JPH07221580A - フィルタ回路とこのフィルタ回路を用いた双方向通信装置 - Google Patents

フィルタ回路とこのフィルタ回路を用いた双方向通信装置

Info

Publication number
JPH07221580A
JPH07221580A JP6015168A JP1516894A JPH07221580A JP H07221580 A JPH07221580 A JP H07221580A JP 6015168 A JP6015168 A JP 6015168A JP 1516894 A JP1516894 A JP 1516894A JP H07221580 A JPH07221580 A JP H07221580A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
filter
coil
circuit
reception
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6015168A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Yamada
貴司 山田
Osamu Asayama
修 浅山
Naoto Okura
直人 大倉
Ichiro Koyama
一郎 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP6015168A priority Critical patent/JPH07221580A/ja
Publication of JPH07221580A publication Critical patent/JPH07221580A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filters And Equalizers (AREA)
  • Transceivers (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)
  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 移動体通信分野に使用される調整の簡素化を
可能としたフィルタ回路の提供を目的とする。 【構成】 入力端子51と出力端子52との間にコンデ
ンサ53で結合した複同調回路3とトラップ回路6を有
し、前記複同調回路3の第1のコイル4と第2のコイル
5は誘電体基板上に渦巻状のパターンで形成し、前記ト
ラップ回路6のコイル59は、空心コイルとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動体通信分野に使用
されるフィルタ回路とこのフィルタ回路を用いた双方向
通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来のフィルタ回路とこのフィル
タ回路を用いた双方向通信装置について説明する。
【0003】図8に従来の双方向通信装置のブロック図
を示す。図8において、従来の双方向通信装置は変調信
号が供給される変調入力端子201aと、この変調入力
端子201aの信号が供給される送信用電圧制御発振器
(以下送信用VCOという)202aと、この送信用V
CO202aの出力が接続されたドライブ増幅器203
aと、このドライブ増幅器203aの出力が接続された
出力増幅器204aと、この出力増幅器204aの出力
が接続された送信用RFフィルタ205aと、この送信
用RFフィルタ205aの出力が接続されたアンテナ端
子206aとで構成された送信部220と、前記アンテ
ナ端子206aに接続された受信用RFフィルタ207
aと、この受信用RFフィルタ207aの出力が接続さ
れたRF増幅器208aと、このRF増幅器208aの
出力が接続された段間フィルタ209aと、この段間フ
ィルタ209aの出力が一方の入力に接続されるととも
に受信用第1局部発振器(以下第1ローカルVCOとい
う)211aの出力がもう一方の入力に接続された受信
用第1ミキサ210aと、この受信用第1ミキサ210
aの出力が接続された第1中間周波フィルタ(以下第1
IFフィルタという)212aと、この第1IFフィル
タ212aの出力が接続された第1中間周波増幅器(以
下第1IF増幅器という)213aと、この第1IF増
幅器213aの出力が接続された受信用第2ミキサ21
4aと、この受信用第2ミキサ214aの出力が接続さ
れた復調回路215aと、この復調回路215aの出力
が接続された復調出力端子216aとで構成された受信
部221と、この受信部221と前記送信部220とを
実装した略四角形の金属製筐体(図示せず)とを備えた
構成となっていた。
【0004】次に、この双方向通信装置の動作説明をす
