JP2511384Y2 - タッピ― - Google Patents

タッピ―

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JP2511384Y2
JP2511384Y2 JP791692U JP791692U JP2511384Y2 JP 2511384 Y2 JP2511384 Y2 JP 2511384Y2 JP 791692 U JP791692 U JP 791692U JP 791692 U JP791692 U JP 791692U JP 2511384 Y2 JP2511384 Y2 JP 2511384Y2
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knitting
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stitch
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knitted fabric
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昭子 竹内
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クロバー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願考案は、編み機を用いたいわ
ゆる機械編みにおいて使用されるタッピーに関する。
【0002】
【従来の技術】機械編みにおいて、すでに編成されたメ
リヤス編みの編地上にゴム編みあるいはガーター編み等
を形成するには、通常、タッピーと呼ばれる道具を用い
て手作業によって行われる。
【0003】従来のタッピー1の代表例を図9に示す。
すなわち、このタッピー1は、作業者が手に持ち易い太
さおよび長さとした円柱状の柄2の先端から延出するよ
うに取付けられた金属針3の先端に、フック4とベラ5
からなる編み目形成機能部6を設けて構成されている。
上記フック4は、編み糸を引っ掛け易いようにかぎ針の
形態をなしており、上記ベラ5は、上記フック4の基端
部に設けた回動支点7を中心として上記フック4を閉じ
たり、開放したりするように自由回動しうるようになっ
ている。
【0004】以下に、図10ないし図15を参照し、図
9に示した従来の一般的なタッピー1の使用方法を、ガ
ーター編みを形成する場合を例にとって説明する。な
お、以下に説明するガーター編みの例は、各編み列を表
目と裏目が交互の表れるようにし、かつ隣合う編み列ど
うしの表目(または裏目)が段方向に一段ずれた形態を
なすものである。しかし、ガーター編みという場合、か
かる態様に限定されないことはいうまでもないことであ
る。
【0005】 まず、図10にも表れているように、
あらかじめ所定段数編み機によって編成されたメリヤス
編みの編地において、ガーター編みとして再編成するべ
き編み列を編み機のメリヤス編みからはずし、所望段数
だけ編み目をほどいておく。
【0006】 図10に示すように、最下段に残存す
る編み目にタッピー1の編み目形成機能部6を手前側か
ら通した上、一段上で横方向に渡っている編み糸をフッ
ク4で引っ掛け、次いで図11に示すように、図10の
ようにしてフック4に引っ掛けた編み糸を、最下段の編
み目を通して手前側に引き抜き、編み目を作る。この編
み目は、編地の手前側から見て表目となる。上記のよう
にフック4で引っ掛けた編み糸を編み目から引き抜く
際、ベラ5は自動的にフック4を閉じるように回動し、
引っ掛けた編み糸が不用意にはずれることがない。
【0007】 次いで、タッピー1のフック4を図1
1において作られた編み目からはずし、同じ編み目に、
図12に示すように、編地の向こう側から編み目形成機
能部6を手前側に通す。すなわち、編地の手前側からみ
て表目としてすでに形成された編み目の一つ上に、裏目
を形成するために、編み目からタッピー1をいったんは
ずし、このタッピー1を編地の向こう側に回しながら、
同じ編み目に反対側からフック4を通すのである。そう
して、一段上で横方向に渡っている編み目を図13のよ
うにして引っ掛け、こうして引っ掛けた編み糸を図14
に示すように編地の向こう側に引き抜いて編み目を作る
のである。こうしてタッピーを編地の向こう側に引き抜
いてできた編み目は、編地の手前側からみて裏目とな
る。
【0008】 次に、上記のようにタッピーを編地の
向こう側に引き抜いてできた編み目からタッピーをはず
し、同じ編み目に編地の手前側から再びタッピーを通
し、上述と同様にして一段上の編み糸を引っ掛けた上こ
れを手前側に引き抜いて編み目を作る。以上のような操
作を繰り返すことにより、表目と裏目が交互に表れる編
み列が形成される。最上段まで編み目が形成されると、
この編み目は、編み機のメリヤス針に引っ掛けられ、ほ
どけが阻止される。
【0009】こうして1つの編み列のガーター編み手法
による編み目形成が終了すると、隣の編み列について、
