JP2003529241A - チャネル等化するための方法 - Google Patents

チャネル等化するための方法

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JP2003529241A
JP2003529241A JP2001529156A JP2001529156A JP2003529241A JP 2003529241 A JP2003529241 A JP 2003529241A JP 2001529156 A JP2001529156 A JP 2001529156A JP 2001529156 A JP2001529156 A JP 2001529156A JP 2003529241 A JP2003529241 A JP 2003529241A
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JP2001529156A
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ビン ヤン,
ペーター ボーンホフ,
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インフィネオン テクノロジーズ アクチェンゲゼルシャフト
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    • H04L25/03Shaping networks in transmitter or receiver, e.g. adaptive shaping networks
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    • H04L25/03006Arrangements for removing intersymbol interference
    • H04L2025/03433Arrangements for removing intersymbol interference characterised by equaliser structure
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    • H04L2025/03445Time domain
    • H04L2025/03471Tapped delay lines
    • H04L2025/03484Tapped delay lines time-recursive
    • H04L2025/0349Tapped delay lines time-recursive as a feedback filter

Abstract

(57)【要約】 伝送チャネル(H)を介して伝送された受信データをチャネル等化するための方法は、受信データパケットにおける上記受信データを受信する工程(S1)、上記受信データXkからの伝送チャネル(H)のチャネルパラメータを判定する工程(S2)、および上記チャネルパラメータをデータフィールドDに格納する工程、上記データフィールド(D)のギブンスローテーションを用いて、プレフィルタ(P)のフィルタ設定係数(p)および等化器の等化設定係数(g)を計算する工程(S3)、上記プレフィルタ(P)および上記等化器を算出係数(p、g)によって設定する工程(S4)、ならびに調整されたプレフィルタ(P)および調整された等化器を用いた上記受信データの等化(S5)を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、フィルタおよび等化器の設定係数が、わずかな計算労力と高計算レ
ートで判定される伝送チャネルを介して伝送される、受信データをチャネル等化
するための方法に関する。
【0002】 通信システムにおける1つの重大な問題は、多重経路信号伝搬である。
【0003】 図1は、多重経路伝搬の問題を説明することを意図する。通常、トランスミッ
タまたは基地局Sと受信器Eとしての移動局との間に、複数の可能な信号伝搬経
路が存在する。建物、樹木および他の障害物上の信号波の反射や散乱は、受信電
場強度が、通常、異なった強度および異なった遅延を有する複数の信号成分から
構成されることを意味する。
【0004】 トランスミッタSと受信器Eとの間の伝送チャネルは、多重経路伝搬を考慮す
るために、図2において示されるように、チャネル係数hkを有する伝送フィル
