JP3009224U - 船外機のチルトストッパ装置 - Google Patents
船外機のチルトストッパ装置Info
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- JP3009224U JP3009224U JP1994011658U JP1165894U JP3009224U JP 3009224 U JP3009224 U JP 3009224U JP 1994011658 U JP1994011658 U JP 1994011658U JP 1165894 U JP1165894 U JP 1165894U JP 3009224 U JP3009224 U JP 3009224U
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- tilt
- outboard motor
- stopper
- shaft
- swivel case
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 組付作業性に優れた船外機のチルトストッパ
装置を提供する。 【構成】 船外機本体を支持するスイベルケース19は
スターンブラケット20にチルト軸21を介して枢支さ
れ、チルトシリンダ22によりチルトする。チルトスト
ッパ26は、スターンブラケット20の上面202 に当
接可能なストッパ31と、ストッパ31を回転自在に支
持する回転軸27と、回転軸27に設けられたカム部材
28と、カム部材28のカ面281 に当接するカムフォ
ロワ36を有するリーフスプリング38とから構成され
る。リーフスプリング38はスイベルケース19の左右
の側板193 を連結する連結部33にボルト35で固定
される。
装置を提供する。 【構成】 船外機本体を支持するスイベルケース19は
スターンブラケット20にチルト軸21を介して枢支さ
れ、チルトシリンダ22によりチルトする。チルトスト
ッパ26は、スターンブラケット20の上面202 に当
接可能なストッパ31と、ストッパ31を回転自在に支
持する回転軸27と、回転軸27に設けられたカム部材
28と、カム部材28のカ面281 に当接するカムフォ
ロワ36を有するリーフスプリング38とから構成され
る。リーフスプリング38はスイベルケース19の左右
の側板193 を連結する連結部33にボルト35で固定
される。
Description
【0001】
本考案は、船外機本体をチルトアップ状態に固定するための船外機のチルトス トッパ装置に関する。
【0002】
かかる船外機のチルトストッパ装置として、特開昭60−33195号公報に 記載されたものが公知である。このチルトストッパ装置は、スイベルケースに回 転軸を介して枢支したストッパを、コイルスプリングを用いたトグル機構により 作用位置と格納位置とに選択的に停止させるようになっている。
【0003】
ところで、チルトストッパ装置はチルトシリンダやトリム機構と共に狭隘なス イベルケースの内部に装着されるが、上記従来のものは組立時にコイルスプリン グの両端を回転軸及びスイベルケースに係止する必要があり、その作業性が悪い 問題があった。
【0004】 本考案は前述の事情に鑑みてなされたもので、組付作業性に優れた船外機のチ ルトストッパ装置を提供することを目的とする。
【0005】
前記目的を達成するために、請求項1に記載された考案は、船外機本体をスイ ベル軸を介して左右転舵自在に枢支するスイベルケースを、スターンブラケット にチルト軸を介してチルト自在に枢支するとともに、作用位置と格納位置とにお いて停止可能なチルトストッパをスイベルケースに枢支し、作用位置に回動した チルトストッパにより船外機本体をチルトアップ状態に固定する船外機のチルト ストッパ装置において、前記チルトストッパが、スイベルケースに回動自在に支 持された回転軸と、回転軸に設けられて前記作用位置においてスターンブラケッ トに当接可能なストッパと、回転軸に設けられたカム部材と、スイベルケースに 一端が固定されたリーフスプリングと、リーフスプリングの他端に設けられてカ ム部材の外周に形成したカム面に当接するカムフォロワとを備えたことを特徴と する。
【0006】 また請求項2に記載された考案は、請求項1の構成に加えて、カム部材のカム 面が、円周方向に離間して形成された一対の谷部と、両凹部間に形成された山部 とを備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項1の構成によれば、回転軸に設けたカム部材のカム面にリーフスプリン グに設けたカムフォロワが当接することにより、回転軸の回動位置が規制されて ストッパが作用位置及び格納位置に停止する。
【0008】 請求項2の構成によれば、カムフォロワがカム部材のカム面の山部を乗り越え て一対の谷部に選択的に係合することにより、ストッパが作用位置及び格納位置 の何れか一方に安定的に停止する。
【0009】
以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。
【0010】 図1〜図5は本考案の一実施例を示すもので、図1は船外機の全体側面図、 図2は図1の要部拡大図、図3は図2の要部拡大図、図4は図3に対応する作用 の説明図、図5は図4の5−5線断面図である。
