JP3006952B2 - 型枠塗油装置 - Google Patents

型枠塗油装置

Info

Publication number
JP3006952B2
JP3006952B2 JP4076128A JP7612892A JP3006952B2 JP 3006952 B2 JP3006952 B2 JP 3006952B2 JP 4076128 A JP4076128 A JP 4076128A JP 7612892 A JP7612892 A JP 7612892A JP 3006952 B2 JP3006952 B2 JP 3006952B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
mold
manipulator
oiling
formwork
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4076128A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06106519A (ja
Inventor
健吉 奥山
弘司 赤松
貞美 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Corp filed Critical Asahi Kasei Corp
Priority to JP4076128A priority Critical patent/JP3006952B2/ja
Publication of JPH06106519A publication Critical patent/JPH06106519A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3006952B2 publication Critical patent/JP3006952B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は型枠塗油装置に関し、特
に軽量気泡コンクリート板(Autoclaved Lightweight C
oncrete 以下ALC板という)の製造工程において、
原料スラリーを注入し、空気入りの半硬化状態のモルタ
ルブロックを得る為の型枠の内面に離型剤を塗布する作
業を行わせる為の型枠塗油装置に関する。
【0002】
【従来の技術】成形型枠の内面に離型剤を均一に塗布す
る為の装置として、従来、特開昭62−248606号
公報に示されている装置、即ち、単なるローラーからな
る装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、最近のALC
板の製造においては、ALC板を仕上げ工程に移動させ
る際のALC板端部の欠けを防止するために、実開昭6
3−77709号公報に示されるように、型枠の底板の
上に所定の間隔で鉄製の敷板(通常の大きさは幅が15
cm程度で長さは型枠の幅にほぼ等しいもの)を設置し
ている。このように型枠の底板の上に敷板を設置し、敷
板を敷いたままで離型剤を塗布すると、敷板の周りの部
分に離型剤を塗られない箇所が生じ、製造した半硬化モ
ルタルの離型が不完全となるので、一度この敷板を取り
除いてから、型枠底板に離型剤を塗油する必要があり、
その後に敷板を所定に位置に設置する作業が必要とな
り、この敷板の設置作業を別工程で実施しなければなら
なかった。更に、従来の装置では、型枠の底面の塗油し
かできず、型枠の側面内面側は手作業で離型剤を塗油す
る必要があった。このように従来の装置では多くの人手
に頼る作業を必要としていた。本発明の目的は、敷板を
敷設する必要がある型枠でも、その型枠底面と側面内面
への離型剤の塗油作業が可能であり、しかも型枠底板の
上に敷板の敷設も行える装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の型枠塗油装置
は、上方の走行部材から吊り下げられて回転及び屈曲自
在なマニプレーターの先端部に基板を有し、該基板に離
型剤塗布用のローラー部を有すると共に板状体用の吸着
把持装置を有し、前記の上部走行部材に板状体載置用の
棚が前記マニプレーター取付部とは別な位置に取り付け
られて吊り下げられており、該板状体載置用の棚と該マ
ニプレーターが上方の走行部材によって一体的に型枠の
長さ方向に移動自在に構成されていることを特徴とする
型枠塗油装置である。
【0005】
【作用】本発明の型枠塗油装置のローラー部は、上方の
走行部材から吊り下げられたマニプレーターの先端部の
基板に取り付けられているので、上方の走行部材によっ
て型枠の長さ方向に移動自在であり、かつマニプレータ
ーが回転及び屈曲自在であるので、単に移動しながら型
枠の底面に離型剤を塗油するばかりでなく、型枠の側面
側に直立している側板の内面にも離型剤を塗油する役目
