JP3017593B2 - 摩擦駆動型傾斜圧延装置 - Google Patents

摩擦駆動型傾斜圧延装置

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JP3017593B2
JP3017593B2 JP4076516A JP7651692A JP3017593B2 JP 3017593 B2 JP3017593 B2 JP 3017593B2 JP 4076516 A JP4076516 A JP 4076516A JP 7651692 A JP7651692 A JP 7651692A JP 3017593 B2 JP3017593 B2 JP 3017593B2
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rolling
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修一 浜渦
康裕 和田
松男 阿高
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、棒または管などの金属
長柱体の圧延装置、特に摩擦駆動型傾斜圧延装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】特公昭46−43980号公報に3本の
片持ちの円錐ロールを傾斜させて配置し、圧延材の回り
を公転し、かつ自転させる圧延機が提案されている。こ
れはロールを公転させることから機構は複雑でかつ設備
が巨大となっている。
【0003】特開昭60−255205号公報には、ア
ッセルミル型の圧延機に従動するバックアップリングを
備えた圧延機が提示されている。これはロールに掛かる
圧延反力をリングで受けることから、高いミル剛性を比
較的コンパクトに実現できるが、各ロールを駆動するこ
とから各ロールへの動力分配装置あるいはロール数だけ
の電動機が必要になる。また、バックアップリングはロ
ールの非圧延部(肩部)を支持している。
【0004】リングを用いた従動駆動による傾斜圧延方
式として、特公平3−40643号公報に圧延ロールを
リング内で連結環により保持し、この連結環を非回転ハ
ウジングに立脚した装置により位置決めする圧延機が提
案されている。これは前例よりコンパクトで駆動機構も
シンプルでかつ電動機も1台である。ロールをリング面
に押し付ける操作と圧延寸法変更のためのロール位置の
調整操作はいずれも連結環の水平移動によってのみ行う
ことになる。
【0005】この場合、ロールとリングの摩耗を補正し
てロールをリングに押し付ける操作と圧延寸法が大きく
なるように変更する操作は連結環の移動方向が逆になり
実用上支障となる。またロールをリング面に常時押し付
けることを放棄すると、圧延中は圧延反力によりロール
はリングに押接しているが、非圧延中は自重による接触
しか期待できないため、圧延開始時に下半分のロールし
か回転していないことになり噛み込みが不安定になる。
同様に圧延材終端部においても滑らかな尻抜けが得にく
い。そのため入出側の搬送に特殊な装置が必要になる。
またこの圧延装置では、前記アッセルタイプの場合と異
なりリングが駆動されており、ロールは圧延部を含む部
分がリングと接触して摩擦駆動されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記リング
駆動による傾斜圧延方式の小型でミル剛性を高くできる
特長を維持し、連結環を用いない方法でかつロール/リ
ングの摩耗に左右されることなく、非圧延時、圧延時を
問わず常に安定した摩擦駆動を実現し、同時に圧延寸法
の変更操作をリング摩耗とは関係なく行えるようにした
傾斜圧延機を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は内周面にテーパ
部を持つリングと、それを保持しかつそのリングを回転
駆動する装置につながるリングを保持する固定ハウジン
グと、3本以上のロールを前記リングのテーパ部に内接
させロール回転軸をリング周方向に所定角度捩って配置
したロールを片持ち支持する圧延方向にのみ可動で前記
リングを保持する固定ハウジングの入側に設置したロー
を支持する可動ハウジングと、前記リングを保持する
固定ハウジングに立脚し、該リングを保持する固定ハウ
ジングと前記ロールを支持する可動ハウジングの両ハウ
ジング間を結ぶハウジング連結油圧装置と、前記ロール
を支持する可動ハウジングに立脚し、ロールの位置及び
姿勢を規制するためのロールチョックを前記ロールを支
持する可動ハウジングの所定位置に固定するロールプル
バック装置と、ロール軸及びロールチョックとの嵌合部
に挿入されたブッシュと前記ロールチョックとの接触部
に機械加工されたネジを介してロールをその回転軸方向
に移動し位置調節するためのロール位置調整装置を備え
ることによりなる傾斜圧延装置により、上記課題を達成
するものである。
【0008】ここでロールは圧延材をミルセンターライ
