JP3012521B2 - ウェハ搬出入装置 - Google Patents
ウェハ搬出入装置Info
- Publication number
- JP3012521B2 JP3012521B2 JP8137155A JP13715596A JP3012521B2 JP 3012521 B2 JP3012521 B2 JP 3012521B2 JP 8137155 A JP8137155 A JP 8137155A JP 13715596 A JP13715596 A JP 13715596A JP 3012521 B2 JP3012521 B2 JP 3012521B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- boat
- arm
- core tube
- furnace core
- rail
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板である
ウェハを拡散あるいは酸化などの処理を行なう熱処理炉
にウェハの複数枚を出し入れするウェハ搬出入装置に関
する。
ウェハを拡散あるいは酸化などの処理を行なう熱処理炉
にウェハの複数枚を出し入れするウェハ搬出入装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図6(a)および(b)は従来の一例に
おけるウェハ搬出入装置を説明するための模式断面図で
ある。このウェハ搬出入装置は、図6に示すように、複
数枚のウェハ18を並べ搭載するウェハ積載用のボート
11と、このボート11の両端に回転自在に取付けられ
る車輪13と、スカベンジャ12に囲まれる一端の開口
の底部から延長されるボート受け7を具備する円筒状の
炉芯管10にボート11を出し入れするスライド棒14
およびスライド棒14の移動を案内する案内機構部15
とを備えている。
おけるウェハ搬出入装置を説明するための模式断面図で
ある。このウェハ搬出入装置は、図6に示すように、複
数枚のウェハ18を並べ搭載するウェハ積載用のボート
11と、このボート11の両端に回転自在に取付けられ
る車輪13と、スカベンジャ12に囲まれる一端の開口
の底部から延長されるボート受け7を具備する円筒状の
炉芯管10にボート11を出し入れするスライド棒14
およびスライド棒14の移動を案内する案内機構部15
とを備えている。
【0003】このウェハ搬出入装置は、ボート11の両
端に取付けられた四つの車輪13で円滑にボート11の
出し入れを行なっているものの、石英材を成形したまま
の歪みや凹凸がある内壁面と直接車輪13が接触してい
るので、内壁面の凸部が車輪13により削り取られるこ
とになる。この削り粉がパーティクルとしてウェハ18
に付着し、ウェハ18の品質に重大な欠陥をもたらすと
いう問題があった。
端に取付けられた四つの車輪13で円滑にボート11の
出し入れを行なっているものの、石英材を成形したまま
の歪みや凹凸がある内壁面と直接車輪13が接触してい
るので、内壁面の凸部が車輪13により削り取られるこ
とになる。この削り粉がパーティクルとしてウェハ18
に付着し、ウェハ18の品質に重大な欠陥をもたらすと
いう問題があった。
【0004】図7は従来の他の例におけるウェハ搬出入
装置を説明するための模式断面図である。このようなパ
ーティクルの発生の問題を解消するウェハ搬出入装置と
して、例えば、図7に示すソフトランディング方式と呼
ばれる装置がある。この装置は、ボート11aを上下さ
せ長手方向に前進後退させる案内機構15aを有するフ
ォーク17を設け、このフォーク17によりボート11
aの足部9aを浮かせ炉芯管10よりボート11aを搬
出入させている。すなわち、パーティクルの発生を招く
ボート11aを炉芯管10の内壁に摺動することなくボ
ート11aの搬出入できることを特徴としている。
装置を説明するための模式断面図である。このようなパ
ーティクルの発生の問題を解消するウェハ搬出入装置と
して、例えば、図7に示すソフトランディング方式と呼
ばれる装置がある。この装置は、ボート11aを上下さ
せ長手方向に前進後退させる案内機構15aを有するフ
ォーク17を設け、このフォーク17によりボート11
aの足部9aを浮かせ炉芯管10よりボート11aを搬
出入させている。すなわち、パーティクルの発生を招く
ボート11aを炉芯管10の内壁に摺動することなくボ
ート11aの搬出入できることを特徴としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したソフトランデ
ィング方式のウェハ搬出入装置では、パーティクル発生
