JP3011381B2 - 回転貫入鋼管杭の施工方法 - Google Patents
回転貫入鋼管杭の施工方法Info
- Publication number
- JP3011381B2 JP3011381B2 JP3333054A JP33305491A JP3011381B2 JP 3011381 B2 JP3011381 B2 JP 3011381B2 JP 3333054 A JP3333054 A JP 3333054A JP 33305491 A JP33305491 A JP 33305491A JP 3011381 B2 JP3011381 B2 JP 3011381B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel pipe
- pile
- pipe pile
- diameter
- support layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Piles And Underground Anchors (AREA)
- Placing Or Removing Of Piles Or Sheet Piles, Or Accessories Thereof (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、回転貫入鋼管杭の施工
方法に関する。さらに詳しくは、市街地郊外等で低騒
音、低振動、無排土で基礎杭を貫入させる回転貫入鋼管
杭の施工方法に関する。
方法に関する。さらに詳しくは、市街地郊外等で低騒
音、低振動、無排土で基礎杭を貫入させる回転貫入鋼管
杭の施工方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】土木、建築工事の基礎杭として、プレス
トレストコンクリート杭、場所打ちコンクリート杭と並
んで鋼管杭がよく使用される。従来鋼管杭は、ハンマー
等の打撃によって土中に貫入させていたため、騒音、振
動が激しいという欠点があったが、本発明者らはこれを
解消したドリル型回転貫入鋼管杭を開発し、たとえば特
開平1-94112 号公報、特開平1-146011号公報、特開平1-
127718号公報等により公開されている。
トレストコンクリート杭、場所打ちコンクリート杭と並
んで鋼管杭がよく使用される。従来鋼管杭は、ハンマー
等の打撃によって土中に貫入させていたため、騒音、振
動が激しいという欠点があったが、本発明者らはこれを
解消したドリル型回転貫入鋼管杭を開発し、たとえば特
開平1-94112 号公報、特開平1-146011号公報、特開平1-
127718号公報等により公開されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この回転貫入鋼管杭
（以下、ドリル鋼管杭ともいう）は、杭先端部外面およ
び内面に所定の長さにわたって螺旋状のリブを付設して
なり、回転貫入にともない杭先端部内面のスパイラルリ
ブの作用によって管内土が締め固められ、アーチング効
果によって、先端開放杭でありながら同一径の先端閉塞
杭と同等の支持力が得られるものであるが、杭が大口径
になると杭と管内土とが別々の挙動を示すようになり中
心部まで締め固め効果が及ばず、充分な支持力が得られ
ないという問題点があった。本発明は、このような問題
点を解消し、大口径でも充分な支持力の得られるドリル
鋼管杭工法を実現することを目的とする。
（以下、ドリル鋼管杭ともいう）は、杭先端部外面およ
び内面に所定の長さにわたって螺旋状のリブを付設して
なり、回転貫入にともない杭先端部内面のスパイラルリ
ブの作用によって管内土が締め固められ、アーチング効
果によって、先端開放杭でありながら同一径の先端閉塞
杭と同等の支持力が得られるものであるが、杭が大口径
になると杭と管内土とが別々の挙動を示すようになり中
心部まで締め固め効果が及ばず、充分な支持力が得られ
ないという問題点があった。本発明は、このような問題
点を解消し、大口径でも充分な支持力の得られるドリル
鋼管杭工法を実現することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、地盤の施工基
準水平面に回転貫入鋼管杭の断面に等しい円を想定し、
その円の内側に１本ないし数本の小口径補助杭を打設し
て支持層近傍まで貫入させた後、この円の中心と杭の中
心とが一致するようにして大口径の回転貫入鋼管杭を支
持層まで貫入させることを特徴とする。
準水平面に回転貫入鋼管杭の断面に等しい円を想定し、
その円の内側に１本ないし数本の小口径補助杭を打設し
て支持層近傍まで貫入させた後、この円の中心と杭の中
心とが一致するようにして大口径の回転貫入鋼管杭を支
持層まで貫入させることを特徴とする。
【０００５】
【作 用】本発明によれば、小口径補助杭によって杭先
端部内側の管内土が鋼管杭内面に押圧され、締め固めを
助長するので回転貫入鋼管杭３は大口径であっても充分
な杭の鉛直支持力を得ることができる。小口径補助杭２
は通常の打ち込み鋼管杭、ＰＣ杭、回転貫入鋼管杭等、
場所打ち杭以外のいかなる杭でもよい。
端部内側の管内土が鋼管杭内面に押圧され、締め固めを
助長するので回転貫入鋼管杭３は大口径であっても充分
な杭の鉛直支持力を得ることができる。小口径補助杭２
は通常の打ち込み鋼管杭、ＰＣ杭、回転貫入鋼管杭等、
場所打ち杭以外のいかなる杭でもよい。
【０００６】
