JP3012182U - 発泡性飲料用缶容器 - Google Patents

発泡性飲料用缶容器

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビールなどの発泡性飲料を缶容器からグラス
に注いだり、直接飲んだりするときに、缶容器内におけ
る発泡性飲料を撹拌させないようにして泡の発生を少な
くし、しかも外部からの空気の取り入れをスムーズにし
て、泡の発生をより少なくすることができ、もって発泡
性飲料の嗜好促進効果の高い発泡性飲料用容器を提供す
る。 【構成】 プルタブ6の操作によって開設される飲口孔
4が、缶蓋3の周縁部3aに形成されている環状凹溝3
bの最近接箇所から缶蓋3の中心部付近まで切り込み4
aを成した略扇形状に形成され、プルタブ6は、缶蓋3
の中心部に回転自在に枢着され、且つ、略扇形状の切り
込み4aに対応した略扇形状に形成され、その円周状周
縁部6aの下面に、略扇状の切り込み4aの円弧状部分
を落とし込むための複数の突起6bからなる押し下げ部
6Bが設けられている構成である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ビールや炭酸飲料水などの発泡性飲料を収容し、缶蓋に飲口孔を形 成するためのプルタブを設けた発泡性飲料用缶容器の改良に関し、特に、グラス に発泡性飲料を注ぐときや飲口孔から直接飲むときに、泡の発生を抑えてスムー ズに注ぐことができる発泡性飲料用缶容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビールや炭酸飲料水などの発泡性飲料を内部に収容した発泡性飲料用缶容器が 自動販売機や店頭で販売されており、消費者はこの発泡性飲料用缶容器を購入し 、缶蓋に設けたプルタブを引き上げることによって、飲口孔を形成し、この飲口 孔から直接、あるいはグラスに注ぐことによって、発泡性飲料を飲んでいる。
【0003】 ところで、発泡性飲料のうち、ビールを例にとってみると、瓶ビールは美味し いが、缶ビールはもうひとつだと感じているビール愛飲者が少なくない。 従来、小型缶ビールについては、グラスでビールを飲むのと同じ感覚で飲める という便利さが、ビール愛飲者に印象ずけられているようであるが、実際には、 缶ビールを直接飲むことは、通称ラッパ飲みと称されるように、瓶ビールの飲口 から直接ビールを飲んでいることと同じようなものである。
【0004】 また、ビール愛飲者は、グラスにビールを注ぐときに、泡が生じないようにグ ラスを傾けて瓶ビールからビールを注ぐようにして出来る限りビールを美味しく 飲もうとする細心の配慮をはらって飲むようにしているほどである。 これに対して、従来の缶ビールの飲むときには、このような配慮が欠けている ことに発明者は気付いた。
【0005】 本発明者は、このような問題を解決するため種々の方面より原因を検討したが 、従来の缶ビールの容器の構造的特徴は、注入口となる飲口孔が小さく、しかも 缶蓋の周縁から離れた箇所に形成されている。 このため、図15に示すように、ビールを注ぐときに、缶蓋aの縁部bから飲 口孔cに至る障壁dに内部のビールが当たって衝撃と撹拌が生じるのに加えて飲 口孔の形状と位置及び缶蓋そのものが障害となって、スムーズな流出を妨げ、外 部からの空気流入の困難さが撹拌作用を増大させ、これらの結果、多数の泡が生 じてしまう。
【0006】 これは、あたかも、図16に示すように、注ぎ口eが中央部に形成された角瓶 fにビールを収容した状態と同様なものとなり、注ぎ口eから注がれるビールは 、角瓶fの内部で、肩部内面gにビールが当たって衝撃と撹拌が生じ、これに加 えて上記と同様な悪い状態での外部からの空気の流入によってその撹拌作用が増 大される結果として、多数の泡が生じることとなる。
