JP3006785U - 超音波洗浄装置 - Google Patents

超音波洗浄装置

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JP3006785U JP1994008555U JP855594U JP3006785U JP 3006785 U JP3006785 U JP 3006785U JP 1994008555 U JP1994008555 U JP 1994008555U JP 855594 U JP855594 U JP 855594U JP 3006785 U JP3006785 U JP 3006785U
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Inventor
大沢淳
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株式会社三友金属
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(57)【要約】 【目的】 機械部品などの洗浄に用いられる超音波洗浄
装置において、その洗浄力の向上を図る。 【構成】 洗浄処理槽40を隔壁41を介して2つの槽
に仕切り、その一方を上部が開口された洗浄槽43、ま
た他方を脱気した媒液が封じ込められる密閉槽42とす
る。そして、前記洗浄槽43に被洗浄物が浸漬される洗
浄液が注入されるとともに、前記密閉槽42の外面に振
動子30が固設される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、機械部品などの洗浄に用いられる超音波洗浄装置に関し、特に洗浄 力を向上できるようにした超音波洗浄装置である。
【0002】
【従来の技術】
機械部品などを洗浄する手段として、超音波洗浄、浸し洗浄、溶剤浸し洗浄、 スプレー洗浄、電解洗浄などが知られているが、このうち超音波洗浄は細分化し た固形物と油の混合、特に重合化した油の除去に最適であり、洗浄効果も高く利 用が顕著である。
【0003】 従来、その超音波洗浄を行う超音波洗浄装置として、例えば図3に示すような ものが知られている。
【0004】 この超音波洗浄装置1は、高周波振動を振動子3に伝える発振器2と、その振 動子3が固設される洗浄処理槽4とを備え、この洗浄処理槽4には洗浄液たる浄 水などが注入されるようになっている。
【0005】 そして、振動子3から洗浄処理槽4の壁面を介して洗浄液に超音波が放射され 、その超音波が洗浄液に及ぼす作用、特にキャビテーション作用により、洗浄液 に浸漬される被洗浄物が洗浄されるようになっている。
【0006】 なお、振動子3は一般的には図示するように槽の底面、ときには側面に取り付 けられるが、投込み式のものもある。
【0007】 一方、洗浄液中に溶解している溶存酸素量(DO値)を0.5〜2.0ppm 程度まで低下させると、キャビテーションを効果的に生じせしめられることが解 明されている。
【0008】 そこで、図4に示すように、洗浄処理槽4′中の洗浄液を脱気装置5を介して 循環し、洗浄液のDO値を低下させるようにした超音波洗浄装置1′が既に開発 されている。なお、図4において2′は発振器、3′は振動子である。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の超音波洗浄装置によれば、洗浄液を脱気しないもの では、洗浄力が弱く、かつ洗浄処理に相当の時間を要してしまう欠点がある。
【0010】 一方、脱気装置を備えたものは、洗浄液中のDO値の低下により非常に高い洗 浄力が得られるようになるものの、DO値を所定の水準まで低下させるには多分 に時間を要し、このため事前に脱気装置を起動させておく必要があった。
【0011】 また、洗浄液を脱気処理しても、その洗浄液は数回の使用で汚濁し交換を余儀 なくされるので、これを交換する都度脱気処理を施さなければならない。
【0012】 更に、脱気された洗浄液は、常時外気を取り込むから、洗浄処理中や次回の使 用に際し脱気処理を施す必要があり、時間的また電力消費の点で損失が非常に大 きかった。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記課題を達成するため、発振器と振動子を用いて洗浄処理槽中の 洗浄液に超音波振動を伝え、この洗浄液に浸漬される被洗浄物を洗浄できるよう にしてある超音波洗浄装置において、前記洗浄処理槽を隔壁を介して2つの槽に 仕切り、その一方を上部が開口された洗浄槽、また他方を脱気した媒液が封じ込 められる密閉槽とし、前記洗浄槽に被洗浄物が浸漬される洗浄液が注入されると ともに、前記密閉槽の外面に振動子が固設されることを特徴とする超音波洗浄装 置を提供するものである。