を果たし、本発明の型枠塗油装置の棚は、塗油済みの板
状の敷板を積み上げて載置する為に働き、本発明の型枠
塗油装置の板状体用の吸着把持装置は、この積み上げら
れた敷板を型枠の底板上に敷設するために働く。
【0006】
【実施例】ALC板の製造工程の流れの一部を図15に
示したが、ALC板を成型するための型枠1は、各箇所
に一定時間停止させながら矢印のように循環されてお
り、イの位置で型枠1の清掃が行われ、ロの位置で型枠
1の内面に離型油剤が塗油される。そして、ハの位置で
型枠1が製造する長さにあった所定の形に組み立てら
れ、二の位置で型枠1の中に補強用の鉄筋篭が所定の位
置に吊り下げられ、ホの位置で型枠1の中にALC用の
原料スラリー状のモルタルが注入される。このように型
枠1を一定時間停止させながら循環させて、モルタルを
硬化させ、所定の硬度に達した型枠1からALCブロッ
クを取り出し、ALCブロックを取り出した型枠1を前
記のイの位置に循環させて、こびりついたALCのモル
タル屑を除去している。なお、型枠1から取り出したA
LCブロックは別の工程で所定のALC板の大きさに切
り分けられ、更にオートクレーブ養生されて製品とな
る。
【0007】この発明は、上記のロの位置で使用する、
型枠1の内面に離型剤を塗布する為の装置に関するもの
であり、このロの位置の塗油工程の型枠1の状態と前記
のイの位置の型枠1の状態を図1に示す。図1に見られ
るように型枠1の両端側に直立した側板が存在する。図
1には、この発明の型枠塗油装置Bが示されており、更
に、この発明に関するものではないが、イの清掃工程の
自動化に使用される型枠清掃装置Aと、この型枠清掃装
置により型枠から回収された敷板を清掃し、塗油する装
置Cも示されている。
【0008】先ず、説明の都合上、型枠清掃装置Aを簡
単に説明する。前記のイの清掃工程を行う位置に停止し
ている型枠の上面の位置で走行部材3を型枠1の長手方
向に沿って移動できるように、上方に梁2が設けられて
いる。この走行部材3の下面に、回転及び屈曲が自在な
マニプレーター4と下方に敷板蓄積用の棚10を有する
支柱5とが取付けてある。この回転及び屈曲が自在なマ
ニプレーター4として好ましい実施態様は多関節ロボッ
トとすることが好ましく、この多関節ロボットは、胴部
が回転可能で、下腕部が前後揺動が可能であり、上腕部
と手首部がそれぞれ回転可能となっているものが特に好
ましい。そのマニプレーター4の先端の基板には、型枠
1の内面にこびりついたモルタル屑を剥がす為のスクレ
バー6を有していると共に、型枠の底板上に配置された
敷板7を吸着保持する為の装置8(例えば、マグネット
を保持した装置)を有している。このようにマニプレー
ターを有する場合は、この装置は、型枠清掃ロボット装
置と呼んでもよく、以下、このように呼ぶこともある。
このような型枠清掃ロボット装置Aのマニプレーター4
を走行部材3で型枠1に沿って所望の位置に移動させ、
吸着保持装置8を作動させて型枠の底板の上に配設され
た敷板7を吸着させて敷板7を敷板蓄積用の棚10の上
に載せながら、スクレバー6により型枠の底板についた
モルタル屑を剥がし、型枠1を清掃する。なお、型枠1
の端に来たときは、型枠1の直立した側板もスクレバー
6により清掃する。この走行部材3の移動やマニプレー
ター4の稼働等は上位コンピューターや制御盤によって
制御し、これらの清掃作業を自動化させることが望まし
い。こうして清掃された型枠1が図2に例示するような
レール上に沿って回転する車輪11を駆動させることに
より次の離型材塗油位置に移動され、型枠清掃ロボット
装置Aの棚10に蓄積された敷板は次に説明する敷板を
清掃し、塗油する装置Cに受け渡される。勿論、この車
輪11の駆動も上述の上位コンピューターや制御盤によ
って制御させることが望ましい。
【0009】次に、敷板の清掃・塗油装置Cを簡単に説
明する。この装置は、型枠清掃装置Aの側方に設置され
た爪状の受け部14aを有する敷板受取部15と、型枠
塗油装置Bの側方に設置された爪状の受け部14aを有
する敷板受渡し部17と、その敷板受取部15と敷板受
渡し部17との中間に設置されて敷板を清掃するスクレ
バーと離型材を塗油するローラーとを備えた清掃・塗油
ゾーン16とから構成されている。型枠清掃装置Aで回
収された敷板は、この敷板の清掃・塗油装置Cにより清
掃され、塗油されて型枠塗油装置Bの側方に設置された
敷板受渡し部17に供給される。なお、これらの敷板の
清掃・塗油装置の駆動も上記の型枠清掃ロボット装置A
と共に上位コンピューターや制御盤によって制御し、こ
れらの作業を自動化させて相互のタンミングを取るよう
にすることが望ましいが、タイミングさえ合えば他の制
御装置で制御してもよい。
【0010】このように本発明の型枠塗油装置Bを作動
する前に作動させるべき、型枠清掃装置Aと敷板の清掃
・塗油装置Cを説明したので、ここで本発明の型枠塗油
