JP3010443B2 - 温度制御装置および温度制御方法 - Google Patents

温度制御装置および温度制御方法

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JP3010443B2
JP3010443B2 JP10302586A JP30258698A JP3010443B2 JP 3010443 B2 JP3010443 B2 JP 3010443B2 JP 10302586 A JP10302586 A JP 10302586A JP 30258698 A JP30258698 A JP 30258698A JP 3010443 B2 JP3010443 B2 JP 3010443B2
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勲 柴田
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  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被温度制御対象物
に対して所定の設定温度に調整した温度流体を循環供給
する流体循環供給系を具備し、該流体循環供給系が供給
する温度流体によって前記被温度制御対象物の温度制御
を行う温度制御装置および温度制御方法の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】恒温室に供給される空気等の温度流体、
あるいは半導体デバイスや液晶デバイスを製造する場合
に適用するチャンバの空調や壁面温度制御に用いられる
水やフロリナート(登録商標)等の温度流体は、それぞ
れの目的に応じた目標温度に制御する必要がある。この
ため、例えば半導体製造システムにおいては、チャンバ
内で温度制御に用いた温度流体をヒータやチラー等の熱
交換器に流入させ、該熱交換器で温度流体を所望の温度
に調整した後、これをチャンバに供給するといった温度
流体の循環供給系が適用されている。
【0003】この種の従来技術としては、例えば特開昭
62−297912号公報に示されたものがある。この
従来技術では、ヒータによって加熱された高温流体と、
クーラによって冷却された低温流体とをそれぞれ高温用
流量調節バルブおよび低温用流量調節バルブを介して混
合させ、これを被温度制御対象物に対して循環供給する
ようにしている。
【0004】この従来技術によれば、高温用流量調節バ
ルブおよび低温用流量調節バルブのそれぞれの開度を調
節することによって被温度制御対象物に供給する温度流
体の温度を調整することができるようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術のように、流量調節バルブの開度を調節すること
のみによって被温度制御対象物に供給する温度流体の温
度を調整するようにしたものにあっては、以下に示すよ
うな要因により、温度流体を所望の温度に制御すること
ができない事態を招来する虞れがある。
【0006】(1)流量調節バルブの分解性能の限界 すなわち、流量調節バルブを通過する温度流体の流量
は、例えばその開度を僅かに大きくしただけでも、多量
の温度流体が流出する等、必ずしもその開度に応じたも
のとはならない。
【0007】(2)ヒステリシスの存在 すなわち、開度が小さい状態から大きくした場合と、開
度が大きい場合から小さくした場合とでは、流量調節バ
ルブの開度が同一の状態であっても、当該流量調節バル
ブを通過する温度流体の流量に差が生じる。
【0008】(3)圧力の影響 すなわち、循環供給ポンプに圧力変動が生じた場合に
は、流量調節バルブを同一の開度の保持した状態であっ
ても、当該流量調節バルブを通過する温度流体の流量に
差が生じる。
【0009】このような場合、いずれにおいても、高温
用流量調節バルブを通過した温度流体と低温用流量調節
バルブを通過した温度流体との混合割合が変動すること
になり、被温度制御対象物に供給する温度流体を所望の
温度に制御することが困難となる。
【0010】また、上記従来技術では、両流量調節バル
ブの開度を調節することによって温度流体の温度を制御
するのであるから、両流量調節バルブが常時作動するこ
とになり、損耗が早期に招来される等、耐久性の点で極
めて不利となる。
【0011】本発明は、上記実情に鑑みて、被温度制御
対象物を可及的に正確に制御することのできる温度制御
装置および方法を提供することを解決課題とする。
【0012】また本発明の別の解決課題は、バルブ等、
流量比調整手段の耐久性を損なうことなく、被温度制御
対象物を可及的に正確に制御することのできる温度制御
装置および方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段および作用効果】請求項1
に記載の発明では、被温度制御対象物に対して所定の設
定温度に調整された温度流体を循環供給する流体循環供
給系を具備し、該流体循環供給系が供給する温度流体に
よって前記被温度制御対象物の温度制御を行う温度制御
装置において、前記流体循環供給系に介在させ、前記被
温度制御対象物から返送された温度流体との間で熱交換
を行う第1熱交換手段と、前記流体循環供給系において
前記第1熱交換手段から前記被温度制御対象物に至る部
位の間に介在させ、通過する温度流体との間で熱交換を
行うことにより、該温度流体を前記設定温度に調整する
第2熱交換手段と、前記流体循環供給系において前記被
温度制御対象物から前記第1熱交換手段に至る部位の間
の温度流体を、当該第1熱交換手段から前記第2熱交換
手段に至る部位の間に分岐送給するバイパス通路と、前
記第1熱交換手段を通過する温度流体と前記バイパス通
路を通過する温度流体との流量比を調整する流量比調整
手段と、前記被温度制御対象物に供給する温度流体の温
度を検出し、該検出結果に基づいて温度流体の温度を前
記設定温度に調整するべく、前記第2熱交換手段の出力
を制御する出力制御手段と、前記第2熱交換手段の出力
を検出し、この検出結果が予め設定した出力範囲の外に
ある場合に該第2熱交換手段の出力を前記出力範囲内に
移行させるべく、前記流量比調整手段の駆動を制御する
流量比制御手段とを備えるようにしている。
【0014】この請求項1に記載の発明によれば、第1
熱交換手段を通過した温度流体とバイパス通路を通過し
た温度流体とが混合した後に、その温度を最終的に第2
熱交換手段によって調整するようにしているため、これ
ら第1熱交換手段およびバイパス通路を通過する温度流
体の流量変動に関わらず、被温度制御対象物の温度を正
確に制御することが可能となる。
【0015】さらに、請求項1に記載の発明によれば、
常態においては第2熱交換手段の出力を制御することに
よって温度流体の温度を調整し、該第2熱交換手段の出
力が予め設定した出力範囲を外れた場合にのみ流量比調
整手段の駆動を制御するようにしているため、これら流
量比調整手段の耐久性の点で有利となる。
【0016】
【0017】ここで、前記流量比制御手段は、請求項2
に記載の発明の如く、前記出力制御手段の処理が終了し
