した状態でウェーハ6の裏面に圧接状態になる厚みとす
る。
【0017】4はOリング2上にOリング2の全上面に
気密な接触状態に載置したウェーハの一例である3イン
チφ半導体ウェーハで、この装置で処理される種々のウ
ェーハ径の内の最小径である。
【0018】5は保持リングで、半導体ウェーハ4がス
ムーズに装着、離脱可能で、保持リング内周面5aと同
心円状で半導体ウェーハ4の直径よりやや大きく、厚さ
よりやや浅い切り欠き5bを有し、その残部が保持部5
hとなる。そこに半導体ウェーハ4を配置し、さらに3
箇所のスライド部5cが切り欠き5b上をOリング2ま
での少量突出し半導体ウェーハ4を保持する。半導体ウ
ェーハ4は保持リング5から厚み方向に突出した状態で
保持される。
【0019】6は半導体ウェーハ4の径より大きな内径
のクランパで、保持リング外周5f近傍を半導体ウェー
ハ4がOリング2に加圧状態となるよう押さえてクラン
パ内側面6aをステージ側面1eに嵌合固定する。
【0020】前記リング状ゴム板3を上方から見た平面
図(図2)から説明する。図1と同じ部位は同じ番号を
付し説明を省略する。図において、3cはスライド部5
cの逃げであるリング状ゴム板凹部で、リング状ゴム板
3がスライド部5cに接触してOリングと半導体ウェー
ハ4との接触部に隙間が生じない様に形成してある。前
記保持リング5を裏面から見た平面図(図3)から説明
する。図1と同じ部位は同じ番号を付し説明を省略す
る。5dはスライド部5cを切り欠き5bから保持リン
グ外周面5fまで可動状態にはめ込むスライド凹部で、
スライド部先端5gは切り欠き5bの上部(裏面側)に
突出して半導体ウェーハ4(図1)を保持し、スライド
部先端5gの位置をスライド凹部5dのストッパー5e
で決める。
【0021】この図1、図2、図3からこの装置で最小
のウェーハ径(この場合3インチφ)ウェーハを処理す
る際の装置の使用方法を以下に説明する。スライド部5
cを外周方向5fに引いて、保持リング5の切り欠き5
bに、イオンエッチをしない部分はホトレジストでカバ
ーした(図示せず)半導体ウェーハ4の表面を保持部5
hの方向に向けて挿入し、スライド部5cを保持リング
内周面5a方向に移動させて半導体ウェーハ4の裏面上
にスライド部先端5gを突出させ、落下を防止した状態
の保持リング5を複数枚トレー(図示せず)に載置し、
イオンエッチング装置のロードロック室(図示せず)内
に配置する。このとき、ロードロック室とステージ1の
配置されたエッチング室はシャッター(図示せず)によ
り気密に隔離がされおり、各々別々に真空排気が可能で
ある。この状態でイオンエッチング装置内の真空度を5
×10−6Torrにする。つづいて、半導体ウェーハ
4を保持した保持リング5を冷却空間1dに冷却水を通
して冷却しているステージ1上に自動的に載置する。こ
のとき、半導体ウェーハ4の周辺部がOリング102上
面の全てに気密な接触状態で載置する。つづいて、クラ
ンパ6で保持リング5をステージ1に自動的に固定す
る。図示しないが、クランパ6は下方に接続された突き
上げ棒で上下動し、突き上げ棒間を通って保持リング5
はステージ1上に載置、離脱される。このとき、Oリン
グ2と半導体ウェーハ4とステージ上面とが気密な空間
を形成する。このときの半導体ウェーハ4裏面とステー
ジ上面1a間は略0.2mmの間隔である。つづいて、
約0℃に冷却された熱伝導度の大きいヘリウムガスを一
方の透孔1cから導入し、他方の透孔1cから排気して
約10Torrにする。この状態で半導体ウェーハ4に
アルゴンイオン照射を行い、ホトレジストのない部分の
金属をエッチングする。つづいて、ヘリウムの供給を中
断する。つづいて、エッチングが完了した保持リング5
をステージ1から取出しもとの位置に戻し、真空系を破
ることなく新しいエッチング未了の保持リング5をステ
ージ1に載置し、同様のエッチングを行なう。このと
き、半導体ウェーハ4の下のヘリウムが真空系に入るが
少量であるため、つぎの保持リング5がセットされるま
でに、真空度はエッチング可能状態になる。
【0022】また、ウェーハ保持リング5を装置から取
