JP3010863B2 - 風呂気泡発生装置 - Google Patents
風呂気泡発生装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は強制循環して浴槽に戻る
浴槽水に空気を混合し、浴槽内に気泡流を生じる風呂気
泡発生装置に係る。
浴槽水に空気を混合し、浴槽内に気泡流を生じる風呂気
泡発生装置に係る。
【０００２】
【従来の技術】従来の風呂気泡発生装置は、例えば図３
に示すように浴槽１に接続された気泡発生器２は、浴槽
１の水を循環するポンプ６と風呂の往き管３及び風呂の
戻り管４で接続され、更に気泡発生の制御を行う制御弁
７とがエアー管５で接続されている。
に示すように浴槽１に接続された気泡発生器２は、浴槽
１の水を循環するポンプ６と風呂の往き管３及び風呂の
戻り管４で接続され、更に気泡発生の制御を行う制御弁
７とがエアー管５で接続されている。
【０００３】そして気泡を発生させたいときは、ポンプ
６を運転して浴槽１の水を循環させ、併せて制御弁７を
ＯＮする。戻り管４からの循環水が気泡発生器２に戻っ
てきてベンチュリ噴射口Ｆから勢い良く水流を放出する
と、負圧室Ｖは水流のエゼクター作用による誘引力によ
り大気圧より若干（最大５０cmＡｑ）の負圧を発生す
る。この負圧によりエアー管５の先端Ａから吸入された
空気が前記水流に混じり、浴槽１内へ気泡流として噴射
される。浴槽１の水の循環のみで気泡が不要のときは、
制御弁７をＯＦＦさせれば気泡は発生しなくなる。循環
を停止するときはポンプ６を停止させる。
６を運転して浴槽１の水を循環させ、併せて制御弁７を
ＯＮする。戻り管４からの循環水が気泡発生器２に戻っ
てきてベンチュリ噴射口Ｆから勢い良く水流を放出する
と、負圧室Ｖは水流のエゼクター作用による誘引力によ
り大気圧より若干（最大５０cmＡｑ）の負圧を発生す
る。この負圧によりエアー管５の先端Ａから吸入された
空気が前記水流に混じり、浴槽１内へ気泡流として噴射
される。浴槽１の水の循環のみで気泡が不要のときは、
制御弁７をＯＦＦさせれば気泡は発生しなくなる。循環
を停止するときはポンプ６を停止させる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た構成では、気泡運転を停止したときに、エアー管５の
中の空気には制御弁７がＯＦＦするとともに、運転によ
る負圧に加えて浴槽水位Ｈ0 の圧力がかかり、体積が減
少して浴槽１の水がエアー管５の中に逆流してくる。
た構成では、気泡運転を停止したときに、エアー管５の
中の空気には制御弁７がＯＦＦするとともに、運転によ
る負圧に加えて浴槽水位Ｈ0 の圧力がかかり、体積が減
少して浴槽１の水がエアー管５の中に逆流してくる。
【０００５】その逆流する量が少くてもエアー管５の配
管の引き廻し方で一度上がった配管が下に距離Ｌだけ下
り、いわゆる鳥居配管となって浴槽１の逆流水が溜ま
り、次に気泡運転を行ったとき気泡発生器２の吸引力
（負圧力）では、Ｌ＞５０cmのときエアー管５に溜まっ
た逆流水を排出し切れず、気泡が発生しないという問題
点が生じた。また、この配管を禁止することにより、配
管の引廻しに自由度が無くなり、配管施行が困難化する
問題も生じてきた。
管の引き廻し方で一度上がった配管が下に距離Ｌだけ下
り、いわゆる鳥居配管となって浴槽１の逆流水が溜ま
り、次に気泡運転を行ったとき気泡発生器２の吸引力
（負圧力）では、Ｌ＞５０cmのときエアー管５に溜まっ
た逆流水を排出し切れず、気泡が発生しないという問題
点が生じた。また、この配管を禁止することにより、配
管の引廻しに自由度が無くなり、配管施行が困難化する
問題も生じてきた。
【０００６】そこで、本発明はエア吸入管を任意に配管
ができる配管施行性に優れた風呂気泡発生装置を提供す
る。
ができる配管施行性に優れた風呂気泡発生装置を提供す
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】そして、上記目的を達成
