JP3007268B2 - 鋸歯状波発生装置及びそれを用いた信号補間装置 - Google Patents

鋸歯状波発生装置及びそれを用いた信号補間装置

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JP3007268B2
JP3007268B2 JP6157917A JP15791794A JP3007268B2 JP 3007268 B2 JP3007268 B2 JP 3007268B2 JP 6157917 A JP6157917 A JP 6157917A JP 15791794 A JP15791794 A JP 15791794A JP 3007268 B2 JP3007268 B2 JP 3007268B2
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K4/00Generating pulses having essentially a finite slope or stepped portions
    • H03K4/06Generating pulses having essentially a finite slope or stepped portions having triangular shape
    • H03K4/08Generating pulses having essentially a finite slope or stepped portions having triangular shape having sawtooth shape

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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、位相情報を有する入力
信号を基にその位相変化に対応して振幅が直線的に変化
する鋸歯状波を生成する鋸歯状波発生装置、およびその
鋸歯状波発生装置を用いて入力信号の位相の所定変化毎
に繰り返しを有する補間信号を生成して出力する信号補
間装置に関する。
【0002】一般に入力される信号の位相の位置を特定
して利用する場合、例えば、電子機器および光学機器の
周波数やレベル等の動作条件の設定に機械的回転を介し
て伝達する場合に、そのその回転位置を表す位相θが相
互に90°ずれて変化する2つの正弦波信号A(θ)及びB
(θ)を基に、その位相変化を直線的なレベル変化に変換
してからデータ処理することが、位相情報のまま処理す
ることに比べ便利なことが多い。また、このような電子
機器等の動作条件の設定に用いる装置としては、簡易な
構成で、細かい条件設定が速くできることが望まれる。
【0003】特に、本発明は、上記の利用に応えるべ
く、位相をレベルに変換するに際し、応答速度、直線性
および装置規模の点を考慮した有用な鋸歯状波発生装置
及び信号補間装置に関する。
【0004】
【従来の技術】相互に位相θが90°ずれて変化する2つ
の正弦波信号A(θ)及びB(θ)を受けて、鋸歯状波を生
成したり、補間信号を生成することは、例えば、機械的
回転を位相情報として電気の信号にして出力するエンコ
ーダと称される装置において行われていた。そのエンコ
ーダにおける従来技術として次のようなものがある。
【0005】1.アークタンジェント方式による鋸歯状
波発生装置および信号補間装置。 この方式では、位相θが90°ずれた2つの正弦波信号A
=sinθ及びB=cosθから位相θの値(アークタンジェ
ント値)を求めて、その近似的に直線変化する傾斜部分
を利用して鋸歯状波の値を出力し、その値に対応した位
置にパルスを発生し、結果として一連のパルス列を出力
していた。例えば、特開平4−290312号に記載の
技術がある。図9にその概要を示す。この技術によれ
ば、位相θが90°ずれた2つの正弦波信号A=sinθ及
びB=cosθからtanθおよびcotθを求めた後、パルス
を出力している。tanθおよびcotθからパルスを出力す
