JP3011614B2 - ビデオテープレコーダ - Google Patents

ビデオテープレコーダ

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JP3011614B2
JP3011614B2 JP6161296A JP16129694A JP3011614B2 JP 3011614 B2 JP3011614 B2 JP 3011614B2 JP 6161296 A JP6161296 A JP 6161296A JP 16129694 A JP16129694 A JP 16129694A JP 3011614 B2 JP3011614 B2 JP 3011614B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号をコマ抜きし
て長時間記録を可能にした所謂タイムラプスビデオテー
プレコーダ(VTR)に関する。
【0002】
【従来の技術】映像信号を間引くことにより、通常のテ
ープを用いて長時間映像信号を記録する、所謂タイムラ
プスVTRとして、特開昭62−166671号公報
(H04N5/782)に一例が開示されている。この
従来例は、ビデオ信号を第1フィールド、第4フィール
ド、第7フィールドと3フィールド周期で抜き出して磁
気テープに記録する、所謂コマ抜き記録するもので、結
果的に記録パターンは奇数と偶数フィールドが繰り返さ
れるため、隣接するトラックはアジマス角の異なるヘッ
ドで記録できることになる。
【0003】また、本件出願人は、特願平5−2212
44号に更に上述のタイムラプスVTRを詳述してい
る。
【0004】図2は記録時のヘッドへの映像信号の供給
を説明する回路ブロック図であり、入力端子1に入力さ
れる映像信号は同期分離回路4に入力されると共に記録
アンプ2にて増幅された後に、ゲート回路3及び加工回
路52に供給される。
【0005】同期分離回路4は入力映像信号の中から垂
直同期信号を抜き出し、得られた垂直同期信号はシリン
ダドライブ回路5及びゲート制御回路6に入力される。
シリンダドライブ回路5は回転式のシリンダ7の回転速
度を一定速度に保持するためのい周知の速度サーボに加
えて、この垂直同期信号を用いた周知の位相サーボがシ
リンダ7に付加されるようにシリンダモータを駆動す
る。
【0006】一方、ゲート制御回路6では、垂直同期信
号を用いてゲート制御信号が作成される。図3に示す様
に、このゲート制御信号は3フィールド毎に1フィール
ド期間だけHレベルとなるもので、ゲート回路3はこの
ゲート制御信号を受けて、ゲート制御信号がHレベルの
期間にのみ入力される映像信号の通過を許容し、結果的
にゲート回路3からは3フィールド周期で1フィールド
分の映像信号が出力されることになる。図3の例で説明
すると、第1フィールドの映像信号V1が出力されると
次は第4フィールド、更に第7フィールドの映像信号V
4、V7が3フィールド毎に出力される。
【0007】こうして出力される映像信号はシリンダ7
に互いに対向するように内蔵されるビデオヘッドA+4
0、A−41に交互に供給される。ビデオヘッドA+、
A−は互いに逆アジマスの一対のヘッドであり、図3に
示すようにゲート回路3からの出力は1フィールド毎に
交互に各ビデオヘッドA+、A−に振り分けられる。即
ち、第1フィールドの映像信号V1がビデオヘッドA+
に供給されて、図4のT1の様なトラックパターンがテ
ープに形成され、次の第2フィールドの映像信号V2は
ゲート回路3にて遮断されると共にビデオヘッドA−の
電流をオフ状態にする。これにより、本来はT2のトラ
ックパターンが形成されるはずが、電流オフ状態により
T2が形成されない。同様に第3フィールドの映像信号
V3もゲート回路3にて遮断されると共にビデオヘッド
A+の電流をオフ状態にする。これによりトラックパタ
ーンT3も形成されることはない。こうしてT1の上に
T2、T3は実質的に形成されないので、トラックピッ
チTpのトラックパターンT1がそのまま残り、ここに
映像信号V1が記録されることになる。
【0008】また、次の第4フィールドの映像信号V4
は、ビデオヘッドA−に供給されてトラックパターンT
4が形成され、前述と同様に第5及び第6フィールドの
映像信号V5、V6は、遮断されてビデオヘッドの電流
はオフとなり、トラックパターンT5、T6は形成され
ず、トラックピッチTpのトラックパターンT4がその
まま残り、ここに第4フィールドの映像信号が記録され
ることになる。
【0009】以下、同様に、ビデオトラックA+にて形
成されたトラックパターンT7に第7フィールドの映像
信号V7が、更にビデオヘッドA−にて形成されたトラ
ックパターンT10の映像信号V10が順次記録され
る。この結果、第1、第7、第13・・・の各フィール
ドの映像信号は、ビデオヘッドA+にて、第4、第1
0、第16・・・の各フィールドの映像信号はビデオヘ
ッドA−にて間欠的にコマ抜き記録されることになる。
【0010】尚、図4は磁気テープ上に形成されたトラ
ックパターンを示し、鎖線はコマ抜き記録をせず、映像
信号を1フィールドずつ順次記録した場合に形成される
トラックパターン、実線は上述の様にコマ抜き記録した
場合に形成されるトラックパターンであり、連続記録時
に第1〜第3トラックが形成される部分にコマ抜き記録
時のトラックT1が形成され、同様に連続記録時に第4
〜第6トラックが形成される部分にコマ抜き記録時のト
ラックT4が、連続記録時に第7〜第9トラックが形成
される部分にコマ抜き記録時のトラックT7が形成され
る。ここで、隣接する各トラックのアジマス角は互いに
異なっている。
【0011】また、ゲート制御回路6から供給される3
フィールドに1フィールドの割合でHレベルとなるゲー
ト制御信号(図3参照)は、信号加工回路52によって
図3に示すように1パルスおきに1パルスが抽出され、
