JP3011496U - ガスボンベ用アタッチメント - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガスボンベを着脱する方式のガスコンロに一
般的に使用されているガスボンベを、ホースでガスの供
給を受ける方式のガスコンロにも使用可能にすると共
に、ガスボンベに装着すると同時にガスの供給を開始す
ることができる利便性があり、又、ガスボンベから取り
外したときにホース内の残溜ガスの漏出も防止できるガ
スボンベ用アタッチメントを提供する。 【構成】 ガスボンベ１におけるノズル２と取付用ツバ
３を設けた側の一端に冠着可能なキャップ４と、キャッ
プ４内に挿入したガスボンベ１の取付用ツバ３に対する
係止体５と、キャップ４内に挿入したガスボンベ１のノ
ズル２から吐出したガスをキャップ４の外部へ導いてそ
の先端にホース６を接続可能としたガス導通管７と、キ
ャップ４内にガスボンベ１を挿入したときにノズル２に
押されて移動することによりノズル２とガス導通管７と
を連通すると共に、キャップ４からガスボンベ１を引き
抜いたときにスプリング８の力で元の位置に復帰してガ
ス導通管７の入口を閉塞するバルブ９を備えたことを特
徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ガスボンベに装着して、ガスボンベのガスをホースでガスコンロへ 供給可能とするガスボンベ用アタッチメントに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、アウトドアで料理をする場合などに使用する携帯式のガスコンロが存在 する。このようなガスコンロは、カートリッジ式のガスボンベを着脱できる構造 となっている。そして、このようなガスコンロに使用するガスボンベは、ホース でガスの供給を受ける方式の他のガスコンロには使用できないという不便があっ た。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、ガスボンベを着脱する方式のガスコンロに一般的に使用されている ガスボンベを、ホースでガスの供給を受ける方式のガスコンロにも使用可能にす ると共に、ガスボンベに装着すると同時にガスの供給を開始することができる利 便性があり、又、ガスボンベから取り外したときにホース内の残溜ガスの漏出も 防止できて安全なガスボンベ用アタッチメントの提供を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、本考案のガスボンベ用アタッチメントは、ガス ボンベ１におけるノズル２と取付用ツバ３を設けた側の一端に冠着可能なキャッ プ４と、キャップ４内に挿入したガスボンベ１の取付用ツバ３に対する係止体５ と、キャップ４内に挿入したガスボンベ１のノズル２から吐出したガスをキャッ プ４の外部へ導いてその先端にホース６を接続可能としたガス導通管７と、キャ ップ４内にガスボンベ１を挿入したときにノズル２に押されて移動することによ りノズル２とガス導通管７とを連通すると共に、キャップ４からガスボンベ１を 引き抜いたときにスプリング８の力で元の位置に復帰してガス導通管７の入口を 閉塞するバルブ９を備えたことを特徴とする構成としたものである。

【０００５】 また、ガスボンベ１に対するキャップ４の着脱操作を容易にし、且つキャップ ４の冠着を確実なものとするために、係止体５の一端の内面部にフック部１０を 設けると共に、他端の外面部に押ボタン部１１を設けて、その係止体５をキャッ プ４の側壁に回動自在に取り付け、そのフック部１０が内側方向へ回転してガス ボンベ１の取付用ツバ３に係合するように付勢するバネ１２を係止体５に組み付 けることが望ましい。

【０００６】 また、横向き姿勢にしたガスボンベ１に冠着したキャップ４の姿勢を安定させ るために、キャップ４の側面部にガスボンベ１の横向き姿勢を支える立脚平面部 １３を設けることが望ましい。

【０００７】 また、起立姿勢のガスボンベ１に冠着したキャップ４を支持して、その起立姿 勢を安定させるために、ガスボンベ１の起立姿勢を支える三脚１４をキャップ４ に取付けることが望ましい。