【0011】 図1に示すように、船外機はエクステンションケース1の上部に結合された取 付部材2を備えており、この取付部材2の上面にV型4気筒4サイクルエンジン Eが支持される。取付部材2には上面が開放したアンダーケース3が結合されて おり、このアンダーケース3の上部にエンジンカバー4が着脱自在に装着される 。エンジンカバー4はその下縁に設けたシール部材5を介してアンダーケース3 の上縁に結合され、前後一対のクリップ6,7によって固定される。而して、エ ンジンカバー4の内側に画成されるエンジンルーム8の内部に、クランク軸9を 鉛直姿勢としたエンジンEが収納される。
【0012】 エンジンEのクランク軸9の下端に連結された駆動軸10は、エクステンショ ンケース1の内部を下方に延び、その下端はギヤケース11の内部に設けたベベ ルギヤ機構12を介して、後端にプロペラ13を有するプロペラ軸14に接続さ れる。ベベルギヤ機構12の前部には、プロペラ軸14の回転方向を切り換える べくシフト部材15の下端が接続される。
【0013】 取付部材2に設けたアッパーマウント16とエクステンションケース1に設け たロアマウント17との間にはスイベル軸18が固定されており、このスイベル 軸18を回転自在に支持するスイベルケース19が、船尾Sに装着されたスター ンブラケット20にチルト軸21を介して上下揺動可能に支持される。
【0014】 図2を併せて参照すると明らかなように、スターンブラケット20の下部にチ ルトシリンダ22の下端がピン23を介して枢支されており、このチルトシリン ダ22の出力ロッド221 がスイベルケース19にピン24を介して枢支される 。従って、チルトシリンダ22を伸長駆動すると、図2に示すチルトダウン状態 から図4に示すチルトアップ状態に向けて、船外機本体Oがチルト軸21回りに 上方に揺動する。
【0015】 チルトダウン状態にある船外機本体Oのトリム角を調節すべく、スイベルケー ス19に形成した1個のピン孔191 と、スターンブラケット20に形成した5 個のピン孔201 …の何れかに係止ピン25が挿通される。また船外機本体Oを チルトアップ状態に固定すべく、スイベルケース19の上部にチルトストッパ2 6が設けられる。
【0016】 次に、図3〜図5に基づいてチルトストッパ26の構造を詳述する。
【0017】 チルトストッパ26は同軸に配置された左右一対の回転軸27,27を備えて おり、両回転軸27,27の対向端がカム部材28の両端に形成された孔に嵌合 してピン29,29で結合される。スイベルケース19はスイベル軸18が嵌合 する筒部192 と、この筒部192 から一体に延びる左右一対の側板193 ,1 93 とから構成される。チルトストッパ26の左右一対の回転軸27,27は、 それぞれ前記側板193 ,193 に軸受30,30を介して回転自在に支持され ており、その両端に左右一対のストッパ31,31が溶接32,32される。ス トッパ31,31は正面視でL字状の部材であって、その先端を90°屈曲して 形成した係止部311 ,311 は、スターンブラケット20の上面202 ,20 2 に当接可能である。
【0018】 左右の側板193 ,193 を連結する連結部33の中央部に、複数枚のばね板 を重ね合わせてなるリーフスプリング34の基端がボルト35で固定される。カ ム部材28の中央部外周に略180°に亘って形成されたカム面281 は、円周 方向に離間し、かつ半径方向内側に位置する一対の谷部2811,2812と、両谷 部2811,2812の中間に位置し、かつ半径方向外側に位置する山部2813とを 備える。そして、このカム面281 に前記リーフスプリング34の先端に設けた ローラよりなるカムフォロワ36が弾発的に当接する。
【0019】 次に、前述の構成を備えた本考案の実施例の作用について説明する。
【0020】 図3に示すように、チルトシリンダ22を収縮駆動して船外機本体Oをチルト ダウンしたとき、チルトストッパ26のストッパ31,31は図示した格納位置 にあり、リーフスプリング34の先端に設けたカムフォロワ36は回転軸27, 27に設けたカム部材28のカム面281 の第1谷部2811に係合している。こ れにより、ストッパ31,31は前記格納位置に安定的に保持される。
【0021】 図4に示すように、チルトシリンダ22を伸長駆動して船外機本体Oをチルト アップしたとき、チルトストッパ26のストッパ31,31を手動で図3の格納 位置から図4の作用位置へと反時計方向に略180°回動させる。ストッパ31 ,31の回動と共に回転軸27,27に設けたカム部材28がリーフスプリング 34の先端に設けたカムフォロワ36に対して相対回転し、カムフォロワ36は カム面281 の第1谷部2811から山部2813を乗り越えて第2谷部2812に係 合し、これによりストッパ31,31は前記作用位置に安定的に保持される。
【0022】 而して、ストッパ31,31の係止部311 ,311 がスターンブラケット2 0の上面202 ,202 に平面同士で当接することにより、船外機本体Oがガタ つかないようにチルトアップ位置に固定される。尚、ストッパ31,31の格納 位置への回動は、チルトシリンダ22を僅かに伸長駆動してストッパ31,31 の係止部311 ,311 をスターンブラケット20の上面202 ,202 から浮 かした状態で行うことができる。
【0023】 チルトストッパ26をスイベルケース19に組み付けるには、ストッパ31, 31を溶接32,32した回転軸27,27をスイベルケース19の側板193 ,193 に挿通し、その対向端をカム部材28に嵌合させてピン29,29で結 合する。そしてリーフスプリング34の基端をボルト35で連結部33に固定し 、その先端に設けたカムフォロワ36をカム部材28のカム面281 に当接させ れば良い。このように、リーフスプリング34を用いたことにより、従来のコイ ルスプリングを有するトグル機構を用いた場合に比べて、組付作業性を大幅に向 上させることができる。
