JP3008134U - 遠心破砕機ロータのディストリビュ−タの構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、ロ−タ底板及びディストリビュ−
タ自体の磨耗を低減し、ロ−タ及びディストリビュ−タ
の寿命を長くすることができる遠心破砕機ロータのディ
ストリビュ−タの構造を提供することを目的とする。 【構成】 本考案は、遠心破砕機のロ−タ底板２２の中
央に装備するディストリビュ−タ４の構造において、側
面４１及び上面４２よりなり、上面４２をほぼ水平に形
成したことを特徴とする、遠心破砕機ロータのディスト
リビュ−タの構造である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、遠心破砕機ロータのディストリビュ−タの構造に関するものである 。

【０００２】

【従来の技術】

鉱物等の原料を破砕する装置として、従来から図７に示すような遠心破砕機が 知られている。 この破砕機を簡単に説明すると、破砕機の外殻であるハウジング１内に破砕室 １１が画成されており、この破砕室１１の中央に、水平方向に高速回転可能なロ ータ２が配置されている。 このロータ２内には鉱物等の原料が供給され、ロータ２の回転により発生する 遠心力によって、ロータ２の周面に開設した放出口２１から接線方向に放出する 。 そして、破砕室１１内に環状に堆積した原料の破砕片からなるデッドベッド １２、あるいは図示しない鋼製のアンビル等に、放出した原料を衝突させて破砕 を行うものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、ロ−タ２内に供給された原料は、図８に示すように、ロ−タ底板２ ２の中央に装備されたディストリビュ−タ３により四方に分配されて、放出口２ １より外部に放出される。 この分配機能を有するディストリビュ−タ３は、従来、側面３１とテ−パ−面 ３２及び頂面３３とより形成されている。 しかし、このような従来型のディストリビュ−タ３の場合、図８に示すように 、供給された原料は、テ−パ−面３２上を斜め下方に摺動し、ロ−タ底板２２に 衝突しやすいため、ロ−タ底板２２に著しい磨耗を発生させる原因となる。 また、従来型のディストリビュ−タ３を湿式破砕に用いると、ディストリビュ −タ３自体のテ−パ−面３２に著しい磨耗が発生することが判明している。

【０００４】

【本考案の目的】

本考案は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、ロ−タ底板 及びディストリビュ−タ自体の磨耗を低減し、ロ−タ及びディストリビュ−タの 寿命を長くすることができる遠心破砕機ロータのディストリビュ−タの構造を提 供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

すなわち本考案は、遠心破砕機のロ−タ底板の中央に装備するディストリビュ −タの構造において、側面及び上面よりなり、上面をほぼ水平に形成したことを 特徴とする、遠心破砕機ロータのディストリビュ−タの構造である。 また、遠心破砕機のロ−タ底板の中央に装備するディストリビュ−タの構造に おいて、側面及び上面よりなり、上面をほぼ水平に形成した下段部と、この下段 部上面の中央に突設した、側面及び上面よりなり、上面をほぼ水平に形成した上 段部とよりなることを特徴とした、遠心破砕機ロータのディストリビュ−タの構 造である。

【０００６】 以下、図面を参照しながら、本考案の実施例について説明する。

【実施例１】 図１に示すディストリビュ−タ４は、側面４１及び上面４２よりなるドラム形 状であり、上面４２をほぼ水平に形成したものである。 このような形状にすることによって、供給された原料は上面４２上に落下した 後に、ロ−タ２の回転力によって水平方向に飛ばされるため、ロ−タ底板２２に 直接衝突することが少なく、ロ−タ底板２２の磨耗を低減させることができる。 また、湿式破砕に用いた場合でも、ディストリビュ−タ４自体の磨耗が低減で きることが確認されている。

【０００７】

【実施例２】 図２に示すディストリビュ−タ５は、側面５１と、ほぼ水平な上面５２と、こ の上面５２の周縁部に形成した面取部５３よりなる実施例である。

【０００８】

【実施例３】 図３に示すディストリビュ−タ６は、側面６１と、ほぼ水平（５度程度のテ− パ−を有する）な上面６２と、その上面６２の中央に形成した水平な頂部６３よ りなる実施例である。

【０００９】

【実施例４】 図４に示すディストリビュ−タ７は、側面７１ａ及びほぼ水平な上面７２ａよ りなる下段部７ａと、この下段部７ａの上面７２ａの中央に突設した、側面７１ ｂ及びほぼ水平な上面７２ｂよりなる上段部７ｂとよりなる二段型実施例である 。

【００１０】

【実施例５】 図５に示す実施例は、上記実施例４のディストリビュ−タ７において、その下 段部７ａの上面７２ａの周縁部に、面取部７３ａを形成した実施例である。

【００１１】

【実施例６】 図６に示す実施例は、上記実施例４のディストリビュ−タ７において、その下 段部７ａの上面７２ａの周縁部に面取部７３ａを形成し、かつ上段部７ｂの上面 ７２ｂの周縁部に面取部７３ｂを形成した実施例である。

【００１２】

【実施例７】 上記実施例４〜６は二段型の実施例であるが、各実施例共に三段以上に形成す ることも可能である。

【００１３】

【実施例８】 上記実施例４〜７において、いずれかの段の上面あるいは全段の上面を、５度 以内程度のテ−パ−状に形成することも可能である。

【００１４】

【本考案の効果】 本考案は以上説明したようになるため、次のような効果を得ることができる。 ＜イ＞供給された原料は上面上に落下した後に、ロ−タの回転力によって水平方 向に飛ばされるため、ロ−タ底板に直接衝突することが少なく、ロ−タ底板の磨 耗を低減させることができる。 従って、ロ−タの寿命を長くすることができる。

【００１５】 ＜ロ＞また、湿式破砕に用いた場合でも、ディストリビュ−タ自体の磨耗が低減 できることが確認されている。 従って、ロ−タの寿命を長くすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の実施例１の説明図

【図２】 本考案の実施例２の説明図

【図３】 本考案の実施例３の説明図

【図４】 本考案の実施例４の説明図

【図５】 本考案の実施例５の説明図

【図６】 本考案の実施例６の説明図

【図７】 従来技術の説明図

【図８】 従来技術の説明図

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 遠心破砕機のロ−タ底板の中央に装備す
   るディストリビュ−タの構造において、 側面及び上面よりなり、 上面をほぼ水平に形成したことを特徴とする、 遠心破砕機ロータのディストリビュ−タの構造。
2. 【請求項２】 遠心破砕機のロ−タ底板の中央に装備す
   るディストリビュ−タの構造において、 側面及び上面よりなり、上面をほぼ水平に形成した下段
   部と、 この下段部上面の中央に突設した、側面及び上面よりな
   り、上面をほぼ水平に形成した上段部とよりなることを
   特徴とした、 遠心破砕機ロータのディストリビュ−タの構造。