た後に、直列的に前記第2熱交換手段の出力を検出する
ものであってもよいし、請求項3に記載の発明の如く、
前記出力制御手段が処理を行っている場合に、該出力制
御手段の処理に対し並列的、かつ間欠的に前記第2熱交
換手段の出力を検出するものであっても構わない。
【0018】請求項4に記載の発明では、上述した請求
項1または請求項2または請求項3記載の第1熱交換手
段として、被温度制御対象物から返送された温度流体を
冷却する冷却器を適用し、かつ前記第2熱交換手段とし
て、被温度制御対象物に供給する温度流体をハロゲンラ
ンプによって加熱調整するハロゲンランプヒータを適用
している。
【0019】この請求項4に記載の発明によれば、ハロ
ゲンランプヒータによって温度流体の温度を応答性よく
調整することができるため、被温度制御対象物の温度を
一層正確に制御することが可能となる。
【0020】請求項5に記載の発明では、上述した請求
項1または請求項2または請求項3または請求項4に記
載の発明において、前記第1熱交換手段から前記流体循
環供給系における前記バイパス通路との合流地点に至る
部位に、当該第1熱交換手段を通過した温度流体を混合
させる流体混合手段をさらに介在させている。
【0021】この請求項5に記載の発明によれば、流体
混合手段によって第1熱交換手段からの温度流体の温度
のばらつきが緩和吸収されることになるため、被温度制
御対象物の温度を一層正確に制御することが可能とな
る。ここで、流量比調整手段としては、請求項6に記載
の発明の如く、前記流体循環供給系において前記バイパ
ス通路との分岐地点から該バイパス通路との合流地点に
至るまでの間に介在させた第1流量制御バルブと、前記
バイパス通路に介在させた第2流量制御バルブとを備え
たものであってもよいし、請求項7に記載の発明の如
く、前記流体循環供給系において前記バイパス通路との
分岐地点、もしくは前記バイパス通路との合流地点のい
ずれか一方に介在させた三方バルブであっても構わな
い。
【0022】請求項8に記載の発明では、上述した請求
項1または請求項2または請求項3または請求項4また
は請求項5または請求項6または請求項7記載の発明に
おいて、前記流体循環供給系が、前記バイパス通路との
合流地点から該バイパス通路との分岐地点に至るまでの
間に、温度流体を循環させるための流体循環供給手段
と、この流体循環供給手段の直前に位置する部位に介在
させ、前記流体循環供給系に生じた温度流体の圧力変動
を吸収する圧力吸収手段とをさらに備えるようにしてい
る。
【0023】この請求項8に記載の発明によれば、流体
循環供給手段の吸込部分を常に大気圧に維持することが
可能となり、当該流体循環供給手段による温度流体の供
給効率が低下する事態を防止することができる。
【0024】この場合、請求項9に記載の発明の如く、
前記圧力吸収手段が、前記流体循環供給系に接続された
接続通路と、この接続通路を介して前記流体循環供給系
に連通し、容積を変化させることによって温度流体の圧
力変動を吸収する圧力吸収体とを備えたものを適用すれ
ば、当該圧力吸収体に対する温度変化の影響を防止する
ことが可能となる。
【0025】請求項10に記載の発明では、上述した請
求項1または請求項2または請求項3または請求項4ま
たは請求項5または請求項6または請求項7または請求
項8または請求項9記載の発明において、前記流体循環
供給系が、前記バイパス通路との合流地点から該バイパ
ス通路との分岐地点に至るまでの間に、温度流体を循環
させるための流体循環供給手段と、前記流体循環供給系
において前記流体循環供給手段から前記被温度制御対象
物に至るまでの間の温度流体を、前記被温度制御対象物
から前記流体循環供給手段に至るまでの間に分岐送給す
る供給バイパス通路とをさらに備えるようにしている。
【0026】この請求項10に記載の発明によれば、被
温度制御対象物における圧力損失が大きい場合にも、流
体循環供給手段に対する負荷を低減することができる。
【0027】この場合、請求項11に記載の発明の如
く、前記供給バイパス通路が、前記流体循環供給系にお
いて前記バイパス通路との合流地点から前記被温度制御
対象物に至るまでの温度流体を、該被温度制御対象物か
ら前記バイパス通路との分岐地点に至る部位までの間に
分岐送給するようにすれば、流量比調整手段が調整する
温度流体の全流量に変動が生じない。したがって、別途
流量センサを適用することなく温度流体を流量比を正確
に調整することが可能となり、被温度制御対象物の温度
も正確に制御することが可能となる。
【0028】請求項12に記載の発明では、被温度制御
対象物に対して温度流体を循環供給する流体循環供給系
に、前記被温度制御対象物から返送された温度流体との
間で熱交換を行う第1熱交換手段と、前記第1熱交換手
段から前記被温度制御対象物に至る部位の間において通
過する温度流体との間で熱交換を行う第2熱交換手段
と、前記流体循環供給系において前記被温度制御対象物
から前記第1熱交換手段に至る部位の間の温度流体を当
該第1熱交換手段から前記第2熱交換手段に至る部位の
間に分岐送給するバイパス通路と、前記第1熱交換手段
を通過する温度流体と前記バイパス通路を通過する温度
流体との流量比を調整する流量比調整手段とを配置し、
前記流体循環供給系が供給する温度流体によって前記被
温度制御対象物の温度制御を行う温度制御方法であっ
て、前記被温度制御対象物に供給する温度流体の温度を
検出し、該検出した温度に基づいて前記被温度制御対象
物に供給する温度流体を所定の設定温度に調整するべく
前記第2熱交換手段の出力を制御する出力制御工程と、
前記出力制御工程が終了した後に、前記第2熱交換手段
の出力を検出する出力検出工程と、該検出した出力が予
め設定した出力範囲の外にある場合に前記第2熱交換手
段の出力を前記出力範囲内に移行させるべく、前記流量
比調整手段の駆動を制御する流量比制御工程とを含むよ
うにしている。
【0029】この請求項12に記載の発明によれば、常
態においては第2熱交換手段の出力を制御することによ
って温度流体の温度を調整し、該第2熱交換手段の出力
が予め設定した出力範囲を外れた場合にのみ流量比調整
手段の駆動を制御するようにしているため、該流量比調
整手段の耐久性を損なうことなく、被温度制御対象物の
温度を正確に制御することが可能となる。
【0030】請求項13に記載の発明では、被温度制御
対象物に対して温度流体を循環供給する流体循環供給系
に、前記被温度制御対象物から返送された温度流体との
間で熱交換を行う第1熱交換手段と、前記第1熱交換手
段から前記被温度制御対象物に至る部位の間において通
過する温度流体との間で熱交換を行う第2熱交換手段
と、前記流体循環供給系において前記被温度制御対象物
から前記第1熱交換手段に至る部位の間の温度流体を当
該第1熱交換手段から前記第2熱交換手段に至る部位の
間に分岐送給するバイパス通路と、前記第1熱交換手段
を通過する温度流体と前記バイパス通路を通過する温度
流体との流量比を調整する流量比調整手段とを配置し、
前記流体循環供給系が供給する温度流体によって前記被
