JP3007790B2 - 4ロール圧延機のロール軸オフセット装置 - Google Patents
4ロール圧延機のロール軸オフセット装置Info
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- JP3007790B2 JP3007790B2 JP6090511A JP9051194A JP3007790B2 JP 3007790 B2 JP3007790 B2 JP 3007790B2 JP 6090511 A JP6090511 A JP 6090511A JP 9051194 A JP9051194 A JP 9051194A JP 3007790 B2 JP3007790 B2 JP 3007790B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は4ロール圧延機のロール
軸オフセット装置に関する。本出願人は、線材や丸棒を
多数台の2ロール圧延機で縮径したあと、断面形状を最
終的に仕上げるため、4ロール圧延機による圧延を2回
行ない、精密圧延およびフリーサイズ圧延を行なうこと
を提案している。かかる目的に使用される4ロール圧延
機は、第1パスおよび第2パスとも相対する一対のロー
ルは駆動ロールであり、他の一対のロールはアイドラロ
ールであって、さらに第1パスの圧延機ではアイドラロ
ールの中心が駆動ロールの中心よりオフセットしてい
る。このオフセットの目的は、第1パスで圧下を大きく
とり、フリーサイズ圧延の範囲を大きく取ることにあ
る。本発明は上記目的に使用される4ロール圧延機のロ
ール軸オフセット装置に関する。
軸オフセット装置に関する。本出願人は、線材や丸棒を
多数台の2ロール圧延機で縮径したあと、断面形状を最
終的に仕上げるため、4ロール圧延機による圧延を2回
行ない、精密圧延およびフリーサイズ圧延を行なうこと
を提案している。かかる目的に使用される4ロール圧延
機は、第1パスおよび第2パスとも相対する一対のロー
ルは駆動ロールであり、他の一対のロールはアイドラロ
ールであって、さらに第1パスの圧延機ではアイドラロ
ールの中心が駆動ロールの中心よりオフセットしてい
る。このオフセットの目的は、第1パスで圧下を大きく
とり、フリーサイズ圧延の範囲を大きく取ることにあ
る。本発明は上記目的に使用される4ロール圧延機のロ
ール軸オフセット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の4ロール圧延機としては、例え
ば、実開昭63−6101号公報や特公平1−16202号公報に
記載されたものがある。これらの4ロール圧延機はいず
れも図10に示すように、一対のロール1,1と他の一対
のロール2,2の中心が同一平面上に存し、各ロール
1,2のエッジが極めて接近して位置している。
ば、実開昭63−6101号公報や特公平1−16202号公報に
記載されたものがある。これらの4ロール圧延機はいず
れも図10に示すように、一対のロール1,1と他の一対
のロール2,2の中心が同一平面上に存し、各ロール
1,2のエッジが極めて接近して位置している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の4ロール圧
延機では、寸法精度は良いが、各ロールのエッジが同一
平面上で接近するので圧下量が大きくとれないという問
題があった。したがって、かかる周知のレイアウトによ
る4ロール圧延機では、狭い範囲(直径で1mm程度)の
フリーサイズ圧延を行うことしかできないという問題が
ある。そこで、図9に示すように、一対のロール1の中
心と他の一対のロール2の中心をパスラインPLに沿って
オフセットし、各ロール1,2のエッジを離間させて圧
下量を大きく取るようにしたレイアウトが提案された。
延機では、寸法精度は良いが、各ロールのエッジが同一
平面上で接近するので圧下量が大きくとれないという問
題があった。したがって、かかる周知のレイアウトによ
る4ロール圧延機では、狭い範囲(直径で1mm程度)の
フリーサイズ圧延を行うことしかできないという問題が
