JP2003174381A - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JP2003174381A
JP2003174381A JP2001346229A JP2001346229A JP2003174381A JP 2003174381 A JP2003174381 A JP 2003174381A JP 2001346229 A JP2001346229 A JP 2001346229A JP 2001346229 A JP2001346229 A JP 2001346229A JP 2003174381 A JP2003174381 A JP 2003174381A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の通信システムが搭載される場合に、簡
単な構成で1つの発振回路を共用することができる通信
装置を提供する。 【解決手段】 携帯電話機1において、バッファ回路3
8は、PLL発振回路37より出力される発振信号をバ
ッファリングする際に、発振信号の周波数f1を基本波
とする高調波成分f2,f3,…をも同時に発生させて
出力する。その出力信号をHPF40,LPF41によ
り夫々フィルタリングすることで、GPS受信部4,C
DMA送受信部5に必要な周波数信号を弁別して供給す
るように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発振回路より出力
される発振信号に基づいて、複数の通信システムを動作
させるように構成される通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通信装置では、例えば信号を送信するた
めに搬送波信号を必要とし、また、受信信号を復調する
ためにも前記搬送波信号と同じ周波数の信号を使用する
が、そのような周波数信号を供給するためにPLL発振
回路を用いるものがある。そして、PLL発振回路によ
って出力される発振信号を使用する場合は、その出力レ
ベルの変動を吸収して安定させるためにバッファ回路を
介すように構成されるのが一般的である。このようなバ
ッファ回路は、トランジスタを非線形領域(飽和領域)
で動作させることで、入力される信号の振幅が若干変動
した場合でも出力レベルが略一定となるようなバッファ
動作(バッファリング)をなしている。
【0003】ところが、バッファ回路のトランジスタを
非線形領域で動作させると、PLL発振回路の出力信号
波形には歪みが生じるため、その信号の周波数を基本波
とする高調波成分が同時に発生してしまう。そして、高
調波成分は通信装置の動作に不要であるため、バッファ
回路の出力側にローパスフィルタを配置して高調波成分
は濾波(フィルタリング)し、最終的に基本波成分のみ
を利用するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年は、通
信装置の小形化及び多機能化が著しく進んでいるため、
1つの装置において異なる複数の通信システムが搭載さ
れるものも存在している。斯様な通信装置では、システ
ム毎に必要な信号の周波数が異なる場合があるが、その
ような場合に周波数毎に夫々発振回路を構成したり、或
いは別に逓倍回路を配置すると、その分だけコストが上
昇することになってしまう。逆に、発振回路の発振周波
数をシステムが必要とする最も高い周波数に合わせてお
き、分周することも考えられるが、その場合、消費電力
の増加や不要輻射対策などが問題となってしまう。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、複数の通信システムが搭載される場
合に、簡単な構成で1つの発振回路を共用することがで
きる通信装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の通信装置
によれば、バッファ回路は、発振回路より出力される発
振信号をバッファリングする際に、前記発振信号の周波
数を基本波とする高調波成分をも同時に発生させて出力
する。複数のフィルタ回路は、バッファ回路より出力さ
れる複数の周波数信号の何れかを選択的に出力するよう
に夫々の周波数特性が設定されており、それらのフィル
タ回路を介して夫々出力される周波数信号は、各通信シ
ステムに供給されて使用される。
