JP3010893U - 梱包箱 - Google Patents
梱包箱Info
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- JP3010893U JP3010893U JP1994013683U JP1368394U JP3010893U JP 3010893 U JP3010893 U JP 3010893U JP 1994013683 U JP1994013683 U JP 1994013683U JP 1368394 U JP1368394 U JP 1368394U JP 3010893 U JP3010893 U JP 3010893U
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 軸に巻き取られたフィルム状の被梱包物を非
接触状態で箱体内に格納できるようにし、表面に擦り傷
が生じないようにする。 【構成】 巻き取るフィルム状の被梱包物1の幅より長
く形成された軸2と、この軸2が対向する二面に貫通
し、軸2に直交する方向の最小内径が被梱包物1の最大
巻き取り径より大きく設定された箱体3とを備え、被梱
包物1が巻き取られた軸2を箱体3の対向する二面に貫
通させた状態で格納する。 【効果】 梱包中および輸送中に生じる被梱包物の擦り
傷の発生がなくなるので、製造から納入までの製品の歩
留まりを向上させることができ、製造コストを低減する
ことができる。
接触状態で箱体内に格納できるようにし、表面に擦り傷
が生じないようにする。 【構成】 巻き取るフィルム状の被梱包物1の幅より長
く形成された軸2と、この軸2が対向する二面に貫通
し、軸2に直交する方向の最小内径が被梱包物1の最大
巻き取り径より大きく設定された箱体3とを備え、被梱
包物1が巻き取られた軸2を箱体3の対向する二面に貫
通させた状態で格納する。 【効果】 梱包中および輸送中に生じる被梱包物の擦り
傷の発生がなくなるので、製造から納入までの製品の歩
留まりを向上させることができ、製造コストを低減する
ことができる。
Description
【0001】
本考案は、フィルム状の物品の輸送または保管に利用する。本考案は、集積回 路用の基材となるフィルム状の物品を輸送または保管するために開発されたもの であるが、表面にわずかな傷がつくとその価値が低下するあらゆるフィルム状物 品について利用することができる。
【0002】
従来から、フィルム状物品は製造工程の最終段階で軸に巻き取られて出荷され る。このフィルム状物品を輸送または保管するためには、梱包箱を用いるが、そ の梱包箱との間に擦り傷が発生しないように、梱包箱の内側に柔らかい物質を介 挿させるなどの技術が知られている。
【0003】 また、巻き取られたフィルム状物品の最外層、あるいは最外層およびその隣接 層については、擦り傷が発生して使用できないことを前提として梱包箱に格納さ れていた。
【0004】
集積回路用の基材となるフィルム状物品では、特にその表面に生じる擦り傷や 輸送中に表面に受ける衝撃により品質の劣化が発生しやすいので、輸送に伴う不 良品発生率が高く、輸送コストが上昇することになり、ひいては製品の価格が上 昇する原因となっていた。
【0005】 本考案は、軸に巻き取られたフィルム状の被梱包物を非接触状態で箱体内に格 納し、その表面に擦り傷を生じないようにすることができる梱包箱を提供するこ とを目的とする。
【0006】 本考案は、各面が長方形の箱体構造にすることによって安定した荷積みをでき るようにし、荷崩れによる品質劣化を防止することができる梱包箱を提供するこ とを目的とする。
【0007】 本考案は、箱体をダンボール材により形成し重量を軽減するとともに安価に製 作できる梱包箱を提供することを目的とする。
【0008】 本考案は、箱体をプラスチック材により形成し納入用の通箱として使用できる 梱包箱を提供することを目的とする。
【0009】 本考案は、対向する二面についてその壁面が任意枚数の重ね合せ構造とし、軸 に巻き取られた被梱包材の重量を十分支持できる構造の梱包箱を提供することを 目的とする。
【0010】 本考案は、1枚の展開材料を折り曲げて箱体を形成しながら梱包できるように し、梱包時の接触により生じる擦り傷の発生を防止することができる梱包箱を提 供することを目的とする。
【0011】 本考案は、被梱包物を巻き取る軸を紙製の筒で形成して軽量化をはかるととも に安価に製作できる梱包箱を提供することを目的とする。
【0012】 本考案は、被梱包物を巻き取る軸をプラスチック製の筒で形成し再使用できる 梱包箱を提供することを目的とする。
【0013】
本考案は、軸に巻き取られたフィルム状の被梱包物を非接触状態で梱包するこ とができる梱包材に関するもので、フィルム状の被梱包物を巻き取りそのフィル ム状の被梱包物の幅より長い軸と、この軸が対向する二面に貫通する箱体とを備 え、この箱体の前記軸に直交する方向の最小内径が前記被梱包物の最大巻き取り 径より大きく設定されたことを特徴とする。
【0014】 前記箱体は各面が長方形であることが望ましく、ダンボールまたはプラスチッ ク材により形成することができる。また、前記対向する二面についてその壁面が 複数枚の重ね合せ構造であり、1枚の展開構造を折り曲げて作成されることが望 ましい。さらに、前記軸は紙製またはプラスチック製の筒状に形成することがで きる。