るまでの過程は明確に説明されていないが、tanθおよ
びcotθが発散しない範囲の直線部分のθの値が利用さ
れている。
【0006】2.抵抗分割方式による信号補間装置 図10に示すように、2つの正弦波信号A=sinθ及び
B=cosθのベクトル和から位相が所定値だけずれた信
号を順次求めて排他論理和を演算して補間信号を作り出
力していた。
【0007】3.補間テーブル方式による信号補間装置 この方式では、2つの正弦波信号A=sinθ及びB=cos
θをデジタルデータに変換してそのデジタルデータで予
め用意した補間テーブル(記憶装置)から対応したエン
コーダの回転位置を求め、その位置の値からパルスを生
成する方法である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記に示した3つの従
来技術には以下に示す欠点があった。 1.アークタンジェント方式による鋸歯状波発生装置お
よび信号補間装置。 この方式では、アークタンジェント値をとるので位相θ
の値により発散部分があるため、近似直線部分の範囲が
狭い。そのため位相θは360°回転する間を近似直線部
分で埋めるためには演算の規模がおおきくなった。一般
には、A/D変換器でデジタル値に変換してCPUで計
算していた。したがって、位相θの変化に対する出力の
応答速度はCPUに依存していた。特開平4−2903
12号に記載の技術も同様であろうと考えられる。な
お、CPUで演算速度をあげようとすれば、高級なもの
にならざるを得ない。CPUで演算するには、CPUの
ほかプログラム、ROMおよびRAMが必要である。
【0009】2.抵抗分割方式による信号補間装置 この方式では、位相θの値の繰り返しに対して、出力信
号の繰り返しが20倍程度の細かさの補間が限度であ
る。
【0010】3.補間テーブル方式による信号補間装置 この方式では、2つの正弦波信号A=sinθ及びB=cos
θをデジタルデータに変換したデジタルデータで、直接
に補間テーブル(記憶装置)からデータを読出すため変
換したデジタルデータの直線性の悪さがそのまま表に現
れる。直線性を補間テーブル側で補うこともできるが、
補間テーブルの負担が大きくなることと、補正可能な直
線性に限度がある。
【0011】本発明は、上記従来技術が抱える各課題
を、応答速度、直線性、補間の細かさ及び装置規模の点
で考慮し、特に応答速度、装置規模を改善した鋸歯状波
発生装置および信号補間発生装置を提供するものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決ための次
のような手段を採用することとした。 広い位相範囲に亘り、レベルが直線的に増加又は減少
する鋸歯状波を発生する手段 2つの正弦波信号A=sin θ及びB=cosθとし、B±
α1≠0を満たす正の定数α1を適切な値に選んだ場合
に、 ・信号X=A/[B+α1]は位相θが少なくとも180
°回転する間は、直線的にレベルが変化する鋸歯状波が
得られること(正弦波の直線性操作が行われてい
る。)、 ・さらに信号Y=A/[B−α1]を用意すれば、別の1
80°回転区間が直線化きるので、合わせて入力される
正弦波信号の位相θが360°回転する間、鋸歯状波が
得られること、 ・これらの演算は、CPUのみならずアナログで高速演
算が可能であること に着眼し、最小限これら2つの信号XおよびYを演算で
求められる構成とした。広い範囲(0〜360°)に亘
って直線性の良いことを前提として少ない演算、高速応
答の可能な演算、かつ小規模化の図れる演算を実現し
た。
【0013】信号補間装置 信号補間装置は、予め記憶装置にアドレス順に一定パタ
ーンのデータを記憶させておいて、上記の鋸歯状波を
発生する装置から出力される鋸歯状波のレベルで記憶装
置のアドレスをアクセスさせることにより、位相θを細
かく特定するための補間信号を得ることができる簡易な
構成とした。
【0014】具体的構成を次のようにした。 (A)請求項1の発明 演算部は、相互に位相が90°ずれて変化する2つの正弦
波信号A及びBを受けて、それぞれ信号X=A/[B+
