JP3009799U - 路面加熱構造 - Google Patents

路面加熱構造

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JP3009799U JP1994013296U JP1329694U JP3009799U JP 3009799 U JP3009799 U JP 3009799U JP 1994013296 U JP1994013296 U JP 1994013296U JP 1329694 U JP1329694 U JP 1329694U JP 3009799 U JP3009799 U JP 3009799U
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一三 築山
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 断熱材よりなる層の上に電熱ケーブル又は温
水パイプを敷設しかつ熱伝導板又は熱伝導シートを敷設
する路面加熱構造、又は、断熱材よりなる層の上に熱伝
導板又は熱伝導シートを敷設しその上に電熱ケーブル又
は温水パイプを敷設する路面加熱構造である。 【効果】 路面全体に均一に加熱が図れ融雪及び凍結防
止を効果的に行えると共に、路面の加熱に際しての熱損
失をなくし放熱の熱効率を高める事ができ、消費電力の
大幅な節減を可能とする。又、敷設により資材費用、施
工費用の低減も図れる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は路面構造に関し、特に冬期等に路面の積雪及び凍結を防止する路面加 熱構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
冬期等寒冷時には路面に積雪したり、路面温度の低下により路面が凍結するも のである。 この場合運輸機関などの交通の妨げとなるばかりでなく事故の多発を招き、歩行 中の歩行者においてもスリップ事故等が生じてしまう。 これに対してこの様な弊害を除去するため従来路盤に電熱ケーブル又はパイプを 敷設し、この上に舗装層を設けたものが多用されている。 また実用新案出願公告平成5年第7284号に示すごとくステールファイバーを 混入した舗装コンクリート構造物或いは砂を固めた構造物よりなる舗装層と基礎 地盤の間に砂層を設け、該砂層中に温水の循環が自在な加温用パイフを布設して なる融雪、暖房用舗装構造がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
これらの場合まず、路盤に電熱ケーブル又は温水パイプを敷設しそのまま舗装 層を設けたものにあっては、電熱ケーブル又は温水パイプからの熱が360度に 対して放熱し、熱効率が悪い。
【0004】 併せて、この熱効率の点と共に、360度に対して放熱することから路面の敷 設面積からの前記電熱ケーブル又は温水パイプの敷設間隔はある程度密にしなけ ればならないものである。
【0005】 また、スチールファイバーを混入した舗装コンクリート構造物或いは砂を固め た構造物よりなる舗装層と基礎地盤の間に砂層を設け、該砂層中に温水の循環が 自在な加温用パイプを布設したものであっても、基礎地盤に放熱・吸収されるも のであって、熱効率の点で劣る。 特に、路面の加熱に際しては、敷設する範囲が極めて広く、電熱ケーブルの消費 電力は膨大な量になることから熱効率を上げる事の要求は極めて高い。また温水 パイプを用いた場合であっても、同様である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案はかかる欠点を解決するものであり、路盤と路面表面の舗装層の中間に 敷設される路面の加熱の構造に関して、先ず断熱材よりなる層を設け、前記断熱 材よりなる層の上に電熱ケーブル又は温水パイプを敷設した上、前記電熱ケーブ ル又は温水パイプの上に熱伝導板又は熱伝導シートを敷設する路面加熱構造によ り解決できる。
【0007】 又、断熱材よりなる層を設けると共に、前記断熱材よりなる層の上に熱伝導板 又は熱伝導シートを敷設し、かつ前記熱伝導板又は熱伝導シートの上に電熱ケー ブル又は温水パイプを敷設したことを特徴とする路面加熱構造により解決できる 。
【0008】
【作用】
即ち、先ず路盤の上に断熱材よりなる層を設け、前記断熱材よりなる層の上に 電熱ケーブル又は温水パイプを敷設するものであり、この断熱材よりなる層によ り電熱ケーブル又は温水パイプからの放熱に際して従来路盤側即ち地下方向への 熱損失がなくなるものである。 通常この熱損失はおおよそ放熱に際する熱量全体のうち多くの熱量が失われるも のである。 また、断熱材により外気温低下による路盤自体に有する地熱を確保でき、いわゆ る凍土の防止も反射的作用として有する。