【0014】
【作用】
本考案の超音波洗浄装置によれば、発振器を作動させると、高周波振動が振動 子に伝播するようになる。
【0015】 一方、振動子は与えられた高周波を同一周波数の超音波振動に変換し、その超 音波振動を密閉槽に伝達するようになる。
【0016】 密閉槽に伝えられた超音波振動は、媒液を介して洗浄槽に伝わり、さらに洗浄 槽の壁面すなわち隔壁を透過して洗浄液に伝わるようになる。
【0017】 そして、その洗浄液中に浸漬される被洗浄物は、洗浄液中で起こるキャビテー ションの作用で洗浄される。
【0018】 なお、媒液中を伝播する超音波振動は、その媒液が脱気されDO値が低下され ていることにより洗浄槽へ良好に伝播するようになる。
【0019】 このため、隔壁を透過した超音波振動にて、洗浄液中にキャビテーションが良 好に発生し、その作用で被洗浄物が綺麗に洗浄されるようになる。
【0020】
【実施例】
以下、本考案の実施例を説明すると、図1は本考案の超音波洗浄装置を示す正 面概略図であり、図中10は本体を示す。
【0021】 この本体10は、角パイプや山形鋼などを接合せしめて枠組を構成し、壁材と して鉄板やステンレス鋼板を用いた矩形状の構造物であり、その底面には旋回自 在な車輪11,・・・が4つ固設せしめてある。
【0022】 一方、20は発振器であり、これは図示するように前記本体10の内部に固定 されている。
【0023】 この発振器20は、28KHzの周波数を主とする3つの周波数を発振する出 力600Wの多重波同時発振形の超音波発振器であり、これはケーブル21を介 して200Vの商用電源に接続され、また図示するケーブル22を介して振動子 30と接続される。
【0024】 その振動子30は、フェライトやニッケルを用いた磁歪振動子、あるいはチタ ン酸バリウムやPZT(ジルコン酸鉛とチタン酸鉛を焼結した磁器)を用いた電 歪振動子から成る。
【0025】 他方、40は洗浄処理槽であり、これは図示するように前記本体10の内部に 固定され、この底面に前記振動子30が固設せしめられている。
【0026】 なお、この洗浄処理槽40は、板厚0.5〜3mmのステンレス鋼板、銅板、 軟鋼板などの金属板から構成されるが、機械的強度や耐食性の点でステンレス鋼 板の利用が最も好ましく、板厚としては超音波振動の透過率の点で0.5mm程 度とすることが好ましい。
【0027】 次に、図2は洗浄処理槽40の断面を示す。この図で明らかなように洗浄処理 槽40は隔壁41を介して2つの槽に仕切られており、このうち下部側に形成さ れた槽が密閉槽42とされ、また上部側に形成された槽が洗浄槽43とされてい る。
【0028】 図示するように、密閉槽42は断面凹字形を呈しており、その上端にはバルブ V1,V2を備えた配管45,46が貫通されている。そして、そのバルブV1 ,V2を開閉することにより密閉槽42の中に脱気した媒液を封じ込められるよ うにしてある。
【0029】 例えば、一方の配管45と図示しない真空ポンプを接続し、また他方の配管4 6と脱気した媒液が貯蔵してある図示しないタンクをポンプを介して接続して、 先ず一方の配管45のバルブV1を開いて密閉槽42の中の空気を引いて真空状 とする。
【0030】 そして、その後に他方の配管46のバルブV2を開き、密閉槽42の中に脱気 した媒液を送り込むようにするのである。
【0031】 なお、配管45,46をそれぞれ所要の脱気装置に接続し、そして密閉槽42 の中の媒液を循環して脱気を行い、その後に双方の配管45,46のバルブV1 ,V2を閉めるという手順で媒液を密閉槽42の中に封じ込める方法もある。
【0032】 また、媒液を封じ込めた後に双方の配管45,46を抜き取って、その部分を 溶接などで密閉してもよい。
【0033】 ところで、その媒液は通常の浄水であり、密閉槽42の中に封じ込められた状 態にあって、そのDO値は0.5〜2.0ppmとされている。
【0034】 一方、隔壁41によって形成された洗浄槽43は、密閉槽42の内側に位置す るようになっており、その上部は開口された開口部43aとされている。
【0035】 そして、その開口部43aから洗浄槽43の中に浄水などの洗浄液が注入され 、その洗浄液に機械部品などの被洗浄物が浸漬される。
【0036】 他方、図中47,48はバルブV3,V4を備えた排液用の配管で、図示する ように一方の配管47は密閉槽42に貫通され、また他方の配管48は洗浄槽4 3に貫通されており、一方のバルブV3の開放により密閉槽42の媒液を、また 他方バルブV4の開放により洗浄槽43の洗浄液を外部に排出できるようにして ある。
【0037】 また、この図で明らかなように、前記振動子30は洗浄処理槽40における密 閉槽42の外面、特にその底面42aに固設されている。
【0038】 ところで、このように構成された超音波洗浄装置にあって、被洗浄物の洗浄は 以下のようにして行われる。