α](αはB+α≠0を満たす定数)及び信号Y=A/
[B+β](βはB+β≠0を満たす定数)なる第1及び
第2の演算を行う。切り替え器は、信号Xおよび信号Y
の直線的な傾斜部分を交互に選択的に出力し、鋸歯状波
を出力する。典型的例としては、A=sinθ、B=cosθ
(あるいはA、Bがその逆)、α>1、β=−αとした
場合、信号XおよびYは図2に示すように位相θの18
0°毎に近似直線的な傾斜部分を有する。これを切り替
え器が、正弦波信号Bのゼロクロッシング毎に切り替え
ることにより、鋸歯状波を出力する。
【0015】(B)請求項2の発明 応答速度改善を目的として、前記演算部は、アナログ演
算を行い、しかも前記第1の演算を行う第1の演算器と
前記第2の演算を行う第2の演算器と並列にした。さら
に第1および第2の演算器の出力に第1及び第2のA/
D変換器を備えることによりデジタル化されたXおよび
Yをデジタル的に高速に切り替え可能な切り替え器を用
いる構成とした。
【0016】予めアドレス順に所定パターンのデータを
記憶した記憶装置は、デジタル化された鋸歯状波をアド
レス値として受けて、一定のパターンの信号を出力す
る。記憶装置の典型的例としては、4状態値を表すデー
タ(最小データは「0」「1」の2ビットの組み合わせ)を
アドレス順に繰り返すように記憶することにより、順次
直線的に変化する鋸歯状波の傾斜部分の値で読出され
て、位相の異なる2つのパルスの列を出力することがで
きる。しかも直接的に鋸歯状波の値で読出され、直接に
パルス列を出力できる。この場合、位相θが360°の
範囲を128分割するパルスを記憶装置からの「0」,
「1」信号を読み出すことにより作ることができる。
【0017】(C)請求項3の発明 請求項2の発明と同様に、演算部は、並列にアナログの
第1および第2の演算器を備えた。切り替え器が第1お
よび第2の演算器の出力をアナログ的に切り替えた後、
A/D変換器によりデジタル値で表現された鋸歯状波を
出力する。他の動作は請求項2の発明と同一であるが、
応答速度の点でやや劣るがA/D変換器は1つで済む。
【0018】(D)請求項4の発明 この発明は、直線性をさらに重要視する場合のものであ
る。そのため、演算部は、位相θが360°回転する間
を90°づつ4等分して、それぞれの間を直線部分を担う
信号X1、X2 、X3およびX4を出力する。信号X1、X
2 、X3およびX4は、隣の信号を90°シフトした関係
にある。信号X1、X2,X3およびX4は、2つの正弦波
信号A(θ)及びB(θ)を受けた場合、次の式で示され
る。 信号X1=A(θ)/[B(θ)+γ1]、 信号X2=A(θ+90°)/[B(θ+90°)+γ2]、 信号X3=A(θ+180°)/[B(θ+180°)+γ3]、及び 信号X4=A(θ+270°)/[B(θ+270°)+γ4] ただし、γ1、γ2、γ3及びγ4は、それぞれB(θ)+γ
1≠0、B(θ+90°)+γ2≠0、B(θ+180°)+γ3≠0及
びB(θ+270°)+γ4≠0を満たす定数 切り替え装置は、演算部から出力される前記各信号X
1、X2、X3及びX4を順次交互に切り替えて連続した鋸
歯状波を出力する。
【0019】
【実施例】
1.請求項1に係る実施例(以下、第1実施例とい
う。) 図1は、第1実施例の構成を示す図である。図1におい
て、位相信号発生部1は、相互に位相が90°ずれて変化
する2つの正弦波信号A及びBを出力する。位相信号発
生部1としては、例えば、特開平4−290312号に
示されるエンコーダのように、手動またはモータで駆動
されて機械的回転位置を位相情報出力する装置がある。
正弦波信号AおよびBとしては、A=asinθおよびB
=bcosθ(ここで、aおよびbは、同一符号を有する
ものとする)、ただし以下の説明では、説明の便宜上a
=b=1として説明する(発明としては、a≠1および
b≠1の特定の値でも成立する)。
【0020】演算部2は、正弦波信号A=sinθおよび
B=cosθを受けて、次の演算によって位相が180°
異なる信号Xおよび信号Yを出力する。 信号X=A/[B+α](αはB+α≠0を満たす定