【0007】即ち、発振回路とバッファ回路との組み合
わせにより副産物的に生成される高調波成分を複数のフ
ィルタ回路によって適宜弁別するので、複雑な回路を必
要とすることがない。そして、複数の通信システムが搭
載される場合でも、簡単な構成で1つの発振回路を共用
して夫々に必要な周波数信号を供給することができるの
で、装置を安価に構成することが可能となる。
【0008】請求項2記載の通信装置によれば、バッフ
ァ回路は、複数の通信システムで使用される複数の周波
数信号の出力レベルを、その他の周波数信号の出力レベ
ルよりも相対的に高くして出力するように構成される。
斯様に構成すれば、バッファ回路からは、実際に通信シ
ステムによって使用される周波数信号のレベルが予め高
くなるように出力されるため、その後段に配置されるフ
ィルタ回路における周波数の弁別を、より簡単に行うこ
とが可能となる。
【0009】請求項3記載の通信装置によれば、複数の
通信システムの1つを無線電話システムとし、他の1つ
をGPS信号受信システムとする。即ち、近年、IS
(Interim Standard)801規格上で実現される位置特
定システムを利用可能に構成される携帯電話機が実用に
供されているが、前記の位置特定システムでは、GPS
衛星より送信される信号の受信を行うためのシステムが
搭載されている。この種の携帯電話機では、無線電話シ
ステムで使用される局部発振周波数は700MHz帯で
あり、GPS信号受信システムで使用される局部発振周
波数は1.4GHz帯となっている。即ち、両者で使用
される信号の周波数比は略2倍であるから、本発明を斯
様な通信装置に有効に適用することができる。
【0010】請求項4記載の通信装置によれば、バッフ
ァ回路におけるローパスフィルタ型整合回路は、コレク
タ抵抗及びコイルの共通接続点とグランドとの間に接続
されるコンデンサを備えて構成され、基本波f1の3倍
以上の高調波成分を遮断すると共に、2倍高調波f2に
対してインピーダンス整合をとるように構成される。ま
た、ハイパスフィルタ型整合回路は、ローパスフィルタ
型整合回路の後段に接続され、基本波f1に対してイン
ピーダンス整合をとるように構成される。
【0011】即ち、無線電話システムとGPS信号受信
システムとがバッファ回路より出力される2つの周波数
f1,f2の信号を用いるので、理想的には、それら2
つの信号の出力レベルは高くし、その他の3倍以上の高
調波成分の出力レベルは低くするのが好ましい。従っ
て、斯様に構成すれば、請求項3の構成において、バッ
ファ回路の後段に配置されるフィルタ回路における周波
数の弁別を、より簡単に行うことができるようになる。
【0012】そして、従来回路におけるバッファ回路で
は、トランジスタのコレクタより信号出力を取り出し、
基本波f1を線路インピーダンス(例えば50Ω)に整
合させる整合回路と、f2以上の高調波成分を濾波する
ためのローパスフィルタとが設けられていた。この構成
を2倍高調波f2までが必要とされる請求項3の通信装
置にそのまま適用することを想定すると、ローパスフィ
ルタについては周波数f3以上の高調波成分を濾波する
ように設定すると共に、2倍波f2についても整合を図
る整合回路が更に必要となる。斯様な回路構成では必要
な素子数が増加すると共に、2つの整合回路による整合
条件が互いに干渉が発生することになり、両者の整合を
必ずしも最適に図ることができるとは限らない。
【0013】これに対して、請求項4の構成によれば、
基本波f1の3倍以上の高調波成分を遮断するローパス
フィルタ型整合回路を、コレクタ抵抗及びコイルの共通
接続点とグランドとの間に接続されるコンデンサを備え
て構成している。即ち、コイルは前記コンデンサと共に
ローパスフィルタの構成要素にもなると共に、整合回路
にフィルタ回路としての機能も持たせているため、必要
な素子を削減することができる。
【0014】また、後段のハイパスフィルタ型整合回路
は、基本波f1に対して整合をとるように構成されるハ
イパスフィルタであるから、2倍波f2に対しては殆ど
影響を及ぼすことがない。従って、必要な2つの周波数
信号f1,f2の何れについても、互いに干渉すること
なく良好に整合を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明をIS801規格上
で実現される位置特定システムを利用可能に構成される
