JP3007446U - オイルシール - Google Patents
オイルシールInfo
- Publication number
- JP3007446U JP3007446U JP1994010536U JP1053694U JP3007446U JP 3007446 U JP3007446 U JP 3007446U JP 1994010536 U JP1994010536 U JP 1994010536U JP 1053694 U JP1053694 U JP 1053694U JP 3007446 U JP3007446 U JP 3007446U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil seal
- main lip
- shaft
- lip
- outer peripheral
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 軸組み付け時のオイルシールのリップのめく
れによる反転を確実に検出可能なオイルシール。 【構成】 主リップ3の上部外周縁11全周に所要の間
隔で縦方向全域に亙って溝状の切欠き10,10,1
0,・・・・を多数刻設し、前記主リップ3が軸の組み
付け時にめくれ状態で反転したとき前記切欠き10によ
り軸と主リップ3の反転部との間に空間部が形成され、
該空間部より密封性確認のためのエアーリークテストを
実施したときエアーが漏れ、リップの反転の検出を可能
とし、リップの反転を早期に発見することができる。
れによる反転を確実に検出可能なオイルシール。 【構成】 主リップ3の上部外周縁11全周に所要の間
隔で縦方向全域に亙って溝状の切欠き10,10,1
0,・・・・を多数刻設し、前記主リップ3が軸の組み
付け時にめくれ状態で反転したとき前記切欠き10によ
り軸と主リップ3の反転部との間に空間部が形成され、
該空間部より密封性確認のためのエアーリークテストを
実施したときエアーが漏れ、リップの反転の検出を可能
とし、リップの反転を早期に発見することができる。
Description
【0001】
本考案は、各種機器あるいは各種装置の密封部分に使用されるオイルシールに 関する。
【0002】
従来のオイルシール30は図4に示すように、金属製補強環31と一体成形さ れた流体側である内側に環状の主リップ32及び大気側である外側に環状のダス トリップ33とからなり、前記主リップ32の先端32aは、その背部に設けた スプリング保持部34内に配装されるスプリング35の緊縛力によって軸36の 外周面に密封接触し流体の漏れを防止している。
【0003】 前記したオイルシール30は、機器等に装着される場合、軸36は図4に示す ように流体側から挿入されるが、この挿入に際して、軸36の中心線とオイルシ ール30の中心線とを一致せしめて挿入すればともかく、通常の挿入作業におい ては必ずしも前記両者の中心線が一致して挿入されるものではなく、むしろ軸3 6が僅かではあるが傾斜状でオイルシール30内に挿入されるのが普通である。 そして、そのような挿入状態においては、オイルシール30の主リップ32が下 向きにめくれる状態になる(図5参照)。このめくれ状態は、環状の主リップ3 2の全周である場合よりも一部分である場合が多い。
【0004】 前記したオイルシール30の主リップ32のめくれは、そのままの状態とした ときにはオイルシール30の性能を大幅に低下させることになるため、一般には 軸組み付け後、密封性確認のためのエアーリークテストを行い、主リップ32の めくれの有無を検出するようにしている。しかしながら、めくれ部も軸36に密 接してしまい密封状態を維持し漏洩は完全に防止され、エアーリークテストを行 っても、エアーは漏れることがなく、テストに合格し、めくれが検出できないこ とがあった。
【0005】
そこで本考案は、軸の挿入時にオイルシールの主リップがめくれ状態を生じた とき、エアーリークテストによって確実にめくれを検出できるようにしたオイル シールの提供を目的とするものである。
【0006】
本考案に係るオイルシールは、前記の目的を達成するために、主リップの上部 外周縁に所要の間隔で縦方向に多数の切欠きを設け、前記主リップがめくれ状態 で反転したとき前記切欠きによりエアーリークによる検出を可能としたことをそ の特徴とするものである。
【0007】
本考案に係るオイルシールは、主リップの上部外周縁に所要の間隔で縦方向に 多数の切欠きを設けたので、オイルシールに軸を挿入したときオイルシールの主 リップが下側方向にめくれて反転し、主リップの外周縁が軸に密封接触しても、 軸と主リップの間には切欠き部による空間が存在するのでエアーリークテストを 実施したときは前記の切欠き部よりエアーは漏れることになり、確実にめくれを 検出可能とするものである。
【0008】
本考案の実施例を図1〜図3に基づいて説明する。1はオイルシールであり、 該オイルシール1は、金属製の環状補強環2に一体に成形された流体側に伸びた 環状の主リップ3及び大気側に設けられた環状のダストリップ4とからなり、こ れら主リップ3及びダストリップ4は、ゴム等の弾性材料よりなるものである。 前記した主リップ3の外周側にはスプリング保持部5が設けられ、該スプリング 保持部5にはスプリング6が装着され、主リップ3の内周側先端部7が前記のス プリング6の所要の緊縛力によって軸8に密封接触され流体シールするものであ る。10,10,10,・・・・は前記した主リップ3の上部外周縁11の全周 に亙って所要の間隔で縦方向全体に溝状に刻設された多数の切欠きである。