即ち6フィールドに1フィールドの割合でHレベルにな
る信号としてゲート回路51に与えられる。尚、信号加
工回路52の具体例としては、ゲート制御回路6からの
ゲート制御信号を1/2分周する分周回路と、この分周
出力と前記ゲート制御信号の論理積をとるAND回路か
ら構成され、このAND回路出力がゲート回路51に与
えられる。
【0012】ゲート回路51には、同期分離回路4から
出力される垂直同期信号が与えられており、ゲート回路
51は、上述のように加工されたゲート制御信号に応じ
て、そのHレベル期間中にのみ、即ち6フィールド周期
で垂直同期信号を通過させる。こうしてゲート回路51
を通過した垂直同期信号は、コントロール信号としてコ
ントロールヘッド53により磁気テープのコントロール
トラックに6フィールド周期で記録される。
【0013】次に、コマ抜き記録時のテープ走行を為す
キャプスタンの駆動制御について、図5の回路ブロック
図を参照にして説明する。図5はテープ走行を為すキャ
プスタンを駆動するキャプスタンモータ20の速度サー
ボ系を示しており、キャプスタンモータ20の回転状態
をFG検出器10により検出し、この回転速度に周波数
が比例するFG信号の周期を速度検出器にて検出する。
この速度検出器は具体的には所定周波数のクロックをカ
ウントし、分周されたFG信号の立ち上がりエッジでリ
セットされるカウンタ12と前記立ち上がりエッジに同
期してカウンタ12のカウント値をラッチするラッチ回
路13からなり、FG信号の周期がラッチデータとして
出力される。
【0014】比較回路18は両入力データを比較するも
ので、予めVTRがコマ抜き記録用速度データが記憶さ
れているメモリ14からの出力とラッチ回路13のラッ
チデータを現速度データとして比較し、両者の差を速度
エラー信号として出力する。この速度エラー信号は後述
の位相エラー信号と共に加算器100にて加算され、こ
の加算結果がモータードライバー19に供給されてキャ
プスタンモータ20を速度制御し、これに伴いコマ抜き
記録用速度データに対応する速度Vaでテープの定速送
りが実現されることになる。
【0015】ここで、位相エラー信号はキャプスタンモ
ータ20の一回転毎に得られるPGパルスと記録しよう
とする映像信号中の垂直同期信号の位相を比較して両者
の位相差を算出し、この位相差と最適位相状態を維持で
きる基準値との差を求めることにより検出される。
【0016】このようにして、コマ抜き記録パターンが
形成されたテープをテープ送り速度を記録時と同じ速度
で再生すると、図7に示すようにヘッド軌跡は一点鎖線
のようになる。この一点鎖線と時間軸上に縦軸に平行に
等間隔で引かれた実線(シリンダ半回転分の時間)とで
囲まれたエリアが、テープ上の記録パターンとヘッドの
トレース軌跡との関係に対応し、このエリア内の+の部
分の面積、−の部分の面積が各々+アジマスヘッド、−
アジマスヘッドでの再生出力の大きさを表す。また、再
生出力の大きい方をハッチングしている。因みにヘッド
のトラック幅Htはテープに記録されたトラックピッチ
Tpの2倍未満で本実施例では21.5μmと設定されてい
る。
【0017】ここで、再生出力が大きい方のヘッドで選
択的に再生した場合、トレースされるトラックのアジマ
ス角は、+→−→−→−→+→+→+→−→−→−→+
→・・・が繰り返されることが分かる。即ち、再生開始
時が上記繰り返しパターンのどの位置にあるかを認識で
きれば、後は上記パターンに合わせて、規則的にヘッド
の切り換え動作を行えばよいことがわかる。
【0018】図6はテープに記録されたパターンと再生
時のヘッド軌跡との関係を表した図である。図6(a)
は図7の時間t1に、図6(b)は時間t2に、図6
(c)は時間t3に、図6(d)は時間t4に、図6
(e)は時間t5に、図6(f)は時間t6に相当す
る。以降、図6(a)〜(f)の状態が繰り返される。
【0019】テープには映像信号の他、音声信号、再生
時に正確に記録トラックをトレースするためのサーボ用
基準信号となるコントロール信号が記録されている。こ
のコントロール信号はテープ記録パターン上で映像信号
の1トラックおきに立ち上がり部が記録される矩形波で
ある。すなわち本実施例では、周期が1/10SECの
矩形波である。この記録された矩形波は、再生時には図
8に示すような微分波形となりサーボ用基準信号として
は記録された矩形波の立ち上がり時の再生信号である正
パルスのみが使用される。
【0020】このため正パルス検出時の記録パターンと
ヘッドの位置関係は一義的に決まり、例えばこの正パル
ス検出時の記録パターンとヘッドの関係を図6(a)の
ように設定しておけば正パルス検出時の動作ヘッドを+
アジマスヘッドとし、以降−アジマスヘッドを3回、+
アジマスヘッドを2回繰り返し3回目の+アジマスヘッ
ド繰り返し時(図6(a)に相当)に正パルスを検出す
るといった動作の繰り返しとなる。即ち、コントロール
信号の立ち上がりを検出することにより、再生開始時の
動作ヘッドを+アジマスにするか−アジマスにするかを
一義的に決めることができるため、これ以降は規則的に
ヘッドを切り換えるだけで出力の大きいヘッドに選択的
に再生ヘッドを切り換えることが可能となる。
【0021】ここで、規則的なヘッド切換を実現するた
めに、図2のブロック図でのコントロール信号の記録位
置は、ヘッドA+で映像信号が記録されるタイミングと
する。
【0022】次に具体的に再生時のヘッド切換方法を図
10のブロック図を基に説明する。図中、シリンダ7は
ダブルアジマス4ヘッドのシリンダであり、記録時には
この中のヘッドA+、ヘッドA−が使用されるが、再生
時には、ヘッドA+、ヘッドA−の他に、アジマス角が
ヘッドA+と同一でヘッドA−の近傍配置されたヘッド
B+と、ヘッドA−の他に、アジマス角がヘッドA−と
同一でヘッドA+の近傍配置されたヘッドB−が用いら
れ、各ヘッド再生出力は、再生アンプ56、57、5