【0009】 次に前記電熱ケーブル又は温水パイプの上に熱伝導板又は熱伝導シートを敷設 するものであり、これにより電熱ケーブル又は温水パイプの放熱により熱伝導板 又は熱伝導シートが熱せられ熱伝導板又は熱伝導シート全体が放熱作用を行う。 従って熱伝導板又は熱伝導シート全体により路面の加熱が行なわれる。
【0010】 以上の事より従来の路面加熱構造に比べて約半分の熱量で同程度の路面の加熱 ができると共に、熱量を同じくした場合には電熱ケーブル又は温水パイプの敷設 範囲当たりの敷設量は半分程度でも足りるものである。 また熱伝導板又は熱伝導シート全体により路面の加熱がなされることから電熱ケ ーブル又は温水パイプについて間隔を於いて敷設しても路面全体の融雪又は凍結 防止が可能となるものである。
【0011】 次に、路盤の上に断熱材よりなる層を設け、前記断熱材よりなる層の上に熱伝 導板又は熱伝導シートを敷設した上、電熱ケーブル又は温水パイプを敷設するも のであっても同様の作用を有する。
【0012】
【実施例】
以下本考案の実施例を図面を参照して説明する。 まず、図1は本考案にかかる一実施例を示す図であり、1は路盤でありこの路盤 1の上には捨てコンクリートやアスモル等により安定処理がなされる層2がある 。
【0013】 この安定処理層2の上には断熱ボード3が敷設されている。 この断熱ボード3についての厚さは、電熱ケーブル4からの放熱を路盤1方向に 伝えない程度の効果を発揮する厚さであればたりる。 従ってこの断熱ボード3により、電熱ケーブル4からの放熱は全て路面方向にの み行なわれるものである。 これにより、従来まで路盤方向に放熱されていた約50%の放熱ロスがなくなる と共に、放熱された熱全体が路面方向に作用することから、熱効率が飛躍的に向 上する。
【0014】 なお、この断熱ボード3により、路盤1は地熱の影響により凍らない状態を維 持できる。 即ち、外気温が低下した場合に路盤自体が凍結することがあるが、このいわゆる 凍土が生ずると路盤1が収縮し路面構造自体に亀裂や陥没等が生ずる。 従って、外気温の低下による路盤の凍土を防止することをも可能とするものであ り、従来路面加熱に適していなかった寒冷地に多い軟弱地盤を有する地域・場所 でも敷設を可能とする。 又、特にデルタ地帯(泥炭地)での、大掛かりな路盤の確保工事が不要となる。
【0015】 路盤1の上の安定処理がなされる層2については通常の舗装道路に於いて設け られるものであるが、この層がなく路盤1の上にすぐに断熱ボード3を敷設する ものであってもよい。
【0016】 次にこの断熱ボード3の上には電熱ケーブル4が敷設されている。 この電熱ケーブル4は図示していない電源等により発熱し、放熱する。 又、この電熱ケーブル4に代え熱媒を供給するいわゆる温水パイプ9であって もよい。 この場合、電熱ケーブル4の敷設に関して電熱ケーブル4の敷設形状の溝を断 熱ボード3に設けたものであってもよく、又この電熱ケーブル4の上に表面を一 定にするため砂等の層を設けるものであってもよい。
【0017】 この電熱ケーブル4の上には熱伝導板5が敷設されている。 この熱伝導板5は電熱ケーブル4の放熱により加熱し、熱伝導板5全体が放熱作 用を行う。 なお、ここでこの熱伝導板5は、アルミ、鉄、銅等の熱伝導率の高い材質より なる熱伝導板をいい、この厚さは、電熱ケーブル4からの放熱を熱伝導板5に伝 えられ、かつ熱伝導板5全体が加熱し得る程度の厚さを有するものが該当し、例 えば一定の厚みを有する板状の物に限らずシート状の物をも含まれる。
【0018】 従って、図3に示すような従来まで路面加熱構造における電熱ケーブル8から の放熱は電熱ケーブルといういわゆる点からの放熱であったのに対し、図1に示 すように熱伝導板5全体からの放熱を行う事ができ、いわゆる面からの放熱とな る。 これにより路面全体の均一な加熱即ち融雪及び凍結防止が可能となる。 この場合、前述の如く、熱効率が高いことも相俟って電熱ケーブル4の敷設間 隔を広く採っても従来以上の路面の加熱が可能となる。 即ち従来5センチから10センチ間隔程度で電熱ケーブルを敷設していたのに 対し、本考案を用いることにより約10センチから20センチ程度の間隔でも従 来以上の融雪及び凍結防止を可能とするものである。
【0019】 次に図1に示す如く熱伝導板5の上にはアスモルや密粒式アスファルトないし コンクリート、モルタル等よりなる中間層6である。 この中間層6は路面の性質例えば歩道や軽荷重車道、重荷重車道等の路面の性 質により異なる材質より構成される層である。 従って、この中間層6がある場合に限らず、ない場合であってもよい。 この中間層の上には舗装層7がある。
