JP3008309B2 - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JP3008309B2
JP3008309B2 JP3220744A JP22074491A JP3008309B2 JP 3008309 B2 JP3008309 B2 JP 3008309B2 JP 3220744 A JP3220744 A JP 3220744A JP 22074491 A JP22074491 A JP 22074491A JP 3008309 B2 JP3008309 B2 JP 3008309B2
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polyvinyl alcohol
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一生 渡辺
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  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録体に関し、特に
記録像の保存性や記録走行性に優れ、しかも印刷適性の
良い感熱記録体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】発色剤と呈色剤との呈色反応を利用し、
熱により両物質を反応させて記録像を得るようにした感
熱記録体は良く知られている。かかる感熱記録体は比較
的安価であり、また記録機器がコンパクトでかつその保
守も容易なため、ファクシミリや各種計算機等の記録媒
体としてのみならず巾広い分野において使用されてい
る。
【0003】例えばその利用分野の1つとして、小売店
等のPOS(point of sales) 用ラベルに使用されるケ
ースが増大している。しかし、発色系に無色又は淡色の
塩基性染料と酸性物質との組み合わせを用いた感熱記録
体では、耐指紋性、耐溶剤性等に難があり、記録層上に
人の皮脂あるいは溶剤が接触すると記録濃度の低下を招
いたり、地肌カブリと称する不要な発色を生じる欠点が
ある。また、このような発色系で構成された感熱ラベル
を、スーパーマーケット等のPOSシステムに適用した
場合、ラベルは水、ラップ類、油などに触れることが多
く、結果的にその影響で感熱ラベルの記録像(印字)が
褪色する欠陥が認められる。そのため、感熱記録体には
耐水性、耐可塑剤性、耐油性等の保存性を備えているこ
とが要求される。
【0004】また最近、感熱記録体に、凸版、グラビ
ア、オフセットなどの方式により印刷を施すことが盛ん
になっており、印刷適性にも優れた性能が要求されてい
る。従来から、記録像の保存性を改良するために、感熱
記録層上にフィルム形成能を有し耐薬品性のある樹脂の
水性エマルジョンを塗布する方法(特開昭55−128
347号公報)やポリビニルアルコール等の水溶性高分
子化合物を塗布する方法(実開昭56−125354号
公報)等が提案されている。しかし、従来提案されてい
る方法では、改良に伴って記録走行性が低下する等の新
たな欠点が付随したり、保存性の改良効果が必ずしも充
分ではなく、また印刷適性についても不充分なものであ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の如き
難点が解消され、極めて優れた記録走行性及び保存性を
有し、しかも印刷適性にも優れた感熱記録体を提供する
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体上に、
少なくとも発色剤と呈色剤を含有する記録層を設け、該
記録層上にさらにオーバーコート層を設けてなる感熱記
録体において、該オーバーコート層中に少なくともポリ
ウレタンアイオノマーと鹸化度が85%以上のポリビニ
ルアルコールを含有せしめたことを特徴とする感熱記録
体である。
【0007】
【作用】本発明において感熱記録層を構成する発色系に
ついては特に限定されるものではなく、感熱ヘッドから
の熱エネルギーにより呈色反応を起こすような組み合わ
せなら何れも使用可能であり、例えば無色ないし淡色の
塩基性染料と無機ないし有機の酸性物質との組み合わ
せ、ステアリン酸第二鉄等の高級脂肪酸金属塩と没食子
酸のようなフェノール類との組み合わせや、ジアゾニウ
ム化合物、カプラー化合物及び熱溶融時に塩基性雰囲気
を呈する化合物の組み合わせ等が例示される。しかし、
本発明のオーバーコート層は、特に塩基性染料と酸性物
質を組み合わせた発色系に適用すると、その特性が遺憾
無く発揮され、しかも記録適性の極めて優れた感熱記録
体が得られるため、とりわけ好ましい。かかる無色ない
し淡色の塩基性染料としては各種のものが公知であり、
例えば下記が例示される。
【0008】3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(p
−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3−(4−ジメ