の問題を解消するものの、ボートの全重量を片持ち支持
で支えながら撓みを少なく移動させるためにフォークの
剛性を高くするが必要である。この剛性を高めるために
断面係数を大きくするにしてもフォ一ク自体の容積が増
加し、その結果、フォークの熱容量が大きくなり、ボー
トの入炉後に炉芯管内の温度低下が著しく、炉温の温度
リカバリーが低下するという問題がある。
ィング方式のウェハ搬出入装置では、パーティクル発生
の問題を解消するものの、ボートの全重量を片持ち支持
で支えながら撓みを少なく移動させるためにフォークの
剛性を高くするが必要である。この剛性を高めるために
断面係数を大きくするにしてもフォ一ク自体の容積が増
加し、その結果、フォークの熱容量が大きくなり、ボー
トの入炉後に炉芯管内の温度低下が著しく、炉温の温度
リカバリーが低下するという問題がある。
【0006】また、フォーク自体の重量が大きくなるた
めフォ一クを移動させる機構も大掛かりとなり、さら
に、熱処理炉の前面に長手方向にスペースを長くとる必
要があり装置の設置面積が大きくなるという欠点があ
る。さらに、片持ち支持であるフォークの長さが、例え
ば、2〜3mと長く、ボートに積載するウェハの枚数に
よる重量によってフォークの撓みが変動し、多くのウェ
ハを積載したとき狭い炉芯管の開口に対しフォークの上
下動調整が難しい。このことは、積載されるウェハの枚
数が制限されるという問題と積載するウェハの枚数毎に
上下動の範囲の調整といった煩雑な作業を行なわければ
ならない。
めフォ一クを移動させる機構も大掛かりとなり、さら
に、熱処理炉の前面に長手方向にスペースを長くとる必
要があり装置の設置面積が大きくなるという欠点があ
る。さらに、片持ち支持であるフォークの長さが、例え
ば、2〜3mと長く、ボートに積載するウェハの枚数に
よる重量によってフォークの撓みが変動し、多くのウェ
ハを積載したとき狭い炉芯管の開口に対しフォークの上
下動調整が難しい。このことは、積載されるウェハの枚
数が制限されるという問題と積載するウェハの枚数毎に
上下動の範囲の調整といった煩雑な作業を行なわければ
ならない。
【0007】従って、本発明の目的は、パーティクルの
発生を極少にするとともに炉の温度リカバリー性能を低
下させず、しかも、積載されるウェハの枚数によって行
なう煩雑な調整を必要とせずかつ装置の長手方向の長さ
がより短いウェハ搬出入装置を提供することにある。
発生を極少にするとともに炉の温度リカバリー性能を低
下させず、しかも、積載されるウェハの枚数によって行
なう煩雑な調整を必要とせずかつ装置の長手方向の長さ
がより短いウェハ搬出入装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、炉芯管
の底部と前記炉芯管の開口部の底部から外方に伸びるボ
ート受けとにまたがって載置される一本のレールと、ウ
ェハの複数枚を長手方向に並べ載置するボートと、前記
ボートの先端側の下部に取付けられるとともに前記レー
ルに案内され走行する一つの車輪と、該車輪を前記レー
ル上を走行させ前記ボートを前記炉芯管内に搬入あるい
は搬出させるために移動するアームと、該アームを移動
させる移動機構と、前記ボートの後端部と前記アームの
先端部と連結し前記ボートの後端部を持上げたり降した
りするとともに前記ボートと前記アームとを着脱し得る
連結機構と、この連結機構により前記ボートの後端部が
降されたとき前記炉芯管の底部と当接し前記車輪と協働
し前記ボートを三点支持する一対の足部とを備えるウェ
ハ搬出入装置である。また、前記アームは厚さ一定の板
材であってかつ上下方向の幅形状が平等強さのはり形状
であることが望ましい。
の底部と前記炉芯管の開口部の底部から外方に伸びるボ
ート受けとにまたがって載置される一本のレールと、ウ
ェハの複数枚を長手方向に並べ載置するボートと、前記
ボートの先端側の下部に取付けられるとともに前記レー
ルに案内され走行する一つの車輪と、該車輪を前記レー
ル上を走行させ前記ボートを前記炉芯管内に搬入あるい
は搬出させるために移動するアームと、該アームを移動
させる移動機構と、前記ボートの後端部と前記アームの
先端部と連結し前記ボートの後端部を持上げたり降した
りするとともに前記ボートと前記アームとを着脱し得る
連結機構と、この連結機構により前記ボートの後端部が
降されたとき前記炉芯管の底部と当接し前記車輪と協働
し前記ボートを三点支持する一対の足部とを備えるウェ
ハ搬出入装置である。また、前記アームは厚さ一定の板
材であってかつ上下方向の幅形状が平等強さのはり形状
であることが望ましい。
【0009】本発明の他の特徴は、炉芯管の底部と前記
