JP2832843B2 - 建築物の外装施工方法 - Google Patents

建築物の外装施工方法

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JP2832843B2 JP16712889A JP16712889A JP2832843B2 JP 2832843 B2 JP2832843 B2 JP 2832843B2 JP 16712889 A JP16712889 A JP 16712889A JP 16712889 A JP16712889 A JP 16712889A JP 2832843 B2 JP2832843 B2 JP 2832843B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ビルディング等の建築物の外壁面に塗装、
モルタル塗り付け、タイル貼り付け等の外装を施工する
ための建築物の外装施工方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、ビルディング等の躯体表面の外装施工、例え
ば、塗装、モルタル塗り付け、タイル貼り付けの各作業
は全て手作業で実施されており、機械化されているもの
はなかった。
例えば躯体表面にタイルを貼り付けるには、まず躯体
表面に下地モルタルを塗り付け、その後その表面を平ら
に均して下地面を造成する。そして下地面が乾燥した
後、タイルの貼り付け位置をマーキングしたり、基準と
なる水糸を縦、横方向に張りめぐらす。さらにその後、
下地の表面にタイルを張り付けのための貼り付けモルタ
ルを塗り付け、その直後に水糸に合わせながら一枚一枚
タイルをブィブラートと呼ばれる加振圧着装置などを併
用しながら貼り付けていくといった方法がとられてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来は上記したように手作業で行なっていたため、作
業効率が悪い。また熟練した作業者や若年齢作業者の不
足も社会的問題となっている。さらに本作業は不自然な
姿勢での作業が伴う苦じゅう作業の一種であり、これら
により、仕上り精度についても作業者の熟練度に左右さ
れることが多かった。
本発明は上記のことにかんがみなされたもので、作業
効率及び仕上り精度の向上を図ることができ、さらに作
業者不足をも解消できる建築物の外装施工方法を提供す
ることを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明に係る建築物の外
装施工方法は、塗装、モルタル塗り付けあるいはタイル
貼り付け等の外装作業を行なう作業機を左右方向及び上
下方向に移動可能に装備した外装作業装置を、躯体表面
に上下に離間して複数個設けられたレールのうちの1組
の上下一対のレールに移動可能に支持し、外装作業装置
に対して作業機を左右方向及び上下方向に移動すると共
に、外装作業装置を上記1組の上下一対のレールに沿っ
て移動して躯体表面に塗装、モルタル塗り付けあるいは
タイル貼り付け等の外装作業を行ない、また、上記外装
作業装置の上記1組の上下一対のレールへの設置は、こ
の外装作業装置の上部に、上部補助レールを転動自在に
把持させて吊り上げ機にて吊り上げ、この上部補助レー
ルを上記1組の上下一対のレールの上側のレールの延長
線上に接続する位置の躯体に固着すると共に、上記上下
一対のレールの下側のレールの延長上に接続する位置の
躯体に下部補助レールを固着し、この下部補助レールに
外装作業装置の下部を転動自在に係合することにより行
ない、また上下方向に位置がずれた位置にある他の1組
の上下一対のレールの移動は、外装作業装置を上部補助
レール及び下部補助レールへ移動し、その後上部補助レ
ール及び下部補助レールを躯体から取りはずし、吊り上
げ機にて上部補助レールごとに上下に移動し、この上部
補助レールを所定の位置の1組の上下一対のレールの上
側のレールの延長上に固着し、ついで下部補助レールを
上下一対の下側のレールの延長上に固着し、この下部補
助レールに外装作業装置の下部を転動自在に係合するこ
とにより行なう。
〔作 用〕
作業機は、上下一対のレールに設置された外装作業装
置に対して左右方向及び上下方向に移動し、これによ
り、上記作業機に対向する躯体の表面に対して塗装、モ
ルタル塗り付け、タイル貼り付け等の外装作業を行な
う。また外装作業装置の1組の上下一対のレールへの設
置、及び他の1組の上下一対のレールへの移動は、外装
作業装置を上部補助レール及び下部補助レールへ移動
し、この両補助レールごと行なう。
〔実 施 例〕
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。なおこの