するために、本発明による風呂気泡発生装置の第１の手
段は、浴槽に外部から接続して浴槽水を循環する循環路
と、浴槽水が循環路から戻る浴槽の取付口に設け、通過
水流のエゼクター作用により大気圧より低い負圧を誘引
する負圧発生室および負圧発生室を外部と連通するエア
管接続口を有した気泡発生器と、エア管接続口に配管し
て他端を大気開放するエア吸入管と、エア管接続口に近
いエア吸入管に介在してエア管接続口に対して下り勾配
を有し、浴槽水の循環運転停止によりエア吸入管に作用
する浴槽水頭に基づくエア吸入管内空気の体積減少量と
同等以上の容積を保有した逆流防止手段と、エア吸入管
の大気開放端近辺に配置して空気の通過を調節するエア
制御弁と、前記循環路に介在して浴槽水を循環するポン
プを備え、気泡発生器が誘引する負圧に相当する水頭と
比較し、少くともエア吸入管の一部が気泡発生器より下
に位置する位置差が大となる配管条件に対応したもので
ある。
するために、本発明による風呂気泡発生装置の第１の手
段は、浴槽に外部から接続して浴槽水を循環する循環路
と、浴槽水が循環路から戻る浴槽の取付口に設け、通過
水流のエゼクター作用により大気圧より低い負圧を誘引
する負圧発生室および負圧発生室を外部と連通するエア
管接続口を有した気泡発生器と、エア管接続口に配管し
て他端を大気開放するエア吸入管と、エア管接続口に近
いエア吸入管に介在してエア管接続口に対して下り勾配
を有し、浴槽水の循環運転停止によりエア吸入管に作用
する浴槽水頭に基づくエア吸入管内空気の体積減少量と
同等以上の容積を保有した逆流防止手段と、エア吸入管
の大気開放端近辺に配置して空気の通過を調節するエア
制御弁と、前記循環路に介在して浴槽水を循環するポン
プを備え、気泡発生器が誘引する負圧に相当する水頭と
比較し、少くともエア吸入管の一部が気泡発生器より下
に位置する位置差が大となる配管条件に対応したもので
ある。
【０００８】また、本発明の第２の手段は、中心軸を略
垂直としてコイル状に巻付加工する管材により逆流防止
手段を構成したことを特徴とするものである。
垂直としてコイル状に巻付加工する管材により逆流防止
手段を構成したことを特徴とするものである。
【０００９】さらに、本発明の第３の手段は、浴槽の溢
水端より上に逆流防止手段の少くとも上端を位置させた
ことを特徴とするものである。
水端より上に逆流防止手段の少くとも上端を位置させた
ことを特徴とするものである。
【００１０】
【作用】上記第１の手段により本発明の風呂気泡発生装
置は、エア吸入管をエア管接続口に配管接続し、その後
は配管施行が容易なように鳥居配管となる凹凸部を有し
て自由に配管を引廻しても、循環運転停止後の浴槽水頭
がエア配管内の空気を圧縮する収縮量よりも逆流防止手
段の容積が同等以上あり、浴槽から逆流防止手段より先
のエア吸入管への浴槽水の逆流による侵入を防止でき
る。
置は、エア吸入管をエア管接続口に配管接続し、その後
は配管施行が容易なように鳥居配管となる凹凸部を有し
て自由に配管を引廻しても、循環運転停止後の浴槽水頭
がエア配管内の空気を圧縮する収縮量よりも逆流防止手
段の容積が同等以上あり、浴槽から逆流防止手段より先
のエア吸入管への浴槽水の逆流による侵入を防止でき
る。
【００１１】また、上記第２の手段により本発明は、逆
流防止手段に管材を使用するとき、浴槽の高さ方向に略
垂直にコイル状に巻き付け加工した管材で逆流防止手段
を構成することにより、高さを抑制して縦方向の設置ス
ペースが限定される設置ケースに対応できる。
流防止手段に管材を使用するとき、浴槽の高さ方向に略
垂直にコイル状に巻き付け加工した管材で逆流防止手段
を構成することにより、高さを抑制して縦方向の設置ス
ペースが限定される設置ケースに対応できる。
【００１２】さらに、上記第３の手段により本発明は、
運転停止時にエア制御弁が閉弁しないとき、浴槽水面の
位置まで浴槽水が逆流してエア止め手段に侵入しても、
