JP3045473B2 - 熱間圧延設備のコブル持上げ装置 - Google Patents

熱間圧延設備のコブル持上げ装置

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JP3045473B2
JP3045473B2 JP8162438A JP16243896A JP3045473B2 JP 3045473 B2 JP3045473 B2 JP 3045473B2 JP 8162438 A JP8162438 A JP 8162438A JP 16243896 A JP16243896 A JP 16243896A JP 3045473 B2 JP3045473 B2 JP 3045473B2
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賢治 角田
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株式会社リョーセンエンジニアズ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱間圧延設備のコ
ブル持上げ装置に関するものである。詳細には、熱間圧
延設備の運転のトラブルの際、搬送ロール列上の帯状の
被圧延材(以下コブルと呼称する)を側方に押出す際
に、ロール上を摺動しないよう、搬送ロール上方にコブ
ルを持上げるコブル持上げ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、熱間圧延設備の運転のトラブルの
ため、運転が停止され、複数のロールよりなる搬送ロー
ル列上の高温帯状のコブルを側方のスキッド上へ押出
し、排除する必要が生じることがある。この場合、図1
に示すように、搬送ロール列1の多数の搬送ロール1a
の上に跨って載っている高温帯状のコブル(図示省略)
は、搬送ロール列1に沿って配された複数のコブルプッ
シャ7により一斉に押されて側方のスキッド8上に排除
される。なお、この排除されたコブルは通常スキッド8
上で冷却された後、切断され、スクラップとして再使用
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
熱間圧延設備においては、搬送ロール1a上のコブルが
押出し、排除される際、コブルが搬送ロール1a上を摺
動するため、それによって搬送ロール1aに擦傷が生じ
たり、また、特にコブルが高温のステンレス鋼よりなる
場合には粘性によって、その一部が搬送ロールに焼付い
たりする。従って運転再開に先立って、その多数の搬送
ロール1aの擦傷・付着物をグラインダ等で研磨する必
要がある。しかも、この作業は手作業であり、作業性が
悪く、煩雑であり、かなりの時間を要する。またその間
運転が再開出来ず、生産が停止するため、それだけ減産
となると言う問題点がある。
【0004】そこで本発明は、上記した従来技術の欠点
を除くためになされたものであって、その目的とすると
ころは、特に搬送ロールの上からコブルが側方へ排除さ
れる時に、コブルが搬送ロール上を摺動しないよう、隣
合う搬送ロール間に設けられた各エプロン内に、コブル
を一時的に持上げるコブル持上げ部材を備えた熱間圧延
設備のコブル持上げ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するため
に、第1の発明の熱間圧延設備のコブル持上げ装置は、
隣合う搬送ロール(1a,1a)間に設けられた、走行
する被圧延材(90)を上流側の搬送ロール(1a)か
ら下流側の搬送ロール(1a)に案内するエプロン
(2)の上面より下方に配置されたコブル持上げ部材
(3),そのコブル持上げ部材(3)を保持すると共
に、昇降させるコブル持上げ部材保持・昇降機構
(4),及び多数のコブル持上げ部材(3)を対応する
コブル持上げ部材保持・昇降機構を介して一斉に昇降さ
せるよう駆動するコブル持上げ部材駆動機構(5),を
備えたものであり、且つ各エプロン(2)が、被圧延材
(90)の走行方向(Y)に垂直な方向に適当な間隔を
開けて配列された、被圧延材(90)の走行方向(Y)
に伸びる複数条のエプロン条(2a)を備え、且つ上記
各コブル持上げ部材(3)が、隣合うエプロン条(2
a,2a)の間隙を昇降可能な複数のコブル支持部(3
a)を備えると共に、その複数のコブル支持部(3a)
