JP3008696U - スプーン自動包装機 - Google Patents

スプーン自動包装機

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JP3008696U
JP3008696U JP1994012208U JP1220894U JP3008696U JP 3008696 U JP3008696 U JP 3008696U JP 1994012208 U JP1994012208 U JP 1994012208U JP 1220894 U JP1220894 U JP 1220894U JP 3008696 U JP3008696 U JP 3008696U
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正司 小倉
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯状の樹脂フィルムをそのまま用いながら、
皺による見栄えの悪さ、印刷のズレ、自動カット時の不
具合等のないスプーン自動包装機を提供する。 【構成】 外周面に回転軸方向と平行な凹溝14を形成
した回転体10と、下フィルム22を回転体10の外周
面上に繰り出す下フィルム供給手段20と、凹溝14に
合致する突起31が表面に形成され下フィルム22を回
転体の外表面に沿わせて二次元的に屈曲させる押圧ロー
ラ30と、凹溝14内に成形スプーンPを一つずつ装填
させるスプーン装填手段と、装填された成形スプーンP
上に上フィルム62を繰り出す上フィルム供給手段60
と、回転体10の外周面に圧着し下フィルム22と上フ
ィルム62を幅方向に熱シールするエンドシールローラ
70と、下フィルム22と上フィルム62の両側縁を熱
シールするサイドシールローラ80とを具備する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は成形スプーンを合成樹脂製の包装フィルム中に封入するスプーン自動 包装機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8には、従来の定幅帯状フイルムを使用する自動包装機により成形スプーン を包装収納した樹脂包装フィルムの断面を示す。包装フィルムC1,C2は、下 方へ膨出する曲面断面を有する成形スプーンPを上下から対称形状に被い、上下 のフィルムC1,C2はその長手方向へ所定間隔で隣り合う成形スプーンPの間 が熱シールされてスプーン封入空間Sを形成している。スプーン封入空間Sは、 また、図9に示すごとく上下のフィルムC1,C2が両側縁で連続的に熱シール されることによって完全に密封される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかるに、上述のような包装は偏平な内容物(例えば味付けノリ等)では問題 とならないが、三次元形状の成形スプーンを包装するとなると、図9に示すよう に、角部周辺に不特定形状の皺fがよって見栄えが悪くなっていた。 また、包装時に上下のフィルムの繰り出し量が変動し易く、そのためフィルム に印刷を施しても印刷部分がしだいにずれてしまう不具合があった。 更に、包装フィルム全体に丸みをもたせて内容物を包んでいるために、各スプ ーン毎に自動カット(又はミシン目)を付与しようと試みても、包装後のフィル ムが上下のいずれへも膨出しているため、成形スプーン間の所定位置をカッター により切り離す際に位置決めが困難だった。甚だしい場合は包装した袋を切り込 んでしまうこともあった。
【0004】 一方、三次元状態をつくる体積品の包装に関して、例えば、錠剤或いはハム等 の食品で、熱可塑性シートを真空吸引金型により深絞り成形してその中に内容物 を装填し、周囲を熱シールする包装形態はあった。 ところが、これらは、深絞り成形工程を新たに必要とし、加えて、厚手シート を用いなければならないので、包装コストが高くなっていた。