逆流防止手段から出てエア吸入管内まで侵入せず、運転
再開時には気泡発生器の負圧によって侵入水を浴槽に戻
し、再循環運転が可能となる。
運転停止時にエア制御弁が閉弁しないとき、浴槽水面の
位置まで浴槽水が逆流してエア止め手段に侵入しても、
逆流防止手段から出てエア吸入管内まで侵入せず、運転
再開時には気泡発生器の負圧によって侵入水を浴槽に戻
し、再循環運転が可能となる。
【００１３】
【実施例】以下、本発明による風呂気泡発生装置の実施
例について、図面を参照しながら説明する。
例について、図面を参照しながら説明する。
【００１４】（実施例１）図１は本発明の一実施例を示
し、浴槽１の取付口１ａに気泡発生器２を固定し、循環
路としての往き管３と戻り管４を気泡発生器２に配管接
続し、往き管３と戻り管４の他端は循環器１１に接続す
る。循環器１１は浴槽水を強制循環するポンプ６および
加熱昇温する加熱器１０、エア吸入管５の開放端１２の
手前に介在させて空気の通過を調節するエア制御弁７を
備え、２階に設置した浴槽１よりも低い位置の地上に配
置する。エア吸入管５は戻り管４等と一緒に束ねられて
配管され、気泡発生器２のエア管接続口９に接続され
る。気泡発生器２はポンプ６に循環されて浴槽１内にベ
ンチュリ噴射口Ｆから勢い良く水流を噴出し、この水流
がエゼクター作用により負圧室Ｖに大気圧より低い負圧
（最大約５０cmＡｑ）を発生し、この負圧はエア吸入管
５の開放端１２から空気を吸入し、浴槽１には空気と戻
り水の混合した気泡流が噴射される。
し、浴槽１の取付口１ａに気泡発生器２を固定し、循環
路としての往き管３と戻り管４を気泡発生器２に配管接
続し、往き管３と戻り管４の他端は循環器１１に接続す
る。循環器１１は浴槽水を強制循環するポンプ６および
加熱昇温する加熱器１０、エア吸入管５の開放端１２の
手前に介在させて空気の通過を調節するエア制御弁７を
備え、２階に設置した浴槽１よりも低い位置の地上に配
置する。エア吸入管５は戻り管４等と一緒に束ねられて
配管され、気泡発生器２のエア管接続口９に接続され
る。気泡発生器２はポンプ６に循環されて浴槽１内にベ
ンチュリ噴射口Ｆから勢い良く水流を噴出し、この水流
がエゼクター作用により負圧室Ｖに大気圧より低い負圧
（最大約５０cmＡｑ）を発生し、この負圧はエア吸入管
５の開放端１２から空気を吸入し、浴槽１には空気と戻
り水の混合した気泡流が噴射される。
【００１５】エア吸入管５のエア管接続口９に近接した
箇所には、逆流防止手段としての逆流防止器８を介設す
る。逆流防止器８は浴槽１の高さ方向にコイル状に巻付
け加工し、ステンレス管等により構成し、縦方向を圧縮
して高さ方向の設置スペースが不足する、例えば出窓下
等の設置ケースに適応できる。循環器１１は加熱器１０
が不要で燃料配管（図示していない）等との接続が不要
なとき等には、浴槽１と同じ階上またはそれ以上の屋根
上等、図の２点鎖線で示す位置に循環器１１ａとして設
置することもある。往き管３、戻り管４、エア吸入管５
は気泡発生器２と循環器１１の間を長い配管長を有する
が、鳥居配管部等の屈曲部を設けても良く、自由な施行
で配管する。
箇所には、逆流防止手段としての逆流防止器８を介設す
る。逆流防止器８は浴槽１の高さ方向にコイル状に巻付
け加工し、ステンレス管等により構成し、縦方向を圧縮
して高さ方向の設置スペースが不足する、例えば出窓下
等の設置ケースに適応できる。循環器１１は加熱器１０
が不要で燃料配管（図示していない）等との接続が不要
なとき等には、浴槽１と同じ階上またはそれ以上の屋根
上等、図の２点鎖線で示す位置に循環器１１ａとして設
置することもある。往き管３、戻り管４、エア吸入管５
は気泡発生器２と循環器１１の間を長い配管長を有する
が、鳥居配管部等の屈曲部を設けても良く、自由な施行
で配管する。
【００１６】以上の構成に基き、浴槽１の水がエア吸入
管５側へ逆流してゆく動作について説明する。気泡運転
中はエア吸入管５及びエア止め器８の中の圧力は大気圧