数)、及び 信号Y=A/[B+β](βはB+β≠0を満たす定
数) ここで、定数αおよびβは、a=b=1の条件の基に、
α>1およびβ<−1でかつ図2に示すように、信号X
および信号Yが位相θほぼ180°毎に交互に、かつ各
々180°の範囲に亘って近似直線の傾斜部分を有する
ような値が選ばれる。なお、図2は、β=−αとした場
合の信号Xおよび信号Yのとる値を示すもので、横軸が
位相θで縦軸が基準化した大きさを表す。定数αとβの
値については、|α|および|β|の値は正弦波の全振
れ幅|2A|および|2B|と同程度、すなわちa=b
=1の場合には、|α|および|β|は共に約2が適切
な値となる。
【0021】演算部2は、入力する正弦波信号Aおよび
Bの種類に応じてアナログ演算器で構成してもよいし、
CPUでデジタル的に演算してもよい。信号Xおよび信
号Yの発散の無い2つの演算で360°を近似直線で満
たすことができるので、CPUで演算したとしても、従
来技術より、CPUの負担は軽くなる。ただし、演算の
前に正弦波信号A=sinθおよびB=cosθをデジタルデ
ータに変換する必要があるが、直線を変換するのと異な
り、A/D変換器の分解能が問題となる。
【0022】切り替え器3は、信号Xおよび信号Yの近
似直線の傾斜部分を繋ぎ一連の鋸歯状波にして出力す
る。その鋸歯状波の波形が図2に示す太い実線である。
図1の構成は、演算部2が信号Xおよび信号Yを演算す
る第1の演算器2aおよび第2の演算器2bを並列に運
転して、切り替え器3が各演算器2a,2bの出力を位
相θほぼ180°になるごとに切り替える。しかし、第
1の演算器2aおよび第2の演算器2bの出力をバッフ
ァ等で結合して各演算器2a,2bの入力側を切り替え
る構成としてもよい。また、切り替え器3は、第1の演
算器2aおよび第2の演算器2bを制御して直列運転し
ても良いし、演算部2の構成によっては1つの演算器に
交互に信号Xおよび信号Yを求めさせてもよい。
【0023】また、切り替え器3は、図1のように演算
部2が2つの演算器2a,2bを並列に運転してその出
力を選択する場合は、タイミング発生器3bとスイッチ
3bで構成される。タイミング発生器3bは、例えば、
正弦波信号Bのゼロクロッシング点を検出して信号Xお
よび信号Yの傾斜部分を選択するに必要なタイミングの
切り替え信号を出力する。その切り替え信号を受けたス
イッチ3aが2つの演算器2a,2bの出力を切り替え
て、一連の鋸歯状波を出力する。
【0024】なお、切り替え器3のスイッチ3aは、演
算部2からの信号Xおよび信号Yの種類に応じて、アナ
ログスイッチまたはデジタルスイッチの何れでも良い。
【0025】2.請求項2に係る実施例(以下、第2実
施例という) 第2実施例の構成を図3に示す。第2実施例は、第1実
施例の鋸歯状波発生装置を用いて、位相θの一定量変化
毎に繰返す補間信号を出力する信号補間装置の一例であ
る。図3において、第1実施例と同一符号の要部は同一
機能を示す。ただし、第1の演算器2aと第2の演算器
2bはアナログ演算器を用い、スイッチ3aはデジタル
スイッチを用いる。この場合、第1の演算器2aと第2
の演算器2bは、定数αおよびβをアナログの電圧値と
して演算することができる。
【0026】図3において、データ変換部4は、第1の
A/D変換器4aおよび第2のA/D変換器4bからな
り、各々第1の演算器2aおよび第2の演算器2bの出
力信号Xおよび信号YをデジタルのデータXおよびデー
タYに変換して出力する。
【0027】スイッチ3aは、タイミング発生器3bか
らの切り替え信号、データXおよびデータYを受けて、
図2に示す信号Xおよび信号Yの直線傾斜部分に相当す
るデータを選択して一連の鋸歯状波のデジタルデータを
出力する。
【0028】記憶装置5は、予め補間信号のデータを記
憶していて、スイッチ3aからの鋸歯状波のデジタルデ
ータで直接に読み出される。
【0029】例えば、記憶装置5は、補間信号として2
相のパルスを出力する場合に、2相のパルス波形の4状