温度制御対象物の温度制御を行う温度制御方法であっ
て、前記被温度制御対象物に供給する温度流体の温度を
検出し、該検出した温度に基づいて前記被温度制御対象
物に供給する温度流体を所定の設定温度に調整するべく
前記第2熱交換手段の出力を制御する出力制御工程と、
前記出力制御工程に対し並列、かつ間欠的に前記第2熱
交換手段の出力を検出する出力検出工程と、該検出した
出力が予め設定した出力範囲の外にある場合に前記第2
熱交換手段の出力を前記出力範囲内に移行させるべく、
前記流量比調整手段の駆動を制御する流量比制御工程と
を含むようにしている。
【0031】この請求項13に記載の発明においても、
常態においては第2熱交換手段の出力を制御することに
よって温度流体の温度を調整し、該第2熱交換手段の出
力が予め設定した出力範囲を外れた場合にのみ流量比調
整手段の駆動を制御するようにしているため、該流量比
調整手段の耐久性を損なうことなく被温度制御対象物の
温度を正確に制御することが可能となる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、一実施の形態を示す図面に
基づいて本発明を詳細に説明する。図1は、本発明に係
る温度制御装置の第1実施形態を示したもので、半導体
ウェハに各種半導体処理を実行する場合に適用する真空
チャンバ(被温度制御対象物)1に温度流体を循環供給
し、該供給した温度流体によって半導体ウェハをその実
行処理に応じた目標温度、例えば低温状態(−20〜2
0℃)、中温状態(0〜60℃)および高温状態(60
〜80℃)等の温度状態に定常的に維持するための温度
制御装置を例示している。なお、真空チャンバ1に循環
供給させる温度流体としては、フロリナート(登録商
標)、エチレングリコール、オイル、水等の液体や窒
素、空気、ヘリウム等の気体の中から制御すべき目標温
度に応じたものを適宜選択することができる。
【0033】図からも明らかなように、この温度制御装
置は、流体循環供給ポンプ(流体循環供給手段)2の作
動により、真空チャンバ1に対して温度流体を循環供給
する流体循環供給系3を備えている。この流体循環供給
系3には、真空チャンバ1の排出口1a側から順に冷却
器(第1熱交換手段)10、蓄熱タンク(流体混合手
段)20、およびハロゲンランプヒータ(第2熱交換手
段)30を介在させている。なお、以下では冷却器10
をチラー10と呼称する。
【0034】チラー10は、蒸発器11、圧縮機12、
凝縮器13および膨張弁14を備えて構成されるもの
で、該蒸発器11において真空チャンバ1から返送され
た温度流体を冷却する。このチラー10は、上述した流
体循環供給系3において真空チャンバ1の排出口1aか
ら流体循環供給ポンプ2に至る部位に配置している。
【0035】蓄熱タンク20は、その内部に熱量をもつ
温度流体を貯留したもので、上述した流体循環供給系3
においてチラー10から流体循環供給ポンプ2に至る部
位に配置している。この蓄熱タンク20は、チラー10
を通過した温度流体と、内部に貯留した温度流体とを混
合させ、これら温度流体相互間において熱の授受を行わ
せることにより、通過する温度流体の温度変動を緩和吸
収する作用を成す。
【0036】ハロゲンランプヒータ30は、図2に示す
ように、ヒータ本体31と透明筒33とハロゲンランプ
34とを備える光加熱方式のものである。ヒータ本体3
1は、有底円筒状を成し、内周面に多数の放射状フィン
31aを備えている。透明筒33は、石英ガラス等の光
透過性の極めて高い材質によって構成したもので、ヒー
タ本体31の中心部に装着することによって該ヒータ本
体31との間に円筒状の流体加熱通路32を構成する。
ハロゲンランプ34は、透明筒33の内部に配設してい
る。このハロゲンランプヒータ30は、上述した流体循
環供給系3において流体循環供給ポンプ2の吐出口2a
から真空チャンバ1の注入口1bに至る部位に配置され
ており、上述した流体加熱通路32が吸入通路35およ
び排出通路36を通じて流体循環供給系3に連通してい
る。このハロゲンランプヒータ30では、ハロゲンラン
プ34を点灯すると、該ハロゲンランプ34から放射さ
れる赤外線が流体加熱通路32を通過する温度流体、あ
るいは多数のフィン31aに吸収され、その放射熱によ
って当該温度流体が加熱されることになる。
【0037】図1に示すように、この温度制御装置で
は、上述した流体循環供給系3における蓄熱タンク20
から流体循環供給ポンプ2に至る部位に第1流量制御バ
ルブ40を介在させている。また、真空チャンバ1の排
出口1aからチラー10に至る部位と、第1流量制御バ
ルブ40から流体循環供給ポンプ2に至る部位との間を
バイパス通路50によって互いに連通させ、さらにこの
バイパス通路50に第2流量制御バルブ60を介在させ
ている。
【0038】これら流量制御バルブ40,60は、後述
するバルブ制御部85からの制御信号によって駆動する
ものであり、該制御信号に基づいてそれぞれの開度を変
更し、各開度に応じて温度流体の通過流量をそれぞれ個
別に制御する作用を成す。
【0039】さらに、上記温度制御装置には、流体循環
供給系3におけるバイパス通路50との合流地点Xに圧
力吸収手段70を接続している。圧力吸収手段70は、
上述した流体循環供給系3を外気から完全に隔絶した閉
回路とした場合に、この流体循環供給系3に生じる圧力
変動を吸収するためのものである。この圧力吸収手段7
0は、圧力吸収通路(接続通路)71を通じて流体循環
供給系3に連通した圧力吸収体72と、該圧力吸収通路
71に介在させた圧力制御バルブ73とを備えている。
圧力吸収体72は、例えば図3に示すようなベローズチ
ューブ等のように、その内部圧力の変動に応じて容易に
容積を変化させることができる密閉容器である。この圧
力吸収体72は、圧力吸収通路71の開放端を閉塞する
態様で該圧力吸収通路71に接続されている。圧力制御
バルブ73は、圧力吸収体72と流体循環供給系3との
間を断続するためのバルブである。すなわち、圧力制御
バルブ73は、上述した流体循環供給ポンプ2が作動し
ている場合、並びに流体循環供給ポンプ2が停止し、か
つ流体循環供給系3の内部圧力が設定値以上となってい
る場合にON状態となり、上記圧力吸収体72を流体循
環供給系3に接続させる。一方、圧力制御バルブ73
は、流体循環供給ポンプ2が停止し、かつ流体循環供給
系3の内部圧力が上述した設定値以下となっている場合
にOFF状態となり、圧力吸収体72と流体循環供給系
3との間の連通を断つ。
【0040】また、上記温度制御装置には、上記流体循
環供給系3にポンプバイパス通路(供給バイパス通路)
90を設けている。ポンプバイパス通路90は、ハロゲ
ンランプヒータ30を通過した後の温度流体の一部を流
体循環供給ポンプ2の吸込口2bに送給するためのもの
である。このポンプバイパス通路90には、第3流量制
御バルブ91を介在させている。第3流量制御バルブ9
1は、ポンプバイパス通路90を通過する温度流体の流
量を制御するためのバルブである。すなわち、第3流量
制御バルブ91は、流体循環供給ポンプ2の吐出口2a