【0005】 本考案は上記問題点を解決するもので、包装用に巻回された帯状の樹脂フィル ムをそのまま用いながら、皺による見栄えの悪さを解消し、更に印刷のズレや自 動カット時の不具合等のないスプーン自動包装機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本第一考案のスプーン自動包装機は、外周面に回転軸方向と平行な凹溝を定ピ ッチで複数形成した回転体と、合成樹脂製の定幅帯状の下フィルムを上記回転体 の外周面上に繰り出す下フィルム供給手段と、上記凹溝に合致する突起が表面に 形成され、上記回転体と共に回転し、下フィルムを上記突起により回転体の外表 面に沿わせて二次元的に屈曲させる押圧ローラと、上記回転体の回転に伴い上記 凹溝内に成形スプーンを一つずつ装填させるスプーン装填手段と、装填された成 形スプーン上に合成樹脂製の定幅帯状の上フィルムを繰り出す上フィルム供給手 段と、上記回転体の外周面に圧着し、下フィルムと上フィルムを幅方向に熱シー ルするエンドシールローラと、上記下フィルムと上フィルムの両側縁を熱シール するサイドシールローラとを具備することを特徴とする。
【0007】 本第二考案のスプーン自動包装機は、第一考案に係るスプーン装填手段が、成 形スプーンを上記回転体の近くまで所定ピッチで搬送する搬送コンベアと、該搬 送コンベアの終端部でこれの上方に近接して並走し、上記搬送コンベアで搬送さ れてきた成形スプーンを吸着して上記回転体の周面に対向する直上位置へ搬送す る受渡しコンベアと、上記回転体と同期し該回転体の凹溝が到来する毎に作動し て上記受渡しコンベアで吸着搬送されて上記直上位置へ至った成形スプーンを上 記凹溝内へ払い落とし装填するレバー体とを備えるようにしている。
【0008】 本第三考案のスプーン自動包装機は、第一考案又は第二考案に係る回転体を円 筒形のメインドラムとしたものである。 本第四考案のスプーン自動包装機は、第一考案又は第二考案に係る回転体をコ ンベアで構成したものである。 本第五考案のスプーン自動包装機は、第一考案〜第四考案で回転体の凹溝に吸 気孔を設けて下フィルムを該凹溝内に真空吸引するように構成したものである。
【0009】 本第六考案のスプーン自動包装機は、第一考案〜第五考案で、成形スプーンを 装填した下フィルムの収納部を嵌装する嵌合溝が外周面に所定ピッチで形成され るカットドラムを更に具備し、該カットドラムの嵌合溝間に深溝が形成されて、 径方向外方より深溝内に進出するカッターにより上記収納部間の熱シール部を切 断するようにしたものである。
【0010】
【作用】
上記第一〜第四考案のスプーン自動包装機によれば、下フィルムが回転体周面 の凹溝に沿って二次元的に屈曲すると、屈曲した凹所からなる収納部内に成形ス プーンを装填できる。そして、この上に上フィルムを平面状態を保ちながら覆着 すると、下フィルムの膨らみの中に成形スプーンが収納される。上フィルムは屈 曲がなくフラットのままで繰り出されるので、印刷部分がずれる等の不具合は生 じず、不定形な皺の発生も防止される。 また、スプーン装填手段を搬送コンベア,受渡しコンベア,レバー体で構成す ると、成形スプーンはその姿勢を変えることなく回転体の周面直上位置へ搬送さ れて回転体の凹溝内へ供給される。スプーンの成形ピッチと包装ピッチが異なっ ていても、上記レバー体の存在によりピッチのずれが整合するようになる。
【0011】 上記第五考案のスプーン自動包装機においては、下フィルムが吸気孔により凹 溝内に真空吸引されるので、凹溝と同一形状に正確に付形された収納部が形成さ れるようになる。 更に、上記第六考案のごとく、上記下フィルムの収納部をカットドラムに形成 した嵌合溝に嵌合させると、下フィルム(およびこれに熱シールされた上フィル ム)の位置ズレがその都度補正されるから、位置ズレの増大が防止され、自動裁 断を確実に行うことができる。
【0012】