態値のデータを記憶しておくと便利である。図4は、記
憶装置が記憶するデータ例を示す。図4に示すように4
状態値は最少2ビットで構成され、図5に示すように鋸
歯状波のデジタルデータで直接に読み出されて、直接に
2相のパルス列を出力できる。さらにこの2相のパルス
列からは、位相信号発生器1からの正弦波信号A,Bの
位相θの回転方向も知ることができる。つまり、図4か
ら「S相,T相」のデータが「0,1」なら位相θが正
方向回転、「1,0」なら逆回転と判断できる。
【0030】このような構成にした第2実施例には次の
ような特徴がある。 2つのアナログ演算器2a,2bを並列運転すること
により、CPUおよびメモリを使用したアークタンジェ
ント方式より簡単な構成で数KHzまでの応答速度が得
られる。 2つのA/D変換器とデジタルのスイッチ3aで、ア
ナログスイッチの場合にそのアナログスイッチとその駆
動系が安定するまでに要する時間(200〜300μ
s)の遅れを減少できる。
【0031】2つのアナログの演算器2a,2bの演
算により、直線性のよい信号XおよびYを得て、A/D
変換するから、記憶装置5の負荷が減る(従来技術の補
間テーブル方式のように直線性の悪いところで、A/D
変換した場合は、記憶装置の方で補正したデータを記憶
しておく必要がある、その負担が大きい)。また、演算
により、直線に変換したところでA/D変換するから、
A/D変換器の負担も軽くなり、結果として補間信号と
しての分解能もよい。 記憶装置5の記憶データを図4のように2ビットで配
列すれば、簡単な構成で速度の速い2相パルス列が得ら
れる。
【0032】次に第2実施例の要部の主な数値検討例を
示す。この場合、図6のような鋸歯状波の1周期を12
8分割、かつレベルを64分割したパルス列を出力する
場合を条件とする。
【0033】第1のA/D変換器4aおよび第2のA/
D変換器4bは、250KHzの2相パルスを1つ発生
するためには、図5からも分かるように、4点のデータ
ポイントが必要になる。そのため、サンプリングタイミ
ングとして、250×4=1MHz のクロックが必要
になる。また、レベル分解能は、64×4=2の8乗
となり、少なくとも8ビットの分解能が必要である。
実用的には12ビットの分解能を用意すべきである。1
MHzのサンプリングレートを有するA/D変換器で、
正弦波信号A,Bの位相θの1回転につき、 128×4=512ポイント のデータをサンプリングするには、512×1μs=5
12μs の信号を扱うことになる。第1の演算器2a
および第2の演算器2bは、その逆数の約2KHzまで
の周波数の信号を扱うことになるが、アナログ演算器と
して十分に応答できるオーダである。
【0034】3.請求項3に係る実施例(以下、第3の
実施例という) 図7にその構成を示す。図7の構成は、図1の鋸歯状波
発生装置9の出力に第3のA/D変換器6とその出力に
第2実施例の記憶装置5を付加したものである。ただ
し、鋸歯状波発生装置9に搭載の第1の演算器2a、第
2の演算器2bおよびスイッチ3aは、何れもアナログ
動作を行うものを使用している。
【0035】したがって、鋸歯状波発生装置9の動作
は、は第1実施例の説明の通りであり、さらに第3のA
/D変換器6および記憶装置5を含めた信号補間装置と
しての動作は第2実施例の説明の通りである。ただ、第
2実施例とは、A/D変換器の入る位置が異なること
と、スイッチ3aがアナログ動作であることから、応答
速度の点でやや劣るが、A/D変換器が1つであるから
構成がより簡単である。
【0036】4.請求項4に係る実施例(以下、第4実
施例という) 第4実施例の構成を図8に示す。第4実施例は、第1実
施例が正弦波信号A,Bの位相θが360°回転する区
間を180°シフトした2つの演算(信号Xおよび信号
Y)で補ったのに対して、その区間を90°づつシフト
した4つの演算で補うことにより、装置規模を犠牲にし
て直線性を重視することを狙いとした構成としたもので
ある。
【0037】図8において、第1実施例と同一符号の要
部は、同一機能を示す。図8において、演算部7は、位