装置Bを説明する。型枠塗油装置Bは、図1に示される
ように、上方の走行部材21から吊り下げられて回転及
び屈曲自在なマニプレーター22の先端部に基板45を
有し、該基板45に離型剤塗布用のローラー部40を有
すると共に板状体用の吸着把持装置41を有し、前記の
上部走行部材21に板状体である敷板を載置するための
棚24が前記のマニプレーター22取付部とは別な位置
の支柱23下端に取付けられて吊り下げられており、該
板状体載置用の棚24と該マニプレーター22が上方の
走行部材21によって一体的に型枠1の長さ方向に移動
自在に構成されている。なお、走行部材21は、前記の
ロの塗油工程を行う位置に停止している型枠1の上面の
位置で型枠1の長手方向に沿って移動できるように、上
方に設けられた梁20に沿って移動できるようになって
いる。
【0011】更にその好ましい実施態様について具体的
に説明すると、図1に示すように、塗油工程に停止され
た型枠1の上方に梁20が設けられている。この梁20
に沿って型枠1の長手方向に移動できる走行部材21が
ある。この走行部材21の下面に、回転及び屈曲自在な
マニプレーター22と塗油済みの敷板を載置する為の鉤
爪状の棚24を下方に有する支柱23とが取付けてあ
る。このマニプレーター22は多関節ロボットであるこ
とが好ましく、図12に示すように胴部が回転可能であ
り、下腕部が前後動が可能であり、上腕部と手首部がそ
れぞれ回転可能となっているものが特に好ましい。この
マニプレーター22の先端に固定された基板45には、
型枠1の内面に離型剤を塗油する為のローラー40が取
付けられていると共に、棚24に載置されて積み重ねら
れた敷板7を一枚づつ吸着保持して取り出して、敷板を
型枠1の底板の所定の位置に敷設する為の吸着保持装置
8(例えば、マグネットを保持した装置)を有してい
る。このようにマニプレーターを有する場合は、この装
置は、型枠塗油ロボット装置と呼んでもよく、以下、こ
のように呼ぶこともある。
【0012】なお、この棚24は、図3に示すように、
支柱23に沿ってレール25が敷設してあり、このレー
ル25にLM(リニアモーション)ガイド26を介して
取付けられた昇降部材27がシリンダー28の稼働によ
るピストンロッド29の伸縮に伴って昇降するようにな
っている。そして昇降部材27の下部に突設した複数本
の爪24aによって敷板7を下から支えて保持する機構
になっている。このように棚24が昇降可能になってい
るのは、敷板の清掃・塗油装置Cにより清掃され、塗油
された敷板7を、図4に示すように、敷板の清掃・塗油
装置C側の敷板受渡し部の爪状の棚14から、受け取る
ためである。即ち、敷板の清掃・塗油装置Cの敷板受け
渡し部の棚14を構成する多数の爪14aと型枠塗油装
置Bの敷板載置用の棚24を構成する多数の爪24aと
は、図4に示すように、平面視で互い違いになる位置関
係になっており、上記のシリンダー28のロッド29が
伸びた状態で(即ち棚24を下げた状態で)型枠塗油装
置Bを移動させて、棚24を棚14の下に位置させ、シ
リンダー28のロッド29を短縮させると昇降部材27
が上昇し、爪24aが爪14aの間に嵌入して上昇し、
これにより敷板の清掃・塗油装置Cの敷板受け渡し部の
棚14に積み重ねて載置されていた複数枚の敷板7を型
枠塗油装置Bの棚24に受け取る構成になっている。
【0013】なお、この棚24には、図5に拡大して示
すように、爪24aに向かい合う爪32を所望の位置に
設け、該爪32は昇降部材27に支持されたシリンダー
31の稼働により進退するようにして、図6(イ)に示
すように棚24に敷板7が横にずれた状態で受け渡され
たような場合であっても、図6(ロ)に示すように爪3
2を押し出して敷板7を爪24aに押し付けて、敷板7
を整列させる構造になっていることが更に好ましい。な
お、図5中の33はピストンロッド、34はガイド、3
5はガイドロッドである。
【0014】また、マニプレーター22には、図1や図
2に示すように、先端部の基板42に離型剤塗布用のロ
ーラー部40を有すると共に板状体用の吸着把持装置4
1を有している。このマニプレーター22の詳しい説明
は後述するとして、ここでは基板45より下の好ましい
実施態様の詳しい構造を図7から図11までの図を使用
して説明する。図7に見られる45はマニプレーター2
2の先端部の塗油ハンド42の基板であり、図7から図
10までの図に示すように、この基板45の前面に縦に
設けられたレール46にLMガイド47を介してカバー
48が取付けられ、該カバー48がレールに沿って上下
移動自在にされている。このカバー48には2本のロー
ラー40が回転自在に取付けている。そして基板45に
垂直に設けられたシリンダー49のピストンロッド50
がカバー48から延設されたブラケット51に接続さ
れ、シリンダー49の伸張力によって2本のローラー4
0が常に下方に押し付けるように付勢されている。しか
