JP3007807B2 - 液体燃料燃焼装置 - Google Patents

液体燃料燃焼装置

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JP3007807B2
JP3007807B2 JP6325470A JP32547094A JP3007807B2 JP 3007807 B2 JP3007807 B2 JP 3007807B2 JP 6325470 A JP6325470 A JP 6325470A JP 32547094 A JP32547094 A JP 32547094A JP 3007807 B2 JP3007807 B2 JP 3007807B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は灯油を気化器で気化させ
ノズルより噴出させてバーナで燃焼させる石油ファンヒ
ータ等の液体燃料燃焼装置において、使用者が万一誤っ
てガソリンを給油し燃焼させてもガソリンを検知し安全
に消火することを可能とした石油ファンヒータ等の液体
燃料燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の液体燃料燃焼装置、例えば
石油ファンヒータ等の液体燃料気化式燃焼装置の構成を
本発明の実施例における液体燃料燃焼装置の要部概略構
成図である図1乃至図3を兼用して説明する。
【0003】図1乃至図3において、1は燃料タンク2
内の液体燃料である灯油3を送油パイプ4を通して気化
器5内の気化室に送り込む電磁ポンプ、5aはその気化
器5の熱回収部、6は上記気化器5内に内装される気化
素子7の温度を約280℃の高温に保ち、その気化素子
7内に上記灯油3を通過させることによって上記灯油3
を蒸発、気化させるシーズヒータ,セラミックヒータ等
よりなる気化用ヒータ、8はその気化用ヒータ6の加熱
にて蒸発、気化した灯油3をバーナ9に噴射供給するノ
ズル、10はそのバーナ9に噴射供給した灯油3と噴射
燃料に誘引されて供給された空気との混合気体を点火燃
焼させる点火ヒータである。12は上記ノズル8を開閉
制御する電磁弁、13はその電磁弁12によりノズル8
を閉じたときには上記燃料タンク2に上記気化器5の気
化室内の灯油3を戻す戻しパイプ、14は上記燃料タン
ク2に灯油3を供給するカ−トリッジタンク、16は気
化器5に気化素子7を挿入後、蓋をするための本体キャ
ップ、18は上記気化器5の温度を検出して気化用ヒー
タ6への通電を制御する気化器サーミスタ(気化器温度
検知センサー)であり、19は燃焼状態を検知する燃焼
状態検知手段であるフレームセンサーを示す。
【0004】上記のように構成してなる液体燃料気化式
燃焼装置は、電磁ポンプ1によって燃料タンク2内の灯
油3が送油パイプ4を通して気化器5内の気化室に送り
込まれ、気化用ヒ−タ6によって高温になった気化素子
7を通り蒸発気化し、ノズル8によりバ−ナ9に噴出さ
れ、噴出燃料に誘引された空気と混合され、点火ヒータ
10により点火され燃焼を始める。
【0005】なお、上記の場合、上記燃料タンク2内に
はカ−トリッジタンク14より灯油3が供給され定油面
高さになっている。また、上記気化器5aはバーナ9の
燃焼の熱を回収し、気化器5を暖め、気化器本体に外付
されている気化用ヒータ6の消費電力を低減している。
この液体燃料気化式燃焼装置において安定燃焼させるた
めには気化素子7の温度を約280℃に保ち、ノズル8
から安定して一定量の気化ガスを噴出する必要がある。
【0006】一般に電磁ポンプ1から供給される燃料で
ある灯油3により気化素子7が冷やされ温度が下がるの
で、気化器5の熱容量が小さいものは気化器5に取り付
けた気化器サーミスタ18の設定温度は所望の280℃
より高い温度に保ち、また灯油3の電磁ポンプ1からの
吐出(供給)流量に応じて気化器サーミスタ18の設定
温度を変化させる必要がある。これに対して気化器5の
熱容量が充分に大きいものは気化器5に取り付けた気化
器サーミスタ18の設定温度はそのまま280℃に保て
ばよく、また灯油3の吐出(供給)流量に応じて変化さ
せる必要もない。
【0007】上記のような液体燃料気化式燃焼装置に
て、使用者が万一誤って灯油の代わりにガソリンをカー
トリッジタンク14に入れ燃焼装置で燃焼させた場合も
外見上は灯油と同様に燃焼することが多い。燃焼炎が特
に大きくなることもなく、爆発燃焼するわけでもなく、
燃焼装置の外観部温度が特に高くなる訳でもない。勿論
燃焼音が特に異なるわけでもない。従って使用者がその
過ちに気づかず燃焼を継続することになる。
【0008】しかし灯油とガソリンとではその気化温度
が異なるために次のような非常に危険な状況を呈するこ