ある。そこで、図9に示すように、一対のロール1の中
心と他の一対のロール2の中心をパスラインPLに沿って
オフセットし、各ロール1,2のエッジを離間させて圧
下量を大きく取るようにしたレイアウトが提案された。
【0004】本発明はかかる新たなレイアウトを実現す
べく、オフセットを与え、かつオフセット量を任意に変
化させ、しかも操作が容易で部品点数も少ない4ロール
圧延機のロール軸オフセット装置を提供することを目的
とする。
べく、オフセットを与え、かつオフセット量を任意に変
化させ、しかも操作が容易で部品点数も少ない4ロール
圧延機のロール軸オフセット装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の4ロール圧延機
のロール軸オフセット装置は、一対の駆動ロールを軸支
したケーシングと、一対のアイドラロールを軸支した一
対のアイドラロールブラケットからなり、各アイドラロ
ールブラケットを前記ケーシングに植込みボルトで締結
した4ロール圧延機において、前記アイドラロールブラ
ケットは、前記ケーシングに対し、パスライン方向にス
ライド自在に支持されており、かつケーシングと摺接す
る側にパスラインに沿う水平面内で凸状に形成された嵌
合凸部を有し、前記ケーシングはパスラインに沿う水平
面内で凹状に形成され前記嵌合凸部を収容する嵌合凹部
を有しており、前記嵌合凹部のパスライン方向における
内寸法は前記嵌合凸部のパスライン方向における幅寸法
よりも大きくされており、前記植込みボルトを通すため
前記アイドラロールブラケットに形成されたボルト挿通
孔は、パスライン方向に内径の広い長孔であり、前記ア
イドラロールブラケットの前記ケーシングに対するパス
ライン方向の位置を連続的に調整する位置連続調整装置
が前記アイドラロールブラケットと前記ケーシングの間
に設けられていることを特徴とする。なお、本発明にお
いて前記位置連続調整装置は、前記ケーシングまたはア
イドラロールブラケットのうちいずれか一方に、軸方向
の移動を拘束して回転自在に設けたネジ棒と、他方に固
定して設けたナット要素とからなる構成が好ましい。ま
た、前記位置連続調整装置は、前記ケーシングまたはア
イドラロールブラケットのうちいずれか一方のパスライ
ン方向の両側に、ブラケットに螺合したネジ棒をその一
端が他方の壁面を押すように設けた構成が好ましい。
のロール軸オフセット装置は、一対の駆動ロールを軸支
したケーシングと、一対のアイドラロールを軸支した一
対のアイドラロールブラケットからなり、各アイドラロ
ールブラケットを前記ケーシングに植込みボルトで締結
した4ロール圧延機において、前記アイドラロールブラ
ケットは、前記ケーシングに対し、パスライン方向にス
ライド自在に支持されており、かつケーシングと摺接す
る側にパスラインに沿う水平面内で凸状に形成された嵌
合凸部を有し、前記ケーシングはパスラインに沿う水平
面内で凹状に形成され前記嵌合凸部を収容する嵌合凹部
を有しており、前記嵌合凹部のパスライン方向における
内寸法は前記嵌合凸部のパスライン方向における幅寸法
よりも大きくされており、前記植込みボルトを通すため
前記アイドラロールブラケットに形成されたボルト挿通
孔は、パスライン方向に内径の広い長孔であり、前記ア
イドラロールブラケットの前記ケーシングに対するパス
ライン方向の位置を連続的に調整する位置連続調整装置
が前記アイドラロールブラケットと前記ケーシングの間
に設けられていることを特徴とする。なお、本発明にお
いて前記位置連続調整装置は、前記ケーシングまたはア
イドラロールブラケットのうちいずれか一方に、軸方向
の移動を拘束して回転自在に設けたネジ棒と、他方に固
定して設けたナット要素とからなる構成が好ましい。ま
た、前記位置連続調整装置は、前記ケーシングまたはア
イドラロールブラケットのうちいずれか一方のパスライ
ン方向の両側に、ブラケットに螺合したネジ棒をその一
端が他方の壁面を押すように設けた構成が好ましい。
【0006】
【作用】本発明のオフセット装置において、位置連続調
整装置の作動によりケーシングとアイドラロールブラケ