8、59にて増幅された後に、ヘッドA−の再生出力は
第1スイッチ60の固定接点60aに、ヘッドB+の再
生出力は第1スイッチ60の固定接点60cに、ヘッド
A+の再生出力は第1スイッチ60の固定接点60b
に、ヘッドB−の再生出力は第1スイッチ60の固定接
点60dに供給される。
【0023】可動切片60eは後述のスイッチングパル
スにより、固定接点60a、60bを選択し、可動切片
60fは固定接点60c、60dを選択し、スイッチン
グパルスがL(ロー)レベルの時に、可動切片60eが
固定接点60aを選択し、同時に、可動切片60fは固
定接点60cを選択する。また、スイッチングパルスが
H(ハイ)レベルの時には、可動切片60eが固定接点
60bを選択し、同時に可動切片60fが固定接点60
dを選択する。尚、スイッチングパルスは後述のスイッ
チングパルス作成回路77により作成される。
【0024】この第1スイッチ60の選択出力は、第2
スイッチ70に入力され、可動切片60e出力は第2ス
イッチ70の固定接点70aに、可動切片60f出力は
第2スイッチ70の固定接点70bに供給される。この
第2スイッチ70の可動切片70cの切換制御は、後述
のマイクロコンピュータ(マイコン)74からの制御信
号により為される。
【0025】第2スイッチ70の選択出力は、映像信号
処理回路71に供給されて、周知の再生信号処理が為さ
れた後に、再生映像信号として出力される。
【0026】72はテープ73に記録されているコント
ロール信号を再生するコントロールヘッドであり、この
ヘッド72出力はコントロール信号検出回路73に入力
されて、図8に示す信号として後段のマイコン74に入
力される。
【0027】76は、シリンダ7の回転状態を磁気的に
検知するPG検出コイル75の出力に基づき、シリンダ
7のロータが1回転する毎に1個のPGパルスを出力す
る回転位相検出回路である。PG検出コイルは、ビデオ
ヘッドA+が図6(a)の状態で記録トラックをトレー
スする際に、PGパルスが発せられる位置に各ヘッドと
の位置関係が決定されている。
【0028】得られたPGパルスは、後段のスイッチン
グパルス作成回路77に供給され、ここでPGパルスを
基にシリンダ7の回転位相に同期し、即ちPGパルスの
立ち上がりエッジに同期し、シリンダ7の1回転時間を
1周期としたデューティ50%のスイッチングパルス
(SWP)が作成される。また、このスイッチングパル
スにより、固定接点60aと60bの選択、固定接点6
0cと60dの選択が為され、第1スイッチ60の出力
としてヘッドA−出力及びヘッドB+出力を選択する
か、ヘッドA+出力及びヘッドB−出力を選択する。
【0029】また、このスイッチングパルスは、マイコ
ン74にも供給され、第1グループ(ヘッドA+、ヘッ
ドA−)のヘッドと、第2グループ(ヘッドB+、ヘッ
ドB−)のヘッドを選択する制御信号が出力される。
【0030】マイコン74には、再生コントロール信号
がHレベルとなる立ち上がりエッジに同期して、Hレベ
ルのスイッチングパルスを出力し、この後、スイッチン
グパルスがH→L、またはL→Hにレベルを変更する
と、この各エッジに同期して、H→H→L→H→H→L
→H→・・・と2度続けてHレベル、次にLレベルを一
度というような繰り返しを為すように予めアルゴリズム
が決定されている。
【0031】このため、コントロール信号を用いてサー
ボをかける再生時には、コントロール信号の正パルスが
検出される時のヘッドと記録パターンの関係を一義的に
決めることができる。即ち、ヘッドA+での再生状態を
図6(a)の様にしておけば、必ずコントロール信号の
正パルスが検出される時にはヘッドA+は図6(a)の
トレースを行うことになる。
【0032】次に上述のように構成された回路ブロック
の動作について、図9のタイミングチャートを参考にし
て説明する。
【0033】前述のコマ抜き記録モードでのテープ走行
速度を維持して再生モードにして、シリンダ及びキャプ
スタンサーボがかかると、まず、ヘッドA+が図6
(a)の状態で記録トラックをトレースする。この時、
Hレベルのスイッチングパルスにより第1スイッチ60
はH側、即ち固定接点60b、60d側に切り換わる。
【0034】一方、コントロール信号検出回路73より
Hレベルの再生コントロール信号が供給され、これを受
けたマイコン74からHレベルの制御信号が発せられ、
第2スイッチ70はH側、即ち固定接点70a側に切り
換わる。これによりヘッドA+からの再生信号が映像信
号処理回路71に入力され、該当する映像信号が出力さ
れる。
【0035】次に、シリンダ7が半回転し、ヘッドA−
及びヘッドB+がテープをトレースする位置にくると、
スイッチングパルスはLレベルとなるため、第1スイッ
チ60はL側に切り換わる。同時にマイコン74はHレ
ベルの制御信号を出力し、第2スイッチ70が引き続き
固定接点70a側に切り換わり、ヘッドA−からの信号
が映像信号処理回路71へ入力されることになり、図6
(b)の状態が実現される。
【0036】次に、ヘッドA+、ヘッドB−がテープを
トレースする位置にくると、スイッチングパルスはHレ
ベルとなるため、第1スイッチ60はH側に切り換わ
る。同時にマイコン74はLレベルの制御信号を出力
し、第2スイッチ70が固定接点70a側に切り換わ
り、ヘッドB−からの信号が映像信号処理回路71へ入
力されることになり、図6(c)の状態が実現される。
【0037】次に、ヘッドA−、ヘッドB+がテープを
トレースする位置にくると、スイッチングパルスはLレ
ベルとなるため、第1スイッチ60はL側に切り換わ
る。同時にマイコン74はHレベルの制御信号を出力
し、第2スイッチ70が固定接点70a側に切り換わ
り、ヘッドA−からの信号が映像信号処理回路71へ入
力されることになり、図6(d)の状態が実現されるこ
とになる。
【0038】次に、ヘッドA+、ヘッドB−がテープを
