JP3012828U - 遠隔制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価で取り扱い易い遠隔制御装置を提供す
る。 【構成】 ポケットベルの呼出信号に感応する感応素子
を設け、その感応素子の出力を増幅してリレーを動作さ
せる事により、被制御機器を始動停止させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、市販のポケットベルを用いた簡易な遠隔制御装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

遠隔制御装置としてはその制御信号の送受に有線を利用したり、又、専用の送 受信器でコントロールしていたが、いずれも極めて高価であり、その制御の信頼 性を高めるためには複雑なシステムになっていた。又、コントロール信号の送出 には限られた場所からでしか送出できなかった。この為、簡便で汎用性の有る遠 隔制御装置が望まれていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、上述した点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ は、安価で、且つ、高信頼性がありその上にどこからでも、例えば、世界中にあ る電話器を入力端末器として利用でき、且つ、確実に制御させることの出来る遠 隔制御装置を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上器目的を達成するためこの考案によれば、ポケットベルの受信信号に感応す る感応素子と、前記感応素子の出力を増幅する増幅器と、前記増幅器で増幅され た信号をパルス化するＡＤ変換器と、前記ＡＤ変換器の出力であるパルス信号の 数をカウントするカウンタと、前記カウンタの出力信号をラッチするラッチ回路 と、前記ラッチ回路の出力に応動して被制御機器を制御する制御回路とで構成し たことを特徴とする。

【０００５】 前記制御回路はリレーで構成したことを特徴とする。

【０００６】 前記制御回路にはタイマーが設けられ、所定時間のみ被制御機器を作動せしめ ることを特徴とする。

【０００７】

【作用】

ポケットベルの受信に応じてリレーが作動して、被制御機器の作動が制御され る。

【０００８】

【実施例】

以下に本考案の一実施例を図１乃至図３に基づき説明する。 図において、１はポケットベルの受信装置（以下、ポケットベルという）、２ はポケットベル１が呼び出しを受けた時、呼び出しがあったことを示すＬＥＤの 光を受光する受光素子、３は受光素子２の受光信号を増幅する増幅器、４は増幅 器３の出力である受光信号３ａに基づきパルスを生成するワンショットマルチバ イブレータ（本考案のＡＤ変換器）、５はマルチバイブレータ４の出力であるパ ルス４ａをカウントするカウンタ、６はカウンタ５が所定のパルス数をカウント した時得られる、例えば、カウントアップ信号をラッチするラッチ回路、７はラ ッチ回路６の信号を保持するホールド回路であり、ホールド回路７がラッチ回路 ６の信号を保持している時、リレー８を動作するようになっていて、リレー８が 動作すると被制御機器９が所定の動作をするようになっている。 そして、ラッチ回路６は、ラッチ回路６がラッチ状態で、且つ、ホールド回路 ７がホールド状態の時のみ、ＡＮＤ回路で構成したリセット回路１０でリセット され、又、カウンタ５はラッチ回路６がラッチ状態の時、リセット回路１１を介 してリセットされるように構成されている。

【０００９】 このように構成した遠隔制御装置において、例えば、被制御機器９を作動させ たい時、ポケットベル１を呼び出すと、ポケットベル１は呼出し音と共に、図示 しないＬＥＤが発光し、受光素子２がＬＥＤの光を受光する。 受光素子２の受光信号は増幅器３で増幅され、この信号３ａに基づきマイチバ イブレータ４がパルス４ａを生成する。

【００１０】 そして、ポケットベル１に内蔵したＬＥＤの光に基づきマルチバイブレータ４ が３つのパルスを出力するとカウンタ５はカウントアップ信号を出力し、この信 号をラッチ回路６でラッチされると共に、ラッチ回路６の出力はホールド回路７ で保持され、ホールド回路７がホールド状態（ホールド信号７ａを出力する）に なると、リレー（制御回路８）が作動して被制御機器９が動作する。 なお、カウンタ５は上述したように、ラッチ回路６がラッチ状態になると、リ セット回路１１を介してリセットされ、次の動作にそなえている。

【００１１】 次に、被制御装置６が上記の動作状態の時、再びポケットベル１に呼び出し信 号が入ると、カウンタ５はマルチバイブレータ４の出力パルス４ａをカウントす るが、この時、カウンタ５がカウントアップ信号を出力しこの信号をラッチ回路 ６がラッチすると、ホールド回路７がホールド状態（ホールド信号７ａを出力し ている）のため、リセット回路１０がリセット信号を出力し、ラッチ回路６をリ セット信号１０ａでリセットする。このため、ホールド信号７ａはＬレベルとな り、リレー８は元の状態に戻り、被制御装置９は作動を停止する。

【００１２】 図３は本考案の他の実施例であり、ホールド回路７はタイマ８ａを動作させる ことにより被制御装置９が所定時間動作するように構成したものである。 本考案では、ポケットベルに内蔵したＬＥＤの光を利用して被制御機器を制御 したが、勿論、直接、呼び出し信号を増幅器に導くように構成してもよい。

【００１３】 この様に、この考案によれば、制御用入力装置としては任意の電話機を用いれ ば良く、極めて簡便であり、外国からも制御指示可能である。

【００１４】 また、使用例としては、家庭設備の他、ダムや水路のゲート開閉、防災用機器 の作動、農業用冷房設備の作動、案内・報知設備の作動等各種の用途に用いる事 ができる。

【００１５】

【考案の効果】 この考案によれば、制御用入力装置を特別に用意する必要が無く、任意の電話 機を制御入力装置として用いることができるので、極めて経済的で簡便な遠隔制 御装置を提供できるものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例による遠隔制御装置のブロ
ック図である。

【図２】図１の実施例における各部のタイミングと波形
を示す図である。

【図３】この考案による他の実施例の遠隔制御装置のブ
ロック図である。

【符号の説明】

１ ポケットベル ２ 受光素子 ３ 増幅器 ４ ワンショットマルチバイブレータ ５ カウンタ ６ ラッチ回路 ７ ホールド回路 ８ 制御回路（リレー） ９ 被制御機器 １０ リセット回路

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ポケットベルの受信信号に感応する感応
   素子と、前記感応素子の出力を増幅する増幅器と、前記
   増幅器で増幅された信号をパルス化するＡＤ変換器と、
   前記ＡＤ変換器の出力であるパルス信号の数をカウント
   するカウンタと、前記カウンタの出力信号をラッチする
   ラッチ回路と、前記ラッチ回路の出力に応動して被制御
   機器を制御する制御回路とで構成したことを特徴とする
   遠隔制御装置。
2. 【請求項２】 前記制御回路はリレーで構成したことを
   特徴とする請求項１記載の遠隔制御装置。
3. 【請求項３】 前記制御回路にはタイマーが設けられ、
   所定時間のみ被制御機器を作動せしめることを特徴とす
   る請求項１または２記載の遠隔制御装置。