タチャネルHとして表現され得る。トランスミッタSは、伝送されたデータまた
は伝送された記号Skを、伝送チャネルHを介してモデル加算器に発信し、加算
器は、hkによってフィルタリングされた伝送された信号Sk上の雑音信号の重な
りを考慮する。伝送データ記号Skは、例えば、8個の状態等の複数の状態を有
し得、これらの状態は、3ビットを用いてコード化される。雑音信号hkは、追
加的に、分散σ2 nを含む白いガウス雑音を表し、伝送された信号記号Skと相関
関係にない。
【0005】 伝送チャネルHによってフィルタリングされ、それらの上に重ねられた雑音を
有する伝送信号Skは、受信された信号Xkとして受信器によって受信される:
【0006】
【数1】 ここでLは、モデリングされた伝送チャネルフィルタHの次数である。式1から
確認され得るように、XkはSkにのみ依存するのではなく、Sk-1...、Sk-L にも依存するので、受信されたデータとの記号内干渉(ISI)問題が存在する
。これが補償されなければ、記号内干渉(ISI)は高いビットエラーレートに
至る。等化器は、記号内干渉を補償するために、受信器Eにおいて用いられる。
これは、通常、線形等化器、判定フィードバック等化器(DFE)、または、い
わゆるヴィテルビ等化器である。
【0007】 図3は、従来技術による従来の受信器の内部設計を模式的に示す。受信された
信号Xkは、内部線を介して、フィルタ係数Pkを含む入力フィルタPを通過する
。入力フィルタPによってフィルタリングされた入力信号Ykは、等化器に供給
され、かつ等化される。等化された信号は、内部線を介して、内部データ処理の
ために等化器からデータ処理回路に発振される。入力フィルタPは、FIRフィ
ルタであり、以下の式によって説明され得る:
【0008】
【数2】 フィルタ係数Pkは、制御線SL1を介して制御器によって設定される。等化器
は、制御線SL2を介して、内部制御器によって、同様に設定される。このため
、制御器は、受信された信号x(k)を、内部データ線DLを介して受信し、フ
ィルタ係数Pkおよび等化器係数gkを設定するために、この信号を評価する。
【0009】 入力フィルタPの次数はNであり、入力フィルタPのハードウェア構成によっ
て管理される。
【0010】 等化器は、例えば、いわゆるヴィテルビアルゴリズムを用いるヴィテルビ等化
器である。ヴィテルビ等化器において、必要とされる計算動作の数は、伝送チャ
ネル係数hの数とともに急激に増加する。より正確には、ヴィテルビアルゴリズ
ムにおいて必要とされる計算動作の数は、mが記号Sの可能なデータ信号状態の
数を表す一方で、データ伝送レートおよび指数項mL+1に比例して増加する。実
際の伝送チャネルLの次数は比較的高く、従って、ヴィテルビアルゴリズムの計
算の複雑性は非常に高いので、ヴィテルビ等化器は、計算の複雑性を最小化する
ために、最後のチャネル係数が無視されるか、または切り捨てられるように頻繁
に用いられる。これは、受信された信号の等化の質を当然低下させる。ヴィテル
ビ等化器の代わりに、従来技術による受信器Eは、MMSE−DFE等化器(M
MSE−DFE:最小平均2乗判定フィードバック等化器)特に、xDSL受信
器を用いる。
【0011】 図4は、そのようなMMSE−DFE等化器の内部設計を詳細に示す。MMS
E−DFEは、受信信号y(k)(入力フィルタPによってフィルタリングされ
た)からフィードバックフィルタ信号gk(フィードバックフィルタ9によって
フィルタリングされた)を減算する減算器を含み、これを、内部線を介して、例
えば、シュミットトリガ回路等の判定デバイスに転送する。フィードバックフィ
ルタGは、伝送チャネル、つまりLと同様の次数である。
【0012】 フィードバックフィルタGは、以下の式によって説明され得る:
【0013】
【数3】 判定デバイスへの入力信号Zkは、以下のとおりである:
【0014】
【数4】 フィルタ係数Pk、gkは、Zkが、伝送された信号ロウSK-Nに可能な限り対応す
るように設定される。差(Abweichung)ekは、以下のように定義さ
れる:
【0015】
【数5】 差信号シーケンスの第2のモーメントの電力は、伝送信号チャネルインパルス
応答係数h0、h1...hLから、および信号−雑音比率からの入力フィルタ係
数Pkおよびフィードバックフィルタ係数gkを計算するために最小化される。
【0016】 MMSE−DFEの計算の複雑性も相当な程度であるので、これは、伝送チャ
ネル次数Lが高い実際のデータ伝送チャネルには用いられ得ない。
