JP3011746B2 - 発泡体の製造方法 - Google Patents

発泡体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は断熱材、緩衝剤、包装梱包剤、パッキン材、
装飾材等に使用される発泡体に関するものである。
(従来の技術) 発泡体を製造する場合に、紫外線あるいは電子線のよ
うな活性エネルギー線を使用することは従来から知られ
ている。例えば発泡ポリエチレンの製造においては、ポ
リエチレンを融点以上の温度で発泡剤をポリエチレン中
に均一に分散させ、押出し機等を用いてフィルムに成形
後、電子線を照射してポリエチレンを架橋させ、発泡処
理時の加熱処理によるポリエチレンの粘弾性をコントロ
ールすることにより、均一な発泡体を得る方法が実用化
されている。しかし、この方法では、発泡性シートを形
成するために、ポリエチレンの融点以上に加熱すること
が必要であり、しかも処理温度は、発泡剤の発泡温度
(最高で通常200℃程度)以下でフィルム化を行なう必
要があるため、フィルムの薄膜化に限界があり、1mm以
下の薄い発泡体を得ることは困難であった。更に、紙、
合成樹脂フィルム、合板等と一体化した発泡体を作成す
るためには、発泡体シートの形成後これらの基材と貼合
せる必要がある等の問題が有った。また特開昭60−1043
21号公報に記載されているように、融点が150〜230℃の
ポリエステルエラストマーのように熱可塑性樹脂に分解
温度が熱可塑性樹脂の融点以上である分解型発泡剤と、
多官能反応性モノマーとをロールで混練し、シート成形
後これに放射線を照射し、発泡剤の分解温度以上に加熱
して発泡体を得る方法も知られている。この方法では、
高温で熱可塑性樹脂、発泡剤、多官能モノマーを混練す
る必要があり、更にシート化する場合には高温で押出し
成形等の操作が必要である。またシート化の温度は、発
泡ポリエチレンの場合と同様に、発泡剤の分解温度以下
に抑える必要があるため薄い発泡体は得られず、基材と
一体化するには接着剤を用いて貼合する等の操作を必要
とする。
一方特公昭59−33133号公報に記載されているよう
に、紫外線硬化性不飽和プレポリマー、重合性モノマ
ー、光重合開始剤および発泡剤よりなる発泡性紫外線硬
化性組成物を基材上に塗工し、紫外線照射により硬化と
同時に発泡を行なう方法が提案されている。この方法で
は、紫外線の光源より発生する幅射熱を発泡に利用する
ため、使用できる発泡剤は約100℃以下で発泡する発泡
剤、例えば低沸点揮発性有機溶剤含有マイクロカプセル
等に限られるばかりでなく、発泡も不均一となり、良好
な発泡体は得られない。また硬化を十分に行なうために
は、照射する紫外線量を高くする必要があるが、この場
合、気泡が大きくなり過ぎ、逆に気泡を微小な径にとど
めるために、紫外線の照射量を減らすと塗膜の硬化が不
十分になり、塗工面にタックが残る等の問題を生じる。
従来発泡体を得る技術としては、これまで述べてきたよ
うに、あらかじめ紫外線、電子線等を照射し、塗料の硬
化、架橋等を行なった後、加熱処理により発泡させる
が、これは塗料の硬化前に加熱を行なうと、上記特公昭
63−37143号公報に記載されているように加熱により生
じた気泡が破裂し、発泡体が得られないことに起因して
いる。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は放射線を利用した従来の発泡体製造における
上記のような欠点を解消するためになされたものであ
る。即ち、加熱による押出し成形、基材との貼合せ等の
処理なしに基材と一体化した薄層発泡体を容易に製造で
きるばかりでなく、形成した発泡体は表面のタックが無
く、均一な微細独立気泡からなる発泡体を連続的に製造
することが可能で、且つ得られる発泡体の物理強度も大
巾に向上させることを可能にするものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的は、電子線照射により硬化可能なエチレン性