る。送信系では変調入力端子201aから入力された変
調信号で送信用VCO202aは変調され、この送信用
VCO202aの出力信号はドライブ増幅器203aに
入力され、このドライブ増幅器203aで増幅された出
力信号は出力増幅器204aに入力され、この出力増幅
器204aで更に増幅された出力信号は送信用RFフィ
ルタ205aに入力され、この送信RFフィルタ205
aで必要帯域外を減衰させアンテナ端子206aから放
射される。
【0005】受信系ではアンテナ端子206aより入力
された入力信号が受信用RFフィルタ207aを介しR
F増幅器208aに入力され、このRF増幅器208a
で信号増幅された受信信号は段間フィルタ209aを介
し受信用第1ミキサ210aの一方の入力端子へ入力さ
れる。この受信用第1ミキサ210aのもう一方の入力
端子には第1ローカルVCO211aの出力信号が供給
されている。この受信用第1ミキサ210aで周波数変
換された受信信号は受信用第1ミキサ210aの出力端
子から出力され第1IFフィルタ212aを介し第1I
F増幅器213aに入力され、この第1IF増幅器21
3aで信号増幅された後、受信信号は受信用第2ミキサ
214aの一方の入力端子へ入力される。この受信用第
2ミキサ214aのもう一方の入力端子には基準発振器
219aの出力端子が接続されて信号が供給されてい
る。この受信用第2ミキサ214aで周波数変換された
受信信号は受信用第2ミキサ214aの出力端子から出
力され復調回路215aに入力される。この復調回路2
15aの出力は復調出力端子216aから復調信号とし
て出力される。
【0006】シンセサイザ部としては、前記基準発振器
219aにより、送信用PLL217aと送信用VCO
202aで形成された送信側PLLループと、受信用P
LL218aと第1ローカルVCO211aで形成され
た受信側PLLループとでそれぞれの周波数を安定化し
ている。
【0007】ここで前記基準発振器219aは前記受信
用第2ミキサ214aの局部発振器と前記シンセサイザ
部の基準発振器とに共用して使用されている。
【0008】つぎに、従来のフィルタ回路について説明
する。従来のフィルタ回路は図6に示すように入力端子
51aと出力端子52aとの間にコンデンサ53aで結
合された複同調回路3aとトラップ回路6aを有し、前
記複同調回路3aが構成される第1のコイル54a及び
第2のコイル56aは空心コイルで構成されていた。ま
た、トラップ回路6aを構成する第3のコイル59aも
空心コイルで構成されていた。
【0009】また、このフィルタ回路の詳細は以下のよ
うであった。すなわち入力端子51aと出力端子52a
との間に第1のコンデンサ53aで結合された第1の空
心コイル54aと第2のコンデンサ55aの並列接続体
と、第2の空心コイル56aと第3のコンデンサ57a
の並列接続体で構成された複同調回路と、第4のコンデ
ンサ58aと第3の空心コイル59aの直列接続体で構
成されたトラップ回路とを第5、第6、第7までのコン
デンサ60a,61a,62aで接続してフィルタ回路
を構成していた。またフィルタ回路の実装状態は図7に
示すように空心コイル54a,56a,59aを両面の
誘電体基板104aの一方の面から挿入し、もう一方の
面で半田付けして固定する。コンデンサ53a,60a
は前記空心コイルの挿入面に装着され、コンデンサ55
a,57a,58a,61a,62aは前記空心コイル
の半田付け面に装着されている。前記空心コイルと前記
コンデンサは予め誘電体基板104a上に印刷されたパ
ターンで接続されてフィルタ回路を構成している。
【0010】ここで一例として一般的なコードレス電話
用双方向通信装置のベースセット側とハンドセット側の
うちハンドセット側を例に説明する。
【0011】ハンドセット送信信号の周波数は254M
Hz帯及びハンドセットの受信信号の周波数は380M
Hz帯で前記送信用VCO202aの発振周波数は25
4MHz帯、また第1ローカルVCO211aの発振周
波数は359MHz帯、前記受信用第1ミキサ210a
で周波数変換されたIF周波数は21.7MHzであ
る。更に前記受信用第2ミキサ214aで周波数変換さ
れた周波数は450KHzである。前記基準発振器21
9aの発振周波数は21.25MHzで発振しており前
記シンセサイザ部と前記受信用第2ミキサ214aにそ
れぞれ注入されている。
【0012】このように、双方向通信装置には多くの周
波数が使用されており、その各々の周波数がお互いに妨
害を与えないように確実に分離する必要がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の構成では、お互いの周波数妨害を防ぐために、
このような各フィルタを非常に高精度に調整する必要が