ットとの間でパスライン方向の相対的な移動を行なうこ
とができ、そのためアイドラロールブラケットがパスラ
イン方向に移動し、オフセット調整を連続的に行なうこ
とができる。とくに位置連続調整装置として、ケーシン
グまたはアイドラロールブラケットのうちいずれか一方
に、軸方向の移動を拘束して回転自在に設けたネジ棒
と、他方に固定して設けたナット要素とからなる構成、
あるいはケーシングまたはアイドラロールブラケットの
うちいずれか一方のパスライン方向の両側に、ブラケッ
トに螺合したネジ棒をその一端が他方の壁面を押すよう
に設けた構成を採用したときは、外部からネジ棒を回転
操作するのが容易であり、またネジ棒とナット要素の軸
方向の力を効率よく摺動摩擦抵抗に抗してアイドラロー
ルブラケットをスライドさせる力として利用できるとい
う利点がある。
整装置の作動によりケーシングとアイドラロールブラケ
ットとの間でパスライン方向の相対的な移動を行なうこ
とができ、そのためアイドラロールブラケットがパスラ
イン方向に移動し、オフセット調整を連続的に行なうこ
とができる。とくに位置連続調整装置として、ケーシン
グまたはアイドラロールブラケットのうちいずれか一方
に、軸方向の移動を拘束して回転自在に設けたネジ棒
と、他方に固定して設けたナット要素とからなる構成、
あるいはケーシングまたはアイドラロールブラケットの
うちいずれか一方のパスライン方向の両側に、ブラケッ
トに螺合したネジ棒をその一端が他方の壁面を押すよう
に設けた構成を採用したときは、外部からネジ棒を回転
操作するのが容易であり、またネジ棒とナット要素の軸
方向の力を効率よく摺動摩擦抵抗に抗してアイドラロー
ルブラケットをスライドさせる力として利用できるとい
う利点がある。
【0007】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を図面に基づき説明
する。まず、図5〜7に基づき4ロール圧延機の基本構
成を説明する。図5は4ロール圧延機の正面図、図6は
同側面図、図7は同正面断面図である。同図において、
1,1はたがいに平行でかつ水平方向の回転中心を有す
る一対の水平ロールで、そのロール軸が上下方向の植込
ボルト17Aで結合された上ケーシング18と中間ケーシン
グ5、および上下方向の植込ボルト17Bで結合された中
間ケーシング5と下ケーシング19のそれぞれの間に左右
一体の偏心スリーブ3,3の偏心位置に内蔵された軸受
(図示省略)を介して軸支されている。また、水平ロー
ル1,1は図示しない駆動スピンドルと連結する駆動軸
7,7を有しており、駆動ロールとなっている。2,2
はたがいに平行でかつ垂直方向の回転中心を有する一対
の垂直ロールでアイドラロールとされており、偏心位置
に支軸(図示省略)を内蔵した偏心スリーブ4,4を介
して、一対のアイドラロールブラケット6,6にそれぞ
れ軸支されている。また、垂直ロール2,2の偏心スリ
ーブ4には圧下量調整用ウォームホイール8を取付けて
おり、これをウォーム9で押し引きして回動させると、
偏心スリーブ4内の支軸(図示省略)を回転させて圧下
量を調整する圧下量調整機構を備えている。
する。まず、図5〜7に基づき4ロール圧延機の基本構
成を説明する。図5は4ロール圧延機の正面図、図6は
同側面図、図7は同正面断面図である。同図において、
1,1はたがいに平行でかつ水平方向の回転中心を有す
る一対の水平ロールで、そのロール軸が上下方向の植込
ボルト17Aで結合された上ケーシング18と中間ケーシン
グ5、および上下方向の植込ボルト17Bで結合された中
間ケーシング5と下ケーシング19のそれぞれの間に左右
一体の偏心スリーブ3,3の偏心位置に内蔵された軸受
(図示省略)を介して軸支されている。また、水平ロー
ル1,1は図示しない駆動スピンドルと連結する駆動軸
7,7を有しており、駆動ロールとなっている。2,2
はたがいに平行でかつ垂直方向の回転中心を有する一対
の垂直ロールでアイドラロールとされており、偏心位置
に支軸(図示省略)を内蔵した偏心スリーブ4,4を介
して、一対のアイドラロールブラケット6,6にそれぞ
れ軸支されている。また、垂直ロール2,2の偏心スリ
