JP3011925U - ピット蓋 - Google Patents
ピット蓋Info
- Publication number
- JP3011925U JP3011925U JP1994015736U JP1573694U JP3011925U JP 3011925 U JP3011925 U JP 3011925U JP 1994015736 U JP1994015736 U JP 1994015736U JP 1573694 U JP1573694 U JP 1573694U JP 3011925 U JP3011925 U JP 3011925U
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- JP
- Japan
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- pit
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- pair
- lid
- lids
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Laying Of Electric Cables Or Lines Outside (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 作業性の向上を図ることができ、しかも、列
車通過時の気流などで容易に飛ばされることのないピッ
ト蓋を提供する。 【構成】 ピット1の開口上部両側に段差部2をそれぞ
れ形成し、段差部2・2の間には、開口上部を覆う合成
樹脂製のピット蓋3を複数並べて載架する。複数のピッ
ト蓋3の両側部には、ピット1の内外を連通する空気通
路4をそれぞれ複数形成する。また、複数のピット蓋3
の対向端面部には、ほぼ円形のロック孔5を区画する区
画溝孔6をそれぞれ対向形成し、一対の区画溝孔6の内
周面には、挿通溝孔7を介して対向する半円弧形突部8
を配設しており、一対の半円弧形突部8内にはおもり部
材9を回動自在に嵌入する。このおもり部材9の周面下
部には、半円弧形突部8の下面に係合する複数のロック
爪12を突設する。
車通過時の気流などで容易に飛ばされることのないピッ
ト蓋を提供する。 【構成】 ピット1の開口上部両側に段差部2をそれぞ
れ形成し、段差部2・2の間には、開口上部を覆う合成
樹脂製のピット蓋3を複数並べて載架する。複数のピッ
ト蓋3の両側部には、ピット1の内外を連通する空気通
路4をそれぞれ複数形成する。また、複数のピット蓋3
の対向端面部には、ほぼ円形のロック孔5を区画する区
画溝孔6をそれぞれ対向形成し、一対の区画溝孔6の内
周面には、挿通溝孔7を介して対向する半円弧形突部8
を配設しており、一対の半円弧形突部8内にはおもり部
材9を回動自在に嵌入する。このおもり部材9の周面下
部には、半円弧形突部8の下面に係合する複数のロック
爪12を突設する。
Description
【0001】
本考案は、鉄道の軌道などに沿って設けられケーブルなどを収納するピットを 覆うピット蓋に関するものである。
【0002】
近年、新幹線などの鉄道軌道の敷設に際しては、鉄道軌道に沿ってピットを設 け、このピット内にケーブルなどを収納する工事が行われている。従来における ピットの構造は、図示しないが、鉄道軌道などに沿ってピットが設けられ、この ピット内にはケーブルなどが敷設・収納されるとともに、該ピットの開口上部に はコンクリート製のピット蓋が着脱自在に覆着される。
【0003】
従来におけるピットの構造は、以上のようにコンクリート製の重いピット蓋を 使用していたので、ケーブル敷設時の作業者の負担が非常に大きくなり、その結 果、作業性を大きく損なうという問題点があった。さらに最近では、コンクリー トに使用する砂の性状に起因したアルカリ脆性も大きな問題となっている。
【0004】 これらの問題を解消する対策としては、ピット蓋を合成樹脂で構成することが 挙げられる。しかしながら、合成樹脂製のピット蓋では作業性の向上が期待でき るものの、余りにも軽量となるので、列車の通過時の気流などでピット蓋が極め て容易に飛ばされてしまうこととなる。
