JP3007775U - 液体溶融混合装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】流動する液体に、他の液体又は粒体を連続的に
溶融し混合する装置。 【構成】流動する液体を、圧力タンクの細隙から噴出さ
せ、噴出口付近に溶融しようとする他の液体又は粒体を
滴下して、噴出により発生した噴流によって撹拌溶融す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、流動する液体中に、他の液体又は粒体を溶融し均一に混合する装 置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

流動する液体をタンクに貯溜し、該液体を機械的に撹拌しながら溶融しようと する他の液体又は粒体を徐々に投入して溶融した。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

流動する液体を貯溜する適当な大きさのタンクと撹拌装置が必要となり高価に なった。 混合しようとする液体又は粒体の量が過剰になった場合には、溶融不完全な液 体が混入して均一な液体が得られなかった。 貯溜する為に、連続的に溶融液体を取り出し難かった。

【０００４】

【課題を解決する為の手段】

流動する液体を、圧力タンクの細隙から噴出させ、噴出口付近に、溶融しよう とする他の液体又は粒体を滴下して、噴出により発生した噴流によって撹拌溶融 する。 溶融された該液体は容器から溢出させる。

【０００５】

【作用】

噴流によって撹拌され溶融される。 溢出した液体を取り出すので沈澱物は流出しない。 貯溜する必要が無い。

【０００６】

【実施例】

【図１】によって本装置の構成を説明する。 流動する液体（図示せず）を流入口１から圧力タンク２に流入させ、細隙３か ら撹拌タンク４に噴出させる。 撹拌タンク４には、該液体が溢出する如く構成した溢出口５を設け、又、上部 から、溶融すべき他の液体又は粒体（いずれも図示せず）を滴下させる滴下口６ を設ける。 滴下口６の上部には、他の液体又は粒体を貯蔵し適量を滴下出来るように下部 を適度に細くしたタンク滴下孔７を設けた滴下タンク８を設置する。 流出口５から溢出した該液体は、１次混合タンク９及び２次混合タンク１０を 通過して流出口１１から流出される。

【図２】によって本考案の作用を説明する。 尚、

【図２】に示す矢視方向は、本考案における流動する液体の流れを示すも のである。 圧力タンク２は、細隙３の面積が流入口１の面積より小さく作られている。従 って、流入した流動する液体の圧力は高くなり、細隙３から撹拌タンク４に噴出 されて噴流を作り、滴下タンク８から滴下された他の液体又は粒体を撹拌しつつ 溢出口５から１次混合タンク９に落下し、渦状の流れを発生させて混合作用を起 こしつつ２次混合タンク１０に導入される。 ２次混合タンク１０は、ゆるやかな混合を行いつつ流出量を調整するものであ る。 攪拌タンク４には上部に溢出口５が設けられているので、十分に溶融した液体 のみが溢出口５から流出され、溶融不十分な液体及び不純物は撹拌タンク４の底 部に沈澱して流出しない。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は上記の構成をなすものであるから、流動する液体自身が作り出す噴流 によって攪拌溶融が行われるから、別に機械的な撹拌装置を必要としない。 撹拌タンクの上部の溢出口から撹拌溶融後の液体が流出する構造であるから、 下部の沈澱物は流出しないので均一な溶融液体を得る事が出来る。 貯溜しないから連続して液体を取り出す事が出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の実施例を示す一部切欠立体図

【図２】 液体の流れを示す断面図

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】流動する液体に、他の液体又は粒体を溶融
   混合する装置において、 （イ）流動する液体を導入する圧力タンクを設ける。 （ロ）該圧力タンクから噴出した該液体によって噴流が
   作られる如く構成した攪拌タンクを設ける。 （ハ）該攪拌タンクに溶融しようとする他の液体又は粒
   体を滴下する装置を設ける。 上記（イ）（ロ）（ハ）によって構成された液体溶融混
   合装置。