JPH07215162A - エアバッグ用ガス発生器 - Google Patents

エアバッグ用ガス発生器

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JPH07215162A
JPH07215162A JP6007651A JP765194A JPH07215162A JP H07215162 A JPH07215162 A JP H07215162A JP 6007651 A JP6007651 A JP 6007651A JP 765194 A JP765194 A JP 765194A JP H07215162 A JPH07215162 A JP H07215162A
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cylindrical member
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Sadahiro Nakajima
禎浩 中島
Hidetoshi Ishida
秀敏 石田
Satoshi Sakamoto
聡 阪本
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Daicel Chemical Industries Ltd
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    • B60R2021/26029—Ignitors
    • B60R2021/26041—Ignitors of elongated shape

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】長手方向に均一な着火エネルギを生成すること
ができる点火構造を備えるエアバッグ用ガス発生器を提
供する。 【構成】本発明のエアバッグ用ガス発生器は、円筒状ハ
ウジング１と、該ハウジング内に配設される内筒部材９
と、該内筒部材内に配設される中央筒部材５と、該中央
筒部材と前記内筒部材の間の環状空間に充填されるガス
発生剤１５と、該ガス発生剤に点火するための点火手段
とを含むガス発生器において、前記点火手段は、前記中
央筒部材の一側端部に配設される伝火薬６と、該伝火薬
に点火するための点火器４と、前記伝火薬に近接して前
記中央筒部材の中央部に配設される伝火材からなり、該
伝火材は、非火薬材料から構成されると共に、前記中央
筒部材のほぼ全長に亘り延在する棒状の部材からなるこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、衝撃から乗員を保護す
るエアバッグ用のガス発生器に関し、特にその点火手段
の構成に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のガス発生器として、ガスの排出口
を有する円筒状ハウジングと、該ハウジング内に配設さ
れハウジングの軸方向に延在して燃焼室を画成する内筒
部材と、前記燃焼室内に充填されるガス発生剤と、該ガ
ス発生剤に点火するための点火手段とを含むものがあ
る。
【０００３】図８は、点火手段を構成する伝火薬３１
が、円筒状ハウジング３２の一側に配置されている例を
示す。すなわち、燃焼室３３を画成する内筒部材３４の
一側端部に伝火薬３１が配設され、この伝火薬３１に当
接して点火器３６が配設されている。また燃焼室３３内
にはガス発生剤３５が充填されている。
【０００４】点火器３６の作動により伝火薬３１が燃焼
し、この燃焼によりガス発生剤３５に着火するようにな
っている。
【０００５】図８に示すものは、ハウジングの一側に伝
火薬を配置する構成であるため、伝火薬による着火がそ
の周辺のガス発生剤に限定されてしまうという問題点が
ある。
【０００６】そこで、図９に示すように、伝火薬の配設
領域を軸方向に延したガス発生器が提案されている。す
なわち、内筒部材３４内にハウジングの軸方向に延在す
る中央筒部材、すなわち管状容器３７を配設し、この管
状容器３７内に伝火薬３１を充填したものである。ガス
発生剤３５は、この管状容器３７と内筒部材３４の間に
形成される環状の空間に充填されている。
【０００７】ところが、この場合、伝火薬の端部より燃
焼が伝わっていくために、長手方向に同時に着火エネル
ギを発生することができないという問題点がある。
【０００８】この問題点を解決するために、図１０は、
図９に示すものにおいて、伝火薬３１を充填した管状容
器３７内に更に火薬コード３８を配設した例を示す。火