【0005】 本考案は上記に鑑みなされたもので、作業性の向上を図ることができ、しかも 、列車通過時の気流などで容易に飛ばされることのないピット蓋を提供すること を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】 請求項1記載の本考案においては、上記目的を達成するため、ピットの開口上 部の両側段差部に、複数並べて載架される合成樹脂製のピット蓋であって、この ピット蓋の側部には、上記ピットの内外を連通する空気通路を形成するとともに 、複数のピット蓋の対向縁部には、ロック孔を区画する区画溝孔をそれぞれ対向 させて形成し、この複数の区画溝孔の内周面には、相互に対向する半円弧形突部 を配設し、この半円弧形突部の上面に載置され、下面に係合するロック爪を備え たおもり部材を回動自在に嵌入するようにしている。 なお、上記おもり部材の上部には、取手を備えた凹部を形成することが望まし い。
【0007】
上記構成を有する請求項1記載の本考案によれば、ピットの開口上部における 段差部の間に複数のピット蓋を並べて載架し、この複数のピット蓋の対向部を相 互に突き合わせてロック孔を区画した後、半円弧形突部内におもり部材を嵌入し てロック爪を半円弧形突部の下方に位置させ、その後、おもり部材を回せば、ピ ットの開口上部を固定状態のピット蓋で覆うことができる。このような状態で、 列車の通過時の気流などによりピット蓋の上側の圧力、換言すれば、気圧が低下 すると、ピット内部の空気が空気通路を経由してピット蓋の外部に排出され、ピ ット蓋の表側の圧力と裏側の圧力がほぼ均等に維持され、列車の通過時の気流な どでピット蓋が飛ばされることを防止することができる。また、半円弧形突部の 下面にロック爪がそれぞれ係合するので、複数のピット蓋を容易にロックするこ とができ、列車の通過時の気流などでピット蓋が飛ばされることを一層防止する ことが可能となる。 また、請求項2記載の本考案によれば、おもり部材の凹部内に、操作用の取手 が形成されているので、摘んで回したり、挿脱したりする作業の容易化が期待で きる。
【0008】
以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。 本実施例におけるピット蓋は、図3に示すごとく、ピット1の開口上部を複数 のピット蓋3で被覆し、このピット蓋3の両側部には複数の空気通路4をそれぞ れ形成するようにしている。
【0009】 上記ピット1は、図2および図3に示すごとく、鉄道軌道などに沿って断面ほ ぼ凹字溝形に設けられ、その内部には、図示しない信号伝送用のケーブルなどが 敷設・収納されている。このピット1の開口上部の両側には相互に対向する段差 部2がそれぞれ形成され、この一対の段差部2の間に着脱自在のピット蓋3が水 平に複数並べて載架される。この載架の際、段差部2とピット蓋3の側部の間に は、図2に示すように、僅かなクリアランスが区画形成される。
【0010】 一方、各ピット蓋3は、成形容易性、耐薬品性、電気特性、耐水性、耐寒性、 および軽量性などに優れる高密度ポリエチレン (HDPE) やポリプロピレンな どの合成樹脂を材料とした射出成形法などで成形され、例えば重量4Kg程度の 矩形の平板形に成形されており、図1に示すように滑り止めを備えた表面が通路 として利用される。各ピット蓋3の両側部には、図1に示すように、断面ほぼL 字形の空気通路4がそれぞれ複数 (本実施例では一側部に4個、両側部では8個 ) 内蔵成形され、この複数の空気通路4が図2や図3に矢印で示すようにピット 1の内外を僅かなクリアランスを介して連通する機能を有している。
【0011】 さらに、各ピット蓋3の相互に対向する端面部には、図1に示すごとく、ほぼ 円形のロック孔5を区画する半円形の区画溝孔6がそれぞれ対向して形成され、 この一対の区画溝孔6の内周面には、一対の挿通溝孔7を介して相互に対向する 断面ほぼL字形の半円弧形突部8がそれぞれ一体的に配設されており、この一対 の半円弧形突部8内には、例えば重量3.5Kg程度の鋳造製のおもり部材9が 図1の矢印方向に回動自在に嵌入支持される。このおもり部材9は、図4に示す ごとく、ほぼ円柱形に構成され、その上部の中央部にはほぼ半球形の凹部10が 凹み成形されるとともに、この凹部10内には操作用の取手11が一体的に成形 されており、上部周縁が半径外方向に張り出されて一対の半円弧形突部8の開口 した表面を覆うよう機能する。そして、このおもり部材9の周面下部には、半円 弧形突部8の下面に係合する複数 (本実施例では2個) のロック爪12が180 °の間隔をおいて半径外方向にそれぞれ突設されている。
