JP3256268B2 - 敷板清掃塗油装置 - Google Patents

敷板清掃塗油装置

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JP3256268B2
JP3256268B2 JP09198192A JP9198192A JP3256268B2 JP 3256268 B2 JP3256268 B2 JP 3256268B2 JP 09198192 A JP09198192 A JP 09198192A JP 9198192 A JP9198192 A JP 9198192A JP 3256268 B2 JP3256268 B2 JP 3256268B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽量気泡コンクリート
板(Autoclaved Lightweight Concrete 以下ALC板
という)の製造工程において、原料スラリーを注入し、
空気入りの半硬化状態のモルタルブロックを得る為の型
枠の床面に設置されていた敷板の表面に付着したモルタ
ル屑を除去すると共に離型剤を塗布する作業を行う為の
敷板清掃塗油装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図15を基にしてALC板の製造工程の
流れを簡単に説明すると、ALC板を成型するための型
枠1が各箇所に一定時間停止しがら矢印方向に循環して
おり、イの位置(清掃ステーション)で型枠1の清掃が
行われ、ロの位置(塗油ステーション)で型枠1の内面
に離型用の油剤が塗油される。そして、ハの位置で型枠
1が製造する長さにあった所定の形に組み立てられ、二
の位置で型枠1の中に補強用の鉄筋篭が所定の位置に吊
り下げられ、ホの位置で型枠1の中にALC用の原料ス
ラリー状のモルタルが注入される。このように型枠1を
循環させて、モルタルを硬化させ、所定の硬度に達した
型枠1からALCブロックを取り出し、別の工程で所定
のALC板の大きさに切り分けて、さらにオートクレー
ブ養生して製品を得る。また、ALCブロックを取り出
した型枠1は前記のイの位置の清掃ステーションに循環
させて、内面にこびりついたALCのモルタル屑を除去
して清掃している。以上のようなALC板の製造工程に
おいて、ALC板端部の欠けを防止するために、実開昭
63−77709号公報に示されるように、型枠の底面
に所定の間隔で鉄製の敷板(通常の大きさは幅が15c
m程度で長さは型枠の幅にほぼ等しいもの)を設置する
手段が採られている。そして、最近、本出願人は、清掃
ステーションと塗油ステーションにロボットを利用した
清掃装置と塗油装置をそれぞれ設け、清掃ステーション
で清掃装置によって敷板を回収して型枠内面にこびりつ
いたモルタル屑を清掃し、塗油ステーションでは塗油装
置によって型枠内面に離型油剤を塗り付けて敷板を設置
するようにして、ALC板の製造工程の自動化を図るこ
とを提案し、特許出願している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のように
型枠内面の清掃作業と塗油作業の自動化が進むにつれ、
そのような清掃作業と塗油作業が行われている間に清掃
ステーションで回収した敷板も同時に清掃し、塗油する
手段が必要となってきた。また、敷板の清掃、塗油を人
手によって行うのでは、折角、型枠面の清掃塗油工程を
自動化し、省力化を図っても、敷板の清掃塗油工程に人
力を必要とするばかりか、清掃塗油された敷板を受け渡
すタイミングを一致させることが困難となり、この敷板
の搬送工程も含めた清掃塗油工程の自動化を完全に図る
必要があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の技術的課
題を解決し、型枠内面の清掃と塗油が行われている間に
敷板も同時に清掃して塗油できる手段を提供することに
より、ALC板の製造工程の完全自動化を図ることを目
的とするものである。かかる目的達成のため、長手方向
と直角方向に搬送されてくる矩形の型枠を清掃する清掃