【0007】 更に、従来の缶ビールは、缶蓋aの縁部bから飲口孔cに至る障壁dがあるた めに、ビールを飲むときに、あたかも歯にビール瓶又はグラスを当てて飲むよう な状態となり、これによっても、ビールのうま味が半減することとなる。 本考案者は、ビール缶容器からビールをグラスに注ぐときや飲口孔からビール を直接飲むときに発生する泡を少なくするために、種々研究を重ねた結果、ビー ルを注ぐときや飲むときに衝撃や撹拌を抑えることが肝要であるという結論に達 した。
【0008】 そこで、缶蓋に形成する飲口孔を缶蓋の周縁部に形成されている環状凹溝の最 近接箇所まで形成して、ビールの衝撃と撹拌の原因を取り除けば泡の発生を抑え ることができることを知得し、これを具現化して本考案に到達するに至った。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、本考案者の鋭意検討の結果なされたものであって、ビールなどの発 泡性飲料を缶容器からグラスに注いだり、直接飲んだりするときに、缶容器内に おける発泡性飲料を撹拌させないようにして泡の発生を少なくし、しかも外部か らの空気の取り入れをスムーズにして、泡の発生をより少なくすることができ、 もって発泡性飲料の嗜好促進効果の高い発泡性飲料用容器を提供することを目的 としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記目的を達成するために提案されたものであって、請求項1の発 泡性飲料用缶容器は、缶蓋にプルタブを設けた発泡性飲料用缶容器において、プ ルタブの操作によって開設される飲口孔が、缶蓋の周縁部に形成されている環状 凹溝の最近接箇所から缶蓋の中心部付近まで切り込みを成した略扇形状に形成さ れているものである。
【0011】 ここで、略扇形状とは、径線部分が外側に丸みをおびて湾曲して形成されたも のも含むことは勿論である。 請求項2の発泡性飲料用缶容器は、前記プルタブが、缶蓋の中心部に回転自在 に枢着され、且つ、前記略扇形状の切り込みに対応した略扇形状に形成され、そ の円弧状周縁部の下面に、前記略扇状の切り込みの円弧状部分を落とし込むため の押し下げ部が設けられているものである。
【0012】 ここで、この押し下げ部は、切り込みの切断を効果的にするために、切り込み の円弧状周縁部の内側であって、切り込みの円弧状周縁部に最も接近した位置に 設けられる。 請求項3の発泡性飲料用缶容器は、前記プルタブの押し下げ部が、プルタブの 円弧状周縁部の下面に、下方に向けて突出形成された複数の突起で構成されてい るものである。
【0013】 請求項4の発泡性飲料用缶容器は、前記プルタブの押し下げ部が、プルタブの 円弧状周縁部の下面に、下方に向けて突出形成された円弧状突出片で構成されて いるものである。 請求項5の発泡性飲料用缶容器は、前記缶蓋の切り込みを除く部分に、プルタ ブの押し下げ部が係入され、その回転操作を止めておくための複数の凹部又は円 弧状凹溝からなるプルタブ係止部が形成されているものである。
【0014】 請求項6の発泡性飲料用缶容器は、前記缶蓋の切り込みの反対側には、前記プ ルタブの円弧状周縁部下面の突起の押し下げによって空気注入孔を形成するため の小切り込みが形成されているものである。
【0015】
【作用】
請求項1の発泡性飲料用缶容器によれば、飲口孔は従来の缶容器に比べて大き く形成できるとともに缶蓋の周縁部に形成されている環状凹溝の最近接箇所まで 至る飲口孔を形成でき、プルタブを操作して飲口孔を開設した後、缶容器を傾け て発泡性飲料をグラスに注いだり、缶容器から直接発泡性飲料を飲んだりすると き、従来の缶容器の一部が障害となることはないので、抵抗を受けず、したがっ て泡の発生を抑え、スムーズに注いだり飲んだりすることができる。
