JP3007329U - まつ毛カール器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 まつ毛カール器を、まつ毛を痛めることな
く、その生え伸びている自然な状態の方向にカールでき
るようにする。 【構成】 まつ毛カール器１を持つ保持部２と、挟んだ
まつ毛を押さえるまつ毛押さえ部４と該まつ毛を受ける
クッション部材７を凹溝６に設けたまつ毛受け部５とか
らなる挟持部３とで構成され、上記クッション部材７
を、記挟持部３の幅方向に長孔８を貫通させた筒状の弾
性材により形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、まつ毛を捻れなくその生え伸びている自然な状態の方向にカールす るためのまつ毛カール器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、まつ毛をカールするカール器具には、挟持部のうちの一方にまつ毛を 受けるためのクッション部材が、まつ毛受け部に形成された凹溝内において上記 挟持部の全幅にわたって延設されている。このため、まつ毛をカールするために 上記挟持部を閉じ込んでいくと、圧縮されたクッション部材が凹溝壁により拘束 されていない両端側、すなわち、上記挟持部の幅方向に拡がってしまい、挟まれ たまつ毛は該まつ毛が当接している部分のクッション部材の拡がる方向にずれ動 いて捻れ、まつ毛が生え伸びている自然な方向とは違う方向にカールされ、まつ 毛が痛んでしまうという問題を生じていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は、まつ毛カール器でまつ毛をカールする際に、まつ毛が捻れる ことなく、生え伸びている自然な状態の方向に、該まつ毛を痛めることなくカー ルすることのできるまつ毛カール器を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案によれば、まつ毛を受けるためのクッション 部材を凹溝内に設けたまつ毛受け部と、まつ毛を押さえるためのまつ毛押さえ部 とからなる挟持部を有するまつ毛カール器において、上記クッション部材を、挟 持部の幅方向に長孔を貫通させた筒状の弾性材により形成したまつ毛カール器が 提供される。

【０００５】

【作用】 まつ毛をカールするための挟持部を構成するまつ毛受け部とまつ毛押さえ部の 間にまつ毛を挟んで、これを閉じ込んでいくと、まつ毛押さえ部はまつ毛受け部 のクッション部材を圧縮し、それに少し食い込んだ状態になる。この場合に、ま つ毛押さえ部により圧縮されたクッション部材は、該クッション部材内に長孔を 貫通させているので、該長孔に向かって沈み、該長孔の変形によりクッション部 材が挟持部の幅方向に拡がることはない。そのため、この状態で、まつ毛カール 器を上あるいは下方向に動かしてまつ毛をカールするに際し、まつ毛が捻じれた りすることはなく、まつ毛がその生え伸びた自然な方向にカールされる。

【０００６】

【実施例】

図１は、本考案に係るまつ毛カール器の第１実施例の斜視図である。 このまつ毛カール器１は、該まつ毛カール器１を持つための保持部２とまつ毛 を挟んでこれをカールするための挟持部３とで構成されている。 上記保持部２は、端部を接合した一対の金属板からなり、ピンセットと同様に 、金属板の有する弾力性により先端挟持部３を拡開状態に保持するものである。 上記挟持部３は、挟んだまつ毛を押さえるためのまつ毛押さえ部４とまつ毛を 受けるためのまつ毛受け部５とからなり、該まつ毛受け部５には、まつ毛に当接 するクッション部材７を保持固定するための上記挟持部３の全幅にわたる凹溝６ を設け、この凹溝６内に、挟持部３の全幅にわたってクッション部材７を嵌入し ている。上記クッション部材７は、合成樹脂またはゴム等の弾性材で形成し、上 記挟持部３の幅方向に長孔８を貫通させて筒状に形成したものである。 また、上記まつ毛押さえ部４は、保持部２によって挟持部３を閉じたときに、 上記クッション部材３の略中心部に当接する押さえ縁４ａを備えたものである。

【０００７】 図２は、本考案の第１実施例と形状を異にするまつ毛カール器の第２実施例の 側面図である。該まつ毛カール器１１は、第１実施例と同様に、該まつ毛カール 器１１を持つための保持部１２とまつ毛を挟んでこれをカールするための挟持部 １３とで構成されている。 上記保持部１２は、一対の挟み腕を鋏状に開閉自在に連結して、該一対の挟み 腕を開閉することにより、その先端挟持部１３が開閉するように構成された周知 の構造を有するものである。 上記挟持部１３は、挟んだまつ毛を押さえるためのまつ毛押さえ部１４とまつ 毛を受けるためのまつ毛受け部１５とからなり、該まつ毛受け部１５には、まつ 毛に当接するクッション部材１７を保持固定するための凹溝１６を、上記挟持部 １３の全幅にわたって形成して、該凹溝１６内にクッション部材１７を嵌入して いる。上記クッション部材１７は、合成樹脂またはゴム等の弾性材で形成し、上 記挟持部１３の幅方向に長孔１８を貫通させて筒状に形成したものである。 また、上記まつ毛押さえ部１４は、保持部１２によって挟持部１３を閉じたと きに、上記クッション部材１３の略中心部に当接する押さえ縁１４ａを備えたも のである。

【０００８】 上述した構成を有するまつ毛カール器１，１１を使用する際には、保持部２， １２を持ち、挟持部３，１３のまつ毛押さえ部４，１４とまつ毛受け部５，１５ のクッション部材７，１７との間にカールしたい部分のまつ毛を挟んでこれを閉 じる。すなわち、まつ毛は、まつ毛押さえ部４，１４とまつ毛受け部５，１５の クッション部材７，１７に当接して上下方向から押さえられた状態となる。この 状態でさらに挟持部３，１３を閉じ込んでいくと、上記まつ毛押さえ部４，１４ は、クッション部材７，１７に食い込み、該まつ毛押さえ部４，１４に押された クッション部材７，１７は横に拡がろうとするが、内部に長孔８，１８が形成さ れているため、該長孔８，１８に向かって沈み、上記挟持部３，１３の幅方向に 拡がることはない。そして、該長孔８，１８は変形によってまつ毛を柔らかく挟 む役割をも果たすことになる。最後に、上記保持部２，１２をまつ毛をカールし たい方向に動かせばよい。

【０００９】

【考案の効果】

以上に詳述したように、本考案のまつ毛カール器によれば、クッション部材に 長孔が穿設されているため、クッション部材が挟持部の幅方向に拡がってまつ毛 が捻じれるようなことなく、その生え伸びている自然な状態の方向に、該まつ毛 を痛めることなくカールすることが可能となる。また、長孔が押されたクッショ ン部材を受けて、その圧力を吸収する役割を果たしているので、僅かな力でまつ 毛を柔らかく挟んで閉じ込むことができ、まつ毛を痛めることがないばかりでな く、カールのための動作を楽にすることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るまつ毛カール器の第１実施例の斜
視図である。

【図２】本考案に係るまつ毛カール器の第２実施例の側
面図である。

【符号の説明】

１，１１ まつ毛カール器 ３，１３ 挟持部 ４，１４ まつ毛押さえ部 ５，１５ まつ毛受け部 ６，１６ 凹溝 ７，１７ クッション部材 ８，１８ 長孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】まつ毛を受けるためのクッション部材を凹
   溝内に設けたまつ毛受け部と、まつ毛を押さえるための
   まつ毛押さえ部とからなる挟持部を有するまつ毛カール
   器において、 上記クッション部材を、挟持部の幅方向に長孔を貫通さ
   せた筒状の弾性材により形成した、 ことを特徴とするまつ毛カール器。