実施例１ 図１により本発明の第１の実施例を説明する。図１
（ａ）のように、杭打ちを行う地盤の施工基準水平面に
杭中心を芯出しし、これを中心とする回転貫入鋼管杭の
断面に等しい円１を想定する。ついでこの円１の内側
に、この図の例では３本の小径補助杭２を打設し、支持
層近傍まで貫入させた。
（ａ）のように、杭打ちを行う地盤の施工基準水平面に
杭中心を芯出しし、これを中心とする回転貫入鋼管杭の
断面に等しい円１を想定する。ついでこの円１の内側
に、この図の例では３本の小径補助杭２を打設し、支持
層近傍まで貫入させた。
【０００７】しかる後、図１（ａ）の右側に示すごとく
さきに芯出しした円１の中心と杭中心が一致するように
大口径の回転貫入鋼管杭３を支持層まで貫入させた。図
１（ｂ）はこれの斜視図である。ここで重要なのは円１
内における小口径補助杭２の位置決めである。小口径補
助杭の先端付近では周辺土の圧縮が発生しているが、圧
縮状態の程度は小口径補助杭の表面から遠ざかるにつれ
て激減するので、この影響の及んでいる範囲に本来の回
転貫入鋼管杭の先端部が存在することが必要である。本
発明者らの実験によれば、この影響の及ぶ距離はおよそ
小口径補助杭の直径の２倍程度であり、この範囲内に来
るように小口径補助杭の本数、位置を決定すればよい。
さきに芯出しした円１の中心と杭中心が一致するように
大口径の回転貫入鋼管杭３を支持層まで貫入させた。図
１（ｂ）はこれの斜視図である。ここで重要なのは円１
内における小口径補助杭２の位置決めである。小口径補
助杭の先端付近では周辺土の圧縮が発生しているが、圧
縮状態の程度は小口径補助杭の表面から遠ざかるにつれ
て激減するので、この影響の及んでいる範囲に本来の回
転貫入鋼管杭の先端部が存在することが必要である。本
発明者らの実験によれば、この影響の及ぶ距離はおよそ
小口径補助杭の直径の２倍程度であり、この範囲内に来
るように小口径補助杭の本数、位置を決定すればよい。
【０００８】本実施例では、外側の回転貫入鋼管杭の径
は 750mm、小口径補助杭は径 200mmの先端開放形鋼管杭
で、外側の回転貫入鋼管杭との最小距離が 100mmとなる
ように３本等間隔に打設し試験した結果、杭先端地盤の
地耐力と同等の支持力が得られた。 実施例２ 本発明の第２の実施例を図２により説明する。図２左側
のように、さきの例と同様に想定した円のほぼ中央に小
口径補助杭として径 400mmの先端開放形打ち込み鋼管杭
１本を打設し、支持層近傍まで貫入させた後、図２右側
のようにその外側に 800mmの回転貫入鋼管杭を支持層迄
貫入させた。
は 750mm、小口径補助杭は径 200mmの先端開放形鋼管杭
で、外側の回転貫入鋼管杭との最小距離が 100mmとなる
ように３本等間隔に打設し試験した結果、杭先端地盤の
地耐力と同等の支持力が得られた。 実施例２ 本発明の第２の実施例を図２により説明する。図２左側
のように、さきの例と同様に想定した円のほぼ中央に小
口径補助杭として径 400mmの先端開放形打ち込み鋼管杭
１本を打設し、支持層近傍まで貫入させた後、図２右側
のようにその外側に 800mmの回転貫入鋼管杭を支持層迄
貫入させた。
【０００９】実施例３ 図３は本発明の第３の実施例で、小口径補助杭と回転貫
入鋼管杭の形状寸法、本数は実施例２と同様であるが、
小口径補助杭２は先端部分2'任意の長さがねじ継手2aに
より取り外し可能となっており、打設して支持層近傍ま
で貫入させた後、先端部分2'を基礎地盤中に残し、逆回
転によりねじ継手2aを開放して、上部2"のみを図３中央
のごとく除去し、しかる後に回転貫入鋼管杭を支持層ま
で貫入させた。
入鋼管杭の形状寸法、本数は実施例２と同様であるが、
小口径補助杭２は先端部分2'任意の長さがねじ継手2aに
より取り外し可能となっており、打設して支持層近傍ま
で貫入させた後、先端部分2'を基礎地盤中に残し、逆回
転によりねじ継手2aを開放して、上部2"のみを図３中央
のごとく除去し、しかる後に回転貫入鋼管杭を支持層ま
で貫入させた。
【００１０】
【発明の効果】本発明によれば、回転貫入鋼管杭が大口
径であっても充分な支持力を発揮し、低騒音、低振動、
無排土のすぐれた特徴を有する回転貫入鋼管杭の適用範
囲が拡大した。
径であっても充分な支持力を発揮し、低騒音、低振動、
無排土のすぐれた特徴を有する回転貫入鋼管杭の適用範
囲が拡大した。
【図１】本発明の第１の実施例を示す説明図で、図１
（ａ）は平面図、図１（ｂ）は斜視図である。
（ａ）は平面図、図１（ｂ）は斜視図である。
【図２】本発明の第２の実施例を示す斜視図である。
【図３】本発明の第３の実施例を示す斜視図である。
１ 回転鋼管杭の断面に等しい円 ２ 小口径補助杭 ３ 回転貫入鋼管杭
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 正治 東京都千代田区内幸町２丁目２番３号 日比谷国際ビル 川崎製鉄株式会社 東 京本社内 (72)発明者 河西 悟郎 東京都千代田区内幸町２丁目２番３号 日比谷国際ビル 川崎製鉄株式会社 東 京本社内 (72)発明者 志賀 厚 東京都千代田区内幸町２丁目２番３号 日比谷国際ビル 川崎製鉄株式会社 東 京本社内 (56)参考文献 特開 昭58−44120（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−58318（ＪＰ，Ａ) 特開 昭57−158424（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−273318（ＪＰ，Ａ) 実開 昭57−119842（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭46−9499（ＪＰ，Ｂ１) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) E02D 7/00 - 13/10 E02D 5/22 - 5/74