【0016】 しかも、飲口孔が大きく形成できることによって、缶容器内への空気の取り入 れがスムーズになされるので、これによっても、泡の発生を抑えることができる 。 請求項2の発泡性飲料用缶容器によれば、プルタブを回転させて、缶蓋に形成 された略扇形状の切り込みの上部側に位置させてから、このプルタブの円周状周 縁部を押し下げれば、この円周状周縁部の下面の押し下げ部によって、切り込み の円弧状部分が落とし込まれる。
【0017】 このように予め切り込みの円弧状部分を落とし込むことによって、プルタブを 回転させ、反対側に位置させて引き上げて、飲口孔を開設するときに小さな力で 且つ容易に飲口孔を開設することができる。 請求項3の発泡性飲料用缶容器によれば、プルタブの押し下げ部が、プルタブ の円弧状周縁部の下面に、下方に向けて突出形成された複数の突起で構成されて いるので、この複数の突起で、切り込みの円弧状部分を落とし込むこととなる。
【0018】 請求項4の発泡性飲料用缶容器によれば、プルタブの押し下げ部が、プルタブ の円弧状周縁部の下面に、下方に向けて突出形成された円弧状突出片で構成され ているので、この円弧状突出片で、切り込みの円弧状部分を落とし込むこととな る。 請求項5の発泡性飲料用缶容器によれば、内部に発泡性飲料が収容された缶容 器が製造されてから運搬などされ、スーパーなどで購入されて、消費者によって 、飲口孔が開設されるまでは、プルタブの押し下げ部が、缶蓋の切り込みを除く 部分に形成された複数の凹部又は円弧状凹溝からなるプルタブ係止部に係入され ているので、プルタブが不用意に回転することがなくて、切り込みの上側に移動 することがないので、切り込みが運搬時などに不用意に開設されることがなく、 缶容器内部に収容された発泡性飲料用が缶容器から外部に流れ出ることがないの で、運搬時などにおいては、缶容器を安全に取り扱うことができる。
【0019】 請求項6の発泡性飲料用缶容器によれば、缶蓋の切り込みの反対側に形成され た小切り込みをプルタブの円弧状周縁部下面の突起の押し下げによって開設して 、空気注入孔を形成することによって、缶容器内への空気の取り込みをスムーズ に行うことができて、より一層泡の発生を抑えることができる。 また、この小切り込みは、プルタブの円弧状周縁部下面の突起の押し下げによ って開設されるので、この小切り込みを開設して空気注入孔を形成するための押 し下げ部を別に設ける必要がないので、構成を簡単化することができる。
【0020】
【実施例】
以下、本考案に係る発泡性飲料用缶容器の実施例について、図面を参照しつつ 説明する。 尚、本実施例においては、発泡性飲料としてビールについて説明するが、これ に限らず、炭酸飲料水などにも適用できるものである。
【0021】 図1は、本実施例の発泡性飲料用缶容器1を示すものである。 発泡性飲料用缶容器1は、有底筒状の缶本体部2と、この缶本体部2の上部開 口に封止状態に固着される缶蓋3と、缶蓋3に飲口孔4(図5参照)と空気注入 孔5(図11参照)を形成するためのプルタブ6とが設けられている。 上記飲口孔4となる部分は、缶蓋3の周縁部3aに形成されている環状凹溝3 bの最近接箇所から缶蓋3の中心部付近まで切り込み4aを成した略扇形状に形 成されている。
【0022】 プルタブ6は、缶蓋3の中心部に回転自在に枢着され、且つ、略扇形状の切り 込み4aに対応した略扇形状に形成され、その円弧状周縁部6aの下面に、略扇 状の切り込み4aの円弧状部分を落とし込むための複数(本実施例では3つ)の 突起6b(図6参照)からなる押し下げ部6Bが設けられている。 尚、このプルタブ6は、缶蓋3の中心部に突加工によって、枢着用突起(図示 略)を形成し、この枢着用突起にプルタブ6の基端部近傍箇所を回転自在に枢着 するか、リベットを用いて回転自在に枢着され、缶蓋3に対して例えば爪による 小さな力で持ち上げられ、且つ容易に回転することができる状態で枢着されてお り、また、上記突起6bは、図8に示すように、プルタブ6の突加工によって形 成され、更に、円弧状周縁部6aの幅は、押し下げを確実に行い得るに十分な大 きさとされている。