携帯電話機に適用した場合の一実施例について図面を参
照して説明する。IS801規格上で実現されるシステ
ムでは、携帯電話機は、幾つかの基地局から当該基地局
を表す基地局識別番号(Base−ID)を受信する
と、その受信された幾つかの基地局識別番号のうちから
いずれかの基地局識別番号により表される基地局を自機
との間で通信する通信基地局として決定し、その通信基
地局として決定された基地局を表す基地局識別番号を位
置情報サーバに送信する。
【0016】位置情報サーバは、携帯電話機から基地局
識別番号を受信すると、その受信された基地局識別番号
に基づいて携帯電話機のおおよその位置を特定すると共
に、携帯電話機がGPS(Grobal Positioning System
)衛星を捕捉するのに有益なアシスト情報を携帯電話
機に送信する。そして、携帯電話機は、位置情報サーバ
からアシスト情報を受信すると、その受信されたアシス
ト情報に基づいてGPS衛星を捕捉する。このものによ
れば、携帯電話機は、位置情報サーバから受信されたア
シスト情報に基づいてGPS衛星を捕捉することができ
る分、負荷を軽減することができ、また、測位を開始す
るまでの時間を短縮することができるなどの利点があ
る。
【0017】図5は、携帯電話機の機能ブロックならび
に周辺の構成を概略的に示している。携帯電話機(通信
装置)1は、制御部2,GPS(Grobal Positioning S
ystem )衛星3を捕捉するGPS受信部(GPS信号受
信システム)4,CDMA送受信部(無線電話システ
ム)5,マイクロホン6及びスピーカ7に入出力される
送受話音声を処理する音声処理部8,操作部9,表示部
10,RAMやROMから構成される記憶部11,計時
機能を有する計時部12などを備えている。
【0018】制御部2はマイクロコンピュータによって
構成されている。GPS受信部4は、受信したGPS信
号を無線処理するものであり、CDMA通信部5は、C
DMA(Code Division Multiple Access :符号分割多
元接続)方式に準じた電話処理を行うものである。操作
部9は、「通話開始」キー、「通話終了」キー、「0」
〜「9」の「数字」キーなどの多数のキーを配列したキ
ーパッドから構成される。表示部10は、日付・時刻や
電話番号などを表示する液晶ディスプレイから構成され
る。
【0019】このような構成では、携帯電話機1は、例
えばユーザによる測位の開始を指示する操作が操作部9
にてあった場合には、幾つかの基地局13から当該基地
局13を表す基地局識別番号(Base−ID)を受信
し、その受信された幾つかの基地局識別番号のうちから
いずれかの基地局識別番号により表される基地局13を
例えば受信電波の受信電界強度などに基づいて自機1と
の間で通信する通信基地局として決定し、その通信基地
局として決定された基地局13を表す基地局識別番号を
基地局13、基地局制御装置14ならびにCDMA電話
網15を通じて位置情報サーバ16に送信する。
【0020】位置情報サーバ16は、携帯電話機1から
基地局識別番号を受信すると、その受信された基地局識
別番号に基づいて携帯電話機1のおおよその位置を特定
すると共に、携帯電話機1がGPS衛星3を捕捉するの
に有益なアシスト情報をCDMA電話網15、基地局制
御装置14ならびに基地局13を通じて携帯電話機1に
送信する。携帯電話機1は、位置情報サーバ16からア
シスト情報を受信すると、その受信されたアシスト情報
に基づいてGPS衛星3を捕捉する。そして、捕捉した
GPS衛星3より送信されるGPS信号をGPS受信部
4によって受信すると、受信したGPS信号に基づいて
測位を行うようになっている。
【0021】図1は、携帯電話機1の主にGPS受信部
4と、CDMA送受信部5とを中心とする構成を示す機
能ブロック図である。受信信号処理部17は、制御部2
の内部に配置されており、受信信号の復調処理(直交復
調)などを行うものである。
【0022】GPS受信部4は、バンドパスフィルタ
(BPF)18,受信アンプ(ローノイズアンプ)1
9,BPF20,ミキサ21,BPF22などで構成さ
れている。GPS信号はアンテナ23によって受信さ
れ、ダイプレクサ24を介してBPF18に与えられ
て、1575.42MHz帯の信号のみが受信アンプ1
9に出力される。受信アンプ19によって増幅された信