不飽和結合を分子内に1個以上有する化合物を1種以上
配合した組成物100重量部と、分解温度が160℃以下であ
る加熱分解型発泡剤2〜40重量部とからなり、且つB型
粘度計で測定した粘度が100〜5,000cp/25℃の範囲にな
るように調整した発泡剤含有電子線硬化性塗料を、基材
上に塗工して塗布液層を形成し、次いで前記塗布液層
を、前記発泡剤の発泡温度以上、且つ170℃以下の温度
で加熱発泡して発泡塗布液層を形成した後、電子線を照
射することにより、前記発泡塗布液層を硬化して発泡塗
工層を形成することにより、可能となった。即ち基材と
一体化し、高い物理強度を有した均一な微細独立気泡か
らなる高品質の薄層発泡体を極めて容易かつ連続的に製
造することが可能になった。
本発明に用いられるエチレン性不飽和結合を分子内に
1つ以上有する化合物としては、特に限定するものでは
ない。
例えば、エチレン性不飽和結合を分子中に1つ以上有
するオリゴマーもしくはプレポリマーとしては、不飽和
ポリエステル、ウレタンアクリレート、ウレタンメタク
リレート、エポキシアクリレート、エポキシメクリクリ
レート、ポリエステルアクリレート、ポリエステルメタ
クリレート、ポリエーテルアクリレート、ポリエーテル
メタクリレート、ポリシロキサンアクリレート、ポリシ
ロキサンメタクリレート、メラミンアクリレート、メラ
ミンメタクリレート等の各種アクリレートあるいはメタ
クリレート、あるいはこれら2種以上の共重合体等をあ
げることができる。
エチレン性不飽和結合を1つ以上有するモノマーとし
ては、例えばN−ビニルピロリドン、アクリロニトリル
あるいはその誘導体、スチレンあるいはその誘導体、ア
クリルアミド等のアミド基含有モノマー、ラウリル(メ
タ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートの
ような脂肪族のアクリレートあるいはメタクリレート、
ベンジルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、テトラヒド
ロフルフリルアクリレート、フエノキシエチルアクリレ
ート、ノニルフエノキシエチルアクリレート、ε−カプ
ロラクトン付加物のアクリレート、ブトキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フエノキシプ
ロピルアクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレ
ート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、3−フエノキシプロピルアクリレート、2−メトキ
シエチルアクリレート等のアクリレートあるいはメタク
リレート、あるいはエチレン性不飽和結合を2つ以上有
するモノマーとしては、例えば、ジビニルベンゼンある
いはその誘導体、ヘキサンジオールジアクリレート、ネ
オペンチルグリコールジアクリレート、ジエチレングリ
コールジアクリレート、トリプロピレングリコールジア
クリレート、テトラエチレングリコールジアクリレー
ト、トリシクロデカンジメチロールジアクリレート、ト
リメチロールプロパントリアクリレート、ジトリメチロ
ールプロパンテトラアクリレート、エチレンオキサイド
変性ビスフエノールAのジアクリレート等をあげること
ができる。
これらエチレン性不飽和結合を1つ以上有する化合物
は、必要に応じ1種または2種以上を混合して使用して
もよい。この場合、オリゴマーは高粘度のため単独での
使用はむずかしく、モノマーとの混合系で使用すること
が好ましい。エチレン性不飽和結合を1個しか有さない
モノマーは通常硬化性が劣るため、エチレン性不飽和結
合を2つ以上有するモノマーあるいはオリゴマーと併用
して使用することが好ましい。
本発明の発泡剤含有電子線硬化性塗料中に、この塗料
に可溶でエチレン性不飽和結合を有しない他の重合体を