とになる。しかもその危険な状況が発覚したときはもう
手遅れであり、その危険な状況が発覚するまでは使用者
はその過ちに気が付かないという厄介なものである。
【0009】通常、燃焼装置で燃焼させて所定時間経過
すると燃焼装置各部の温度は燃焼等の発熱と燃焼装置外
部への放熱が平衡し一定の温度になる。今、例えばカー
トリッジタンク14内の温度が燃焼装置を燃焼させてい
ないときに比べて燃焼時は+20℃で平衡するとしたと
き、灯油の場合は特にこのために影響を受けることはな
い。しかしガソリンの場合は気化温度が灯油より低いた
め、この+20℃が大きく影響する。即ちカートリッジ
タンク14内でガソリンが幾分気化し始め、カートリッ
ジタンク14内の圧力が徐々に上がり始める。このた
め、カートリッジタンク14内のガソリンが燃料タンク
2内に出ていくことになる。
【0010】通常は燃料タンク2内の燃料(灯油)が使
用され減った分だけカートリッジタンク14内に空気が
入り、カートリッジタンク14内の灯油3が燃料タンク
2に供給され、燃料タンク2には常に一定の灯油3が供
給される、いわゆる定油面になっている。
【0011】このようにガソリンを入れ燃焼装置を燃焼
継続させた場合、燃料タンク2内にガソリンが定油面以
上に供給され、やがて燃料タンク2より溢れ出し、それ
に引火し火災が発生するという危険性がある。
【0012】上記の場合、灯油かガソリンかを検知する
ことは化学的性質が類似しているため容易ではなく、単
に燃料タンク2の油面が定油面より上昇していることを
検知するためにフロートスイッチ21を設けたものがあ
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では燃料
タンク2内の油面が定油面より上昇していることを検知
するため燃料タンク2の形状は大きく、構造は複雑にな
るという問題点があり、またフロートスイッチ21の形
状も大きくなるという問題点がある。
【0014】本発明は、上記のような従来の問題点を解
決するためになされたもので、例えば使用者が万一誤っ
てガソリンを使用した場合にも安全に消火し、また使用
者にガソリンを使用したことを警告表示し得る機能を備
えた液体燃料燃焼装置を提供することを目的とするもの
である。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に係わる発明で
は、液体燃料を気化させるための気化器と、液体燃料を
前記気化器に供給する電磁ポンプと、前記気化器を所定
の温度に昇温させる気化用ヒータと、前記気化器の温度
を検知する気化器温度検知手段と、前記気化器温度検知
手段により前記気化用ヒータを制御し気化器を所定の温
度に保つ制御手段と、前記気化器で気化された燃料と空
気とを混合させ燃焼させるバーナとを有する気化式燃焼
装置において、前記気化器への液体燃料供給口部となる
燃料供給パイプの前記気化器への接続部を該気化器の下
部に設け、その接続部は気化器の熱が燃料供給パイプ側
に伝わりにくくする遮熱構成とし、 前記バーナでの燃
焼状態を検知する燃焼状態検知手段により、燃焼時の燃
焼炎検知値の変化が所定の値より大きいときに、ガソリ
ンが燃料として供給されていることを検知するガソリン
検知手段を設けたものである。
【0016】請求項2に係わる発明は、気化器との接続
部側の燃料供給パイプの内径が電磁ポンプ側より大きい
異径管で構成したものである。
【0017】請求項3に係わる発明は、異径管で構成さ
れた内側の燃料供給パイプの外側に隙間を介して材質が
ステンレスからなる外側パイプを配した2重構造パイプ
となし、該外側パイプは下部を内側の燃料供給パイプに
密着固定し、上部を気化器の接続部に密着固定した構成
としたものである。
【0018】また請求項4に係わる発明は、異径管で構
成された燃料供給パイプの内径が電磁ポンプ側より気化
器内の気化素子側が大となり、さらに窄まって構成され
ているものである。
【0019】また請求項5に係わる発明は、前記電磁ポ
ンプを制御・駆動する電磁ポンプ制御手段を備え、電磁
ポンプを制御し前記気化器への液体燃料供給を一定にし
て、前記ガソリン検知手段を動作させるものである。
【0020】
【作用】本発明の液体燃料燃焼装置は、使用燃料が灯油
であれば気化器への燃料供給パイプの接続部にてあまり
気化せず安定燃焼を継続し、ガソリンを使用した場合は
前記接続部の温度が比較的低くてもここで気化し、気化
器には既に気化したガソリンが脈動状態で供給されるた
め、脈動状態の不安定な燃焼を引き起す。このため、燃
焼状態検知手段による燃焼炎検知値の変化が所定の値よ
り大きくなり、ガソリン検知手段によりガソリンが燃料
として供給されていることを検知できる。さらに詳しく
