JP3013712U - 手編機の編み出し装置 - Google Patents

手編機の編み出し装置

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JP3013712U
JP3013712U JP1995000500U JP50095U JP3013712U JP 3013712 U JP3013712 U JP 3013712U JP 1995000500 U JP1995000500 U JP 1995000500U JP 50095 U JP50095 U JP 50095U JP 3013712 U JP3013712 U JP 3013712U
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JP
Japan
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knitting
plate
yarn
carriage
gear
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Application number
JP1995000500U
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English (en)
Inventor
泰幸 河村
和義 沢田
Original Assignee
シルバー精工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 編み出しを簡単な構造で容易にかつ確実に行
える手編機の編み出し装置を提供する。 【構成】 針床1のシンカ3間に噛み合う歯形で、その
噛み合う歯10によって編針4間の編糸13を押下する
編み出しギアー7を、キャリジの編地押さえ台板6に回
転自在に装着する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、手編機において、編糸の編み出し(編み始め)を行うための編み出 し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、手編機における主な編み出し方法として次の3つの方法が知られている 。
【0003】 「編み出し板」を利用する方法 図6に示すように、多数のフック50を針床上の編針51の2ピッチ分の間隔 で櫛歯状に突設した編み出し板52を使用する。まず編成目標範囲(目標編地幅 )の編針51を1本おきに編成位置に出してから、その上に編糸53を渡し、編 み出し板のフック50を編糸53に掛けて編み出し板52を懸垂することにより 、編針51と編針51との間で編糸53を引き下げ、この状態でキャリジを操作 して数段編成してから、編み出し板52を取り外す。
【0004】 「抜き糸」を利用する方法 編糸とは別に抜き糸を用意し、編針群とシンカ群との間に渡っている編糸の上 に抜き糸を横断するように緊張させ、抜き糸で編糸を上側から押さえた状態にし たままキャリジを操作して数段編成してから、抜き糸を引き抜く。
【0005】 「スレッドブラシ」を利用する方法 特公昭60−5696号公報に開示されているような、スレッド編みが可能な 手編機において、キャリジ本体に着脱自在に取り付けることができる編地押さえ 台板に、その糸口の左右両側においてスレッドブラシを回転自在に装着し、この スレッドブラシで編糸を押下しながら編成する。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記の方法では、編地押さえ台板とは別に複数枚の編み出し板を用 意しておき、編み出し板の櫛歯状の多数のフックを編針間で編糸に一つずつ掛け 、しかもその作業を、目標編地幅に応じた枚数の編み出し板の一枚一枚について 行わなければならず、非常に面倒であり、また編み出し板を保管しておくための 部品収納箱が必要であった。の方法は、抜き糸を緊張保持したまま所定の位置 に正確に渡しておかなければならず、その作業が非常に面倒であるばかりでなく 高度のテクニックを必要とした。の方法は、スレッド編みができる手編機でな ければ不可能であった。
【0007】 本考案の目的は、このような従来の問題点に鑑み、編み出しを簡単な構造で容 易にかつ確実に行える手編機の編み出し装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案の編み出し装置は、針床のシンカ間に噛み合う歯形で、その噛み合う歯 によって編針間の編糸を押下する編み出しギアーを、キャリジの編地押さえ台板 に回転自在に装着したものである。
【0009】 板状のシンカ群が樹脂により針床に一体に成形された手編機の場合には、編み 出しギアーは、キャリジの摺動に伴い板状のシンカ群と噛み合いながら回転する 構造とする。
【0010】
【作用】
キャリジを摺動させると、編み出しギアーがその歯をシンカ群に噛み合わせな がら回転し、その噛み合う歯が編針間で編糸の上に強制的に食い込んで編糸を押 下し、特に編針が前進する際に、編針間の編糸が編針に伴って前方へ移動するの を防止するので、編糸の編成(ループ形成)は確実に行われる。すなわち、編み 出しギアーの歯は、編糸に対し従来の編み出し板のフックと同じような働きをす るが、編み出し板のフックのように編糸に一々引っ掛ける必要はなく、キャリジ を摺動させるだけでよい。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳述する。
【0012】 図1ないし図3に示すように、本例の手編機の針床1は、溝板2と多数の板状 シンカ3を樹脂で一体成形した従来公知の構造(例えば、実公平3−48232 号公報参照)であり、各編針4は、溝板2に形成された針溝(図示省略)に案内 されて隣接するシンカ3間を前後に摺動できるようになっている。各板状シンカ 3の前端3aはナイフの先端のように傾斜している。
【0013】 針床1上を左右に摺動できるキャリジ5の前縁下側には、金属板による左右一 対の編地押さえ台板6(一方のみ図示)が取り付けられており、キャリジ5を摺 動させると、左右の編地押さえ台板6がシンカ群3・・・の前方をキャリジ5と 一体に移動する。左右の編地押さえ台板6の間にはキャリジ5の糸口(図示省略 )が形成されている。各編地押さえ台板6の下面には、糸口から離れた位置に、 樹脂製の編み出しギアー7と編地押さえブラシ8とが同じ軸9によりそれぞれ回 転自在に軸支されている。なお、左右の編地押さえ台板6を一枚の金属板で一体 に成形してもよい。この場合には、左右の編み出しギアー7及び左右の編地押さ えブラシ8を一つの編地押さえ台板6の左右両端部に軸支する。