上記と同様の手順により、表目と裏目とが交互に表れた
編み列を形成する。ただし、図示例のガーター編みの場
合、隣合う編み列は、表目(裏目)が段方向に一段ずれ
ているので、ガーター編みの編成作業は、一段上または
下からスタートすることになる。
【0010】図15は、上記のような手法によって形成
された編地の例である。この例では、編み列(a)(b)(c)
(d)(e)(f)のうち、(a) と(f) についてはメリヤス編み
のまま残し、(b)(c)(d)(e)について、上記した手順によ
るガーター編みが施されている。そして、(b) および
(d) の編み列と、(c) および(e) の編み列とは、表目
(または裏目)が段方向に一段ずれている。
【考案が解決しようとする課題】
【0011】上記から明らかなように、従前のタッピー
1を用いて編地上に表目と裏目とが交互に表れる編み列
を含むガーター編みを施す場合、表目から裏目に変更す
る場合、あるいは裏目から表目に変更するたびごとに、
編み目からタッピー1をはずし、反対側からこの編み目
にタッピーを差し込んで作業せねばならないという煩わ
しさがあり、しかも、タッピーをはずした編み目がほど
けないように、この編み目を一時手で保持しておかねば
ならないという煩わしさがあるのであり、きわめて非能
率的な作業を強いられていたのである。
【0012】なお、タッピーには、図9に示したものの
ように、柄2の一端に、一つの編み目形成機能部6を設
けたものの他、図16に示すように、柄2の両端にサイ
ズの異なる編み目形成機能部6を設けたものもある。こ
のようにサイズの異なる編み目形成機能部6を両端に設
ける理由は、番手の異なる編み糸を用いる場合に対応し
て、編み糸の太さに応じて適当なサイズの編み目形成機
能部6を選択して作業をすることができるようにするた
めであって、ガーター編みの作業そのものについては、
上記したと同様の非能率的な作業をせねばならない。
【0013】本願考案は、上記の事情のもとで考えださ
れたものであって、表目から裏目に変更する場合、ある
いは裏目から表目に変更する場合に、いちいちタッピー
を編み目からはずすといった面倒な操作をすることな
く、能率的に作業を行うことができるようにした新たな
タッピーを提供することをその課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本願考案では、次の技術的手段を講じている。すな
わち、本願考案のタッピーは、軸部の両端に、フックお
よびベラからなる同じ大きさの編み目形成機能部をそれ
ぞれ設ける一方、上記軸部は、その両端部間に編地の編
み目がスライドしうる形態となっていることを特徴とし
ている。
【0015】
【考案の作用および効果】本願考案のタッピーは、軸部
の両端に編み目形成機能部を備えており、しかも、上記
の軸は、編地の編み目を容易に通過することができる太
さになっていることから、表目から裏目あるいは裏目か
ら表目へと変更しつつ編み目を形成していく作業を、次
のようにして行うことができる。
【0016】すなわち、第一の編み目形成機能部のフッ
クに引っ掛けた編み糸を編地の一側に引き抜いた状態か
ら、編み目の向きを変更する場合、タッピーを、そのま
ま編地の他側へずらせ、そうして、第二の編み目形成機
能部のフックで一段上の編み糸を引っ掛けてこれを編地
の他側へに引き抜けばよい。
【0017】したがって、本願考案のタッピーによれ
ば、編み目の向きを表目から裏目へ、あるいは裏目から
表目へ変更する場合、いちいち編み目からタッピーをは
ずし、そしてこの編み目がほどけないように手で保持
し、編地の反対側にまわしたタッピーを再び手で保持さ
れている編み目に通しながら、一段上の編み糸を引っ掛
ける等といった面倒な操作をする必要がなく、タッピー
それ自体の動きについていえば、編地の一側から他側
へ、あるいは他側から一側へスライドさせながら、所定
の編み糸引っ掛けおよび引き抜き操作をすればよいこと
になる。しかも、編み糸は、常にタッピーのフック部あ
るいは軸部に掛かっているので、編み目がほどけないよ
うに作業者が手で保持しておくといった必要も全くなく
なる。
【0018】このように、本願考案のタッピーを用いれ
ば、とりわけ表目と裏目が交互に表れるガーター編みを
編成する作業が、従来に比較して著しく簡便に、しかも
能率よく行えることになるのである。
【0019】
【実施例の説明】以下、本願考案の好ましい実施例を、
図面を参照しつつ具体的に説明する。図1および図2に
示すように、本実施例のタッピー11は、所定長さの金
属製軸部12の両端に一体延成した細状針部13,13
の先端に、フック14およびベラ15を設けた編み目形
成機能部16a,16bを設けて構成されている。この
編み目形成機能部16a,16bは、後述するように、
編地の表側および裏側から編み目を形成するためのもの
であり、同じ大きさに形成される。このタッピー11の
全体長さは、たとえば、120mmないし150mmとする
ことができる。上記軸部12は、作業者が指先で把持す
