JP3010811B2 - イオンビームスパッタリング装置 - Google Patents

イオンビームスパッタリング装置

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JP3010811B2
JP3010811B2 JP3199715A JP19971591A JP3010811B2 JP 3010811 B2 JP3010811 B2 JP 3010811B2 JP 3199715 A JP3199715 A JP 3199715A JP 19971591 A JP19971591 A JP 19971591A JP 3010811 B2 JP3010811 B2 JP 3010811B2
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ion beam
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一彦 入澤
紀夫 岡本
登 山原
一 橋本
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はイオンビームスパッタリ
ング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】イオンビームスパッタリング装置は、イ
オンビームを所定物質からなるターゲットに放射し、そ
れによってターゲットから放出されるスパッタ粒子を基
体表面に付着させることで、基体上に各種機能を有する
膜を形成するものであり、基体上に機能性薄膜を形成す
ることが要求される各種分野において利用されている。
【0003】この装置は概ね図7に示す構造をしてい
る。すなわち、スパッタリング処理チャンバ1内にター
ゲット8を所定角度で設置するとともに該チャンバにイ
オン源6を付設し、さらにチャンバ1にロードロック室
3を連設したものである。チャンバ1及びロードロック
室3は図示しない真空排気装置により所定の真空状態に
維持できるようになっており、チャンバ1とロードロッ
ク室3の間にはゲートバルブ2が設けられている。
【0004】被処理基体5はゲートバルブ2を閉じた状
態でロードロック室3において、基体搬送部4に取り付
けられ、しかるのち、室3を所定圧力まで真空排気した
のちバルブ2を開け、搬送部4の前進によりチャンバ1
内の所定位置に配置される。この状態でイオン源6から
ターゲット8へイオンビーム7が照射され、そのエネル
ギーでターゲット8から飛び出したスパッタ粒子9が基
体5面上に付着し、所望の薄膜が形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来装置
によると、基体5上に薄膜を形成したのち、この基体5
をロードロック室3へ取り出し、一旦ゲートバルブ2を
閉じたのち、該ロック室で基体5を取り外し、さらに次
の基体を取り付けてこれをチャンバ1内に設置する基体
搬送時間全体を通じて、チャンバ1内での処理は中断さ
れ、しかもこの搬送時間は成膜それ自体に要する時間よ
りずっと長いので、スループット(時間当たりの処理
量)は極めて悪い。
【0006】この問題を解決するため、図8に示すよう
に、チャンバ1に対しロードロック室3を複数連設する
とともに、室3の数と同数のイオン源6及びターゲット
8を設け、これによって同時に複数基体につき成膜する
ことも提案されている。しかし、この装置によると、ス
ループットは改善されるものの、ロードロック室及びイ
オン源の数の双方が増加する分、装置コストが高くなる
という問題がある。
【0007】そこで本発明は、装置コストを低く抑制し
てスループットを向上させることができるイオンビーム
スパッタリング装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、ターゲットを収容したスパッタリング処理チ
ャンバに被処理基体を搬入するためのロードロック室を
複数連設し、前記ターゲットを、前記各ロードロック室
から前記処理チャンバへ搬入される基体へ向けスパッタ
粒子を放出できるように、姿勢変更可能に設けたことを
特徴とするイオンビームスパッタリング装置を提供する
ものである。
【0009】
【作用】本発明装置によると、基体は各ロードロック室
から一つずつ順次交互に処理チャンバ内に設置され、設
置された基体に向けターゲット姿勢が変更され、成膜さ
れる。一つの基体に成膜中、この基体を送り出したロー
ドロック室以外のロードロック室は待機中となるが、そ
の間に既に成膜の終わった基体の取り外しや新たな基体
の取り付けが行われ、時間が節約される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は1実施例装置の概略構成を示しており、図
2は搬送装置への基体取り付け方法を示している。この
イオンビームスパッタリング装置は、図7の従来例と同
様に、中央部にターゲット8を収容したスパッタリング
処理チャンバ1、このチャンバ1に付設した一つのイオ
ン源6を有している。チャンバ1の左側にはゲートバル
ブ2を介してロードロック室3を連設し、右側にもゲー
ドバルブ20を介してロードロック室30を連設してあ
る。
【0011】室3、30には、それぞれ、それ自体既に
知られている基体搬送装置4、40が設けてある。室
3、30にはそれぞれ搬送装置4、40に対する被処理
基板5の着脱を行えるように、図示しない開閉可能の扉
を設けてある。各室3、30はゲートバルブ2、20を
閉じるとともに、該扉を閉じることで気密に閉じられ
る。また、チャンバ1はバルブ2、20が閉じられるこ
とで室3、30に対し気密に隔てられる。
【0012】チャンバ1及び室3、30のそれぞれは、
図示しない真空排気装置により所定圧まで減圧できるよ
うになっている。ターゲット8の姿勢を変更する装置8
0はターゲット支持体の中心部に水平に固定した軸棒8
1、チャンバ1外へ突出する軸棒81の端部を回転駆動
するロータリアクチュエータ82からなり、該アクチャ
エータの運転により、ターゲット8を図中、左側から供