号は、BPF20を介してミキサ21に与えられ、受信
信号と1.4652GHzの局発周波数信号とが混合さ
れる。そして、ミキサ21の出力信号は110.22M
Hzの中間周波数信号となり、BPF22を介して受信
信号処理部17に出力される。
【0023】一方、CDMA送受信部5は、CDMA受
信部25及びCDMA送信部26で構成されている。C
DMA受信部25は、受信アンプ27,BPF28,ミ
キサ29,BPF30などで構成されている。アンテナ
23によって受信された信号は、ダイプレクサ24及び
デュプレクサ31を介して受信アンプ27に与えられ
る。受信アンプ27によって増幅された信号は、BPF
28を介してミキサ29に与えられ、受信信号と700
MHz帯の局発周波数信号とが混合される。そして、ミ
キサ29の出力信号は110MHzの中間周波数信号と
なり、BPF30を介して受信信号処理部17に出力さ
れる。
【0024】尚、中間周波数をGPS側では110.2
2MHzとし、CDMA側では110MHzとしている
が、受信信号処理部17内の第2の発振器(図示せず)
の発振周波数を切り替えることでこれらの中間周波数の
差を吸収するようにしている。但し、GPS側とCDM
A側とで同じ中間周波数になるようにPLL発振回路3
7の周波数を合わせるようにしても良い。
【0025】また、CDMA送信部26は、送信信号処
理部32,BPF33,送信アンプ(パワーアンプ)3
4A及び34B,カプラ35及び検波器36などで構成
されている。送信信号処理部32は、送信信号の変調処
理(直交変調)などを行うものであり、その出力信号
は、BPF33を介して送信アンプ34A及び34Bに
与えられる。また、送信信号処理部32には、変調処理
を行うために700MHz帯の局発周波数信号が与えら
れるようになっている。
【0026】送信アンプ34A及び34は送信信号を増
幅して出力し、その出力信号は、カプラ35,デュプレ
クサ31及びダイプレクサ24を介してアンテナ23よ
り外部に送信される。尚、カプラ35は、送信信号の一
部を検波器36に与えるために設けられており、検波器
36は、送信電力レベルを検出して図示しない制御部に
出力するようになっている。
【0027】ここで、GPS受信部4,CDMA受信部
25及びCDMA送信部26に夫々供給されている局発
周波数信号は、以下の経路で供給されている。即ち、P
LL発振回路37は700MHz帯の周波数信号を発信
出力するように構成されており、その出力信号は、バッ
ファ回路38及び分配器39を介してGPS側とCDM
A側との2系統に振り分けられる。
【0028】GPS受信部4のミキサ21には、分配器
39よりハイパスフィルタ(HPF,フィルタ回路)4
0を介して周波数信号が与えられるようになっている。
また、CDMA受信部25のミキサ29及びCDMA送
信部26の送信信号処理部32には、分配器39よりロ
ーパスフィルタフィルタ(LPF,フィルタ回路)41
を介した後、更に分配器42により受信側,送信側に振
り分けられて周波数信号が与えられるようになってい
る。
【0029】次に、本実施例の作用について図2乃至図
4をも参照して説明する。図2は、以上に述べた周波数
4信号の供給系を中心として表した機能ブロック図であ
り、本実施例の作用を説明するものである。PLL発振
回路37は、周知構成のものであり、位相比較部37
a,LPF37b,VCO(Voltage Controlled Oscill
ator) 37cを接続することでループを構成している。
このPLL発振回路37より出力される信号は正弦波で
あり、周波数成分としては単一の周波数f1(=700
MHz帯)のみを含んでいる。
【0030】バッファ回路38は、詳細は後述するが、
基本的な作用については従来と同様であり、PLL発振
回路37より出力される信号を内部のトランジスタを非
線形領域で動作させることで、VCO37cの出力レベ
ルが変動する場合でも周波数信号の出力レベルが一定と
なるようにバッファリングを行っている。その結果、バ
ッファ回路38の出力信号波形は歪みを生じることにな
り、その周波数成分には、周波数f1を基本波とする2
倍高調波f2,3倍高調波f3,…などが含まれてい
る。
【0031】そして、バッファ回路38の出力信号は、
分配器39を介して2系統に振り分けられると、一方は
HPF40を介してGPS側に出力され、他方はLPF