【0015】
フィルム状の被梱包物を巻き取った軸の突出した両端部を各面が長方形で形成 される箱体の両端部に貫通させた状態で格納する。箱体の軸に直交する方向の最 小内径は被梱包物の最大巻き取り径よりも大きく設定されているので、被梱包物 は中空に浮いた状態で支持される。これにより、被梱包物のどの部分も箱体の内 壁に接触することがなくなり、かつ、この箱体を外箱に入れ蓋をすることにより 箱体が傾斜したり、振動が与えられても軸が移動するようなことはなく、したが って、梱包作業中や輸送中に被梱包物に傷をつけることが防止される。
【0016】 また、箱体は各面が長方形の直方体状に形成されるので、運搬あるいは輸送時 に安定した状態で荷積みすることができ、軸が貫通する二つの壁面は複数枚の重 ね合わせ構造であるために変形あるいは破損することなく被梱包物を支持するこ とができる。さらに、箱体は、一枚の展開構造になるように形成されているので 、梱包は折り曲げながら箱体を形成する過程で行われ、解体は展開する過程で行 われるので、被梱包材の箱体への出し入れ作業がなくなり、回りの物体にぶつけ してまうようなことをなくすことができる。
【0017】 箱体はダンボール材あるいはプラスチック材により形成することができ、ダン ボール材を用いた場合は軽量化をはかるとともに、費用を低減することができる 。プラスチック材を用いた場合は納品の通箱として長期間にわたって使用するこ とができる。また、軸も紙製の筒あるいはプラスチック製の筒を用いることがで き、紙製の場合は軽量化をはかり費用を低減することができ、プラスチック製の 場合は回収することにより長期にわたって使用することができる。
【0018】
次に、本考案実施例を図面に基づいて説明する。図1は本考案実施例の構成を 示す斜視図、図2は本考案実施例における箱体の外観形状を示す斜視図、図3は 本考案実施例における被梱包物の外観形状を示す斜視図である。
【0019】 本考案実施例は、フィルム状の被梱包物1を巻き取りそのフィルム状の被梱包 物1の幅より長い軸2と、この軸2が対向する二面AおよびBに貫通する箱体3 とを備え、この箱体3の軸2に直交する方向の最小内径が被梱包物1の最大巻き 取り径より大きく設定される。
【0020】 この箱体3の各面は長方形に形成されるが、面AおよびBにあたる部分は正方 形に形成されてもよい。また、対向する二面AおよびBについてはその壁面が重 ね合わせ構造であり、この重ね合わせは任意枚数の重ね合せを選択することがで きるが、本実施例では四重構造の箱体3について説明する。
【0021】 箱体3の材料にはダンボール材、またはプラスチック材が用いられる。ダンボ ール材を用いる場合は、材料費および型の製作費を安くすることはできるが、梱 包箱としては使い捨てになる。また、プラスチック材を用いる場合は、材料費お よび型の製作費がかさむが、長期間にわたって通箱として使用することができる 。
【0022】 軸2には、紙製の筒またはプラスチック製の筒が用いられる。紙製の筒の場合 は、箱体3同様に材料費および型の製作費を安くすることはできるが使い捨てに なる。また、プラスチック製の筒の場合は、材料費および型の製作費はかさむが 、回収することによって長期間にわたり再使用することができる。
【0023】 図4は本考案実施例における箱体の展開状態を示す図である。このように箱体 3は1枚の展開構造になるように形成され、これを折り曲げることによって梱包 箱が作成される。展開構造には本実施例で示した展開形状以外に種々考えられる が、材料取りおよび折り曲げ手順を考慮した場合に図4に示す形状が望ましい。
【0024】 箱体3は、それぞれ左右に壁面A1およびB1、A2およびB2、A3および B3、A4およびB4を有する外周面C1、C2、C3、C4が連続して配置さ れ、外周面C4には折り込み部C5が設けられる。また、各壁面A1、A2、A 3、A4、およびB1、B2、B3、B4には折り曲げ形成されたときに、その 軸心が一致するように軸2を貫通させる穴3aがそれぞれ設けられる。図4中、 破線の部分は折り曲げ部を示す。
【0025】 ここで、被梱包物1の梱包を順を追って説明する。本考案による梱包箱を用い た被梱包物1の梱包は、あらかじめ梱包箱を形成しておき、そこに被梱包物を格 納するのではなく、箱体3を折り曲げて梱包箱を形成しながら被梱包物を格納す るところに特徴がある。
【0026】 まず、図4に示す展開状の箱体3を作業台上に展開した状態で載置し、図5に 示すように外周面C1を直角に折り曲げ、さらに壁面A1を内側に90度折り曲 げて、穴3aに軸2の一方の端部を貫通させる。このとき軸2の他方の端部は手 または台により支持しておき、続いて壁面B1を内側に90度折り曲げて、支持 していた軸2の端部を穴3aに貫通させる。この状態で被梱包物1は壁面A1お よびB1によって中空に支持される。
【0027】 次に、外周面C2を下面のまま、外周面C3を直角に折り曲げ、さらに壁面A 3およびB3を内側に90度に折り曲げてそれぞれの穴3aを軸に貫通させる。 この状態では図6に示すように外周面C2が下面になっていて、ここで外周面C 4を直角に折り曲げ折り込み部C5を外周面C1の内側に差し込む。続いて壁面 A4およびB4を内側に90度折り曲げ、それぞれの穴3aを軸2に貫通させる 。同様に壁面A2およびB2を内側に90度に折り曲げてそれぞれの穴3aを軸 2に貫通させる。