ある。このため空心コイルによる調整では調整に多くの
時間が必要となり大変であった。
【0014】本発明はこのような問題点を解決するもの
で調整の簡素化を可能とするフィルタ回路を提供するこ
とを目的としたものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のフィルタ回路は、入力端子と出力端子との間
にコンデンサで結合された複同調回路とトラップ回路を
有し、前記複同調回路を構成する第1のコイルと第2の
コイルは誘電体基板上の渦巻状のパターンで形成され、
前記トラップ回路を構成する第3のコイルは、空心コイ
ルとした構成としたものである。
【0016】
【作用】この構成により、フィルタ回路のトラップ回路
用空心コイル以外のコイルをパターン化しているためフ
ィルタ回路としての複同調回路の調整は無調整となり、
空心コイルを用いたトラップ回路のみを調整すれば良
い。よって、フィルタ回路としての調整は大幅に簡素化
が可能となる。
【0017】
【実施例】以下本発明の一実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1は本発明によるフィルタ回路であ
る。図1において、入力端子51と出力端子52との間
に、第1の同調回路1と第2の同調回路2とが第1のコ
ンデンサ53で結合され複同調回路3が構成されてい
る。ここで第1の同調回路1は第1の渦巻状のパターン
で形成された第1のコイル4とコンデンサ55との並列
接続体で構成されている。第2の同調回路2は第2の渦
巻状のパターンで形成された第2のコイル5とコンデン
サ57の並列接続体で構成されている。また、トラップ
回路6は、コンデンサ58と空心コイル59との直列接
続体で構成されている。そして、これらの回路はコンデ
ンサ60,61,62で接続されて、本発明のフィルタ
回路を構成している。
【0018】また、図2に示すようにその実装状態は、
空心コイル59を誘電体両面基板7の一方の面7Aから
挿入し、他方の面7Bで半田付けしてある。渦巻状のパ
ターンで形成したコイル4と5は前記誘電体基板7の一
方の面7Aに印刷形成されている。このコイル4と5の
印刷されている面と反対の面全体にSND(アース)が
印刷されている。コンデンサ53,60は誘電体基板7
の空心コイル59の挿入されている面7Aに実装されて
おり、コンデンサ55,57,58,61,62は誘電
体基板7の空心コイル59の半田付け面7Bに実装され
ている。前記空心コイル59と前記コンデンサ53と6
0ならびに前記渦巻状のパターンコイル4と5は予め誘
電体基板7上に印刷されたパターンで接続されフィルタ
回路を構成している。
【0019】ここで、誘電体基板7の一方の面7Aを表
面、他方の面7Bを裏面とすると前記渦巻状のパターン
で形成されたコイル4と5は、表面7Aに形成され、そ
の裏面7BはGNDプレーンとなっている。なお前記コ
イル4と5のうち一方を基板7の表面7Aに形成し、他
方を裏面7Bに形成してフィルタ回路を構成することも
できる。この構成では占有面積が小さくなり小型化に対
する効果がある。また、前記渦巻状のコイル4と5の巻
方向は巻始点からお互いが離れる方向、すなわち図2
(a)において、A方向とB方向に示すように渦巻状に
巻いたパターンで形成されている。この形状にするとコ
イル間の結合が小さくなるという効果がある。そしてこ
の渦巻状のパターンの形状は四角形状または円形状に構
成すればコイルのQが大きくなり高性能化が可能とな
る。
【0020】このように構成されたフィルタ回路につい
て以下に動作を説明する。図3に本発明によるフィルタ
回路の特性を示す。ここでトラップの周波数(337M
Hz)は空心コイル59の調整にてイメージの最適ポイ
ントに合わせるのみでその他の部分の特性は複同調回路
3の固定素子で決定されるので調整は不要となる。
【0021】この構成のフィルタ回路においては特に受
信RF周波数fRFと受信局発周波数fLOとの間にf
RF>fLOの関係がある場合に効果がある。具体的に
は受信RF周波数fRF(381MHz)より低い周波
数帯での減衰量が大きくなり、イメージ周波数帯での減
衰量が取りやすくなる。なおフィルタ回路の特性は複同
調回路3のコイル4,5をパターン化しているためバラ
ツキが非常に少なくなり安定したフィルタ特性が得られ
る。また、フィルタ部のGND面積が空心コイルで構成
したフィルタ回路に比べ大きくなるため妨害特性に関し
て効果がでる。一方、従来のように空心コイルで構成し
たフィルタ回路では空心コイル間での結合が非常に多く
外部からの妨害成分にも影響を受けやすくなっていた。
しかし、本発明ではパターン化したコイル4と5を採用
しているためコイル間での結合が小さくなり外部からの
妨害成分による影響も少なくなる。なおフィルタ回路は