チルアミノフェニル)−3−(4−ジエチルアミノ−2
−メチルフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3
−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジ
メチルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジ
メチルアミノフェニル)−3−(2−メチルインドール
−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチ
ルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリ
ド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−
イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス
(9−エチルカルバゾール−3−イル)−6−ジメチル
アミノフタリド、3,3−ビス(2−フェニルインドー
ル−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−
(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(1−メチルピ
ロール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3
−(p−ジベンジルアミノフェニル)−3−(1,2−
ジメチルインドール−3−イル)−7−アザフタリド、
3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−
3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)
−7−アザフタリド、3,3−ビス(1−エチル−2−
メチルインドール−3−イル)フタリド、N−ブチル−
3−{ビス〔4−(N−メチルアニリノ)フェニル〕メ
チル}カルバゾール等のトリアリールメタン系染料、
4,4′−ビス(ジメチルアミノ)ベンズヒドリルベン
ジルエーテル、N−ハロフェニル−ロイコオーラミン、
N−2,4,5−トリクロロフェニルロイコオーラミ
ン、4,4′−ビス(ジメチルアミノ)ベンズヒドリル
−p−トルエンスルフィン酸エステル等のジフェニルメ
タン系染料、3,3−ビス〔1,1−ビス(4−ピロリ
ジノフェニル)エチレン−2−イル〕−4,5,6,7
−テトラブロモフタリド、3,3−ビス〔1−(4−メ
トキシフェニル)−1−(4−ジメチルアミノフェニ
ル)エチレン−2−イル〕−4,5,6,7−テトラク
ロロフタリド、3,3−ビス〔1−(4−メトキシフェ
ニル)−1−(4−ピロリジノフェニル)エチレン−2
−イル〕−4,5,6,7−テトラクロロフタリド等の
ジビニルフタリド系染料、3,7−ビス(ジエチルアミ
ノ)−10−ベンゾイルフェノオキサジン、ベンゾイル
ロイコメチレンブルー、p−ニトロベンゾイルロイコメ
チレンブルー等のチアジン系染料、3−メチルスピロジ
ナフトピラン、3−エチルスピロジナフトピラン、3−
フェニルスピロジナフトピラン、3−ベンジルスピロジ
ナフトピラン、3−メチルナフト(6′−メトキシベン
ゾ)スピロピラン、3−プロピルスピロジベンゾピラ
ン、ジ−β−ナフトスピロピラン、3−メチル−ジ−β
−ナフトスピロピラン等のスピロ系染料、ローダミン−
B−アニリノラクタム、ローダミン(p−ニトロアニリ
ノ)ラクタム、ローダミン(o−クロロアニリノ)ラク
タム等のラクタム系染料、3−ジエチルアミノ−6−メ
チルフルオラン、3−ジメチルアミノ−7−メトキシフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メトキシフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−メトキシフルオラン、3
−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジ
エチルアミノ−6,7−ジメチルフルオラン、3−(N
−エチル−p−トルイジノ)−7−メチルフルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−(N−アセチル−N−メチル
アミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N−メ
チルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベ
ンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
(N−メチル−N−ベンジルアミノ)フルオラン、3−
ジエチルアミノ−7−(N−β−クロロエチル−N−メ
チルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジ
エチルアミノフルオラン、4−ベンジルアミノ−8−ジ
エチルアミノベンゾ〔a〕フルオラン、3−〔4−(4
−ジメチルアミノアニリノ)アニリノ〕−7−クロロ−
6−メチルフルオラン、8−〔4−(4−ジメチルアミ
ノアニリノ)アニリノ〕ベンゾ〔a〕フルオラン、3−
(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−フ
ェニルアミノフルオラン、3−(N−エチル−p−トル
イジノ)−6−メチル−7−(p−トルイジノ)フルオ
ラン、3−ジメチルアミノ−6−メチル−7−フェニル
アミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−
7−フェニルアミノフルオラン、3−ジブチルアミノ−
6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ジペ
ンチルアミノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−7−(2−カルボメトキシ
−フェニルアミノ)フルオラン、3−(N−エチル−N
−イソアミルアミノ)−6−メチル−7−フェニルアミ
ノフルオラン、3−(N−シクロヘキシル−N−メチル
アミノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラ
ン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−フェニルアミノ
フルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−フェニ
ルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル
−7−キシリジノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−(o−クロロフェニルアミノ)フルオラン、3−ジブ
チルアミノ−7−(o−クロロフェニルアミノ)フルオ
ラン、3−(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリル
アミノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラ
ン、3−(N−メチル−N−プロピルアミノ)−6−メ
チル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ピロリジノ
−6−メチル−7−p−ブチルフェニルアミノフルオラ
ン、3−(N−エチル−N−イソブチルアミノ)−6−
メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−(N−メ
チル−N−n−ヘキシルアミノ)−6−メチル−7−フ
ェニルアミノフルオラン、3−(N−エチル−N−n−
ヘキシルアミノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフ
ルオラン、3−(N−エチル−N−シクロペンチルアミ
ノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3
−〔N−(3−エトキシプロピル)−N−メチルアミ
ノ〕−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3
−〔N−エチル−N−(3−エトキシプロピル)アミ
ノ〕−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−7−〔m−(トリフルオロメチル)
フェニルアミノ〕フルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−(o−フルオロフェニルアミノ)フルオラン、3−ジ
ブチルアミノ−7−(o−フルオロフェニルアミノ)フ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−フェ
ニルアミノフルオラン、3−(N−エチル−N−p−ト
リルアミノ)−7−メチルフルオラン、3−(N−シク
ロペンチル−N−エチルアミノ)−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、2,2−ビス{4−〔6′−(N−
シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−3′−メチルス
ピロ〔フタリド−3,9′−キサンテン〕−2′−イル
アミノ〕フェイル}プロパン等のフルオラン系染料、
3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレン−9−スピ
ロ−3′−(6′−ジメチルアミノ)フタリド、3−ジ
エチルアミノ−6−(N−アリル−N−メチルアミノフ
ルオレン−9−スピロ−3′−(6′−ジメチルアミ
ノ)フタリド、3,6−ビス(ジメチルアミノ)−スピ