実施例では、躯体表面にタイルを貼り付けるタイル貼り
付け作業の例を示す。
図中1はビルディング外壁等の躯体、2はこの躯体1
の外壁表面付近に設けた多数の金属パイプなどからなる
足場であり、この躯体1と足場2の間にタイル貼り付け
装置3が配置される。
すなわち、4,4は上下方向に等間隔をあけてそれぞれ
水平に配置されたレールであり、この各レール4は躯体
1に所定間隔をあけて植設した棒状の支持部材5にて支
持されている。
6は上記上下一対のレール4,4に摺動自在に支持され
る本体フレームであり、この本体フレーム6は左右の縦
フレーム7a,7bと、この左右の縦フレーム7a,7bを結合す
る上下のガイドフレーム8a,8b及び補強フレーム9とか
らなっており、上記両縦フレーム7a,7bの上端部に、上
側のレール4に吊り下がり支持される吊り下がり支持機
構10,10が設けてある。
この吊り下げ支持機構10は第5図、第6図に示すよう
になっていて、縦フレーム7a,7bの上端部に車輪ブラケ
ット11が上下動自在に係合してあると共に、この車輪ブ
ラケット11は縦フレーム7a,7b側に設けたウォームギヤ
装置12と車輪ブラケット11側に設けられ、かつ上記ウォ
ームギヤ装置12のウォームホイール12aの軸心に螺合す
るねじ軸13とにより連結されており、ハンドル12bを回
転してウォームホイール12aを回転することによりねじ
軸13が軸方向に移動し、車輪ブラケット11に対して縦フ
レーム7a,7bが長さ方向に変位されるようになってい
る。なお上記吊り下げ支持機構10,10の一方の車輪ブラ
ケット11を一方の縦フレームに固着し、他方の縦フレー
ムだけをこれの長手方向に変位するようにしてもよい。
車輪ブラケット11には、レール4の上下に転接する上
下の車輪14a,14bがそれぞれ回転自在に支承されてい
る。各車輪14a,14bは軸方向両端にフランジを有してい
てレール4に対してはずれることなく係合されるように
なっている。また上側の車輪14aはこれの支軸15に対し
て軸方向に係合されている。そしてこの支軸15は車輪ブ
ラケット11に対して螺合されており、この支軸15をハン
ドル16にて回転することにより上記上側の車輪14aが軸
方向に移動調整できるようになっている。
またこの本体フレーム6の両縦フレーム7a,7bのそれ
ぞれの下端部には折り曲げ脚17a,17bがそれぞれ対向内
側方向に折り曲げ可能に、かつ直立状態で固定可能に取
付けられている。この各折り曲げ脚17a,17bは伸縮自在
に、かつ伸長方向にばね付勢される構成となっており、
かつその先端に、下側のレール4の上面に転接する車輪
18が支承されている。この車輪18は上記上側のレール4
に転接する上側の車輪14aと同一の構成となっていて、
ハンドル19を回転することにより軸方向の位置が調整で
きるようになっている。
20は左右方向スライドフレームであり、この左右方向
スライドフレーム20は本体フレーム6の上下のガイドフ
レーム8a,8bに摺動自在に支持されている。そしてこの
左右方向スライドフレーム20の中間部にはナット部材21
がこれの軸心を左右方向に向けて設けてあり、このナッ
ト部材21に、本体フレーム6側に回転支持された送りね
じ22が螺合されている。送りねじ22の一端には送りモー
タ23が連結してあり、このモータ23を駆動することによ
り送りねじ22が回転されて左右方向スライドフレーム20
が左右方向に移動されるようになっている。
24は上下方向スライドフレームで、この上下方向スラ
イドフレーム24は上記左右方向スライドフレーム20の前
側(躯体側)に上下方向に摺動可能に取付けられてお
り、かつこの上下方向スライドフレーム24の背面側には
モータ25にて回転駆動するねじ軸26が設けてあり、この
ねじ軸26に上記左右方向スライドフレーム20の前面に設
けたナット部材20aが螺合してあり、上記モータ25を駆
動することにより、ねじ軸26、ナット部材20aを介して
上下方向スライドフレーム24が左右方向スライドフレー
ム20に対して上下動するようになっている。
上記上下方向スライドフレーム24の前面側には、タイ
ル収納枠27が前側へ離間させて取り付けてある。このタ
イル収納枠27の前面には上下方向に多数のタイル収納窓
28を有しており、また両側面にはこの各タイル収納窓28
へタイル29を挿入するタイル挿入窓30が設けてある。タ
イル収納窓28はタイル29が前方へ平行移動により突出可
能な大きさになっている。また上記各タイル収納窓28の
背後にも開口部31が設けてある。また上記各タイル収納
窓28にはここに挿入されたタイル29を垂直に仮保持する
弾性体にて構成した支持部材32が設けてある。
上記上下方向スライドフレーム24とタイル収納枠27と
