JP3007545B2 - エアバッグ用ガス発生器 - Google Patents

エアバッグ用ガス発生器

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JP3007545B2 JP6328557A JP32855794A JP3007545B2 JP 3007545 B2 JP3007545 B2 JP 3007545B2 JP 6328557 A JP6328557 A JP 6328557A JP 32855794 A JP32855794 A JP 32855794A JP 3007545 B2 JP3007545 B2 JP 3007545B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衝撃から乗員を保護す
るエアバッグ用ガス発生器に係り、特にその点火手段の
シール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図7に従来のシール構造を示す。点火手
段を構成するイニシエータ30は、カラー31と、この
カラー31に凹凸嵌合32し、両端が開放されたスリー
ブ33と、このスリーブ33に嵌入するスクイブ(点火
器)・エンハンサ(伝火薬)34より構成されている。
イニシエータ30を取付けるときは、スリーブ33とカ
ラー31をハウジングの孔部35にかしめ部36により
固定し、スリーブ33内にスクイブ・エンハンサ34を
挿入し、その後スリーブ33内の間隙にシーリング材3
7が注入される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のシール構造
においては、スリーブ内周面とスクイブ・エンハンサ外
周面間の間隙が狭いために、この部分にシーリング材を
均一に流すことが困難であった。そのために、シーリン
グ材中に空洞を生じる虞があり、最悪の場合この空洞が
互いに連通し、その結果ガス発生器の気密が保持できな
くなるという問題点を有していた。気密が不完全な場
合、ガス発生器内部のガス発生剤などが吸湿し、そのた
めガス発生器の初期の性能が維持できず、ガス発生器の
作動時に所望する性能が発揮できなくなるなどの不具合
が生じる。
【0004】よって、本発明は、上記従来技術の有する
問題点を解消する新規なエアバッグ用ガス発生器を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のエアバッグ用ガ
ス発生器は、ガスの排出口を有するハウジングと、該ハ
ウジング内に配設されるガス発生手段と、該ガス発生手
段に点火する点火手段とを含むエアバッグ用ガス発生器
において、前記ハウジングは、ハウジングの外側に開放
された点火手段取付用の孔部を有し、該孔部は、Oリン
グ配設のための段部を有し、前記点火手段は、基部にカ
ラーを備えるスクイブ・エンハンサを含み、該スクイブ
・エンハンサは、一端が閉鎖され他端が開放された筒状
部材を具備し、該筒状部材は、その中に前記スクイブ・
エンハンサが嵌入するときに前記カラーが係合するフラ
ンジを開放端に備え、前記カラーは、前記フランジと前
記段部の間でOリングが押圧された状態で、固定手段に
より前記孔部に固定されることを特徴とする。
【0006】そして、前記筒状部材の閉鎖端は、スクイ
ブ・エンハンサ作動時に発生するガス圧により破壊可能
な脆弱部を有することが好ましい。
【0007】本ガス発生器におけるスクイブ・エンハン
サは、筒状部材を具備する。この筒状部材は、一端が閉
鎖され他端が開放されており、開放端にフランジを備え
ている。スクイブ・エンハンサが筒状部材に嵌入すると
き、このフランジにスクイブ・エンハンサのカラーが係
合する。カラーは、固定手段により前記孔部に固定され
る。Oリングは、カラーが固定されるとき、フランジと
段部の間で押圧状態にされる。
【0008】筒状部材とスクイブ・エンハンサの間を通
ってガス発生器内部に入ろうとする湿気は、筒状部材の
閉鎖端により阻止される。また、筒状部材と孔部の間を
通ってガス発生器内部に入ろうとする湿気は、Oリング
により阻止される。
【0009】スクイブ・エンハンサの作動時に、伝火薬
が燃焼して高温・高圧のガスが生成される。このガス圧
により筒状部材の閉鎖端乃至脆弱部が破壊され、筒状部
材の閉鎖端が開放される。開放された閉鎖端を通りガス