【0017】 従って、本発明の目的は、チャネル等化のための方法を提供することであり、
この方法において、個々の係数を判定するための計算の複雑性は、従来のフィル
タおよび等化器が、次数が高い伝送チャネルを介して伝送される受信データをチ
ャネル等化するのに用いられ得るように低減される。
【0018】 本発明によると、この目的は、請求項1に記載された特徴を有する方法によっ
て達成される。
【0019】 本発明による方法のさらなる有利な改良点は、従属請求項において記載される
【0020】 本発明は、以下のステップを含む伝送チャネルを介して、伝送される受信デー
タをチャネル等化するための方法に関する: (a)受信データパケットにおいて受信データを受信する工程、 (b)受信データからの伝送チャネルのチャネルパラメータを判定する工程、お
よびチャネルパラメータをデータフィールドへ一時的に格納する工程、 (c)データフィールドのギブンスローテーションを用いて、入力フィルタのフ
ィルタ設定係数を計算する工程、および等化器の等化器設定係数を計算する工程
、 (d)算出係数を用いて、入力フィルタを設定する工程、および等化器を設定す
る工程、 (e)設定フィルタおよび設定等化器を用いて受信データを等化する工程。
【0021】 本発明による方法の好適な1展開において、伝送チャネルインパルス応答の複
合チャネル係数h、および伝送チャネルHの信号−雑音比率SNRは、チャネル
パラメータとして、概算的に判定される。
【0022】 チャネルパラメータhは、好適には、データロウおよびデータカラムを含む2
次元データフィールドに一時的に格納され、0≦n≦1および0≦−m≦N+L
+1である、複数のデータ要素dnmを有し、データカラムの数Sは、入力フィル
タの次数Nおよび伝送チャネルの次数Lに依存し、データロウの数Zは固定され
る。
【0023】 データカラムの数Sは、好適には、 S=N+L+2 であり、データロウの数Zは、好適には2である。
【0024】 本発明による方法のさらなる好適な展開において、複合共役チャネル係数h*
の積および信号−雑音比率SNRの平方根は、データ要素d0mとして、データフ
ィールドの第1ロウに一時的に格納され、複合伝送チャネル係数hは、データ要
素としてデータフィールドの第2ロウに一時的に格納される。
【0025】 係数を計算するときのデータフィールドのギブンスローテーションは、複数の
ギブンスローテーションステップにおいて好適に実行され、ギブンスローテーシ
ョンステップの数は、入力フィルタの次数Nに依存する。
【0026】 本発明による方法の好適な1展開において、データフィールド内の第2ロウに
おけるそれぞれのデータ要素dnmは、それぞれのギブンスローテーションステッ
プ間において1データ要素位置ずつ左へシフトされる。
【0027】 最後のギブンスローテーションステップの後、データフィールドの第1ロウに
一時的に格納されるこれらのデータ要素は、好適には、入力フィルタおよび等化
器を設定するための算出係数として読み出される。
【0028】 本発明による方法の好適な1展開において、最後のギブンスローテーションス
テップの後、データフィールドの第1のロウ、およびカラム1〜Lにおけるデー
タ要素d01,d02...dLは、等化器の設定係数として読み出され、第1ロウ
およびカラム(L+1)〜カラム(L+N+1)におけるデータ要素d0,L+1
0,L+2...d0,L+N+1は、入力フィルタの設定係数として読み出される。
【0029】 FIRフィルタは、好適には、算出フィルタ係数によって設定される。調整可
能な等化器は、好適には、判定デバイスおよびフィードバックフィルタを有し、
算出等化器設定係数によって設定される。
【0030】 本発明による方法のさらなる実施形態に従って、等化器は、ヴィテルビ等化器
であり、これは、算出等化器設定係数によって設定される。
【0031】 受信データパケットは、好適には、時分割多重化モードを用いて伝送される。
【0032】 等化器は、好適には、EDGE等化器であり、これは算出等化器設定係数によ
って設定される。
【0033】 本発明による方法において、受信データは、好適には、DSLデータ通信規格
に従った伝送チャネルを介して伝送される。
【0034】 入力フィルタおよび等化器は、好適には、連続して接続され、MMSE−DF
E等化器を形成する。
【0035】 本発明による方法のさらなる好適な1展開において、フィルタ設定係数および