給される基板に向けスパッタ粒子を放出できる姿勢P1
又は図中、右側から供給される基板に向けスパッタ粒子
を放出できる姿勢P2に選択的におくことができる。
【0013】基板5の搬送装置4、40のそれぞれは、
図2に示すように、基板支持体41及びこれをチャンバ
1に対し前進後退させ得る搬送軸42を有し、基板5は
支持体41上に設置され、その周囲が押さえリング43
で押さえられ、該リングが支持体にネジ固定されること
で支持体に取り付けられる。以上説明したスパッタリン
グ装置によると、図1中左側のロードロック室3におい
て搬送装置4に支持された基板5がチャンバ1内に設置
されるときは、ターゲット8は姿勢P1におかれ、この
ターゲット8にイオン源6からイオンビーム7が照射さ
ることで、ターゲット8からスパッタ粒子が放出され、
基板5面に付着し、所望の成膜が行われる。
【0014】この間、右側のロードロック室30では、
ゲートバルブ20を閉じた状態で、既に成膜の終わった
基板の取り外し、及びそれに続く新しい基板の取り付け
が行われ、基板取り付け終了後には、室30が所定圧ま
で真空排気される。左側基板5の成膜が終了すると、該
基板は室3へ後退せしめられ、ゲートバルブ2が閉じら
れる。その後、右側のバルブ20が開けられ、搬送装置
40の駆動によって右側から新しい基板5がチャンバ1
内に設置されるとともに、ターゲット8の姿勢がP2に
変更される。かくして、イオン源6からのイオンビーム
照射によりターゲット8から右側基板5へスパッタ粒子
が放出され、所望の成膜がなされる。この間、左側ロー
ドロック室3では、基板の脱着が行われ、次の成膜に備
えられる。
【0015】今、仮に、成膜に5秒を要し、基板搬送に
20秒を要するとき、図7及び図8の各従来装置並びに
本実施例装置によるスループットを図示すると図6のよ
うになる。図6から分かるように、本実施例では、図7
の装置に比べスループットは2倍になっている。しか
も、イオン源6は1つで足りるので、それだけ装置は安
価に提供される。図8の装置でも、図7の装置に比べ、
スループットは2倍となっているが、イオン源6を複数
要するので、本実施例に比べ、コスト高となる。
【0016】本発明は前記実施例に限定されるものでは
なく、他にも種々の態様で実施できる。例えば、前記タ
ーゲット変更装置80に替えて、図3〜図5に示す装置
を採用してもよい。図3の装置810は、ターゲット8
を両面に支持できる支持体811を軸812で回して姿
勢P1又はP2に設置できるようにしたものである。軸
812の駆動は、ロータリーアクチュエータ、ステッピ
ングモータ等の回転モータで行えばよい。図4の装置8
20は、ターゲット8を回転駆動される縦軸821上に
斜めに支持し、該軸の回転によりターゲットを姿勢P1
又はP2におくことができるものである。図5の装置8
30は、姿勢P1をとるターゲット8と姿勢P2をとる
ターゲット8を連結部材831で連結し、この部材をピ
ストンシリンダ装置等で横方向に移動させて、いずれか
のターゲットを本来の位置へ配置できるようにしたもの
である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、装
置コストを低く抑制してスループットを向上させること
ができるイオンビームスパッタリング装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の概略断面図である。
【図2】基体搬送装置への基体取り付け説明図である。
【図3】ターゲット姿勢変更装置の他の例の側面図であ
る。
【図4】ターゲット姿勢変更装置のさらに他の例の側面
図である。
【図5】ターゲット姿勢変更装置のさらに他の例を示す
もので、図(A)はその平面図、図(B)はその側面図
である。
【図6】スループットの説明図である。
【図7】従来例の概略断面図である。
【図8】他の従来例の概略断面図である。
【符号の説明】
1 スパッタリング処理チャンバ 2、20 ゲートバルブ 3、30 ロードロック室 4、40 基体搬送装置 5 基板 6 イオン源 7 イオンビーム 8 ターゲット 9 スパッタ粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 一 京都市右京区梅津高畝町47番地 日新電 機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭52−140480(JP,A) 特開 昭61−69966(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 14/00 - 14/58

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ターゲットを収容したスパッタリング処
    理チャンバに被処理基体を搬入するためのロードロック
    室を複数連設し、前記ターゲットを、前記各ロードロッ
    ク室から前記処理チャンバへ搬入される基体へ向けスパ
    ッタ粒子を放出できるように、姿勢変更可能に設けたこ
    とを特徴とするイオンビームスパッタリング装置。
JP3199715A 1991-08-09 1991-08-09 イオンビームスパッタリング装置 Expired - Lifetime JP3010811B2 (ja)

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JPH0544031A JPH0544031A (ja) 1993-02-23
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CN112159967B (zh) * 2020-09-30 2023-01-31 中国电子科技集团公司第四十八研究所 一种用于红外金属膜的离子束沉积设备及薄膜沉积方法
CN112481595A (zh) * 2020-11-20 2021-03-12 中国电子科技集团公司第四十八研究所 一种离子束溅射镀膜设备

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