【実施例1】 以下、本考案を実施例に基づいて詳述する。 (1)実施例1 図1〜図6は本考案に係るスプーン自動包装機の一実施例で、その構成を作動 と併せて説明する。 図1に自動包装機の全体概略構成を示す。図中、符号10は回転体としてのメ インドラム、符号20は下フィルム供給手段、符号30は押圧ローラ、符号40 は搬送コンベア、符号50は受渡しコンベア、符号60は上フィルム供給手段、 符号70はエンドシールローラ、符号80はサイドシールローラである。
【0013】 メインドラム10の詳細を図2に示す。メインドラム10は内部に空洞が形成 され、機枠(図示略)に水平に軸支した中空状の回転軸11により支持されてい る。回転軸11は一端が図略のモータに連結されて回転するようになっている。 上記回転軸11の他端はロータリー管継手(図示略)を介して真空ポンプに接続 される。メインドラム10内に位置する回転軸11には外周面に通気孔が形成さ れて、該通気孔を経てメインドラム10内を負圧に保持し得るようになる。 メインドラム10の外周面は、回転軸11方向と並行な凹溝14が複数形成さ れている。具体的には、一定間隔で略矩形の凹凸をなしており、凸条部13の間 に凹溝14が形成されている。各凹溝14には多数の吸気孔15が設けられてお り、上記真空ポンプを作動させ該吸気孔15からの吸引によってメインドラム1 0に送り込まれる下フィルム22(後述)の凹凸付形の維持が図られるようにし ている。 メインドラム10の凸条部13の外周面には、後述する熱シールでフィルム表 面に編目を付与すべく網目状の微細な凹凸模様になっている。 なお、メインドラム10内には、図略の給電ブラシを経て給電される電熱ヒー タが設けられている。
【0014】 下フイルム供給手段20は、リール21に巻回された定幅帯状のポリエチレン フイルム等の合成樹脂製の下フイルム22をガイドローラ23、一対の巻き戻し 用ローラ24,24、テンションレバー25、繰り出しローラ26を経てメイン ドラム10の外周面上に繰り出すものである。上記繰り出しローラ26が変速レ バー27を設けた駆動ローラ28に連結されて、メインドラム10に同期した所 定の速度で下フィルム22を繰り出す。
【0015】 押圧ローラ30は、メインドラム10の上記凹溝14に合致する突起31(図 3)を外周に形成したもので、メインドラム10と同期して図3の矢印で示す方 向へ回転し、その突起31により下フィルム22を凹溝14内に押し込む。これ により、下フィルム22はメインドラム10外周面の凹凸に沿って二次元的に屈 曲するようになる。
【0016】 スプーン装填手段は、メインドラム10の回転に伴い成形スプーンPを一つず つ凹溝14内に装填するもので、搬送コンベア40と受渡しコンベア50とレバ ー体51とで構成する。 図3に示す搬送コンベア40は、一端42が上記メインドラム10の近くに位 置するとともに、他端43は受け取りシャッター41の直下に延びている。受け 取りシャッター41には、ピッチL1で図略の成形機から送り出される樹脂製成 形スプーンPが、工業用ロボットの吸着パッド44によって上方から挿置される 。そして、搬送コンベア40と同期して開く上記受け取りシャッタ−41により 、所定数(図3では4つ)の成形スプーンPが搬送コンベア40上へ同時に落下 供給される。この間、成形スプーンPは略円弧状の膨出面を下方にした姿勢を保 って搬送コンベア40に供給される。
【0017】 受渡しコンベア50は、一端52がメインドラム10の直上に位置するととも に、他端53は上記搬送コンベア40に並行して搬送コンベアの一端42部に近 接する上方位置に至っている。この受渡しコンベア50は内部に負圧を発生する 吸着ボックス54を有しており、上記搬送コンベア40と同期して作動する。受 渡しコンベア50の外周には搬送コンベア40と同一ピッチの保持部55を有し 、搬送コンベア40の一端42部に至った成形スプーンPをその姿勢を保って順 次保持部55に吸着して、メインドラム10の直上位置へ搬送する。