の間に、タイル押し付けけ装置33が上下方向スライドフ
レーム24に沿って上下動可能に、かつ前後動可能に取付
けてある。
すなわち、上下方向スライドフレーム24の前面には上
下動テーブル34が上下動可能に設けてあり、この上下動
テーブル34上に上記タイル押し付け装置55が前後方向に
移動可能に搭載されている。そして上記上下動テーブル
34は上下方向スライドフレーム24の上下に設けたプーリ
35,36に巻き掛けられたタイミングベルト37に連結して
あり、一方のプーリ36に連結したモータ38を駆動するこ
とによりタイミングベルト37にて上下動されるようにな
っている。
またタイル押し付け装置33は上記上下動テーブル34に
対して前後動のシリンダ39にて前後動されるようになっ
ている。
タイル押し付け装置33は第8図に示すよううに先端に
吸引器40aを取り付けた作動軸40cと、この作動軸40cを
軸方向に振動する加振器40bとからなっている。上記吸
引器40aには図示しないパイプを介して吸引器が接続し
てある。
また上記上下方向スライドフレーム24の前面には、上
記タイル収納枠27の前面に対向するモルタル塗り付け器
41が上下動可能に取付けてある。このモルタル塗り付け
器41はタイル収納枠27の各窓28の前側に対向するモルタ
ル吐出器42と、これに接続管43を介して接続された基台
44とからなり、この基台44が上下方向スライドフレーム
24に上下方向に移動自在に係合されており、かつベルト
44a、プーリ44b、44c及びモータ44d等からなる昇降装置
のベルト44aに連結されている。そして上記モルタル吐
出器42は接続管43、基台44を介してモルタル圧送管45に
接続されている。
本体フレーム6の左右の縦フレーム7a,7bには、上記
タイル収納枠27の両側面に対向するタイル供給器46a,46
bが固着してある。この各タイル供給器46a,46bは第9
図、第10図に示すようになっていて、上端が、タイル29
が水平状態で入る形状に、また下端部が、タイル29が垂
直になる形状になっており、かつこの上下部は濾斗状に
連続していて、水平状態で投入されたタイル29は落下す
る間に垂直姿勢となるようになっている。そしてこれの
下側面に上記タイル収納枠27側に向けたタイル押出筒47
が、また反対側にタイル押出器48が設けてある。
上記各タイル供給器46a,46bの上側ににタイルカセッ
ト49,49が設けてある。そして上記各タイル供給器46a,4
6bの上端部のそれぞれの両側縁にタイル支持部材50a,50
bがタイル支持アクチュエータ51a,51bにて出没可能に設
けてある。
本体フレーム6の一側部に上記モルタル塗り付け器41
のモルタル圧送管45に接続したモルタル貯蔵タンク52が
設けてある。
また53は各アクチュエータを操作する操作盤であり、
54は制御装置である。
上記モルタル貯蔵タンク52にはスクリュウ等のモルタ
ル圧送機構が内装してあり、55はその駆動モータであ
る。
次に上記構成のタイル貼り付け装置の作用を説明す
る。
まずタイルカセット49,49にタイル29を装填すると共
に、モルタル貯蔵タンク52にモルタルを投入する。
次に左右方向スライドフレーム20を一側端に移動し、
タイル収納枠27の一側面をタイル供給器46a(46b)に沿
わせる。その後上記タイル収納枠27の各タイル収納窓28
へタイル供給器46a,46bから1枚ずつタイル29を供給す
る。
以下に上記タイル29の供給作用を第11図、第12図を用
いて説明する。
タイル供給器46a,46bの上端部に設けた上側のタイル
支持部材50aをはずして1枚のタイル29をタイル供給器4
6a,46b側に設けた下側のタイル支持部材50b上に落下さ
せる(第11図)。
次に上記のタイル支持部材50aを突出してから下側の
タイル支持部材50bをはずしてこの上のタイル29を落下
させる(第12図)。この状態でこのタイル29は第9図、
第12図に示すように垂直に姿勢を変えられながら下端部
へ落下する。またこの状態で上側のタイル支持部材50a
がはずれて下側のタイル支持部材50b上にタイル29が供
給される(第11図)。
その後、タイル供給器46a,46bのタイル押込器48にて
この中のタイル29を押してタイル押出筒47より、これに
対向しているタイル収納枠27のタイル収納窓28にタイル
挿入窓30を介して収納する。
上記動作をタイル収納枠27の1つのタイル収納枠28ず
つ順次下降(あるいは上昇)させながら行なうことによ
り、タイル収納枠27の各タイル収納窓28内にタイル29が
収納される。
その後、左右方向スライドフレーム20及び上下方向ス
ライドフレーム24を移動してタイル収納枠27をタイル貼