ステーションと塗油する塗油ステーションに沿って設け
られた敷板清掃塗油装置であって、前記清掃ステーショ
ンに型枠が位置したときにおける型枠の長手方向外側位
置に配置された敷板供給棚と、前記塗油ステーションに
型枠が位置したときにおける型枠の長手方向外側位置で
あって且つ型枠に対して前記敷板供給棚と同一側に配置
された敷板排出棚と、前記敷板供給棚より敷板を一枚ず
つ取り出す手段と、一枚ずつ取り出した敷板を前記の敷
板排出棚方向へ搬送する搬送手段と、該搬送手段による
搬送中に設けられた敷板の表面に付着したモルタル屑を
削り落とすスクレーパと敷板の表面に離型剤を塗布する
塗油ローラと、搬送手段により搬送された敷板を前記の
敷板排出棚に搬送する手段とを有する敷板清掃塗油装置
において、該スクレーパには、上刃と下刃とが敷板の幅
方向に対して互いに逆向きに傾けて交差するように設け
られた敷板清掃塗油装置を発明した。
【0005】
【作用】清掃ステーションの清掃装置によって回収され
た敷板が何枚かまとまって敷板供給棚に供給される。こ
うして敷板供給棚に供給された敷板を一枚ずつ取り出し
て、搬送手段により敷板排出棚の方向へ一枚ずつ取り出
して搬送する。そして、このような搬送手段による搬送
中に、スクレーパによって敷板の表面に付着したモルタ
ル屑を削り落し、塗油ローラで敷板の表面に離型剤を塗
布する。そして、このように清掃と塗油がされた敷板
を、塗油ステーションに配設された敷板排出棚に順次排
出する。
【0006】
【実施例】以下本発明の実施例を図面により説明する。
図1は敷板清掃塗油装置の正面図である。2は清掃ステ
ーションに配設された敷板供給棚であり、3は塗油ステ
ーションに配設された敷板排出棚である。敷板供給棚2
には清掃ステーションの清掃装置によって回収された敷
板4が何枚か重なって供給されている。敷板清掃塗油装
置は敷板供給棚2から敷板4を一枚ずつ取り出す機能を
備えた取り出し部5と、敷板4の表面に付着したモルタ
ル屑を削り落として離型剤を塗布する機能を備えた清掃
塗油部6と、敷板排出棚3に敷板4を順次排出する機能
を備えた排出部7からなり、これら各部は敷板4を取り
出し部5、清掃塗油部6、排出部7の順に搬送させる機
能をも備えている。以上の敷板清掃塗油装置の各部の位
置関係を平面的に示すと図14のようになっており、清
掃ステーション(イ)に位置する型枠1の長手方向外側
位置に敷板供給棚2が配置され、また、塗油ステーショ
ン(ロ)に位置する型枠1の長手方向外側位置に敷板排
出棚3が配置されている。これら敷板供給棚2と敷板排
出棚3は型枠1の長手方向に対して同一側に配置されて
いる。また、取り出し部5は敷板供給棚2から敷板4を
取り出す位置にあり、排出部7は敷板排出棚3に対して
敷板4を排出する位置に設けてある。そして、これら取
り出し部5と排出部7の間に清掃塗油部6が配置してあ
る。以下、これら取り出し部5、清掃塗油部6、排出部
7を順を追って説明する。
【0007】まず、取り出し部5を説明する。図2は取
り出し部5の正面図、図3は同平面図、図4は同側面図
である。敷板供給棚2の上方にマグネットローラ10が
ある。マグネットローラ10はフレーム11に回転自在
に取り付けてある。図4に示されるように、マグネット
ローラ10は永久磁石で形成された左右二つのローラ1
0a、10bとで構成されており、これら両ローラ10
aと10bの間には隙間12が形成されている。以上の
ようなマグネットローラ10の上方には、フレーム11
の左右に立設した支柱13に取り付けたガイド付シリン
ダー14によって支持された昇降フレーム15がある。
昇降フレーム15の下面には左右と中央の三箇所にブラ
ケット16が取り付けてあり、これら各ブラケット16
に装着したシリンダー17のピストンロッド18にマグ
ネットホルダー19がそれぞれ取り付けてある。マグネ
ットホルダー19は電磁石で構成してある。
【0008】図5はガイド付シリンダー14とシリンダ
ー17の稼働によるマグネットホルダー19の位置関係
を示したものである。図示のように、ガイド付シリンダ
ー14とシリンダー17の両方を伸張させると、マグネ