ーブ4には圧下量調整用ウォームホイール8を取付けて
おり、これをウォーム9で押し引きして回動させると、
偏心スリーブ4内の支軸(図示省略)を回転させて圧下
量を調整する圧下量調整機構を備えている。
【0008】つぎに、上記のごとき4ロール圧延機に適
用したロール軸オフセット装置の構成を説明する。図1
はロール軸オフセット装置を示す4ロール圧延機の横断
面図、図2はロール軸オフセット装置の分解図であり、
PLはパスラインを示している。なお図1は図7のI−I
線で示す片側のみを示している。
用したロール軸オフセット装置の構成を説明する。図1
はロール軸オフセット装置を示す4ロール圧延機の横断
面図、図2はロール軸オフセット装置の分解図であり、
PLはパスラインを示している。なお図1は図7のI−I
線で示す片側のみを示している。
【0009】図1〜2に示すように、アイドラロールブ
ラケット6は中間ケーシング5に植込みボルト11で固定
されている。前記アイドラロールブラケット6はパスラ
インPLに沿う水平面内で凸状に形成された嵌合凸部12を
有し、中間ケーシング5は両側面にパスラインPLに沿う
水平面内で凹状に形成された嵌合凹部13を有し、この嵌
合凹部13内に前記嵌合凸部12が嵌るようになっている。
そして、嵌合凹部13のパスライン方向における内寸法D5
は、前記嵌合凸部12のパスライン方向における幅寸法D6
より大きくなっている。したがって、嵌合凹部13の内壁
と嵌合凸部12の側壁との間には間隔dがあいている。こ
の間隔dがアイドラロールブラケット6の移動可能範囲
である。
ラケット6は中間ケーシング5に植込みボルト11で固定
されている。前記アイドラロールブラケット6はパスラ
インPLに沿う水平面内で凸状に形成された嵌合凸部12を
有し、中間ケーシング5は両側面にパスラインPLに沿う
水平面内で凹状に形成された嵌合凹部13を有し、この嵌
合凹部13内に前記嵌合凸部12が嵌るようになっている。
そして、嵌合凹部13のパスライン方向における内寸法D5
は、前記嵌合凸部12のパスライン方向における幅寸法D6
より大きくなっている。したがって、嵌合凹部13の内壁
と嵌合凸部12の側壁との間には間隔dがあいている。こ
の間隔dがアイドラロールブラケット6の移動可能範囲
である。
【0010】なお、前記植込みボルト11を通すためアイ
ドラロールブラケット6に形成されたボルト挿通孔14は
パスライン方向の内径が広い長孔に形成されている。ま
た、図1〜2の符号15,15は植込みボルト11の自由端に
取付けた油圧ナットであり、アイドラロールブラケット
6の中間ケーシング5に対する締め付けを行なったり、
緩めたりできるようにしている。
ドラロールブラケット6に形成されたボルト挿通孔14は
パスライン方向の内径が広い長孔に形成されている。ま
た、図1〜2の符号15,15は植込みボルト11の自由端に
取付けた油圧ナットであり、アイドラロールブラケット
6の中間ケーシング5に対する締め付けを行なったり、
緩めたりできるようにしている。
【0011】前記アイドラロールブラケット6と中間ケ
ーシング5の間には、図5〜6に示すように、アイドラ
ロール2のオフセット量を連続的に調整するための位置
連続調整装置20が取付けられている。この位置連続調整
装置20を詳述すると、図3の拡大図および図4の断面図
(図3のIV−IV線断面図)に示すように、中間ケーシン
グ5の入側の壁面にボルト21で固定されたL字型の取付
ブラケット22と、その取付ブラケット22の先端部に回転
自在に、かつ軸方向に移動しないように支持されるネジ
棒23と、アイドラロールブラケット6に固定された移動
ブロック(ナット要素)24とから構成されている。
ーシング5の間には、図5〜6に示すように、アイドラ
ロール2のオフセット量を連続的に調整するための位置
連続調整装置20が取付けられている。この位置連続調整
装置20を詳述すると、図3の拡大図および図4の断面図
(図3のIV−IV線断面図)に示すように、中間ケーシン
グ5の入側の壁面にボルト21で固定されたL字型の取付
ブラケット22と、その取付ブラケット22の先端部に回転