薬コードは伝火薬に比べて非常に早く燃焼するため、長
手方向にほぼ同時に着火エネルギを発生することができ
る。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】上記図１０に示すガス
発生器は、伝火薬と、これを充填する管状容器と、その
内に配設される火薬コードとを含む構成であるため、構
造が複雑となり、また組立が非常に難しいという問題点
を有する。管状容器は細長の容器であり、この管状容器
内に火薬コードを配設する場合、まず火薬コードを容器
内の中心部に据え、次に粉状の伝火薬を火薬コードが中
心部からずれないようにして管状容器内に均一に充填し
なければならない。この作業は非常に難しく、また慎重
に行なわなければならない。そのため、高度な技術を要
し、作業に時間がかかり、またコスト高となる。
【００１０】火薬コードが中心部からずれた状態で点火
が行なわれた場合、均一な着火エネルギが得られないと
いう問題が生じる。
【００１１】よって、本発明は、上記従来技術の有する
問題点を解消する新規なエアバッグ用ガス発生器を提供
することを目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】本発明のエアバッグ用ガ
ス発生器は、ガスの排出口を有する円筒状ハウジング
と、該ハウジング内に配設されハウジングの軸方向に延
在して燃焼室を画成する内筒部材と、該内筒部材内に配
設されハウジングの軸方向に延在する中央筒部材と、該
中央筒部材と前記内筒部材の間に形成される環状の空間
に充填されるガス発生剤と、該ガス発生剤に点火するた
めの点火手段とを含み、衝撃により前記ガス発生剤より
発生するガスをエアバッグ内に導入して衝撃から乗員を
保護するガス発生器において、前記点火手段は、前記中
央筒部材の一側端部に配設される伝火薬と、該伝火薬に
点火するための点火器と、前記伝火薬に近接して前記中
央筒部材の中央部に配設される伝火材からなり、該伝火
材は、非火薬材料から構成されると共に、前記中央筒部
材のほぼ全長に亘り延在する棒状の部材からなることを
特徴とする。
【００１３】本発明のガス発生器における点火手段は、
中央筒部材のほぼ全長に亘り延在する棒状の部材からな
る伝火材を含むものである。この伝火材は、例えばマグ
ネシウムと、テフロン（商品名）と、バイトンを主成分
とする非火薬材料から構成することができる。なお、バ
イトンとはデュポン社の商品名で分子中にフッ素原子を
含むゴム状共重合体のことである。本発明によれば、こ
の伝火材により着火エネルギが発生される。この伝火材
は、中央筒部材の中央部に配設され、従って伝火材の周
囲に環状の間隙が形成される。この間隙を伝火薬の火炎
が通り、伝火材の周囲より伝火材の長手方向にほぼ同時
に点火することが可能である。これにより伝火材は燃焼
し、長手方向に均一な着火エネルギを発生する。
【００１４】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。
【００１５】図１は、本ガス発生器の断面図である。本
ガス発生器は、両端が閉鎖された円筒状のハウジング１
を有する。このハウジング１は、その乗員側の領域にガ
ス発生剤の燃焼ガスが排出する円形の排出口１０を複数
個有する。このハウジング１内に内筒部材、すなわち燃
焼筒９が配設されている。この燃焼筒９は円筒形をな
し、その全周に亘りかつ軸方向に間隔を置いてガス排出
用の開口１１が穿設されている。この燃焼筒９は、ハウ
ジング１と同軸状に配設され、ハウジング１の両端部ま
で延在している。
【００１６】燃焼筒９内には、燃焼筒９と同軸状に燃焼
筒の全長に亘って中央筒部材５が配設され、この中央筒
部材５と燃焼筒９の間には環状の燃焼室８が形成されて
いる。この燃焼室８内にペレット状のガス発生剤１５が
多数充填され、これらを囲繞して燃焼筒９の外側にフィ
ルタ１２が配設されている。
【００１７】中央筒部材５の一側端部には、センサ（図
示せず）からの信号により作動する点火器４と、この点
火器４により着火される伝火薬６とが装填されている。
伝火薬６は、伝火薬容器３内に収容され、この伝火薬容
器３と点火器４とは互に接触している。中央筒部材５の
内部には、伝火薬６に近接して伝火材１３が配設されて
いる。この伝火材１３は、断面円形の棒状をなし、サポ
ート部材１４により中央部、及び両端部を支持されて、
中央筒部材５の中央部に配設され、中央筒部材５のほぼ
全長に亘り延在している。伝火材１３と中央筒部材５の
間には、環状の間隙１６が伝火材１３の全長に亘り形成
されている。この伝火材１３は、マグネシウムと、テフ