ットホルダー19が最も下降して二点鎖線19aで示す
高さとなり、この時にマグネットホルダー19の下面が
敷板供給棚2に置かれた敷板4の上面に接するようにな
っている。また、シリンダー17を伸張させたままガイ
ド付シリンダー14を短縮させると、マグネットホルダ
ー19が一点鎖線19bで示す高さとなり、この時にマ
グネットホルダー19の下面がマグネットローラ10の
下面と同じ高さになるようになっている。 そして、ガ
イド付シリンダー14とシリンダー17の両方を短縮さ
せると、マグネットホルダー19が最も上昇して実線1
9cで示す高さとなり、この時にマグネットホルダー1
9の下面がマグネットローラ10の下面よりもさらに上
に来るようになっている。
【0009】また、取り出し部5の左方には、後述する
ようにマグネットローラ10で吸着した敷板4を清掃塗
油部6に向かって押し出すための押し出し爪20が設け
てある。21はフレーム11に対して取り付けられたロ
ッドレスシリンダーであり、このロッドレスシリンダー
21の移動子22に上記押し出し爪20を突設すること
により、ロッドレスシリンダー21の稼働によって押し
出し爪20を右方向に移動させる構成になっている。な
お、図4に示されるように、右方向に移動した押し出し
爪20は左右のローラ10a、10bの間に形成された
隙間12を通るようになっている。
【0010】次に、清掃塗油部6を説明する図6は清掃
塗油部6の平面図、図7は同正面図である。フレーム3
0に軸支された軸31に敷板4の下面に接触するタイヤ
32がそれぞれ取り付けてある。各軸31はスプロケッ
ト33とベルト34によって連動しており、図6に示す
清掃塗油部6の最も右側の軸31に、排出部7よりベル
ト35、スプロケット36を介して伝達された動力によ
って、各タイヤ32が同じ速さで回転する構成になって
いる。タイヤ32の上方には、フレーム30の上方のブ
ラケット37に取り付けられたシリンダー38の稼働に
よってタイヤ32の上面に向かって押し付けられるロー
ラー39を配設してあり、後述するように、取り出し部
5より搬送されてきた敷板4の上面をローラー39で下
に押し付けながら、タイヤ32の回転によって敷板4を
右方向に搬送する構成になっている。また、搬送中の敷
板4の両側方をフレーム30より延設したブラケット4
0に枢支したカムフォロアー41によって案内して、敷
板4の横ずれを防止する機構を備えている。
【0011】以上のような清掃塗油部6に、敷板4表面
のモルタル屑を削り落とすためのスクレーパ42と敷板
4表面に離型剤を塗布するための塗油ローラ43を設け
てある。図7に示されるように、スクレーパ42は上刃
44と下刃45を備えており、フレーム30に固定され
た上下のシリンダー46、47の伸張稼働によってこれ
ら上刃44と下刃45が互いに近付くように移動して、
搬送中の敷板4を上下から挟む構成になっている。図6
に示すように、これら上刃44と下刃45を交差するよ
うに設けることにより、敷板4の幅方向に対して互いに
逆向きに傾けて設けてある。このように上刃44と下刃
45を配置したのは以下の理由によるものである。すな
わち、図8に示すように、上刃44と下刃45で上下か
ら挟みながら敷板4を搬送して、敷板4の表面に付着し
たモルタル屑48を削り落とすのであり、削り落とされ
たモルタル屑48は刃44、45の前面で受け止められ
る。ここで、図9に示すように上刃44と下刃45を敷
板4の幅方向49に一致させて(傾けないで)設けた場
合、刃44、45の前面で受け止められたモルタル屑4
8が横に逃げることなく、刃44、45の前に累積的に
溜ってしまうことになる。このようにモルタル屑48が
常に溜った状態で敷板4を搬送すると、削り落し不良や
搬送不良などを起こし、また、刃44、45の寿命を早
める恐れがある。しかして、図8のように上刃44と下
刃45を敷板4の幅方向49に対して傾けて設けること
により、敷板4の表面から削り落としたモルタル屑48
を刃44、45の傾きに従って横方向に逃がして移動さ
せることができ、これにより、敷板4の搬送に伴って削
り落としたモルタル屑48を敷板4の横に落下させて刃