加えてもよいが、重合体の配合量は0〜70%、好ましく
は0〜50%に抑えることが必要であり、70%を越すと塗
膜の硬化性が低下し、好ましくない。
本発明に用いる発泡剤は、160℃以下の分解温度を有
するものならなんでもよく、例えば、P,P′−オキシビ
ス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、P−トルエンス
ルホニルヒドラジド、アゾビスイソブチロニトリル、ジ
アゾアミノベンゼン等が用いられる。発泡剤の配合量は
エチレン性不飽和化合物100重量部に対し、2〜40重量
部、好ましくは5〜20重量部であり、2重量部未満では
発泡が十分でなく、40重量部を越すとかえって均一な発
泡体が得られない。発泡剤には必要に応じて発泡助剤を
併用してもよい。
例えば、尿素、尿素誘導体、エタノールアミン、グリ
セリン等の有機化合物の他に、高級脂肪酸の金属塩、酸
化亜鉛、硝酸亜鉛、炭酸鉛等の発泡助剤が発泡剤1重量
部に対し0〜4重量部配合される。
本発明の発泡剤含有電子線硬化性塗料中には必要に応
じて有色の染料、有色の顔料、潤滑剤、帯電防止剤、界
面活性剤、植物油等の助剤を配合してもよく、更に炭酸
カルシウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、カオリンクレ
ー、クルク、水酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、
ケイソウ土、サチンホワイト、硫酸バリウム、塩基性炭
酸カルシウム、二酸化ケイ素、酸化アルミニウム等の白
色頻料を配合してもよい。
本発明に用いられる発泡剤含有電子線硬化性塗料の粘
度はB型粘度計で測定した値が、100〜5,000cp/25℃の
範囲、好ましくは200〜3,000cp/25℃であることが必要
であり、100cp/25℃未満では、加熱発泡時に気泡の破裂
が生じ好ましくなく、5,000cp/25℃より高いと、塗工し
ずらく、薄い発泡塗工層が得られにくい。発泡剤含有電
子線硬化性塗料はエチレン性不飽和化合物中に発泡剤お
よび必要に応じて発泡助剤等を配合することによって調
整されるが、塗料粘度が所定の範囲外にある場合でも低
粘度モノマーの添加、あるいは高粘度モノマーあるいは
オリゴマーの添加により、塗料粘度を所定の範囲内に調
整することが可能である。調整された発泡剤含有電子線
硬化性塗料は基材上に塗布および加熱発泡後、電子線の
照射により瞬時に硬化される。この場合塗工量は30〜30
0g/m2、好ましくは40〜150g/m2の範囲に抑えることが必
要であり、30g/m2未満では、発泡性が著しく低下し、30
0g/m2より多いと、発泡塗工層内部の硬化が十分でな
く、良好な発泡体が得られない。
発泡剤含有電子線硬化性塗料の塗工方式としては、ロ
ールコーター、メイヤーバー、スリットダイコーター、
カーテンコーター等の通常の塗工方式の何れでも使用可
能であり、印刷方式による塗工、あるいは基材の一部へ
の部分的な塗工も可能である。
本発明において、発泡剤含有電子線硬化性塗料は基材
へ塗工し、塗布液層を形成した後、電子線で硬化される
前に加熱処理により発泡させ、発泡塗布液層を形成す
る。
発泡温度は、発泡剤の発泡温度以上にする必要がある
が、170℃より高く上げることは、気泡の破裂が著し
く、避けるべきであり、160℃以下が好ましい。
発泡塗布液層は、電子線の照射により硬化される。こ
の場合、電子線による硬化処理が加熱による塗料の発泡
の後で行われる為、塗布液層の硬化のために十分なエネ
ルギーの照射が可能となり、高い物理強度を有する発泡
体が得られるばかりでなく、照射のエネルギーを変化さ
せることにより、発泡体の物理特性を自由にコントロー
ルすることが可能である。一方、従来の方法のように、
加熱処理の前に硬化処理を行なった場合には、硬化の程
度で発泡性が左右されるばかりでなく、硬化が進むと発
泡性が著しく低下するために、高い物理強度を有する発
泡体を得ることができない。