の全てが下部で一体に結合されており、通常運転時は、
搬送ロール(1a)上を走行する被圧延材(90)と接
触することがないよう、コブル支持部(3a)の上端面
は、各エプロン(2)の上面より僅かに低く、コブル排
出時は、上昇し、搬送ロール(1a)頂部よりも高くな
るように保持されているものである(請求項1)。
【0006】また、第2の発明の熱間圧延設備のコブル
持上げ装置は、上記第1の発明の構成の各エプロン
(2)が、複数枚の板状体よりなり、その板状体の上部
及び左右の適当な幅を残して、中央部がくり抜かれ、エ
プロン(2)の中央部にコブル持上げ部材(3)を収納
可能な中空洞(2b)が形成されており、且つ各コブル
持上げ部材(3)が、板状体に垂直な一枚の板よりな
り、エプロン(2)を縦断するように左右方向(X)に
延び、しかも、昇降時に、エプロン(2)と干渉し合わ
ないよう各板状体に対応する部分は櫛の歯状にくり抜か
れたものである(請求項2)。
【0007】第3の発明の熱間圧延設備のコブル持上げ
装置は、上記第1又は2の発明の構成のコブル持上げ部
材保持・昇降機構(4)は、コブル持上げ部材(3)の
左右各端部の下方に支持された、被圧延材(90)の走
行方向(Y)に平行する水平な主軸(4a)の中央に、
一体に回動する第一レバー(4b)が垂設され、その第
一レバー(4b)とコブル持上げ部材(3)の左右各端
部との間に、それぞれリンク(4c)が連結され、各主
軸(4a)の一端にそれぞれ一体に回動する別の第二レ
バー(4d)が連結され、その左右の第二レバー(4
d,4d)間に水平な連接棒(4e)が連結され、コブ
ル持上げ部材(3)の一方の主軸(4a)の他端に、一
体に回動する第三レバー(4f)が連結され、その第三
レバー(4f)の他端に、コブルプッシャ側とは逆側の
スキッド(8)側に伸び、左右方向(X)に進退する連
結棒(4g)が連結され、連結棒(4g)が進退すると
第三レバー(4f)、主軸(4a)、第一レバー(4
b,4b)及び第二レバー(4d,4d)が連動して回
動し、コブル持上げ部材(3)が昇降するよう構成され
たものである(請求項3)。
【0008】第4の発明の熱間圧延設備のコブル持上げ
装置は、上記第3の発明の構成に加えて、コブル持上げ
部材駆動機構(5)は、各連結棒(4g)の他端に一端
が回動自在に軸支され、且つ角部が回動自在に連結され
た水平な略L字板状の方向変換レバー(5a),その方
向変換レバー(5a)の他端が回動自在に連結された、
被圧延材(90)の走行方向(Y)に平行な連結部材
(5b),2つの連結部材(5b,5b)を被圧延材
(90)の走行方向(Y)に平行に連結するための連結
補助部材(5c),複数の連結部材(5b)、連結補助
部材(5c)が連結されて形成される連結部材列(K)
の基端に連結された基端連結部材(5d),及びその各
基端連結部材(5d)が回動自在に連結された駆動用油
圧シリンダ(5e),を備えており、駆動用油圧シリン
ダ(5e)が進退すると、それに連なる全ての連結部材
(5b)が進退し、それによって全ての方向変換レバー
(5a)が回動し、作動方向が変換されて、全ての連結
棒(4g)を左右方向(X)に一斉に進退させるよう構
成されたものである(請求項4)。なお、上記の課題を
解決するための手段に記載された括弧内の記号は図面及
び後述する発明の実施の形態に記載された記号に対応す
るものである。
【0009】請求項1又は2に記載の発明によれば、熱
間圧延設備の運転のトラブルのため、運転が停止された
場合、コブル持上げ部材駆動機構及びコブル持上げ部材
保持・昇降機構が作動することにより、エプロンと干渉
することなく、全てのコブル持上げ部材が一斉に上昇
し、コブルが搬送ロール上方に持上げられるため、その
後例えばコブルプッシャにより、コブルが搬送ロール上
を摺動することなく、それを側方に押出し、排除するこ
とが出来る。従って従来例にみられた、搬送ロールの擦
傷、特に高温のステンレス鋼よりなるコブルの焼付等が
発生することがない。そのため、運転再開に先立って、
その多数の搬送ロールのグラインダ等による研磨の必要
性も解消され、直ちに運転再開が可能であり、減産が最
小限に抑制される。また、コブル持上げ部材がエプロン
下方に配置されるため、設置が容易であり、既設の圧延
設備にそのまま導入され、使用可能である。特に請求項
2に記載の発明によればコブル持上げ部材がエプロン内
に収納されるため省空間化が図れる。