44、45の前に溜るのを防ぎ、削り落し不良や搬送不
良などの問題を解決し、刃44、45の寿命を長めるこ
とができるのである。なお、このように刃44、45を
傾けて設けることにより、モルタル屑48を削り落とす
ときに敷板4を横にそらす力が働くことも考えられる
が、図示のように上刃44と下刃45の傾く方向を逆に
して互いに交差するように構成したことによって、以上
のような横にそらす力を敷板4の上下面において互いに
相殺させるようにしている。また、図6に示すようにス
クレーパ42の近傍に、シリンダー50で突出自在に構
成されたストッパー51が設けてあり、後述するように
このストッパー51を突出させることによって敷板4の
先端を上刃44と下刃45の間に停止させられるように
なっている。さらに、塗油ローラ43は互いに敷板4を
右方向に送るように回転する上ローラ52と下ローラ5
3を備えており、上記タイヤ32の回転によって右方向
に搬送される敷板4の上下面に各ローラ52、53を押
し当てることによって、敷板4の表面に離型剤を塗布す
るようになっている。
【0012】次に、排出部7を説明する。図10は排出
部7の正面図、図11は同平面図、図12は同側面図で
ある。排出部7の前方には、塗油ステーションに配設さ
れた敷板排出棚3が位置している。フレーム60に軸支
された軸61に敷板4の下面に接触するタイヤ62がそ
れぞれ取り付けてある。各軸61はスプロケット63と
ベルト64によって連動しており、図11に示す排出部
7の最も右側の軸65に取り付けたスプロケット66
に、モーター67の回転がスプロケット68、ベルト6
9を介して伝達されて、各タイヤ62が同じ速さで回転
する構成になっている。そして、このようなタイヤ62
の回転によって、上記清掃塗油部6から送られてきた敷
板4を右方向に搬送する。排出部7の右端には敷板4の
搬送を停止させるストッパー59を配設してある。ま
た、図11に示した排出部7の最も左側の軸61に取り
付けたスプロケット70に、先に図6で説明したベルト
35を捲回することにより、清掃塗油部6の最も右側の
軸31にモーター67の回転を伝達している。
【0013】排出部7の上方には上フレーム71があ
り、この上フレーム71の下方にLMガイド72を介し
て移動フレーム73を設けている。移動フレーム73は
上フレーム71の中央に配設されたロッドレスシリンダ
ー74の稼働によって前後に移動するようになってい
る。図12において、実線73はロッドレスシリンダー
74が短縮稼働したときの移動フレームの移動位置を示
している。図示のように、ロッドレスシリンダー74が
短縮稼働したときには、移動フレームはタイヤ62の真
上に移動している。また、ロッドレスシリンダーが伸張
稼働したときは、ロッドレスシリンダーは図中、一点鎖
線74aで示した位置に移動し、この時に移動フレーム
が一点鎖線73aで示した位置に移動して、敷板排出棚
3の真上にくるようになっている。
【0014】以上のような移動フレーム73の左右に固
定したシリンダー75のピストンロッド76に昇降フレ
ーム77を取り付けてあり、この昇降フレーム77の左
右と中央の三箇所にマグネットホルダー78を設けてい
る。これら各マグネットホルダー78は昇降フレーム7
7に対してバネ79を介して弾力的に装着してある。ま
た、各マグネットホルダー78は電磁石で構成してあ
る。図13はシリンダー75の稼働によるマグネットホ
ルダー78の位置関係を示したものである。図示のよう
に、シリンダー75を伸張させるとマグネットホルダー
78が下降して実線78aで示す高さとなり、この時に
マグネットホルダー下面がタイヤ62で排出部7に搬送
されてきた敷板4の上面に接して、磁力で敷板4を吸着
するようになっている。なお、このようにマグネットホ
ルダー78が敷板4に接した時のショックがバネ79で
吸収される。また、シリンダー75を短縮させると、マ
グネットホルダー78が一点鎖線78bで示す高さに上
昇し、これによりマグネットホルダーで吸着した敷板を
一点鎖線4aで示される高さまで持ち上げるようになっ
ている。以上のようにしてマグネットホルダー78で吸
