JP3010659B2 - 自動等化器 - Google Patents

自動等化器

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JP3010659B2
JP3010659B2 JP1328826A JP32882689A JP3010659B2 JP 3010659 B2 JP3010659 B2 JP 3010659B2 JP 1328826 A JP1328826 A JP 1328826A JP 32882689 A JP32882689 A JP 32882689A JP 3010659 B2 JP3010659 B2 JP 3010659B2
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JP
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automatic equalizer
equalizer
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tap
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之綱 古谷
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NEC Corp
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はトランスバーサル型もしくは判定帰還型の自
動等化器に関する。
(従来の技術) 伝送路の特性を自動的に推定して等化する事により受
信信号の誤りを防ぐ自動等化器は電話帯のモデムなどに
広く用いられている。この様な自動等化器にはトランス
バーサル型や判定帰還型のものがあるがいずれも基本的
にタップ付き遅延線と各タップの重みを適応的に変化さ
せる係数適応回路から構成される。従来の等化器では時
刻nにおける各タップの係数をCi(n)とすると、各タ
ップの係数は(1)式に基づいて修正される。
Ci(n+1)=Ci(n)−a・e(n)・xi(n)
(1) 但し、e(n)は時刻nにおける判定誤差、xi(n)
は時刻nにおけるタップiでの信号、aは修正係数であ
る。修正係数aは一定値で0から1の間の値に設定され
るが通常は定常誤差を小さくするために0.01などという
小さい値が設定される。この様な自動等化器の構成及び
動作については1976年2月23日発行の雑誌「日経エレク
トロニクス」の中の解説記事「通信回線における自動等
化の原理と諸問題」に詳述されている。
(発明が解決しようとする課題) この様なタップの修正方法では伝送路の特性が高速に
変動する場合に十分追従することができない。追従特性
を良くするためには修正係数aを大きくしなくてはなら
ないがそうすると伝送路の変動がない場合にもタップ係
数は大きく変えられるために静特性が劣化するという問
題点がある。
本発明の目的は上述の従来の自動等化器の問題点を解
決し、高速な伝送路の変動に対しても追従しつつ、静特
性も劣化しない自動等化器を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明はトランスバーサル型もしくは判定帰還型の自
動等化器であって、受信信号を等化し、等化出力ととも
に、判定誤差を出力する等化部と、前記の判定誤差の時
間的変動を測定する誤差測定部と、前記判定誤差が増大
した場合には修正計数を大きくし、誤差が減少した場合
には修正係数を小さくして前記等化部のタップを修正す
る係数適応回路とから構成される。
(作用) 自動等化器の追従特性は修正係数aで決まる。aを大
きくすると、追従性は良くなるが静特性は劣化する。a
を小さくすると追随特性が低下する。この様な問題を解
決するためには伝送路の特性が早く変化しているときに
は修正係数が大きく、伝送路の特性が変化していないと
きには修正係数を小さくすれば良い。このために本発明
では判定誤差の変化を測定する。伝送路の変動が十分小
さくタップの修正が間に合う場合には判定誤差は次第に
小さくなるはずである。逆に伝送路の変動が早くタップ
の修正が間に合わない場合には判定誤差は次第に増加す
る。従って本発明では判定誤差が増大するときには修正
係数を大きくし、判定誤差が減少するときには修正係数
を小さくするように制御して修正係数を逐次変化させる
ことによって追従性の高い自動等化器を実現する。
(実施例) 第1図に本発明の一実施例を示す。入力端子100から
入力された受信信号は等化回路10で等化される。本実施
例では3タップのトランスバーサル型の等化器を示して
いる。等化器からは等化され、判定された信号が端子10
1から出力されるとともに判定直前の信号と、判定後の
信号が判定誤差測定回路20へ出力される。通常の自動等
化器では判定誤差を係数適応回路30へ入力してタップ係
数を修正するのであるが、本発明では判定誤差量の変化
を測定するために判定誤差eは遅延回路21に入力され、
1クロック前の判定誤差とともに係数適応回路30へ入力
される。
係数適応回路30の構成例を第2図に示す。入力端子30
1,302からはそれぞれ各時刻における判定誤差e(n)
及び1クロック前の判定誤差e(n−1)が入力され
る。判定誤差の増減を判断するためにこれらの信号から
回路31で d(n)=|e(n)|2−|e(n−1)|2 (2) が計算される。d(n)が正か負かによってスイッチ32
を切り換え固定値0.9または1/0.9をs(n)として出力
する。d(n)が正の場合には誤差が増加しているので
1/0.9を出力し、d(n)が負の場合には0.9が出力され
る。修正係数aはこの固定値によって変更される。レジ
スタ33に記憶されているa(n−1)は、 というかたちで修正される。これにより、誤差が増大す
るときは修正係数は大きくされ、誤差が減少するときは
修正係数は小さくされる。端子311,312,313からはそれ
ぞれの時刻における入力信号X1(n),x2(n),x
3(n)が入力され、これらの信号とe(n)、a
(n)を用いてレジスタ34,35,36に格納されているタッ
プ係数C1,C2,C3を修正する。修正アルゴリズムは、 Ci(n)=Ci(n−1)−a(n)*e(n)*x
i(n) (i=1,2,3) (4) となる。修正されたタップ係数は端子312,322,323から
それぞれ出力される。式(4)を式(1)と比較すると
修正係数aが一定ではなく式(3)によって時間的に変
化する点を除いては従来の自動等化器と全く同じ動作を
する事がわかる。
なお、以上の説明においては、判定誤差が増大してい
るか減少しているかを判定するために(2)式を用いる
ものとして説明したが、別の指標たとえば |e(n)|−|e(n−1)| を用いてもよい。
また などを用いることもできる。要するに、判定誤差が増減
いずれの方向に向かっているかを適切に反映する指標で
あれば、周知のどのような指標を用いてもよい。
(発明の効果) 以上詳細に説明したように本発明によれば修正係数を
時間的に変化させることにより、追従特性が良く、かつ
静特性も良い自動等化器を提供することができる。なお
ここで示した実施例ではトランスバーサル型の等化器を
実現しているが判定帰還型の等化器でも同様にして本発
明を実現できることは明かである。また修正係数の変更
方向はここで示した実施例に限らず判定誤差が増大すれ
ば修正係数を大きく、判定誤差が減少すれば修正係数を
小さくするような方法であればどのような方法でも良
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の自動等化器の1実施例を示す図であ
り、 10……等化部、20……誤差測定部、30……係数適応回
路、をそれぞれ示す。第2図は係数適応回路30の詳細を
示す図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トランスバーサル型もしくは判定帰還型の
    自動等化器であって、受信信号を等化し、等化出力とと
    もに、判定誤差を出力する等化部と、前記の判定誤差の
    時間的変動を測定する誤差測定部と、前記判定誤差が増
    大した場合には修正計数を大きくし、誤差が減少した場
    合には修正計数を小さくして前記等化部のタップを修正
    する係数適応回路とから構成される自動等化器。
JP1328826A 1989-12-18 1989-12-18 自動等化器 Expired - Lifetime JP3010659B2 (ja)

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JPH03188717A JPH03188717A (ja) 1991-08-16
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