において温度流体の圧力が予め設定した値を上回った場
合に開度が大きくなり、真空チャンバ1へ供給される温
度流体よりもポンプバイパス通路90を通過する温度流
体の流量を多くする。一方、第3流量制御バルブ91
は、流体循環供給ポンプ2の吐出口において温度流体の
圧力が予め設定した値を下回った場合に開度がほぼゼロ
となり、ポンプバイパス通路90を通過する温度流体を
ほぼゼロとして、温度流体のほとんどを真空チャンバ1
へ供給させる。
【0041】一方、上記温度制御装置は、ランプ制御部
(出力制御手段)80およびバルブ制御部(バルブ制御
手段)85を備えている。
【0042】ランプ制御部80は、予め設定された目標
温度と、温度センサ4を介して検出されるハロゲンラン
プヒータ30を通過した後の温度流体の温度とに基づい
て、ハロゲンランプヒータ30の出力を制御するものあ
る。具体的には、ランプ点灯時間のデューティ比や発光
量を適宜調整するものである。
【0043】バルブ制御部85は、上記ランプ制御部8
0からのランプ出力制御信号、上述した目標温度、温度
センサ4によって検出される温度流体の温度、さらには
流量センサ5を介して検出される温度流体の通過流量に
基づいて第1流量制御バルブ40および第2流量制御バ
ルブ60のそれぞれの開度を制御する。ここで上述した
流量センサ5は、流体循環供給系3においてバイパス通
路50との分岐地点Yを通過する温度流体の流量を検出
するものである。このバルブ制御部85には、流体循環
供給系3におけるバイパス通路50との合流地点Xでの
温度流体の混合温度と、現在の温度流体の通過流量に対
して上記混合温度を達成するための各流量制御バルブ4
0,60の開度とが、データ配列として予め上述した目
標温度に対応したものが1℃間隔で設定記憶されてい
る。
【0044】上記のように構成した温度制御装置では、
半導体ウェハに施す実行処理に応じて目標温度が設定、
あるいは変更されると、バルブ制御部85により、この
目標温度をキーとしてデータ配列の中からこの目標温度
に対応した温度流体の混合温度、並びにこの混合温度を
達成するための各流量制御バルブ40,60の開度が選
択され、チラー10を通過した温度流体とバイパス通路
50を通過した温度流体との混合温度が上記目標温度よ
りも僅かに低くなるように、これら第1流量制御バルブ
40および第2流量制御バルブ60のそれぞれの初期開
度が設定される。例えば、目標温度が上述した低温状態
の場合、第1流量制御バルブ40の開度を大きく設定す
る一方、第2流量制御バルブ60の開度を可及的に小さ
く設定する。また目標温度が上述した高温状態の場合、
第1流量制御バルブ40の開度を可及的に小さく設定す
る一方、第2流量制御バルブ60の開度を大きく設定す
る。さらに目標温度が中温状態である場合、第1流量制
御バルブ40および第2流量制御バルブ60をそれぞれ
半開状態に設定する。
【0045】第1流量制御バルブ40および第2流量制
御バルブ60のそれぞれの初期開度が設定されると、チ
ラー10および流体循環供給ポンプ2が作動し、真空チ
ャンバ1に温度流体が循環供給される状態となる。つま
りチラー10によって冷却された温度流体とバイパス通
路50を通過した温度流体とが、これら流量制御バルブ
40,60のそれぞれの開度に応じた割合で混合され、
さらにハロゲンランプヒータ30を通過した後に真空チ
ャンバ1に供給される。一方、真空チャンバ1から排出
された温度流体は、再び上記流量制御バルブ40,60
の開度に応じた割合でチラー10に送給されるものとバ
イパス通路50へ送給されるものとに分岐されるように
なる。
【0046】さらに、ランプ制御部80およびバルブ制
御部85が動作し、ランプ制御部80によってハロゲン
ランプヒータ30の出力が制御されるとともに、バルブ
制御部85によって第1流量制御バルブ40および第2
流量制御バルブ60の開度がそれぞれ制御されることに
なる。
【0047】以下、上述したランプ制御部80およびバ
ルブ制御部85それぞれの処理手順の実施例を示す図4
を参照しながら、真空チャンバ1において半導体ウェハ
を目標温度に制御する場合の動作について説明する。
【0048】まず、上記温度制御装置では、ランプ制御
部80により、所定の時間間隔毎に温度センサ4を通じ
てハロゲンランプヒータ30から排出された温度流体の
温度が検出される(ステップ100)。
【0049】温度流体の温度を検出したランプ制御部8
0は、当該検出温度と、設定された目標温度との温度偏
差を算出し(ステップ101)、さらにこの温度偏差に
対して適宜PID(比例・積分・微分)演算を施した
後、両者の温度偏差をゼロとするべく、ハロゲンランプ
ヒータ30の出力調整を行う(ステップ102)。
【0050】ハロゲンランプヒータ30の出力調整を行
ったランプ制御部80は、所定のバルブ制御実行周期に
達したか否か、例えばハロゲンランプヒータ30に対す
る出力調整回数が10回に達したか否かを判断し(ステ
ップ103)、該出力調整回数が10回未満である場合
に手順をステップ100にリターンさせて上述した処理
を繰り返し行う。
【0051】一方、ハロゲンランプヒータ30の出力調
整回数が10回に達すると、上記ランプ制御部80は、
処理をバルブ制御部85に移行させる。
【0052】処理が移行されたバルブ制御部85では、
上記ランプ制御部80から出力されるランプ出力制御信
号に基づいてハロゲンランプヒータ30の出力が検出さ
れ(ステップ104)、さらにこの検出結果が予め設定
した出力範囲にあるか否かの判断が行われる(ステップ
105)。
【0053】ハロゲンランプヒータ30の出力が上述し
た出力範囲内にある場合、つまりハロゲンランプヒータ
30のみによって温度流体の温度を迅速、かつ確実に制
御できる状態にある場合、上記バルブ制御部85は、第
1流量制御バルブ40および第2流量制御バルブ60の
開度をそれぞれ変更することなく、手順をステップ10
0へリターンさせる。
【0054】一方、ハロゲンランプヒータ30の出力が
上述した出力範囲の外にある場合、つまり真空チャンバ
1から返送される温度流体に生じた著しい温度変動等の
要因により、この状態が継続するとハロゲンランプヒー
タ30のみによっては温度流体の温度を迅速、かつ確実
に制御することが困難になると判断した場合、上記バル
ブ制御部85は、ハロゲンランプヒータ30の出力を直
ちに上述した出力範囲内に復帰させるように第1流量制
御バルブ40および第2流量制御バルブ60の開度をそ
れぞれ変更し(ステップ106)、その処理が終了した
後に手順をステップ100へリターンさせる。
【0055】例えば、ハロゲンランプヒータ30の出力
が上述した出力範囲を上回っている場合、温度流体の温
度が目標温度に対して著しく低い状態にあるため、上記
バルブ制御部85は、流体循環供給系3におけるバイパ
ス通路50との合流地点Xでの温度流体の混合温度を高
めに変更するとともに、上述したデータ配列の中からこ
の変更後の混合温度を達成するための第1流量制御バル
ブ40および第2流量制御バルブ60のそれぞれの開度
を選択し、第1流量制御バルブ40の開度を減少させる