相信号発生部1から2つの正弦波信号A(θ)及びB(θ)
を受け次の信号X1、X2 、X3およびX4を演算して出
力する。信号X1、X2,X3およびX4は、隣の信号を9
0°シフトした関係にある。 信号X1=A(θ)/[B(θ)+γ1]、 信号X2=A(θ+90°)/[B(θ+90°)+γ2]、 信号X3=A(θ+180°)/[B(θ+180°)+γ3]、及び 信号X4=A(θ+270°)/[B(θ+270°)+γ4] ただし、定数γ1、γ2、γ3及びγ4は、第1実施例の定
数αおよびβと同じ機能を有し、それぞれB(θ)+γ1
≠0、B(θ+90°)+γ2≠0、B(θ+180°)+γ3≠0及び
B(θ+270°)+γ4≠0を満たす定数である。
【0038】切り替え部8は、スイッチ8aとタイミン
グ発生部8bとからなる。タイミング発生部8bは、正
弦波信号A,Bを受けて、例えば、それらのゼロクロッ
シング点を検出して信号X1、X2、X3及びX4の各近似
直線の傾斜部分を位相θの90回転毎に抽出するタイミ
ングの切り替え信号を出力する。その切り替え信号を受
けて、位相θの90°毎に順次信号X1、X2、X3及び
X4を切り替えて連続した鋸歯状波を出力する。その
他、要部の構成の条件は、第1実施例と同一である。な
お、第1実施例は、第4実施例の信号X1と信号X3、つ
まり隣合う信号が180°異なるものを用いたものであ
る。
【0039】
【発明の効果】
a.請求項1に係る効果 上記のように、相互に位相が90°ずれて変化する2つの
正弦波信号A及びBを受けて、それぞれ信号X=A/
[B+α](αはB+α≠0を満たす定数)及び信号Y=
A/[B+β](βはB+β≠0を満たす定数)なる第1
及び第2の演算を行う構成としたから、定数αおよびβ
を適切な値に選んだ場合に、位相θが360°回転する
間、簡易な構成で直線的にレベルが変化する鋸歯状波が
得られる効果があった。しかもアナログ演算による高速
応答を可能にした。
【0040】b.請求項2に係る効果 演算部は、アナログ演算を行い、しかも前記第1の演算
を行う第1の演算器と前記第2の演算を行う第2の演算
器と並列にし、第1および第2の演算器の出力に第1及
び第2のA/D変換器を備えて、デジタル化された信号
XおよびYをデジタル的に切り替え可能な構成としたの
で、簡易な構成で応答速度の改善された分解能のよい補
間信号、すなわち位相θが360°の範囲で128分割
されたパルスが得られた。
【0041】また、記憶装置をデジタルデータで直接ア
クセスして、直接に補間信号を出力する構成としたこと
から、この点からも簡易な構成となった。
【0042】c.請求項3に係る効果 請求項2の発明と同様に、演算部は並列にアナログの第
1および第2の演算器を備えて、切り替え器が第1およ
び第2の演算器の出力をアナログ的に切り替え後、A/
D変換器によりデジタル値で表現された鋸歯状波を出力
する。請求項2の発明より、応答速度の点で劣るがA/
D変換器が1つであるから装置規模でまさる。
【0043】d.請求項4に係る効果 演算部は、位相θが360°回転する間を90°づつ4等
分して、それぞれの間の直線部分を担う信号X1、X2
、X3およびX4を出力する構成であることから、直線
性をさらに改善できる効果がある。
【0044】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の鋸歯状波発生装置の一
構成を示す図。
【図2】 第1実施例の主な信号波形を示す図。
【図3】 本発明の第2実施例の信号補間装置の一構成
を示す図。
【図4】 記憶装置の記憶データの例を示す図。
【図5】 補間信号の波形を示す図。
【図6】 鋸歯状波を分割して補間信号を作るための説
明図。
【図7】 本発明の第3実施例の信号補間装置の一構成
を示す図。
【図8】 本発明の第4実施例の信号補間装置の一構成
を示す図。
【図9】 従来のアークタンジェント方式に係る構成
図。
【図10】従来の抵抗分割方式の構成図。
【符号の説明】