し、カバー48とLMガイド47とピストンロッド50
とは多少のガタを吸収できるように接続され、これによ
り、型枠1の内面に対してローラー40を多少の角度を
以て押し付けたような場合でも、シリンダー49の伸張
力とガタで角度のずれを吸収してローラー40全体が型
枠1の内面に密着するように構成することが更に好まし
い。また、図10に示すように、カバー48の上面には
離型用の油剤が充填される孔開きパイプ52が取付けて
あり、この孔開きパイプ52から垂れた油剤がローラー
40に付着して型枠1の内面に塗られる構造になってい
る。なお、ローラー40の表面は油剤を染み込ませるた
めにフェルトが装着されている。
【0015】また、図7に見られるように、基板本体部
45には、ほぼ中央と左右に全部で3つの板状体用吸着
把持装置41を有している。この吸着把持装置41は板
状の敷板7を吸着保持できるものであればどのような装
置でも良く、真空吸着パッドのようなものでも良いが、
更に好ましい実施態様はマグネットホルダーである。こ
のマグネットホルダー41は敷板7を磁力で吸着すべ
く、例えば電磁石などで構成されている。この左右の板
状体用吸着把持装置であるマグネットホルダー41は、
図8に示すように、取付けられている。即ち、基板本体
部45の左右からピストンロッド55とガイドロッド5
6が突出して設けられ、その先にブラケット57が取付
けられ、このブラケット57にピストン62が設けら
れ、そのピストンロッド63の先に取付けられた昇降部
材61にマグネットホルダー41が固定されている。な
お、中央に取付けられたマグネットホルダー41も、図
8に示すように、シリンダー64の伸縮によって上下動
する構成になっている。このように3つのマグネットホ
ルダー41はシリンダー64やシリンダー62が短縮稼
働をした際は、図11に一転鎖線で示したように、ロー
ラーの下面よりも上の位置に来るように構成されてい
る。そして基板本体部45内に装着されたシリンダー5
8の短縮稼働によりピストンロッド55が短縮され、図
9に一転鎖線で示したように、ブラケット57がカバー
48の長さの中に引っ込む構成になっている。その為
に、ローラー40による塗油作業時にマグネットホルダ
ー41が邪魔にならないようになっている。
【0016】次に、マニプレーター22の実施態様につ
いての詳しい説明をする。図12に示すように、マニプ
レーター22は多関節ロボットであり、走行部材21ら
固定された取付機台70は回転しない上部70aと内蔵
されたモーターにより水平に回転可能な下部70bに分
かれており、この取付機台70の回転可能な下部70b
の下面にマニプレーター22の胴部71が取付けられ、
この下に72の下腕部と73と74の上腕部と75の手
首部が接続されている。胴部71は前述の構成であるの
で、走行部材21と平行な状態で回転可能であり、下腕
部72は胴部71に対してモーター76の駆動力で矢印
で示したように揺動可能であり、上腕部の下部の73の
部分は胴部72に対して軸77で枢着されており、両者
の背後に装着されたリンク装置78の稼働によって下腕
部72の動きによって上腕部の下部の73の部分の角度
が所定の角度に調整可能になっている。また上腕部の下
部の73の部分にはモーターが内蔵されて、その動力に
よって上腕部の上部の74の部分が所望の角度に回転で
きるようになっている。更に、先端の手首部75も上腕
部の上部の74の部分に内蔵されたモーターによって角
度が変わり、且つ先端が所望の角度に回転できるように
なっている。このようにマニプレーター22の各関節部
が独立して変角や回転ができるように構成されているの
で、手首部75を12図に実線79で囲まれた範囲内に
移動操作できるように構成されている。 勿論、上述
し、図1などに示したように、この手首部75の先に取
付けられた塗油ハンド42に離型剤塗布用のローラー部
40を有すると共に板状体用の吸着把持装置41を有し
ている。
【0017】上述した本発明の型枠塗油装置の実際の作
動状態を図13を用いて説明する。先ず、先に図4を用
いて説明した方法により、型枠塗油装置の敷板載置用の
棚24には、清掃され、離型剤が塗油され、積み重ねら
れた所定枚数の敷板が載置される。この状態で走行部材
21を型枠1の長手方向に沿って図13に示すイ、ロ、
ハ、ニの位置に順次移動させる。そして各イ、ロ、ハ、
ニの位置での詳しい操作状況は後で説明するが、各位置
で型枠1の内面にローラー40を押し当てながらハンド
部4を操作して離型用の油剤を塗り付け、また吸着保持
装置を作動させて図2に示す型枠1の所定の位置に敷設
するのである。なお、マニプレーター先端のローラー4
0の向きは型枠の直立もしくは傾斜した先端側面をロー
ラー40が上下動かして離型剤である油剤を塗油できる
ような向きにローラー40がされ、型枠底面を塗油する
ときは左右にローラー40を移動させて広い面が塗油で