より低く、負圧室Ｖの圧力が負圧となっている。気泡運
転を停止したときは、ポンプ６とエア制御弁７がＯＦＦ
して気泡発生が停止する。このとき、エア吸入管５と逆
流防止器８の中の空気は、運転中の負圧に加えて浴槽１
の水頭圧ＨｍＡｑが掛って圧縮され、この圧縮分だけ浴
槽水が逆流防止器８へ逆流し、負圧室Ｖを経由して侵入
する。
管５側へ逆流してゆく動作について説明する。気泡運転
中はエア吸入管５及びエア止め器８の中の圧力は大気圧
より低く、負圧室Ｖの圧力が負圧となっている。気泡運
転を停止したときは、ポンプ６とエア制御弁７がＯＦＦ
して気泡発生が停止する。このとき、エア吸入管５と逆
流防止器８の中の空気は、運転中の負圧に加えて浴槽１
の水頭圧ＨｍＡｑが掛って圧縮され、この圧縮分だけ浴
槽水が逆流防止器８へ逆流し、負圧室Ｖを経由して侵入
する。
【００１７】この空気の圧縮分について述べると、エア
吸入管５のエア制御弁７と負圧室Ｖとの間の空気は閉じ
込められた状態にあり、周知のボイルシャールの法則に
従って圧力に応じて体積を変化する。つまり、この閉じ
込められた空気を収納する容積（運転中の空気の体積に
等しい）をｖ0 とし、運転中の空気圧ｐ0 および空気の
温度をＴ0 とし、運転停止後の空気の容積をｖ、空気に
印加される圧力をｐ、温度をＴとしたとき、ｐ0 ×ｖ0
／Ｔ0 ＝ｐ×ｖ／Ｔの関係式が成立する。そして、空気
圧ｐ0 は大気圧を約１Kg/cm2＝1,０００gr/cm2として運
転中の負圧室Ｖで誘引される負圧を約５０cmＡｑ＝５０
gr/cm2とすると、ｐ0 ＝1,０００＋５０＝1,０５０（gr
/cm2）となる。また、停止後の空気には、ｐ＝1,０００
＋ＨｍＡｑの圧力が印加され、このＨｍＡｑは浴槽１の
水面からエア制御弁７に到る位置水頭である。
吸入管５のエア制御弁７と負圧室Ｖとの間の空気は閉じ
込められた状態にあり、周知のボイルシャールの法則に
従って圧力に応じて体積を変化する。つまり、この閉じ
込められた空気を収納する容積（運転中の空気の体積に
等しい）をｖ0 とし、運転中の空気圧ｐ0 および空気の
温度をＴ0 とし、運転停止後の空気の容積をｖ、空気に
印加される圧力をｐ、温度をＴとしたとき、ｐ0 ×ｖ0
／Ｔ0 ＝ｐ×ｖ／Ｔの関係式が成立する。そして、空気
圧ｐ0 は大気圧を約１Kg/cm2＝1,０００gr/cm2として運
転中の負圧室Ｖで誘引される負圧を約５０cmＡｑ＝５０
gr/cm2とすると、ｐ0 ＝1,０００＋５０＝1,０５０（gr
/cm2）となる。また、停止後の空気には、ｐ＝1,０００
＋ＨｍＡｑの圧力が印加され、このＨｍＡｑは浴槽１の
水面からエア制御弁７に到る位置水頭である。
【００１８】空気の圧縮量Δｖは、Δｖ＝ｖ0 −ｖ＝ｖ
0 ｛１−（ｐ0 ／ｐ）×（Ｔ／Ｔ0 ）｝となり、圧縮率
αv は、αv ＝Δｖ／ｖ0 ＝１−（ｐ0 ／ｐ）×（Ｔ／
Ｔ0 ）となる。そして、上記圧力ｐ0 ，ｐの両式を代入
すると、αv ＝１−（1,０５０／1,０００＋ＨｍＡｑ）
×（Ｔ／Ｔ0 ）の関係式ができる。今、温度ＴとＴ0 は
変化が無いものとし、水頭圧ＨｍＡｑとして熱源器１１
と浴槽１の設置階が異なるため、Ｈ≒３.0ｍ＝３００gr
/cm2となる。そして、αv ＝１−1,０５０／1,３００≒
０.2０となり、空気は運転の停止後に約２０％の圧縮を
受ける。このような設置事例は、最近の２世帯や３世帯
用の住宅に多く、商品は設置性の良い地上に設置するの
が通例となっている。
0 ｛１−（ｐ0 ／ｐ）×（Ｔ／Ｔ0 ）｝となり、圧縮率
αv は、αv ＝Δｖ／ｖ0 ＝１−（ｐ0 ／ｐ）×（Ｔ／
Ｔ0 ）となる。そして、上記圧力ｐ0 ，ｐの両式を代入
すると、αv ＝１−（1,０５０／1,０００＋ＨｍＡｑ）
×（Ｔ／Ｔ0 ）の関係式ができる。今、温度ＴとＴ0 は
変化が無いものとし、水頭圧ＨｍＡｑとして熱源器１１
と浴槽１の設置階が異なるため、Ｈ≒３.0ｍ＝３００gr
/cm2となる。そして、αv ＝１−1,０５０／1,３００≒