【0009】 本実施例によるオイルシール1は、上記のように構成されるので、オイルシー ル1に通常のごとく流体側から軸8を挿入するとき、軸心とオイルシール1の中 心線が一致してなく多少の偏心あるいは傾きをもって軸8がオイルシール1に挿 入されたため、オイルシール1の主リップ3が内側にめくれるように反転しオイ ルシール1の主リップ3の上部外周縁11が軸8に接触されても、本実施例のオ イルシール1の上部外周縁11には縦方向全体に溝状に刻設された切欠き10が 設けられているので、軸8の該軸に接触する主リップ3の外周縁11の間には切 欠き10によって空間部が形成されることとなるので、密封性確認のためのエア ーリークテストをした場合、エアーは前記の空間部より漏れることとなる。
【0010】 本実施例によると、前記した主リップ3の上部外周縁11に設けられる切欠き 10は、前記該周縁11の全周に亙って所要の間隔で多数設けられているので、 上記した軸8の挿入に伴う主リップ3のめくれが環状の主リップ3のどの部分で 生じても十分に対応できるものであり、前記した切欠き10により軸8との間に は空間部が形成されるので、該空間部より密封性確認のためのエアーリークテス ト時にエアーが漏れるので主リップ3のめくれを確実に検出することができるも のである。
【0011】
本考案に係るオイルシールは、主リップの上部外周縁に所要の間隔で縦方向に 多数の切欠きを設けたので、オイルシールに軸を挿入するとき、オイルシールの 主リップが下側方向にめくれて反転し、主リップの外周縁が軸に密封接触するこ とがあっても、軸とめくれた主リップとの間には切欠きによって空間が形成され るので密封性確認のためのエアーリークテストを実施したときは前記の切欠きに より形成される空間部よりエアーが漏れるので確実にめくれを検出することが可 能となるので組み付け時のリップの反転を早期に発見し、不良品の市場への流出 を防止することができるものである。
【図1】本考案の一実施例に係るオイルシールの縦断面
図
図
【図2】図1の主リップ部の一部上面図
【図3】要部の斜視図
【図4】従来のオイルシールの要部の縦断面図
【図5】従来のオイルシールのリップのめくれ状態を示
す説明図
す説明図
1 オイルシール 2 補強環 3 主リップ 4 ダストリップ 8 軸 10 切欠き 11 主リップの外周縁
Claims (1)
- 【請求項1】 主リップの上部外周縁に所要の間隔で縦
方向に多数の切欠きを設け、前記主リップがめくれ状態
で反転したとき前記切欠きによりエアーリークによる検
出を可能としたことを特徴とするオイルシール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994010536U JP3007446U (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | オイルシール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994010536U JP3007446U (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | オイルシール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3007446U true JP3007446U (ja) | 1995-02-14 |
Family
ID=43143291
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994010536U Expired - Lifetime JP3007446U (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | オイルシール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3007446U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1327151C (zh) * | 1996-12-16 | 2007-07-18 | 株式会社理光 | 密封垫插入装置 |
WO2021005908A1 (ja) * | 2019-07-10 | 2021-01-14 | Nok株式会社 | 密封装置 |
-
1994
- 1994-08-03 JP JP1994010536U patent/JP3007446U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1327151C (zh) * | 1996-12-16 | 2007-07-18 | 株式会社理光 | 密封垫插入装置 |
WO2021005908A1 (ja) * | 2019-07-10 | 2021-01-14 | Nok株式会社 | 密封装置 |
JPWO2021005908A1 (ja) * | 2019-07-10 | 2021-01-14 | ||
CN113710933A (zh) * | 2019-07-10 | 2021-11-26 | Nok株式会社 | 密封装置 |
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