JP3008869U - 仮設間仕切板の建込み装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 床面と天井との間に建込む間仕切板を上下に
分割し、二枚合せにすることで小型化を促すとともに、
これら分割間仕切板を引き出し伸長固定することで、所
望ブースに簡単かつ見栄えよく建込むこと。 【構成】 床面１と天井２とに対向平設した位置決め枠
３，４間に間仕切板５を立設して建込むに当り、間仕切
板５をその高さ方向に２分して下板６と上板７とに分離
形成するとともに、下板６の左右両側にガイド枠８を対
設してこれら枠内に前記上板７を遊挿立設し、かつこの
上板７をその側部に備えた自己突出のロックピン９によ
り前記ガイド枠８に対してその内面に縦列した多数の段
部８ａのうちの一つに係合させることで、上板７の上部
を天井２の位置決め枠４内に係入保持して仮設間仕切板
を建込んだ。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、デパート売場や展示会場などにおける例えば特設ブース間仕切に 適用して好適な仮設間仕切板の建込み装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

この種の間仕切装置としては、従来は、床と天井間に上下一枚板からなる大き い間仕切板を建込んで使用したり、簡易間仕切としてはカーテンや衝立で間に合 せることもあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記した従来の技術は、天井と床との間に嵌め込む大きさの間仕切板は、いわ ゆるサブロク板以上となるので重くかつ大形であり、運搬や保管および建込み実 装作業にそれぞれ難点が多く面倒かつ不便であった。

【０００４】 また、前記簡易タイプのカーテンや衝立を用いる場合には、プライバシーの点 で問題も有る上に、如何にもお粗末な感じで見栄えも悪く、防音・防塵の点につ いては何んの効力もないという問題点が有った。

【０００５】 この考案は、前記した各問題点を除去するために、床面と天井との間に建込む 間仕切板を上下に分割し、二枚合せにすることで小型化を促すとともに、これら 分割間仕切板を引き出し伸長固定することで、所望ブースに簡単かつ見栄えよく 建込むことを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記したこの考案の目的は、床面と天井とに対向平設した位置決め枠間に間仕 切板を立設して建込むに当り、間仕切板をその高さ方向に２分して下板と上板と に分離形成するとともに、下板の左右両側にガイド枠を対設してこれら枠内に前 記上板を遊挿立設し、かつこの上板をその側部に備えた自己突出のロックピンに より前記ガイド枠に対してその内面に縦列した多数の段部のうちの一つに係合さ せることで、上板の上部を天井の位置決め枠内に係入保持して仮設間仕切板を建 込むことで達成できた。

【０００７】

【作用】

先ず、床面の位置決め枠内に間仕切板の下板を係入し、下板を押えながらロッ クピンをその自己突出力に抗しツマミ部を手指で引いて、下板ガイド枠の段部か らピンの突出部を外しながら、上板を上記ガイド枠に沿って天井枠まで持ち上げ 伸長させる。

【０００８】 そして、上記伸長で上板の上縁が天井の位置決め枠内に納まった時点で、ロッ クピンのツマミ部を離すと、このロックピンは、その突出用スプリングの弾撥力 で突出し、その突出部が下板ガイド枠の段部の上縁に係合するから上板の下動を 阻止でき、床面と天井との間に間仕切板を建込むことができる。

【０００９】 なお、上記建込みに際し、下板のレベルや傾きを下板横棧に備えた左右の雄ね じ脚の螺入度を変えることで実行できる。

【００１０】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。 先ず、この考案の基本構成は、図１、図２に示すように、デパートや展示場の 例えば特設ブースの床面１と天井２とに対向平設した横断面コ字形のチャネル材 からなる位置決め枠３，４間に例えば装飾を施したアルミニウム板製の間仕切板 ５を立設して建込むに当り、先ず間仕切板５をその高さ方向に上記各図のように ２分して下板６と上板７とに分離形成する。

【００１１】 そして、下板６の左右両側に横断面コ字形のガイド枠８を対設して、これら枠 ８，８内に前記上板７を各図のように遊挿立設する。

【００１２】 また、この上板７をその側部に図３の状態を経て図４のように備えた自己突出 のロックピン９により、前記ガイド枠８に対してその内面に縦列した多数の段部 ８ａのうちの一つに図４のように係合させることで、上板７の上部を天井２の位 置決め枠４内に図５のように係入し、この係入状態を保持できるようにして本考 案の仮設間仕切板の建込み装置を構成する。