【0039】 先ず、洗浄槽43の中に洗浄液としての浄水を注入し、その中に被洗浄物を浸 漬させる。そして、発振器20を作動させ振動子30に高周波振動を伝える。そ うすると、振動子30は与えられた高周波を同一周波数の超音波振動に変換し、 その超音波振動を密閉槽42に伝達するようになる。
【0040】 密閉槽42に伝えられた超音波振動は媒液を介して洗浄槽43に伝わり、さら に洗浄槽43の壁面すなわち隔壁41を透過して洗浄液に伝わり、そうして洗浄 液中でキャビテーションが生じ、その作用で被洗浄物が洗浄されるようになる。
【0041】 以上、本考案の実施例を説明したが、その他の実施例として、密閉槽42の側 面にも振動子を設け、異なる角度から複数の超音波を発振する多振動子方式もあ る。
【0042】 また、上記実施例によれば、発振器は多重波同時発振方式のものとしているが 、異なる周波数の超音波を交互に一周波ずつ順次に発振する多重波交互発振方式 としてもよいし、あるいは80〜100万Hz程度の周波数を利用したメガソニ ック発振方式としてもよい。
【0043】 また、基本波に適当な第二次、第三次高周波を加えて矩形波とする矩形波発振 方式を採用してもよい。
【0044】 一方、媒液や洗浄液として、ハロゲン化炭化水素系溶剤、石油系溶剤、アルカ リ脱脂剤、乳剤クリーナーなどの溶剤を用いてもよい。
【0045】
【考案の効果】
本考案に係わる超音波洗浄装置は、超音波発振器と振動子を用いて洗浄処理槽 中の洗浄液に超音波振動を伝え、この洗浄液に浸漬される被洗浄物を洗浄できる ようにしてある超音波洗浄装置において、前記洗浄処理槽を隔壁を介して2つの 槽に仕切り、その一方を上部が開口された洗浄槽、また他方を脱気した媒液が封 じ込められる密閉槽とし、前記洗浄槽に被洗浄物が浸漬される洗浄液が注入され るとともに、前記密閉槽の外面に振動子が固設されるようにしてあることにより 、密閉槽に放射された超音波振動が脱気された媒液を介し洗浄槽の洗浄液に良好 に伝達するようになるので、洗浄液中にてキャビテーションが良好に発生し、洗 浄力が格段に向上するという優れた効果を奏する。
【0046】 特に、媒液は密閉槽に封じ込められるから、これに空気が溶解せず常時一定の DO値を示すようになり、このため洗浄処理を行う都度脱気処理を施す必要がな くなるという優れた効果を奏する。
【0047】 また、被洗浄物は洗浄槽の洗浄液にて洗浄されるから、密閉槽の媒液が被洗浄 物の洗浄によって汚濁することはなく、このため媒液は交換せずに長期間の使用 が可能であるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す超音波洗浄装置の正面概
略図
【図2】同超音波洗浄装置の洗浄処理槽を示す断面図
【図3】従来の超音波洗浄装置を示す概略図
【図4】従来の他の超音波洗浄装置を示す概略図
【符号の説明】
10 本体 11 車輪 20 発振器 21,22 ケーブル 30 振動子 40 洗浄処理槽 41 隔壁 42 密閉槽 42a 底面 43 洗浄槽 43a 開口部 45,46,47,48 配管 V1,V2,V3,V4 バルブ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発振器と振動子を用いて洗浄処理槽中の
    洗浄液に超音波振動を伝え、この洗浄液に浸漬される被
    洗浄物を洗浄できるようにしてある超音波洗浄装置にお
    いて、前記洗浄処理槽を隔壁を介して2つの槽に仕切
    り、その一方を上部が開口された洗浄槽、また他方を脱
    気した媒液が封じ込められる密閉槽とし、前記洗浄槽に
    被洗浄物が浸漬される洗浄液が注入されるとともに、前
    記密閉槽の外面に振動子が固設されることを特徴とする
    超音波洗浄装置。
JP1994008555U 1994-07-15 1994-07-15 超音波洗浄装置 Expired - Lifetime JP3006785U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015036141A (ja) * 2013-08-16 2015-02-23 株式会社プレテック 超音波洗浄方法及び超音波洗浄装置
JP2017144392A (ja) * 2016-02-18 2017-08-24 株式会社桧鉄工所 霧化装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015036141A (ja) * 2013-08-16 2015-02-23 株式会社プレテック 超音波洗浄方法及び超音波洗浄装置
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