ロン（商品名）と、バイトンを主成分とする非火薬材料
からなっている。
【００１８】中央筒部材５は伝火材１３の火炎が噴出す
る開口７を多数備え、これら開口７は中央筒部材の管壁
に均一に分散して穿設されている。
【００１９】図２〜７は、本発明のガス発生器に適用可
能な伝火材の色々な形状を示す。図２は、内外両面１７
及び１８からの燃焼を可能とした例を示す。図３〜５
は、表面積を拡大した形状例を示す。図６及び７は、伝
火材内部に火炎の通路１９，２０を作り、内部からも燃
焼可能にした例を示す。
【００２０】衝撃をセンサが感知するとその信号が点火
器４に送られて点火器４が作動し、これによって伝火薬
６が着火して高温の火炎を生成する。この火炎は、伝火
材１３の外周に形成される間隙１６を通り、伝火材の外
周より伝火材の長手方向にほぼ同時に点火する。これに
より伝火材１３は燃焼し、長手方向に均一な着火エネル
ギを発生する。この着火エネルギは、中央筒部材５の開
口７より噴出し、開口領域のガス発生剤１５に点火す
る。これによりガス発生剤１５は燃焼して高圧の燃焼ガ
スを生成する。この燃焼ガスは、開口１１を通ってフィ
ルタ室に入り、フィルタ１２を通過する間に燃焼残渣が
除去される。排出口１０より噴出したガスはエアバッグ
（図示せず）内に流入し、エアバッグは衝撃から乗員を
保護するべく急激に膨張する。
【００２１】
【発明の効果】本発明のガス発生器は、以上述べたよう
に構成されているので、以下に述べる効果を奏する。
【００２２】本ガス発生器に備わる伝火材は、長手方向
に均一な着火エネルギを発生することができるから、ガ
ス発生剤への点火が、一部領域に限られることなく、広
範な領域で同時に行われ得るものである。その結果、本
ガス発生器は常に安定したガス発生能力を発揮できるも
のである。
【００２３】また、本ガス発生器に備わる伝火材は、通
常用いられる伝火薬に比べて、発熱量はほぼ同等であり
ながら、熱、及び衝撃に対する感度が鈍感であり、従っ
て取扱い、製作の上で安全性が向上する。
【００２４】本発明によれば、薄肉で細長の故に製作が
難しい、伝火薬を充填するための管状容器と、この管状
容器内に伝火薬と火薬コードを配設するという非常に難
しい、また慎重を要する組立作業を廃止することができ
る。本発明のガス発生器においては、簡単な構造の中央
筒部材内に棒状の伝火材を挿入すれば足りるから、ガス
発生器の部品の製作、及び組立作業が容易かつ安全とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本ガス発生器の断面図である。
【図２】本ガス発生器に適用可能な伝火材の部分斜視図
である。
【図３】他の実施例の同部分斜視図である。
【図４】他の実施例の同部分斜視図である。
【図５】他の実施例の同部分斜視図である。
【図６】他の実施例の同部分斜視図である。
【図７】他の実施例の同部分斜視図である。
【図８】従来のガス発生器の断面図である。
【図９】従来のガス発生器の断面図である。
【図１０】従来のガス発生器の断面図である。
【符号の説明】
１ ハウジング ４ 点火器 ５ 中央筒部材 ６ 伝火薬 ８ 燃焼室 ９ 燃焼筒（内筒部材） １０ 排出口 １３ 伝火材 １５ ガス発生剤 １６ 間隙

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】ガスの排出口を有する円筒状ハウジング
    と、該ハウジング内に配設されハウジングの軸方向に延
    在して燃焼室を画成する内筒部材と、該内筒部材内に配
    設されハウジングの軸方向に延在する中央筒部材と、該
    中央筒部材と前記内筒部材の間に形成される環状の空間
    に充填されるガス発生剤と、該ガス発生剤に点火するた
    めの点火手段とを含み、衝撃により前記ガス発生剤より
    発生するガスをエアバッグ内に導入して衝撃から乗員を
    保護するガス発生器において、 前記点火手段は、前記中央筒部材の一側端部に配設され
    る伝火薬と、該伝火薬に点火するための点火器と、前記
    伝火薬に近接して前記中央筒部材の中央部に配設される
    伝火材からなり、該伝火材は、非火薬材料から構成され
    ると共に、前記中央筒部材のほぼ全長に亘り延在する棒
    状の部材からなることを特徴とするエアバッグ用ガス発
    生器。
JP6007651A 1994-01-27 1994-01-27 エアバッグ用ガス発生器 Pending JPH07215162A (ja)

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