自在に、かつ軸方向に移動しないように支持されるネジ
棒23と、アイドラロールブラケット6に固定された移動
ブロック(ナット要素)24とから構成されている。
【0012】移動ブロック24にはメネジ25が形成されて
おり、さらに図4に示すように円柱状の部材の側面の2
カ所でL字状に切り欠いた断面形状を呈している。この
移動ブロック24は半円部をアイドラロールブラケット6
に形成した凹所26に埋め込んだうえで、2カ所の切り欠
き部27を押える一対のプレート部材28,28およびネジ2
9,29でアイドラロールブラケット6に固定している。
また、2カ所の切り欠き部27は中間ケーシング5に形成
した溝30内をスライドする。
おり、さらに図4に示すように円柱状の部材の側面の2
カ所でL字状に切り欠いた断面形状を呈している。この
移動ブロック24は半円部をアイドラロールブラケット6
に形成した凹所26に埋め込んだうえで、2カ所の切り欠
き部27を押える一対のプレート部材28,28およびネジ2
9,29でアイドラロールブラケット6に固定している。
また、2カ所の切り欠き部27は中間ケーシング5に形成
した溝30内をスライドする。
【0013】前記ネジ棒23の先端には移動ブロック24の
メネジ25と螺合する雄ネジ部31と中間の大径部32と、L
字ブラケット22によって支持される円柱部33と、締結ナ
ット34(ナット34Aおよび廻り止めナット34Bからな
る)を螺合する雄ネジ部35と、角柱頭部36とを有する。
さらに円柱部33とL字ブラケット22の孔37との間には鍔
付きブッシュ38が介在されている。なおナット34Aを強
く締めつけることにより鍔付きブッシュ38がネジ棒23と
一体となって作用する。
メネジ25と螺合する雄ネジ部31と中間の大径部32と、L
字ブラケット22によって支持される円柱部33と、締結ナ
ット34(ナット34Aおよび廻り止めナット34Bからな
る)を螺合する雄ネジ部35と、角柱頭部36とを有する。
さらに円柱部33とL字ブラケット22の孔37との間には鍔
付きブッシュ38が介在されている。なおナット34Aを強
く締めつけることにより鍔付きブッシュ38がネジ棒23と
一体となって作用する。
【0014】つぎに、上記のごとく構成される位置連続
調整装置を用いてアイドラロール2のオフセット量を変
える手順を説明する。通常の圧延作業時は、油圧ナット
15を締めてアイドラロールブラケット6がずれないよう
にしているので、オフセット量を変える場合は、まず油
圧ナット15を緩め、アイドラロールブラケット6を移動
可能にする。
調整装置を用いてアイドラロール2のオフセット量を変
える手順を説明する。通常の圧延作業時は、油圧ナット
15を締めてアイドラロールブラケット6がずれないよう
にしているので、オフセット量を変える場合は、まず油
圧ナット15を緩め、アイドラロールブラケット6を移動
可能にする。
【0015】ついで、角柱頭部36にハンドルなどを嵌め
てネジ棒23を右または左に回転させる。そのとき、ネジ
棒23は大径部32とナット34で軸方向の動きが拘束されて
おり、かつ移動ブロック24はアイドラロールブラケット
6に固定されているので、移動ブロック24はアイドラロ
ールブラケット6と共にパスライン方向PLに沿って後進
または前進する。それにより一方のアイドラロール2の
オフセット量が連続的に変化する。他方のアイドラロー
ル2のオフセット量も同様に操作して調整することがで
きる。
てネジ棒23を右または左に回転させる。そのとき、ネジ
棒23は大径部32とナット34で軸方向の動きが拘束されて
おり、かつ移動ブロック24はアイドラロールブラケット
6に固定されているので、移動ブロック24はアイドラロ
ールブラケット6と共にパスライン方向PLに沿って後進
または前進する。それにより一方のアイドラロール2の
オフセット量が連続的に変化する。他方のアイドラロー
ル2のオフセット量も同様に操作して調整することがで
きる。
【0016】オフセット量の調整が完了すると、油圧ナ
ット15を締め付けておく。このようにオフセット量の調
整はきわめて簡単であり、かつ迅速に行うことができ