等化器設定係数は、チャネル等化によってビットエラーレートが最小化されるよ
うに計算される。
【0036】 本発明による方法を用いる場合、設定係数を計算するための計算動作の数は、
好適には、入力フィルタの次数Nと、伝送チャネルの次数Lおよび入力フィルタ
の次数Nの合計L+Nとの積に比例する。
【0037】 本発明による方法の好適な実施形態は、本発明にとって重要な特徴を説明する
ために、以下の文章において添付の図面を参照して説明される。
【0038】 図5は、本発明を用いて受信データをチャネル等化するための本発明による方
法を示す。
【0039】 ステップSIにおいて、受信器Eは受信データパケットにおいて受信データを
受信する。受信データXkは、データパケットブロックにおいて伝送される。デ
ータパケットブロックは、例えば、移動無線分野で用いられるような、時分割多
重化伝送システムを用いるタイムスロットにおいて伝送される。
【0040】 ステップS2において、チャネルHの伝送チャネルのチャネルパラメータは、
受信データXkによって判定されるか、または推定され、データフィールドにお
けるバッファに格納される。一時的に格納されたチャネルパラメータは、好適に
は、伝送チャネルインパルス応答の複合チャネル係数h、および伝送チャネルH
の信号−雑音比率SNRである。
【0041】 信号−雑音比率SNRは、統計上、独立して伝送された記号Skおよび雑音信
号nkの分散σn 2の比率によって定義される:
【0042】
【数6】 2次元データフィールドは、複数のデータロウおよびデータカラムを有するデ
ータマトリクスである。この場合のデータカラムの数Sは、入力フィルタPの次
数Nおよび伝送チャネルHの次数Lに依存する。この場合、 S=N+L+2 (7) である。
【0043】 データフィールドにおけるデータロウの数Zは Z=2 (8) である。
【0044】 0≦n≦1および0−≦m≦N+L+1であり、チャネルパラメータが一時的
に格納されるときのデータ要素dnmの値は、本発明による方法での所定のシステ
ムに従う。例として、以下の文章は、次数L=2の伝送チャネルの、および次数
L=4の入力フィルタを有するチャネルパラメータの一時的格納の後のデータフ
ィールドDを説明する。
【0045】
【数7】 データフィールドD0におけるチャネルパラメータの一時的格納の後、入力フ
ィルタPのフィルタ設定係数Pk、および等化器の等化器設定係数gkは、データ
フィールドDのギブンスローテーションによる本発明による方法のステップS3
において計算される。データフィールドDのギブンスローテーションは、以下の
文章において図6と関連付けて詳細に説明される。
【0046】 設定係数が計算された場合、ステップS4において算出係数を用いて入力フィ
ルタPおよび等化器が設定される。
【0047】 ステップS5において、受信データパケットにおける受信データXkは、設置
されている入力フィルタP、および設定されている等化器によって等化され、さ
らなるデータ処理のためのダウンストリームデータ処理回路DVに発信される。
この後、チャネル等化のための本発明による方法は、次の受信データパケットか
ら受信データを受信するために、ステップS1に戻る。
【0048】 入力フィルタおよび等化器の設定係数の計算は、以下の文章において、図6を
参照して詳細に説明される。この場合、図6は、図5における計算ステップS3
からの詳細なステップを示す。
【0049】 ステップS30において、一時的に格納されたデータフィールドD0は、上述
されたように、ギブンスローテーションを実行するために、ステップS2におい
て判定され、そのフィールドにおいて一時的に格納されたチャネルパラメータと
ともに読み出される。データフィールドD0は、2つのロウ、およびLが伝送チ
ャネルの次数、かつMは入力フィルタの次数であるときのカラムL+N+2を有
する。伝送チャネルの信号−雑音比率SNRの平方根の逆数値は、データフィー
ルドD00の第1ロウおよび、データフィールドD0の第1のカラムにおいて配置
される。複合チャネル係数hの共役値h*と信号−雑音比率SNRの平方根の積
は、それぞれの場合について、データフィールドD0の第1ロウにおける最後の
(L+1)−thカラムにおいて格納される。第1ロウにおけるデータフィール
ドD0における他のデータ要素dは、ゼロに設定される。
【0050】 データフィールドD0の第2ロウにおいて、第1(L+1)−thカラムにお
けるデータ要素dは、データ伝送チャネルHの複合チャネル係数h0、h1...