平面化されるので、小型化・薄型化に対して有利にな
る。フィルタ回路としては以上のような特徴がある。
【0022】次に本発明の双方向通信装置のブロック図
を図4に示す。図4において、本発明の双方向通信装置
は、変調信号が供給される変調入力端子201と、この
変調入力端子201の信号が供給される送信用VCO2
02と、この送信用VCO202の出力が接続されたド
ライブ増幅器203と、このドライブ増幅器203の出
力が接続された出力増幅器204と、この出力増幅器2
04の出力が接続された送信用RFフィルタ205と、
この送信用RFフィルタ205の出力が接続されたアン
テナ端子206とで構成された送信部220と、前記ア
ンテナ端子206に接続された受信用RFフィルタ20
7と、この受信用RFフィルタ207の出力が接続され
たRF増幅器208と、このRF増幅器208の出力が
接続された段間フィルタ209と、この段間フィルタ2
09の出力が一方の入力に接続されるとともに第1ロー
カルVCO211の出力がもう一方の入力に接続された
受信用第1ミキサ210と、この受信用第1ミキサ21
0の出力が接続される第1IFフィルタ212と、この
第1IFフィルタ212の出力が接続された第1IF増
幅器213と、この第1IF増幅器213の出力が接続
された受信用第2ミキサ214と、この受信用第2ミキ
サ214の出力が接続された復調回路215と、この復
調回路215の出力が接続された復調出力端子216と
で構成された受信部221と、この受信部221と前記
送信部220とを実装した略四角形の金属製筐体8(図
5)とを備えた構成となっている。
【0023】次に、この双方向通信装置の動作説明をす
る。図4に示すように送信系では、先ず変調入力端子2
01から入力された変調信号で送信用VCO202は変
調され、この送信用VCO202の出力信号はドライブ
増幅器203に入力され、このドライブ増幅器203で
増幅された出力信号は出力増幅器204に入力され、こ
の出力増幅器204で更に増幅された信号は送信用RF
フィルタ205に入力され、この送信用RFフィルタ2
05で必要帯域外を減衰させアンテナ端子206から信
号を放射出力する。
【0024】一方、受信系ではアンテナ端子206より
入力された入力信号が受信用RFフィルタ207を介し
RF増幅器208に入力され、このRF増幅器208で
信号増幅された入力信号は段間フィルタ209を介し受
信用第1ミキサ210の一方の入力端子へ入力される。
この受信用第1ミキサ210のもう一方の入力端子には
第1ローカルVCO211の出力端子が接続されてい
る。そして、この受信用第1ミキサ210で周波数変換
された受信信号は受信用第1ミキサ210の出力端子か
ら出力され第1IFフィルタ212を介して第1IF増
幅器213に入力され、この第1IF増幅器213で信
号増幅された受信信号は受信用第2ミキサ214の一方
の入力端子へ入力される。
【0025】この受信用第2ミキサ214のもう一方の
入力端子には基準発振器219の出力端子が接続されて
いる。この受信用第2ミキサ214で周波数変換された
受信信号は受信用第2ミキサ214の出力端子から出力
され、復調回路215を介して、復調出力端子216か
ら出力される。
【0026】シンセサイザ部としては、前記基準発振器
219により、送信用PLL217と送信用VCO20
2で形成された送信側PLLループと、受信用PLL2
18と第1ローカルVCO211で形成された受信側P
LLループとでそれぞれの周波数を安定化させている。
【0027】ここで前記基準発振器219は前記受信用
第2ミキサ214の局部発振器と前記シンセサイザ部の
基準発振器と共用して使用している。
【0028】この様な構成の双方向通信装置において前
記受信用RFフィルタ207に前記本発明のフィルタ回
路を搭載し双方向通信装置を構成している。この構成の
双方向通信装置は受信周波数fRFが受信第1ローカル
周波数fLOに比べ大きい場合に特に効果が得られる。
いわゆる受信周波数よりイメージ周波数が低い場合、複
同調回路3での選択度特性が優れているためイメージト
ラップが入りやすくなる。
【0029】また本発明のフィルタ回路を前記段間BP
F209に搭載し双方向通信装置を構成することもでき
る。このような構成の双方向通信装置は受信回路の第1
番目のフィルタ回路は複同調回路のみでありトラップ回
路での影響がなく挿入損失がもっとも少なくなり双方向
通信装置の受信系のNFや受信感度特性が良化するとい
う効果がある。
【0030】なお前記受信用RFフィルタ207を、前
記フィルタ回路の複同調回路3のみで構成し、前記段間
BRF209は、前記フィルタ回路のトラップ回路6で
構成しても同様な効果を得ることができる。この場合に
おいては、トラップ回路6が段間に挿入されているため