【0020】 図2は本考案による放熱状態を示す図であり、電熱ケーブル4の上の熱伝導板 5から放熱される方向を矢印で示す。 これに対して図4は、従来までの電熱ケーブル8からの放熱状態を矢印で示す 。
【0021】 図5は、温水パイプ9を敷設し、温水パイプ9の高さの調整のため砂10を用 いた状態を示す図であり、熱伝導シート11を敷設した本考案にかかる一実施例 を示す。
【0022】 図6は、本考案にかかる一実施例を示す図であるが、この場合熱伝導板5の上 に電熱ケーブル4が敷設されている。 このように構成した場合であっても熱伝導板5が熱せられ熱伝導板全体が放熱作 用を行う。
【0023】 図7も、本考案にかかる一実施例を示す図であるが、断熱ボード3には温水パ イプ9が嵌合する溝が構成されており、この断熱ボード3と温水パイプ9の間に は熱伝導シート11が敷設されている。 この様に構成した場合でも、同じく熱伝導シート11が熱せられ熱伝導シート 全体で放熱作用を行う事ができる。
【0024】
【考案の効果】
本考案の熱伝導板又は熱伝導シートにより路面全体に均一に加熱が図れ、融雪 及び凍結防止を効果的に行える。
【0025】 本考案により電熱ケーブル又は温水パイプからの熱損失をなくし、放熱の熱効 率を高める事ができる。 従って消費電力の大幅な節減を可能とする。
【0026】 又、電熱ケーブル又は温水パイプの敷設に際し電熱ケーブル又は温水パイプの 敷設間隔を広く採る場合には資材費用のみならず敷設に際する施工費用の低減即 ちイニシャルコストの低減が図れる。 又、一定の面積に対する電熱ケーブル又は温水パイプの敷設距離が短くなること から消費電力の低減即ちランニングコストを低減できる。
【0027】 併せて、従来からの路面加熱構造を有する路面の設置に適していなかった寒冷 地に多い軟弱地盤を有する地域、場所でも、敷設を可能する上、凍土の防止も反 射的効果として有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる路面加熱構造の一実施例の断面
【図2】本考案における放熱状態を矢印で示した路面構
造の断面図
【図3】従来の路面加熱構造を示す路面構造の断面図
【図4】従来の路面加熱構造による放熱状態を矢印で示
した路面構造の断面図
【図5】本考案にかかる路面加熱構造の一実施例の断面
【図6】本考案にかかる路面加熱構造の一実施例の断面
【図7】本考案にかかる路面加熱構造の一実施例の断面
【符号の説明】
1 路盤 2 安定処理がなされる層 3 断熱ボード 4 電熱ケーブル 5 熱伝導板 6 中間層 7 舗装層 8 電熱ケーブル 9 温水パイプ 10 砂 11 熱伝導シート

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路盤と、路面表面の舗装層と、路盤と路
    面表面の舗装層の中間に敷設される路面加熱構造に於い
    て、 断熱材よりなる層を設けると共に、前記断熱材よりなる
    層の上には電熱ケーブル又は温水パイプを敷設し、かつ
    前記電熱ケーブル又は温水パイプの上に熱伝導板を敷設
    したことを特徴とする路面加熱構造。
  2. 【請求項2】 路盤と、路面表面の舗装層と、路盤と路
    面表面の舗装層の中間に敷設される路面加熱構造に於い
    て、 断熱材よりなる層を設けると共に、前記断熱材よりなる
    層の上には電熱ケーブル又は温水パイプを敷設し、かつ
    前記電熱ケーブル又は温水パイプの上に熱伝導シートを
    敷設したことを特徴とする路面加熱構造。
  3. 【請求項3】 路盤と、路面表面の舗装層と、路盤と路
    面表面の舗装層の中間に敷設される路面加熱構造に於い
    て、 断熱材よりなる層を設けると共に、前記断熱材よりなる
    層の上に熱伝導板を敷設し、かつ前記熱伝導板の上に電
    熱ケーブル又は温水パイプを敷設したことを特徴とする
    路面加熱構造。
  4. 【請求項4】 路盤と、路面表面の舗装層と、路盤と路
    面表面の舗装層の中間に敷設される路面加熱構造に於い
    て、 断熱材よりなる層を設けると共に、前記断熱材よりなる
    層の上に熱伝導シートを敷設し、かつ前記熱伝導シート
    の上に電熱ケーブル又は温水パイプを敷設したことを特
    徴とする路面加熱構造。
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