41を介してCDMA側に出力されている。即ち、GP
S受信部4において使用する局発周波数は1.4GHz
帯であり周波数f2に相当する。従って、HPF40を
介すことで基本波f1を濾波し、周波数f2がGPS受
信部4に供給されるようにする。
【0032】尚、周波数f3については、バッファ回路
38における元々の発生レベルは周波数f2の信号成分
よりも低いため、スプリアス干渉などを発生させること
がないレベルであれば放置しても良い。影響が無視でき
ないような場合は、HPF40をBPFに置き換えて、
周波数f1,f3の双方信号成分を濾波するように構成
すれば良い。
【0033】また、CDMA側において使用する局発周
波数は700MHz帯であり周波数f1に相当する。従
って、LPF41を介すことで2倍以上の高調波f2,
f3,…を濾波し、周波数f1のみがCDMA受信部2
5及び送信部26に供給されるようにする。
【0034】図3は、バッファ回路38の詳細な構成を
示すものである。本実施例のバッファ回路38は、図2
で説明した作用により適合する回路動作をなすように構
成されている。バッファ回路38は、NPN型のトラン
ジスタ42,LPF型の整合回路43,HPF型の整合
回路44を中心として構成されている。
【0035】トランジスタ42のベースには、カップリ
ングコンデンサ45が接続されている。また、電源VCC
とコレクタとの間には抵抗(コレクタ抵抗)46及びコ
イル47の直列回路が接続されており、それらの共通接
続点とベースとの間には抵抗48が接続されていると共
に、前記共通接続点とグランドとの間にはコンデンサ4
9が接続されている。トランジスタ42のエミッタは、
グランドに接続されている。
【0036】更に、前記共通接続点とバッファ回路38
の出力端子との間には、コイル50及びコンデンサ5
1,52の直列回路が接続されており、そのコンデンサ
51とコンデンサ52との共通接続点とグランドとの間
には、コイル53が接続されている。
【0037】以上において、コイル47,コンデンサ4
9及びコイル50はLPF型の整合回路43を構成して
おり、コンデンサ51,52及びコイル53は、HPF
型の整合回路44を構成している。尚、PLL発振回路
37を構成するVCO37cの信号出力レベルは、トラ
ンジスタ42を非線形領域で動作させるように設定され
ている。
【0038】そして、T型の整合回路43は、周波数f
2に対して整合を図るように調整が行われた上で、周波
数f3以上の高調波を濾波するLPFとしても作用する
ように遮断周波数が調整されている。また、T型の整合
回路44は、周波数f1に対して整合を図るように調整
が行われており、HPFとしては遮断周波数がf2より
も低くなるように調整されている。
【0039】尚、整合回路43におけるコイル50,整
合回路44におけるコンデンサ52は、夫々インピーダ
ンスの整合を図った上で、LPF,HPFとしての遮断
周波数が上述した所期の設定条件に合致せず、更に調整
を行うために必要な場合に接続すれば良いもので、必ず
しも必要な素子ではない。
【0040】図4には、比較のため、従来のように、P
LL発振回路より出力される単一の周波数信号(f1)
を使用することを目的として構成されるバッファ回路
を、本実施例のように、2つのシステムで夫々異なる周
波数信号(f1,f2)を使用する構成にそのまま適用
することを想定した場合の構成例を示す。
【0041】図4におけるバッファ回路100では、ト
ランジスタ42,コンデンサ45,抵抗46及びコイル
47aについては、バッファ回路38と同様に接続され
ている。そして、トランジスタ42のコレクタと、バッ
ファ回路100の出力端子との間には、何れもπ型の3
素子で構成される整合回路101,102とLPF10
3とが接続されている。整合回路101,102は、夫
々周波数f1,f2の信号についてインピーダンス整合
を図る回路であり、LPF103は、周波数f3以上の
高調波成分を濾波するようにフィルタ特性が設定され
る。
【0042】斯様に構成されるバッファ回路100で
は、素子数が多くなると共に、整合回路101,102
の整合条件が互いに干渉することになり、両者の整合を
最適に図ることができるとは限らない。
【0043】これに対して、本実施例のバッファ回路3
8では、前段の整合回路43において周波数f3以上の
高調波成分を濾波すると共に、高い方の周波数f2につ