【００１３】 さらに、ロックピン９の具体例としては、図４のように、上板７の側板７ａの 孔７ｂから外に出る突出部９Ａが楔状のロックピン９をその貫通ケース９ａによ り、ケースの支片９ｂで上板７の側板７ａにネジｎで取付け使用するが、ロック ピン９はその座片９ｃに弾接させた前記ケース９ａ内のスプリング９ｄの弾撥力 で常に突出傾向にあるようにする。

【００１４】 また、下板６のレベル（高さ）や水平度の細かい調節は、図６のように、下板 ６の横棧６ａの左右両側下面にねじｎでそれぞれ固定して使用する雄ねじ板６ｂ に螺入した雄ねじ脚６ｃを、上記横棧６ａの孔６ｄ，６ｄを経た上面のドライバ 溝６ｅに係入したドライバで回して調節使用する。

【００１５】 本考案の構成は以上のようなもので、以下にその建込み手順等について説明す る。 先ず、床面１の位置決め枠３内に間仕切板５の下板６を係入し、下板６を押さ えながらロックピン９をその自己突出力に抗しツマミ部９ｅで図４の鎖線位置ま で引いて、下板ガイド枠８の段部８ａからピン９の突出部９Ａを外しながら、上 板７を上記ガイド枠８に沿って天井枠４まで図１の点線矢示のように持ち上げ伸 長させる。

【００１６】 そして、上記伸長で上板７の上縁が天井２の位置決め枠４内に図５に示すよう に納まった時点で、ロックピン９のツマミ部９ｅを離すと、このロックピン９は 、その突出用スプリング９ｄの弾撥力で図４の実線位置まで突出し、その突出部 ９Ａが下板ガイド枠８の段部８ａの上縁に係合するから、上板７の下動を阻止で き、床面１と天井２との間に間仕切板５を図５のように建込むことができる。

【００１７】 また、上記建込みに際し、下板６のレベルや傾きを前記図６のように、下板横 棧６ａに備えた左右の雄ねじ脚６ｃの螺入度を変えることで、上記横棧６ａの下 面に対する左右の雄ねじ脚の突出量を調節すれば、間仕切板５の建込みをより一 層精度良く実行できる。

【００１８】 なお、ガイド枠８の段部８ａの突出量を小さくしたり、ロックピン９の突出用 スプリング９ｄの弾力を若干弱く適宜選定することで、ロックピン突出部９Ａの 先端が上板７の上動力で図４に示すように段部８ａの下部斜面８ｂをスプリング ９ｄの弾力に抗し乗り越えつつ上板７を片手で上動させることもでき、このとき には、上動を停止した個所における段部８ａ上にロックピン９の突出部９Ａが図 ４のように係合して上板７の下動を自動的に阻止でき、使用勝手が良くなる。

【００１９】

【考案の効果】

この考案は、以上のように構成したので、以下に記載の効果を奏する。 間仕切板５をその高さ方向に２分して下板６と上板７とに分離形成するととも に、下板６の左右両側にガイド枠８を対設してこれら枠内に前記上板７を遊挿立 設し、かつこの上板７をその側部に備えた自己突出のロックピン９により前記ガ イド枠８に対してその内面に縦列した多数の段部８ａのうちの一つに係合させる ことで、上板７の上部を天井２の位置決め枠４内に係入保持して仮設間仕切板５ を床面１と天井２との間に容易かつ見栄えよく建込むことができたという実用上 の効果が有る。

【００２０】 特に、この考案による間仕切板５は、所望時に伸縮できるから、運搬、保管時 には縮尺しておくことで嵩張らず便利であるという使用途上での便益も有る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案実施例の斜視図

【図２】本考案要部の斜視図

【図３】図１の要部の斜視図

【図４】図４の要部の拡大断面図

【図５】図１と状態を異にした斜視図

【図６】下板下部の一例を示す拡大斜視図

【符号の説明】

１ 床面 ２ 天井 ３，４ 位置決め枠 ５ 下板 ６ 上板 ８ ガイド枠 ８ａ 段部 ９ ロックピン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 床面１と天井２とに対向平設した位置決
   め枠３，４間に間仕切板５を立設して建込む装置におい
   て、間仕切板５をその高さ方向に２分して下板６と上板
   ７とに分離形成するとともに、下板６の左右両側にガイ
   ド枠８を対設してこれら枠内に前記上板７を遊挿立設
   し、かつこの上板７をその側部に備えた自己突出のロッ
   クピン９により前記ガイド枠８に対してその内面に縦列
   した多数の段部８ａのうちの一つに係合させることで、
   上板７の上部を天井２の位置決め枠４内に係入保持して
   なる仮設間仕切板の建込み装置。