ン上に安定させるために3本以上必要であり、ロール軸
はロールがリングにより摩擦回転させられ材料を圧延す
ると共に前進させるためには、長柱材料の軸心方向に対
して捩って配置させ、かつロールにより構成されるパス
が出側方向に減少するようにロール形状を選ぶ必要があ
る。
【0009】以下に、本発明の装置を図を用いて詳細に
説明する。図1は本発明装置の断面図、図2はロール
ハウジングを圧延入側から見たもの、図3は本発明装置
を含む圧延設備全体の平面レイアウト図である。図2の
ようにミルセンターラインに垂直な平面内で見て、ロー
ルを支持する可動ハウジング5はロールチョック6の幅
より広くなっており、ロール1の姿勢はスペーサーを兼
ねたチョッククランプ8bにより所定の捩り角に規制さ
れ、さらにロールチ ョックの突起8aを介してプルバッ
ク装置8に吊り下げられたロールチョック6によってそ
の位置、姿勢を規制されながらロールを支持する可動
ウジング内に納められている。
【0010】ここでプルバックとは、ロールチョック6
をロールを支持する可動ハウジング5の所定位置に固定
する機能と定義され、プルバック装置8は、ロールを支
持する可動ハウジング5にロールチョック6の組み込み
位置と対応するように設けられた貫通孔に挿通されたロ
ールチョックの突起部8aを介してロールチョック6を
ロールを支持する可動ハウジング5内の所定の位置に固
定する装置である。ロールチョックの突起部8aとロー
ルプルバック装置8との接続は、ネジ接続、ピン止め等
の方法を適宜選択して使用すればよい。もちろんロール
チョック6はそれぞれのプルバック方向にのみ可動でそ
れ以外の方向にはチョッククランプによりその位置を
制されている。
【0011】ロールの軸方向位置決めのため、ロール
ョック6とブッシュ7bの間はネジとなっており、固定
ナット7cを緩めた後、ロール位置調整装置7を回して
ロールチョック6とブッシュ7bとの間のネジを介し
て、ロール1をその回転軸方向に移動させ再びナット7
cにより固定される。このロール位置調整装置7を用い
ることによりロール1とリング2の摩耗量を補正してロ
ール1をリング2に押し付ける操作と圧延寸法が大きく
なるようにロール位置を変更する操作とを同時に行うこ
とが可能となり、上述した従来技術の実用上の問題が解
消される。なお、ロールはベアリング7aにより回転支
持され、そのスラスト力はチョッククランプ8bにより
受ける。
【0012】本発明の装置では、圧延中は圧延反力によ
りロールはリング2の内表面に確実に押し付けられ安
定した摩擦駆動状況にある。この場合、リングを保持す
る固定ハウジング3とロールを支持する可動ハウジング
5との間のハウジング連結油圧装置10は、圧延中にロ
ール1に働くパスライン方向の力、即ち、スラスト力に
よりロールを支持する可動ハウジング5が移動しないよ
うに定位制御を行う。また、1本の圧延が終わり次材を
待っている状態にあるときは、ロールを支持する可動ハ
ウジング5をリングを保持する固定ハウジング3の方向
に引き付ける定圧制御に切り替えることにより、新たに
ロール/リング摩耗が生じてもロールはリング面にその
分だけ自動的に引き付けられ常に安定した摩擦駆動状態
を維持できることになる。その際、ロールを支持する可
ハウジングはリングの摩耗量+ロールの半径分
の摩耗量だけ引き付けられる。
【0013】この場合、ロールを支持する可動ハウジン
グ5が移動することにより、ロール1の間隔が変化する
ため、圧延材20の寸法が変化するおそれがあるが、上
述のロール位置調整装置7を用いて、ロール半径分の摩
耗量に相当する分だけ、ロール1をその回転軸心方向に
移動させて補正することにより、ロール/リング摩耗が
生じても所定の圧延材寸法を維持することが可能とな
る。前記特公平3−40643号公報ではロール連結環
をリング摩耗+ロール直径分の摩耗量に相当する分を移
動しなければならない。従って本発明の装置ではロール
位置調整のための摺動部を短くできるとともに、ロール
位置調整頻度も少なくできる。
【0014】図1のようにリング2の外周には歯車2a
が切ってあり、リングを保持する固定ハウジング3にベ
アリング4によって回転自由に保持される。リング外周
歯車2aはリングを保持する固定ハウジング3のそとに
設置した図3の歯車箱3aおよびリング駆動電動機3b
により回転駆動される。
【0015】ロールを組み込んだロールを支持する可動
ハウジング5はリングを内蔵したリングを保持する
定ハウジング3に、図1のようにハウジング連結油圧装
置10によって組み合わされる。ロールを支持する可動
ハウジングは車輪9により圧延方向には可動である。
圧延材料20は、入側テーブル11によりロールを支持
する可動ハウジング5とリングを保持する固定ハウジン
グ3を有する圧延機に搬送され、圧延後出側テーブル1
2により払い出される。
【0016】また本発明の場合には、ロールを支持する
可動ハウジング5に装備したロールプルバック装置