が燃焼室に流入し、燃焼室内のガス発生剤(ガス発生手
段)に点火する。
【0010】前記固定手段として、かしめ、スナップリ
ング、ねじなどが挙げられる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。
【0012】図1は、本ガス発生器の要部を示す部分断
面図である。このガス発生器は、ガスの排出口1を有す
るハウジング2を有し、このハウジング2は、中央部に
画成される点火手段収容室3と、この点火手段収容室3
の外側に画成される燃焼室4と、この燃焼室4の外側に
画成されるクーラント・フィルタ室5とを備えている。
【0013】点火手段収容室3内には点火手段6が配設
され、また燃焼室4内には点火手段6により点火されて
ガスを発生するガス発生手段、すなわちガス発生剤を内
部に充填するキャニスタ(図示せず)が配設され、更に
クーラント・フィルタ室5内にはキャニスタで発生した
燃焼ガスの冷却、浄化を果たすクーラント及びフィルタ
(共に図示せず)が配設されている。
【0014】点火手段収容室3と燃焼室4間には、点火
手段収容室3内で発生した火炎を燃焼室4内に伝えるた
めの通路7が配設され、また燃焼室4とクーラント・フ
ィルタ室5間には、燃焼室4内で発生した燃焼ガスの噴
出口8が円周方向に複数個配設され、更にクーラント・
フィルタ室5とエアバッグ(図示せず)間には、前記排
出口1が円周方向に複数個配設されている。
【0015】図2は、図1に示す本ガス発生器の要部拡
大断面図である。前記ハウジング2は、ハウジングの外
側に開放された点火手段取付用の孔部9を有している。
この孔部9は、Oリング11配設のための段部10を有
している。またこの孔部9は、後述する筒状部材12の
外径よりも僅かに大きな内径を有する小径部13と、ス
クイブ・エンハンサ14のカラー15が係止する係止部
16と、この係止部16に係止されるカラー15を介し
てスクイブ・エンハンサ14を孔部9に固定するかしめ
部17とを有している。係止部16は、筒状部材12と
段部10の間でOリング11が弾縮されるような位置に
形成される。Oリングは、耐熱性を有することが好まし
く、本実施例ではニトリルゴムより構成されたものを使
用した。
【0016】前記点火手段6は、基部にカラー15を備
えるスクイブ・エンハンサ14を含んでいる。このスク
イブ・エンハンサ14は、スクイブ(点火器)とエンハ
ンサ(伝火薬)が一体となって構成されている。カラー
は、金属又は樹脂より形成することができる。このカラ
ーは、スクイブ・エンハンサの製作時に同時に形成する
ことが好ましい。例えば、個別に形成したカラーをスク
イブ・エンハンサに固着させ、またはスクイブ・エンハ
ンサとカラーを一体的に形成することが可能である。
【0017】またスクイブ・エンハンサ14は、一端が
閉鎖され他端が開放された筒状部材12を具備してい
る。この筒状部材12は、前記スクイブ・エンハンサ1
4が嵌入するとき、スクイブ・エンハンサのカラー15
が係止するフランジ19をその開放端に備えている。筒
状部材は、耐食性のある薄肉の金属、好ましくはアルミ
ニウム、ステンレス鋼などからプレス加工によって成形
することができる。筒状部材の肉厚は、0.1〜2mm
の間で選ばれる。フランジ19は、スクイブ・エンハン
サ14が筒状部材12内に嵌入するとき、スクイブ・エ
ンハンサ14の先端面と筒状部材12の天井面との間に
所定の空間が形成されるような位置に形成される。カラ
ー15は、フランジ19と前記段部10の間でOリング
11が押圧された状態で、かしめ部17により前記孔部
9に固定される。
【0018】前記筒状部材12の閉鎖端20は、スクイ
ブ・エンハンサ作動時に発生するガス圧により破壊可能
な脆弱部を有している。この脆弱部は、閉鎖端を相対的
に薄肉にすることにより構成されている。例えば、閉鎖
端の肉厚を0.1〜0.5mmとすることができる。こ
れにより、脆弱部破壊のための安定した破壊圧力が得ら
れ、ガス発生剤への着実な点火に役立つ。
【0019】図3に脆弱部の別の例を示す。この脆弱部
は、所定の深さを有する放射状の溝21により構成され
ている。スクイブ・エンハンサ作動時に発生するガス圧
が筒状部材12′の閉鎖端に作用すると、閉鎖端は溝2
1に沿って放射状に開かれるようになっている。これに
よれば、筒状部材の肉厚を一様にすることができる。