炉芯管の開口部の底部から外方に伸びるボート受けとに
またがって載置される一本のレールと、ウェハの複数枚
を長手方向に並べ載置するボートと、前記ボートを先端
側に乗せるとともに該先端側の下部に取付けられ前記レ
ールに案内され走行する一つの車輪と、該車輪を前記レ
ール上を走行させ前記ボートを前記炉芯管内に搬入ある
いは搬出させるために移動するアームと、該アームを移
動させる移動機構とを備えるウェハ搬出入装置である。
炉芯管の開口部の底部から外方に伸びるボート受けとに
またがって載置される一本のレールと、ウェハの複数枚
を長手方向に並べ載置するボートと、前記ボートを先端
側に乗せるとともに該先端側の下部に取付けられ前記レ
ールに案内され走行する一つの車輪と、該車輪を前記レ
ール上を走行させ前記ボートを前記炉芯管内に搬入ある
いは搬出させるために移動するアームと、該アームを移
動させる移動機構とを備えるウェハ搬出入装置である。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【0011】図1(a)および(b)は本発明の一実施
の形態におけるウェハ搬出入装置を説明するための模式
断面図である。このウェハ搬出入装置は、図1に示すよ
うに、一端の開口部9のから外方に延長されるボート受
け7を有するとともに水平に配置される炉芯管10内の
長手方向にボート受け7をまたがって敷かれる一本のレ
ール5と、ウェハ18の複数枚を長手方向に並べ載置す
る保持部と一端に回転自在に取付けられレール5上を走
行する一つの輪車2とこの輪車2とで3点支持を構成し
他端に取付けられる足部3とを具備するボート1と、車
輪2をレール5に乗せた状態でボート1のハンドル8を
持ち上げる足部3を炉芯管10の底部より浮せるアーム
4と、足部3を浮せた状態で炉芯管内をボート1を移動
させるボート移動機構6とを備えている。
の形態におけるウェハ搬出入装置を説明するための模式
断面図である。このウェハ搬出入装置は、図1に示すよ
うに、一端の開口部9のから外方に延長されるボート受
け7を有するとともに水平に配置される炉芯管10内の
長手方向にボート受け7をまたがって敷かれる一本のレ
ール5と、ウェハ18の複数枚を長手方向に並べ載置す
る保持部と一端に回転自在に取付けられレール5上を走
行する一つの輪車2とこの輪車2とで3点支持を構成し
他端に取付けられる足部3とを具備するボート1と、車
輪2をレール5に乗せた状態でボート1のハンドル8を
持ち上げる足部3を炉芯管10の底部より浮せるアーム
4と、足部3を浮せた状態で炉芯管内をボート1を移動
させるボート移動機構6とを備えている。
【0012】レール5は取外し可能であり、ボート受け
7に固定保持する。図1(b)のようにレール5の上に
ボート1の車輪2が乗り、その接触断面形状は案内可能
な凹凸の対をなしている。基本的には、レール5の断面
は、異物の溜りを避けるために凸形状である円弧または
逆V形である。
7に固定保持する。図1(b)のようにレール5の上に
ボート1の車輪2が乗り、その接触断面形状は案内可能
な凹凸の対をなしている。基本的には、レール5の断面
は、異物の溜りを避けるために凸形状である円弧または
逆V形である。
【0013】図2は図1の炉芯管を抽出して示す部分斜
視図である。ボート1が走行するレール5は、図2に示
すように、炉芯管10のボート受け7にまで伸びてお
り、一本の石英製棒を研磨し表面が滑めらかにかつ精度
良く製作されている。そして、成形された炉芯管10の
底部にレベル出しを行なった後、精度良く研磨されたレ
ール5はボート受け7の底部に溶着される。また、図1
の石英製の車輪2は、レール5と予じめ共擦りを行なっ
ており、互に当り面は一様になっている。しかも車輪2
とレール5との接触はレール5の上面案内部のみであ
り、走行中にパーティクルが発生しないようにしてあ
る。さらに、このレール5は衝撃を与えないように継目
のないレールである。
視図である。ボート1が走行するレール5は、図2に示
すように、炉芯管10のボート受け7にまで伸びてお
り、一本の石英製棒を研磨し表面が滑めらかにかつ精度
良く製作されている。そして、成形された炉芯管10の
底部にレベル出しを行なった後、精度良く研磨されたレ
ール5はボート受け7の底部に溶着される。また、図1
の石英製の車輪2は、レール5と予じめ共擦りを行なっ
ており、互に当り面は一様になっている。しかも車輪2
とレール5との接触はレール5の上面案内部のみであ
り、走行中にパーティクルが発生しないようにしてあ
る。さらに、このレール5は衝撃を与えないように継目
のないレールである。
【0014】一方、ボート1の後端を持ち上げるアーム