一方、第2流量制御バルブ60の開度を増大させる。
【0056】この結果、ハロゲンランプヒータ30に供
給される温度流体の温度が上昇することになるため、次
のランプ制御部80の処理においてハロゲンランプヒー
タ30の出力が減少されて上述した出力範囲内に復帰さ
れる。
【0057】また逆に、ハロゲンランプヒータ30の出
力が上述した出力範囲を下回っている場合、温度流体の
温度が高温状態にあるため、上記バルブ制御部85は、
流体循環供給系3におけるバイパス通路50との合流地
点Xでの温度流体の混合温度を低めに変更するととも
に、上述したデータ配列の中からこの変更後の混合温度
を達成するための第1流量制御バルブ40および第2流
量制御バルブ60のそれぞれの開度を選択し、第1流量
制御バルブ40の開度を増大させる一方、第2流量制御
バルブ60の開度を減少させる。
【0058】この結果、ハロゲンランプヒータ30に供
給される温度流体の温度が下降することになるため、次
のランプ制御部80の処理においてハロゲンランプヒー
タ30の出力が増加されて上述した出力範囲内に復帰さ
れる。
【0059】以下、上述した動作が繰り返し行われ、流
体循環供給ポンプ2が作動している間、ハロゲンランプ
ヒータ30および2つの流量制御バルブ40,60によ
って真空チャンバ1に供給する温度流体の温度が継続的
に制御される。
【0060】上述した動作の間、上記温度制御装置によ
れば、真空チャンバ1に対して常に、熱応答性のよいハ
ロゲンランプヒータ30によって目標温度となるように
温度調整された直後の温度流体を供給することができる
ため、当該供給された温度流体によって半導体ウェハの
温度を正確に制御することが可能となる。
【0061】しかも、常態においては、ハロゲンランプ
ヒータ30の出力を制御することのみによって温度流体
の温度を調整し、該ハロゲンランプヒータ30の出力が
予め設定した出力範囲を外れた場合にのみ第1流量制御
バルブ40および第2流量制御バルブ60の開度を制御
するようにしているため、これら流量制御バルブ40,
60の作動を可及的に減少させることができ、耐久性の
点でも有利となる。
【0062】また、上記温度制御装置では、チラー10
から流体循環供給系3におけるバイパス通路50との合
流地点Xまでの間に蓄熱タンク20を介在させるように
しているため、仮にチラー10から排出された温度流体
に温度変動が発生した場合にも、この温度変動による真
空チャンバ1への悪影響を可及的に防止することができ
る。なお、蓄熱タンク20としては、蒸発器11と別体
のものを適用するようにしているため、より小型のもの
を適用することが可能であり、さらに気相部分を設けた
り大気に開放する必要がないため、流体循環供給系3の
流路を単に太径に構成したものを適用することができ
る。また、第1流量制御バルブ40および第2流量制御
バルブ60の開度を適宜変更することによってチラー1
0から排出される温度流体の流量を調整するようにして
いるため、目標温度が上述した高温状態の場合にも、当
該チラー10の運転を停止させる必要がない。したがっ
て、一般に再起動性に劣るといわれるチラー10の運転
稼働率の向上、並びに熱応答性の向上を図ることができ
るようになる。
【0063】さらに、上記温度制御装置では、流体循環
供給系3に圧力吸収体72を介在させているため、該流
体循環供給系3を外気から完全に隔絶した閉回路をする
ことが可能であり、圧力変動に起因して蒸発したり気化
した温度流体が外部に漏出する事態を防止することがで
きる。したがって、温度流体として高価なフロリナート
を適用した場合にもその補給によるランニングコストの
増大を抑制することができる。しかも、この圧力吸収体
72を流体循環供給ポンプ2の直前位置に配置している
ため、当該流体循環供給ポンプ2に供給される温度流体
の圧力を一定に維持することができる。したがって、圧
力の低下した温度流体を吸引することに起因する流体循
環供給ポンプ2でのキャビテーションの発生を防止する
ことができる。また、圧力吸収通路71を介して圧力吸
収体72を流体循環供給系3に接続しているため、該流
体循環供給系3を通過する温度流体の温度変動が圧力吸
収体72に直接影響を与える虞れがない。したがって、
圧力吸収体72としては、温度変動を考慮することなく
通常のゴム等、安価な材質のものを適用することが可能
となり、製造コストの低減を図ることができるようにな
る。
【0064】ところで、上記のように流体循環供給系3
に圧力吸収体72を備える温度制御装置では、例えば真
空チャンバ1が高所に配置されている場合、あるいは目
標温度を低温状態として運転していた場合、流体循環供
給ポンプ2の停止によって流体循環供給系3の内部圧力
が上昇し、当該圧力吸収体72が温度流体によって汚損
されたり、該圧力吸収体72を通じて温度流体が外部に
漏出する事態が招来される虞れがある。
【0065】しかしながら、上記温度制御装置によれ
ば、流体循環供給系3と上記圧力吸収体72との間に圧
力制御バルブ73を介在させ、流体循環供給ポンプ2が
停止している場合にこれら流体循環供給系3と圧力吸収
体72との間の連通状態を断つようにしているため、上
述した事態の発生を確実に防止することができる。しか
もこの圧力制御バルブ73は、流体循環供給ポンプ2が
停止している状態であっても、流体循環供給系3の内部
圧力が設定値以上となった場合に流体循環供給系3と圧
力吸収体72との間を連通させるため、流体循環供給系
3、並びにこの流体循環供給系3に配置した各機器に、
圧力が過度に増大することに起因した損傷を招来する虞
れもない。
【0066】なお、図4に示した実施例では、ランプ制
御部80およびバルブ制御部85が直列的に処理を行う
ものを例示したが、図5の変形例に示すように、バルブ
制御部85がランプ制御部80の処理に対して並列的に
処理を行うようにすることも可能である。ただし、図5
に示す変形例では、ランプ制御部80において温度流体
の温度を検出する周期、並びにバルブ制御部85におい
てハロゲンランプヒータ30の出力を検出する周期を、
該ランプ出力検出周期が流体温度検出周期よりも大とな
るように予め設定しておく必要がある。具体的には、ラ
ンプ制御部80における流体温度の検出周期を0.1秒
サイクルに設定した場合、バルブ制御部85におけるラ
ンプ出力の検出周期を1.0秒サイクルに設定してい
る。
【0067】まず、図5に示したランプ制御部80で
は、上述した流体温度検出周期毎に温度センサ4を通じ
てハロゲンランプヒータ30から排出された温度流体の
温度が検出される(ステップ200およびステップ20
1)。
【0068】温度流体の温度を検出したランプ制御部8
0は、当該検出温度と、設定された目標温度との温度偏
差を算出し(ステップ202)、さらにこの温度偏差に
対して適宜PID(比例・積分・微分)演算を施した
後、両者の温度偏差をゼロとするべく、ハロゲンランプ
ヒータ30の出力調整を行う(ステップ203)。
【0069】ハロゲンランプヒータ30の出力調整を行
ったランプ制御部80は、直ちに手順をステップ200
にリターンさせ、半導体ウェハに対する各種半導体処理
