JP3012618U - プリペイドカード挿入検出機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 挿入されたカード方向の確認が容易であり、
かつ迅速な挿入状態の判定を可能とするプリペイドカー
ドの挿入検出機構を提供する。 【構成】 プリペイドカード挿入口１１近くに、挿入さ
れるプリペイドカード１の短尺辺両端から距離ｄ１だけ
中心側の位置にそれぞれマーク検出器Ｓ１、Ｓ２を配設
し、さらにマーク検出器Ｓ１、Ｓ２をマーク形状識別可
能の構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、プリペイドカード挿入検出機構に関し、特にカードの表裏、前後の 識別を容易にしてリーダライタへの誤挿入を検出するプリペイドカード挿入検出 機構に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

最近、プリペイド方式のカードが普及しつつある。このようなカード形式の媒 体は、記入や記録内容の更新が必要であり、印字カードや磁気カード、あるいは 光カードを問わず、リーダライタに挿入してアップデーションがなされるのが一 般的である。 ところで、カード形式の媒体は構造や形状的に、表裏が類似しており、また同 様にカードの前側後側も類似している。したがって、リーダライタへの誤挿入を 防止するために、例えば表側に、前方向を示す矢印等のマークを印刷する方法が 広く採用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記のような従来構成のカードでは、印刷されている挿入方向 指示マークが見ずらく、使用勝手の甚だ悪いものが大部分である。さらに、リー ダライタ装置には、あらゆる誤挿入に対処でき、しかも迅速に挿入状態を判定す る機能を有していなければならないが、従来のプリペイドカード挿入検出機構に は、このような要求を満たす構成が存在しなかった。

【０００４】 本考案は、このような従来技術の有する問題点を解決するため為されたもので 、その目的は挿入されたカード方向の確認が容易であり、かつ迅速な挿入状態の 判定を可能とするプリペイドカードの挿入検出機構を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 本考案に係るプリペイドカード挿入検出機構は、一対の長尺辺と一対の短尺辺 を有するプリペイドカードの任意の面の任意の隅を第１隅として該第１隅に第１ マークを印字し、該第１隅と対角線上にある隅を第２隅として該第２隅に第２マ ークを印字し、前記プリペイドカード挿入検出機構の他の面の、前記第１隅の裏 側の隅を第３隅として該第３隅に第３マークを印字し、前記第２隅の裏側の隅を 第４隅として該第４隅に第４マークを印字し、前記第１マークと前記第３マーク とは同形状とし、前記第２マークと前記第４マークとは、前記第１マークとは異 なる同形状とし、前記第１マークの、一方の前記長尺辺からの距離と、前記第３ マークの、前記一方の長尺辺からの距離と、前記第２マークの、他方の長尺辺か らの距離と、前記第４マークの、前記他方の長尺辺からの距離とをいずれも同一 距離とした構成の方向検出マーク付きプリペイドカードに適用されるものであっ て、プリペイドカード挿入口近くに、挿入される前記プリペイドカードの前記短 尺辺両端から前記距離だけ中心側の位置にそれぞれマーク検出器を配設し、該マ ーク検出器は前記マークを識別可能に構成されたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

前記のように構成された本考案のプリペイドカード挿入検出機構は、表裏、前 後方向の異なる４通りの挿入状態に対応して短尺辺側に現われるマークの位置と 形状がすべて異なる方向検出マーク付きプリペイドカードが挿入されると、配設 されたマーク検出器によって短尺辺側に現われるマークが判別されることで、正 しいおもて／うら面と前後方向が確認される。

【０００７】

【実施例】

図１は、本考案のプリペイドカード挿入検出機構の一実施例の上面図である。 さらに図２は、図１のプリペイドカード挿入検出機構の正面図である。 また、図３は本考案のプリペイドカード挿入検出機構に挿入されるプリペイド カードの説明図である。以下、まず図３に基づいて、挿入されるプリペイドカー ドを説明する。

【０００８】 本考案のプリペイドカード挿入検出機構に挿入されるプリペイドカード１は、 カードおもて面の第１隅に第１マークＭ１を印字し、対角線上にある第２隅に第 ２マークＭ２を印字し、うら面の、第１隅の裏側を第３隅として第３マークＭ３ を印字し、第２隅の裏側を第４隅として第４マークＭ４を印字し、第１マークＭ １に近いカード長尺辺１Ｅと第１マークＭ１間の距離と、第３マークＭ３と長尺 辺１Ｅ間の距離と、第２マークＭ２に近いカード長尺辺１Ｆと第２マークＭ２間 の距離と、第４マークＭ４の長尺辺１Ｆからの距離とをいずれも同じ距離ｄ１と し、かつ第１マークＭ１と第３マークＭ３を同じ形状の黒丸で、さらに第２マー クＭ２と第４マークＭ４を同じ形状の黒三角とし、第１マークＭ１と第２マーク Ｍ２の形状を異なる構成としている。