出し、新しい半導体ウェーハ4を装着した保持リング5
と入れ替える場合は、ロードロック室とエッチング室を
気密に隔離する。つづいて、ロードロック室の真空を破
り新しい半導体ウェーハ4を装着した保持リング5と入
れ替える。つづいて、ロードロック室を真空排気する
が、この領域が狭いために、ここの真空度は容易にイオ
ンエッチング可能状態になる。このようにして、ステー
ジ1を配置したエッチング室の真空を破ることなく、同
じ径である3インチφ半導体ウェーハ4を連続してイオ
ンエッチングができる。
【0023】次に、この装置で上述の3インチより大き
い例えば4インチφ半導体ウェーハを処理する場合を図
4から説明する。図1と同じ形状、大きさの部位は同じ
番号を図面に記入し説明は省略する。図において、異な
る点は処理するウエーハが4インチφ半導体ウェーハ7
となっている点と、保持リング8が半導体ウェーハ7が
大きくなったのに対応して保持リング内周面8aと切り
欠き8bの径が大きくなった点である。この外周8fの
形状は3インチウエーハ用の保持リングの外周5fの形
状と同じである。
【0024】この装置の使用方法は3インチ半導体ウェ
ーハの場合と略同じである。異なるのは半導体ウェーハ
7の3インチ半導体ウェーハに対応した大きさのOリン
グ2内はヘリウムで冷却し、Oリングより外側の領域の
裏面はリング状ゴム板3が接触し、ヘリウムガスに代わ
ってリング状ゴム板3を通して放熱させる。
【0025】このように一番小さな径の半導体ウェーハ
に合わせた凹部をステージに形成し、その凹部にOリン
グを載置し、その外側に熱伝導のよいリング状ゴム板を
載置することにより、全ての大きさの半導体ウェーハを
Oリング内はヘリウムガスで冷却し、その外側はリング
状ゴム板を通して冷却できる。したがって、半導体ウェ
ーハの径が異なっても、真空を破りステージを交換する
必要がなく、保持リングをウェーハの径毎に準備し、そ
れを使用するだけで連続して使用できる。このとき、保
持リングはウェーハに合わせて準備し、外周を最大のウ
ェーハより大きくしておく必要がある。ステージの径も
同様である。Oリングは弾力性があればよく、プラスチ
ック製でもよく、切断面が円形である必要はない。放熱
部材はゴムに限るものではなく、熱伝導度が大きくて表
面が平滑であればよく、弾力性があればなおよい。リン
グ状ゴム板を円盤にして、ゴム板のみで冷却することも
考えられるが、半導体ウェーハの径が大きくなると保持
リングでウェーハの周囲をゴム板に押しつけたとき中央
に盛り上がる力が生じ、ゴム板と遊離し冷却効果がなく
なることがある。したがって、中央部は冷却ガスで冷却
する必要がある。
【0026】[発明の実施の形態2] 本発明の第2の手段に関する実施の形態について図5、
図6から説明する。図5は最小の径のウェーハ例えば3
インチφの半導体ウェーハを処理する場合の図で、図6
はそれより大きい例えば4インチφの半導体ウェーハを
処理する場合の図である。図に於いて図1、図4に示す
「実施の形態1」と同一部分には同一符号を付して説明
を簡略化する。 図5において、11は円柱状のステー
ジで図1におけるステージ1に似たものである。異なる
点は図1のステージ1がリング状の凹部2を備えるのに
対し、このステージ11はそれを有しない点のみであ
る。
【0027】12は放熱部材としてのリング状ゴム板
で、ステージ11と同心円状にステージ11の上面11
aに配置する。リング状ゴム板12はその上部に載置し
たもの(ウェーハ)に気密に接する柔軟性を有し、熱伝
導率は高いものが好ましい。リング状ゴム板内周面12
aが3インチφよりやや小さく同じく同心円状のリング
状ゴム板外周面12bがステージ側面11d近傍まであ
るこのリング状ゴム板12は図2に示したものと略同じ
であり、詳細な説明は省略するがいわば図1におけるO
リング2とリング状ゴム板3を一体にしたものであり後
述する保持リング5のスライド部4cに対応するリング
状ゴム板の位置には凹部を形成し接触を避けているがそ
の凹部は図2リング状ゴム板凹部3cの様に内周面12
aまで突き抜けるものではない点が異なる。