トレースする位置にくると、スイッチングパルスはHレ
ベルとなるため、第1スイッチ60はH側に切り換わ
る。同時にマイコン74はHレベルの制御信号を出力
し、第2スイッチ70が固定接点70a側に切り換わ
り、ヘッドA+からの信号が映像信号処理回路71へ入
力されることになり、図6(e)の状態が実現されるこ
とになる。
【0039】次に、ヘッドA−、ヘッドB+がテープを
トレースする位置にくると、スイッチングパルスはLレ
ベルとなるため、第1スイッチ60はL側に切り換わ
る。同時にマイコン74はLレベルの制御信号を出力
し、第2スイッチ70が固定接点70b側に切り換わ
り、ヘッドB+からの信号が映像信号処理回路71へ入
力されることになり、図6(f)の状態が実現されるこ
とになる。
【0040】次に、ヘッドA+、ヘッドB−がテープを
トレースする位置にくると、スイッチングパルスはHレ
ベルとなるため、第1スイッチ60はH側に切り換わ
る。同時にマイコン74はHレベルの制御信号を出力
し、第2スイッチ70が固定接点70a側に切り換わ
り、ヘッドA+からの信号が映像信号処理回路71へ入
力されることになり、図6(a)の状態が実現されるこ
とになる。以降、同様の動作が繰り返されることにな
る。
【0041】即ち、まず、再生コントロール信号の正パ
ルスを検出したトラック再生時に第2スイッチ70を固
定接点70a側に切り換え、以降はマイコン74に予め
設定されているアルゴリズムにより、第1スイッチ60
のL側、H側の切換タイミングに同期して、第2スイッ
チ70への制御信号のレベルをH→H→L→H→H→L
→H→H→Lという順に繰り返して切り換える。これに
より、エンベロープを監視することなく一義的に再生出
力の大きいヘッドに選択的に再生ヘッドを切り換えるこ
とができることになる。
【0042】上述のように3フィールドに1フィールド
のみを取り出してコマ抜き記録ができるタイムラプスV
TRでは、通常、テープ走行速度を3倍にしてコマ抜き
をせずに映像信号を連続的に記録してトラックピッチT
pがコマ抜き記録時と同一となる所謂標準的な記録を実
行する場合に比べ、テープ走行速度が1/3と低いこと
により、同じテープでも通常記録時に比べ3倍の記録時
間を達成でき、主に、監視用カメラと組み合わせて監視
用VTRとして賞用される。
【0043】この監視用VTRに記録される監視カメラ
の撮像対象は、通常は特に目新しい情報はなく、侵入者
が画面内に侵入してきたり、あるいは主要被写体が通常
とは異なる特殊な状態となった場合にのみ監視者は注目
が必要となる。従って、監視用VTRにより記録された
映像信号を再生して監視者が上述のような異常な状態の
発見を確認する場合には、VTRを早送り再生モードに
して、異常のない画面を飛ばし見し、侵入者や主要被写
体の特殊状態の発生が早送り再生画面にて発見できた場
合に、直ちに低速の再生モードにモード移行させて侵入
者や主要被写体をじっくりと確認するといった使用方法
が一般的である。
【0044】
【発明が解決しようとする課題】前述のようにタイムラ
プスVTRを早送り再生モードから1トラックを同一の
アジマスのヘッドが連続的に3回トレースして情報を取
り出す再生モードに急速に移行させた場合、テープ走行
の駆動源となるキャプスタンモータの回転速度を急激に
低下させてモータのサーボ系を再生モードに適した状態
にする必要があるが、モータ自体の慣性等により迅速に
モード移行にサーボ系が追従できず、この非追従時に再
生画面が乱れる。
【0045】
【課題を解決するための手段】上述のタイムラプスVT
Rでは、コマ抜き記録用のテープ速度Vaでコマ抜き記
録して形成されたトラックピッチは、この速度の3倍の
テープ走行速度で、しかもコマ抜きすることなく映像信
号を連続的に記録した場合の、通常記録時のトラックピ
ッチと同一に維持できるので、再生時にはコマ抜き記録
時のテープ速度の3倍の速度でも各トラックを1回ずつ
トレースする通常の再生が可能であり、この再生画面
は、例えば第1フィールドV1、第4フィールドV4、
第7フィールドV7が1フィールド期間毎に変化して、
3倍速再生に近い画面となることに注目し、高速サーチ
モードから速度Vaでの再生モードへのモード移行時
に、一旦高速サーチモードから速度Vaの3倍での標準
再生モードにモード移行し、このモードにおける再生動
作を所定時間継続してサーボ系の安定化を待ち、この後
にこの再生モードから速度Vaでの再生モードにモード
移行する様に構成した。
【0046】より具体的には、2n+1(nは正の整
数)フィールド中の1フィールド分の映像信号を周期的
に抜き取って、1トラック毎に異なった第1及び第2ア
ジマス角で順次記録するコマ抜き記録が為された磁気テ
ープを第1のアジマス角を有する第1ヘッドと第1ヘッ
ドの近傍に配され第2のアジマス角を有する第2ヘッド
より成る第1のヘッド群と、第1ヘッドに対向配置され
第2のアジマス角を有する第3ヘッドと第3ヘッドの近
傍に配置され第1のアジマス角を有する第4ヘッドより
成る第2のヘッド群を有するシリンダに巻装して再生
し、コマ抜き記録時と同一のテープ速度の1/n標準再
生モードでは同一トラックを両ヘッド群の中の同一アジ
マスのヘッドが交互にn回連続的に走査するビデオテー
プレコーダにおいて、テープ走行速度を、標準再生モー
ド時に1/n標準再生モードのn倍に、高速サーチモー
ド時に該標準再生モードでの速度m(mは整数)倍に制
御するテープ走行制御手段と、テープ走行制御手段の動
作モードを標準再生モード、1/n標準再生モード、高
速サーチモードのいずれかに設定するモード設定手段
と、高速サーチモードから1/n標準再生モードへのモ
ード移行時に、モード設定手段はテープ走行制御手段に
高速サーチモードから標準再生モードに切り換える第1
モード移行指令を発し、第1モード移行指令を発して所
定時間t後に、標準再生モードから1/n標準再生モー