０.2０となり、空気は運転の停止後に約２０％の圧縮を
受ける。このような設置事例は、最近の２世帯や３世帯
用の住宅に多く、商品は設置性の良い地上に設置するの
が通例となっている。
【００１９】圧縮率を２０％とすると、配管長と配管径
よりエア吸入管５内の容積ｖ0 を求め、設置による位置
水頭Ｈを計測すると体積圧縮量Δｖは容易に求まる。そ
して、逆流防止器８の容積はこの圧縮量Δｖに若干の安
全率を乗じて積算できる。循環器１１ａを設置したとき
には、圧力ｐ1 はｐ1 ≒1,０００＋Ｈ0 Ａｑとなり水頭
圧Ｈ0 が小さくなるだけ圧縮量Δｖ1 も少くなる。こう
して、逆流防止器５が浴槽水のエア吸入管５内への侵入
を防止でき、図のＬで示す配管を作っても逆流水による
循環運転に対する支障を排除できる。
よりエア吸入管５内の容積ｖ0 を求め、設置による位置
水頭Ｈを計測すると体積圧縮量Δｖは容易に求まる。そ
して、逆流防止器８の容積はこの圧縮量Δｖに若干の安
全率を乗じて積算できる。循環器１１ａを設置したとき
には、圧力ｐ1 はｐ1 ≒1,０００＋Ｈ0 Ａｑとなり水頭
圧Ｈ0 が小さくなるだけ圧縮量Δｖ1 も少くなる。こう
して、逆流防止器５が浴槽水のエア吸入管５内への侵入
を防止でき、図のＬで示す配管を作っても逆流水による
循環運転に対する支障を排除できる。
【００２０】（実施例２）次に、図２は本発明の他の実
施例を示し、気泡発生器２のエア管接続口９から浴槽１
の溢水端１３より更に上に、距離Ｓを有した点Ｘに到る
直管状の逆流防止器１４を備え、点Ｘにはエア吸入管５
を接続する。この逆流防止器１４の材料はエア吸入管５
と同一材料を用いて、エア吸入管５の一部として逆流防
止器１４を構成してもよい。
施例を示し、気泡発生器２のエア管接続口９から浴槽１
の溢水端１３より更に上に、距離Ｓを有した点Ｘに到る
直管状の逆流防止器１４を備え、点Ｘにはエア吸入管５
を接続する。この逆流防止器１４の材料はエア吸入管５
と同一材料を用いて、エア吸入管５の一部として逆流防
止器１４を構成してもよい。
【００２１】この逆流防止器１４の特徴は、図からも明
らかなように、縦方向に長いが横方向の占有スペースが
前実施例よりも小さく、浴槽１の気泡発生器２の取付前
面のスペースが狭いときに特に有効となる。もう一つの
特徴として、例えばエア制御弁７が開弁状態でロックし
たり、あるいはごみ噛み等により閉止機能を失ったと
き、エア管接続口９とエア制御弁７間の空気が密閉状態
を失い、大気開放状態となる。すると、運転停止後には
逆流防止器１４には浴槽水面からの水頭圧Ｈ0 が印加さ
れ、浴槽水は容易に逆流防止器１４内部の空気を押し、
開放端１２からエア吸入管５内の空気を大気中に押し出
し、代って浴槽水面Ｒまで逆流防止器１４内に侵入す
る。
らかなように、縦方向に長いが横方向の占有スペースが
前実施例よりも小さく、浴槽１の気泡発生器２の取付前
面のスペースが狭いときに特に有効となる。もう一つの
特徴として、例えばエア制御弁７が開弁状態でロックし
たり、あるいはごみ噛み等により閉止機能を失ったと
き、エア管接続口９とエア制御弁７間の空気が密閉状態
を失い、大気開放状態となる。すると、運転停止後には
逆流防止器１４には浴槽水面からの水頭圧Ｈ0 が印加さ
れ、浴槽水は容易に逆流防止器１４内部の空気を押し、
開放端１２からエア吸入管５内の空気を大気中に押し出
し、代って浴槽水面Ｒまで逆流防止器１４内に侵入す
る。
【００２２】しかし、点Ｘが浴槽１の溢水端１３よりも
上に位置し、逆流してきた侵入水はエア吸入管５内には
到達しない。家庭用の浴槽１は張水水位ＨBで約５０cm
程度であり、水頭圧Ｈ0 はこの気泡発生器２の負圧（約
５０cmＡｑ）より小さくなっている。
上に位置し、逆流してきた侵入水はエア吸入管５内には
到達しない。家庭用の浴槽１は張水水位ＨBで約５０cm
程度であり、水頭圧Ｈ0 はこの気泡発生器２の負圧（約
５０cmＡｑ）より小さくなっている。
【００２３】そこで、循環運転を再開すると、気泡発生