【0010】また、請求項3に記載の発明によれば、請
求項1又は2の発明の作用効果に加て、連結棒が進退す
ると、第三レバーが回動し、それと一体に一方の側(ス
キッド側)の主軸が回動し、その主軸と一体に一方の側
の第一レバー、第二レバーが回動する。その一方の側の
第二レバーが回動すると、連接棒で連結された他方の側
(コブルプッシャ側)の第二レバー、第一レバーが同方
向に連動して、回動する。両第一レバーが回動すると、
その両先端が昇降し、それぞれリンクを介して、全ての
コブル持上げ部材を昇降させることが出来る。コブル持
上げ部材保持・昇降機構が全てリンク機構よりなるの
で、作動が円滑且つ確実であり、また大半がエプロン下
方に配置されるので、コンパクト化が図られ、設置が容
易である。
【0011】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
請求項3の発明の作用効果に加えて、例えば中央操作盤
により、各ブロックに対応する駆動用油圧シリンダが後
退(前進)すると、それによって、各基端連結部材を介
して、全ての連結部材、連結補助部材が一斉に後退(前
進)する。各連結部材の後退(前進)に伴い、各方向変
換レバーが回動し、それに連結された連結棒が一斉に後
退(前進)する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態例について図
面を参照して説明する。なお従来例と同一の部分には同
一符号を付してその説明を省略する。それぞれ図1は搬
送ロール列を含む装置全体の平面図、図2はコブル持上
げ部材保持・昇降機構の断面図、図3はコブル持上げ部
材保持・昇降機構の連接棒を示す側面図、図4はコブル
持上げ部材の下降した状態を示す図2のA−A断面図、
図5はコブル持上げ部材、コブル持上げ部材保持・昇降
機構を示す平面図である。
【0013】本発明の実施の形態例の主たる構成を挙げ
ると、複数の搬送ロール列1の隣合う各搬送ロール1
a,1a間に設けられたエプロン2の上面より下方に配
置されたコブル持上げ部材3,その各コブル持上げ部材
3を保持すると共に、昇降させるコブル持上げ部材保持
・昇降機構4,及び複数のコブル持上げ部材3を一斉に
昇降させるよう駆動するコブル持上げ部材駆動機構5,
を備えている。
【0014】先ず、隣合う搬送ロール1a,1a間に設
けられたエプロン2について説明する。エプロン2は、
複数の搬送ロール1aを走行する被圧延材90の通板性
を向上する(先端が搬送ロール1a,1a間に落込まな
いよう、上流側搬送ロール1aから下流側搬送ロール1
aへ案内する)ものであって、被圧延材90の走行方向
Yに垂直な方向(左右方向X)に適当な間隔を開けて配
列された、被圧延材90の走行方向Yに伸びる複数条の
エプロン条2aを備えている。その一例として、図2に
示すように、エプロン2は複数枚の板状体よりなり、そ
の各板状体の上部及び左右の適当な幅を残して、中央部
がくり抜かれ、上部にエプロン条2aが形成され、エプ
ロン2の中央部にコブル持上げ部材3を収納可能な中空
洞2bが形成されたものが用いられている。また、その
エプロン2の上面は搬送ロール1a頂部より僅かに低
く、略水平である。
【0015】なお、図1に示すように、各エプロン2の
被圧延材90の走行方向Yの一方の側(左側)Lには、
コブル90を押すコブルプッシャ7が設けられ、他方の
側(右側)Rには、排出されたコブル90が載せられる
スキッド8が設けられている。また、各エプロン2に対
応して、配置された多数のコブルプッシャ7は一斉に1
基の駆動装置により作動可能に構成されている(図示省
略)。
【0016】次に上記エプロン2の中空洞2b内に収納
されたコブル持上げ部材3について説明する。このコブ
ル持上げ部材3は、隣合うエプロン条2a,2aの間隙
を昇降可能な複数のコブル支持部3aを備えると共に、
その複数のコブル支持部3aの全てが下部で一体に結合
されており、通常運転時は、搬送ロール1a上を走行す
る被圧延材90と接触することがないよう、コブル支持
部3aの上端面は、各エプロン2の上面より僅かに低
く、コブル排出時は、上昇し、搬送ロール1a頂部より
も高くなるように保持されている。コブル持上げ部材3
の一例として、図2には、各板状体に垂直で、且つエプ
ロン2を縦断するように左右方向Xに延びる一枚の板が
使用されている。しかも、コブル持上げ部材3は、昇降