いて整合を図り、後段の整合回路44では、HPF型の
回路により低い方の周波数f1について整合を図ってい
る。従って、後段の整合回路44は、周波数f2の信号
成分には殆ど影響を及ぼすことがなく、周波数f1,f
2の何れにについても整合を最適に図ることが可能とな
っている。
【0044】また、コイル47aは、基本的なバッファ
リング動作に必要なチョークコイル(周波数f1,f2
に対して十分に高いインピーダンスを有する)である
が、本実施例のバッファ回路38では、コイル47はL
PF型の整合回路43の構成要素になっている。この点
で、バッファ回路100に比較して必要な素子数が削減
されている。加えて、バッファ回路38では、上述した
ようにフィルタ回路と整合回路との機能を共通化した構
成を採用している。その結果、バッファ回路100で
は、トランジスタ42以降の素子数がコイル47を含め
て10素子であるのに対し、バッファ回路38は6素子
で構成されており、トータルで4素子が削減されてい
る。
【0045】以上のように本実施例によれば、携帯電話
機1において、バッファ回路38は、PLL発振回路3
7より出力される発振信号をバッファリングする際に、
発振信号の周波数f1を基本波とする高調波成分f2,
f3,…をも同時に発生させて出力し、その出力信号
を、HPF40,LPF41により夫々フィルタリング
することで、GPS受信部4,CDMA送受信部5に必
要な周波数信号を弁別して供給するように構成した。
【0046】従って、PLL発振回路37とバッファ回
路38との組み合わせにより副産物的に生成される高調
波成分をHPF40,LPF41によって適宜弁別する
ので、複雑な回路を必要とすることがない。そして、携
帯電話機1にGPS受信部4,CDMA送受信部5のよ
うに異なる通信システムが搭載される場合でも、簡単な
構成で1つのPLL発振回路37を共用して夫々に必要
な周波数信号を供給することができるので、装置を安価
に構成することが可能となる。
【0047】また、本実施例によれば、バッファ回路3
8において、整合回路43をLPF型として基本波f1
の3倍以上の高調波成分を遮断すると共に、2倍高調波
f2に対してインピーダンス整合をとるように構成し、
整合回路44をHPF型として、基本波f1に対してイ
ンピーダンス整合をとるように構成した。
【0048】即ち、バッファ回路38は、GPS受信部
4とCDMA送受信部5とが用いる2つの周波数f1,
f2の信号の出力レベルを、その他の3倍以上の高調波
成分(f3,f4,f5,…)の出力レベルよりも予め
高くして出力するので、その後段に配置されるHPF4
0,LPF41における周波数の弁別を、より簡単に行
うことができるようになる。即ち、これらのフィルタ回
路の遮断特性を、余裕を持たせて設定することができ
る。
【0049】そして、整合回路43,44は、整合条件
が互いに殆ど干渉することがなく、周波数f1,f2の
何れについても整合を最適に図ることができる。また、
整合回路43,44にフィルタ回路として機能を持たせ
たことに加えて、バッファリング動作に必要なコイル4
7を整合回路43の構成要素として共通化したので、バ
ッファ回路38を、バッファ回路100に比較してより
少ない素子数で構成することができる。
【0050】本発明は上記し且つ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、次のような変形または
拡張が可能である。分配器39に代えて、バッファ回路
38の出力信号をGPS側とCDMA側との何れか一方
に択一的に振り分けるためのスイッチを配置しても良
い。CDMA送信部26側において、周波数f2の信号
が大きな影響を及ぼさない場合には、LPF41を分配
器42の後段におけるCDMA受信部25側に配置して
も良い。通信特性上の問題や、回路規模が大きくなると
いう問題がない場合は、バッファ回路38に代えてバッ
ファ回路100を使用しても良い。発振回路はPLL発
振回路37に限ることなく、その他の構成の発振回路で
も良い。GPS受信部4,CDMA送受信部5が搭載さ
れる携帯電話機1に限ることなく、異なる周波数信号を
夫々必要とする通信システムが複数(3つ以上でも良
い)搭載される通信装置に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を、位置特定システムを利用可能に構成