る。オフセット量を調整した後は、ウォーム9、ウォー
ムホイール8、偏心スリーブ4からなる圧下量調節機構
によりアイドラロール2,2間の芯間距離を調整し、圧
延作業を行なう。
ット15を締め付けておく。このようにオフセット量の調
整はきわめて簡単であり、かつ迅速に行うことができ
る。オフセット量を調整した後は、ウォーム9、ウォー
ムホイール8、偏心スリーブ4からなる圧下量調節機構
によりアイドラロール2,2間の芯間距離を調整し、圧
延作業を行なう。
【0017】つぎに、本発明の他の実施例を説明する。
前記実施例においては、中間ケーシング5の上下に上ケ
ーシング18、下ケーシング19をそれぞれ連結してそれら
の割面に上側水平ロール1、下側水平ロール1を支持す
る偏心スリーブ3を保持するようにしているが、上下方
向に合せ面を設けた左右2方割ケーシング方式にも本発
明は適用できる。また、前記実施例では、ネジ棒23を中
間ケーシング5に取り付け、移動ブロック24をアイドラ
ロールブラケット6に取り付けているが、逆にネジ棒23
をアイドラロールブラケット6に、移動ブロック24を中
間ケーシング5に取り付けるようにしてもよい。さらに
左右のアイドラロールブラケット6を別々に移動させて
オフセット量を調整しているが、左右のアイドラロール
ブラケット6の調整用の一対のネジ棒23の回転を中間ロ
ッドなどで同調させることにより、左右同時に調整する
ようにすることもできる。またネジ棒23をモータなどで
回転させるようにすれば、遠隔操作によってより簡単に
オフセットの調整を行なうことができる。さらにアイド
ラロール2,2の芯間距離を短くするとき、それに応じ
て機械的または電気的に同調させるから自動的にオフセ
ット調整を行なうようにすることもできる。またオフセ
ットの調整は図6の矢印a,bのいずれか片側だけでな
く両方向での調整もできるようにすることができる。
前記実施例においては、中間ケーシング5の上下に上ケ
ーシング18、下ケーシング19をそれぞれ連結してそれら
の割面に上側水平ロール1、下側水平ロール1を支持す
る偏心スリーブ3を保持するようにしているが、上下方
向に合せ面を設けた左右2方割ケーシング方式にも本発
明は適用できる。また、前記実施例では、ネジ棒23を中
間ケーシング5に取り付け、移動ブロック24をアイドラ
ロールブラケット6に取り付けているが、逆にネジ棒23
をアイドラロールブラケット6に、移動ブロック24を中
間ケーシング5に取り付けるようにしてもよい。さらに
左右のアイドラロールブラケット6を別々に移動させて
オフセット量を調整しているが、左右のアイドラロール
ブラケット6の調整用の一対のネジ棒23の回転を中間ロ
ッドなどで同調させることにより、左右同時に調整する
ようにすることもできる。またネジ棒23をモータなどで
回転させるようにすれば、遠隔操作によってより簡単に
オフセットの調整を行なうことができる。さらにアイド
ラロール2,2の芯間距離を短くするとき、それに応じ
て機械的または電気的に同調させるから自動的にオフセ
ット調整を行なうようにすることもできる。またオフセ
ットの調整は図6の矢印a,bのいずれか片側だけでな
く両方向での調整もできるようにすることができる。
【0018】つぎに、図8に基づき位置連続調整装置の
他の実施例を示す。40は位置連続調整装置で、中間ケー
シング5のパスライン方向両側にブラケット41が固定さ
れており、該ブラケット41に螺合されたネジ棒43の一端
がアイドラロールブラケット6を押すように設けられて
いる。44は位置きめ用のすべりキーである。位置調整に
当っては、調整方向前方側のネジ棒43をまわして退出さ
せておき、後方側のネジ棒43をまわして進入させてアイ
ドラロールブラケット6を押し動かせばよく、そのこと
以外は図1〜3に示す前記実施例と同様に操作して位置
調整を行なうことができる。なお、ネジ棒43をアイドラ
ロールブラケット6側から突出入させて中間ケーシング
5側のブラケットに突き当てて、その反力でアイドラロ
ールブラケット6を位置調整するものでもよい。
他の実施例を示す。40は位置連続調整装置で、中間ケー