器２が負圧室Ｖに誘引する負圧により前記侵入水を迅速
に浴槽内へ戻し、気泡噴流を作ることができる。
器２が負圧室Ｖに誘引する負圧により前記侵入水を迅速
に浴槽内へ戻し、気泡噴流を作ることができる。
【００２４】なお、逆流防止器１４は図のように直管状
でなく、エア管接続口９から点Ｘに向けて上り勾配を備
えておればよく、わん曲したり、Ｓ字状に蛇行したり、
傾斜した直管等であっても同一の効果が期待できる。
でなく、エア管接続口９から点Ｘに向けて上り勾配を備
えておればよく、わん曲したり、Ｓ字状に蛇行したり、
傾斜した直管等であっても同一の効果が期待できる。
【００２５】また、浴槽１の寸法ＨB が大きく、水頭圧
Ｈ0 も大きくなるときは、気泡発生器２の負圧誘引力を
大きく設計して対応すればよい。点Ｘを浴槽１の溢水端
１３上に余り出したくなければ、逆流防止器１４の内径
を大きくすればよい。
Ｈ0 も大きくなるときは、気泡発生器２の負圧誘引力を
大きく設計して対応すればよい。点Ｘを浴槽１の溢水端
１３上に余り出したくなければ、逆流防止器１４の内径
を大きくすればよい。
【００２６】さらに、ポンプ６は必ずしもエア制御弁７
と同一箇所になく、気泡発生器２の近辺にあってもよ
い。
と同一箇所になく、気泡発生器２の近辺にあってもよ
い。
【００２７】
【発明の効果】以上に説明にしたように、本発明の風呂
気泡発生装置の請求項１では、気泡発生器の吸引空気を
調節するエア制御弁を気泡発生器から離れた位置に設置
し、エア吸入管内の空気収納容積が大きいとき、浴槽水
の循環運転停止によるエア吸入管側への逆流を逆流防止
手段内で阻止することにより、エア吸入管の配管引廻し
に凹凸形状を有し、凹部と気泡発生器の間隔が気泡発生
器の誘引する負圧力相当以上あっても循環運転に影響し
ない、容易な配管施行を実現できる。
気泡発生装置の請求項１では、気泡発生器の吸引空気を
調節するエア制御弁を気泡発生器から離れた位置に設置
し、エア吸入管内の空気収納容積が大きいとき、浴槽水
の循環運転停止によるエア吸入管側への逆流を逆流防止
手段内で阻止することにより、エア吸入管の配管引廻し
に凹凸形状を有し、凹部と気泡発生器の間隔が気泡発生
器の誘引する負圧力相当以上あっても循環運転に影響し
ない、容易な配管施行を実現できる。
【００２８】また、本発明の請求項２では、逆流防止手
段に管材を使用するとき、浴槽の高さ方向を中心軸とし
てコイル状に巻き付け加工して逆流防止手段を構成する
ことにより、高さを抑制して縦方向の設置スペースが限
定される設置ケースに対応できる。
段に管材を使用するとき、浴槽の高さ方向を中心軸とし
てコイル状に巻き付け加工して逆流防止手段を構成する
ことにより、高さを抑制して縦方向の設置スペースが限
定される設置ケースに対応できる。
【００２９】さらに、本発明の請求項３では、運転停止
時にエア制御弁の閉止機能に支障を来したとき、逆流防
止手段内で浴槽水の逆流を阻止することにより、運転再
開時には気泡発生器が誘引する負圧によって逆流した浴
槽水を浴槽に戻すことができ、再循環運転を継続でき
る。
時にエア制御弁の閉止機能に支障を来したとき、逆流防
止手段内で浴槽水の逆流を阻止することにより、運転再
開時には気泡発生器が誘引する負圧によって逆流した浴
槽水を浴槽に戻すことができ、再循環運転を継続でき
る。
【図１】本発明の風呂気泡発生装置の一実施例を示す構
成図
成図
【図２】本発明の他の実施例を示す構成図
【図３】従来例を示す構成図
１ 浴槽 ２ 気泡発生器 ５ エア吸入管 ７ エア制御弁 ８ 逆流防止器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61H 23/00 520 A47K 3/00
Claims (3)
- 【請求項１】浴槽に外部から接続して浴槽水を循環する
循環路と、浴槽水が循環路から戻る浴槽の取付口に設
け、通過水流のエゼクター作用により大気圧より低い負
圧を誘引する負圧発生室および負圧発生室を外部と連通