り付け基点に対向させると共に、これの背面側にタイル
押し付け装置33を位置させる。
上記動作により準備が完了したことになり、以下にタ
イル貼り動作を説明する。
モルタル塗り付け器41のモルタル吐出器42を貼り付け
位置に対向するタイル収納窓28に順次対向させてこの各
窓内のタイル29の貼り付け面にモルタル貯蔵タンク52か
らのモルタルを塗り付ける。
その後、タイル押し付け装置33を貼り付け指定された
タイル29の背面に対向させて前進し、これの吸引器40a
にて吸着し、そのまま前進する。これにより、このタイ
ル29はタイル収納窓28より前方へ押し出されて躯体1に
モルタルを介して貼り付けられる。このとき、タイル押
し付け装置33の加振器40bが作動してタイル29は振動さ
れながら押さえ付けられ、躯体1に強固に貼り付けられ
る。
ついでタイル押し付け装置33は吸引器40aの吸着を解
除した後、後退して次に貼り付け指示されたタイル29の
背面位置に移動して上記動作を繰り返す。
上記により、タイル収納枠27内のタイル29は順次躯体
1に貼り付けられていき、タイル収納枠27内のタイル29
が全部貼り終ると、その都度このタイル収納枠27内へタ
イル供給器46a,46bから供給する。
次に上記タイル貼り付け装置3の設置及び作業方法を
第13図から第21図を用いて説明する。
まず第13図に示すように、躯体の全面に架設した足場
2の左下端部にタイル貼り装置3を足場2の内側へ搬入
する作業機搬入口60を設けると共に、これの上方端部で
ある屋上に吊り用はり61を上記足場2の架設時に設け
る。足場2の架設後にレール4を躯体1の表面に取り付
ける。このとき、このレール4はタイル貼り付け装置3
の取り付け間隔をあけて施工面全体に取り付けるが、上
記作業機搬入口60に対応する部分には全高さ方向にわた
って、このレール4を取り付けないでおき、タイル貼り
付け装置3が上下移動できるスペースがとられている。
次に第14図に示すように、作業機搬入口60で、タイル
貼り付け装置3を、足場2に吊り下げた吊り上げ機62を
用いて上部補助レール63に吊り下がる状態にして組立て
る。上記上部補助レール63の長さはタイル貼り付け装置
3よりわずかに長い程度の長さになっている。組立て
後、第15図に示すように躯体1の壁面近くまで移動さ
せ、屋上に設けた吊り用はり61より吊り下げたロープ64
に上部補助レール63を吊りかえる。その後この吊りロー
プ64を簡易ウインチやチェーンブロック等で巻き上げ
る。
タイル貼り付け装置3をタイル貼り付け位置高さまで
吊り上げた後、上部補助レール63を、躯体1に既設され
たこの部分の上側のレール4の延長上になるようにして
躯体1に固着する(第16図)。またこの状態で、この部
分の下側のレール4の延長状になるようにして下部補助
レール65を固着し、これにタイル貼り付け装置3の折り
曲げ脚17a,17bの車輪18を係合する(第17図)。
上記作業の完了後、吊りロープ64を外し、この位置か
らタイル貼り付け作業に入る。
このとき、貼り付けのための本体フレーム6のセッテ
ィングは吊り下げ支持機構10,10にて左右の縦フレーム7
a,7bの長さを変えて左右方向の姿勢を調整し、また吊り
下げ支持機構10,10の車輪14a及び下側の車輪18を軸方向
に移動することにより躯体1に対する平面度が調整され
る。このとき、縦、横に張りわたした水糸に沿うように
する。
その後、貼り付けピッチ、貼り付け方法、貼り付け範
囲等の貼り付け条件をコンピュータに教示して貼り付け
を開始する。このとき、横水糸と縦水糸の交点を貼り付
けの基準等にする。
所定範囲の貼り付けが終了したら、タイル貼り付け装
置3をレール4,4に沿って横移動し、同じ方法で順次貼
り付け作業を行なう(第18図)。
上記横移動のときに、足場2を躯体1に固定している
アンカボルト5aがある場合には本体フレーム6の下側の
折り曲げ脚17a,17bを折り曲げて上記アンカボルト5aを
クリアする(第17図、第18図)。
下段へタイル貼り付け装置3を移動する場合には、当
初吊り上げた位置まで装置3を移動し、上部及び下部補
助レール63,65に乗り移らせる(第19図)。
その後上部補助レール63を吊りロープ64で支持しなが
ら下部補助レール65、上部補助レール63の順でこれらを
躯体1から取りはずし(第20図)、そのまま下段の既設
レール4,4の位置まで下降する(第21図)。
その後は上記上段の場合と同様の手順にて作業を行な
う。
なお上記実施例では本体フレーム6の左右方向スライ
ドフレーム20に上下動可能に取り付けた上下方向スライ
ドフレーム24に、タイル収納枠27やタイル押し付け装置
33を取り付けたタイル貼り付け装置3について説明した
が、これはこれに限るものではなく、上記上下方向スラ