【0023】 更に、押し下げ部6Bは、図7に示すように、プルタブ6の円周状周縁部6a の下面に、下方に向けて突出形成した円弧状突出片6b′で形成することも可能 である。 缶蓋3の切り込み4aの近傍側部には、プルタブ6の押し下げ部6Bが係入さ れ、その回転操作を止めておくための円弧状凹溝からなるプルタブ係止部3cが 形成されている。
【0024】 尚、このプルタブ係止部3cは、押し下げ部6Bが複数の突起6bで形成され ている場合には、この複数の突起6bが係入される複数の凹部(図示略)で形成 することも可能である。 缶蓋3の切り込み4aの反対側には、空気注入孔5を形成するための小切り込 み5aが形成されているとともに、突起6bからなる押し下げ部6Bが位置決め を兼ねて係入される係止用凹部3dが形成されている。
【0025】 上記小切り込み5aは、連続した切り込みではなく、その一部側に支持用の平 面部分が設けられている。 尚、図1において、符号3eは、プルタブ6を引き上げるときに指を入れるた めの凹所であり、符号3fは、プルタブ6の押し下げ部6Bで切り込み4aの円 弧状部分を落とし込むときにおけるプルタブ6の側縁の位置を指定する位置決め 用印であり、6gは切り込み4aの基部を押し下げるためにプルタブ6に設けら れた突出先端部であり、6hは指を差し入れるためにプルタブ6に形成された指 差入口である。
【0026】 次に、上記のように構成された本実施例の発泡性飲料用缶容器1における飲口 孔4と空気注入孔5とを形成するときのプルタブ6の操作手順について、図2〜 図5を参照しつつ説明する。 内部にビールが収容された缶容器1は製造後運搬され、スーパーなどで消費者 によって購入されるまでは、図2の状態である。
【0027】 即ち、プルタブ6が切り込み4aの近傍側部に位置され、その押し下げ部6B が缶蓋3のプルタブ係止部3cに係入されて、その位置が不用意にずれることが ないように保持されている。 次に、消費者がこの缶容器1から内部のビールを飲むときには、先ず、指差入 口6hから凹所3eに指を入れてプルタブ6を若干引き上げて押し下げ部6Bと プルタブ係止部3cとの係入状態を解除してから、図3に示すように、プルタブ 6を約90度回転操作して切り込み4aの上側に位置させる。
【0028】 そして、このプルタブ6の円弧状周縁部6aを押し下げて、その下面の押し下 げ部6Bで、切り込み4aの円弧状部分を落とし込む(図8,図9参照)。 次に、図4に示すように、プルタブ6を180度回転操作して、プルタブ6の 円周状周縁部6aを引き上げ、その突出先端部6gで、切り込み4aを折り込ん で、図5に示すように、飲口孔4を形成する。
【0029】 最後に、プルタブ6を元の位置に降ろした後に押し下げてその押し下げ部6B の中央の突起6bによって、小切り込み5aを開設して空気注入孔5を形成する (図10,図11参照)。 次に、図12と図13に基づいて、従来の缶容器Aと本実施例の缶容器1にお けるビールをグラスに注いだときの主として泡の発生状態と、この泡の発生によ るビールのうま味の違いを比較検討して説明する。
【0030】 図12は従来の缶容器AでグラスGにビールを注いだ状態を示し、図13は本 実施例の缶容器1でグラスGにビールを注いだ状態を示している。 従来の缶容器Aにおいては、図12に示すように、プルタブを引き上げて飲口 孔cからビールをグラスGに注ぐと、従来の技術で説明したように、障壁dが有 るのと飲口孔cが小さいために、衝撃と撹拌が生じて多数の泡Wが発生した状態 となる。したがって、このグラスGのビールを飲むときに、そのうま味が半減し てしまう。