ドに切り換える第2モード移行指令を発することを特徴
とする。
【0047】更に、第1のヘッド群の出力及び第2のヘ
ッド群の出力のいずれかをシリンダの1/2回転毎に交
互に選択する第1のスイッチ手段と、第1のヘッド群の
出力として第1ヘッド出力を、第2のヘッド群の出力と
して第3ヘッド出力を選択する第1の状態と、第1のヘ
ッド群の出力として第2ヘッド出力を、第2のヘッド群
の出力として第4ヘッド出力を選択する第2の状態に択
一的に切り換わる第2スイッチ手段を備え、第2スイッ
チ手段は、磁気テープの再生時に得られる再生コントロ
ール信号と所定の位置関係にあるトラックを起点とし
て、予め設定された第1の期間は第1の状態に切り換わ
り、第1の期間とは異なる予め設定された第2の期間は
第2の状態に切り換わることを特徴とする。
【0048】
【作用】本発明は上述のように構成したので、高速サー
チモードからコマ抜き記録時と同一のテープ走行速度で
の再生モードへのモード移行時に、信号再生が可能で、
しかも最終的な再生モードにノイズを発生させることな
く移行可能な標準再生モードを一時的に通過させること
で、テープ走行制御での急激なテープ走行速度の減速が
防止できると共に、ノイズの発生阻止が可能になる。
【0049】
【実施例】以下、図面に従い本発明の一実施例について
説明する。図1は本発明の実施例装置の再生系でのブロ
ック図であり、図10の従来例と同一部分には同一符号
を付して説明を省略する。
【0050】図1には図10のブロック図に更にピンチ
ローラとの間にテープを挟んでテープを走行させるキャ
プスタンを駆動するキャプスタンモータ80、このキャ
プスタンモータの回転状態を磁気的に検出するFG検出
器81、FG検出器からのFG信号を増幅するAMP8
2、増幅されたFG信号を波形整形してFGパルス信号
にするFG信号整形回路83、FGパルス信号を1/7
分周する分周器84、この分周出力が供給される固定接
点85a及びFGパルス信号が直接供給される固定接点
85bの一方を択一的に選択する第3スイッチ85、第
3スイッチ85出力を受けてキャプスタンモータ80の
速度及び位相制御を実行する速度/位相制御回路86、
速度/位相制御回路86出力に基づいてキャプスタンモ
ータ80を駆動するドライバー87の一連の回路、操作
キー89及びタイマー90が追加されている。
【0051】図1の構成を有するタイムラプスVTRを
監視用装置に用い、前述のように既に標準記録あるいは
標準再生モードの1/3のコマ抜き記録用の速度でコマ
抜き記録された磁気テープの再生を実行する場合に、監
視確認動作をVTR操作者が当初、早送り再生モード
(CUE)即ち高速サーチモードで飛ばし見を行い、こ
の途中で侵入者の発見あるいは主要被写体の変化を発見
した場合に、直ちにコマ抜き記録用速度と同一のテープ
速度での再生モードにモード移行させる時の動作を説明
する。尚、本実施例では高速サーチでのテープ走行速度
は標準再生モードの7倍速とする。
【0052】まず、操作者が操作キー89を操作してC
UEモードを選択すると、マイコン74はこの操作キー
からの信号を受けて、速度/位相制御回路86及び第3
スイッチ85にCUEモードを示すモード信号を発す
る。
【0053】ここで、速度/位相制御回路86は、図1
1に示すような速度制御系と位相制御系を有する構成と
なっている。まず、速度制御系は、カウンタ102、ラ
ッチ回路103、比較器104、メモリ105、乗算器
106、第4スイッチ107にて構成され、第3スイッ
チ85から入力される分周もしくは非分周のFGパルス
信号の周期を測定するために、所定周波数のクロック信
号をカウントするカウンタ102をFGパルス信号の入
力毎にリセットし、このリセット直前のカウンタ102
のカウント値をラッチ回路103にラッチし、このラッ
チデータをキャプスタンモータ80の現速度データとし
て比較器104に入力する。
【0054】また、比較器104のもう一方の入力とし
て、第4スイッチ107から得られる基準速度データが
供給される。この第4スイッチはメモリ105に予め記
憶され、標準再生モードを実行できる標準速度データD
Sが印加される固定接点107aと、この標準速度デー
タを3倍する乗算器106出力が印加される固定接点1
07bを切り換えるもので、この第4スイッチの切り換
え制御がマイコン74からのモード信号により実行さ
れ、モード信号がCUEモードあるいは標準再生モード
を指示している場合には固定接点107aを選択し、コ
マ抜き記録時と同一のテープ走行速度、換言すると通常
の標準再生モードでのテープ速度の1/3の速度を維持
しつつ再生を実行する、所謂1/3標準再生モードを指
示している場合には、固定接点107bを選択する。
【0055】こうして、比較器104にて現速度データ
と第4スイッチ107出力を比較して両者の差が速度エ
ラー信号として出力される。
【0056】一方、位相制御系はカウンタ110、ラッ
チ回路111、比較器112、メモリ113、114、
分周器115、第5及び第6スイッチ116、117か
ら構成され、第5スイッチ116の固定接点116aに
位相基準信号を印加し、固定接点116bに位相基準信
号を分周器115で1/3分周して印加し、モード信号
により第5スイッチ116を切り換えて所定の周波数の
クロック信号をカウントするカウンタ110をリセット
し、更に後段のラッチ回路111にてカウンタ110の
カウント値を再生コントロール信号によりラッチし、例
えば第5スイッチ116が固定接点116aに切り換わ
り位相基準信号が直接、カウンタ110のリセット信号
として入力されることにより、ラッチ回路111では位
相基準信号と再生コントロール信号の位相差が検出され
ることになる。
【0057】尚、第5スイッチ116はモード信号がC
UEモードあるいは標準再生モードを指示している場合
に、固定接点116aに切り換わって位相基準信号が選