述べると、請求項1に係わる発明の構成では気化器との
接続部の温度が上がりにくいので、低温でも気化するガ
ソリンのみが気化してノズルに供給されので、その燃焼
炎検知値によりガソリンを検知することができる。すな
わち、気化器の熱が燃料供給パイプ側に伝わりにくくす
る遮熱構成としたので高温(約280℃)に維持されて
いる気化器に対し気化器への送油パイプの接続部の温度
は微弱燃焼状態で180℃乃至190℃程度となり、液
体燃料としてガソリンを供給されたときはすばやく気化
させ、その多くは核沸騰現象(突沸状態)となるのに、
灯油の場合は一部気化するものがあっても大半は気化さ
れず液状で気化器に供給される。
【0021】気化素子を燃料が気化した気体となって通
過するときには、あまりその通過に対し抵抗にはならな
いのに、液体で通過するときには通過抵抗が大きいた
め、もともと供給燃料が脈動した状態で供給される液体
燃料燃焼装置において、気化状態で気化器に供給された
燃料はそのままノズルから噴出され、脈動状態の不安定
な燃焼となるのに対し、液体状態で供給された場合は液
体燃料が均され、平均された気化燃料の噴出流量となっ
てノズルから噴出され安定した燃焼となる。
【0022】そこで燃焼時の燃焼炎の状態を検知し、そ
の変化が所定の値より大きいときに、ガソリンが燃料と
して供給されていることを検知できる。
【0023】請求項2に係わる発明の構成では気化器と
の接続部の燃料供給パイプの内径が電磁ポンプ側より大
きい異径管で構成し内径が大きくなっているので、液体
燃料との接触面積が大きくなっている分ガソリンが気化
し易く、且つ内容積が大きい分液体燃料を一時保有で
き、ガソリンがここを通過するのに時間がかかり、その
分ガソリンが気化し易くなっている。
【0024】請求項3に係わる発明では材質が熱伝導率
の小さいステンレスを使用した外側パイプで内側パイプ
の異径管を空間部隙間を形成して覆った二重構造のパイ
プとし、高温度の気化器に密着固定されている外側パイ
プは気化器の熱を液体燃料の通過により冷される内側パ
イプの異径管に伝熱しにくい遮熱手段を構成し、液体燃
料がガソリンの場合は気化し、灯油の場合は気化しない
接続部構造でガソリン検知ができるものである。
【0025】請求項4に係わる発明では気化器との接続
部側の燃料供給パイプの内径が電磁ポンプ側より大きい
異径管で構成した効果はそのまま保持しつつ、下記に示
す欠点を改良すべく、異径管の上部の内径を電磁ポンプ
側より気化器内の気化素子側が大となり、さらに窄まっ
て構成したものである。
【0026】その欠点とは異径管の上部の内径が大きい
ため、異径管内の液体灯油が気化素子に接触する面積が
大きくなり、乾いたスポンジが水を良く吸い込むよう
に、乾いた気化素子が異径管内の液体灯油すべてを一度
に吸収してしまい、一時的に内側パイプの異径管内の液
体灯油が空になることがあり、正規の灯油を使用してい
るにもかかわらず、燃料の供給が途絶え、燃焼が脈動
(不安定)し、ガソリンが供給されていると誤った判断
がなされるおそれである。
【0027】請求項5に係わる発明ではさらに電磁ポン
プ制御手段を備え、電磁ポンプからの液体燃料の供給量
を制御し、ガソリン検知をより容易に検知することがで
きる。
【0028】気化器への接続部の温度は通過する液体燃
料で冷やされるため、この電磁ポンプからの吐出(供
給)流量の減らし方を調節することにより、接続部の温
度を調節でき、燃料がガソリンの場合は気化し、灯油の
場合は気化しない温度に調節することが容易にできるか
らである。
【0029】
【実施例】以下本発明の液体燃料燃焼装置の全体的な実
施例を石油ファンヒータ等の液体燃料気化式燃焼装置に
実施した場合について図1乃至図6を用いて一般的な説
明をし、液体燃料としてガソリンを供給したときにはガ
ソリンが気化し、灯油を供給したときには灯油が気化し
ない、気化器への燃料供給パイプの接続部52の特定構
造の実施例を図7乃至図10を用いて説明する。本発明
の全体的な実施例の液体燃料燃焼装置は特に図1乃至図
3に示すように構成するものであり、図1は燃焼装置の
要部概略構成図、図2は気化器5の正面概略構成図、図
3は図2における気化器5を矢視A側から見た側面概略
構成図である。
【0030】1は燃料タンク2内の液体燃料である灯油
3を送油パイプ4を通して気化器5内の気化室に送り込
む電磁ポンプ、5aはその気化器5の熱回収部、6は上
記気化器5内に内装される気化素子7の温度を約280
℃の高温に保ち、その気化素子7内に上記灯油3を通過
させることによって上記灯油3を蒸発・気化させるシー
ズヒータ・セラミックヒータ等よりなる気化用ヒータ、
8はその気化用ヒータ6の加熱にて蒸発・気化した灯油