【0018】 受渡しコンベア50の一端52に近い位置にはレバー体51が設けられる。こ のレバー体51は、基端が上記メインドラム10と同期して往復回動する支軸5 6に結合されており、レバー体51の本体が成形スプーンPを吸着した上記受渡 しコンベア50の下側面が通過する軌跡を横切るように位置している。こうして 、メインドラム10の凹溝14(図2参照)がピッチL2で順次直上に到来する 毎に、上記レバー体51が図3の矢印で示すように下方へ回動し、受渡しコンベ アに吸着されて至った成形スプーンPを、その姿勢を保って上記凹溝14内へ( すなわち、下フィルム22の凹所内へ)払い落とし装填する。これにより、各成 形スプーンPはその膨出面を各凹溝14の底面に向けて位置決めされ、メインド ラム10からエンドシールローラ70に向けて搬送される。
【0019】 上フイルム供給手段60は、リール61に巻回された定幅帯状のポリエチレン フイルム等の合成樹脂製の上フイルム62をガイドローラ63、一対の巻き戻し 用ローラ64,64、テンションレバー65、ガイドローラ66,67を経て凹 溝14中に装填された成形スプーンP上に繰り出し、下フイルム22に重合させ るものである。尚、上フィルム62には必要に応じて商品名等が予め印刷されて いる。
【0020】 エンドシールローラ70は電熱ヒータが内設されたヒートローラで、その外周 面により下フィルム22と上フィルム62とをメインドラム10の上記凸状部1 3上へ圧着して、両フィルム22,62を成形スプーンP収納部の両側でフィル ム幅方向へ熱シールする。このように下フィルム22の凹所内に収納され、上フ ィルム62で覆われた成形スプーンは、ガイドローラ72を経てピッチL2でサ イドシールローラ80へ送られる。
【0021】 サイドシールローラ80は一対のヒートローラより構成され、下フィルム22 と上フィルム62の両側縁をこれら上下のヒートローラ間に挟着して、両フィル ム22,62の両側縁を互いに熱シールする。
【0022】 符号90は熱シールされた上下のフィルムの両側縁を切り揃えるスリッターで あり、該スリッター90の前段にはこれに両フィルム22,62を引き込む挟着 ローラ91が設けられ、また、下方にはスリッター90にて生じた切り屑を巻き 取るスクラップ巻取りリール92,93が設けられている。
【0023】 スリッター90を通過した後の、上下のフィルム22,62内に封入された成 形スプーンPの平面図と断面図をそれぞれ図4,図5に示す。成形スプーンPは 矩形をなして下方へ膨出する下フィルム22の凹所(収納部)221内に収納さ れ、且つ、これを覆ってその上方よりフラットな上フイルム62が重ねられて、 収納部221の全周で両フィルム22,62が熱シールされ密閉されている。
【0024】 上記スリッター90の後段には、自動カッター部94が設けられる。上下のフ ィルム22,62間に封入された成形スプーンPが各々に分離されるようフィル ム幅方向の熱シール部がカットされ、単一の成形スプーン包装品Kになる。自動 カッター部の詳細構造を図6に示す。 自動カッター部94にはカットドラム941が設けられ、該カットドラム94 1の外周面には、下フィルム22の矩形に膨出する収納部221と同形の嵌合溝 942が形成されて、該嵌合溝内に上記収納部221が嵌装位置決めされる。そ して、隣接する嵌合溝942の中間に深溝943が形成され、この深溝943内 にカッター944が上方より進出して上記熱シール部を切断する。 なお、同様のカットドラムを使用して、熱シール部にミシン目を付与すること も可能である。
【0025】 このように構成したスプーン自動包装機は、下フィルム22が二次元的に屈曲 して所定間隔で凹所221を形成し、これら凹所221内に成形スプーンPが装 填されるとともに、その上方から上フィルム62が重ねられ熱シールされること から、下フィルム22の両側縁のみがコーナをなして上フィルム62と熱融着す る。従って、従来の如き不定形な皺が生じることはなく、見栄えが良い。 また、密着強度も増して気密性が高くなるとともに、成形スプーンPが常に下 フィルム22の凹所221内に収納されるから、上フィルム62は殆ど折れ曲が ることなく繰り出し量が一定となり、上フィルム62に施した印刷部分がずれる 等の不具合は生じない。