択され、1/3標準再生モードを指示している場合に
は、固定接点116b側に切り換わって位相基準信号を
1/3分周した信号が選択される。
【0058】ラッチ回路111出力は比較器112にて
メモリ113、114のいずれかを第6スイッチ117
により選択して得られた基準値と比較して、両者の差を
位相エラー信号として出力する。ここで、メモリ113
には標準再生モードでの位相基準信号と再生コントロー
ル信号が最適位相関係時に得られる位相差が基準値とし
て予め設定されており、メモリ114には1/3標準再
生モードでの位相基準信号を1/3分周した位相基準信
号と再生コントロール信号が最適位相関係時に得られる
位相差を基準値として予め設定されている。
【0059】尚、位相基準信号は図示省略のシリンダモ
ータの位相サーボ系での基準信号にも使用されている。
【0060】また、第6スイッチ117はモード信号に
より切換制御され、モード信号がCUEモードあるいは
標準再生モードを指示する場合には固定接点117aに
切り換わりメモリ113内の基準値が選択され、1/3
標準再生モードを指示する場合には、固定接点117b
に切り換わりメモリ114内の基準値が選択される。
【0061】こうして得られた速度及び位相エラーデー
タは、加算器118にて加算された後に後段のドライバ
ー87に出力される。
【0062】前述のようにCUEモード信号が発せられ
ている間は、第4スイッチ107は固定接点107a側
にあって標準速度データDSが選択され、一方、第3ス
イッチ85は固定接点85a側に切り換わって分周器8
4出力を速度/位相制御回路86の入力端子101に供
給する。
【0063】これにより、カウンタ102及びラッチ回
路103は1/7分周されたFGパルス信号の周期を測
定し、これを標準速度データDSと比較して、両者の差
を速度エラー信号としてドライバー87に供給すること
によりキャプスタンモータは標準再生速度の7倍の速度
で回転し、これに応じて標準再生モードでのテープ速度
の7倍速のテープ送りが為され、7倍速のCUEモード
が実現される。
【0064】尚、第5及び第6スイッチ116、117
は夫々固定接点116a、117a側に切り換わり位相
制御が付与される。
【0065】このCUEモードでは、マイコン74から
常時Lレベルの制御信号を出力され、第2スイッチ70
は固定接点70b側に固定されているので、シリンダ7
の半回転毎にヘッドB+、B−が交互に再生ヘッドとな
り、図12または図13に示すようにヘッドトレースは
トラックを跨いだ状態で実行され、アジマス角が合致す
る部分から信号の取り出しが為される。
【0066】次に、このCUEモードにて操作者が再生
画面を見て、侵入者を発見したり、あるいは主要被写体
に異常状態の発生が確認できた場合に、操作キー89を
操作して1/3標準再生モードへモード移行を指令す
る。
【0067】マイコン74はこのモード移行指令を受け
ると、1/3標準再生モードにいきなり移行するのでは
なく、まず標準再生モードを実行するために標準再生モ
ードを指示するモード信号を速度/位相制御回路86、
第3スイッチ85、及びタイマー90に出力する。
【0068】第3スイッチ85は、この標準再生モード
を指示するモード信号を受けると直ちに固定接点85b
側に切り換わり、FGパルス信号を分周することなく速
度/位相制御回路86に出力する。一方、速度/位相制
御回路86では、まず速度制御系において、このモード
信号を受けても、第4スイッチ107は依然として固定
接点107aに切り換わり、標準速度データDSを選択
する。これにより、カウンタ102及びラッチ回路10
3ではFGパルス信号の周期を測定し、これと標準速度
データDSを比較して速度エラー信号を作成することに
より、キャプスタンモータ80は標準再生モードに最適
な標準速度データに合致した速度で回転する。
【0069】また、位相制御系においては、標準再生モ
ードを指示するモード信号を受けると第5スイッチ11
6が固定接点116a側を保持し、位相基準信号により
カウンタ110がリセットされて、ラッチ回路111に
は位相基準信号と再生コントロール信号との位相差が検
出され、同時に第6スイッチ117も固定接点117a
を維持し、標準再生モード用の基準値が比較器112に
出力されることにより位相差がこの基準値に合致するよ
うに位相エラー信号が出力され、標準再生モードに最適
な位相サーボが付与されることになる。こうして、標準
速度モードが実現される。
【0070】この標準再生モードでは、映像信号をコマ
抜きすることなしに連続的に、しかもテープ走行速度を
コマ抜き記録した場合の3倍の速度(例えば11.1m
m/sec)で記録した、通常記録で形成されたトラッ
クをアジマス角の異なるヘッドで順次トレースする場合
と同様の動作をする。即ち、CUEモードと同様に、第
1スイッチ70はシリンダ7の半回転毎にスイッチング
パルスに応じて可動接片60eが固定接点60a、60
bに交互に切り換わり、同時に可動接片60fが固定接
点60c、60dに交互に切り換わるが、マイコン74
はこの標準再生モードにおいては、常時Lレベルの制御
信号を第2スイッチ70に出力し、可動接片70bcこ
のモードが維持される間は、常時固定接点70bに切り
換わるので、実質的に可動接片60eの出力は使用され
ず、映像信号処理回路71に入力されるのは、ヘッドB
+、ヘッドB−の出力をシリンダ7の半回転毎に交互に
選択した信号となる。
【0071】ところで、この標準再生モードにおいて、
再生しようとする磁気テープは映像信号がコマ抜き記録
されたものであるが、このコマ抜き記録にて形成された
トラックのピッチは前記通常記録でのトラックピッチと
同一であり、従って、ヘッドB+、B−が隣接するトラ
ックを順次交互にトレースして、映像信号の再生が可能
になる。尚、この場合、コマ抜き記録での磁気テープ