で満たされる。データフィールドD0における他の(N+1)−thデータ要素
dは、ゼロにセットされる。
【0051】 ギブンスローテーションは、データフィールドD0が所定の数学公式に従って
ステップごとに異なる、複数のギブンスローテーションステップを含む。ギブン
スローテーションを実行するプロセスは、G.Golubの「Matrix c
omputations」(1983年、John Hopkins Pr
ess)において詳細に説明される。ギブンスローテーションステップを実行す
るための数学規則は、以下の式において定義される:
【0052】
【数8】 データフィールドD0は、ギブンスローテーションステップGによって、デー
タフィールドD1変更される。
【0053】 この場合、データフィールドの第1カラムの規則は、 (カラム0)
【0054】
【数9】
【0055】
【数10】
【0056】
【数11】 データフィールドの他のカラムは、以下の数学規則に従って変更される。 (カラムi=1、2...)
【0057】
【数12】
【0058】
【数13】 *はSの複合共役係数である。
【0059】 このようなギブンスローテーションステップは、図6において示されるように
、ステップS31において実行される。ギブンスローテーションステップS31
を実行した後、データフィールドDの第2ロウにおけるそれぞれのデータ要素d
は、ステップS32において1位置ずつ左にシフトされ、自由になるデータ要素
は、ゼロにセットされる。Nが入力フィルタの次数であるのに対して、ギブンス
ローテーションステップS31が(N+1)回実行されたか、ステップS32が
(N+1)回実行されたかを判定するために、ステップS33においてチェック
が行なわれる。内部ループカウンタがN+1より少ない場合、プロセスはステッ
プS31に戻り、そうでない場合、ステップS34では、特定のデータ要素は、
係数を設定するためにローテーションデータフィールドから読み出される。(N
+1)ローテーションおよびシフトステップが実行された場合、ローテーション
データフィールドは以下の形式である:
【0060】
【数14】 最終ギブンスローテーションステップが実行された場合、データフィールドDN+1 のカラム1〜Lの第1ロウ内データ要素d1、d2...d0Lは、ステップS
34において等化器の設定係数g1、g2...gLとして読み出される。データ
フィールドDN+1のカラム(L+N+1)に対する第1ロウおよびカラム(L+
1)におけるデータ要素d0,L+1;d0,L+2...d0,L+N+1は、ステップS34
における入力フィルタPの設定係数p0、pi...pNとして読み出される。読
み出された等化器設定係数g1、g2...gLは、MMSE−DFE等化器にお
いて、ヴィテルビ等化器、EDGE等化器またはフィードバックフィルタを設定
するために用いられ得る。
【0061】 フィルタ設定係数p0、p1...pNは、FIR入力フィルタの係数を設定す
るために読み出される。算出フィルタ設定係数p0、p1...pN、および等化
器設定係数g1、g2...gLは、本発明による方法の計算ステップS3におい
て、受信信号のビットエラーレートがチャネル等化によって最小化されるように
計算される。設定係数g、pを計算するための計算動作の数は、この場合、非常
に小さい。
【0062】 計算動作の数は、入力フィルタPの次数Nと、伝送チャネルHの次数および入
力フィルタPの次数Nの合計(L+N)との積に比例する。
【0063】 例えば、ヴィテルビ等化器またはMMSE−DFE等化器を含む、従来の受信
器における計算動作の数は、急激に上昇する: 計算複雑性 〜(N+L)3 (17) 対照的に、本発明による方法を用いる計算動作の数は、以下の式に従って均一
に上昇する: 計算動作の数 〜N(N+L) (18) モバイル無線伝送の伝送チャネルの次数Lの典型的な値は、L=5であり、例
えば、次数N=20の入力フィルタが用いられる。計算複雑性の低減は、必要と
される計算動作の数の比率として表わされ、従って以下の通りである。
【0064】
【数15】 L=5およびN=20の場合、計算複雑性は、本発明による方法によって、従
来の受信器と比較して、31の因子によって低減される。
【0065】 必要な計算動作の数を低減することによって、および計算動作の数が低減した
ことで起った計算速度の上昇の結果として、MMSE−DFE等化器またはヴィ
テルビ等化器が、全2重モードを用いて動作するモバイル無線電話などの現実的
用途のため、および比較的高い伝送チャネル次数Lを有する実際の伝送チャネル
にさえ用いることが可能である。これは、データ伝送中のビットエラーレートを
かなり低減することを可能にする。
【0066】 従来のギブンスローテーション(式11〜15を参照)の代りに、式(11)
によるルート動作が回避される、いわゆるルートフリーギブンスローテーション
が用いられる場合、1計算速度は、さらに上昇され得るか、または計算動作の数
が低減され得る。
【0067】 本発明による方法は、時分割多重化伝送システムにおける受信データパケット