ロ〔フルオレン−9,6′−6′H−クロメノ(4,3
−b)インドール〕、3,6−ビス(ジメチルアミノ)
−3′−メチル−スピロ〔フルオレン−9,6′−6′
H−クロメノ(4,3−b)インドール〕、3,6−ビ
ス(ジエチルアミノ)−3′−メチル−スピロ〔フルオ
レン−9,6′−6′H−クロメノ(4,3−b)イン
ドール〕等のフルオレン系染料等。勿論、これらの染料
に限定されるものではなく、必要に応じて二種以上の染
料の併用も可能である。
【0009】また、上記の如き塩基性無色染料と接触し
て呈色する無機ないし有機の酸性物質も各種のものが公
知であり、例えば、活性白土、酸性白土、アタパルジャ
イト、ベントナイト、コロイダルシリカ、珪酸アルミニ
ウム等の無機酸性物質、4−tert−ブチルフェノール、
4−ヒドロキシジフェノキシド、α−ナフトール、β−
ナフトール、4−ヒドロキシアセトフェノール、4−te
rt−オクチルカテコール、2,2′−ジヒドロキシジフ
ェノール、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−
tert−ブチルフェノール)、4,4′−イソプロピリデ
ンビス(2−tert−ブチルフェノール)、4,4′−se
c −ブチリデンジフェノール、4−フェニルフェノー
ル、4,4′−イソプロピリデンジフェノール、2,
2′−メチレンビス(4−クロルフェノール)、ヒドロ
キノン、4,4′−シクロヘキシリデンジフェノール、
4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスル
ホン、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、ヒドロキノン
モノベンジルエーテル、ノボラック型フェノール樹脂、
フェノール重合体等のフェノール性化合物、安息香酸、
p−tert−ブチル安息香酸、トリクロル安息香酸、テレ
フタル酸、3−sec −ブチル−4−ヒドロキシ安息香
酸、3−シクロヘキシル−4−ヒドロキシ安息香酸、
3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ安息香酸、サリチル
酸、3−イソプロピルサリチル酸、3−tert−ブチルサ
リチル酸、3−ベンジルサリチル酸、3−(α−メチル
ベンジル)サリチル酸、3−クロル−5−(α−メチル
ベンジル)サリチル酸、3,5−ジ−tert−ブチルサリ
チル酸、3−フェニル−5−(α,α−ジメチルベンジ
ル)サリチル酸、3、5−ジ−α−メチルベンジルサリ
チル酸等の芳香族カルボン酸、およびこれらフェノール
性化合物、芳香族カルボン酸と例えば亜鉛、マグネシウ
ム、アルミニウム、カルシウム、チタン、マンガン、ス
ズ、ニッケル等の多価金属との塩等の有機酸性物質等が
例示される。勿論、これらの酸性物質に限定されるもの
ではなく、また、必要に応じて二種類以上の酸性物質を
併用することもできる。
【0010】酸性物質の使用量については、必ずしも限
定するものではないが、一般に塩基性染料100重量部
に対して100〜700重量部、より好ましくは150
〜400重量部の酸性物質が配合される。
【0011】また、本発明の感熱記録体においては、必
要に応じて各種公知の増感剤を併用することもでき、例
えば下記の化合物等が挙げられる。カプロン酸アミド、
カプリン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸
アミド、オレイン酸アミド、エルシン酸アミド、リノー
ル酸アミド、リノレン酸アミド、N−メチルステアリン
酸アミド、ステアリン酸アニリド、N−メチルオレイン
酸アミド、ベンズアニリド、リノール酸アニリド、N−
エチルカプリン酸アミド、N−ブチルラウリン酸アミ
ド、N−オクタデシルアセトアミド、N−オレインアセ
トアミド、N−オレイルベンズアミド、N−ステアリル
シクロヘキシルアミド、ステアリン酸メチレンビスアミ
ド、ヤシ脂肪酸アミド等の脂肪酸アミド類、2,2′−
メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、4,4′−ブチリデンビス(6−tert−ブチル−
3−メチルフェノール)、2,2′−メチレンビス(4
−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,4−ジ
−tert−ブチル−3−メチルフェノール、1,1,3−
トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチ
ルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(5−シクロ
ヘキシル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタ
ン、1,3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒド
ロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌル酸等
のヒンダードフェノール類、2−(2′−ヒドロキシ−
5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、1,2−
ジ(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジフェノ
キシエタン、1−フェノキシ−2−(4−メチルフェノ
キシ)エタン、1−(2−メチルフェノキシ)−2−
(4−メトキシフェノキシ)エタン、パラベンジルビフ
ェニル、1−ベンジルオキシナフタレン、2−ベンジル
オキシナフタレン、ベンジル−4−メチルチオフェニル
エーテル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニルエ
ステル、シュウ酸ジベンジルエステル、シュウ酸−ジ−
p−メチルベンジルエステル、シュウ酸−ジ−p−クロ
ルベンジルエステル、テレフタル酸ジメチルエステル、
テレフタル酸ジブチルエステル、テレフタル酸ジベンジ
ルエステル、イソフタル酸ジブチルエステル、及び各種
公知の熱可融性物質等。これらの内でも1,2−ジ(3
−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジフェノキシエ
タン、1−フェノキシ−2−(4−メチルフェノキシ)
エタン、1−(2−メチルフェノキシ)−2−(4−メ
トキシフェノキシ)エタン、シュウ酸ジベンジルエステ
ル、シュウ酸−ジ−p−メチルベンジルエステルが増感
効果の点で特に好ましい。また、増感剤の使用量は特に
限定されないが、一般に呈色剤100重量部に対して4
00重量部以下程度の範囲で調節するのが望ましい。
【0012】これらの物質を含む感熱記録層用塗液の調
製方法は、一般に水を分散媒体とし、アトライター、ボ
ールミル、サンドミル等を利用して湿式粉砕する方法の
他、各化合物を、例えば熱や溶剤等で溶解せしめた後、
水中に分散させてエマルジョン化する方法等が挙げられ
る。湿式粉砕には各種の分散剤が使用でき、例えばポリ
ビニルアルコール、メチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、スルホン
酸基を含有する酢酸ビニル系樹脂、澱粉類、ポリアクリ
ル酸ナトリウム、ポリスルホン酸ナトリウム、ジオクチ
ルスルフォコハク酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスル
フォン酸ナトリウム、ラウリルアルコール硫酸エステル
・ナトリウム塩、脂肪酸金属塩等の分散剤が挙げられ
る。
【0013】また感熱記録層中には、通常バインダー類
が配合されるが、バインダー類としては例えばデンプン
類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイン、ア
ラビアガム、ポリビニルアルコール、アセトアセチル基
変性ポリビニルアルコール、カルボキシル基変性ポリビ
ニルアルコール、ケイ素変性ポリビニルアルコール、ジ
イソブチレン・無水マレイン酸共重合体塩、スチレン・
無水マレイン酸共重合体塩、エチレン・アクリル酸共重
合体塩、スチレン・アクリル酸共重合体塩、スチレン・
ブタジエン共重合体エマルジョン、尿素樹脂、メラミン
樹脂、アミド樹脂等が挙げられる。バインダー類は記録
層の全固形分に対し好ましくは5〜40重量%、より好
ましくは10〜30重量%程度配合される。
【0014】更に、感熱記録層中には本発明の所望の効
果を阻害しない範囲で各種公知の顔料が添加でき、例え
ば炭酸マグネシウム、カルサイト系軽質炭酸カルシウ
ム、アラゴナイト系軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カル
シウム、スルフォアルミン酸カルシウム、水酸化アルミ
ニウム、アルカリ変成シリカ、カオリン、クレー、タル
ク、焼成カオリン、酸化チタン、珪藻土、微粒子状無水
シリカ、活性白土等の無機顔料等やスチレンマイクロボ
ール、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、尿素
・ホルマリン樹脂フィラー、生澱粉粒子等の有機顔料等
が挙げられる。
【0015】また、必要に応じてステアリン酸亜鉛、ス
テアリン酸カルシウム、ポリエチレンワックス、カルナ
バロウ、パラフィンワックス、エステルワックス等のワ
ックス類、ジオクチルスルフォコハク酸ナトリウム塩、
ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム塩、ラウリル
アルコール硫酸エステル・ナトリウム塩、脂肪酸金属塩
等の分散剤、ベンゾフェノン系等の紫外線吸収剤、その
他消泡剤、蛍光染料、着色染料等を適宜添加することも
できる。
【0016】記録層の形成方法については特に限定され
ず、例えばエアーナイフコーティング、バリバーブレー
ドコーティング、ロッドブレードコーティング、ピュア