が、映像信号を3フィールドに1フィールドのみを選択
して記録されたものであるため、映像信号V1、V4、
V7・・・が順次1フィールド毎に再生されることにな
り、3倍速のような再生画面となる。
【0072】ここで、このモード移行により、図12ま
たは図13に示すように、テープ送りは標準速度の7倍
から1倍へと1/7に減速されるが、この程度の減速
は、速度制御系が十分に追従できる程度のもので、移行
直後に画面が乱れることはない。尚、図12及び図13
は図7と同様に横軸に時間、縦軸にテープ走行量がとら
れている。
【0073】タイマー90はモード信号が標準再生モー
ドを指示した時点をトリガーとして計時を開始し、予め
設定されて時間tに達すると、完了信号をマイコン74
に出力し、マイコン74はこの完了信号が入力される
と、直ちに標準再生モードから1/3標準再生モードへ
のモード移行を実現するべく、モード信号を1/3標準
再生モードが指示するように切り換える。
【0074】ここで、時間tは標準再生モードへの移行
によりキャプスタンの速度/位相制御が十分に安定する
と予測される時間であり、通常200msec〜300
msの任意の時間が設定されている。
【0075】速度/位相制御回路86では、1/3標準
再生モードを指示するモード信号が入力されると、速度
制御系で、第4スイッチ107を固定接点107b側に
切り替えて乗算器106からの速度データ、即ち標準速
度データDSを3倍した1/3標準再生用のデータを選
択し、比較器104はFGパルス信号の周期とこの速度
データを比較して、両者の差を速度エラー信号とするこ
とにより、キャプスタンモータ80は標準再生モードの
1/3の速度で回転することになり、テープ送りもこれ
に準じて標準再生モードの1/3の速度となる。
【0076】一方、モード信号が1/3標準再生モード
を指示すると、位相制御系では、第5、第6スイッチ1
16、117が夫々固定接点116b、117b側に切
り換わり、カウンタ110のリセット信号として分周器
115からの分周出力が選択され、比較器112の基準
値としてメモリ114の基準値、即ち1/3標準再生モ
ード用の基準値が選択される。
【0077】これにより、1/3標準再生モードではテ
ープ走行速度は標準再生モードの1/3になるため、再
生コントロール信号の周波数も標準再生モードの1/3
となるが、位相基準信号の周波数も標準再生モードの1
/3となり、ラッチ回路111には基準位相信号と再生
コントロール信号の位相差が正確に測定されることにな
る。また、こうして得られた両者の位相差を1/3標準
再生モードに好適な基準値に合致させるように位相エラ
ー信号が得られ、1/3標準再生モードに最適な位相サ
ーボが付与されることになる。
【0078】また、このモード移行に際して、ヘッドの
切換パターンを図6の(c)または(f)の状態から始
まるようにマイコン74は最初にLレベルの制御信号を
第2スイッチ70に発して、第2スイッチ70を強制的
に固定接点70b側に切換える。
【0079】第1スイッチ60は、可動接片60e、6
0fが1/3標準再生モードへの移行時に固定接点60
a、60c側に切り換わっている場合には、第2スイッ
チ70が強制的に70bに切り換われば再生ヘッドとし
てヘッドB+が選択されることになり、図6の(f)の
状態が実現される。マイコン74はスイッチングパルス
及び再生コントロール信号に基づいて、これ以降、L→
H→H→L→H→H→L→・・・の前述の順序で制御信
号レベルを変更し、これに伴いトレースのパターンは図
6の(f)→(a)→(b)→(c)→(d)→(e)
→(f)→・・・となるように順次所定のヘッド切換が
行われ、ノイズ発生のない1/3標準再生モードが実現
される。尚、図13はこのモード移行と再生ヘッドとし
て使用されるヘッドとの関係を示している。
【0080】また、第1スイッチ60が、1/3標準再
生モードへの移行時に固定接点60b、60d側に切り
換わっている場合には、第2スイッチ70が強制的に7
0bに切り換われば再生ヘッドとしてヘッドB−が選択
されることになり、図6の(c)の状態が実現される。
これ以降、L→H→H→L→H→H→L→・・・の前述
の順序で制御信号レベルを変更し、これに伴いトレース
のパターンは図6の(c)→(d)→(e)→(f)→
(a)→(b)→(c)→・・・となるように順次所定
のヘッド切換が行われ、ノイズ発生のない1/3標準再
生モードが実現される。
【0081】尚、図12はこのモード移行と再生ヘッド
として使用されるヘッドとの関係を示している。この図
12及び図13において、(イ)は使用されるヘッドを
示し、(ロ)は1/3標準再生モードにおいて図6の
(a)〜(f)のいずれのパターンに対応するかを示
し、(ハ)は動作モードを示す。
【0082】このように、標準再生モードから1/3標
準再生モードへのモード移行時には、速度/位相制御回
路86の基準の速度データ及び位相の基準値を切り換え
てテープ走行速度を1/3に減速するだけであるので、
キャプスタンモータ80は迅速にモード移行に追従で
き、また移行時にヘッド切り換えを瞬時に実行して、再
生パターンを図6の(c)あるいは(f)から始まるよ
うにしたので、モード移行に際してノイズ発生はない。
【0083】尚、本実施例では図1の様な回路構成とし
たが、例えば図1中、破線内の構成要素の処理を単一の
マイコンによりソフトウエア的に処理するように構成す
ることも可能であることは言うまでもない。
【0084】また、前記実施例装置では、3フィールド
に1フィールド取り出すコマ抜き記録を行ったが、本発
明はこれに限定されるものではなく、5フィールドに1
フィールドや、7フィールドに1フィールドのように2
n+1(n:正の整数)フィールドに1フィールドのコ
マ抜きも可能であり、この場合、コマ抜き記録あるいは
最低速の再生モードのテープ速度は標準再生モードの1
/nに設定される。また、CUEモードでの倍速数も前