が終了するまでの間、上述した処理を繰り返し行う。
【0070】一方、図5に示したバルブ制御部85で
は、上述したランプ出力検出周期毎にランプ制御部80
からのランプ出力制御信号に基づいてハロゲンランプヒ
ータ30の出力が検出され(ステップ300および30
1)、さらに検出結果が予め設定した出力範囲にあるか
否かの判断が行われている(ステップ302)。
【0071】ハロゲンランプヒータ30の出力が上述し
た出力範囲にある場合、上記バルブ制御部85は、第1
流量制御バルブ40および第2流量制御バルブ60の開
度をそれぞれ変更することなく、手順をステップ300
へリターンさせる。
【0072】一方、ハロゲンランプヒータ30の出力が
上述した出力範囲の外にある場合、上記バルブ制御部8
5は、ハロゲンランプヒータ30の出力が直ちに上述し
た出力範囲に復帰するように第1流量制御バルブ40お
よび第2流量制御バルブ60の開度をそれぞれ変更し
(ステップ303)、その処理が終了した後に手順をス
テップ300へリターンさせる。
【0073】以下、上述した動作が繰り返し行われ、流
体循環供給ポンプ2が作動している間、ハロゲンランプ
ヒータ30および2つの流量制御バルブ40,60によ
って真空チャンバ1に供給する温度流体の温度が継続的
に制御される。
【0074】上述した動作の間、この温度制御装置にお
いても、真空チャンバ1に対して常に、熱応答性のよい
ハロゲンランプヒータ30によって目標温度となるよう
に温度調整された直後の温度流体を供給することができ
るため、当該供給された温度流体によって半導体ウェハ
の温度を正確に制御することが可能となる。
【0075】しかも、常態においては、ハロゲンランプ
ヒータ30の出力を制御することのみによって温度流体
の温度を調整し、目標温度と温度センサ4の検出した温
度流体の温度との温度偏差が予め設定した偏差範囲を外
れた場合、並びにハロゲンランプヒータ30の出力が予
め設定した出力範囲を外れた場合にのみ、第1流量制御
バルブ40および第2流量制御バルブ60の開度を制御
するようにしているため、これら流量制御バルブ40,
60の作動を可及的に減少させることができ、耐久性の
点で極めて有利となる。
【0076】なお、上述した第1実施形態では、チラー
10から流体循環供給系3におけるバイパス通路50と
の合流地点Xに至る部位に介在させた第1流量制御バル
ブ40と、バイパス通路50に介在させた第2流量制御
バルブ50とによって流量比調整手段を構成するように
しているが、本発明はこれらに限定されない。
【0077】例えば、図6に示す第1変形例のように、
流体循環供給系3におけるバイパス通路50との分岐地
点Yからチラー10に至る部位に介在させた第1流量制
御バルブ40′と、バイパス通路50に介在させた第2
流量制御バルブ50とによって流量比調整手段を構成す
るようにしてもよいし、また図7に示す第2変形例のよ
うに、流体循環供給系3におけるバイパス通路50との
分岐地点に介在させた唯一三方バルブ45によって流量
比調整手段を構成することも可能である。さらに、図に
は示していないものの、三方バルブを適用する場合に
は、流体循環供給系3におけるバイパス通路50との合
流地点に唯一介在させるようにしても構わない。
【0078】これら図6に示す第1変形例および図7に
示す第2変形例の流量比調整手段を適用した場合には、
同一温度の温度流体に対してそれぞれの流量比を調整す
ることが可能となる。したがって、温度流体として、温
度変化に応じて粘性が大きく変化するものを適用した場
合にも、それぞれの流量比を正確に調整することができ
るようになり、半導体ウェハの温度を正確に制御するこ
とが可能となる。
【0079】また、上述した第1実施形態では、ポンプ
バイパス通路90を設け、真空チャンバ1での圧力損失
が大きい場合に温度流体をこのポンプバイパス通路90
へ送給するようにしているため、流体循環供給ポンプ2
の負荷を低減することができるようになる。この場合、
ポンプバイパス通路としては、流体循環供給系3におい
て流体循環供給ポンプ2から真空チャンバ1に至るまで
の間の温度流体を、該真空チャンバ1から流体循環供給
ポンプ2に至るまでの間に分岐送給するものであれば、
いかなる部位に接続されていても構わない。例えば、流
体供給ポンプ2の吐出口2aから吐出された直後の温度
流体を該流体供給ポンプ2の吸込口2bに送給させるよ
うにポンプバイパス通路を設けても、同様の作用効果を
期待することができる。
【0080】なお、ポンプバイパス通路として第1実施
形態に示すものを適用した場合には、ポンプバイパス通
路90を通過する温度流体の流量に応じて流量比調整手
段が調整すべき温度流体の流量が変化するようになる。
したがって、半導体ウェハの温度を正確に制御するため
には、処理が煩雑になるものの、上述したように、流体
循環供給系3においてバイパス通路50との分岐地点Y
を通過する温度流体の流量を流量センサ5によって検出
し、この検出結果を流量比調整手段の駆動を制御するた
めのパラメータとして用いることが好ましい。
【0081】図8は、こうした流量比調整バルブの制御
を煩雑化を招来することなく、流体循環供給ポンプの負
荷低減を図った温度制御装置の第2実施形態を示すもの
である。
【0082】この温度制御装置では、第1実施形態にお
いて、流体循環供給系3におけるバイパス通路50との
合流地点Xの直後に配置していた流体循環供給ポンプ2
を、流体循環供給系3におけるバイパス通路50との分
岐地点Yの直前に移動させている。また、この流体循環
供給ポンプ2′の移動に伴って圧力吸収手段70′を真
空チャンバ1との間に移動させている。
【0083】さらに、ポンプバイパス通路90′として
は、流体循環供給系3においてバイパス通路50との合
流地点Xからハロゲンランプヒータ30に至る部位の間
の温度流体を、圧力吸収手段70′から流体循環供給ポ
ンプ2′に至る部位の間に分岐送給するように設けてい
る。このポンプバイパス通路90′に第3流量制御バル
ブ91′を介在させるのは、第1実施形態と同様であ
る。なお、その他の構成に関しては、第1実施形態と同
様であるため、同一の符号を付してそれぞれの詳細説明
を省略している。また、ランプ制御部80およびバルブ
制御部85が、図4の実施例、もしくは図5の変形例に
示すように動作する点も第1実施形態と同様である。さ
らに、流量比調整手段としては、第1実施形態と同様
に、図6に示す第1変形例や図7に示す第2変形例のも
のを適用することが可能である。
【0084】上記のように構成した温度制御装置におい
ても、真空チャンバ1に対して常に、熱応答性のよいハ
ロゲンランプヒータ30によって目標温度となるように
温度調整された直後の温度流体を供給することができる
ため、当該供給された温度流体によって半導体ウェハの
温度を正確に制御することが可能となる。
【0085】しかも、常態においては、ハロゲンランプ
ヒータ30の出力を制御することのみによって温度流体
の温度を調整し、目標温度と温度センサ4の検出した温
度流体の温度との温度偏差が予め設定した偏差範囲を外