ーブレードコーティング、ショート・ドウェルコーティ
ング、カーテン・コーティング、ダイ・コーティング等
の適当な塗布方法により感熱記録層塗液を支持体に塗布
乾燥するなどして形成される。塗液の塗布量も特に限定
されず、通常乾燥重量で2〜12g/m2 、好ましくは
3〜10g/m2 程度の範囲で調節される。尚、支持体
としては紙、プラスチックフィルム、合成紙等が適宜用
いられる。
【0017】本発明の感熱記録体は、かくして得られた
感熱記録層上に、樹脂成分としてポリウレタンアイオノ
マーと鹸化度85%以上のポリビニルアルコールを選択
的に組合わせたオーバーコート層を設けたところに重大
な特徴を有するものである。本発明で使用するポリウレ
タンアイオノマーは、従来の乳化剤等によりポリウレタ
ン樹脂を水中に分散させたエマルジョンタイプとは異な
り、イオン性を有するウレタン樹脂、すなわちポリウレ
タンアイオノマーが有するイオン基により、乳化剤や有
機溶剤を使用することなく、水中に溶解ないし極めて微
細な粒子状に分散させたいわゆるコロイド分散型の水性
ウレタン樹脂である。
【0018】かかるポリウレタンアイオノマーは、オー
バーコート層の樹脂成分として使用すると、印刷インキ
との密着性に優れた被膜を形成し、印刷適性に優れた感
熱記録体が得られるが、保存性の点では必ずしも充分で
はない。しかし、このようなポリウレタンアイオノマー
に、鹸化度85%以上のポリビニルアルコールを併用す
ると、保存性が極めて顕著に改善され、結果として印刷
適性、保存性、記録走行性の何れにも優れた感熱記録体
が得られるものである。なお、このような改善効果は、
鹸化度が85%未満のポリビニルアルコールでは発揮さ
れない。
【0019】上記ポリウレタンアイオノマーの具体的な
例としては、例えば、大日本インキ化学社製のハイドラ
ンHWシリーズ、ハイドランAPシリーズ、第一工業製
薬社製のスーパーフレックスシリーズ等が挙げられる。
また本発明では、鹸化度が85%以上であれば、置換基
を導入した変成ポリビニルアルコールも使用でき、例え
ば、アセトアセチル基変成ポリビニルアルコール、カル
ボキシル基変成ポリビニルアルコール、ケイ素変成ポリ
ビニルアルコール、スルフォン酸変成ポリビニルアルコ
ール、オレフィン変成ポリビニルアルコール、ニトリル
変成ポリビニルアルコール、アミド変成ポリビニルアル
コール、ピロリドン変成ポリビニルアルコールなどが挙
げられる。
【0020】尚、ポリウレタンアイオノマーと特定のポ
リビニルアルコールとの使用割合については特に限定す
るものではないが、ポリウレタンアイオノマー100重
量部に対して20〜500重量部、特に100〜500
重量部のポリビニルアルコールを使用するのが望まし
い。またオーバーコート層中には、筆記性、印刷適性な
どをより向上させるため、例えば、重質炭酸カルシウ
ム、軽質炭酸カルシウム、タルク、クレー、天然珪酸
類、合成珪酸類、酸化チタン、水酸化アルミニウム、酸
化亜鉛、尿素ホルムアルデヒド樹脂粉末等の無機ないし
は有機の顔料を添加してもよい。これらの顔料は過剰に
添加すると印字濃度を低下させる恐れがあるので、その
使用量はオーバーコート層全固形分の20〜70重量%
程度の範囲で調節するのが好ましい。
【0021】さらにオーバーコート層中には、必要に応
じてステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステ
アリン酸アミド、ポリエチレンワックス、カルナバロ
ウ、パラフィンワックス、エステルワックス、シリコン
オイル等の滑剤、ジオクチルスルフォコハク酸ナトリウ
ム、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム、ラウリ
ルアルコール硫酸エステル・ナトリウム塩、アルギン
酸、脂肪酸金属塩等の界面活性剤、ベンゾフェノン系ま
たはトリアゾール系等の紫外線吸収剤、消泡剤、蛍光染
料、着色染料、さらにはグリオキザール、メチロールメ
ラミン、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸
ソーダ、塩化第二鉄、塩化マグネシウム、ホウ酸、ミョ
ウバン、塩化アンモニウム、アミノプラスト樹脂、エポ
キシ樹脂、アジリジン等の硬化剤などの各種助剤を適宜
添加することもできる。
【0022】オーバーコート層を形成するための塗液
は、一般に水性系塗液として調製され、必要に応じてミ
キサー、アトライター、ボールミル、ロールミル等の混
合・攪拌機によって十分混合分散された後、各種公知の
塗布装置により感熱記録層上に塗布される。かかるオー
バーコート層用塗液の塗布量は特に限定されるものでは
ないが、0.1g/m2 未満では本発明の所望の効果を
得難く、また、20g/m2 を越すと記録濃度を著しく
低下させる恐れがあるため、一般には乾燥重量で0.1
〜20g/m2 、好ましくは0.5〜10g/m2 程度
の範囲で調節するのが望ましい。
【0023】本発明では、必要に応じて感熱記録層塗工