【０００８】

【作用】

本考案のアタッチメントをガスボンベ１に取り付けて、そのガス導通管７の先 端にホース６を接続すれば、本考案のアタッチメント及びホース６を介してガス ボンベ１のガスをガスコンロ１６へ供給することができる。また、キャップ４を ガスボンベ１に冠着すると、バルブ９が自動的に開いてガスボンベ１のノズル２ とガス導通管７とが連通してガスの供給が開始される。また、ガスボンベ１から キャップ４を外すと、バルブ９がスプリング８の力で元の位置に復帰することに よりガス導通管７の入口を閉塞するので、ガス導通管７及びホース６内の残溜ガ スの漏出を止める。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。まず、図１乃至図３は第１実 施例を示したものである。図１は使用方法を示すもので、図中符号１５が本考案 のアタッチメントである。このアタッチメント１５は、携帯用ガスコンロ１６に ガスを供給するためのホース６を接続して、ガスボンベ１に対し着脱自在となっ ている。なお、ガスボンベ１は、ガスボンベ着脱式のガスコンロに取り付け可能 なもので、液体ブタン等を充填し、ガスを吐出させるノズル２と、そのノズル２ の周囲に取付用ツバ３を設けている。また、取付用ツバ３の一部に位置決め用切 欠部１７を設けている。このガスボンベ１は、ノズル２の先端を押すと少し後退 して内部のバルブ（図示せず）を開いてガスを吐出する構造となっている。

【００１０】 次に、図２はガスボンベ１に冠着したアタッチメント１５の断面を示したもの である。このアタッチメント１５は、ガスボンベ１のノズル２及び取付用ツバ３ を有する側の一端に冠着可能なキャップ４を備えている。

【００１１】 そのキャップ４は、両側の側壁に係止体５を取り付けている。その係止体５は キャップ４の内部に固定された金具１８にピン１９で内外方向へ回動自在に取り 付けられている。この係止体５は、キャップ４の開口端の内面部にフック部１０ を設けると共に、反対側の端の外面部に押ボタン部１１を設けている。この係止 体５は、押ボタン部１１の内面側にトーションバネ１２を組み付けている（図３ 参照）。そのバネ１２は、係止体５を押ボタン部１１が外側へ突出してフック部 １０が内側へ回転するように付勢している。係止体５のフック部１０は、キャッ プ４をガスボンベ１に被せたときに、ガスボンベ１の取付用ツバ３の周縁部に係 合してキャップ４の冠着を確実なものとする。この係合状態を解消するには、係 止体５の押ボタン部１１をバネ１２に抗して内側へ押すことにより、反対側のフ ック部１０を外側へ回転させればよい。

【００１２】 キャップ４は、内部の中心位置に内筒２０を設けている。内筒２０は金具１８ に取り付けられている。この内筒２０にはガス導通管７をリング状のシール２１ を用いて気密に接続している。そのガス導通管７は、内部にスプリング８で付勢 されたバルブ９を収容している。ガス導通管７の先端にはパッキン２２が当接し ている。バルブ９はパッキン２２の中心孔に先端部を摺動自在に挿入しており、 通常は弁孔２３をパッキン２２の内面によって閉塞されている。バルブ９及び固 定板２２の先端には、通孔２４を有して弾性変形可能なシート状のパッキン２５ を当接している。また、ガス導通管７はキャップ４の外部に突出して、その先端 に横向きのホース接続端子２６を設けている。ガス導通管７はキャップ４に対し 回動自在で、ホース接続端子２６の向きを変化させることができる。

【００１３】 次に、図３はアタッチメント１５の内面を示したものである。キャップ４は、 側壁の一部に、ガスボンベ１の取付用ツバ３に設けた切欠部１７と嵌合する位置 決め用の舌状突部２７を設けている。また、舌状突部２７と反対側のキャップ４ の側壁の外面には、キャップ４を横向き姿勢で支持するための立脚平面部１３を 設けている。

【００１４】 キャップ４をガスボンベ１に冠着すると、ノズル２が内筒２０に挿入して、ノ ズル２の先端がパッキン２５に当たり、パッキン２２，２５を変形させると共に バルブ９を押して弁孔２３を図２に示すように開き状態とする。又、このとき、 ノズル２は反力を受けて少し後退することによりガスボンベ内のバルブを開くこ とになる。従って、ガスボンベ１のガスがノズル２から吐出して、パッキン２５ の通孔２４、バルブ９の弁孔２３を通ってガス導通管７に入り、更にガス導通管 ７を通過後にホース６を通ってガスコンロ１６に供給される。