内の、任意の所望の受信データを等化するために用いれ得る。データは、この場
合、例えば、DSLデータ通信を用いて伝送され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、多重経路伝搬の問題を説明する模式図である。
【図2】 図2は、図1において示される伝送をモデリングするための伝送チャネルモデ
ルを示す図である。
【図3】 図3は、従来技術による受信器を示すブロック図である。
【図4】 図4は、従来技術によるMMSE−DFE等化器を備える受信器を示す図であ
る。
【図5】 図5は、本発明による方法のフローチャートを示す図である。
【図6】 図6は、本発明による方法を用いる調整可能な係数を計算するためのフローチ
ャートを示す図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年12月5日(2001.12.5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】 MMSE−DFEの計算の複雑性も相当な程度であるので、これは、伝送チャ
ネル次数Lが高い実際のデータ伝送チャネルには用いられ得ない。 以下の文章において引用された文献は、本発明が関連する、一般的な従来技術
をより詳細に説明する。 Fuyun Lingの論文「Givens Rotation Based
Least Squares Lattice and Related A
lgorithms」(39巻、No.7、1991年、1541〜1551)
は、信号処理に関するIEEE会報において掲載され、本発明と極めて近い従来
技術を代表し、三角行列を形成することによって、最小平方根の係数の計算を記
載する。計算は、複数の連続するギブンスマトリクスローテーションを、受信デ
ータ記号で満たされるデータマトリクスに付与することによって実施される。等
化器の係数は、ギブンスローテーションが実施された場合、三角行列から読み出
され得る。 Joseph.C.S.CheungおよびRaymond Steeleら
の論文「Soft−Decision Feedback Equalizer
for Continuous Phase Modulated Sign
als in Wideband Mobile Radio Channel
s」(42巻、No.2/3/4、1994年、1628〜1638)は、通信
に関するIEEE会報において掲載され、判定フィードバック等化器(DFE)
は、CPM(連続位相変調)信号を等化するためのヴィテルビアルゴリズムと組
み合わせられることを提示する。 Yonghai GuおよびTho Le−Ngocらの論文「Adapti
ve Combined DFE/MLSE Techniques for
ISI Channels」(44巻、No.7、1996年、847〜857
)は、通信に関するIEEE会報において掲載され、データシーケンスにおいて
最尤法推定プロセスを実行するために設計される受信器に統合されるフィードバ
ック等化器に関する。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送チャネルHを介して伝送される受信データをチャネル等
    化するための方法であって、 (a)受信データパケットにおいて受信データを受信する工程(S1)と、 (b)入力フィルタ(P)のフィルタ設定係数(p)および等化器の等化器設
    定係数(g)を計算する工程(S3)と、 (c)算出係数(p、g)を用いて、該入力フィルタ(P)および該等化器の
    設定をする工程(S4)と、 (d)該設定入力フィルタ(P)および該設定等化器を用いて該受信データを
    等化する工程(S5)とを含み、 該伝送チャネル(H)のチャネルパラメータは、該受信データXkによって判
    定され(S2)、該チャネルパラメータは、データフィールド(D)に格納され
    、 該入力フィルタ(P)のための該フィルタ設定係数(p)および該等化器のた
    めの該等化器設定係数(g)は、該データフィールド(D)のギブンスローテー
    ションによって計算されることを特徴とする、方法。
  2. 【請求項2】 伝送チャネルインパルス応答の複合チャネル係数h、および
    前記伝送チャネルHの信号−雑音比率SNRは、チャネルパラメータとして概算
    的に判定される、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記チャネルパラメータは、2次元データフィールドDに格
    納され、該データフィールドDは、データロウおよびデータカラムを含み、かつ
    データ要素dnm(ただし、0≦n≦1および0≦−m≦N+L+1)を有し、か
    つ該データカラムの数Sは、前記入力フィルタの次数Nおよび前記伝送チャネル
    Hの次数Lに依存し、かつ該データロウの数Zは固定される、請求項1または2
    のいずれかに記載の方法。
  4. 【請求項4】 複合共役チャネル係数h*と、前記信号−雑音比率SNRの