れた場合、並びにハロゲンランプヒータ30の出力が予
め設定した出力範囲を外れた場合にのみ、第1流量制御
バルブ40および第2流量制御バルブ60の開度を制御
するようにしているため、これら流量制御バルブ40,
60の作動を可及的に減少させることができ、耐久性の
点で極めて有利となる。
【0086】また、真空チャンバ1での圧力損失が大き
い場合に温度流体をポンプバイパス通路90′へ送給す
るようにしているため、流体循環供給ポンプ2′の負荷
を低減することができるようになる。
【0087】しかも、上記温度制御装置によれば、ポン
プバイパス通路90′を通過する温度流体の流量が変化
した場合にも、流量制御バルブ40,60が調整すべき
温度流体の全流量が変化することがない。したがって、
半導体ウェハの温度を正確に制御する際に、温度流体の
流量をパラメータとして用いる必要がなく、流量制御バ
ルブ40,60を制御するための処理が容易となる。ま
た、流量センサ5を省略できるのはいうまでもない。
【0088】なお、ポンプバイパス通路として、流体循
環供給系3においてバイパス通路50との合流地点Xか
ら真空チャンバ1に至るまでの温度流体を、該真空チャ
ンバ1からバイパス通路50との分岐地点Yに至る部位
までの間に分岐送給するものを適用すれば、いかなる部
位に接続するものであっても第2実施形態と同様の作用
効果を期待することができる。
【0089】なお、上述した実施形態においては、いず
れも半導体ウェハに対して各種半導体処理を実行する場
合に適用する真空チャンバに温度流体を循環供給し、該
供給した温度流体によって半導体ウェハをその実行処理
に応じた目標温度に定常的に維持するための温度制御装
置を例示しているが、恒温室に供給される温度流体等、
その他の温度流体の温度を制御するものにも適用するこ
とが可能である。
【0090】また、上述した実施形態では、いずれも第
1熱交換手段として温度流体の冷却を行うものを例示
し、かつ第2熱交換手段として温度流体の加熱を行うも
のを例示しているが、逆の態様でこれら熱交換手段を配
置することも可能である。ただし、第2熱交換手段とし
ては、熱応答性に優れ、しかも出力を容易に変化させる
ことのできるものを適用することが好ましい。したがっ
て、温度流体の加熱を行うものとしてハロゲンランプヒ
ータを例示しているが、上述した条件を満たすものであ
ればその他のヒータを適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る温度制御装置の第1実施形態を示
す回路図である。
【図2】図1に示したハロゲンランプヒータの詳細構造
を示す断面図である。
【図3】図1に示した圧力吸収手段の具体的構成を示す
図である。
【図4】図1に示したランプ制御部およびバルブ制御部
それぞれの処理手順の実施例を示すフローチャートであ
る。
【図5】図1に示したランプ制御部およびバルブ制御部
それぞれの処理手順の変形例を示すフローチャートであ
る。
【図6】図1に示した温度制御装置の第1変形例を示す
回路図である。
【図7】図1に示した温度制御装置の第2変形例を示す
回路図である。
【図8】本発明に係る温度制御装置の第2実施形態を示
す回路図である。
【符号の説明】
1…真空チャンバ、2,2′…流体循環供給ポンプ、3
…流体循環供給系、10…チラー、20…蓄熱タンク、
30…ハロゲンランプヒータ、40,40′…第1流量
制御バルブ、45…三方バルブ、50…バイパス通路、
60…第2流量制御バルブ、70,70′…圧力吸収手
段、71,71′…圧力吸収通路、72,72′…圧力
吸収体、80…ランプ制御部、85…バルブ制御部、9
0,90′…ポンプバイパス通路、91,91′…第3
流量制御バルブ、X…バイパス通路との合流地点、Y…
バイパス通路との分岐地点。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武知 弘明 神奈川県平塚市万田1200 株式会社 小 松製作所 研究所内 (72)発明者 畠中 勉 神奈川県平塚市万田1200 株式会社 小 松製作所 研究所内 (72)発明者 高橋 典夫 神奈川県平塚市万田1200 株式会社 小 松製作所 研究所内 (72)発明者 亀井 利之 神奈川県平塚市万田1200 株式会社 小 松製作所 研究所内 (72)発明者 杉原 巧 神奈川県平塚市万田1200 株式会社 小 松製作所 研究所内 (72)発明者 柴田 勲 神奈川県平塚市万田1200 株式会社 小 松製作所 研究所内 (72)発明者 秋葉 浩永 神奈川県平塚市万田1200 株式会社 小 松製作所 研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−225213(JP,A) 特開 平5−93593(JP,A) 特開 平9−170824(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 23/00 - 23/32

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被温度制御対象物に対して所定の設定温
    度に調整された温度流体を循環供給する流体循環供給系
    を具備し、該流体循環供給系が供給する温度流体によっ
    て前記被温度制御対象物の温度制御を行う温度制御装置
    において、 前記流体循環供給系に介在させ、前記被温度制御対象物
    から返送された温度流体との間で熱交換を行う第1熱交
    換手段と、 前記流体循環供給系において前記第1熱交換手段から前
    記被温度制御対象物に至る部位の間に介在させ、通過す
    る温度流体との間で熱交換を行うことにより、該温度流
    体を前記設定温度に調整する第2熱交換手段と、 前記流体循環供給系において前記被温度制御対象物から
    前記第1熱交換手段に至る部位の間の温度流体を、当該
    第1熱交換手段から前記第2熱交換手段に至る部位の間
    に分岐送給するバイパス通路と、 前記第1熱交換手段を通過する温度流体と前記バイパス
    通路を通過する温度流体との流量比を調整する流量比調
    整手段と、 前記被温度制御対象物に供給する温度流体の温度を検出
    し、該検出結果に基づいて温度流体の温度を前記設定温
    度に調整するべく、前記第2熱交換手段の出力を制御す
    る出力制御手段と、 前記第2熱交換手段の出力を検出し、この検出結果が予
    め設定した出力範囲の外にある場合に該第2熱交換手段
    の出力を前記出力範囲内に移行させるべく、前記流量比
    調整手段の駆動を制御する流量比制御手段とを備えるこ
    とを特徴とする温度制御装置。
  2. 【請求項2】 前記流量比制御手段は、前記出力制御手
    段の処理が終了した後に、直列的に前記第2熱交換手段
    の出力を検出するものであることを特徴とする請求項1
    記載の温度制御装置。
  3. 【請求項3】 前記流量比制御手段は、前記出力制御手
    段が処理を行っている場合に、該出力制御手段の処理に