【０００９】 以下、本考案の実施例を図１と図２に基づき説明する。 本考案のプリペイドカード挿入検出機構１０は、プリペイドカード挿入口１１ 近くに、挿入される前記プリペイドカード１の短尺辺両端から距離ｄ１だけ中心 側の位置にそれぞれマーク検出器Ｓ１、Ｓ２を配設て構成される。マーク検出器 Ｓ１、Ｓ２には、例えば放射光併設型の反射光センサを有する、パターン認識が 可能のものが使用される。

【０００９】 以上のように構成することによって、カードの表裏／前後を容易に判別できる 。例えば、前記プリペイドカード１を前辺１Ｃを先端としてリーダライタに挿入 するとき、おもて面１Ａが上側に出ていれば、カード先端には上辺１Ｅから距離 ｄ１のところに黒丸の第１マークＭ１が出現する。この第１マークＭ１はマーク 検出器Ｓ２が検出する。しかもマーク検出器Ｓ２が第１マークＭ１を検出する際 、マーク検出器Ｓ１はマークを検出することがない。 ここでカードが裏返しであれば、下に移った上辺１Ｅから第１距離ｄ１のとこ ろに黒丸の第３マークＭ３が出現する。この第３マークＭ３はマーク検出器Ｓ１ が検出する。しかもマーク検出器Ｓ１が第３マークＭ３を検出する際、マーク検 出器Ｓ２はマークを検出することがない。

【００１０】 つぎに、後辺１Ｄを先端としてリーダライタに挿入されたとき、おもて面１Ａ が上側に出ていれば、カード先端には上に移った下辺１Ｆから距離ｄ１のところ に黒三角の第２マークＭ２が出現する。この第２マークＭ２はマーク検出器Ｓ２ が検出する。しかもマーク検出器Ｓ２が第２マークＭ２を検出する際、マーク検 出器Ｓ１はマークを検出することがない。 ここでカードが裏返しであれば、下に戻った下辺１Ｆから距離ｄ１のところに 黒三角の第４マークＭ４が出現する。この第４マークＭ４はマーク検出器Ｓ１が 検出する。しかもマーク検出器Ｓ１が第４マークＭ４を検出する際、マーク検出 器Ｓ２はマークを検出することがない。

【００１１】 このように、カードの表裏／前後が異なる４通りの場合の数で、それぞれに第 １〜第４マークの１個が、それぞれマーク検出器によって検出される。 この結果、カードの表裏／前後の異なる挿入状態を、きわめて容易に峻別でき る。しかも、検出はカード先端ががわずか挿入されただけで実施できるから、カ ードを装置内に全部取り込む必要がなく、時間短縮が可能になる。

【００１２】

【考案の効果】

以上の説明のように、本考案のプリペイドカード挿入検出機構は、表裏、前後 方向の異なる４通りの挿入状態に対応して、短尺辺側に現われる、位置がすべて 異なるマークを検出判別する構成としたから、正しいおもて／うら面と前後方向 を容易に確認可能になる。よって利用者の誤挿入検出をカード挿入後、極めて短 時間に実行できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のプリペイドカード挿入検出機構の一実
施例の上面図である。

【図２】図１のプリペイドカード挿入検出機構の正面図
である。

【図３】本考案のプリペイドカード挿入検出機構に挿入
されるプリペイドカードの説明図である。

【符号の説明】

１ プリペイドカード １Ａ おもて面 １Ｂ うら面 １Ｃ 前辺 １Ｄ 後辺 １Ｅ 上辺（第１長尺辺） １Ｆ 下辺（第２長尺辺） ｄ１ 距離 Ｍ１〜Ｍ４ 第１〜第４マーク １０ プリペイドカード挿入検出機構 １１ プリペイドカード挿入口 Ｓ１、Ｓ２ マーク検出器

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一対の長尺辺と一対の短尺辺を有するプ
   リペイドカードの任意の面の任意の隅を第１隅として該
   第１隅に第１マークを印字し、該第１隅と対角線上にあ
   る隅を第２隅として該第２隅に第２マークを印字し、前
   記プリペイドカード挿入検出機構の他の面の、前記第１
   隅の裏側の隅を第３隅として該第３隅に第３マークを印
   字し、前記第２隅の裏側の隅を第４隅として該第４隅に
   第４マークを印字し、前記第１マークと前記第３マーク
   とは同形状とし、前記第２マークと前記第４マークと
   は、前記第１マークとは異なる同形状とし、前記第１マ
   ークの、一方の前記長尺辺からの距離と、前記第３マー
   クの、前記一方の長尺辺からの距離と、前記第２マーク
   の、他方の長尺辺からの距離と、前記第４マークの、前
   記他方の長尺辺からの距離とをいずれも同一距離とした
   構成の方向検出マーク付きプリペイドカードに適用され
   るものであって、 プリペイドカード挿入口近くに、挿入される前記プリペ
   イドカードの前記短尺辺両端から前記距離だけ中心側の
   位置にそれぞれマーク検出器を配設し、該マーク検出器
   は前記マークを識別可能に構成されたことを特徴とする
   プリペイドカード挿入検出機構。