    平方根の積は、データ要素として前記データフィールドDの第1ロウに一時的に
    格納され、前記伝送チャネルHの前記複合伝送チャネル係数hは、データ要素と
    して該データフィールドDの第2ロウに一時的に格納されることを特徴とする、
    請求項2および3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記データフィールドDの前記ギブンスローテーションは、
    複数のギブンスローテーションステップで実行され、該ギブンスローテーション
    ステップの数は、前記入力フィルタPの次数Nに依存することを特徴とする、請
    求項1〜4のいずれか1つに記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記データフィールドD内の第2ロウにおけるそれぞれのデ
    ータ要素は、それぞれのギブンスローテーションステップ間において1位置ずつ
    左へシフトすることを特徴とする、請求項3および5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 最後の前記ギブンスローテーションステップの後、前記デー
    タフィールドDの第1ロウにおいて一時的に格納されるこれらの前記データ要素
    は、前記入力フィルタPおよび前記等化器を設定するための前記算出設定係数と
    して読み出されることを特徴とする、請求項3および5、または6のいずれかに
    記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記最後のギブンスローテーションステップの後、前記デー
    タフィールドの第1ロウおよび前記カラムg1〜Lにおけるデータ要素d01、d02 ...d0Lは、等化器の設定係数として読み出され、第1ロウおよび該カラム
    (L+1)〜該カラム(L+N+1)における該データ要素d0,(L+1)、d0,(L+ 2) 、d0,(L+N+1)は、前記入力フィルタPの該設定係数として読み出されること
    を特徴とする、請求項3、および5〜7のいずれか1つに記載の方法。
  9. 【請求項9】 FIRフィルタは、前記算出フィルタ係数によって設定され
    ることを特徴とする、請求項1から8のいずれか1つに記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記等化器は、判定デバイスとフィードバックフィルタを
    有し前記算出等化器設定係数によって設定されることを特徴とする、請求項1〜
    9のいずれか1つに記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記等化器は、ヴィテルビ等化器であって、算出等化器設
    定係数によって設定されることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1つに記
    載の方法。
  12. 【請求項12】 前記受信データパケットは、時分割多重化モードを用いて
    伝送されることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1つに記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記等化器はEDGE等化器であり、該EDGE等化器は
    前記算出等化器設定係数によって設定されることを特徴とする、請求項1〜12
    のいずれか1つに記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記受信データは、DSLデータ通信規格に従った前記伝
    送チャネルHを介して伝送されることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか
    1つに掲載の方法。
  15. 【請求項15】 前記入力フィルタPおよび前記等化器は、連続的に接続さ
    れ、MMSE−DFE等化器を形成することを特徴とする、請求項1〜14のい
    ずれか1つに記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記フィルタ設定係数pおよび前記等化器設定係数gは、
    該ビットエラーレートが該チャネル等化によって最小化されるように計算される
    ことを特徴とする、請求項1〜15のいずれか1つに記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記設定係数を計算するための計算動作の数は、前記入力
    フィルタPの次数Nと、前記伝送チャネルの前記次数Lの次数および該入力フィ
    ルタPの前記次数Nの合計(L+N)との積に比例することを特徴とする、請求
    項1〜16のいずれか1つに記載の方法。
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