    対し並列的、かつ間欠的に前記第2熱交換手段の出力を
    検出するものであることを特徴とする請求項1記載の温
    度制御装置。
  4. 【請求項4】 前記第1熱交換手段が、前記被温度制御
    対象物から返送された温度流体を冷却する冷却器であ
    り、かつ前記第2熱交換手段が、前記被温度制御対象物
    に供給する温度流体をハロゲンランプによって加熱調整
    するハロゲンランプヒータであることを特徴とする請求
    項1または請求項2または請求項3記載の温度制御装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第1熱交換手段から前記流体循環供
    給系における前記バイパス通路との合流地点に至る部位
    に、当該第1熱交換手段を通過した温度流体を混合させ
    る流体混合手段をさらに介在させたことを特徴とする請
    求項1または請求項2または請求項3または請求項4記
    載の温度制御装置。
  6. 【請求項6】 前記流量比調整手段は、 前記流体循環供給系において前記バイパス通路との分岐
    地点から該バイパス通路との合流地点に至るまでの間に
    介在させた第1流量制御バルブと、 前記バイパス通路に介在させた第2流量制御バルブとを
    備えたものであることを特徴とする請求項1または請求
    項2または請求項3または請求項4または請求項5記載
    の温度制御装置。
  7. 【請求項7】 前記流量比調整手段は、前記流体循環供
    給系において前記バイパス通路との分岐地点、もしくは
    前記バイパス通路との合流地点のいずれか一方に介在さ
    せた三方バルブであることを特徴とする請求項1または
    請求項2または請求項3または請求項4または請求項5
    記載の温度制御装置。
  8. 【請求項8】 前記流体循環供給系は、前記バイパス通
    路との合流地点から該バイパス通路との分岐地点に至る
    までの間に、 温度流体を循環させるための流体循環供給手段と、 この流体循環供給手段の直前に位置する部位に介在さ
    せ、前記流体循環供給系に生じた温度流体の圧力変動を
    吸収する圧力吸収手段とをさらに備えることを特徴とす
    る請求項1または請求項2または請求項3または請求項
    4または請求項5または請求項6または請求項7記載の
    温度制御装置。
  9. 【請求項9】 前記圧力吸収手段は、 前記流体循環供給系に接続された接続通路と、 この接続通路を介して前記流体循環供給系に連通し、容
    積を変化させることによって温度流体の圧力変動を吸収
    する圧力吸収体とを備えたものであることを特徴とする
    請求項8記載の温度制御装置。
  10. 【請求項10】 前記流体循環供給系は、前記バイパス
    通路との合流地点から該バイパス通路との分岐地点に至
    るまでの間に、 温度流体を循環させるための流体循環供給手段と、 前記流体循環供給系において前記流体循環供給手段から
    前記被温度制御対象物に至るまでの間の温度流体を、前
    記被温度制御対象物から前記流体循環供給手段に至るま
    での間に分岐送給する供給バイパス通路とをさらに備え
    ることを特徴とする請求項1または請求項2または請求
    項3または請求項4または請求項5または請求項6また
    は請求項7または請求項8または請求項9記載の温度制
    御装置。
  11. 【請求項11】 前記供給バイパス通路は、前記流体循
    環供給系において前記バイパス通路との合流地点から前
    記被温度制御対象物に至るまでの温度流体を、該被温度
    制御対象物から前記バイパス通路との分岐地点に至る部
    位までの間に分岐送給するものであることを特徴とする
    請求項10記載の温度制御装置。
  12. 【請求項12】 被温度制御対象物に対して温度流体を
    循環供給する流体循環供給系に、前記被温度制御対象物
    から返送された温度流体との間で熱交換を行う第1熱交
    換手段と、前記第1熱交換手段から前記被温度制御対象
    物に至る部位の間において通過する温度流体との間で熱
    交換を行う第2熱交換手段と、前記流体循環供給系にお
    いて前記被温度制御対象物から前記第1熱交換手段に至
    る部位の間の温度流体を当該第1熱交換手段から前記第
    2熱交換手段に至る部位の間に分岐送給するバイパス通
    路と、前記第1熱交換手段を通過する温度流体と前記バ
    イパス通路を通過する温度流体との流量比を調整する流
    量比調整手段とを配置し、前記流体循環供給系が供給す
    る温度流体によって前記被温度制御対象物の温度制御を
    行う温度制御方法であって、 前記被温度制御対象物に供給する温度流体の温度を検出
    し、該検出した温度に基づいて前記被温度制御対象物に
    供給する温度流体を所定の設定温度に調整するべく前記
    第2熱交換手段の出力を制御する出力制御工程と、 前記出力制御工程が終了した後に、前記第2熱交換手段
    の出力を検出する出力検出工程と、 該検出した出力が予め設定した出力範囲の外にある場合
    に前記第2熱交換手段の出力を前記出力範囲内に移行さ
    せるべく、前記流量比調整手段の駆動を制御する流量比
    制御工程とを含むことを特徴とする温度制御方法。
  13. 【請求項13】 被温度制御対象物に対して温度流体を
    循環供給する流体循環供給系に、前記被温度制御対象物
    から返送された温度流体との間で熱交換を行う第1熱交
    換手段と、前記第1熱交換手段から前記被温度制御対象
    物に至る部位の間において通過する温度流体との間で熱
    交換を行う第2熱交換手段と、前記流体循環供給系にお
    いて前記被温度制御対象物から前記第1熱交換手段に至
    る部位の間の温度流体を当該第1熱交換手段から前記第
    2熱交換手段に至る部位の間に分岐送給するバイパス通
    路と、前記第1熱交換手段を通過する温度流体と前記バ
    イパス通路を通過する温度流体との流量比を調整する流
    量比調整手段とを配置し、前記流体循環供給系が供給す
    る温度流体によって前記被温度制御対象物の温度制御を
    行う温度制御方法であって、 前記被温度制御対象物に供給する温度流体の温度を検出
    し、該検出した温度に基づいて前記被温度制御対象物に
    供給する温度流体を所定の設定温度に調整するべく前記
    第2熱交換手段の出力を制御する出力制御工程と、 前記出力制御工程に対し並列、かつ間欠的に前記第2熱
    交換手段の出力を検出する出力検出工程と、 該検出した出力が予め設定した出力範囲の外にある場合
    に前記第2熱交換手段の出力を前記出力範囲内に移行さ
    せるべく、前記流量比調整手段の駆動を制御する流量比
    制御工程とを含むことを特徴とする温度制御方法。
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