【００１５】 係止体５の押ボタン部１１を押してフック部１０とガスボンベ１の取付用ツバ ３との係合状態を解消して、キャップ４をガスボンベ１から取り外すと、スプリ ング８の力でバルブ９が元の位置に復帰して、バルブ９の弁孔２３がパッキン２ ２によって再び閉塞する。従って、ホース６及びガス導通管７の内部の残溜ガス が外部に漏出しない。

【００１６】 また、図４は第２実施例を示したものである。この実施例は、キャップ４に三 脚１４を取り付けて、ガスボンベ１を起立した状態にしてもセットできるように したものである。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は上記の通りであり、ガスボンベを着脱する方式のガスコンロに使用さ れている一般的なガスボンベ１に装着して、そのガスボンベ１から、ホース６に よりガスの供給を受ける方式のガスコンロ１６に対しても、ガスの供給を可能と するので、ガスボンベ１の利用価値を高めることができる。また、キャップ４を ガスボンベ１に冠着すると、バルブ９が自動的に開いてガスの供給が開始される ので、操作の煩わしさがないという利点がある。また、キャップ４をガスボンベ １から取り外すと、自動的にバルブ９が閉じてホース６やガス導通管７の内部の 残溜ガスの漏出が阻止されるので、使用者がガスを吸い込むという危険を防止す ることができる。また、請求項２記載のごとく構成することにより、ガスボンベ １に対するキャップ４の冠着状態が確実になり、又、キャップ４の着脱操作も容 易になる。また、請求項３記載のごとく構成することにより、ガスボンベ１を横 向きにしたときの姿勢が安定する。また、請求項４記載のごとく構成することに より、ガスボンベ１を起立させたときの姿勢が安定する。

【図面の簡単な説明】

【図１】使用方法を示す斜視図である。

【図２】ガスボンベに冠着した状態のアタッチメントの
断面図である。

【図３】アタッチメントの内面図である。

【図４】使用状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ ガスボンベ ２ ノズル ３ 取付用ツバ ４ キャップ ５ 係止体 ６ ホース ７ ガス導通管 ８ スプリング ９ バルブ １０ フック部 １１ 押ボタン部 １２ バネ １３ 立脚平面部 １４ 三脚 １５ アタッチメント １６ ガスコンロ １７ 切欠部 １８ 金具 １９ ピン ２０ 内筒 ２１ シール ２２ パッキン ２３ 弁孔 ２４ 通孔 ２５ パッキン ２６ ホース接続端子 ２７ 舌状突部

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ガスボンベ１におけるノズル２と取付用
   ツバ３を設けた側の一端に冠着可能なキャップ４と、キ
   ャップ４内に挿入したガスボンベ１の取付用ツバ３に対
   する係止体５と、キャップ４内に挿入したガスボンベ１
   のノズル２から吐出したガスをキャップ４の外部へ導い
   てその先端にホース６を接続可能としたガス導通管７
   と、キャップ４内にガスボンベ１を挿入したときにノズ
   ル２に押されて移動することによりノズル２とガス導通
   管７とを連通すると共に、キャップ４からガスボンベ１
   を引き抜いたときにスプリング８の力で元の位置に復帰
   してガス導通管７の入口を閉塞するバルブ９を備えたこ
   とを特徴とするガスボンベ用アタッチメント。
2. 【請求項２】 係止体５の一端の内面部にフック部１０
   を設けると共に、他端の外面部に押ボタン部１１を設け
   て、その係止体５をキャップ４の側壁に回動自在に取り
   付け、そのフック部１０が内側方向へ回転してガスボン
   ベ１の取付用ツバ３に係合するように付勢するバネ１２
   を係止体５に組み付けた請求項１記載のガスボンベ用ア
   タッチメント。
3. 【請求項３】 キャップ４の側面部にガスボンベ１の横
   向き姿勢を支える立脚平面部１３を設けた請求項１又は
   ２記載のガスボンベ用アタッチメント。
4. 【請求項４】 ガスボンベ１の起立姿勢を支える三脚１
   ４をキャップ４に取付けた請求項１又は２記載のガスボ
   ンベ用アタッチメント。