トラップ周波数の変化による受信系の特性変化は非常に
少なくなりさらに安定な双方向通信装置が実現できる。
【0031】以上のように構成された双方向通信装置に
ついて以下にその効果を説明する。この双方向通信装置
の受信系の性能を決定づける前記受信用RFフィルタ2
07と段間BPF209は非常に高精度なフィルタ特性
が要求される。このフィルタ特性を前述したフィルタ回
路を使用することにより安定化でき、しかもバラツキが
非常に少なくなる。よってこのフィルタ回路を搭載した
双方向通信装置は全体特性としてバラツキが少なく高安
定な性能が実現できる。またパターン化したコイル4と
5を使用しているので全体の小型化や妨害特性の向上、
あるいは双方向通信装置の経時変化が非常に少なくな
る。
【0032】図5は、本発明によるフィルタ回路を用い
た双方向通信装置の概略実装図を示す。図5において略
四角形の金属製筐体8の中で縦側面9aの近傍に設けら
れた区画室10にアンテナ端子206と送信用RFフィ
ルタ205を実装すると共に、他方の縦側面9b近傍に
変調入力端子201と復調出力端子216等が接続され
ているコネクタ11を設けている。このアンテナ端子2
06とコネクタ11との間に送信部220と受信部22
1とを図のように並行に配し、更に送信用VCO202
と受信用第1局発用VCO211とを各々対向する横側
面9c,9d近傍に設けられた区画室12,13内に実
装している。また、受信用RFフィルタ回路を図に示す
ように二つの区画室10,13にまたがって構成し双方
向通信装置全体を構成している。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明のフィルタ回路は、
入力端子と出力端子との間にコンデンサで結合された複
同調回路とトラップ回路を有し、前記複同調回路が構成
される第1のコイルと第2のコイルは誘電体基板上に渦
巻状のパターンで形成されるとともに前記トラップ回路
が構成され第3のコイルは、空心コイルとした構成であ
る。従って、この構成により、フィルタ回路のトラップ
回路用空心コイル以外のコイルをパターン化しているた
めフィルタ回路としての複同調回路の調整は無調整とな
り、空心コイルを用いたトラップ回路のみの調整をすれ
ば良い。よって、フィルタ回路としての調整は大幅に簡
素化が可能となる。また、このフィルタ回路を双方向通
信装置に用いれば全体として受信性能のバラツキや経時
変化が非常に少なくなるほか全体の調整時間が大幅に削
減できる。
【0034】さらに受信用RFフィルタや段間BPFの
占める面積が小さくなり全体として小型化に有利にな
る。
【0035】またパターン化したコイルを利用している
ため双方向通信装置内での輻射が非常に少なく妨害特性
が向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるフィルタの回路図
【図2】(a)は同実装平面図 (b)は同実装断面図
【図3】同フィルタの特性図
【図4】本発明の一実施例によるフィルタを用いた双方
向通信装置のブロック図
【図5】同実装配置図
【図6】従来フィルタの回路図
【図7】(a)は同実装平面図 (b)は同実装断面図
【図8】従来の双方向通信装置のブロック図
【符号の説明】
3 複同調回路 4 パターンで形成した第1のコイル 5 パターンで形成した第2のコイル 6 トラップ回路 7 誘電体基板 51 入力端子 52 出力端子 53 コンデンサ 58 コンデンサ 59 空心コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小山 一郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力端子と出力端子との間に、コンデン
    サで結合された複同調回路とトラップ回路を有し、前記
    複同調回路を構成する第1のコイルと第2のコイルは誘
    電体基板上の渦巻状のパターンで形成されるとともに、
    前記トラップ回路を構成する第3のコイルは空心コイル
    としたフィルタ回路。
  2. 【請求項2】 誘電体基板の第1のコイルと第2のコイ
    ルに対応する裏面をGNDパターンとするとともに、そ
    れぞれのコイルはスパイラル形成とした請求項1記載の
    フィルタ回路。
  3. 【請求項3】 第1のコイルと第2のコイルの内一方の
    コイルを基板の裏面に、他方のコイルを基板の表面にそ
    れぞれスパイラル状形成した請求項1記載のフィルタ回
    路。
  4. 【請求項4】 第1のコイルと第2のコイルとは、巻始
    点からお互いが離れる方向に巻かれた渦巻状のパターン
    で形成された請求項1記載のフィルタ回路。
  5. 【請求項5】 渦巻状のパターンは四角形状である請求
    項1または請求項2記載のフィルタ回路。