3をバーナ9に噴射供給するノズル、10はそのバーナ
9に噴射供給した灯油3と噴射燃料に誘引されて供給さ
れた空気との混合気体を点火燃焼させる点火ヒータであ
る。12は上記ノズル8を開閉制御する電磁弁、13は
その電磁弁12によりノズル8を閉じたときには上記燃
料タンク2に上記気化器5の気化室内の灯油3を戻す戻
しパイプ、14は上記燃料タンク2に灯油3を供給する
カ−トリッジタンク、16は気化器5に気化素子7を挿
入後、蓋をするための本体キャップ、18は上記気化器
5の温度を検出して気化用ヒータ6への通電を制御する
気化器サーミスタであり、19は燃焼状態を検知する燃
焼状態検知手段であるフレームセンサーを示す。
【0031】なお、上記気化器5の詳細は図2及び図3
に示すように構成するものであり、気化器5はその気化
器5本体のバーナ9側にそのバ−ナ9の輻射熱を集め回
収する伝熱体からなる熱回収部5aを一体形成して、そ
の気化器5を暖め、気化器本体に外付されている気化用
ヒ−タ6の消費電力を低減する。また、気化器5本体に
内装する気化素子7は多孔質材料を円筒状に成型したも
のである。
【0032】上記のように構成してなる本発明の液体燃
料燃焼装置の動作を説明する。まず、通常燃焼時の動作
内容について説明すると、この構成では運転を開始する
とマイクロコンピュータからなる制御部(図示せず)に
より、気化用ヒータ6を通電し気化器5を加熱し、また
電磁弁12に通電し気化器5のノズル8を閉じる。気化
器5の温度を検出するための気化器サーミスタ18から
の温度信号が170℃になったときに点火ヒータ10を
通電し、また電磁ポンプ1を駆動し、燃料タンク2内の
灯油3は燃料供給パイプである送油パイプ4を通して気
化器5内の気化器室に送り込まれ、気化素子7を通り蒸
発気化し、気化器サーミスタ18からの温度信号が20
0℃になると電磁弁12への通電を停止しノズル8が開
放され、ノズル8によりバ−ナ9内へ気化ガスが噴出・
供給され、バーナ9上部に配設された点火ヒータ10に
より点火され燃焼を開始、継続される。弱燃焼で安定し
ているときの気化器温度は約280℃に保たれている。
なお燃料タンク2内にはカ−トリッジタンク14より灯
油3が供給され定油面高さになっている。
【0033】また燃焼を終了するときは電磁ポンプ1を
停止し、同時に気化器5に設けられた電磁弁12を動作
させることによりノズル8を閉じ、ノズル8からの気化
ガスの噴出を遮断し、かつ、気化器5に接続した戻しパ
イプ13により気化室内に残った気化ガスを燃料タンク
2に戻す。
【0034】次に、本発明の動作内容について説明す
る。上記燃焼が開始された後、燃焼を安定して継続する
ためには、気化素子7の温度を弱燃焼状態で約280℃
に保ちノズル8から安定して一定量の気化ガスを噴出す
る必要がある。一般に電磁ポンプ1からの灯油3により
気化素子7が冷やされ温度が下がるので、気化器5の熱
容量が小さいものは気化器5に取り付けた気化器サーミ
スタ18の温度はこれより高い温度に保ち、また灯油3
の吐出流量に応じて280→370℃程度まで変化させ
る必要がある。これに対して気化器5の熱容量が充分に
大きいものは灯油3が気化素子7を通っても冷やされず
温度はそれほど下がらないので気化器5に取り付けた気
化器サーミスタ18の温度はそのまま280℃に保てば
よく、また灯油3の吐出流量に応じて変化させる必要も
ない。この実施例では前者気化器5の熱容量が小さいも
のについて説明する。
【0035】気化素子7は多孔質材料を円筒状に成型し
たものであるため気化素子7を燃料が気化した気体とな
って通過するときには、あまりその通過に対し抵抗には
ならないため、送油パイプ4内ですべて気化され気化器
5に供給された燃料はそのままノズル8から噴出され
る。つまり供給燃料が脈動した状態で供給されると、核
沸騰現象(突沸状態)が発生し、ノズル8からも脈動状
態で噴出されるため脈動状態の不安定な燃焼となる。
【0036】ここで核沸騰現象(突沸状態)とは例え
ば、高温のフライパンの上に水を落とすと、水玉が回り
ながら沸騰していく様に、連続的に気化するのではな
く、気化むら部分を発生しながら沸騰する現象を言う。
【0037】もちろん気化素子7が多孔質材料の成型品
でなく繊維状もの、発泡体(発泡金属)、小さな金属線
材片の集合体、金網などでできていても同様である。
【0038】これに対し、気化素子7を燃料が液体で通
過するときには、その通過に対し抵抗になる。供給燃料
を脈動した状態で供給しても、液体燃料が気化素子7を
通過する抵抗と気化素子7で気化される経路で脈動した
供給燃料が均され、平均された気化燃料の噴出流量とな
ってノズル8から噴出される。つまり気化ガス燃料が安
定してバーナ9に噴出され安定した燃焼となる。
