JP3012972U

JP3012972U - プリペイドカード

Info

Publication number: JP3012972U
Application number: JP1994016910U
Authority: JP
Inventors: 川保男石
Original assignee: 東京アルテック有限会社
Priority date: 1994-12-26
Filing date: 1994-12-26
Publication date: 1995-06-27
Anticipated expiration: 2000-12-26

Abstract

(57)【要約】【目的】カードの表に目視用の文字を、裏に目視でき
ないコードを同一原理の記録装置で記録できるようにす
る。【構成】プリペイドカード１０のベースシート１２の
一面に可視状態に記録する第１の記録層１３とこの第１
の記録層を覆う第１の保護層１４とを設け、ベースシー
トの他面には赤外線反射層１５と該赤外線反射層の表層
を覆い、第１の記録層と同種の記録原理で、かつ、赤外
線を吸収するように変色する第２の記録層１６とこの第
２の記録層を覆う第２の保護層１７とを設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、プリペイドカードに関し、特にカードの表裏の記録層に同種の記録手段を用いて記録できるプリペイドカードに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

プリペイドカードには、その限られた大きさの中で記録面積を広く取るために片面に人間が読み取る為のサーマルプリンタなどによる文字印字、他面に磁気などによるコード印字をするものが採用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記のような従来構成のカードでは、カード使用者が間違って表裏を逆にしてカード読み取り、書き込み装置に挿入すると、読み取り、書き込みヘッドを損傷する恐れがあり、また、カード読み取り、書き込み装置には２種の書き込み手段を備える必要があった。

【０００４】また、使い勝手を一層よくするために、表裏何れでカードを挿入しても正常に作動し、処理できるようにするには、書き込みヘッドを全て２組装置内にセットしなければならず、実用化が困難だった。また、カード読み取り、書き込み装置がカードの真偽、記録内容を読み取るためのコード類は、使用者には煩わしいものであるのにかかわらず、目に見える状態で記録されることが多かった。

【０００５】この考案は、このような従来技術の有する問題点を解決するため為されたもので、その目的は利用者側にはカードの表裏をあまり気にする必要がなく、一方、装置側に対してはカードの挿入状態が表か裏か間違っていてもヘッドを損傷する恐れがなく、表側には使用者のための目に見える文字印字を、裏側には装置に必要なコード類を同種の記録原理で記録できるプリペイドカードを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案に係るプリペイドカードは、ベースシートの一面に可視状態に記録する第１の記録層を設け、前記ベースシートの他面に赤外線反射層と、該赤外線反射層の表層を覆う、第１の記録層と同種の記録原理で、かつ、赤外線を吸収するように変色する第２の記録層とを設けたことを特徴とする。また、それらの記録層が感熱記録層であるようにする。

【０００７】

【作用】

このように構成されたこの考案のプリペイドカードは、表裏の何れの面にも同種のカード書き込み手段が使用できる。

【０００８】

【実施例】

図１は、この考案のプリペイドカードの一実施例を示す断面図である。以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。図１において、プリペイドカード１０のベースシート１２の片面には、サーマルヘッドの加熱によって黒色に発色する感熱記録層１３が積層され、更に、その上層には感熱記録層１３を保護する保護層１４が被覆されている。

【０００９】また、他方の面には赤外線反射層１５と、その表層（図２の下方）にサーマルヘッドの加熱によって赤外線を吸収するように変色する感熱記録層１６、更に、その表層に感熱記録層１６を保護する保護層１７が被覆されている。この第２の実施例においては、表面の感熱記録層１３に文字を印字し、裏面の感熱記録層１６にはこの文字に対応するコードを印字記録する。こうすることによって、カードの使用者はカード表面全面に余裕を持って印字された文字を確認でき、コードマークに患わされることがないし、カード読み取り、書き込み装置も、赤外線センサを用いて使用者が意識していないカードＩＤ等を含めて記録されたコード等を読み取ることができる。

【００１０】なお、上述の実施例では、記録層として感熱記録層を用いたが、他の原理の印刷、発色等の原理のものを使用してもよい。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案のプリペイドカードは、両面に同種の記録原理による記録層とその記録層を覆う保護層を設け、表側には目視用の文字を、裏側にはカード読み取り用コードを、同種の記録原理による書き込み手段を用いて記録できるから、使用者にとっては無用なコードマークのない、余裕ある見やすい文字を、カード読み取り、書き込み装置にとっても読み書きしやすいコード専用のカード面を提供することができる。また、更に、使用者がカードの表裏を間違えてカード読み取り、書き込み装置に挿入しても装置のヘッドを損傷する恐れもなく、カード読み取り、書き込み装置を容易に設計して実用化できるようになる。また、これらの記録層を感熱記録層とすれば、安価で、扱いやすいプリペイドカードを実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案のプリペイドカードの第１の実施例の
断面図である。

【符号の説明】

１０プリペイドカード１０１２ベースシート１３感熱記録層１３１４保護層１４１５赤外線反射層１６感熱記録層１７保護層

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】プリペイドカードのベースシートの一面
に可視状態に記録する第１の記録層を設け、前記ベース
シートの他面に赤外線反射層と、該赤外線反射層の表層
を覆う、第１の記録層と同種の記録原理で、かつ、赤外
線を吸収するように変色する第２の記録層とを設けたこ
とを特徴とするプリペイドカード。
【請求項２】記録層が感熱記録層である請求項１記載
のプリペイドカード。