時に各エプロン条2aと干渉し合わないよう、図4に示
すように、各エプロン条2aに対応する部分が櫛の歯状
にくり抜かれている。
【0017】3番目に上記コブル持上げ部材3の保持・
昇降機構4について説明する。図2乃至図5に説明する
ように、コブル持上げ部材3の左右各端部の下方には、
被圧延材90の走行方向Yに平行、且つ水平な主軸4a
が支持されている。主軸4aの中央には主軸4aと一体
に回動する第一レバー4bが垂設され、その第一レバー
4bとコブル持上げ部材3の左右各端部との間には、そ
れぞれリンク4cが連結され、6節平行運動機構が形成
されている。なお、実際には上記各リンクはそれぞれ表
裏対になっていて、コブル持上げ部材3及び第一レバー
4bを両側から挟むように連結されている。
【0018】また、その各主軸4aの一端にはそれぞれ
一体に回動する別の第二レバー4dが連結され、図3及
び図5に示すように、その左右の第二レバー4d,4d
間には水平な連接棒4eが連結され、4節平行運動機構
が形成されている。それによって、第一レバー4bの一
方が回動すると、対応する主軸4aを介して一方の第二
レバー4dが連動し、連接棒4eで連結された他方の第
二レバー4d、第一レバー4bが同方向に連動して、回
動する。さらに一方の側R(スキッド8の側)の主軸4
aの他端に一体に回動するよう第三レバー4fが垂設
(連結)され、その第三レバー4fの他端には、スキッ
ド8側に伸び、左右方向Xに進退する連結棒4gが連結
されている。
【0019】上記のように、連結棒4gが進退すると、
第三レバー4fが回動し、それによって主軸4aが回動
し、両第一レバー4b,4bが連動して、回動し、その
両先端が昇降することにより、それぞれリンク4c,4
cを介してコブル持上げ部材3が昇降するよう構成され
ている。また、図5に示すように、コブル持上げ部材3
は、昇降時に前後・左右にぶれないよう、その左右各端
はガイド2c,2cに嵌合されている。
【0020】最後に各隣合う搬送ロール1a,1a間に
設けられた多数のコブル持上げ部材3を対応するコブル
持上げ部材保持・昇降機構4を介して一斉に昇降させる
ためのコブル持上げ部材駆動機構5について説明する。
図6はコブル持上げ部材駆動機構5を示す平面図であ
る。水平な略L字板状の方向変換レバー5aが設けら
れ、回動自在に角部(カナメ部)が前記連結棒4gの他
端に連結されており、一端がスキッド8に回動自在に軸
支されている。またこの方向変換レバー5aの他端は、
被圧延材90の走行方向Yに平行な連結部材5bに回動
自在に連結されている。以上のように構成されることに
より、方向変換レバー5aを介して、連結部材5bの軸
方向の進退運動が、連結棒4gの左右方向X(連結部材
5bに垂直な方向)の進退運動に変換される。
【0021】上記各コブル持上げ部材3の連結棒4gに
対応する連結部材5bは、被圧延材90の走行方向Yに
平行に連結補助部材5cを介して互いに連結されてい
る。しかも複数の連結部材5b、連結補助部材5cが連
結されて形成される連結部材列Kの基端には基端連結部
材5dが連結されている。その各基端連結部材5dに
は、駆動用油圧シリンダ5eが回動自在に連結されてお
り、駆動用油圧シリンダ5eが進退すると、その運動は
それに連なる全ての連結部材5bの被圧延材90の走行
方向Yに平行な進退運動に変換され、方向変換レバー5
aを介して、全ての連結棒4gは一斉に左右方向Xに進
退する。なお、各コブル持上げ部材駆動機構5の大半は
スキッド8下方に収納されている(図示省略)。
【0022】また、一般には駆動用油圧シリンダ5eの
能力から、1基の駆動用油圧シリンダ5eにより全ての
コブル持上げ部材3を駆動し、コブル90を持上げるこ
とが困難であるため、通常は、連結部材列K、コブル持
上げ部材3がブロック化されており、中央操作盤5fに
より、各ブロックに対応する駆動用油圧シリンダ5eが
一斉に進退し、それによって全てのコブル持上げ部材3
が一斉に昇降するように構成されている。
【0023】作用について説明すると、熱間圧延設備の
運転のトラブルのため、運転が停止された場合、中央操
作盤5fにより、各ブロックに対応する駆動用油圧シリ
ンダ5eが一斉に後退し、それによって、各基端連結部
材5dを介して、全ての連結部材5b、連結補助部材5
cが後退する。各連結部材5bの後退に伴い、各方向変
換レバー5aが回動し、連結棒4gが後退する。
【0024】図7はコブル持上げ部材3の上昇した状態
