JP3013003U - プリペイドカード適正判定機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カード適正を自動的に、迅速に判定可能なプ
リペイドカード適正判定機構を提供する。 【構成】 先端検出光センサ２と、先端検出光センサ２
に送光する光源４と、プリペイドカード２０に設けられ
たスリットＳ１、Ｓ２を検出する透過型光センサ３と、
透過型光センサ３に送光する光源５と、先端検出光セン
サ２からの信号あるいは透過型光センサ３からの信号に
トリガされる第１トリガ型フリップフロップ６と、第１
トリガ型フリップフロップ６の出力でトリガされる第２
トリガ型フリップフロップ７と、第１トリガ型フリップ
フロップ６の出力と第２トリガ型フリップフロップ７の
出力とのＡＮＤ回路８とから構成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、プリペイドカード適正の判定が可能なプリペイドカード適正判定機 構に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、データ改竄や不正防止の目的で、紙製あるいはプラスチック製カード表 面に、残高を２進化データとして濃淡マークで印刷表示し、残高更新の度に表示 を更新する構成のプリペイドカードが使用されるに至っている。このようなプリ ペイドカードは、発行者や属性に応じて媒体の寸法を変えることがなく、例えば 電話用カードも遊技機カードも、全く同じ寸法形状をしているため、誤挿入され ることが多い。そこで誤使用を防止し、適正なカードの確認を容易にするために 、プリペイドカードのいずれか一方の長尺辺に２個のスリットを隔てて設けた構 成のプリペイドカードが試みられるに到っている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記のようなプリペイドカードの適正を検出するためのプリペ イドカード適正判定機構はなかった。 本考案は、このような状況に鑑み為され たもので、その目的はカード適正を自動的に、迅速に判定可能なプリペイドカー ド適正判定機構を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案のプリペイドカード適正判定機構は、辺上に２個のスリットが距離を隔 てて設けられたプリペイドカードが内部を進行移動するプリペイドカードリーダ ライタに組み込まれるものであって、前記プリペイドカード先端を検出する先端 検出光センサと、前記先端検出光センサに送光する光源と、前記プリペイドカー ドに設けられた前記スリットを検出する透過型光センサと、前記透過型光センサ に送光する光源と、前記先端検出光センサからの信号あるいは前記透過型光セン サからの信号にトリガされる第１トリガ型フリップフロップと、前記第１トリガ 型フリップフロップの出力でトリガされる第２トリガ型フリップフロップと、前 記第１トリガ型フリップフロップの出力と前記第２トリガ型フリップフロップの 出力とのＡＮＤ回路とから構成されることを特徴とする。

【０００５】

【作用】

前記のように構成された本考案のプリペイドカード適正判定機構では、一定速 度で通過するプリペイドカードの先端の通過を先端検出光センサが検出して１個 の検出信号を発し、プリペイドカードの辺に設けられた２個のスリットを、透過 型光センサが検出して２個の検出信号を発し、これらの検出信号によって、直列 接続された２個のトリガ型フリップフロップが出力レベルをオンオフする。この 出力レベル状態の組み合わせに基づき、挿入されたカードの適正が判定できる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例を添付図面に基づき説明する。 図１は、本考案のプリペイドカード適正判定機構の一実施例のブロック図であ る。 また図２は、本考案のプリペイドカード適正判定機構に装荷されるプリペイド カードの説明図である。

【０００７】 まず図２に基づき、本考案のプリペイドカード適正判定機構に装荷されるプリ ペイドカードを説明する。 本考案のプリペイドカード適正判定機構に装荷されるプリペイドカードＰは、 いずれか一方の長尺辺に２個のスリットＳ１、Ｓ２が、カード種類毎に異なる距 離だけ隔てて設けられた構成となっている。

