JP3013247U - プリペイドカード判定機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カードの適正と種別を自動的に、迅速に判定
可能なプリペイドカード判定機構を提供する。 【構成】 メモリ３を備えたマイクロプロセッサ１０
と、プリペイドカードＰの装荷を検出する先端検出セン
サ１１と、プリペイドカードＰに設けられたスリットＳ
１、Ｓ２を検出するスリット検出センサ１２を備え、メ
モリ３に、計時信号を出力するタイマ４と、先端検出セ
ンサ１１からの検出信号ならびにスリット検出センサ１
２からの検出信号ならびに計時信号に基づき経過時間を
検出する経過時間検出手段５と、経過時間に基づきカー
ドの適正と種別を判定するカード判定手段６を備える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、プリペイドカードの適正と種別の判定が可能なプリペイドカード判 定機構に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、データ改竄や不正防止の目的で、紙製あるいはプラスチック製カード表 面に、残高を２進化データとして濃淡マークで印刷表示し、残高更新の度に表示 を更新する構成のプリペイドカードが使用されるに至っている。このようなプリ ペイドカードは、使用限度額等の属性を異にする、数種類のものが発行されるの が一般的である。 ところがこのようなプリペイドカードは、紙幣等とは異なり、属性に応じて媒 体の寸法を変えることがなく、例えば五千円カードも千円カードも、全く同じ寸 法形状をしているため、少額のカードの残高を書き替える等の不正を防止するた めに、プリペイドカードのいずれか一方の長尺辺に２個のスリットを、カード種 類毎に異なる距離だけ隔てて設けた構成のプリペイドカードが試みられるに到っ ている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記のようなプリペイドカードの適正とカード種別を判定する ためのプリペイドカード判定機構はなかった。 本考案は、このような状況に鑑み為されたもので、その目的はカードの適正と 種別を自動的に、迅速に判定可能なプリペイドカード判定機構を提供することに ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案のプリペイドカード判定機構は、メモリおよびＣＰＵを備え、該メモリ に格納された手順に基づいて前記ＣＰＵが動作するマイクロコンピュータを内蔵 して、辺上に２個のスリットが距離を隔てて設けられたプリペイドカードが内部 を進行移動するプリペイドカードリーダライタに組み込まれるものであって、前 記プリペイドカードの装荷を検出する先端検出センサと、前記プリペイドカード に設けられた前記スリットを検出するスリット検出センサを備え、さらに前記メ モリに、計時信号を出力するタイマと、前記先端検出センサからの検出信号なら びに前記スリット検出センサからの検出信号ならびに前記計時信号に基づき経過 時間を検出する経過時間検出手段と、前記経過時間に基づきカードの適正と種別 を判定するカード判定手段を備えたことを特徴とする。

【０００５】

【作用】

前記のように構成された本考案のプリペイドカード判定機構では、一定速度で 通過するプリペイドカードの装荷を先端検出センサが検出し、さらにプリペイド カードの辺に設けられた２個のスリットのそれぞれを、スリット検出手段が時間 をおいて検出し、経過時間検出手段がカードの装荷開始からの経過時間ならびに 両スリット検出の経過時間を検出し、これらの経過時間に基づきカード判定手段 が、挿入されたカードの適正とカード種別を判定する。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例を添付図面に基づき説明する。 図１は、本考案のプリペイドカード判定機構の一実施例のブロック図である。 また図２は、本考案のプリペイドカード判定機構に装荷されるプリペイドカー ドの説明図である。

【０００７】 まず図２に基づき、本考案のプリペイドカード判定機構に装荷されるプリペイ ドカードを説明する。 本考案のプリペイドカード判定機構に装荷されるプリペイドカードＰは、いず れか一方の長尺辺に２個のスリットＳ１、Ｓ２が、カード種類毎に異なる距離だ け隔てて設けられた構成となっている。

【０００８】 つぎに、本考案の実施例を図１に基づき説明する。 本考案のプリペイドカード判定機構１は、図示しないプリペイドカードリーダ ライタに組み込まれ、前記のような構成のプリペイドカードＰが挿入された際に 、カードの適正とカード種別を判定する。 プリペイドカード判定機構１には、プリペイドカードＰの装荷を検出する先端 検出センサ１１と、プリペイドカードＰの長尺辺に設けられたスリットＳ１、Ｓ ２を検出するスリット検出センサ１２とが、プリペイドカードＰの進行路に配設 されている。スリット検出センサ１２は透過光検出型の光センサであり、移動す るプリペイドカードＰを挟んで配設された光源１３、１４からの光を検出して、 検出信号を出力する。

