JP3008467B2 - 電圧制御発振器 - Google Patents

電圧制御発振器

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JP3008467B2
JP3008467B2 JP2255813A JP25581390A JP3008467B2 JP 3008467 B2 JP3008467 B2 JP 3008467B2 JP 2255813 A JP2255813 A JP 2255813A JP 25581390 A JP25581390 A JP 25581390A JP 3008467 B2 JP3008467 B2 JP 3008467B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、コードレス電話等の移動体通信装置等に用
いられる電圧制御発振器に関するものである。
従来の技術 第3図に一般的な電圧制御発振器のブロック図を示
し、第4図にその具体的回路の一例を示す。
第3図において、5は空心コイル共振器を用いた電圧
制御発振器で、この電圧制御発振器5側から発振出力端
子12に向けて第1、第2増幅器6、7が順に接続されて
いる。
第4図は200〜300MHz帯のコードレス電話用として用
いられる電圧制御発振器の一例である。この周波数帯で
高C/Nの発振器を実現するに、空心コイルL2を用いて、
コンデンサC1,C2,C3および、バリキャップダイオードD1
で形成される共振部のQを高くしている。
またトランジスタQ1をコレクタ接地型で、エミッタか
ら出力を取出すコルピッツ型発振器として形成し、トラ
ンジスタQ2を用いた第1増幅器6およびトランジスタQ3
を用いた第2増幅器7による2段バッファ増幅器を介し
て発振出力を取出す構成となっている。移動体通信用の
電圧制御発振器は、特に負荷変動による周波数安定度が
要求されるため、2段バッファ増幅器とするのが一般的
である。
なおR1〜R9は抵抗、C1〜C13はコンデンサ、L1〜L4
インダクタンスである。
上記のような電圧制御発振器を、送信系、受信系等の
周辺回路を含んだユニットに実装する際の従来の一例が
第5図である。基板1をシールドケース3内に実装し、
さらにその一部分をシールド板13で囲み、その内に電圧
制御発振器5を実装するという構造となっている。
発明が解決しようとする課題 従来例のような実装法の電圧制御発振器の課題は、シ
ールド板13部に後で被せるシールドカバーの影響を受け
て、高安定、高精度な、発振周波数を得ることが困難で
あることである。故に本発明の目的は、周波数安定度が
高く、高C/Nの電圧制御発振器を提供することである。
課題を解決するための手段 そしてこの目的を達成するため本発明は空心コイル共
振器を用いた電圧制御発振器と発振出力端子間に、電圧
制御発振器側から第1、第2増幅器を直列接続し、前記
電圧制御発振器と第1増幅器を、基板の表面に前記第2
増幅器を基板の裏面にそれぞれ実装し、前記電圧制御発
振器に対応する基板の裏面側はグランドプレーンとし、
前記基板の表面側において電圧制御発振器に、空心コイ
ル調整孔を有するシールドキャップを被せるとともに、
このシールドキャップの一部は裏面のグランドプレーン
と電気的に導通させたものである。
作用 本発明は上記した構成のように、空心コイル共振器型
電圧制御発振器を、基板の表面と裏面間でシールドキャ
ップとグランドプレーンで囲むとともに、シールドキャ
ップの一部をグランドプレーンに電気的に導通させたの
で、シールドが安定し、しかも空心コイル調整孔からの
調整により発振周波数も安定化されることになる。
実施例 第1図に本発明による電圧制御発振器が実装されたユ
ニットの概観を示し、第2図に本発明による電圧制御発
振器の実装状態を示す。
第1図において、基板1は、金属製のシールドケース
3内に実装されている。またシールドキャップ2内の基
板1上には、第2図のごとく電圧制御発振器5が実装さ
れている。つまり第2図のごとく基板1の表面に、空心
コイル4を用いた電圧制御発振器5および第1増幅器6
を実装している。また基板1の裏面の半分の電圧制御発
振器5側はグランドプレーン8となり、他の半分は第2
増幅器7が実装されている。電圧制御発振器5を覆った
シールドキャップ2の一部は基板1を貫通し、グランド
プレーン8と半田9付されて電気的に導通されている。
また空心コイル4で発振周波数が調整できるようにシー
ルドキャップ2には空心コイル調整孔2Aが設けられてい
る。
以上のような実装法の電圧制御発振器であると、発振
周波数の安定度に最も依存する空心コイル4を用いた共
振器の部分がシールドキャップ2およびグランドプレー
ン8で囲まれているため、高C/N、高安定な電圧制御発
振器となると共に、発振成分がシールドキャップ2内に
納まり、不要輻射が少なくなる。
また空心コイル4で周波数調整をした後、樹脂で空心
コイル4を固定すると、振動にも強く、ほとんど周囲の
影響を受けることがなくなる。本実施例では200〜300MH
z帯電圧制御発振器として、直径0.3mmの空心コイル4を
用いて、離調周波数12.5KHzで75dB/8KHzの高C/Nが得ら
れており、移動体通信用として十分実用化しうる性能が
得られている。
発明の効果 以上の実施例から明らかなように、本発明は空心コイ
ル共振器型の電圧制御発振器と第1増幅器を基板の表面
側に実装するとともに、シールドキャップで囲み、この
シールドキャップの一部と前記電圧制御発振器に対応す
る基板の裏面側のグランドプレーンとを半田付けするこ
とにより、発振成分の不要輻射が減少し、空心コイル共
振器のQがそこなわれることなく、シールドが安定化
し、高C/Nで、発振周波数の高安定な電圧制御発振器の
実装が可能となる。また第1増幅器と発振出力端子間に
接続した第2増幅器を基板の裏面側に実装することで、
発振出力端子と電圧制御発振器間のアイソレーションが
良くなり、このことからも電圧制御発振器の発振出力が
安定したものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電圧制御発振器の一実施例の斜視図、
第2図(a)〜(c)は本発明の電圧制御発振器の一実
施例の表面図、側面断面図、裏面図、第3図は一般的な
電圧制御発振器のブロック図、第4図は一般的な電圧制
御発振器の回路図、第5図は従来の電圧制御発振器の斜
視図である。 1……基板、2……シールドキャップ、4……空心コイ
ル、5……電圧制御発振器、6……第1増幅器、7……
第2増幅器、8……グランドプレーン。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空心コイル共振器を用いた電圧制御発振器
    と発振出力端子間に、電圧制御発振器側から第1、第2
    増幅器を直列接続し、前記電圧制御発振器と第1増幅器
    を、基板の表面、前記第2増幅器を基板の裏面にそれぞ
    れ実装し、前記電圧制御発振器に対応する基板の裏面側
    はグランドプレーンとし、前記基板の表面側において電
    圧制御発振器に、空心コイル調整孔を有するシールドキ
    ャップを被せるとともに、このシールドキャップの一部
    は裏面のグランドプレーンと電気的に導通させた電圧制
    御発振器。
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