4は、ボート1が炉芯管10の所定の位置にあるときの
ハンドル8の位置からスカベンジャ12の入口までの長
さで済む。また、アーム4の持ち上げ高さは、足部3が
凹凸のある炉芯管10およびボート受け7の壁面から離
間する程度で良く、さらに、持ち上げ力はボート1の重
量の半分より稍大きい程度で済む。そして、このアーム
4は、剛性を高めるために特に複雑な梁構造にする必要
がなく、厚さ一定の一枚の板材からアーム4の幅の形状
を平等強さ梁にすれば良い。なお、ボート1は炉芯管1
0内に車輪2と2本の足部3との三点で支持されている
ので、炉芯管10の内壁に多少の凹凸があっても、常に
安定してボート1は炉芯管10内に載置される。
4は、ボート1が炉芯管10の所定の位置にあるときの
ハンドル8の位置からスカベンジャ12の入口までの長
さで済む。また、アーム4の持ち上げ高さは、足部3が
凹凸のある炉芯管10およびボート受け7の壁面から離
間する程度で良く、さらに、持ち上げ力はボート1の重
量の半分より稍大きい程度で済む。そして、このアーム
4は、剛性を高めるために特に複雑な梁構造にする必要
がなく、厚さ一定の一枚の板材からアーム4の幅の形状
を平等強さ梁にすれば良い。なお、ボート1は炉芯管1
0内に車輪2と2本の足部3との三点で支持されている
ので、炉芯管10の内壁に多少の凹凸があっても、常に
安定してボート1は炉芯管10内に載置される。
【0015】図3(a)〜(c)は図1のウェハ搬出入
装置の動作順に示す模式断面図である。次に、図1のウ
ェハ搬出入装置の動作について図3を参照して説明す
る。まず、図3(a)に示すように、ウェハ18を満載
したボート1の入炉開始時は、アーム4が上がりボート
1の後端を持ち上げ足部8をボート受け7の壁面より浮
せる。次に、図3(b)に示すように、自走式の移動機
構6の移動によりアーム4を介してボート1が押され車
輪2の回転により移動し炉芯管10内の所定の位置まで
ボート1は送られる。そして、アーム4を下げボート1
との連結を解く、次に、図3(c)に示すように、アー
ム4が後退し、ボート1の入炉が完了する。また、ボー
ト1の出炉動作については、前述の動作の逆で、図3
(c)から(b),(a)の順になる。
装置の動作順に示す模式断面図である。次に、図1のウ
ェハ搬出入装置の動作について図3を参照して説明す
る。まず、図3(a)に示すように、ウェハ18を満載
したボート1の入炉開始時は、アーム4が上がりボート
1の後端を持ち上げ足部8をボート受け7の壁面より浮
せる。次に、図3(b)に示すように、自走式の移動機
構6の移動によりアーム4を介してボート1が押され車
輪2の回転により移動し炉芯管10内の所定の位置まで
ボート1は送られる。そして、アーム4を下げボート1
との連結を解く、次に、図3(c)に示すように、アー
ム4が後退し、ボート1の入炉が完了する。また、ボー
ト1の出炉動作については、前述の動作の逆で、図3
(c)から(b),(a)の順になる。
【0016】図4(a)および(b)は本発明の他の実
施の形態におけるウェハ搬出入装置を説明するための模
式断面図である。このウェハ搬出入装置は、図4に示す
ように、アーム4aがボート1aを乗せるとともにアー
ム4aの移動によってボート1aの入出炉する。また、
移動機構6aはボート1aの前進後退のみの機構を備え
ており、前述の実施の形態のようにアームの上下機構は
有していない。従ってアーム4aは入炉完了時に炉芯管
10内に挿入されたままであり、入炉時に前進し出炉時
に後退するのみである。
施の形態におけるウェハ搬出入装置を説明するための模
式断面図である。このウェハ搬出入装置は、図4に示す
ように、アーム4aがボート1aを乗せるとともにアー
ム4aの移動によってボート1aの入出炉する。また、
移動機構6aはボート1aの前進後退のみの機構を備え
ており、前述の実施の形態のようにアームの上下機構は
有していない。従ってアーム4aは入炉完了時に炉芯管
10内に挿入されたままであり、入炉時に前進し出炉時
に後退するのみである。
【0017】このアーム4aは、車輪2を支点として他
端が移動機構6aのガイドレールに支えられる両持ち構
造となっているので、ガイドレールの剛性はある程度高
める必要があるものの、アーム4a自体は熱容量を小さ
くするように体積を小さくし極端に歪まない程度の剛性
をもたせれば良い。また、このアーム4aの長さは、前
述の実施の形態におけるアームとボートを含めた長さに
なるが、ボート1aを押し込む量は同じとなるので、押
し込むアームの実質的な寸法は前述の実施の形態と同じ
く短くすることができる。
端が移動機構6aのガイドレールに支えられる両持ち構