【０００８】 つぎに、本考案の実施例を図１に基づき説明する。 本考案のプリペイドカード適正判定機構１は、図示しないプリペイドカードリ ーダライタに組み込まれ、前記のような構成のプリペイドカード２０が挿入され た際に、カード適正を判定する。 プリペイドカード適正判定機構１は、プリペイドカード２０先端を検出する先 端検出光センサ２と、先端検出光センサ２に送光する光源４と、プリペイドカー ド２０に設けられたスリットＳ１、Ｓ２を検出する透過型光センサ３と、透過型 光センサ３に送光する光源５と、先端検出光センサ２からの信号あるいは透過型 光センサ３からの信号にトリガされる第１トリガ型フリップフロップ６と、第１ トリガ型フリップフロップ６の出力でトリガされる第２トリガ型フリップフロッ プ７と、第１トリガ型フリップフロップ６の出力と第２トリガ型フリップフロッ プ７の出力とのＡＮＤ回路８とから構成される。

【０００９】 さらに、第１トリガ型フリップフロップ６の出力と第２トリガ型フリップフロ ップ７の反転出力とのＡＮＤ回路９を加えてと構成してもよい。

【００１０】 前記のような構成のプリペイドカード２０がプリペイドカード適正判定機構１ に装荷され、カード先端が先端検出光センサ２に達すると、光源４からの光が遮 断されて検出信号が発生する。この信号入力によって、直列接続の第１トリガ型 フリップフロップ６および第２トリガ型フリップフロップ７がトリガされる。 やがて第１のスリットＳ１が透過型光センサ３に達すると、光源５からの光が 遮断されて検出信号が発生する。さらに、第２のスリットＳ２が透過型光センサ ３に達すると、光源５からの光が遮断されて検出信号が発生する。

【００１１】 これらの信号入力によって、第１トリガ型フリップフロップ６および第２トリ ガ型フリップフロップ７は出力状態を変化させる。 装荷されたプリペイドカード２０が適正であると、ＡＮＤ回路８から適正カー ド判定出力Ｐ１が得られるが、装荷されたプリペイドカード２０が不適正である と、判定出力Ｐ１が得られない。とりわけ、スリットがないプリペイドカードが 装荷されると、ＡＮＤ回路９から不適正カード判定出力Ｐ２がでる。

【００１２】

【考案の効果】 以上の説明のように、本考案のプリペイドカード適正判定機構は、プリペイド カードの装荷の有無と、２個のスリットによる信号に基づいてカード適正を判定 する構成としたものであるから、プリペイドカードが読み書きヘッドに装荷され るべく移動する過程でカード適正を自動判定でき、よって判定時間ロスのない、 迅速なカード適正判定を実現する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のプリペイドカード適正判定機構の一実
施例のブロック図である。

【図２】本考案のプリペイドカード適正判定機構に装荷
されるプリペイドカードの説明図である。

【符号の説明】

１ プリペイドカード適正判定機構 ２ 先端検出光センサ ３ 透過型光センサ ４、５ 光源 ６ 第１トリガ型フリップフロップ ７ 第２トリガ型フリップフロップ ８、９ ＡＮＤ回路 １０ インバータ ２０ プリペイドカード Ｐ１ 適正カード判定出力 Ｐ２ 不適正カード判定出力 Ｓ１、Ｓ２ スリット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 辺上に２個のスリットが距離を隔てて設
   けられたプリペイドカードが内部を進行移動するプリペ
   イドカードリーダライタに組み込まれるものであって、 前記プリペイドカード先端を検出する先端検出光センサ
   と、前記先端検出光センサに送光する光源と、前記プリ
   ペイドカードに設けられた前記スリットを検出する透過
   型光センサと、前記透過型光センサに送光する光源と、
   前記先端検出光センサからの信号あるいは前記透過型光
   センサからの信号にトリガされる第１トリガ型フリップ
   フロップと、前記第１トリガ型フリップフロップの出力
   でトリガされる第２トリガ型フリップフロップと、前記
   第１トリガ型フリップフロップの出力と前記第２トリガ
   型フリップフロップの出力とのＡＮＤ回路とから構成さ
   れることを特徴とするプリペイドカード適正判定機構。