シング5のパスライン方向両側にブラケット41が固定さ
れており、該ブラケット41に螺合されたネジ棒43の一端
がアイドラロールブラケット6を押すように設けられて
いる。44は位置きめ用のすべりキーである。位置調整に
当っては、調整方向前方側のネジ棒43をまわして退出さ
せておき、後方側のネジ棒43をまわして進入させてアイ
ドラロールブラケット6を押し動かせばよく、そのこと
以外は図1〜3に示す前記実施例と同様に操作して位置
調整を行なうことができる。なお、ネジ棒43をアイドラ
ロールブラケット6側から突出入させて中間ケーシング
5側のブラケットに突き当てて、その反力でアイドラロ
ールブラケット6を位置調整するものでもよい。
【0019】
【発明の効果】本発明のオフセット装置によれば、4ロ
ール圧延機の垂直ロールのオフセット量を任意に無段階
で、かつ簡単に変更することができる。しかも部品点数
が少ないので低コストである。
ール圧延機の垂直ロールのオフセット量を任意に無段階
で、かつ簡単に変更することができる。しかも部品点数
が少ないので低コストである。
【図1】本発明の一実施例に関わるオフセット装置を備
えた4ロール圧延機の要部平面断面図である。
えた4ロール圧延機の要部平面断面図である。
【図2】図1に示された4ロール圧延機の要部分解図で
ある。
ある。
【図3】本発明の一実施例に関わるオフセット装置の断
面図である。
面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】本発明に関わる4ロール圧延機の一例を示す正
面図である。
面図である。
【図6】図5の4ロール圧延機の側面図である。
【図7】図5の4ロール圧延機の正面断面図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す要部平断面図であ
る。
る。
【図9】図9Aおよび図9Bはそれぞれ4ロール圧延機
における4個のロールのオフセット状態を示す正面図お
よび側面図である。
における4個のロールのオフセット状態を示す正面図お
よび側面図である。
【図10】図10Aおよび図10Bはそれぞれ4ロール圧延
機における4個のロールの基準状態を示す正面図および
側面図である。
機における4個のロールの基準状態を示す正面図および
側面図である。
1 水平ローラ 2 垂直ローラ 5
中間ケーシング 6 アイドラロールブラケット 16
ロッド挿通孔 18 上ケーシング 19 下ケーシング 20
位置連続調整装置 23 ネジ棒 24 移動ブロック
中間ケーシング 6 アイドラロールブラケット 16
ロッド挿通孔 18 上ケーシング 19 下ケーシング 20
位置連続調整装置 23 ネジ棒 24 移動ブロック
フロントページの続き (72)発明者 金堂 秀範 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 坂本 俊夫 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (56)参考文献 実開 平7−3806(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 13/08 - 13/12 B21B 31/20 - 31/30
Claims (4)
- 【請求項1】一対の駆動ロールを軸支したケーシング
と、一対のアイドラロールを軸支した一対のアイドラロ
ールブラケットからなり、各アイドラロールブラケット
を前記ケーシングに植込みボルトで締結した4ロール圧
延機において、前記アイドラロールブラケットは前記ケ
ーシングに対し、パスライン方向にスライド自在に支持
されており、かつケーシングと摺接する側にパスライン
に沿う水平面内で凸状に形成された嵌合凸部を有し、前
記ケーシングはパスラインに沿う水平面内で凹状に形成
され前記嵌合凸部を収容する嵌合凹部を有しており、 前記嵌合凹部のパスライン方向における内寸法は前記嵌
合凸部のパスライン方向における幅寸法よりも大きくさ
れており、 前記植込みボルトを通すため前記アイドラロールブラケ
ットに形成されたボルト挿通孔はパスライン方向に内径