  6. 【請求項6】 渦巻状のパターンは円形状である請求項
    1または請求項2記載のフィルタ回路。
  7. 【請求項7】 筐体と、この筐体内に実装した送信部お
    よび受信部とを備え、前記送信部は、変調信号が供給さ
    れる変調入力端子と、この変調入力端子の信号が供給さ
    れる送信用電圧制御発振器と、この送信用電圧制御発振
    器の出力が接続されたドライブ増幅器と、このドライブ
    増幅器の出力が接続された出力増幅器と、この出力増幅
    器の出力が接続された送信用RFフィルタと、この送信
    用RFフィルタの出力が接続されたアンテナ端子とで構
    成され、前記受信部は、前記アンテナ端子に接続された
    受信用RFフィルタと、この受信用RFフィルタの出力
    が接続されたRF増幅器と、このRF増幅器の出力が接
    続された段間フィルタと、この段間フィルタの出力が一
    方の入力に接続されるとともに受信用第1局部発振器の
    出力がもう一方の入力に接続された受信用第1ミキサ
    と、この受信用第1ミキサの出力が供給される受信用第
    2ミキサと、この受信用第2ミキサの出力が接続された
    復調回路と、この復調回路の出力が接続された復調出力
    端子とで構成され、前記受信用RFフィルタは、請求項
    1に記載のフィルタ回路で構成した双方向通信装置。
  8. 【請求項8】 筐体と、この筐体内に実装した送信部お
    よび受信部とを備え、前記送信部は、変調信号が供給さ
    れる変調入力端子と、この変調入力端子の信号が供給さ
    れる送信用電圧制御発振器と、この送信用電圧制御発振
    器の出力が接続されたドライブ増幅器と、このドライブ
    増幅器の出力が接続された出力増幅器と、この出力増幅
    器の出力が接続された送信用RFフィルタと、この送信
    用RFフィルタの出力が接続されたアンテナ端子とで構
    成され、前記受信部は、前記アンテナ端子に接続された
    受信用RFフィルタと、この受信用RFフィルタの出力
    が接続されたRF増幅器と、このRF増幅器の出力が接
    続された段間フィルタと、この段間フィルタの出力が一
    方の入力に接続されるとともに受信用第1局部発振器の
    出力がもう一方の入力に接続された受信用第1ミキサ
    と、この受信用第1ミキサの出力が供給される受信用第
    2ミキサと、この受信用第2ミキサの出力が接続される
    復調回路と、この復調回路の出力が接続される復調出力
    端子とで構成され、前記段間フィルタは請求項1に記載
    のフィルタ回路で構成した双方向通信装置。
  9. 【請求項9】 筐体と、この筐体内に実装した送信部お
    よび受信部とを備え、前記送信部は、変調信号が供給さ
    れる変調入力端子と、この変調入力端子の信号が供給さ
    れる送信用電圧制御発振器と、この送信用電圧制御発振
    器の出力が接続されたドライブ増幅器と、このドライブ
    増幅器の出力が接続された出力増幅器と、この出力増幅
    器の出力が接続された送信用RFフィルタと、この送信
    用RFフィルタの出力が接続されたアンテナ端子とで構
    成され、前記受信部は、前記アンテナ端子に接続された
    受信用RFフィルタと、この受信用RFフィルタの出力
    が接続されたRF増幅器と、このRF増幅器の出力が接
    続された段間フィルタと、この段間フィルタの出力が一
    方の入力に接続されるとともに受信用第1局部発振器の
    出力がもう一方の入力に接続された受信用第1ミキサ
    と、この受信用第1ミキサの出力が供給される受信用第
    2ミキサと、この受信用第2ミキサの出力が接続される
    復調回路と、この復調回路の出力が接続される復調出力
    端子とで構成され、前記受信用RFフィルタは誘電体基
    板上の渦巻状パターンで形成した第1,第2のコイルで
    構成され、前記段間フィルタは誘電体基板上の空心コイ
    ルで形成した第3のコイルで構成された双方向通信装
    置。
JP6015168A 1994-02-09 1994-02-09 フィルタ回路とこのフィルタ回路を用いた双方向通信装置 Pending JPH07221580A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6015168A JPH07221580A (ja) 1994-02-09 1994-02-09 フィルタ回路とこのフィルタ回路を用いた双方向通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6015168A JPH07221580A (ja) 1994-02-09 1994-02-09 フィルタ回路とこのフィルタ回路を用いた双方向通信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07221580A true JPH07221580A (ja) 1995-08-18