【0014】 各編み出しギアー7は、多数の歯10をシンカ群3・・・と対応するピッチで 放射状に一体に突設したもので、針床1上でキャリジ5を摺動させると、図4( 下面図)に示すように、編み出しギアー7がその歯10をシンカ群3・・・の前 端部に噛み合せながら回転する。編み出しギアー7の歯10は、図2、3、5図 に示すように先細の台形状であるとともに、下面が先端に向かって上向きに傾斜 して上下の厚さが先端に行くに従い薄くなっている。
【0015】 各編地押さえブラシ8は、回転コア11に多数のブラシ12をシンカ群3・・ ・と対応するピッチでやや下向きに放射状に突設したもので、針床1上でキャリ ジ5を摺動させると、編地押さえブラシ8がそのブラシ12をシンカ群3・・・ の前端部と噛み合わながら回転する。
【0016】 以上のような構造により編み出しを行うには、図5に示すように、従来の編み 出し板を使用する場合と同様に、編成目標範囲(目標編地幅)の編針4を1本お きに編成位置へ出し、キャリジ5の糸口に編糸13を通してキャリジ5を例えば 図1において矢印C方向へ摺動させて1段編む。このとき、編み出しギアー7が その歯10をシンカ群3・・・に噛み合わせながら回転し、その噛み合う歯10 が、図5に示すように編針4間で編糸13の上に強制的に食い込んで編糸13を 押下する。従って、編針4が図2の状態から図3に示すように前進しても、編糸 13は、編針4に随伴して前方へ移動しようとしても歯10によって防止される 。
【0017】 次に、編成目標範囲の残りの編針4も編成位置に出して編成作業を行う。この ときも、シンカ群3・・・に噛み合う歯10は、編針4間で編糸13の上に強制 的に食い込んで編糸13を押下するので(図1参照)、目落ち等を防止して編糸 13のループ形成を確実に行うことができる。
【0018】 一方、編地押さえブラシ8は、ブラシ12をシンカ群3・・・に噛み合わせな がら編み出しギアー7と同じ軸9上を別個に回転し、編成直後の編地をやや斜め 下向きに押さえる。
【0019】 なお、上記の実施例は、針床の溝板に多数の板状シンカを樹脂で一体成形した 簡易型の手編機に適用した場合であるが、本考案は、金属板による針床に多数の 金属製シンカー針を列設した手編機にも適用できるものである。
【0020】
【考案の効果】
以上述べたように本考案によれば、キャリジを摺動させると、編地押さえ台板 に装着した編み出しギアーがその歯をシンカ群に噛み合わせながら回転し、その 噛み合う歯が編針間で編糸の上に強制的に食い込んで編糸を押下するので、特に 編針が前進する際に、編針間の編糸が編針に伴って前方へ移動するのを防止して 編糸の編成(ループ形成)を確実に行うことができる。従って、編み出し板を使 用する従来のように、そのフックを編糸に一々引っ掛ける必要はなく、キャリジ を摺動させるだけで編み出しを行えるので、編み出し作業が非常に簡単になると ともに、編み出し板を保管するための部品収納箱も不要になる。また、編み出し が終了して通常の編成を行う際にも、編み出しギアーの歯で目落ち等を防止して 編糸のループ形成を確実に行うことができる。
【0021】 針床の溝板に多数の板状シンカを樹脂で一体成形した簡易型の手編機の場合に は、編み出し板を使用する方法でなければ編み出しを行えなかったが、編み出し 板を使用せずに編み出しを行えるので、簡易型の手編機としての利便性が一層高 まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の要部を示す平面図である。
【図2】図1におけるA−A線の断面図である。
【図3】同じくB−B線の断面図である。
【図4】上記要部の下面図である。
【図5】編針を1本おきに編成位置に出して編み出しを
行うときの編み出しギアーの作用を示す斜視図である。
【図6】編み出し板を使用する従来例の斜視図である。
【符号の説明】
1 針床 3 シンカ 4 編針 5 キャリジ 6 編地押さえ板 7 編み出しギアー 8 編地押さえブラシ 10 歯 13 編糸

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】針床のシンカ間に噛み合う歯形で、その噛
    み合う歯によって編針間の編糸を押下する編み出しギア
    ーを、キャリジの編地押さえ台板に回転自在に装着した
    ことを特徴とする手編機の編み出し装置。
  2. 【請求項2】板状のシンカ群が樹脂により針床に一体に
    成形され、編み出しギアーが、キャリジの摺動に伴い板
    状のシンカ群と噛み合いながら回転する請求項1に記載
    の手編機の編み出し装置。
JP1995000500U 1995-01-18 1995-01-18 手編機の編み出し装置 Expired - Lifetime JP3013712U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995000500U JP3013712U (ja) 1995-01-18 1995-01-18 手編機の編み出し装置

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JP1995000500U JP3013712U (ja) 1995-01-18 1995-01-18 手編機の編み出し装置

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JP3013712U true JP3013712U (ja) 1995-07-18

Family

ID=43149356

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JP1995000500U Expired - Lifetime JP3013712U (ja) 1995-01-18 1995-01-18 手編機の編み出し装置

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