を示す図2のA−A断面図である。上記各連結棒4gの
後退に伴い、第三レバー4fを介して、主軸4aが回動
し、その主軸4aと一体に、スキッド8側の第一レバー
4b、第二レバー4dが回動する。スキッド8側の第二
レバー4dが回動すると、連接棒4eで連結されたコブ
ルプッシャ7側の第二レバー4d、第一レバー4bが同
方向に連動して、回動し、その両先端が上昇すると共
に、それぞれリンク4c,4cを介して、全てのコブル
持上げ部材3が持上げられる。
【0025】それに伴って搬送ロール1a上のコブル9
0は、搬送ロール1a上方に持上げられる。この搬送ロ
ール1a上方に持上げられたコブル90は、全てのコブ
ルプッシャ7によって、搬送ロール1a上を摺動するこ
となく、スキッド8上に押出し、排除される。コブル9
0が排除され、スキッド8上に載せられた後は、中央操
作盤5fにより、駆動用油圧シリンダ5eが一斉に前進
させられ、持上げ板3が元の状態に一斉に下降し、搬送
ロール列1は直ちに運転再開可能の状態に復帰する。な
お、この排除されたコブル90は通常スキッド8上で冷
却された後、切断され、スクラップとして再使用され
る。
【0026】
【発明の効果】以上のとおり請求項1又は2に記載の発
明によれば、従来例にみられた、搬送ロールの擦傷、特
に高温のステンレス鋼よりなるコブルの搬送ロールへの
焼付等が発生することはない。そのため、運転再開に先
立って、その多数の搬送ロールのグラインダ等による研
磨も不要となり、直ちに運転再開が可能であり、圧延設
備のトラブルによる減産が最小限に抑制される。また、
コブル持上げ部材がエプロンの上面より下方に配置され
るため、設置が容易であり、既設の圧延設備にそのまま
導入され、使用可能である。特に請求項2に記載の発明
によればコブル持上げ部材がエプロン内に収納されるた
め省空間化が図れる。
【0027】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2の発明の作用効果に加えて、コブル持上げ部材保
持・昇降機構が全てリンク機構よりなるため、作動が円
滑且つ確実であり、コンパクト化が図れる。また、コブ
ル持上げ部材と共にエプロンの上面より下方に収納され
るため、特に設置場所を必要としない。
【0028】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
の発明の作用効果に加えて、例えば中央操作盤により、
各ブロックに対応する駆動用油圧シリンダが後退し、そ
れによって、各基端連結部材を介して、全ての連結部
材、連結補助部材が一斉に後退する。しかも各連結部材
の後退に伴い、各方向変換レバーが回動し、連結棒が一
斉に後退するため、多数のコブル持上げ部材を一斉に昇
降可能であり、運転制御が極めて容易である。しかも大
半がスキッド下方に収納され、新たな設置場所を殆ど必
要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるコブル持上げ装置
を備えた装置全体の平面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わるコブル持上げ装置
のコブル持上げ部材、コブル持上げ部材保持・昇降機構
の断面図である。
【図3】コブル持上げ部材保持・昇降機構の連接棒を示
す側面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係わるコブル持上げ装置
のコブル持上げ部材の下降した状態を示す図2のA−A
断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係わるコブル持上げ装置
のコブル持上げ部材、コブル持上げ部材保持・昇降機構
の平面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係わるコブル持上げ装置
のコブル持上げ部材駆動機構を示す平面図である。
【図7】コブル持上げ部材の上昇した状態を示す図2の
A−A断面図である。
【符号の説明】
1 搬送ロール列 1a 搬送ロール 2 エプロン 2a エプロン条 2b 中空洞 2c ガイド 3 コブル持上げ部材 3a コブル支持部 4 コブル持上げ部材保持・昇降機構 4a 主軸 4b 第一レバー 4c リンク 4d 第二レバー 4e 連接棒 4f 第三レバー 4g 連結棒 5 コブル持上げ部材駆動機構 5a 方向変換レバー 5b 連結部材 5c 連結補助部材 5d 基端連結部材 5e 駆動用油圧シリンダ 5f 中央操作盤 7 コブルプッシャ 8 スキッド 90 被圧延材又はコブル K 連結部材列 X 左右方向 Y 被圧延材の走行方向

