JP3011003U - 建築用板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、床材あるいは屋根下地材として適し
た断熱防音特性を有する建築用板を目的とする。 【構成】ベニヤ合板あるいはプラスターボード又はイン
シュレーションボードを基板１とし、この片面に発泡合
成樹脂板３を配し、さらにその上にエアーマット２を一
層あるいは二層積層して一体とした構成であって断熱、
防音、防湿および耐震特性を有する建築用板である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、床材あるいは屋根下地材として適した断熱、防音特性 を有する建築用板に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、建築物に対して断熱、防音の目的で板材間に合成樹脂繊維に よる綿体を介在させることは一般に行われているが、一々綿体を張り ながらの施工では手間と時間を要しているため高価なものとなる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このため床材や屋根下地材としての建築用板としては種々の改良考 案がなされているが、いずれも一長一短であって決定的なものがない 。 そして保温性や耐久性の点を考慮すると高価なものとなる欠点があっ て一般住宅などにおける使用は不向きであった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は屋内の気密保温性を重視するために考案された建築用板で あって、発泡合成樹脂層と空気室を連続させた空気の層により構成さ れた断熱防音層と基板との積層板によって構成された建築用板である 。

【０００５】

【作用】

したがって、このように構成された建築用板は、床材や屋根下地材 として使用した場合に屋内の気密性が保持され、断熱防音性が維持さ れ暖房燃料の節約が約束されると共に耐震性にも優れている。

【０００６】

【実施例】

添付図面により本考案の断熱防音特性を有する建築用板を説明する と、図１は断面図を示すもので、（１）は基板となるベニヤ合板ある いはプラスターボード又はインシュレーションボードであり、（３） はこの基板（１）の片面に貼設する発泡合成樹脂板である。そして、 この上にエアーマット（２）を二層、三層に積層するものである。

【０００７】 このエアーマット（２）は図２に示すように独立した空気室（５） を接合することによって連接一体としたもので、この上にアルミを蒸 着したポリエチレンフィルム（４）を被覆したものである。

【０００８】 この独立した空気室（５）は円形であってもハニカム状であっても よく全体としてはビニール樹脂製である。また発泡合成樹脂板（３） は発泡ポリスチレンや発泡スチロールで形成されている。

【０００９】

【考案の効果】

本考案の断熱防音特性を有する建築用板は、上述の如くベニヤ合板 あるいはプラスターボード又はインシュレーションボード等の基板（ １）と二層三層に重合したエアーマット層（２）との間に発泡合成樹 脂板（３）を介在させたサンドイッチ状の構成であり、断熱保温材と して、また防音材として特に適しており、また振動の吸収もよく床材 あるいは屋根下地材として使用するときは屋内の気密保温性が保たれ ることにより暖房費用の節約が約束される。

【００１０】 また、多雪寒冷地の天井材として使用した場合には屋根上に暖気が 放出されないため屋根上の雪の溶出が少く、ツララや氷塊の軒先への 張出しが見られず、樋や窓ガラスの破損を無くすことができるという 実用上の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 断面図

【図２】 エアーマットの断面図

【符号の説明】

（１）…基板 （２）…エアーマット （３）…発泡合成樹脂板 （４）…アルミ蒸着ポリエチレンフィルム

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ３２Ｂ 27/36 7421−4Ｆ Ｅ０４Ｄ 3/35

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ベニヤ合板あるいはプラスターボードまた
   はインシュレーションボードを基板（１）とし、該基板
   （１）の片面に発泡合成樹脂板（３）を配し、その上に
   独立した空気室（５）を連続して一体としたエアーマッ
   ト（２）、さらにこの上にアルミ蒸着したポリエステル
   フィルム（４）を被覆したエアーマット（２）を積層し
   て一体としたことを特徴とした断熱、防音特性を有する
   建築用板。