【0012】 したがって、ケーブルなどを収納したピット1の開口上部をピット蓋3で覆う には、先ず、ピット1の開口上部における段差部2・2の間に一対のピット蓋3 を並べて載架し、この一対のピット蓋3の対向端面部および区画溝孔6を相互に 突き合わせてロック孔5を区画する。ピット1の開口上部が長い場合には、多数 のピット蓋3を用意して上記作業を繰り返せば良い。そして、一対の半円弧形突 部8内におもり部材9を嵌入するとともに、一対の挿通溝孔7に一対のロック爪 12をそれぞれ挿通し、その後、おもり部材9の取手11を摘んで図1の矢印方 向に90°程度回せば良い。すると、一対の半円弧形突部8の下面に一対のロッ ク爪12がそれぞれ変位して係合し、その結果、複数のピット蓋3を極めて容易 にロックすることができる。なお、複数のピット蓋3をロックした場合において も、1のおもり部材9を取り外せば、1のピット蓋3を極めて容易に引き抜くこ とが可能である。
【0013】 以上のような状態で、列車の通過時の気流などによりピット蓋3の上側の圧力 、換言すれば、気圧が低下すると、図2や図3に矢印で示すごとく、ピット1内 部の空気が複数の空気通路4を経由してピット蓋3の外部に排出され、ピット蓋 3の表側の圧力と裏側の圧力がほぼ均等に維持され、列車の通過時の気流などで ピット蓋3が飛ばされることを防止できる。
【0014】 上記構成によれば、ピット蓋3が軽量の合成樹脂を材料として成形されている ので、ケーブル敷設時の作業者の負担を大幅に軽減でき、取り付けやメンテナン ス作業の際の負担なども著しく軽減することができる。また、アルカリ脆性とい う問題も極めて容易に解消することが可能となる。また、1枚のピット蓋3につ き合計8個の空気通路4がピット1の内外を連通して圧力差を0、若しくは、ほ ぼ0に維持するので、列車の通過時の気流などでピット蓋3が飛ばされることを 確実に防止することができる。さらに、おもり部材9を構成する一対のロック爪 12が一対の半円弧形突部8の下面にそれぞれ係合するので、一対のピット蓋3 を極めて容易にロックすることができるとともに、列車通過時の気流などに伴う ピット蓋3の飛散の確実な防止がより一層期待できる。また、ピット蓋3を高密 度ポリエチレンを材料とした射出成形法で成形した場合には、衝撃強度や硬さな どを大幅に向上させることが可能となる。さらにまた、おもり部材9の上部周縁 などが一対の半円弧形突部8の開口表面を覆うので、雨水の浸入防止や、デザイ ンや美観を維持することもできる。
【0015】 なお、上記実施例では断面ほぼ凹字溝形のピット1を示したが、これ以外の形 状のピット1でも良い。また、ピット蓋3の大きさ、成形方法、重さ、形状、構 造、材質、又は数などは、ほぼ同様の作用効果が期待し得るものであれば、適宜 増減変更しても良いのはいうまでもない。例えば、縦長や横長のピット蓋3を適 宜使用するようにしても良い。また、空気通路4を備えた各ピット蓋3の両側下 部に段差部2をそれぞれ切り欠き形成しても良い。また、空気通路4の形状や数 などは、ほぼ同様の作用効果が期待し得るものであれば、適宜増減変更しても良 いのはいうまでもない。例えば、ピット蓋3の一側部のみに単一又は複数の空気 通路4を形成しても良い。また、空気通路4を3つ4つなどの複数に増減しても 良いのはいうまでもない。さらに、おもり部材9の大きさ、重さ、形状、構造、 材質、又は数などは、ほぼ同様の作用効果が期待し得るものであれば、適宜増減 変更しても上記実施例と同様の作用効果を奏する。例えば、一対のピット蓋3を 複数のおもり部材9でロックするようにしても良い。また、ロック爪12を1つ にしたり、3つ4つなどの複数にしても良いのはいうまでもない。さらに、半円 弧形突部8に3つ4つなどの複数の挿通溝孔7を適宜形成したり、半円弧形突部 8の開口表面を閉塞したりしても上記実施例と同様の作用効果を奏する。
【0016】
以上のように請求項1記載の本考案によれば、ピット蓋が軽量の合成樹脂製な ので、ケーブル敷設時の作業者の負担を軽減することができるとともに、アルカ リ脆性という問題も解消することが可能になるという格別の効果がある。また、 空気通路がピットの内外を連通してピット蓋の表側の圧力と裏側の圧力をほぼ均 等に維持するので、列車の通過時の気流などでピット蓋が飛ばされることを防止 することができる。そして、半円弧形突部の下面におもり部材のロック爪が係合 するので、複数のピット蓋を容易にロックすることができ、しかも、列車通過時 の気流などに伴うピット蓋の飛散の防止がより一層期待できる。 さらに、請求項2記載の本考案によれば、おもり部材には操作用の取手が形成 されているので、回したり、挿脱したりする作業の容易化が期待できるという顕 著な効果がある。
【図1】本考案に係るピット蓋の一実施例を示す要部斜