【0031】 図13に示す本実施例の缶容器1では、飲口孔4が、缶蓋3の周縁部3aに形 成されている環状凹溝3bの最近接箇所から缶蓋3の中心部付近まで形成されて いるので、従来の缶容器Aにおける障壁dが無い状態となり、且つ、飲口孔4が 略扇形状に大きく形成されるので、缶内でのビールの衝撃と撹拌とが非常に少な くなるので、この缶容器1からグラスGに注がれたビールには極僅かしか泡Wが 発生しない。しかも、空気注入孔5から大気圧の空気が注入されてビールをスム ーズに押し出すので、泡の発生がより一層少なくなる。したがって、ビールのう ま味が向上され、あたかも瓶ビールからグラスにビールを注いで飲むときとほぼ 同様のうま味を得ることができる。
【0032】 尚、ビールをグラスGに注いだ場合に限らず、缶容器1の飲口孔5から直接ビ ールを飲むときも同様のうま味を得ることができるのは勿論である。 図14に示すのは、別実施例の発泡性飲料用缶容器1Aであって、この発泡性 飲料用缶容器1Aの缶蓋3には、その切り込み4aの内側に補強用の3つのリブ 3jが突加工によって形成され、切り込み4aの側縁近傍箇所に、プルタブ6の の円弧状部分を落とし込むときにおける回転位置決めを行うためのやや高めの係 止用リブ3kが突加工によって形成されている。
【0033】 また、プルタブ6の円弧状周縁部6aは、枢着部側に向けて膨らんだ形状とさ れ、押し下げ力が押し下げ部6Bに正確に作用するように形成されている。 この発泡性飲料用缶容器1Aにおいては、缶蓋3の切り込み4aの内側に補強 用リブ3jが形成されているので、切り込み4aを押し下げて飲口孔4を形成す るときに、この切り込み4aの内側部分が凹んだり折れ曲がったりすることがな くて、飲口孔4を確実に形成することができ、また、係止用リブ3kを形成した ことによって、切り込み4aの円弧状部分を落とし込むときにおけるプルタブ6 の回転位置を正確に決めることができる利点がある。
【0034】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、ビールなどの発泡性飲料を缶容器から グラスに注いだり、直接飲んだりするときに、缶容器内における発泡性飲料の撹 拌を極力抑えることができるため泡の発生を少なくすることができ、且つ、外部 からの空気の取り入れをスムーズにすることができることによって、泡の発生を より少なくすることができ、もって発泡性飲料の嗜好促進効果の高い効果を奏す る。
【0035】 特に発泡性飲料のうち、ビールについて述べれば、従来の缶ビールは、ビール をグラスで飲むときと同様なうま味が得られなかったが、本考案の発泡性飲料用 缶容器によれば、小型缶ビールを直接飲む場合においても、瓶ビールをグラスで 飲むのと同様な飲み方ができ、缶ビールをより旨く飲むことができる。 また、缶蓋の周縁部に形成された環状凹溝の最近接箇所まで切り込まれた略扇 形状の飲口孔によって、缶内に飲料を残すことなく飲み干され、又は注ぎ出され るため、従来の缶容器におけて缶内に飲料が残ってしまうという不満が一掃され ることになる それが、公害問題について述べれば、空き缶そのものもさることながら、空き 缶内に残された残汁及びこれから発生する異臭が問題にされることなく、このこ とも上記飲口孔の形状によって解決される。
【0036】 更に、飲口孔の開設及び空気注入孔の開設を回転操作を伴うプルタブの一連の 連続操作によって行うように構成したので、この操作を簡単に行うことができる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の発泡性飲料用缶容器の一実施例を示す
斜視図である。
【図2】ブルタブが通常の状態にあるときの発泡性飲料
用缶容器の平面図である。
【図3】プルタブを切り込みの上側に回転移動して、切
り込みの円弧状部を落とし込むときの状態を示す平面図
である。
【図4】プクタブを図3の状態から180度回転移動し
て切り込みを折り下げて飲口孔を形成するときの状態を
示す平面図である。