記実施例のように7倍に限定されるものではなく、m
(m:正の整数)倍速が可能であり、この場合、分周器
84の分周比を1/mにする必要がある。
【0085】更に、前記実施例では再生コントロール信
号とスイッチングパルスの位相差は零である場合を説明
したが、例えばスイッチングパルスに対して再生コント
ロール信号が所定の位相差を維持するように位相制御が
付与されている場合には、再生コントロール信号の入力
後に生じる最初のスイッチングパルスのエッジから制御
信号のレベルを予め設定された順序により変更していく
ように構成することも可能であることは言うまでもな
い。
【0086】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、高速サーチ
モードから1/n標準再生モードへのモード移行に際し
て、高速サーチモードから標準再生モードに一旦移行し
たうえで、更に標準再生モードからこの標準再生モード
とトラックピッチが等しい低速再生モードに段階的にテ
ープ走行速度を減速することにより、テープ速度制御が
モード移行に迅速に追従できる。また、標準再生モード
においてもコマ抜き記録の磁気テープから映像信号が再
生できるため、この段階的なモード移行中も常に再生画
面を確認することができ、更に標準再生モードから低速
再生モードへの移行直前の再生ヘッドのアジマスに関係
なく、予め設定された順序でヘッド切換が容易に為さ
れ、切換時にノイズが発生することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図である。
【図2】コマ抜き記録用の記録系のブロック図である。
【図3】コマ抜き記録用の記録系のタイミングチャート
である
【図4】コマ抜き記録の動作説明図である。
【図5】コマ抜き記録を為した磁気テープの再生系の従
来例である。
【図6】コマ抜き記録のヘッドトレースの説明図であ
る。
【図7】コマ抜き記録の動作説明図である。
【図8】コントロール信号の説明図である。
【図9】コマ抜き記録を為した磁気テープの再生系を説
明する波形図である。
【図10】従来例のブロック図である。
【図11】本発明の一実施例の要部ブロック図である。
【図12】本発明の一実施例のモード移行時のトラック
トレースを説明する図である。
【図13】本発明の一実施例のモード移行時のトラック
トレースを説明する図である。
【図14】本発明の一実施例の標準再生モードでのトラ
ックトレースパターンを説明する図である。
【符号の説明】
86 速度/位相制御回路 74 マイコン 89 操作釦 90 タイマー 60 第1スイッチ 70 第2スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/782 - 5/783 H04N 5/91 - 5/956 G11B 15/48 G11B 5/027 501

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (2n+1)フィールド(nは正の整
    数)中の1フィールド分の映像信号を周期的に抜き取っ
    て、1トラック毎に異なった第1及び第2アジマス角で
    順次記録された磁気テープを前記第1のアジマス角を有
    する第1ヘッドと該第1ヘッドの近傍に配され前記第2
    のアジマス角を有する第2ヘッドより成る第1のヘッド
    群と、前記第1ヘッドに対向配置され前記第2のアジマ
    ス角を有する第3ヘッドと該第3ヘッドの近傍に配置さ
    れ前記第1のアジマス角を有する第4ヘッドより成る第
    2のヘッド群を有するシリンダに巻装して再生し、1/
    n標準再生モードでは同一トラックを両ヘッド群の中の
    同一アジマスのヘッドが交互にn回連続的に走査するビ
    デオテープレコーダにおいて、 テープ走行速度を、標準再生モード時に第1速度に、1
    /n標準再生モード時に該第1速度の1/nの第2速度
    に、高速サーチモード時に該第1速度のm(mは整数)
    倍の第3速度に制御するテープ走行制御手段と、 該テープ走行速度制御手段の動作モードを前記標準再生
    モード、1/n標準再生モード、高速サーチモードのい
    ずれかに設定するモード設定手段と、 高速サーチモードから1/n標準再生モードへのモード
    移行時に、前記モード設定手段は前記走行速度制御手段
    に高速サーチモードから標準再生モードに切り換える第
    1モード移行指令を発し、該第1モード移行指令を発し
    て所定時間t後に、標準再生モードから1/n標準再生
    モードに切り換える第2のモード移行指令を発すること
    を特徴とするビデオテープレコーダ。
  2. 【請求項2】 前記第1のヘッド群の出力及び第2のヘ
    ッド群の出力のいずれかを前記シリンダの1/2回転毎
    に交互に選択する第1のスイッチ手段と、 前記第1のヘッド群の出力として前記第1ヘッド出力
    を、前記第2のヘッド群の出力として前記第3ヘッド出
    力を選択する第1の状態と、前記第1のヘッド群の出力
    として前記第2ヘッド出力を、前記第2のヘッド群の出
    力として前記第4ヘッド出力を選択する第2の状態に択
    一的に切り換わる第2スイッチ手段を備え、 前記1/n標準再生モードにおいて、該第2スイッチ手
    段は、前記磁気テープの再生時に得られる再生コントロ
    ール信号と所定の位置関係にあるトラックを起点とし
    て、予め設定された第1の期間は前記第1の状態に切り
    換わり、該第1の期間とは異なる予め設定された第2の
    期間は前記第2の状態に切り換わることを特徴とする請
    求項1記載のビデオテープレコーダ。
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