Claims (2)
- 【請求項１】 地盤の施工基準水平面に回転貫入鋼管杭
の断面に等しい円を想定し、その円の内側に１本ないし
数本の小口径補助杭を打設して支持層近傍まで貫入させ
た後、この円の中心と杭の中心とが一致するようにして
大口径の回転貫入鋼管杭を支持層まで貫入させることを
特徴とする回転貫入鋼管杭の施工方法。 - 【請求項２】 小口径補助杭をねじ接合等により長さ方
向に分離可能に構成し、この小口径補助杭を打設して支
持層近傍まで貫入させた後、先端部分のみを残し、上部
を前記接合点より分離して回収したのち大口径の回転貫
入鋼管杭を支持層まで貫入させることを特徴とする請求
項１記載の回転貫入鋼管杭の施工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3333054A JP3011381B2 (ja) | 1991-12-17 | 1991-12-17 | 回転貫入鋼管杭の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3333054A JP3011381B2 (ja) | 1991-12-17 | 1991-12-17 | 回転貫入鋼管杭の施工方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05163726A JPH05163726A (ja) | 1993-06-29 |
| JP3011381B2 true JP3011381B2 (ja) | 2000-02-21 |
Family
ID=18261754
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3333054A Expired - Lifetime JP3011381B2 (ja) | 1991-12-17 | 1991-12-17 | 回転貫入鋼管杭の施工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3011381B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111255399A (zh) * | 2020-01-15 | 2020-06-09 | 深圳市工勘岩土集团有限公司 | 一种大直径旋挖灌注桩硬岩小钻阵列取芯钻进方法 |
-
1991
- 1991-12-17 JP JP3333054A patent/JP3011381B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05163726A (ja) | 1993-06-29 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2592079B2 (ja) | 小口径鋼管杭 | |
| JP3011381B2 (ja) | 回転貫入鋼管杭の施工方法 | |
| JP3216048B2 (ja) | ねじ込み式鋼管杭 | |
| JP2000136532A (ja) | 回転圧入矢板、及び回転圧入矢板の構築方法 | |
| JP3749505B2 (ja) | 鋼管杭、およびその埋設工法 | |
| JP4202548B2 (ja) | 杭基礎 | |
| JP2000096560A (ja) | ねじ込み式鋼管杭及びねじ込み式鋼管杭の施工方法 | |
| KR0144777B1 (ko) | 나선홈내기용 오거드릴과, 이 오거드릴로 지중 홀의 주벽에 나선홈을 시공하는 방법 및 나선홈에 의해 지지력이 보강된 지중말뚝 | |
| JP3020187B2 (ja) | 埋込み杭工法及びコンクリート杭 | |
| JPS5833148Y2 (ja) | くい | |
| JP2690361B2 (ja) | 杭の建て込み工法 | |
| JPH0626042A (ja) | Ｈ型鋼回転貫入工法及びこれに用いるｈ型鋼 | |
| JP2881501B2 (ja) | 高耐力場所打ちコンクリート杭等の施工方法 | |
| JPH10140583A (ja) | マイクロパイルによる既設構造物基礎の耐震補強工法 | |
| JP3086621U (ja) | 回転貫入拡底鋼管杭 | |
| JP2003336254A (ja) | コンクリートパイル及びこれを使用した基礎構造物の施工法 | |
| JPS63114719A (ja) | 基礎用杭 | |
| JP3724713B2 (ja) | 鋼管杭、およびその埋設工法 | |
| JPS6233775Y2 (ja) | ||
| JPH05272136A (ja) | 回転貫入鋼管杭の施工方法 | |
| JPS64439Y2 (ja) | ||
| JPS64438Y2 (ja) | ||
| JPS61237719A (ja) | 支持杭の埋設工法 | |
| JPH0137529B2 (ja) | ||
| JPS60195221A (ja) | 場所打ち杭 |