【0024】 以上、本考案の実施例を詳述したが、本考案はその要旨を逸脱しない範囲で種 々の設計変更を行うことが可能である。
【0025】 例えば、本考案のチルトストッパ装置は実施例のV型多気筒エンジンEを備え た船外機以外の、直列多気筒エンジンや2サイクルエンジンを備えた船外機に対 しても適用することができる。また、チルトシリンダ22を用いずに手動で船外 機本体Oをチルトさせることができる。また、カム部材28のカム面281 の形 状は適宜変更することが可能である。
【0026】
以上のように、請求項1に記載された考案によれば、チルトストッパを、スイ ベルケースに回動自在に支持された回転軸と、回転軸に設けられてスターンブラ ケットに当接可能なストッパと、回転軸に設けられたカム部材と、スイベルケー スに一端が固定されたリーフスプリングと、リーフスプリングの他端に設けられ てカム部材の外周に形成したカム面に当接するカムフォロワとから構成したので 、回転軸の回動位置を規制してストッパを作用位置及び格納位置に停止させるこ とができるばかりか、リーフスプリングをスイベルケースに固定する際にカムフ ォロワをカム部材に当接させるだけで良いため、リーフスプリングの組付作業が 極めて容易である。
【0027】 また請求項2に記載された考案によれば、カム部材のカム面が円周方向に離間 して形成された一対の谷部と、両凹部間に形成された山部とを備えているので、 カムフォロワをカム部材のカム面の山部を乗り越えて一対の谷部に選択的に係合 させ、ストッパを作用位置及び格納位置の何れか一方に安定的に停止させること ができる。
【図1】船外機の全体側面図
【図2】図1の要部拡大図
【図3】図2の要部拡大図
【図4】図3に対応する作用の説明図
【図5】図4の5−5線断面図
18 スイベル軸 19 スイベルケース 20 スターンブラケット 21 チルト軸 26 チルトストッパ 27 回転軸 28 カム部材 281 カム面 2811 谷部 2812 谷部 2813 山部 31 ストッパ 34 リーフスプリング 36 カムフォロワ O 船外機本体
Claims (2)
- 【請求項1】 船外機本体(O)をスイベル軸(18)
を介して左右転舵自在に枢支するスイベルケース(1
9)を、スターンブラケット(20)にチルト軸(2
1)を介してチルト自在に枢支するとともに、作用位置
と格納位置とにおいて停止可能なチルトストッパ(2
6)をスイベルケース(19)に枢支し、作用位置に回
動したチルトストッパ(26)により船外機本体(O)
をチルトアップ状態に固定する船外機のチルトストッパ
装置において、 前記チルトストッパ(26)が、スイベルケース(1
9)に回動自在に支持された回転軸(27)と、回転軸
(27)に設けられて前記作用位置においてスターンブ
ラケット(20)に当接可能なストッパ(31)と、回
転軸(27)に設けられたカム部材(28)と、スイベ
ルケース(19)に一端が固定されたリーフスプリング
(34)と、リーフスプリング(34)の他端に設けら
れてカム部材(28)の外周に形成したカム面(2
81 )に当接するカムフォロワ(36)とを備えたこと
を特徴とする船外機のチルトストッパ装置。 - 【請求項2】 カム部材(28)のカム面(281 )
が、円周方向に離間して形成された一対の谷部(2
811,2812)と、両谷部(2811,2812)間に形成
された山部(2813)とを備えたことを特徴とする、請
求項1記載の船外機のチルトストッパ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994011658U JP3009224U (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | 船外機のチルトストッパ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994011658U JP3009224U (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | 船外機のチルトストッパ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3009224U true JP3009224U (ja) | 1995-04-04 |
Family
ID=43145025
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994011658U Expired - Lifetime JP3009224U (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | 船外機のチルトストッパ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3009224U (ja) |
-
1994
- 1994-09-20 JP JP1994011658U patent/JP3009224U/ja not_active Expired - Lifetime
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