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】隣合う搬送ロール間に設けられた、走行す
    る被圧延材を上流側の搬送ロールから下流側の搬送ロー
    ルに案内するエプロンの上面より下方に配置されたコブ
    ル持上げ部材,そのコブル持上げ部材を保持すると共
    に、昇降させるコブル持上げ部材保持・昇降機構,及び
    多数のコブル持上げ部材を対応するコブル持上げ部材保
    持・昇降機構を介して一斉に昇降させるよう駆動するコ
    ブル持上げ部材駆動機構,を備えたものであり、且つ上
    記各エプロンが、被圧延材の走行方向に垂直な方向に適
    当な間隔を開けて配列された、被圧延材の走行方向に伸
    びる複数条のエプロン条を備え、且つ上記各コブル持上
    げ部材が、隣合うエプロン条の間隙を昇降可能な複数の
    コブル支持部を備えると共に、その複数のコブル支持部
    の全てが下部で一体に結合されており、通常運転時は、
    搬送ロール上を走行する被圧延材と接触することがない
    よう、コブル支持部の上端面は、各エプロンの上面より
    僅かに低く、コブル排出時は、上昇し、搬送ロール頂部
    よりも高くなるように保持されていることを特徴とする
    熱間圧延設備のコブル持上げ装置。
  2. 【請求項2】各エプロンが、複数枚の板状体よりなり、
    その板状体の上部及び左右の適当な幅を残して、中央部
    がくり抜かれ、エプロンの中央部にコブル持上げ部材を
    収納可能な中空洞が形成されており、且つ各コブル持上
    げ部材が、上記板状体に垂直な一枚の板よりなり、エプ
    ロンを縦断するように左右方向に延び、しかも、昇降時
    に、エプロンと干渉し合わないよう各板状体に対応する
    部分は櫛の歯状にくり抜かれたことを特徴とする請求項
    1に記載の熱間圧延設備のコブル持上げ装置。
  3. 【請求項3】前記コブル持上げ部材保持・昇降機構は、
    コブル持上げ部材の左右各端部の下方に支持された、被
    圧延材の走行方向に平行する水平な主軸の中央に、一体
    に回動する第一レバーが垂設され、その第一レバーとコ
    ブル持上げ部材の左右各端部との間に、それぞれリンク
    が連結され、各主軸の一端にそれぞれ一体に回動する別
    の第二レバーが連結され、その左右の第二レバー間に水
    平な連接棒が連結され、コブル持上げ部材の一方の主軸
    の他端に、一体に回動する第三レバーが連結され、その
    第三レバーの他端に、コブルプッシャ側とは逆側のスキ
    ッド側に伸び、左右方向に進退する連結棒が連結され、
    連結棒が進退すると第三レバー、主軸、第一レバー及び
    第二レバーが連動して回動し、コブル持上げ部材が昇降
    するよう構成されたことを特徴とする請求項1又は2に
    記載の熱間圧延設備のコブル持上げ装置。
  4. 【請求項4】前記コブル持上げ部材駆動機構は、各連結
    棒の他端に一端が回動自在に軸支され、且つ角部が回動
    自在に連結された水平な略L字板状の方向変換レバー,
    その方向変換レバーの他端が回動自在に連結された、被
    圧延材の走行方向に平行な連結部材,2つの連結部材を
    被圧延材の走行方向に平行に連結するための連結補助部
    材,複数の連結部材、連結補助部材が連結されて形成さ
    れる連結部材列の基端に連結された基端連結部材,及び
    その各基端連結部材が回動自在に連結された駆動用油圧
    シリンダ,を備えており、駆動用油圧シリンダが進退す
    ると、それに連なる全ての連結部材が進退し、それによ
    って全ての方向変換レバーが回動し、作動方向が変換さ
    れて、全ての連結棒を左右方向に一斉に進退させるよう
    構成されたことを特徴とする請求項3に記載の熱間圧延
    設備のコブル持上げ装置。
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