【0039】この実施例では、電磁ポンプ1は駆動電源
DC24Vのものを用いておりその駆動回路を図4に示
す。また駆動パルスはマイクロコンピュータにより出力
し、吐出流量は図5のようにパルス幅と周期にて決定し
ている。つまり電磁ポンプ1により気化素子7に供給さ
れる燃料の灯油3は常に脈動して供給されているのであ
るが、気化器5で気化される経路でうまく均されて平均
された気化燃料の噴出流量となってノズル8から噴出さ
れ安定した燃焼を実現している。
【0040】灯油とガソリンとでは気化する温度が異な
り、灯油では140℃〜280℃であるがガソリンは常
温から150℃程度である。この性質の違いから灯油で
は安定に燃焼しても、ガソリンでは不安定な燃焼になる
状況を生じさせ、この不安定な燃焼を検知することによ
り、誤ってガソリンで燃焼させていると判断したときは
即時、燃焼を停止するとともに、警告表示するものであ
る。
【0041】気化器サーミスタ18の温度が280℃で
気化器5の温度分布が均一になっていれば、気化器5と
の接続近傍部の送油パイプ4の温度もそれに近い温度に
なっている。しかしながら、送油パイプ4は熱容量が非
常に小さく燃料が通ると冷やされるので燃料の灯油3は
送油パイプ4内では気化が起こらず、気化器5内の気化
素子7の中で気化し、気化素子7が流量平均化手段のフ
ィルターとなり、ノズル8からは安定して気化ガスが噴
出される。
【0042】そこで気化器5への液体燃料3の供給口部
となる燃料供給パイプ(送油パイプ4)の気化器5への
接続部52の構造を液体燃料としてガソリンが供給され
たときにはガソリンが気化し、灯油が供給されたときに
は灯油が気化しにくい特定の構造で構成することにより
ガソリンの検知は可能である。この特定の構造は燃料供
給パイプの気化器への接続部を気化器の下部に設け、そ
の構造が気化器との接続部側の燃料供給パイプの内径が
電磁ポンプ側より大きい異径管で構成し、かつ該気化器
の熱が燃料供給パイプ側に伝わりにくくする遮熱手段を
設けた構成からなるものである。
【0043】以下図7乃至図9を用いてこの特定構造で
構成された、気化器への燃料供給パイプの接続部52の
構造を説明する。 図7は気化器5の側断面概略構成
図、図8は図7における気化器5を矢視B側から見た正
面概略構成図であり、要部となる燃料供給パイプ(送油
パイプ4)の気化器5への接続部52の構造を一部を破
断面で示している。図9は図8における送油パイプ4の
気化器5への接続部52の拡大図である。
【0044】気化器5への燃料供給パイプ(送油パイプ
4)の接続部構造は図9に示すように、電磁ポンプ1側
からの送油パイプ4は気化器5との接続部近傍で拡管処
理を施し、内径が拡大された異径管42となる。さらに
この異径管42の外側に空間部隙間43を形成した二重
構造のパイプとなすため、材質がステンレスで構成され
る異径管41で覆う。この外側の異径管41の下部(電
磁ポンプ1側)は送油パイプ4の内径を拡大して造られ
た内側の異径管42の下部となる送油パイプ4と銀鑞付
けして密封固定し、上部(気化器5側)は気化器5の燃
料供給口部51と銀鑞付けして密封固定してある。内側
の異径管42の上部44は気化素子7の近傍に配置され
る。
【0045】送油パイプ4の材質は銅で構成されてい
る。本実施例の外側パイプ41にはステンレスを使用す
ることによって、同じ金属ではあってもその熱伝導率を
銅より格段に小さくできる。また二重構造のパイプと
し、空間部隙間43を形成していることにより、高温度
の気化器5に密着固定されている外側パイプ41は気化
器の熱を液体燃料の通過により冷される内側パイプの異
径管42に伝熱しにくい遮熱手段を構成している。
【0046】なお図9の実施例と異なり、気化器5の燃
料供給口部51との密封固定も外側の異径管41のみで
なく、2重管の内側の異径管42もまとめて銀鑞付けし
て、この内側の異径管42と外側の異径管41の間に密
封された空間部隙間43を形成しても良い。
【0047】また図9の実施例は銅の液体燃料供給パイ
プ4を拡管処理して異径管の内側パイプ42となし、そ
の上にステンレスの外側パイプ41を付加してに二重管
としたものであるが、これと異なり二重構造のパイプと
なった異径管部を材質がステンレスで構成される別部品
で構成し、気化器5と送油パイプ4の間に接続固定する
ことにしても良い。この場合は異径管の内側、外側とも
に熱伝導率の悪いステンレスで構成されることになる。
【0048】このように高温(約280℃)に維持され
ている気化器5の熱を送油パイプ4に伝えにくい遮温手
段を備えた二重構造パイプとなっている気化器5への送
油パイプ4の接続部の温度は微弱燃焼状態で180℃乃
至190℃程度となり、液体燃料としてガソリンを供給