は、ロールをリングに押し付ける作用をもつ必要は
なく、単にハウジングにロールを組み込む時、所定の位
置に納まるようにロール及びロールチョックの自重
のみを支えればよい。
【0017】
【実施例】 次に本発明装置を用いた圧延実施例について
述べる。外径90mm、長さ6mのSUS309棒材の1
250℃に加熱したものを、図3入側テーブルから圧延
機5,3に送り込み、リング回転数0.8rps にて外径
70mmにまで圧延した。用いたロールは最小径150mm
で、ロール軸心はパスラインに対して18°傾斜させ、
またリング円周方向に6°よじっている。リングは入側
(図2)からみて時計方向に回転している。このとき圧
延材は入側からみて反時計方向に回転しながら真直かつ
滑らかに前進した。また先端噛込み、終端尻抜けともに
良好であった。圧延時にはハウジング連結油圧装置を定
位制御にアイドリング中は定圧制御に切り替えながら長
時間圧延後、圧延材の外径を測定すると70.5mmで許
容範囲内であったため、圧延を停止することなく継続
し、再度寸法を測定すると圧延材外径71mm、ロール摩
耗は直径で圧延材換算0.8mm、リングの半径摩耗0.
2mmであったので、ロールを回転軸心方向に圧延材換算
で0.4mm前進させて圧延したところ、圧延材外径を初
期の70mmに戻すことができた。この実験の間安定した
ロール回転が実現でき、噛込み、尻抜け時のトラブルは
発生しなかった。
【0018】
【発明の効果】本発明の圧延機は、ハウジング高さが約
1.3mであり、同じサイズを圧延する2Hiミルに比
べて約1/2、またバックアップリング無しのロール公
転タイプの約1/3とコンパクトで、かつミル剛性が高
いことから良好な寸法精度が得られる。またリングによ
る摩擦駆動を安定化できたことにより、噛込み、尻抜け
性にも問題なく、良好な操業を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の断面を示した図である。
【図2】本発明装置のロール支持ハウジングを入側から
みた図である。
【図3】全体の設備の平面レイアウト例を示した図であ
る。
【符号の説明】
1 ロール 2 リング2a リング外周歯車 3 リングを保持する固定ハウジング 3a リング駆動歯車箱 3b 駆動電動機 4 リングの回転支持ベアリング 5 ロールを支持する可動ハウジング 6 ロールチョック 7 ロール位置調整装置7a ベアリング 7b ブッシュ 7c 固定ナット 8 ロールプルバック装置8a ロールチョックの突起部 8b ロールチョッククランプ 9 ロールを支持する可動ハウジング移動用車輪 10 ハウジング連結油圧装置 11 入側テーブル 12 出側テーブル 20 圧延材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−37304(JP,A) 特開 平3−106503(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 19/06 B21B 1/16 B21B 13/00 B21B 13/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面にテーパ部を持つリングと、それ
    を保持しかつそのリングを回転駆動する装置につながる
    リングを保持する固定ハウジングと、3本以上のロール
    を前記リングのテーパ部に内接させロール回転軸をリン
    グ周方向に所定角度捩って配置したロールを片持ち支持
    する圧延方向にのみ可動で前記リングを保持する固定ハ
    ウジングの入側に設置したロールを支持する可動ハウジ
    ングと、前記リングを保持する固定ハウジングに立脚
    し、該リングを保持する固定ハウジングと前記ロール
    支持する可動ハウジングの両ハウジング間を結ぶハウジ
    ング連結油圧装置と、前記ロールを支持する可動ハウジ
    ングに立脚し、ロールの位置及び姿勢を規制するための
    ロールチョックを前記ロールを支持する可動ハウジング
    の所定位置に固定するロールプルバック装置と、ロール
    軸及びロールチョックとの嵌合部に挿入されたブッシュ
    と前記ロールチョックとの接触部に機械加工されたネジ
    を介してロールをその回転軸方向に移動し位置調節する
    ためのロール位置調整装置を備えた、リングによりロー
    ルを従動回転させる棒および管の摩擦駆動型傾斜圧延装
    置。
JP4076516A 1992-03-31 1992-03-31 摩擦駆動型傾斜圧延装置 Expired - Lifetime JP3017593B2 (ja)

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JPH05277512A JPH05277512A (ja) 1993-10-26
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