本発明に用いられる基材としては、紙、合成樹脂フィ
ルム、合板等の何れでもよい。
(実施例) 実施例−1 ポリエチレングリコールジアクリレート(第一工業製
薬、PE400)100重量部に発泡剤として、P、P′−オキ
シビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)を10重量部、
発泡助剤として尿素10重量部を加え、ボールミルで混合
分散した。得られた発泡剤含有電子線硬化性塗料の粘度
は200cp/25℃(60rpm)であった。この塗料を厚さ75μ
mのポリエステルフィルム上へ厚さ50μmになるように
塗工し、130℃で3分間加熱処理を行ない塗料を発泡さ
せた。次いで加速電圧175KVの電子照射装置で発泡塗布
液層表面の吸収線量が5Mradになるように電子線を照射
して発泡塗布液層を架橋硬化し、発泡体を得た。得られ
た発泡体の発泡塗工層部分の発泡倍率は、2.2倍であ
り、弾力性のある均一微細な独立気泡からなる発泡体が
得られた。
得られた発泡体を1kg/cm2の荷重で10回押しつぶした
が、発泡体は安定であり、厚みの減少はなかった。
実施例−2 トリプロピレングリコールジアクリレート(東亜合成
M220)80重量部にエチレン性不飽和結合を3個有するウ
レタンジアクリレートオリゴマー(荒川化学、ビームセ
ット550B)を20重量部加えた組成物に、発泡剤として、
P,P′−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)
を5重量部、発泡助剤として尿素を5重量部加え、ボー
ルミルで分散混合した。
得られた発泡剤含有電子線硬化性塗料の粘度はB型粘
度計で、150cp/25℃(60rpm)であった。この発泡剤含
有電子線硬化性塗料を、厚さ100μmの顔料塗工紙(王
子製紙、OKコート)上にアプリケーターバーを用いて塗
工量が80g/m2になるように塗工し、130℃で3分間加熱
処理して塗布液層を発泡させた。次いで加速電圧175KV
の電子線照射装置で発泡塗布液層表面の吸収線量が6Mra
dになるように電子線を照射して発泡塗布液層を架橋硬
化し、発泡体を得た。得られた発泡体の発泡塗工層部分
の発泡倍率は2.9倍であり、弾力性のある均一微細な独
立気泡からなる発泡体が得られた。
得られた発泡体を1kg/cm2の荷重で10回押しつぶした
が、発泡体は安定であり、厚みの減少はなかった。
実施例−3 2−ヒドロキシ−3−フエノキシプロピルアクリレー
ト80重量部にテトラエチレングリコールジアクリレート
20重量部を配合した組成物にP,P′−オキシビス(ベン
ゼンスルホニルヒドラジド)を10重量部、発泡助剤とし
て尿素を10重量部加え、ボールミルで混合分散した。
得られた発泡剤含有電子線硬化性塗料の粘度は280cp/
25℃(60rpm)であった。この発泡剤含有電子線硬化性
塗料を厚さ75μmのポリエステルフィルム(東レ、ルミ
ラー)上へ、厚さ50μmになるように塗工し、130℃で
3分間加熱処理を行ない塗布液層を発泡させた。次いで
加速電圧175KVの電子線照射装置で発泡塗布液層表面の
吸収線量が6Mradになるように電子線を照射して発泡塗
布液層を架橋硬化し、発泡体を得た。得られた発泡体の
発泡塗工層部分の発泡倍率は、3.3倍であり、弾力性の
ある均一微細な独立気泡からなる発泡体が得られた。
得られた発泡体を1kg/cm2の荷重で10回押しつぶした
が、発泡体は安定であり、厚みの減少はなかった。
実施例−4 フエノキシエチルアクリレート50重量部にウレタンジ
アクリレートオリゴマー(第一工業製薬、ニューフロン
ティアR−1204)50重量部を加えた組成物に発泡剤とし
てP,P′−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジ
ド)を5重量部、発泡助剤として尿素を5重量部加え、
ボールミルで分散混合した。
得られた発泡剤含有電子線硬化性塗料の粘度はB型粘