着した敷板4を、図12で説明したように、ロッドレス
シリンダー74の稼働によって前方の敷板排出棚3の真
上まで搬送する。
【0015】次に、以上のように構成された敷板清掃塗
油装置の作用を説明する。まず、清掃ステーションに型
枠1が搬入され、清掃装置によって回収された敷板4が
何枚かまとまって敷板供給棚2に供給される。こうして
敷板供給棚2に敷板4が供給されると、取り出し部5に
おいてガイド付シリンダー14とシリンダー17の両方
が伸張し、マグネットホルダーが図5の二点鎖線19a
で示した高さに下降してマグネットホルダーの下面が敷
板供給棚2に置かれた敷板4の上面に接する。そして、
敷板供給棚2に置かれた敷板4の内、最も上の敷板4を
マグネットホルダー19の磁力で一枚だけ吸着する。次
に、シリンダー17を伸張させたままガイド付シリンダ
ー14を短縮させる。これにより、マグネットホルダー
19の磁力で吸着した敷板4をマグネットローラ10の
下面に接する高さまで上昇させる。上昇した敷板4は磁
力によってマグネットローラ10の下面に吸着される。
次いで、マグネットホルダー19の電磁を切り、敷板4
をマグネットローラ10の磁力のみで吸着させた状態に
する。そして、シリンダー17を短縮させ、マグネット
ホルダーを上昇させて図5の実線19cで示す高さに退
避させる。こうして、マグネットローラ10の下面に一
枚の敷板4を吸着した状態にしたら、ロッドレスシリン
ダー21の稼働によって押し出し爪20が移動し、マグ
ネットローラ10で吸着している敷板4は図2、3の右
方向に押し出される。以上のようにして、取り出し部5
において、敷板供給棚2から敷板4を一枚ずつ取り出し
て次の清掃塗油部6に順次搬送する。
【0016】こうして清掃塗油部6に搬入されてきた敷
板4は、タイヤ32の回転によって図6、7の右方向に
搬送され、ストッパー51によって先端が上刃44と下
刃45の間にきた位置で敷板4が停止する。こうして敷
板4が停止するとシリンダー46、47が伸張稼働し、
上刃44と下刃45が互いに近付くように移動して、敷
板4を刃44、45の間に挟む。次いで、シリンダー5
0が短縮稼働してストッパー51が引っ込む。しかし
て、刃44、45の間に挟まれながらタイヤ32の回転
によって敷板4が右方向に搬送されることにより、敷板
4の表面に付着していたモルタル屑48が削り落とされ
る。なお、図8のように上刃44と下刃45を敷板4の
幅方向49に対して傾けて設けているので、敷板4の表
面から削り落とされたモルタル屑48は刃44、45の
傾きに従って横方向に逃げることになり、これにより、
敷板4の搬送に伴ってモルタル屑48は敷板4の横に落
下するようになっている。こうして、モルタル屑48を
取り除いて清掃された敷板4はタイヤ32の回転によっ
て、さらに右方向に搬送されて上ローラ52と下ローラ
53の間に進入し、敷板4の表面に離型剤が塗り付けら
れる。以上のようにして、清掃塗油部6において、清掃
と塗油が行われた敷板4をタイヤ32の回転によって次
の排出部7に順次搬送する。
【0017】こうして清掃と塗油が施された後、排出部
7に搬入されてきた敷板4は、タイヤ62の回転によっ
てさらに右方向に搬送され、図10、11に示したスト
ッパー59に先端が当接した位置で敷板4は停止する。
こうして排出部7に敷板4が搬入されると、シリンダー
75が伸張してマグネットホルダー78が図13の実線
78aで示す位置に下降し、マグネットホルダー下面が
敷板4の上面に接する。そして、マグネットホルダー7
8の磁力で敷板4を吸着する。こうして敷板4を吸着し
たら、シリンダー75が短縮し、マグネットホルダー7
8が図13の一点鎖線78bで示す高さに上昇し、これ
により敷板を一点鎖線4aで示される高さまで持ち上げ
る。以上のようにしてマグネットホルダー78で吸着し
た敷板4を、図12で説明したように、ロッドレスシリ
ンダー74の稼働によって前方の敷板排出棚3の真上ま
で搬送する。次いで、マグネットホルダー78の電磁を
切る。電磁が切られたことによりマグネットホルダー7
8を離れた敷板4は、落下して敷板排出棚3に排出され