【0028】3インチφ半導体ウェーハ4を保持する保
持リング5は図1、図3に示す保持リング5と同じもの
で良いので説明を略す。クランパ6は図1に示すクラン
パ6と同じもので保持リング外周5fを押さえ半導体ウ
ェーハ4の外周裏面をリング状ゴム板12に加圧状態に
接触させ固定する。
【0029】この装置により最小径のウェーハ(3イン
チ半導体ウェーハ)処理する場合は前述した「発明の実
施の形態1」の装置と同様に行なうが、この装置の場合
はOリングではなくリング状ゴム板12の内周面12a
の近傍上面で半導体ウェーハ4の外周近傍の裏面が全周
に渡って気密に接触して、ステージ上面11a、リング
状ゴム板12及び半導体ウェーハ4が冷却ガスを導入す
る空間を形成する点が異なる。このときの半導体ウェー
ハ14裏面とステージ上面11a間は略0.2mmの間
隔である。
【0030】つづいて、この装置で大きいウェーハ例え
ば4インチφの半導体ウェーハを処理する場合を図6か
ら説明する。図4、図5と同じ物は同じ番号を図面に記
入し説明は省略する。図において、図5と異なる点は半
導体ウェーハ4に替えて4インチφ半導体ウェーハ7と
なっている点と、それを保持する保持リングが4インチ
φ用の保持リング8となっている点である。4インチ半
導体ウェーハ7のリング状ゴム板内周面12aより中心
部はヘリウムガスで冷却し、その外部はリング状ゴム板
12を通して放熱させる。
【0031】このように一番小さな径の半導体ウェーハ
に合わせた内孔を有するリング状の熱伝導度の大きいゴ
ム板を、一番大きな半導体ウェーハの保持リングと同じ
径のステージ11上に載置したことにより、ウェーハの
リング状ゴム板の内周面12aより内側は冷却ガスで冷
却し、その外側はリング状ゴム板を通して冷却できる。
したがって、半導体ウェーハの径が異なっても、真空を
破りステージを交換する必要がなく、保持リングをウェ
ーハの径毎に準備するだけで連続して使用できる。放熱
部材としてはゴムに限るものではなく、熱伝導度が大き
くて表面が平滑であればよく、弾力性があればなおよ
い。弾力性のあるプラスチックでもよい。しかしなが
ら、前述の「発明の実施の形態1」における「放熱部
材」は放熱を目的とするのに対しこの例の場合は放熱に
加え気密にシールする目的も有しているので、気密な材
料とする必要がある。
【0032】上記各「実施の形態」に於いて、冷却ガス
はヘリウムに限ることはなく、入手しやすく危険性がな
くかつ熱伝導度の大きいものであればよい。ステージの
透孔は2箇所に限るものではなく、1箇所で循環しなく
て伝導での放熱のみにしてもよく、さらに3箇所以上に
しても流入口と流出口を区分すればよい。固定手段は説
明したクランパに限るものではなく、半導体ウェーハの
裏面とリング状ゴム板およびOリングと自動的に気密に
接触させ保持する方法であればよい。また、ウェーハは
半導体ウェーハに限ることはない。例えば半導体ウェー
ハをガラス板等にワックス等で張りつけものも本明細書
におけるウェーハである。また、イオンエッチング以外
でも各種サイズのウェーハを冷却しながら、真空中で処
理する場合にも適用できる。
【0033】
【発明の効果】以上のいずれの手段でも、異なる径のウ
ェーハ処理する際にステージ交換が必要がないために、
ステージ交換とイオンエッチング装置をイオンエッチン
グ可能にするための排気の時間は必要ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態のドライエッチン
グ装置で3インチウェーハを処理するの断面図
【図2】 図1の装置のリング状ゴム板の平面図
【図3】 図1の装置の保持リングの裏面から見た平面
【図4】 同装置で4インチウェーハを処理するの場合
の断面図
【図5】 本発明の第二の実施の形態のドライエッチン
グ装置で3インチウェーハを処理する場合の断面図
【図6】 同装置で4インチウェーハを処理する場合の
断面図
【図7】 従来の3インチウェーハの場合のドライエッ
チング装置の断面図
【図8】 図7の装置の保持リングの裏面から見た平面
【図9】 従来の4インチウェーハの場合のドライエッ