るのに不都合がないという条件で、その両端部間に編地
の編み目がスライドしうる形態とされる。機械編みで編
成された編地の編み目の大きさを考慮すると、この軸部
12の太さは、1.5ないし4mmの範囲で適切に設定さ
れることになる。
【0020】本実施例では、図1および図2に表れてい
るように、上記軸部12の長手方向中央部に、偏平部1
7が設けられており、この偏平部を指先で挟みつけるよ
うに軸部12を把持すると、指先に対して滑りが生じる
ことなく、タッピー11全体を軸方向にスライド移動さ
せる操作をしやすくしてある。
【0021】次に、図10ないし図15を参照してすで
に説明したガーター編みと同様の編成作業を本実施例の
タッピーを用いて行う場合の手順を図3ないし図8を参
照して説明する。 図3に表れているように、ガーター編みを施したい
編み列の最上段の編み目を編み機のリメヤス針からはず
し、編み目を所定段数ほどく。そうして、最下段の編み
目に編地の手前から第一の編み目形成機能部16aを通
し、フック14によって一段上の編み糸を引っ掛けて図
4に示すように編地の手前側に引き抜き、編み目をつく
る。こうしてできた図4の編み目は、編地の手前側から
みて表目となっている。
【0022】 次に、その一段上に編地の手前側から
みた裏目を形成するには、従来例のように、編み目から
タッピーのフックをはずすのではなく、図5に示すよう
に、タッピー11の軸部12をそのまま編地の向こう側
へずらせ、次に図6に示すように、一段上の編み糸を第
二の編み目形成機能部16bのフック14で引っ掛け、
こうして引っ掛けた編み糸をそのまま編地の向こう側へ
引き抜き、図7に示すように、編み目を作る。こうして
できた図7の編み目は、編地の手前側から見て裏目とな
っている。
【0023】 次に、一段上に編地の手前側からみて
表目を形成するには、上記と同様に、タッピー11の軸
部12を、そのまま編地の手前側へスライドさせ、第一
の編み目形成機能部16aのフック14で一段上の編み
糸を引っ掛けた上、こうして引っ掛けた編み糸を編地の
手前側に引き抜くのである。
【0024】 このような操作を繰り返すことによ
り、表目と裏目とが交互に表れる編み列を形成すること
ができ、最上段の編み目を形成した後は、その編み目を
メリヤス針に引っ掛けておくのである。このような操作
を編み列ごとに繰り返すことにより、図8に表れている
ようなガーター編みを形成することができる。
【0025】このように、本願考案のタッピーを用いれ
ば、編地上で表目から裏目へ、あるいは裏目から表目へ
と編み目の向きを変更しつつ編み列を編成していく作業
において、従来のように、編み目の向きを変更する場合
にいちいちタッピーを編み目からはずし、編地の反対側
にまわしたタッピーで再び上記の編み目にフックを差し
込むなどといった面倒な操作をする必要はなく、タッピ
ーの向きについていえば、編地の一側から他側へ、ある
いは他側から一側へ往復スライドするという動きをさせ
ればよいことになる。
【0026】また、フックをはずした編み目がほどけな
いように手で保持しておくという必要もなく、これらの
相乗的効果として、本願考案のタッピーによれば、表目
と裏目とが表れる編み列を含むガーター編みを形成する
作業が、従来のタッピーを用いて行う作業に比較してき
わめて簡便かつ能率のよいものとなる。
【0027】もちろん、本願考案の範囲は、上述の実施
例に限定されることはない。上記の実施例は、軸部およ
び両端の編み目形成機能部が、ともに金属で形成されて
いるが、軸部を樹脂等の部材で形成することももちろん
本願考案の範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案のタッピーの一実施例の正面図であ
る。
【図2】本願考案のタッピーの一実施例の斜視図であ
る。
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】図1および図2に示すタッピーの使用方法説明
図である。
【図9】従来のタッピーの一実施例の斜視図である。
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】図9に示す従来のタッピーの使用方法説明図
である。
【図16】従来のタッピーの他の実施例の斜視図であ
る。
【符号の説明】
11 タッピー 12 軸部 13 針部 14 フック 15 ベラ 16a,16b 編み目形成機能部 17 偏平部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械編みにおいて編地上にゴム編みある
    いはガーター編み等を形成するために使用するタッピー
    であって、軸部の両端に、フックおよびベラからなる
    じ大きさの編み目形成機能部をそれぞれ設ける一方、上
    記軸部は、その両端部間に編地の編み目がスライドしう
    る形態となっていることを特徴とする、タッピー。
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