される携帯電話機に適用した場合の一実施例であり、携
帯電話機の主にGPS受信部と、CDMA送受信部とを
中心とする構成を示す機能ブロック図
【図2】本発明の作用を説明するもので、周波数信号の
供給系を中心として表した機能ブロック図
【図3】バッファ回路の詳細な構成を示す図
【図4】比較のため、従来構成のバッファ回路を、本実
施例の構成にそのまま適用することを想定した場合の構
成例を示す図
【図5】携帯電話機の機能ブロックならびに周辺の構成
を概略的に示す図
【符号の説明】
1は携帯電話機(通信装置)、4はGPS受信部(GP
S信号受信システム)、5はCDMA送受信部(無線電
話システム)、37はPLL発振回路、、38はバッフ
ァ回路、40はハイパスフィルタ(フィルタ回路)、4
1はローパスフィルタフィルタ(フィルタ回路)、42
はトランジスタ、43はローパスフィルタ整合回路、4
4はハイパスフィルタ型整合回路、45はカップリング
コンデンサ、46は抵抗(コレクタ抵抗)、47はコイ
ル、49はコンデンサを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 1/26 H03L 7/08 H Fターム(参考) 5J106 AA04 CC01 CC21 CC41 FF07 KK12 5K011 BA03 DA07 DA11 JA01 KA02 5K020 DD12 GG01 JJ07 KK01 5K060 CC05 DD04 FF06 HH22 HH25

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発振回路と、 この発振回路より出力される発振信号をバッファリング
    して出力する際に、前記発振信号の周波数を基本波とし
    た場合に高調波成分となる信号を同時に発生させて出力
    するように構成されるバッファ回路と、 このバッファ回路より出力される複数の周波数信号の何
    れかを選択的に出力するための複数のフィルタ回路と、 これら複数のフィルタ回路より出力される複数の周波数
    信号に基づいて夫々動作する複数の通信システムとを備
    えて構成されることを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 前記バッファ回路は、前記複数の通信シ
    ステムで使用される複数の周波数信号の出力レベルを、
    その他の周波数信号の出力レベルよりも相対的に高くし
    て出力するように構成されていることを特徴とする請求
    項1記載の通信装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の通信システムの1つは無線電
    話システムであり、他の1つはGPS信号受信システム
    であることを特徴とする請求項1または2記載の通信装
    置。
  4. 【請求項4】 前記無線電話システムに使用される信号
    の周波数を基本波f1とし、前記GPS信号受信システ
    ムに使用される信号の周波数を前記基本波f1の2倍高
    調波f2とすると、前記バッファ回路は、 ベースに発振信号が入力されるトランジスタと、 電源と前記トランジスタのコレクタとの間に直列に接続
    されるコレクタ抵抗及びコイルと、 前記コレクタ抵抗及びコイルの共通接続点とグランドと
    の間に接続されるコンデンサとを備えて構成され、前記
    基本波f1の3倍以上の高調波成分を遮断すると共に、
    2倍高調波f2に対してインピーダンス整合をとるよう
    に構成されるローパスフィルタ型整合回路と、 このローパスフィルタ型整合回路の後段に接続され、前
    記基本波f1に対してインピーダンス整合をとるように
    構成されるハイパスフィルタ型整合回路とを備えて構成
    されることを特徴とする請求項3記載の通信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20180061849A (ko) * 2016-11-30 2018-06-08 (주)케이에스티테크놀로지 위상 고정 루프를 이용한 국부 발진 장치 및 국부 발진 신호 출력 방법

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