チング装置の断面図
【図10】 図9の装置の保持リングの裏面から見た平
面図
【符号の説明】
1,11,22 ステージ 1a,11a,22a ステージ上面 1b リング状凹部 22b リング状第1凹部 22c リング状第2凹部 1c,11b,22d,22e 透孔 2 Oリング 23a 第1Oリング 23b 第2Oリング 3,12 ゴム板(放熱部材) 4,7,21,26 半導体ウェーハ(ウェーハ) 5,8,24,27 保持リング 6,25 クランパ(固定手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3065 C23F 4/00 H01L 21/68

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の異なる径のウェーハを処理するドラ
    イエッチング装置であって、最大径ウェーハより大きな
    上面のステージと、ウェーハにより前記ステージに圧接
    されて気密な空間を形成するOリングと、前記複数の異
    なるウェーハ径それぞれに応じて準備したウェーハを保
    持する保持リングと、処理されるウェーハが最小径でな
    い場合に前記ウェーハの裏面が接する柔軟性を有する放
    熱部材と、前記保持リングで保持した前記ウェーハを前
    記Oリング上に気密に接触状態で固定する固定手段とを
    具備し、 前記ステージは上面に最小径ウェーハよりやや小径に形
    成したリング状凹部とこのリング状凹部より内側の前記
    上面に冷却ガスを流す透孔とを有し、 前記Oリングは前記リング状凹部に載置され加圧状態で
    前記ステージ上面より突出し、 前記保持リングは異なるウェーハ径用でも外径が同じで
    あり、それぞれの径のウェーハを互いにほぼ同心状でか
    つ裏面が突出状態に保持し、 前記放熱部材は前記ステージ上であって前記Oリングの
    外側に載置され、前記Oリングの外径よりやや大きな内
    周でかつ外径は最大径のウェーハより大きく、加圧状態
    で前記Oリングとともに前記ウェーハ裏面が接する厚み
    とし、 処理するウェーハが最小径でないときに、前記ウェーハ
    を前記Oリング上に気密に接触状態で、かつ前記柔軟性
    を有する放熱部材上に接触状態で固定して前記Oリング
    より内側は冷却ガスにより、外側は前記放熱部材により
    放熱することを特徴とするドライエッチング装置。
  2. 【請求項2】複数の異なる径のウェーハを処理するドラ
    イエッチング装置であって、最大径ウェーハより大きな
    上面のステージと、前記複数の異なるウェーハ径それぞ
    れに応じて準備したウェーハを保持する保持リングと、
    前記ウェーハの裏面が気密に接する柔軟性を有する放熱
    部材と、前記保持リングで保持した前記ウェーハを前記
    放熱部材に気密に接触状態で固定する固定手段とを具備
    し、 前記保持リングは異なるウェーハ径でも外径が同じであ
    り、それぞれの径のウェーハを互いにほぼ同心状でかつ
    裏面が突出状態に保持し、 前記放熱部材は内径が最小径ウェーハよりやや小さく外
    径が最大径ウェーハより大きくて前記ステージの上面に
    配置され、 前記ステージは前記放熱部材より内側の上面に冷却ガス
    を流す透孔とを有して、 前記ウェーハを前記放熱部材上に接触状態で固定して放
    熱部材より内側は冷却ガスにより、放熱部材に接する部
    分は前記放熱部材により放熱することを特徴とするドラ
    イエッチング装置。
  3. 【請求項3】前記ステージの透孔を複数箇所に穿設し冷
    却ガスの流入口と排出口を分離したことを特徴とする請
    求項1又は2記載のドライエッチング装置。
  4. 【請求項4】前記放熱部材がゴム板であることを特徴と
    する請求項1または請求項2記載のドライエッチング装
    置。
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