造となっているので、ガイドレールの剛性はある程度高
める必要があるものの、アーム4a自体は熱容量を小さ
くするように体積を小さくし極端に歪まない程度の剛性
をもたせれば良い。また、このアーム4aの長さは、前
述の実施の形態におけるアームとボートを含めた長さに
なるが、ボート1aを押し込む量は同じとなるので、押
し込むアームの実質的な寸法は前述の実施の形態と同じ
く短くすることができる。
【0018】図5(a)および(b)は従来例と本発明
の実施の形態におけるウェハ搬出入装置によるボートの
入炉および出炉のときの炉内の温度変化を示すグラフで
ある。ちなみに、従来例と本発明の実施の形態のウェハ
搬出入装置による炉内温度の変化について調べてみた。
その結果、入炉時における温度変化は、図5(a)に示
すように、一実施の形態の場合と従来例1であるスライ
ド棒式とは温度変化が少なく、他の実施の形態の場合は
稍温度変化が大きくなっている。従来例のソフトランデ
ィング方式の場合は予想した通り変化が大きい。これは
アームの強度上からくるアームの肉厚での熱容量差であ
る。
の実施の形態におけるウェハ搬出入装置によるボートの
入炉および出炉のときの炉内の温度変化を示すグラフで
ある。ちなみに、従来例と本発明の実施の形態のウェハ
搬出入装置による炉内温度の変化について調べてみた。
その結果、入炉時における温度変化は、図5(a)に示
すように、一実施の形態の場合と従来例1であるスライ
ド棒式とは温度変化が少なく、他の実施の形態の場合は
稍温度変化が大きくなっている。従来例のソフトランデ
ィング方式の場合は予想した通り変化が大きい。これは
アームの強度上からくるアームの肉厚での熱容量差であ
る。
【0019】また、図5(b)は出炉時の温度変化であ
るが、本発明の他の実施の形態の場合では、炉芯管内に
停留するアームを引き抜くだけなので温度変化はない。
また、一実施の形態の場合は、ボートを取出すのにアー
ムが炉芯管に挿入するため温度低下が僅かに認められ
た。従来例のソフトランディング方式の場合は、アーム
の熱容量が大きく温度低下が顕著であった。
るが、本発明の他の実施の形態の場合では、炉芯管内に
停留するアームを引き抜くだけなので温度変化はない。
また、一実施の形態の場合は、ボートを取出すのにアー
ムが炉芯管に挿入するため温度低下が僅かに認められ
た。従来例のソフトランディング方式の場合は、アーム
の熱容量が大きく温度低下が顕著であった。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ボートを
搬出入させるボート移動機構として表面が滑らかな上に
円状に膨らむ面をもつ一本のレールとこのレールを走行
する一個の車輪を設けることによって、走行時に車輪が
レールを削り取ったり、あるいはレールに異物を停滞す
ることが無くなり、その結果、ボートの搬出入によるパ
ーティクル発生を極少にすることができ処理されるウェ
ハの品質の欠陥が無くすことができるという効果があ
る。
搬出入させるボート移動機構として表面が滑らかな上に
円状に膨らむ面をもつ一本のレールとこのレールを走行
する一個の車輪を設けることによって、走行時に車輪が
レールを削り取ったり、あるいはレールに異物を停滞す
ることが無くなり、その結果、ボートの搬出入によるパ
ーティクル発生を極少にすることができ処理されるウェ
ハの品質の欠陥が無くすことができるという効果があ
る。
【0021】また、基板であるウェハ及びボートの全荷
重をボートの先端側の車輪とボートの後端側を支持する
2本の足部とを設け、アームを単にボートを押すか引張
るかの役割に留めるか、あるいは、ボートを乗せるよう
なアームにし、前側の車輪による支持とボートの後端側
のアームを支える剛性の高い棒部材を炉外に設けアーム
を両持ち構造にし、炉内に出入するアームの剛性をいず
れも低くすることができアーム自体の肉厚や体積を小さ
くし熱容量を減らし、吸熱要素を少なくし拡散ボート入
炉後の温度リカバリー特性が悪化せず、温度低下による
処理時間の遅延が避けられるという効果がある。
重をボートの先端側の車輪とボートの後端側を支持する
2本の足部とを設け、アームを単にボートを押すか引張
るかの役割に留めるか、あるいは、ボートを乗せるよう
なアームにし、前側の車輪による支持とボートの後端側
のアームを支える剛性の高い棒部材を炉外に設けアーム
を両持ち構造にし、炉内に出入するアームの剛性をいず
れも低くすることができアーム自体の肉厚や体積を小さ
くし熱容量を減らし、吸熱要素を少なくし拡散ボート入
炉後の温度リカバリー特性が悪化せず、温度低下による
処理時間の遅延が避けられるという効果がある。