されたときはすばやく気化させ、その多くは核沸騰現象
(突沸状態)となる。
【0049】灯油の場合は一部気化するものがあっても
大半は気化されず液状で通過させる温度になる。また微
弱燃焼よりも強い燃焼の場合には供給される液体燃料の
量が増え、通過流量が増えるために、内側パイプの異径
管42はさらに冷され、温度はこれより下がる。
【0050】またこの二重構造パイプ部分は内径が大き
くなっているので、液体燃料との接触面積が大きくなっ
ている分ガソリンが気化し易く、且つ内容積が大きい分
液体燃料を一時保有でき、ガソリンがここを通過するの
に時間がかかり、その分ガソリンが気化し易くなってい
る。なお気化器5への液体燃料3の供給口部となる燃料
供給パイプ(送油パイプ4)の気化器5への接続部52
は気化器5の下部に設けられている。
【0051】このようにして電磁ポンプ1より脈動供給
される液体燃料がガソリンであれば、送油パイプ4の気
化器5との接続部にて気化し、気化器5内の気化素子7
は気体となって通過するガソリンには通過抵抗になら
ず、ノズル8からは脈動した気化ガソリンが噴出し、バ
ーナ9の燃焼も脈動することになり、不安定な燃焼炎と
なる。このため燃焼状態検知手段のフレームセンサー1
9が検知するイオン電流値の変動幅が大きく、誤ってガ
ソリンが供給されていることが判明する。
【0052】燃焼状態検知手段はフレームセンサー19
とバーナ9間を流れるイオン電流を検知するもので、図
6に示すように等価的にダイオードと抵抗を直列に接続
したものとして表すことができる。正常に燃焼中は炎の
中をイオン電流が流れ、等価的に表された抵抗が小さく
なり、炎がなければ等価抵抗が大きくなる。
【0053】従って、上記のようにノズル8から噴出さ
れる気化ガス量が脈動し不安定になると燃焼炎も脈動し
不安定になり、この等価抵抗値の変動幅も大きくなり、
灯油とガソリンでは表1(ガソリン検知時(1分間)の
炎のイオン電流値を測定し、等価抵抗値に演算したとき
の実施例データ)に示すように差異が生じてくる。従っ
て、等価抵抗値の変動幅により(例えば変動幅が2[M
Ω]以下か以上かで)使用燃料が灯油かの判定を行うこ
とができる。
【0054】
【表1】
【0055】なお、測定したイオン電流値をそのまま利
用するか、等価抵抗値に演算して利用するか、またはイ
オン電流値に所定の抵抗を乗算した電圧値で利用するか
は全く自由である。
【0056】さらに、マイクロコンピュータにより使用
燃料がガソリンであると判定した場合には電磁ポンプ1
を停止し、同時に気化器5に設けられた電磁弁12を動
作させることによりノズル8を閉じ、ノズル8からの気
化ガスの噴出を遮断し、かつ、気化器5に接続した戻し
パイプ13により気化室内に残った気化ガスを燃料タン
ク2に戻す燃焼終了の動作を行い安全のために消火する
ことも可能となる。
【0057】同様に、マイクロコンピュータにより使用
燃料がガソリンであると判定した場合には器具本体表示
で警告ランプを点灯したり、警告音を発する等でガソリ
ンを使用していることを使用者に認識させることも可能
となる。
【0058】正常に灯油が供給された場合には送油パイ
プ4の気化器5との接続部52にて気化することなく、
灯油は液体のまま気化器5に入り、気化素子7で気化さ
れるが、液状の灯油には気化素子7が通過抵抗になり、
ノズル8からは平均化された量の気化灯油が噴出し、バ
ーナ9の燃焼も安定した燃焼炎となり、フレームセンサ
ー19が検知するイオン電流値も安定する。
【0059】なお、さらに電磁ポンプ制御手段を備え、
電磁ポンプからの液体燃料の供給量を制御し、特定構造
実施例(図7乃至図9)で説明したガソリン検知をより
容易に検知することもできる。
【0060】一時的に電磁ポンプ1からの吐出(供給)
流量を減らすと、送油パイプ4が冷やされにくくなり、
気化器5への接続部52の温度が上昇するので接続部5
2内で気化が起こり、気化器5内の気化素子7が供給燃
料の安定化(平均化)に寄与せず、ノズル8から噴出さ
れる気化ガス量が不安定になる。
【0061】当然のごとく、灯油とガソリンでは気化温
度が異なるのでこの電磁ポンプ1からの吐出(供給)流
量の減らし方を調節することにより、燃料が灯油の場合
は気化器5で灯油3が気化するため、気化素子7が供給
燃料の安定化(平均化)手段として働き、ノズル8から
平均化(安定)した気化ガスが噴出され、ガソリンの場
合は送油パイプ4の気化器5への接続部52ですべて気
化され、気化素子7では燃料供給が平均化されずノズル
8から噴出される気化ガス量が不安定(脈動)になるよ
うな制御が可能である。つまり検知し易い一定の液体燃
料供給量でガソリン検知を行うのである。