る。かくして、取り出し部5において敷板供給棚2から
一枚ずつ取り出された敷板4は清掃塗油部6で清掃と塗
油が施され、こうして清掃と塗油が施された敷板4が排
出部7において、塗油ステーションの敷板排出棚3に順
次排出されるのである。なお、以上のようにして敷板供
給棚2の全ての敷板4を清掃、塗油し、敷板排出棚3に
排出が完了すると、塗油ステーションの塗油装置に敷板
4が受け渡され、型枠1の内面に設置されるようになっ
ている。
【0018】
【発明の効果】本発明の敷板清掃塗油装置によれば、清
掃ステーションで回収した敷板を人手によらずに清掃
し、塗油することができるので、ALC板の製造工程の
完全自動化を図ることが可能になる。また、型枠内面の
清掃作業と塗油作業が行われている間に同時に敷板を清
掃、塗油することによって並列作業ができ、工程時間の
短縮化が図れるようになる。また、このように並列作業
を行うことにより全体の工程タクトを乱すといった問題
がない。さらに、上刃と下刃を敷板の幅方向に対して傾
けて設けることにより、効率のよいモルタル屑の削り落
とし及び刃の寿命を長めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】敷板清掃塗油装置の正面図
【図2】取り出し部の正面図
【図3】同平面図
【図4】同側面図
【図5】取り出し部のマグネットホルダーの移動高さの
説明図
【図6】清掃塗油部の平面図
【図7】同正面図
【図8】敷板の幅方向に対して傾けて設けた刃によって
モルタル屑を削り落とす状態を示す斜視図
【図9】敷板の幅方向に設けた刃によってモルタル屑を
削り落とす状態を示す斜視図
【図10】排出部の正面図
【図11】同平面図
【図12】同側面図
【図13】排出部のマグネットホルダーの移動高さの説
明図
【図14】敷板清掃塗油装置の各部の位置関係を示す平
面図
【図15】ALC板の製造工程の流れを示すフローシー
【符号の説明】
2 敷板供給棚 3 敷板排出棚 4 敷板 5 取り出し部5 6 清掃塗油部 7 排出部 42 スクレーパ 43 塗油ローラ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−248606(JP,A) 特開 平1−174409(JP,A) 実開 昭62−142505(JP,U) 実開 昭63−77709(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 11/04 B28B 7/00 B28B 1/50

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向と直角方向に搬送されてくる矩
    形の型枠を清掃する清掃ステーションと塗油する塗油ス
    テーションに沿って設けられた敷板清掃塗油装置であっ
    て、前記清掃ステーションに型枠が位置したときにおけ
    る型枠の長手方向外側位置に配置された敷板供給棚と、
    前記塗油ステーションに型枠が位置したときにおける型
    枠の長手方向外側位置であって且つ型枠に対して前記敷
    板供給棚と同一側に配置された敷板排出棚と、前記敷板
    供給棚より敷板を一枚ずつ取り出す手段と、一枚ずつ取
    り出した敷板を前記の敷板排出棚方向へ搬送する搬送手
    段と、該搬送手段による搬送中に設けられた敷板の表面
    に付着したモルタル屑を削り落とすスクレーパと敷板の
    表面に離型剤を塗布する塗油ローラと、搬送手段により
    搬送された敷板を前記の敷板排出棚に搬送する手段とを
    有する敷板清掃塗油装置において、該スクレーパには、
    上刃と下刃とが敷板の幅方向に対して互いに逆向きに傾
    けて交差するように設けられたことを特徴とする敷板清
    掃塗油装置。
JP09198192A 1992-03-18 1992-03-18 敷板清掃塗油装置 Expired - Fee Related JP3256268B2 (ja)

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