度計で、1,200cp/25℃(60rpm)であった。以下、実施
例−2と同じ操作をくり返し、発泡塗工層部分の発泡倍
率3.5倍の発泡体を得た。
得られた発泡体は弾力性のある均一な微細独立気泡か
らなり、1kg/cm2の荷重で10回押しつぶしたが、発泡体
は安定であり、厚みの減少はなかった。
比較例−1 フエノキシエチルアクリレート100重量部にP,P′−オ
キシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)を10重量
部、発泡助剤として尿素10重量部を加えボールミルで混
合分散した。得られた発泡剤含有電子線硬化性塗料の粘
度は50cp/25℃(60rpm)であった。
この発泡剤含有電子線硬化性塗料を厚さ75μmのポリ
エステルフィルム(東レ、ルミラー)上へ、厚さ50μm
になるように塗工後、130℃で3分間加熱処理を行なっ
たが、塗布液層の発泡は不均一であった。次いで加速電
圧175KV電子線照射装置で塗料表面の吸収線量が8Mradに
なるように電子線を照射して発泡塗布液層を硬化させ
た。
得られた発泡体は極めて不均一であり、表面にはタッ
クが残り、荷重1kg/cm2で押すと、容易につぶれ回復し
なかった。
比較例−2 フエノキシエチルアクリレート60重量部にヘキサンジ
オールジアクリレート40重量部を配合した発泡剤含有電
子線硬化性塗料に、発泡剤としてP,P′−オキシビス
(ベンゼンスルホニルヒドラジド)を20重量部加え、ボ
ールミルで混合分散した。得られた発泡剤含有電子線硬
化性塗料の粘度は、B型粘度計で、70cp/25℃(60rpm)
であった。次いでこの発泡剤含有電子線硬化性塗料を厚
さ75μmのポリエステルフィルム(東レ製、ルミラー)
上にアプリケーターバーで塗工量が60g/m2になるように
塗工後、180℃で2分間加熱処理を行なった。その結
果、塗布液層で発生した気泡は破裂し、発泡体は得られ
なかった。
(発明の効果) 本発明により、加熱による押出し成形、基材との貼合
せ等の処理なしに基材と一体化した薄層発泡体を容易に
製造することが可能となり、更に形成した発泡体は、表
面タックが無く、また電子線の照射エネルギーコントロ
ールにより、高い発泡性を維持したままで、発泡体の物
理強度を自由にコントロールすることが可能であり、高
い物理強度を有し、均一な微細独立気泡からなる発泡体
を連続的に製造することが可能となった。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C09D 5/00 C09D 5/00 J (56)参考文献 特開 昭57−135072(JP,A) 特開 昭61−221238(JP,A) 特開 昭61−274938(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05D 7/24 301 B05D 7/24 302 B05D 3/06 C08J 9/04 C09D 5/00,4/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子線照射により硬化可能なエチレン性不
    飽和結合を分子内に1個以上有する化合物を1種以上配
    合した組成物100重量部と、分解温度が160℃以下である
    加熱分解型発泡剤2〜40重量部とからなり、且つB型粘
    度計で測定した粘度が100〜5,000cp/25℃の範囲になる
    ように調整した発泡剤含有電子線硬化性塗料を、基材上
    に塗工して塗布液層を形成し、次いで前記塗布液層を、
    前記発泡剤の発泡温度以上、且つ170℃以下の温度で加
    熱発泡して発泡塗布液層を形成した後、電子線を照射す
    ることにより、前記発泡塗布液層を硬化して発泡塗工層
    を形成することを特徴とする発泡体の製造方法。
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