きるような向きにされる。
【0018】即ち、マニプレーター22がイの位置にあ
るときに、マニプレーター22を稼働させて先端のロー
ラー40を図14のkの状態にして、更にマニプレータ
ー22を稼働させローラー40を上下に移動させて直立
する可能端板80の内面に離型剤である油剤を塗り付け
る。その後、更にマニプレーター22を稼働させてロー
ラー40の向きを変えて、a,b,cの位置において、
例えば図14に示すように、順次型枠1の底面に離型剤
である油剤を塗り付ける。なお、型枠底板の塗油に際し
ては図14に示したように、油剤の塗り残し部分がでな
いように、(例えばa位置とb位置のように)隣合った
ローラー位置が少しづつオーバーラップするようにして
塗油することが好ましい。更に、図11を用いて説明し
たように、塗油する際はシリンダー62等を短縮稼働さ
せマグネットホルダー41をローラー40よりも高い位
置に上昇させ、又、図9を用いて説明したようにシリン
ダー58を短縮稼働させてブラケット57をカバー48
の内側に引っ込めることにより、マグネットホルダー4
1がローラー40による塗油作業を妨げないようにして
いる。
【0019】こうして、図13のイの位置における油剤
の塗布が終了すると、マニプレーター22を稼働させ、
ローラー40を型枠底面から上昇させ、次いで、シリン
ダー58を伸張稼働させ部ラケット57をローラー40
のカバー48の両側に突出させると共にシリンダー62
と64を伸張稼働させてマグネットホルダー41の下端
がローラー40の下端位置よりも低い位置に下降させ
る。そこでマニプレーター22を稼働させてマグネット
ホルダー41を敷板の棚24の位置に移動させて棚24
にストックされている最上部の敷板7を一枚だけ吸着さ
せる。そして、マニプレーター22を稼働させてマグネ
ットホルダー41で吸着している敷板7を型枠底板の所
定の位置に移動させ、マグネットホルダー41の磁力を
一端OFF状態にして敷板7を型枠底面に上に設置す
る。その後、シリンダー62や64を短縮稼働させてマ
グネットホルダー41を上昇させ、シリンダー58も短
縮稼働させてブラケット57が引っ込んだ状態にする。
【0020】次いで、走行部材を走行させてマニプレー
ター22をロの位置に位置させ、マニプレーター22を
稼働させてローラー40をd,e,fの位置に変えなが
ら順次型枠1の底板に離型剤である油剤を塗り付け、そ
の後、前記と同様な操作で敷板7を型枠1の底板上の所
定の位置に敷設する。更に、同様に、走行部材を走行さ
せてマニプレーター22をハの位置に位置させ、マニプ
レーター22を稼働させてローラー40をg,h,iの
位置に変えながら順次型枠1の底板に離型剤である油剤
を塗り付け、敷板7を型枠1の底板上の所定の位置に敷
設する。最後に、走行部材を走行させてマニプレーター
22をニの位置に位置させ、マニプレーター22を稼働
させてローラー40をjの位置に変えながら順次型枠1
の底板に離型剤である油剤を塗り付けた後、マニプレー
ター22を稼働させて先端のローラー40をmの状態に
して、更にマニプレーター22を稼働させローラー40
を上下に移動させて傾斜している固定側の端板81の内
面に離型剤である油剤を塗り付ける。 なお、以上の走
行部材21の走行制御やマニプレーター22等の稼働制
御等は図2に示した上位コンピューター12及び制御盤
13によって自動的に稼働できるようにすることが好ま
しい。
【0021】
【発明の効果】本発明の型枠塗油装置によれば離型剤の
塗油作業の自動化が図れるので、従来の塗油作業のよう
に多くの人手を必要とせず、しかも型枠の端板の内面側
まで塗油でき、ALC板の製造工程などの型枠塗油工程
における大幅な省人化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の型枠塗油装置を型枠清掃装置と共に示
す傾斜図
【図2】本発明の型枠塗油装置の概略側面図
【図3】板状体である敷板載置用の棚の側面図
【図4】敷板を棚に受け取る状態の斜視図
【図5】板状体である敷板載置用の棚の拡大側面図
【図6】敷板を整列させる状態の側面図
【図7】型枠塗油装置の下端部分の拡大斜視図
【図8】型枠塗油装置の下端部分の拡大正面図
【図9】図8の各部の動きを示す平面図
【図10】ローラーを説明する為の側面図
【図11】吸着保持装置を説明する為の側面図
【図12】マニプレーターを説明する為の側面図
【図13】型枠塗油装置の稼働状況を示す図
【図14】型枠塗油装置による型枠の塗油個所を示す説
明図
【図15】型枠の移動状態を示す説明図
【符号の説明】
1 型枠 B 型枠塗油装置 7 板状体の敷板 20 梁 21 走行部材 22 マニプレーター 23 支柱 24 棚 40 ローラー 41 吸着保持装置 42 基板
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 7/38 B28B 1/50