【0026】 加えて、メインドラム10の吸気孔15は、押圧ローラ30により凹凸に付形 された下フィルム22を凹溝14内に吸着せしめるから、受渡しコンベア50か ら落下する成形スプーンPが、下フィルム22の凹所221内に確実に収容され る。 この下フィルム22の凹所221は、上記凹溝14により下方へ膨出する矩形 に成形されるので、自動カッター部94のカットドラム941に設けた同形の嵌 合溝943に嵌まる際に位置ズレを補正して裁断位置の変動が防止される。
【0027】 更に、スプーン装填手段として搬送コンベア40,受渡しコンベア50,レバ ー体51を組み合わせているので、成形機等から供給された成形スプーンPをそ の姿勢を維持したまま確実に下フィルム22の凹所221内へ供給することがで きる。そして、スプーンPの成形ピッチL1と包装ピッチL2が異なっていても 、良好に対応することができる。
【0028】 (2)実施例2 本実施例は、実施例1のメインドラム10に代えて凹溝と凸状を形成したコン ベアを使用したもので、図7にその主要部を示す。メインコンベア100は、ベ ルト110が溝付きローラ111,112で保持され、その外周面に進行方向に 直交する凹溝140を定ピッチで複数形成したものである。凹溝140の幅は定 幅帯状の下フィルム22の幅より僅かに広めで、凹溝140間が凸状部130と なっている。
【0029】 メインコンベア100の両側面はカバーで被われ、凹溝140に吸気孔(図示 略)を設けて、メインコンベア100に送り込まれる下フィルム22を吸気孔か らの吸引によって凹凸付形が図られるようにしている。 そして、上記実施例1で説明したものと同一構造の押圧ローラ30およびエン ドシールローラ70がメインコンベア100の外周の適宜位置に設けられている 。他の構成は実施例1に準じている。
【0030】 このように構成したスプーン自動包装機は、下フィルム22が、まず押圧ロー ラ30により凹溝140内に押し込まれ二次元的に屈曲する。そして、吸気孔か らの吸引で凹状に付形した下フィルム22が維持されるので、受渡しコンベア5 0に吸着されてメインコンベア100の直上位置に至った成形スプーンPは、レ バー体51により下フィルム22の凹溝140内にその姿勢を保って位置ずれを 生じることなく落下せしめられる。 その後、下フィルム22上にガイドローラ67を介して上フィルム62が重合 され、エンドシールローラ70で下フィルム22と上フィルム62の幅方向が熱 シールされる。その後は、実施例1と同様に、後段に設けられたサイドシールロ ーラ80(図1参照)、スリッター90、自動カッター部94へ送られ、所望の 成形スプーン包装品Kを造ることができる。
【0031】 尚、本発明においては、前記実施例に示すものに限られず、目的,用途に応じ て本発明の範囲で種々変更できる。メインドラム10,下フイルム供給手段20 ,押圧ローラ30,搬送コンベア40,受け渡しコンベア50,上フイルム供給 手段60,エンドシールローラ70,サイドシールローラ80,コンベア100 等は目的に応じて形状,寸法を種々選択できる。
【0032】
【考案の効果】
以上のごとく、本考案のスプーン自動包装機は、下フィルムのみを二次元的に 屈曲させて製品を密封包装するものであるから、上フィルムの切り出し量の変動 を解消することができ、上フィルムに施した印刷部分がずれて包装されることは ない。また、各スプーン包装品毎に分割していく場合は、下フィルムの膨出する 収納部を嵌合せしめることで、基準点が確保され、自動カットやミシン目がずれ ることもない。更に、立体形状のスプーンを収納しても、従来のように中央に向 かう皺を生じさせることはなく、製品歩留り向上,品質向上等に優れた効果を発 揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における自動包装機の全体概略側面図
である。
【図2】メインドラムの全体斜視図である。
【図3】自動包装機の要部概略側面図である。
【図4】フィルム内に封入包装された成形スプーンの平
面図である。