視図である。
視図である。
【図2】本考案に係るピット蓋の一実施例を示す使用状
態の断面説明図である。
態の断面説明図である。
【図3】本考案に係るピット蓋の一実施例を示す使用状
態の一部切欠説明斜視図である。
態の一部切欠説明斜視図である。
【図4】本考案に係るピット蓋の一実施例におけるおも
り部材の90°断面説明図である。
り部材の90°断面説明図である。
1…ピット 2…段差部 3…ピット蓋 4…空気通路 5…ロック孔 6…区画溝孔 7…挿通溝孔 8…半円弧形突部 9…おもり部材 10…凹部 11…取手 12…ロック爪
Claims (2)
- 【請求項1】 ピットの開口上部の両側段差部に、複数
並べて載架される合成樹脂製のピット蓋であって、この
ピット蓋の側部には、上記ピットの内外を連通する空気
通路を形成するとともに、複数のピット蓋の対向縁部に
は、ロック孔を区画する区画溝孔をそれぞれ対向させて
形成し、この複数の区画溝孔の内周面には、相互に対向
する半円弧形突部を配設し、この半円弧形突部の上面に
載置され、下面に係合するロック爪を備えたおもり部材
を回動自在に嵌入したことを特徴とするピット蓋。 - 【請求項2】 上記おもり部材の上部には、取手を備え
た凹部を形成したことを特徴とする請求項1記載のピッ
ト蓋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994015736U JP3011925U (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | ピット蓋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994015736U JP3011925U (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | ピット蓋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3011925U true JP3011925U (ja) | 1995-06-06 |
Family
ID=43147646
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994015736U Expired - Lifetime JP3011925U (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | ピット蓋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3011925U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012165571A (ja) * | 2011-02-07 | 2012-08-30 | Furukawa Electric Co Ltd:The | ピット蓋の敷設構造、製造方法、および敷設方法 |
JP2012170326A (ja) * | 2010-11-19 | 2012-09-06 | Furukawa Electric Co Ltd:The | ピット蓋 |
JP2019178522A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-17 | 株式会社D.C.Tアイ | 地中埋設用側溝材、および地中埋設用側溝材の蓋ロック具 |
-
1994
- 1994-11-29 JP JP1994015736U patent/JP3011925U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012170326A (ja) * | 2010-11-19 | 2012-09-06 | Furukawa Electric Co Ltd:The | ピット蓋 |
JP2012165571A (ja) * | 2011-02-07 | 2012-08-30 | Furukawa Electric Co Ltd:The | ピット蓋の敷設構造、製造方法、および敷設方法 |
JP2019178522A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-17 | 株式会社D.C.Tアイ | 地中埋設用側溝材、および地中埋設用側溝材の蓋ロック具 |
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