【図5】飲口孔が形成された後、プルタブを押し下げて
空気注入孔を形成するときの状態を示す平面図である。
【図6】複数の突起からなる押し下げ部を有するプルタ
ブの部分斜視図である。
【図7】押し下げ部の他の例を示すプルタブの部分斜視
図である。
【図8】プルタブを缶蓋の切り込みの上側に回転移動さ
せたときの状態を示す部分断面図である。
【図9】プルタブの押し下げ部で切り込みの円弧状部分
を落とし込んだ状態を示す部分断面図である。
【図10】プルタブの押し下げ部の突起を缶蓋の小切り
込みの位置に回転移動したときの状態を示す部分断面図
である。
【図11】プルタブの押し下げ部の突起で、小切り込み
を落とし込んで空気注入孔を形成した状態を示す部分断
面図である。
【図12】従来の缶容器の飲口孔からグラスにビールを
注いだときの泡の発生状態を示す説明図である。
【図13】本実施例の缶容器の飲口孔からグラスにビー
ルを注いだときの泡の発生状態を示す説明図である。
【図14】別の実施例の発泡性飲料用缶容器の斜視図で
ある。
【図15】従来のビール缶容器でビールを注いだときの
衝撃と撹拌の状態を示す説明図である。
【図16】ビールを角瓶に収容して注いだときの衝撃と
撹拌の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1,1A 発泡性飲料用缶容器 3 缶蓋 3a 周縁部 3b 環状凹溝 3c プルタブ係止部 4 飲口孔 4a 切り込み 5 空気注入孔 5a 小切り込み 6 プルタブ 6a 円弧状周縁部 6B 押し下げ部 6b 突起 6b′ 円弧状突出片

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】缶蓋にプルタブを設けた発泡性飲料用缶容
    器において、 プルタブの操作によって開設される飲口孔が、缶蓋の周
    縁部に形成されている環状凹溝の最近接箇所から缶蓋の
    中心部付近まで切り込みを成した略扇形状に形成されて
    いる発泡性飲料用缶容器。
  2. 【請求項2】前記プルタブは、缶蓋の中心部に回転自在
    に枢着され、且つ、前記略扇形状の切り込みに対応した
    略扇形状に形成され、その円弧状周縁部の下面に、前記
    略扇状の切り込みの円弧状部分を落とし込むための押し
    下げ部が設けられている請求項1に記載の発泡性飲料用
    缶容器。
  3. 【請求項3】前記プルタブの押し下げ部が、プルタブの
    円弧状周縁部の下面に、下方に向けて突出形成された複
    数の突起で構成されている請求項2に記載の発泡性飲料
    用缶容器。
  4. 【請求項4】前記プルタブの押し下げ部が、プルタブの
    円弧状周縁部の下面に、下方に向けて突出形成された円
    弧状突出片で構成されている請求項2に記載の発泡性飲
    料用缶容器。
  5. 【請求項5】前記缶蓋の切り込みを除く部分に、プルタ
    ブの押し下げ部が係入され、その回転操作を止めておく
    ための複数の凹部又は円弧状凹溝からなるプルタブ係止
    部が形成されている請求項3又は4のいずれかに記載の
    発泡性飲料用缶容器。
  6. 【請求項6】前記缶蓋の切り込みの反対側には、前記プ
    ルタブの円弧状周縁部下面の突起の押し下げによって空
    気注入孔を形成するための小切り込みが形成されている
    請求孔3又は5のいずれかに記載の発泡性飲料用缶容
    器。
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JP2018162098A (ja) * 2017-03-27 2018-10-18 サッポロビール株式会社 注出機構及び注出方法

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