1 位相信号発生部 2 演算部 2a 第1の演算器 2b 第2の演算器 3 切り替え器 3a スイッチ 3b タイミング発生器 4 データ変換部 4a 第1のA/D変換器 4b 第2のA/D変換器 5 記憶装置 6 第3のA/D変換器 7 演算部 8 切り替え部(切り替え装置) 8a スイッチ 8b タイミング発生部 9 鋸歯状波発生装置 10 符号板 11 検出器 12 A/D変換器 13 除算器 14 アップ/ダウン回路 15 カウンタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 5/00 - 5/252 G01D 5/39 - 5/62 H03K 4/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相互に位相が90°ずれて変化する2つの正
    弦波信号A及びBを受けて、それぞれ信号X=A/[B
    +α](αはB+α≠0を満たす定数)及び信号Y=A/
    [B+β](βはB+β≠0を満たす定数)なる第1及び
    第2の演算をする演算部(2)と、該第1及び第2の演
    算によって出力される前記信号X及び前記信号Yを交互
    に出力せしめて連続した鋸歯状波を出力する切り替え装
    置(3)とを備えた鋸歯状波発生装置。
  2. 【請求項2】相互に位相が90°ずれて変化する2つの正
    弦波信号A及びBを受けて、それぞれ信号X=A/[B
    +α](αはB+α≠0を満たす定数)及び信号Y=A/
    [B+β](βはB+β≠0を満たす定数)なる第1及び
    第2の演算をする第1及び第2の演算器(2a,2b )と、
    前記第1及び第2の演算器の出力信号を受けてそれぞれ
    ディジタルデータに変換して出力する第1及び第2のA
    /D変換器(4a,4b )と、該第1及び第2のA/D変換
    器から出力される前記信号X及び信号Yのディジタルデ
    ータを交互に出力せしめて連続した鋸歯状波のディジタ
    ルデータを出力する切り替え装置(3a)と、前記切り替
    え装置から出力された前記鋸歯状波の傾斜部分のデジタ
    ルデータによって予め記憶された波形データを出力する
    記憶装置(5)とを備えた信号補間装置。
  3. 【請求項3】相互に位相が90°ずれて変化する2つの正
    弦波信号A及びBを受けて、それぞれ信号X=A/[B
    +α](αはB+α≠0を満たす定数)及び信号Y=A/
    [B+β](βはB+β≠0を満たす定数)なる第1及び
    第2の演算をする第1及び第2の演算器(2a,2b )と、
    該第1及び第2の演算によって出力される前記信号X及
    び前記信号Yを交互に出力せしめて連続した鋸歯状波を
    出力する切り替え装置(3)と、前記切り替え装置の出
    力に接続され、前記鋸歯状波のデジタルデータを出力す
    るA/D変換器(6)と、前記切り替え装置から出力さ
    れた前記鋸歯状波の傾斜部分のデジタルデータによって
    予め記憶された波形データを出力する記憶装置(5)と
    を備えた信号補間装置。
  4. 【請求項4】相互に位相θが90°ずれて変化する2つの
    正弦波信号A(θ)及びB(θ)を受けて、それぞれ 信号X1=A(θ)/[B(θ)+γ1]、 信号X2=A(θ+90°)/[B(θ+90°)+γ2]、 信号X3=A(θ+180°)/[B(θ+180°)+γ3]、及び 信号X4=A(θ+270°)/[B(θ+270°)+γ4] ただし、γ1、γ2、γ3及びγ4は、それぞれB(θ)+γ
    1≠0、B(θ+90°)+γ2≠0、B(θ+180°)+γ3≠0及
    びB(θ+270°)+γ4≠0を満たす定数を求めて出力する
    演算部(7)と、該演算部から出力される前記各信号X
    1、X2、X3及びX4を順次交互に切り替えて連続した鋸
    歯状波を出力する切り替え装置(8)とを備えた鋸歯状
    波発生装置。
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