後やオーバーコート層塗工後にスーパーキャレンダー処
理を施し、画質や記録濃度をさらに向上させることもで
きる。なお、支持体として原紙を使用する場合、接着剤
と白色顔料からなる下塗り層を設けて記録濃度、感度、
保存性を高めることもできる。また、裏面からの油や可
塑剤等の影響をなくすために接着剤と白色顔料からなる
バックバリヤー層を記録体裏面に設け保存性を一層高め
ることもできる。さらに、記録体裏面に粘着剤処理を施
し、粘着ラベルに加工する等の感熱記録体製造分野にお
ける各種の公知技術が適宜付加し得るものである。
【0024】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。ま
た、特に断らない限り例中の部および%はそれぞれ重量
部および重量%を示す。
【0025】実施例1 A液調製 3−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−6−
メチル−7−フェニルアミノフルオラン10部、1,3
−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン25部、メチルセ
ルロースの5%水溶液5部、及び水50部からなる組成
物をサンドミルで平均粒子径が、3μmとなるまで粉砕
した。 B液調製 4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスル
ホン10部、メチルセルロースの5%水溶液5部、及び
水25部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が、
3μmとなるまで粉砕した。
【0026】 記録層の形成 A液90部、B液40部、20%酸化澱粉水溶液50
部、水10部を混合、攪拌し塗液とした。得られた塗液
を58g/m2 の原紙に、乾燥後の塗布量が6g/m2
となるように塗布乾燥して感熱記録体を得た。 オーバーコート層の形成 感熱記録層上に、ポリウレタンアイオノマー(商品名:
ハイドランAP−30,大日本インキ化学社製,濃度2
0%)75部、ポリビニルアルコール(商品名:PVA
117,クラレ社製,鹸化度98%)の10%水溶液2
00部、カオリン60部、ステアリン酸亜鉛の水分散液
(商品名:ハイドリンZ−7,中京油脂製,濃度30
%)16.7部、及び水300部を混合して得た塗液を
乾燥後の塗布量が3g/m2 となるように塗布、乾燥
し、更にスーパーキャレンダーで平滑化処理してオーバ
ーコート層を有する感熱記録体を得た。
【0027】実施例2 オーバーコート層として、ポリウレタンアイオノマー
(商品名:ハイドランAP−40,大日本インキ化学社
製,濃度22%)68部、ポリビニルアルコール(商品
名:PVA117)の10%水溶液200部、カオリン
60部、ステアリン酸亜鉛の水分散液(商品名:ハイド
リンZ−7)16.7部、及び水300部を混合して得
た塗液を塗布、乾燥した以外は、実施例1と同様にして
オーバーコート層を有する感熱記録体を得た。
【0028】実施例3 オーバーコート層として、ポリウレタンアイオノマー
(商品名:スーパーフレックス100,第一工業製薬社
製,濃度30%)50部、ポリビニルアルコール(商品
名:PVA117)の10%水溶液200部、カオリン
60部、ステアリン酸亜鉛の水分散液(商品名:ハイド
リンZ−7)16.7部、及び水320部を混合して得
た塗液を塗布、乾燥した以外は、実施例1と同様にして
オーバーコート層を有する感熱記録体を得た。
【0029】実施例4 オーバーコート層として、ポリウレタンアイオノマー
(商品名:ハイドランAP−30)75部、ポリビニル
アルコール(商品名:PVA217,クラレ社製,鹸化
度88%)の10%水溶液200部、カオリン60部、
ステアリン酸亜鉛の水分散液(商品名:ハイドリンZ−
7)16.7部、及び水300部を混合して得た塗液を
塗布、乾燥した以外は、実施例1と同様にしてオーバー
コート層を有する感熱記録体を得た。
【0030】実施例5 オーバーコート層として、ポリウレタンアイオノマー
(商品名:ハイドランAP−30)75部、ポリビニル
アルコール(商品名:PVA117)10%水溶液20
0部、水酸化アルミニウム(商品名:HAL−42,昭
和軽金属社製)60部、ステアリン酸亜鉛の水分散液
(商品名:ハイドリンZ−7)16.7部、及び水30
0部を混合して得た塗液を塗布、乾燥した以外は、実施
例1と同様にしてオーバーコート層を有する感熱記録体
を得た。
【0031】実施例6 オーバーコート層として、ポリウレタンアイオノマー
(商品名:ハイドランAP−30)75部、ケイ素変成
ポリビニルアルコール(商品名:R−1130,クラレ
社製,鹸化度98%)の10%水溶液200部、水酸化
アルミニウム(商品名:HAL−42)60部、ステア
リン酸亜鉛の水分散液(商品名:ハイドリンZ−7)1
6.7部、及び水300部を混合して得た塗液を塗布、
乾燥した以外は、実施例1と同様にしてオーバーコート
層を有する感熱記録体を得た。