【０００９】 プリペイドカード判定機構１はさらに、ＣＰＵ２およびメモリ３を備えたマイ クロコンピュータ１０を内蔵し、メモリ３に、計時信号を出力するタイマ４と、 先端検出センサ１１からの検出信号ならびにスリット検出センサ１２からの検出 信号ならびに計時信号に基づき、それぞれの経過時間を検出する経過時間検出手 段５と、これらの経過時間に基づきカードの適正とカード種別を判定するカード 判定手段６を備える。 ＣＰＵ２は先端検出センサ１１からのカード装荷検出信号と、スリット検出セ ンサ１２からの検出信号を受信するとともに、メモリ３に格納された各手段を実 行する。

【００１０】 前記のような構成のプリペイドカードＰがプリペイドカード判定機構１に装荷 され、先端検出センサ１１にいたると、光源１３からの透過光の変化が先端検出 センサ１１により検出されて、検出信号がＣＰＵ２に送られる。ＣＰＵ２はこの カード装荷の検出信号を受取ると、タイマ４を作動させるとともに、経過時間検 出手段５を実行してカード装荷後の経過時間の計時を開始する。

【００１１】 装荷されたカード先端がスリット検出センサ１２に達すると、光源１４からの 光が遮断されて検出信号が途絶える。やがて第１のスリットＳ１がスリット検出 センサ１２に達すると、光源１４からの光が透過されてスリット検出センサ１２ に入り、検出信号が一旦回復するが、スリットＳ１が通り過ぎると再び光源１４ からの光が遮断されて、検出信号が途絶える。ＣＰＵ２はこの検出信号変化を受 取ると、経過時間検出手段５を実行して１個目のスリット検出後の経過時間の計 時を開始する。

【００１２】 やがてスリットＳ２がスリット検出センサ１２に達し、通り過ぎることで同様 に検出信号変化が発生すると、ＣＰＵ２はこの２回目の検出信号変化を受取って 、経過時間検出手段５から得られた、スリット検出後の経過時間に基づき、カー ド判定手段６を実行し、カード種別を判定する。 カード種別が異なると、２個のスリットＳ１、Ｓ２間の距離が異なるから、こ の距離分の移動に要する経過時間も異なってくる。この経過時間の差を利用して カード種別を判定するものである。

【００１３】 一方、カード装荷後の経過時間が予め定められた限界時間を過ぎても、スリッ ト検出センサ１２からの１回目あるいは２回目の検出信号の入力がないと、カー ド判定手段６は挿入されているカードがスリットのない不適正カードか、あるい はスリットが２個設けられていない不適正カードと判定する。この判定に基づい て、挿入されているカードは排出される。

【００１４】 さらに、先端検出センサ１１とスリット検出センサ１２間の、カード進行方向 距離ｄ２を、カード先端からスリットＳ１にいたる距離ｄ１よりも小さく設定す ると、スリット検出センサ１２の信号の遮断、先端検出センサ１１の信号の遮断 、スリット検出センサ１２の信号の再開の順に信号変化が発生するので、ノイズ 等による誤作動を排除できる。

【００１５】

【考案の効果】

以上の説明のように、本考案のプリペイドカード判定機構は、プリペイドカー ド装荷からの経過時間および、プリペイドカードの２個のスリットＳ１、Ｓ２間 の距離の移動に要する経過時間の差を利用して、カードの適正とカード種別を判 定する構成としたものであるから、プリペイドカードが読み書きヘッドに装荷さ れるべく移動する過程でカード適正とカード種別を自動判定でき、よって判定時 間ロスのない、迅速なカード判定が実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のプリペイドカード判定機構の一実施例
のブロック図である。

【図２】本考案のプリペイドカード判定機構に装荷され
るプリペイドカードの説明図である。

【符号の説明】

１ プリペイドカード判定機構 ２ ＣＰＵ ３ メモリ ４ タイマ ５ 経過時間検出手段 ６ カード判定手段 １０ マイクロコンピュータ １１ 先端検出センサ １２ スリット検出センサ １３、１４ 光源 Ｐ プリペイドカード Ｓ１、Ｓ２ スリット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 メモリおよびＣＰＵを備え、該メモリに
   格納された手順に基づいて前記ＣＰＵが動作するマイク
   ロコンピュータを内蔵して、辺上に２個のスリットが距
   離を隔てて設けられたプリペイドカードが内部を進行移
   動するプリペイドカードリーダライタに組み込まれるも
   のであって、 前記プリペイドカードの装荷を検出する先端検出センサ
   と、前記プリペイドカードに設けられた前記スリットを
   検出するスリット検出センサを備え、さらに前記メモリ
   に、計時信号を出力するタイマと、前記先端検出センサ
   からの検出信号ならびに前記スリット検出センサからの
   検出信号ならびに前記計時信号に基づき経過時間を検出
   する経過時間検出手段と、前記経過時間に基づきカード
   の適正と種別を判定するカード判定手段を備えたことを
   特徴とするプリペイドカード判定機構。