【0062】また図9の送油パイプ4の気化器5への接
続部52の拡大図を図10に示すように二重構造パイプ
の内側の異径管42の上部44の内径を元のパイプ内径
の大きさ等のように小さくする方法がある。
【0063】気化素子7は気化すべき液体燃料がなくな
り乾いてくると、乾いたスポンジが水を良く吸い込むよ
うに、液体燃料を吸収してしまう。内側パイプの異径管
42の上部44の内径が図9のように大きいと、内側の
異径管42内の液体灯油が気化素子7に接触する面積が
大きくなるため、気化素子7に一度に多量が吸収される
ことになる。図5に示すように電磁ポンプからの吐出流
量は脈動して液体燃料(灯油)を供給している。ところ
が気化素子7に接触している二重構造パイプの内側パイ
プの異径管42の上部44の内径が大きいため、一度に
気化素子7が内側パイプの異径管42内の液体灯油すべ
てを一度に吸収してしまい、一時的に内側パイプの異径
管42内の液体灯油が空になることがある。そうする
と、正規の灯油を使用しているにもかかわらず、燃料の
供給が途絶え、燃焼が脈動(不安定)し、ガソリンが供
給されていると誤った判断がなされるおそれがある。
【0064】そこで図10に示すように二重構造パイプ
の内側パイプの異径管42の上部44の内径を元のパイ
プ径の大きさ等のように小さくすると、液体灯油が気化
素子7に接触する面積が小さいために、この液体灯油が
気化素子7に吸収されにくくなるために、上記の心配が
解消する。
【0065】また、点火直後の燃焼初期は気化器5の温
度分布が均一になっておらず、この現象で判定するのに
不都合が生じることがある。そこでバーナ点火時または
燃焼炎が安定するバーナ点火後一定時間経過後にガソリ
ン検知を行うことにより、速やかに危険なガソリン燃焼
を回避することができる。
【0066】点火後気化器5の温度分布が均一になるま
での時間及び、電磁ポンプ1からの吐出(供給)流量を
変化させる時間は気化器5の形状・大きさ等により異な
ってくる。この実施例では点火後気化器5の温度分布が
均一になるまでの時間T1は20分程度であり、このと
き図5に示す電磁ポンプの駆動パルスのパルス幅は1
2.4[ms]、周期は100[ms]で、液体燃料の
吐出流量は5.1[cc/min]である。燃焼炎が安
定後、1分間燃焼炎によりガソリン検知を行うが、常に
監視する必要もなく或る時間毎に、あるいは何かのつい
でに例えば燃焼開始毎にその燃焼炎が安定後に行う様に
すれば良い。
【0067】上記実施例は本発明の一例であり、本発明
は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲
内で上記実施例に多くの修正及び変更を加え得ることは
勿論である。
【0068】
【発明の効果】本発明の液体燃料燃焼装置は、使用燃料
が灯油であれば安定燃焼を継続し、ガソリンを使用した
場合は気化器への燃料供給パイプの接続部にて気化した
ガソリンが脈動状態で供給されるため、脈動状態の不安
定な燃焼を引き起す。このため、燃焼状態検知手段によ
る燃焼炎検知値の変化が所定の値より大きくなり、ガソ
リンが燃料として供給されていることを検知できる。
【0069】また、請求項2に係わる発明の構成では気
化器との接続部側の燃料供給パイプの内径が電磁ポンプ
側より大きい異径管で構成し内径が大きくなっているの
で、液体燃料との接触面積が大きくなっている分ガソリ
ンが気化し易く、且つ内容積が大きい分液体燃料を一時
保有でき、ガソリンがここを通過するのに時間がかか
り、その分ガソリンが気化し易くなって、ガソリン検知
精度が向上する。
【0070】請求項3に係わる発明では材質が熱伝導率
の小さいステンレスを使用した外側パイプで内側パイプ
の異径管を空間部隙間を形成して覆った二重構造のパイ
プとし、高温度の気化器に密着固定されている外側パイ
プは気化器の熱を液体燃料の通過により冷される内側パ
イプの異径管に伝熱しにくい遮熱手段を構成し、液体燃
料がガソリンの場合は気化し、灯油の場合は気化しない
接続部構造でガソリン検知ができるものである。
【0071】請求項4に係わる発明では上記気化器との
接続部側の燃料供給パイプの内径が電磁ポンプ側より大
きい異径管で構成した効果はそのまま保持しつつ、異径
管の上部の内径を電磁ポンプ側より気化器内の気化素子
側が大となり、さらに窄まった構成とし、より正確にガ
ソリンを検知できるようにしたものである。
【0072】請求項5に係わる発明ではさらに電磁ポン
プ制御手段を備え、電磁ポンプからの液体燃料の供給量
を制御し、ガソリン検知をより容易に検知することがで
きる。
【0073】気化器への接続部の温度は通過する液体燃
料で冷やされるため、この電磁ポンプからの吐出(供
給)流量の減らし方を調節することにより、接続部の温