【0032】実施例7 焼成クレー(商品名:アンシレックス,エンゲル・ハー
ド社製)100部、スチレン・ブタジエン共重合ラテッ
クス(商品名:L−1571,旭化成工業社製,濃度4
8%)25部、ポリビニルアルコール(商品名:PVA
110,クラレ社製,鹸化度98%)の10%水溶液1
5部、及び水180部を混合して得た下塗り塗液を46
g/m2 の原紙に乾燥後の塗布量が6g/m2となるよ
うに塗布乾燥した。上記下塗り原紙上に、実施例1と同
様にして感熱記録層、オーバーコート層を設け感熱記録
体を得た。
【0033】実施例8 オーバーコート層として、ポリウレタンアイオノマー
(商品名:ハイドランAP−30)75部、アセトアセ
チル基変成ポリビニルアルコール(商品名:ゴーセファ
イマーZ−200,日本合成化学社製)の10%水溶液
200部、カオリン60部、ステアリン酸亜鉛の水分散
液(商品名:ハイドリンZ−7)16.7部、及び水3
00部を混合して得た塗液を塗布、乾燥した以外は実施
例1と同様にしてオーバーコート層を有する感熱記録体
を得た。
【0034】比較例1 オーバーコート層として、ポリビニルアルコール(商品
名:PVA117)の10%水溶液300部、カオリン
60部、ステアリン酸亜鉛の水分散液(商品名:ハイド
リンZ−7)16.7部、及び水300部を混合して得
た塗液を塗布、乾燥した以外は、実施例1と同様にして
オーバーコート層を有する感熱記録体を得た。
【0035】比較例2 オーバーコート層として、ポリウレタンアイオノマー
(商品名:ハイドランAP−30)175部、カオリン
60部、ステアリン酸亜鉛の水分散液(商品名:ハイド
リンZ−7)16.7部、及び水300部を混合して得
た塗液を塗布、乾燥した以外は、実施例1と同様にして
オーバーコート層を有する感熱記録体を得た。
【0036】比較例3 オーバーコート層として、スチレン・ブタジエン共重合
ラテックス(商品名:L−1571)31部、ポリビニ
ルアルコール(商品名:PVA117)200部、カオ
リン60部、ステアリン酸亜鉛の水分散液(商品名:ハ
イドリンZ−7)16.7部、及び水300部を混合し
て得た塗液を塗布、乾燥した以外は、実施例1と同様に
してオーバーコート層を有する感熱記録体を得た。
【0037】比較例4 オーバーコート層として、ポリウレタンアイオノマー
(商品名:ハイドランAP−30)75部、ポリビニル
アルコール(商品名:SMR−20M,信越化学工業社
製,鹸化度60%)の10%水溶液200部、カオリン
60部、ステアリン酸亜鉛の水分散液(商品名:ハイド
リンZ−7)16.7部、及び水300部を混合して得
た塗液を塗布、乾燥した以外は、実施例1と同様にして
オーバーコート層を有する感熱記録体を得た。
【0038】かくして得られた12種類の感熱記録体を
感熱ファクシミリ(PANAFAX UF150)によって記録し、以
下の評価を行い、その結果を表1に示した。 〔評価〕 (1) 走行性(スティッキング特性) PANAFAX UF150 で記録した時の走行性および記録時の騒
音で評価した。 (2) 記録濃度 得られた記録像の濃度をマクベス濃度計(マクベス社
製,RD−100型)にて測定した。 (3) 耐溶剤性 記録面にエタノールを一滴たらし、カブリの状態を目視
で評価した。 (4) 耐油性 記録像上に、サラダオイルを滴下し室内に1日放置した
後、その褪色の程度を目視評価した。 (5) 耐可塑剤性 記録後の感熱記録体に、可塑剤を含む塩化ビニリデンフ
ィルムを重層させ、室内に3日放置した後、その褪色の
程度を目視で評価した。 (6) 印刷適性 オフリン印刷機で印刷した時の、操業性、インキの定着
性を評価した。
【0039】なお、走行性、耐溶剤性、耐油性、耐可塑
剤性および印刷適性の評価基準は以下の通りとした。 〔評価基準〕 ○:実用上問題なし △:実用上やや問題あり ×:実用上問題あり
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】表1の結果から明らかなように、本発明
の感熱記録体は、記録走行性、保存性及び印刷適性の全
てに優れた感熱記録体であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/28 - 5/34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、少なくとも発色剤と呈色剤を
    含有する記録層を設け、該記録層上にさらにオーバーコ
    ート層を設けてなる感熱記録体において、該オーバーコ
    ート層中に少なくともポリウレタンアイオノマーと鹸化
    度が85%以上のポリビニルアルコールを含有せしめた
    ことを特徴とする感熱記録体。
  2. 【請求項2】ポリウレタンアイオノマー100重量部に
    対してポリビニルアルコールを100〜500重量部の
    割合で使用した請求項1記載の感熱記録体。
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