【図5】図4のV −V 線に沿う断面図である。
【図6】自動カッター部の拡大断面図である。
【図7】実施例2における自動包装機の要部概略側面図
である。
【図8】従来の自動包装機によりフィルム内に封入包装
された成形スプーンの断面図である。
【図9】従来の自動包装機によりフィルム内に封入包装
された成形スプーンの斜視図である。
【符号の説明】
10 メインドラム(回転体) 11 支軸 14 凹溝 15 吸気孔 20 下フィルム供給手段 22 下フィルム 221 収納部 30 押圧ローラ 31 突起 40 搬送コンベア 50 受渡しコンベア 51 レバー体 60 上フィルム供給手段 62 上フィルム 70 エンドシールローラ 80 サイドシールローラ 941 カットドラム 942 嵌合溝 943 深溝 944 カッター 100 メインコンベア 140 凹溝 P 成形スプーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65G 47/86 F 7633−3F

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に回転軸方向と平行な凹溝を定ピ
    ッチで複数形成した回転体と、合成樹脂製の定幅帯状の
    下フィルムを上記回転体の外周面上に繰り出す下フィル
    ム供給手段と、上記凹溝に合致する突起が表面に形成さ
    れ、上記回転体と共に回転し、下フィルムを上記突起に
    より回転体の外表面に沿わせて二次元的に屈曲させる押
    圧ローラと、上記回転体の回転に伴い上記凹溝内に成形
    スプーンを一つずつ装填させるスプーン装填手段と、装
    填された成形スプーン上に合成樹脂製の定幅帯状の上フ
    ィルムを繰り出す上フィルム供給手段と、上記回転体の
    外周面に圧着し、下フィルムと上フィルムを幅方向に熱
    シールするエンドシールローラと、上記下フィルムと上
    フィルムの両側縁を熱シールするサイドシールローラと
    を具備することを特徴とするスプーン自動包装機。
  2. 【請求項2】 上記スプーン装填手段が、成形スプーン
    を上記回転体の近くまで所定ピッチで搬送する搬送コン
    ベアと、該搬送コンベアの終端部でこれの上方に近接し
    て並走し、上記搬送コンベアで搬送されてきた成形スプ
    ーンを吸着して上記回転体の周面に対向する直上位置へ
    搬送する受渡しコンベアと、上記回転体と同期し該回転
    体の凹溝が到来する毎に作動して上記受渡しコンベアで
    吸着搬送されて上記直上位置へ至った成形スプーンを上
    記凹溝内へ払い落とし装填するレバー体とを備える請求
    項1記載のスプーン自動包装機。
  3. 【請求項3】 上記回転体は円筒形のメインドラムであ
    る請求項1又は2記載のスプーン自動包装機。
  4. 【請求項4】 上記回転体はコンベアである請求項1又
    は2記載のスプーン自動包装機。
  5. 【請求項5】 上記回転体の凹溝に吸気孔を設けて下フ
    ィルムを該凹溝内に真空吸引するようになした請求項3
    又は4記載のスプーン自動包装機。
  6. 【請求項6】 上記成形スプーンを装填した下フィルム
    の収納部を嵌装する嵌合溝が外周面に所定ピッチで形成
    されるカットドラムを更に具備し、該カットドラムの嵌
    合溝間に深溝が形成されて、径方向外方より深溝内に進
    出するカッターにより上記収納部間の熱シール部を切断
    するようになした請求項1〜4のいずれかに記載のスプ
    ーン自動包装機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109305413A (zh) * 2018-12-10 2019-02-05 南京捷阳机械有限责任公司 一种双排塑料勺子联排包装机及包装方法

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