の広い長孔であり、 前記アイドラロールブラケットの前記ケーシングに対す
るパスライン方向の位置を連続的に調整する位置連続調
整装置が前記アイドラロールブラケットと前記ケーシン
グの間に設けられていることを特徴とする4ロール圧延
機のロール軸オフセット装置。 - 【請求項2】前記位置連続調整装置が、前記ケーシング
またはアイドラロールブラケットのうちいずれか一方
に、軸方向の移動を拘束して回転自在に設けたネジ棒
と、他方に固定して設けたナット要素とからなることを
特徴とする請求項1記載の4ロール圧延機のロール軸オ
フセット装置。 - 【請求項3】前記位置連続調整装置が、前記ケーシング
またはアイドラロールブラケットのうちいずれか一方の
パスライン方向の両側に、ブラケットに螺合したネジ棒
をその一端が他方の壁面を押すように設けたことを特徴
とする請求項1記載の4ロール圧延機のロール軸オフセ
ット装置。 - 【請求項4】前記ナット要素がアイドラロールブラケッ
トに埋め込まれた移動ブロックであり、該移動ブロック
に前記ネジ棒が螺合していることを特徴とする請求項2
記載の4ロール圧延機のロール軸オフセット装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6090511A JP3007790B2 (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | 4ロール圧延機のロール軸オフセット装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6090511A JP3007790B2 (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | 4ロール圧延機のロール軸オフセット装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07275906A JPH07275906A (ja) | 1995-10-24 |
JP3007790B2 true JP3007790B2 (ja) | 2000-02-07 |
Family
ID=14000502
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6090511A Expired - Fee Related JP3007790B2 (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | 4ロール圧延機のロール軸オフセット装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3007790B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3270725B2 (ja) * | 1997-09-30 | 2002-04-02 | 住友重機械工業株式会社 | 圧延機のロールアライメント調整装置 |
JP3270724B2 (ja) * | 1997-09-30 | 2002-04-02 | 住友重機械工業株式会社 | ロール圧延機 |
US6016679A (en) * | 1997-09-30 | 2000-01-25 | Sumitomo Heavy Industries, Ltd. | Rolling mill |
DE10207176A1 (de) * | 2002-02-20 | 2003-09-11 | Sms Meer Gmbh | Walzenstraße für das Walzen von Draht und Feineisen |
-
1994
- 1994-04-04 JP JP6090511A patent/JP3007790B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07275906A (ja) | 1995-10-24 |
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