【0028】 これにより、被梱包物1は、どの部分も触れられることなく図1に示すように 中空に支持された状態で箱体3内に格納される。
【0029】 さらに、被梱包物1を箱体3内に格納された状態で外箱4に入れ、蓋を閉じる ことにより、軸2の貫通穴をふさぐことができ、軸2が左右に移動することが阻 止される。したがって、箱体3がどのような状態におかれても被梱包物1はその 内径と非接触状態で格納され、輸送中に擦り傷を受けるようなことはない。
【0030】 被梱包物1を取り出すときは、前述した手順による作業を逆に行えば、被梱包 物1に触れることなく取り出すことができる。
【0031】 本実施例では、壁面AおよびBを四重構造としたが、二重構造あるいは三重構 造にする場合には、図5に示す壁面A1〜A4およびB1〜B4のうちの一対あ るいは二対を取り除いた形状にすれば所望の壁面構造を得ることができる。
【0032】
以上説明したように本考案によれば、フィルム状の被梱包物をその表面に接触 することなく箱体内の中空に支持された状態で格納することができ、これにより その表面に擦り傷が生じることを皆無にすることができる効果がある。また、箱 体内の中空に支持された状態は、箱体が傾斜した状態におかれたり、強い振動あ るいは衝撃を受けても、箱体が潰されない限り維持されるので、運搬あるいは輸 送中に被梱包物の品質を低下させるようなことは回避される。
【0033】 本考案は電気回路用、集積回路用の基板に実施してきわめて有用である。
【図1】本考案実施例の構成を示す斜視図。
【図2】本考案実施例における箱体の外観形状を示す斜
視図。
視図。
【図3】本考案実施例における被梱包物の外観形状を示
す斜視図。
す斜視図。
【図4】本考案実施例における箱体の展開状態を示す
図。
図。
【図5】本考案実施例における梱包過程を説明する図。
【図6】本考案実施例における梱包過程を説明する図。
【図7】本考案実施例における外箱による梱包を説明す
る図。
る図。
1 被梱包物 2 軸 3a 穴 3 箱体 4 外箱
Claims (9)
- 【請求項1】 フィルム状の被梱包物を巻き取りそのフ
ィルム状の被梱包物の幅より長い軸と、この軸が対向す
る二面に貫通する箱体とを備え、この箱体の前記軸に直
交する方向の最小内径が前記被梱包物の最大巻き取り径
より大きく設定された梱包箱。 - 【請求項2】 この箱体は各面が長方形である請求項1
記載の梱包箱。 - 【請求項3】 この箱体はダンボール材により形成され
た請求項2記載の梱包箱。 - 【請求項4】 この箱体はプラスチック材により形成さ
れた請求項2記載の梱包箱。 - 【請求項5】 前記対向する二面についてその壁面が重
ね合わせ構造である請求項2ないし4のいずれかに記載
の梱包箱。 - 【請求項6】 前記対向する二面についてその壁面が複
数枚の重ね合わせ構造である請求項5記載の梱包箱。 - 【請求項7】 箱体は1枚の展開構造を折り曲げて作成
される請求項5または6記載の梱包箱。 - 【請求項8】 前記軸は紙製の筒である請求項1ないし
7のいずれかに記載の梱包箱。 - 【請求項9】 前記軸はプラスチック製の筒である請求
項1ないし7のいずれかに記載の梱包箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994013683U JP3010893U (ja) | 1994-11-07 | 1994-11-07 | 梱包箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994013683U JP3010893U (ja) | 1994-11-07 | 1994-11-07 | 梱包箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3010893U true JP3010893U (ja) | 1995-05-09 |
Family
ID=43146642
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994013683U Expired - Lifetime JP3010893U (ja) | 1994-11-07 | 1994-11-07 | 梱包箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3010893U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004014761A1 (ja) * | 2002-08-09 | 2004-02-19 | Tapicco. Co.,Ltd. | 原反ロール用梱包箱及び原反ロール梱包製品 |
-
1994
- 1994-11-07 JP JP1994013683U patent/JP3010893U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004014761A1 (ja) * | 2002-08-09 | 2004-02-19 | Tapicco. Co.,Ltd. | 原反ロール用梱包箱及び原反ロール梱包製品 |
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