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方の走行部材から吊り下げられて回転
    及び屈曲自在なマニプレーターの先端部に基板を有し、
    該基板に離型剤塗布用のローラー部を有すると共に板状
    体用の吸着把持装置を有し、前記の上部走行部材に板状
    体載置用の棚が前記マニプレーター取付部とは別な位置
    に取り付けられて吊り下げられており、該板状体載置用
    の棚と該マニプレーターが上方の走行部材によって一体
    的に型枠の長さ方向に移動自在に構成されていることを
    特徴とする型枠塗油装置。
JP4076128A 1992-02-27 1992-02-27 型枠塗油装置 Expired - Lifetime JP3006952B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4076128A JP3006952B2 (ja) 1992-02-27 1992-02-27 型枠塗油装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4076128A JP3006952B2 (ja) 1992-02-27 1992-02-27 型枠塗油装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06106519A JPH06106519A (ja) 1994-04-19
JP3006952B2 true JP3006952B2 (ja) 2000-02-07

Family

ID=13596301

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4076128A Expired - Lifetime JP3006952B2 (ja) 1992-02-27 1992-02-27 型枠塗油装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3006952B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102303365B (zh) * 2011-08-22 2012-10-31 中山建华墙体材料有限公司 一种用于立模机的涂抹脱模剂设备

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06106519A (ja) 1994-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2374408C1 (ru) Аппарат-плиткоукладчик черепановых
EP1591427A1 (en) A workstation for machining plates of glass, marble or the like with an automatic system for loading the plates
JP2006518431A (ja) 自動タイル床材敷設装置
CN112177298B (zh) 一种墙砖自动安装设备
JP3006952B2 (ja) 型枠塗油装置
JP3101066B2 (ja) 型枠清掃装置
JP4233097B2 (ja) プレキャストコンクリート製品の製造システム
CN111827639B (zh) 基于bim的地砖自动铺设设备
US4106259A (en) Automatic apparatus for laying block units
JP2890291B2 (ja) 板材自動加工装置
JP3101067B2 (ja) 型枠清掃用部品
CN115847584A (zh) 一种叠合板模台清理装置
JP2832843B2 (ja) 建築物の外装施工方法
CN115522715A (zh) 一种板材铺贴设备及板材铺贴方法
JP3256268B2 (ja) 敷板清掃塗油装置
KR100795895B1 (ko) 레일을 이용한 기계 치핑 공법 및 치핑 장치
JPH06106518A (ja) 型枠塗油用部品
JPH03191173A (ja) 天井ボード取付装置
JPH0577448U (ja) コンクリート工事の施工装置
CN215038701U (zh) 楼梯自动化生产单元和楼梯自动化生产线
JPH0631715A (ja) 板状表面仕上材張り付け施工装置
CN112282191B (zh) 一种预制板材及回字形生产线
JPH07217213A (ja) コンクリート均し機等の走行装置
JP2543015Y2 (ja) 木質パネル搬送装置
JPH02128065A (ja) 自動モルタル均し装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19991109