度を調節でき、燃料がガソリンの場合は気化し、灯油の
場合は気化しない温度に調節することが容易にできるか
らである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における液体燃料燃焼装置の要
部概略構成図である。
【図2】図1の気化器の正面概略構成図である。
【図3】図1の気化器の側面概略構成図である。
【図4】本発明の実施例における電磁ポンプの駆動回路
図である。
【図5】図4の電磁ポンプの駆動パルス波形図である。
【図6】本発明の実施例におけるフレーム検知回路図で
ある。
【図7】本発明の特定構造実施例における気化器5の側
断面概略構成図である。
【図8】図7における気化器5を矢視B側から見た正面
概略構成図である。
【図9】図8における送油パイプ4の気化器5への接続
部の拡大図である。
【図10】本発明の他の特定構造実施例における送油パ
イプ4の気化器5への接続部の拡大図である。
【符号の説明】
1 電磁ポンプ 2 燃料タンク 4 送油パイプ(燃料供給パイプ) 5 気化器 6 気化用ヒ−タ 7 気化素子 8 ノズル 9 バ−ナ 12 電磁弁 13 戻しパイプ 18 気化器サ−ミスタ(気化器温度検知手段) 19 フレ−ムセンサ−(燃焼状態検知手段) 41 (接続部の)外側パイプ 42 (接続部の)内側パイプ 43 内側パイプと外側パイプの間に存在する隙間
(空間) 44 二重構造パイプの内側の異径管42の上部 51 (気化器の)燃料供給口部 52 送油パイプ4の気化器5への接続部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−147221(JP,A) 特開 平7−324743(JP,A) 特開 平5−52330(JP,A) 特開 平4−292711(JP,A) 実開 平3−112622(JP,U) 実開 平3−104607(JP,U) 実開 昭60−185856(JP,U) 実開 昭57−4669(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23D 11/02 F23D 11/44 F23N 5/12 F23N 5/24 101

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体燃料を気化させるための気化器と、
    液体燃料を前記気化器に供給する電磁ポンプと、前記気
    化器を所定の温度に昇温させる気化用ヒータと、前記気
    化器の温度を検知する気化器温度検知手段と、前記気化
    器温度検知手段の出力に基づいて前記気化用ヒータを制
    御し気化器を所定の温度に保つ制御手段と、前記気化器
    で気化された燃料と空気とを混合させ燃焼させるバーナ
    とを有する気化式燃焼装置において、 前記気化器への液体燃料供給口部となる燃料供給パイプ
    の前記気化器への接続部を該気化器の下部に設け、その
    接続部は気化器の熱が燃料供給パイプ側に伝わりにくく
    する遮熱構成とし、 前記バーナでの燃焼状態を検知する燃焼状態検知手段に
    より、燃焼時の燃焼炎検知値の変化が所定の値より大き
    いときに、ガソリンが燃料として供給されていることを
    検知するガソリン検知手段を設けたことを特徴とする液
    体燃料燃焼装置。
  2. 【請求項2】 前記接続部は気化器との接続部側の燃料
    供給パイプの内径が電磁ポンプ側より大きい異径管で構
    成したことを特徴とする請求項1記載の液体燃料燃焼装
    置。
  3. 【請求項3】 前記接続部は気化器との接続部側の燃料
    供給パイプの内径が電磁ポンプ側より大きい異径管で構
    成し、その外側に隙間を介して材質がステンレスからな
    る外側パイプを配した2重構造パイプとなし、該外側パ
    イプは下部を内側の燃料供給パイプに密着固定し、上部
    を気化器の接続部に密着固定した構成としたことを特徴
    とする請求項1記載の液体燃料燃焼装置。
  4. 【請求項4】 前記異径管の内径は電磁ポンプ側より気
    化器内の気化素子側が大となり、さらに窄まっているこ
    とを特徴とする請求項2又は3記載の液体燃料燃焼装
    置。
  5. 【請求項5】 前記電磁ポンプを制御・駆動する電磁ポ
    ンプ制御手段を備え、電磁ポンプを制御し前記気化器へ
    の液体燃料供給を一定にして、前記燃焼状態検知手段を
    動作させることを特徴とする請求項1、2、3又は4に
    記載の液体燃料燃焼装置。
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