【0020】図4に、カラー15′を孔部9に固定する
固定手段の別の例を示す。カラー15′は、平坦な底面
24と、円錐形の外周面25を有している。固定手段
は、図5に示すスナップリング22と、このスナップリ
ング22が係合する円周溝23により構成されている。
孔部9に前記円周溝23が形成され、この円周溝23内
にスナップリング22が弾縮状態で係合し、このスナッ
プリング22と係止部16の間にカラー15′が挟持さ
れ固定されている。
【0021】図6に、固定手段をねじにより構成した例
を示す。カラー15″は円筒部26を備え、この円筒部
26におねじ27が形成され、これに螺合するめねじ2
8が孔部9の対応する位置に形成されている。螺合の際
に、筒状部材のフランジ19がOリング11を押圧し、
カラー15″は、フランジ19と段部10の間でOリン
グ11が押圧された状態で、孔部9に固定される。
【0022】
【発明の効果】本発明は、以上述べたように構成されて
いるので、スクイブ・エンハンサの周囲に配設されてい
たシーリング材を不要にすることができる。そのため
に、シーリング材注入作業を廃止することができると共
に、シーリング材中の空洞に起因するガス発生剤などの
吸湿の問題も解決される。
【0023】上記のように構成されたスクイブ・エンハ
ンサを含む点火手段を孔部に取り付けることにより、孔
部と点火手段の間にシールが形成される。従って、本発
明によれば、ガス発生器内部を気密に保持するシールが
容易に達成できるものである。その結果、ガス発生器の
初期の性能が維持され、作動時に所望する性能が発揮で
きるガス発生器が実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本ガス発生器の一実施例の部分断面図である。
【図2】図1に示すガス発生器の要部拡大断面図であ
る。
【図3】本ガス発生器に備わる筒状部材の脆弱部の別の
実施例の斜視図である。
【図4】本ガス発生器に好適の固定手段の別の実施例の
部分断面図である。
【図5】同固定手段の斜視図である。
【図6】本ガス発生器に好適の固定手段の更に別の実施
例の断面図である。
【図7】従来のシール構造を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 排出口 2 ハウジング 3 点火手段収容室 4 燃焼室 5 クーラント・フィルタ室 6 点火手段 9 孔部 10 段部 11 Oリング 12 筒状部材 14 スクイブ・エンハンサ 15 カラー 19 フランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−283148(JP,A) 特開 平4−270898(JP,A) 特開 昭61−41647(JP,A) 特開 平5−246298(JP,A) 特開 平5−97012(JP,A) 実開 平6−27379(JP,U) 実開 平4−60754(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/16 - 21/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガスの排出口を有するハウジングと、該ハ
    ウジング内に配設されるガス発生手段と、該ガス発生手
    段に点火する点火手段とを含むエアバッグ用ガス発生器
    において、 前記ハウジングは、ハウジングの外側に開放された点火
    手段取付用の孔部を有し、該孔部は、Oリング配設のた
    めの段部を有し、 前記点火手段は、基部にカラーを備えるスクイブ・エン
    ハンサを含み、該スクイブ・エンハンサは、一端が閉鎖
    され他端が開放された筒状部材を具備し、該筒状部材
    は、その中に前記スクイブ・エンハンサが嵌入するとき
    に前記カラーが係合するフランジを開放端に備え、前記
    カラーは、前記フランジと前記段部の間でOリングが押
    圧された状態で、固定手段により前記孔部に固定される
    ことを特徴とするエアバッグ用ガス発生器。
  2. 【請求項2】前記筒状部材の閉鎖端は、スクイブ・エン
    ハンサ作動時に発生するガス圧により破壊可能な脆弱部
    を有する請求項1記載のエアバッグ用ガス発生器。
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