するエア管接続口を有した気泡発生器と、エア管接続口
に配管して他端を大気開放するエア吸入管と、エア管接
続口に近いエア吸入管に介在してエア管接続口に対して
下り勾配を有し、浴槽水の循環運転停止によりエア吸入
管に作用する浴槽水頭に基づくエア吸入管内空気の体積
減少量と同等以上の容積を保有した逆流防止手段と、エ
ア吸入管の大気開放端近辺に配置して空気の通過を調節
するエア制御弁と、前記循環路に介在して浴槽水を循環
するポンプを備え、気泡発生器が誘引する負圧に相当す
る水頭と比較し、少くともエア吸入管の一部が気泡発生
器より下に位置する位置差が大となる配管条件に対応し
た風呂気泡発生装置。 - 【請求項２】中心軸を略垂直としてコイル状に巻付加工
する管材により逆流防止手段を構成したことを特徴とす
る請求項１記載の風呂気泡発生装置。 - 【請求項３】浴槽の溢水端より上に逆流防止手段の少く
とも上端を位置させたことを特徴とする請求項１記載の
風呂気泡発生装置。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP3322687A JP3010863B2 (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | 風呂気泡発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3322687A JP3010863B2 (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | 風呂気泡発生装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05154182A JPH05154182A (ja) | 1993-06-22 |
| JP3010863B2 true JP3010863B2 (ja) | 2000-02-21 |
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ID=18146500
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3322687A Expired - Fee Related JP3010863B2 (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | 風呂気泡発生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3010863B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111497788A (zh) * | 2015-06-30 | 2020-08-07 | 株式会社小糸制作所 | 异物去除装置及具备该异物去除装置的车辆 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008237259A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Matsushita Electric Works Ltd | 循環式浴槽 |
-
1991
- 1991-12-06 JP JP3322687A patent/JP3010863B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111497788A (zh) * | 2015-06-30 | 2020-08-07 | 株式会社小糸制作所 | 异物去除装置及具备该异物去除装置的车辆 |
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| JPH05154182A (ja) | 1993-06-22 |
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