イドフレームにモルタル塗り付け手段あるいは塗装手段
を上下方向に移動可能に取り付けたモルタル塗り付け装
置や塗装装置であってもよく、要するに本発明方法は上
下に離間して躯体1に取り付けたレール4,4に係合して
躯体表面に沿って移動し、この躯体表面に外装を施すよ
うにした外装作業装置に適用される。
〔発明の効果〕
本発明によれば、躯体外壁に対する塗装、モルタル塗
り付け、タイル貼り付け等の外装工事を広い範囲にわた
って機械にて行なわれ、しかもこの外装作業装置の躯体
に対する移動据え付けが容易に行なえることにより作業
効率を向上させることができると共に作業者不足も解消
することができる。また上記外装作業装置は躯体に取り
付けたレールに沿って移動するのでこの点においても作
業効率が向上すると共に、仕上り精度も高めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は全体背面
図、第2図は前側から見た斜視図、第3図はタイル押し
付け装置の上下動部を示す一部破断斜視図、第4図は概
略的な縦断側面図、第5図、第6図は吊り下がり支持機
構を示すもので、第5図は断面図、第6図は背面図、第
7図はタイル収納窓部の断面図、第8図はタイル貼り付
け装置の側面図、第9図、第10図はタイル供給器を示す
もので、第9図は一部破断側面図、第10図は正面図、第
11図、第12図はタイル供給器の作用説明図、第13図から
第21図はタイル貼り付け装置の設置方法を示す作業説明
図である。 1は躯体、2は足場、3はタイル貼り付け装置、4はレ
ール、5aはアンカボルト、6は本体フレーム、62は吊り
上げ機、63は上部補助レール、64は吊りロープ、65は下
部補助レール。
フロントページの続き (72)発明者 山口 修一 東京都港区北青山2丁目5番8号 株式 会社間組内 (72)発明者 配野 均 東京都港区北青山2丁目5番8号 株式 会社間組内 (72)発明者 松本 浩一 東京都港区北青山2丁目5番8号 株式 会社間組内 (72)発明者 成瀬 俊久 東京都港区赤坂2丁目3番6号 株式会 社小松製作所内 (72)発明者 大坪 和彦 東京都港区赤坂2丁目3番6号 株式会 社小松製作所内 (72)発明者 沢野 利幸 東京都港区赤坂2丁目3番6号 株式会 社小松製作所内 (72)発明者 斎藤 伊徳 東京都港区赤坂2丁目3番6号 株式会 社小松製作所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04F 13/02 E04F 13/08 101 E04G 21/16 E04F 21/02 E04F 21/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗装、モルタル塗り付けあるいはタイル貼
    り付け等の外装作業を行なう作業機を左右方向及び上下
    方向に移動可能に装備した外装作業装置を、躯体表面に
    上下に離間して複数個設けられたレールのうちの1組の
    上下一対のレールに移動可能に支持し、外装作業装置に
    対して作業機を左右方向及び上下方向に移動すると共
    に、外装作業装置を上記1組の上下一対のレールに沿っ
    て移動して躯体表面に塗装、モルタル塗り付けあるいは
    タイル貼り付け等の外装作業を行ない、また、上記外装
    作業装置の上記1組の上下一対のレールへの設置は、こ
    の外装作業装置の上部に、上部補助レールを転動自在に
    把持させて吊り上げ機にて吊り上げ、この上部補助レー
    ルを上記1組の上下一対のレールの上側のレールの延長
    線上に接続する位置の躯体に固着すると共に、上記上下
    一対のレールの下側のレールの延長上に接続する位置の
    躯体に下部補助レールを固着し、この下部補助レールに
    外装作業装置の下部を転動自在に係合することにより行
    ない、また上下方向に位置がずれた位置にある他の1組
    の上下一対のレールの移動は、外装作業装置を上部補助
    レール及び下部補助レールへ移動し、その後上部補助レ
    ール及び下部補助レールを躯体から取りはずし、吊り上
    げ機にて上部補助レールごとに上下に移動し、この上部
    補助レールを所定の位置の1組の上下一対のレールの上
    側のレールの延長上に固着し、ついで下部補助レールを
    上下一対の下側のレールの延長上に固着し、この下部補
    助レールに外装作業装置の下部を転動自在に係合するこ
    とにより行なうことを特徴とする建築物の外装施工方
    法。
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