Family

ID=11881281

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6015168A Pending JPH07221580A (ja) 1994-02-09 1994-02-09 フィルタ回路とこのフィルタ回路を用いた双方向通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07221580A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002261561A (ja) * 2001-02-27 2002-09-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd フィルタ部品
WO2003050908A1 (fr) * 2001-12-12 2003-06-19 Sony Corporation Circuit de filtrage
JP2015089097A (ja) * 2013-09-27 2015-05-07 株式会社村田製作所 有極型ローパスフィルタおよび分波器

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002261561A (ja) * 2001-02-27 2002-09-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd フィルタ部品
WO2003050908A1 (fr) * 2001-12-12 2003-06-19 Sony Corporation Circuit de filtrage
US6975186B2 (en) 2001-12-12 2005-12-13 Sony Corporation Filter circuit
KR100982112B1 (ko) * 2001-12-12 2010-09-14 소니 주식회사 필터 회로
JP2015089097A (ja) * 2013-09-27 2015-05-07 株式会社村田製作所 有極型ローパスフィルタおよび分波器
US9461611B2 (en) 2013-09-27 2016-10-04 Murata Manufacturing Co., Ltd. Low pass filter having attenuation pole and wave splitter

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005057642A (ja) 携帯受信装置とこれに用いる分波器
US5742897A (en) Matching transformer for dual-band radio receiver
JP4207641B2 (ja) 携帯受信機
US6501341B2 (en) Voltage controlled oscillator and communication device using same
JPH10294634A (ja) フィルタ
JPH09307365A (ja) 増幅器及びその増幅器を用いた携帯電話機
JPH07221580A (ja) フィルタ回路とこのフィルタ回路を用いた双方向通信装置
JP2000307452A (ja) 高周波複合部品及びそれを用いた携帯無線機
JPH07221579A (ja) フィルタ回路とこのフィルタ回路を用いた双方向通信装置
JP2675747B2 (ja) 無線機
JP3788303B2 (ja) チューナ
JP3042250B2 (ja) 双方向通信装置
JP3270343B2 (ja) アンテナ装置
JP3134661B2 (ja) Uhf段間回路とこの段間回路を用いたuhf電子チューナ
JPH10209910A (ja) 双方向通信装置
JPH07212129A (ja) 電圧制御発振器とそれを用いた双方向通信装置
JPH1051258A (ja) 帯域フィルタ
JP2003174381A (ja) 通信装置
JP2001177431A (ja) 双方向通信装置
WO2002015272A1 (en) Tuner device
JP2833381B2 (ja) 双方向通信装置
JPS635626A (ja) 無線通信装置
JPH0669155B2 (ja) 小型トランシ−バ
JPH11122138A (ja) 携帯型送受信器
JP2006165738A (ja) 携帯機器