【0022】さらに、アーム自体を重量を軽くし、アー
ムを固定支持する移動機構にかかる曲げモーメントを小
さくし小型化でき、その結果、炉前面の長手方向スペー
スを増やさないで対応でき床面積を有効に利用できると
いう効果がある。そして、レールの外形を精密に平坦度
よく仕上げることによって、車輪によるボートの入出炉
時における直進性が確保でき、ボートの水平度を保つこ
とができる。その結果、ボート上の基板搭載量の変更に
対する煩雑な調整作業が不要になるという効果がある。
ムを固定支持する移動機構にかかる曲げモーメントを小
さくし小型化でき、その結果、炉前面の長手方向スペー
スを増やさないで対応でき床面積を有効に利用できると
いう効果がある。そして、レールの外形を精密に平坦度
よく仕上げることによって、車輪によるボートの入出炉
時における直進性が確保でき、ボートの水平度を保つこ
とができる。その結果、ボート上の基板搭載量の変更に
対する煩雑な調整作業が不要になるという効果がある。
【図1】本発明の一実施の形態におけるウェハ搬出入装
置を説明するための模式断面図である。
置を説明するための模式断面図である。
【図2】図1の炉芯管を抽出して示す部分斜視図であ
る。
る。
【図3】図1のウェハ搬出入装置の動作順に示す模式断
面図である。
面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態におけるウェハ搬出入
装置を説明するための模式断面図である。
装置を説明するための模式断面図である。
【図5】従来例と本発明の実施の形態におけるウェハ搬
出入装置によるボートの入炉および出炉のときの炉内の
温度変化を示すグラフである。
出入装置によるボートの入炉および出炉のときの炉内の
温度変化を示すグラフである。
【図6】従来の一例におけるウェハ搬出入装置を説明す
るための模式断面図である。
るための模式断面図である。
【図7】従来の他の例におけるウェハ搬出入装置を説明
するための模式断面図である。
するための模式断面図である。
1,1a,11,11a ボート 2,13 車輪 3,9a 足部 4,4a アーム 5 レール 6,6a 移動機構 7 ボート受け 8 ハンドル 9 開口部 10 炉芯管 8 ヒーター 12 スカベンジャ 14 スライド棒 15 案内機構部 17 フォーク 18 ウェハ
Claims (3)
- 【請求項1】 炉芯管の底部と前記炉芯管の開口部の底
部から外方に伸びるボート受けとにまたがって載置され
る一本のレールと、ウェハの複数枚を長手方向に並べ載
置するボートと、前記ボートの先端側の下部に取付けら
れるとともに前記レールに案内され走行する一つの車輪
と、該車輪を前記レール上を走行させ前記ボートを前記
炉芯管内に搬入あるいは搬出させるために移動するアー
ムと、該アームを移動させる移動機構と、前記ボートの
後端部と前記アームの先端部と連結し前記ボートの後端
部を持上げたり降したりするとともに前記ボートと前記
アームとを着脱し得る連結機構と、この連結機構により
前記ボートの後端部が降されたとき前記炉芯管の底部と
当接し前記車輪と協働し前記ボートを三点支持する一対
の足部とを備えることを特徴とするウェハ搬出入装置。 - 【請求項2】 前記アームは厚さ一定の板材であってか
つ上下方向の幅形状が平等強さのはり形状であることを
特徴とする請求項1記載のウェハ搬出入装置。 - 【請求項3】 炉芯管の底部と前記炉芯管の開口部の底
部から外方に伸びるボート受けとにまたがって載置され
る一本のレールと、ウェハの複数枚を長手方向に並べ載
置するボートと、前記ボートを先端側に乗せるとともに
該先端側の下部に取付けられ前記レールに案内され走行
する一つの車輪と、該車輪を前記レール上を走行させ前
記ボートを前記炉芯管内に搬入あるいは搬出させるため
に移動するアームと、該アームを移動させる移動機構と
を備えることを特徴とするウェハ搬出入装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8137155A JP3012521B2 (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | ウェハ搬出入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8137155A JP3012521B2 (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | ウェハ搬出入装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09320973A JPH09320973A (ja) | 1997-12-12 |
JP3012521B2 true JP3012521B2 (ja) | 2000-02-21 |
Family
ID=15192114
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8137155A Expired - Fee Related JP3012521B2 (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | ウェハ搬出入装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3012521B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5698059B2 (ja) * | 2011-04-08 | 2015-04-08 | 株式会社日立国際電気 | 基板処理装置、及び、太陽電池の製造方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5885523A (ja) * | 1981-11-17 | 1983-05-21 | Nec Home Electronics Ltd | 半導体製造装置 |
JPS58180020A (ja) * | 1982-04-15 | 1983-10-21 | Nec Corp | 半導体基板の熱処理装置 |
JPS6287431U (ja) * | 1985-11-20 | 1987-06-04 | ||
JPS62277722A (ja) * | 1986-05-26 | 1987-12-02 | Toshiba Ceramics Co Ltd | 半導体ウェ−ハ熱処理方法および半導体ウェ−ハ熱処理用炉芯管装置 |
-
1996
- 1996-05-30 JP JP8137155A patent/JP3012521B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09320973A (ja) | 1997-12-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3012521B2 (ja) | ウェハ搬出入装置 | |
CN109500987A (zh) | 一种刮边机 | |
JP3135985B2 (ja) | 大遊隙押上げ装置 | |
CN215942345U (zh) | 一种金属管表面打磨装置 | |
US20200001629A1 (en) | Recording device | |
CN219990668U (zh) | 一种卷材装卸装置 | |
JPH04251641A (ja) | 連続鋳造装置の浸漬出湯口を鋳型へ導入する方法及び装置 | |
JP3999412B2 (ja) | 反応管着脱用台車および半導体製造装置 | |
JP3045473B2 (ja) | 熱間圧延設備のコブル持上げ装置 | |
CN216190763U (zh) | 一种变换角度的提升装置 | |
KR100723179B1 (ko) | 스트립 코일의 용접 비드 제거 그라인더 장치 | |
KR102181733B1 (ko) | 산세조 내 스트립의 체류 길이 조절 장치 | |
JP3333456B2 (ja) | ストックテーブル機構 | |
JPS6225056B2 (ja) | ||
JP2972905B2 (ja) | 連続鋳造設備のタンディッシュ内の残鋼排滓方法およびタンディッシュ傾転装置 | |
CN218664460U (zh) | 一种无芯筒状擦拭布收卷装置 | |
JPH05104422A (ja) | 管内面の中摺装置 | |
JP3491357B2 (ja) | オンラインロール研削装置 | |
JP7261283B1 (ja) | スラグ除去装置及びめっき設備 | |
JP2626459B2 (ja) | ケンス交換システム | |
JP2616374B2 (ja) | ケンス交換方法 | |
JP2507017B2 (ja) | 鋳造管の引抜装置 | |
JP3171317B2 (ja) | 長尺材の供給保管用自動倉庫 | |
JP4128270B2 (ja) | 傾動レ−ル台車 | |
JP2536085B2 (ja) | 巻取装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19991124 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |