JP3006582B2 - 必要補充量決定方法及びシステム - Google Patents

必要補充量決定方法及びシステム

Info

Publication number
JP3006582B2
JP3006582B2 JP10142989A JP14298998A JP3006582B2 JP 3006582 B2 JP3006582 B2 JP 3006582B2 JP 10142989 A JP10142989 A JP 10142989A JP 14298998 A JP14298998 A JP 14298998A JP 3006582 B2 JP3006582 B2 JP 3006582B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amount
vending machine
replenishment
product
replenishment amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10142989A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11339112A (ja
Inventor
秀悟 橋本
英知 若林
茂 斉藤
一城 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP10142989A priority Critical patent/JP3006582B2/ja
Publication of JPH11339112A publication Critical patent/JPH11339112A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3006582B2 publication Critical patent/JP3006582B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動販売機への商
品又は商品材料の必要補充量を決定する必要補充量決定
方法及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】自動販売機に商品又は商品材料を補充す
る際には、補充作業の頻度を低減できるよう、できるだ
け大量に補充するのが従来から一般的であった。そし
て、この補充作業を低減するための技術として、例え
ば、特開平9−94581号公報には、補充用商品運搬
車と自動販売機との間で無線通信を行うことにより、作
業者があらかじめ自動販売機への補充量を知った上で運
搬車から自動販売機への商品の搬送を行うものが開示さ
れている。ところで、缶飲料の自動販売機等では、コラ
ムと呼ばれる商品蓄蔵・送出メカニズムが自動販売機内
に複数個設けられているのが一般的であり、補充作業に
際しては、入りきる限り即ち満杯まで、該当する商品を
各コラムに補充する。また、カップ飲料等販売時に商品
を製造する自動販売機では、フレーバと呼ばれる商品材
料を自動販売機内に蓄蔵しており、補充作業に際して
は、長期蓄蔵による品質劣化を招かない程度に大量のフ
レーバを、自動販売機内に補充する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、缶飲料
等の自動販売機に商品を満杯になるまで補充することと
すると、売れ行きの悪い商品が長期間に亘って自動販売
機内に残ることがある。即ち、売れ行きのよい商品であ
れば、コラムが満杯になるまで補充しても次の補充時点
までにほとんど売れてしまうであろうが、売れ行きの悪
い商品をコラムが満杯になるまで補充すると、その商品
は自動販売機内に長期間に亘って蓄蔵されてしまうこと
になる。缶飲料のように比較的長期間に亘ってその品質
が保証されている商品に関しては、長期蓄蔵による品質
劣化という問題はさほど深刻にはならないとはいうもの
の、購入者に“古い商品を買ってしまった”という不快
感を抱かせかねない。
【0004】また、カップ飲料を販売する自動販売機の
ように原液、粉体等蓄蔵により品質が変化しやすい商品
材料を取り扱っている自動販売機では、自動販売機内に
商品材料を長期間に亘り蓄蔵することを避けるため、自
動販売機内在庫の管理を綿密に行う必要があり、これは
その自動販売機の管理者にとって負担になっていた。
【0005】更に、自動販売機内に商品又は商品材料が
長期間に亘り蓄蔵されることは、その商品又は商品材料
の製造者又は販売者にとっては、未回収のコストが恒常
的に存在するのと同じことである。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、補充量を適確に決
定できる手法を提案し、これにより自動販売機内におけ
る商品又は商品材料の長期在庫を防ぎ、購入者に対しで
きるだけ新しい商品を提供できるようにすると共に、製
造者又は販売者によるコスト回収を迅速化できるように
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
べく、本発明に係る必要補充量決定方法は、商品又は商
品材料の補充作業の直後に自動販売機内に存すべき在庫
量である基準在庫量を、その自動販売機にて取り扱われ
ている商品毎又は商品材料毎に、少なくとも過去におけ
る補充量及び補充作業の実施時期の間隔に基づき、支店
にて設定するステップと、自動販売機にてその自動販売
機における商品毎又は商品材料毎の在庫量を検出するス
テップと、商品又は商品材料を運搬して巡回する車両に
て、基準在庫量に対する在庫量の不足分を求めることに
より、商品又は商品材料の必要補充量を、決定するステ
ップと、を有することを特徴とする。より好ましくは、
基準在庫量を、季節変化による購入傾向の変化を示す統
計情報を利用して、決定することとする。
【0008】このように、本発明においては、支店が各
自動販売機の各商品又は各商品材料毎に設定した基準在
庫量と、自動販売機にて検出されたその在庫量とに基づ
き、巡回車両にて必要補充量が決定されるため、自動販
売機内は必ずしも満杯にはされず、原則としては基準在
庫量まで商品又は商品材料が補充される。更に、この基
準在庫量は、少なくとも過去における補充量及び補充作
業の実施時期の間隔に基づき、決定される。従って、商
品や商品材料が自動販売機内に長期間に亘り蓄蔵される
ことを防止できるため、長期蓄蔵による品質劣化を確実
に防止でき、購入者に比較的新しい商品を提供でき、製
造者や販売者にとってはコストを早期に回収できる、と
いうメリットが生じる。また、支店にて基準在庫量を設
定し、自動販売機にて検出した在庫量を参照して巡回車
両にて必要補充量を決定しているため、支店の売上戦略
や、季節変化による購入傾向の変化等を、基準在庫量ひ
いては必要補充量に的確に反映させることができる。
【0009】また、本発明に係る必要補充量決定システ
ムは、支店に設けられ上述の基準在庫量を自動販売機毎
にかつその自動販売機にて取り扱われている商品毎又は
商品材料毎に補充作業に先立って設定する第1の装置
と、自動販売機毎に設けられ上述の在庫量を補充作業に
先立って商品毎又は商品材料毎に検出する第2の装置
と、商品又は商品材料を運搬して巡回する車両に搭載さ
れ上述の基準在庫量と上述の在庫量とを比較することに
より上述の必要補充量を上記車両が巡回すべきルート上
にある自動販売機毎にかつその自動販売機にて取り扱わ
れている商品毎又は商品材料毎に決定する第3の装置
と、を備えることを特徴とする。
【0010】このように、本発明は、巡回車両にて商品
又は商品材料を運搬し自動販売機に商品又は商品材料を
補充するシステムとして、実施できる。本発明に係るシ
ステムでは、自動販売機に到着する前に、即ち補充作業
に先立って、巡回車両の乗員が商品の必要補充量を知る
ことができるため、商品の補充作業を効率化できる。更
に、本発明に係るシステムでは、自動販売機を満杯にす
るのではなく基準在庫量まで補充するようにしているた
め、自動販売機内での長期在庫の発生防止に関連した効
果が得られる他、巡回車両による商品又は商品材料の運
搬量を適正化及び低減できまた1台の車両がより多数の
自動販売機を巡回可能になるという効果も生じる。
【0011】本発明に係るシステムを実施するに際して
は、在庫量の検出及び送信に関する指令を第2の装置に
無線送信する手段及び基準在庫量と比較すべく在庫量の
検出結果を第2の装置から無線受信する手段を、第3の
装置に設け、第3の装置からの指令に応じ検出の結果を
第3の装置に無線送信する手段を、第2の装置に設ける
のが望ましい。このように、巡回車両側からの要求に応
じ自動販売機側が在庫量の検出値を巡回車両側に送信す
るようにすれば、巡回車両側では常に補充作業開始前の
適切なタイミングで必要補充量を決定でき、補充作業を
効率化できる。更に、ルート上にある自動販売機の位置
又はリストをその画面上に表示する部材、表示されてい
る自動販売機のうちいずれかを指定すべく使用者が操作
する部材、並びにこの操作によって指定された自動販売
機に設けられている第2の装置を指令の送信先に設定す
る手段を、第3の装置に設けるようにすれば、巡回車両
の乗員が、自らの意志で選択した自動販売機における在
庫量の検出値ひいては必要補充量を知ることができる。
或いは、搭載に係る車両が上記ルート上にあるいずれか
の自動販売機に対し所定距離以内まで接近したことを検
出する手段、並びにその自動販売機に設けられている第
2の装置を指令の送信先に設定する手段を、第3の装置
に設けるようにすれば、補充先の自動販売機への接近に
伴い自動的に必要補充量の決定が行われるため、巡回車
両の乗員に課される操作負担を軽減できる。
【0012】更に、ルート及び設定した基準在庫量を第
3の装置に無線送信する手段を第1の装置に、決定した
必要補充量又は実際の補充量を補充作業に相前後して第
1の装置に無線送信する手段を第3の装置に、それぞれ
設けることとすれば、基準在庫量の設定に用いうる情報
のうち少なくとも一部を巡回車両側から支店へと収集す
ることができ、また設定した基準在庫量をルートと共に
巡回車両側に指令できる。これにより、基準在庫量等の
指示・設定におけるリアルタイム性が高まる。
【0013】そして、対応する自動販売機にて取り扱わ
れている商品又は商品材料のうちいずれかの在庫量が所
定下限値以下に至ったときに第1の装置に対しその旨を
無線にて通報する手段を、第2の装置に設けることによ
って、商品又は商品材料の払底を防止し又はこれに迅速
に対処することが可能になる。その結果、基準在庫量を
設定する際に見込む余裕量を小さくすることも可能にな
り、従って自動販売機内の長期在庫を更に低減可能にな
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
関し図面に基づき説明する。
【0015】図1に、本発明の好適な実施形態における
商品又は商品材料の補充手法を、3個のコラムA〜Cを
有し缶飲料等を販売する自動販売機を例として示す。図
中、(a1)〜(a4)は、従来における典型的な補充
手法即ち商品の補充作業を行う際に必ず各コラムを商品
で満杯にする手法を示している。これに対し、(b1)
〜(b4)に示されている手法即ち本発明の好適な実施
形態に係る手法では、補充作業を行う際に各コラムA〜
Cを満杯にするとは限らない。即ち、補充作業の直前に
おける各コラムA〜C中の商品在庫量が僅少となるよう
(但し、好ましくは売り切れ即ち在庫=0にはならない
よう)設定した基準在庫量まで、商品の補充を行う。本
願では、補充作業直後における商品(又は商品材料)在
庫量を、補充の際の基準となる在庫量という意味で基準
在庫量と呼んでいる。本実施形態の特徴の一つは、この
ように満杯を基準とした補充ではなく基準在庫量を基準
とした補充を行うこと、より厳密には、補充作業を行う
直前における各コラムの商品在庫量又は各フレーバの在
庫量が僅少となるよう基準在庫量をコラム毎又はフレー
バ毎に設定しこれによって自動販売機内での長期在庫の
発生を防ぐことにある。長期在庫の低減は、長期蓄蔵に
よる品質劣化を防ぎ、購入者に与える不快感を低減・防
止し、更には製造者・販売者にとってのコスト低減につ
ながる。
【0016】図2に、上述の手法による補充を実現でき
るシステム構成を示す。この図に示すシステムは、自動
販売機10に付設されている自販機付属装置12、商品
又は商品材料の提供・管理を行う支店(本店、営業所等
も含む。呼称を問わない)14、並びに支店14の管理
下に商品又は商品材料を運搬して所定区域を巡回する巡
回車両16から構成されている。更に、自販機付属装置
12と支店14の間はPHSの公衆回線で、自販機付属
装置12と巡回車両16の間はPHSの公衆回線又はト
ランシーバ通話で、支店14と巡回車両16の間はPH
Sの公衆回線若しくはトランシーバ通話又はローカルエ
リアネットワーク等で、それぞれ接続されている。な
お、自販機付属装置12と支店14や巡回車両16との
間は、無線接続できればよく、PHSを利用した接続に
は限定されない。また、図示の簡単化のため、自動販売
機10、これに対応する自販機付属装置12、及び巡回
車両16をそれぞれ1個しか描いていないが、これらは
実際には複数乃至多数存在するのが一般的である。
【0017】自販機付属装置12は、データレベル変換
機18、データボックス20及びPHS端末22を有し
ている。これらのうち、PHS端末22は支店14や巡
回車両16との無線接続のための手段である。データボ
ックス20は、データレベル変換機18を介して自動販
売機10から在庫量等の情報をコラム毎又はフレーバ毎
に収集・整頓する。データボックス20は、PHS端末
22が巡回車両16から送信要求を受信したとき、その
時点までに自動販売機10から収集した情報を、PHS
端末22から送信する。また、データボックス20は、
自動販売機10内のいずれかのコラムにて又はいずれか
のフレーバに関し売り切れ乃至はそれに近い状態が発生
したとき、PHS端末22から支店14に対し品切れ通
知を送信する。データボックス20は、自動販売機10
にて故障が発生したときこれを検出し、PHS端末22
から支店14に対し故障通知を送信する。そして、自動
販売機10とデータボックス20の間に介在するデータ
レベル変換機18は、自動販売機製造業者毎に自動販売
機内での信号形態が異なるという現状に対処できるよ
う、相異なる様々な仕様の信号を入力及び処理可能な設
計となっている。
【0018】支店14には、支店システム24及びPH
S端末26が配置されている。支店システム24は、各
巡回車両16に対し、その巡回車両が巡回すべきルート
や、そのルート上にある自動販売機10に関するデータ
(例えば基準在庫量や設置位置)を、PHS端末26か
ら送信する。支店システム24は、また、自動販売機1
0への商品又は商品材料の補充量や在庫量、売り上げ等
に関する報告を、巡回車両16からPHS端末26にて
受け取り、これを内蔵するデータベース上に蓄える。基
準在庫量の設定は、このデータベースをも利用して行わ
れる。支店システム24は、また、PHS端末26によ
り、自販機付属装置12から品切れ通知や故障通知を受
信する。従って、支店14では、売り切れた商品乃至商
品材料を補充するため巡回車両16を急派することや、
故障した自動販売機10を修理するためサービスマンを
急派することができる。
【0019】巡回車両16には、パーソナルコンピュー
タ28及びPHS端末30が搭載されている。パーソナ
ルコンピュータ28は、同図中に示してあるように、マ
イクロプロセッサ等から構成されている処理部32、キ
ーボードやポインティングデバイスから構成されている
操作部34、LCD等のデバイスから構成されている表
示部36、小型のプリンタである印字部38、CDRO
M等の記憶媒体及びその駆動装置から構成されている地
図データベース40、並びにGPS受信機等から構成さ
れている測位部42を、有している。処理部32は、P
HS端末30により支店14からルートや自動販売機に
関するデータを受信したとき、このルートの少なくとも
一部を含む地図を地図データベース40から読み出し、
表示部36の画面上に表示させる。表示されている地図
上の任意の自動販売機10を巡回車両16の乗員が操作
部34の操作により指定したときには、処理部32は、
その自動販売機10に対する在庫量等の送信要求をPH
S端末30から送信させる。この送信要求に対しコラム
当たり在庫量等を以て自販機付属装置12から応答があ
った場合、処理部32は、この応答によって与えられる
商品又は商品材料毎の在庫量をその商品又は商品材料の
基準在庫量から減ずることにより、その商品又は商品材
料に関し必要補充量を求める。処理部32は、商品又は
商品材料毎に(或いはコラム又はフレーバ毎に)在庫量
や必要補充量を記した補充指示書を印字部38から出力
させる。なお、測位部42の出力たる自車位置からみて
自車がいずれかの自動販売機10に所定距離以内にある
と見なせるときや、(自販機付属装置12のPHS端末
22が所定頻度でトランシーバ発呼を行っているシステ
ムであれば)PHS端末22からのトランシーバ発呼を
PHS端末30にて受信できる近距離に至ったときに、
車両乗員による指定を待たずに該当する自動販売機10
に関する在庫量等の送信要求を送信するようにしてもよ
い。
【0020】図3に、この実施形態における基準在庫量
設定手順を示す。この図に示す手順は、巡回車両16か
ら報告される情報を利用して、支店14に設けられてい
る支店システム24により自動的に実行される。
【0021】この図に示すように、支店システム24
は、各巡回車両16から商品又は商品材料の補充量等に
関するデータを収集する(100)。より詳細には、支
店システム24は、その巡回車両16の巡回ルート上に
ある各自動販売機10にて取り扱っている商品又は商品
材料に関し、コラム毎に又はフレーバ毎にその補充量等
に関するデータを収集して、内蔵するデータベース44
上に蓄える。
【0022】支店システム24は、データベース44上
に収集したデータを集計・調整等することにより、単位
時間当たり必要補充量を決定する(102)。すなわ
ち、データベース44上に蓄えられている補充量データ
は、補充作業を行ってから次に補充作業を行うまでの間
に自動販売機10において発生した在庫量の低減量をあ
らわしているから、これを補充作業の実施間隔で除すこ
とによって、単位時間当たりの在庫低減量をコラム毎に
又はフレーバ毎に求めることができる。支店システム2
4は、このようにして求めた単位時間当たり在庫低減量
に、季節変化による購入傾向の変化を示す統計情報や、
自動販売機10の設置環境の相違による売上傾向の差異
を示す統計情報や、代替商品の売り上げ戦略等を加味し
て、単位時間当たり必要補充量をコラム毎に又はフレー
バ毎に決定する。
【0023】このステップ102に続き、支店システム
24は、巡回車両16の配車スケジュールと、ステップ
102にて求めた単位時間当たり必要補充量から、自動
販売機10における基準在庫量をコラム毎に又はフレー
バ毎に決定する(104)。すなわち、ある自動販売機
10について商品又は商品材料の補充を行った後次に補
充を行うまでの時間間隔は、巡回車両16の配車スケジ
ュールによりあらかじめ定めることができるため、これ
を単位時間当たり必要補充量に乗ずることによって、基
準在庫量をコラム毎に又はフレーバ毎に設定することが
できる。ただし、基準在庫量が所定の上限値を上回ると
き、すなわち基準在庫量どうりに補充を行ったのでは自
動販売機10のあるコラムが満杯以上になってしまうと
き等には、配車スケジュール調整や、その商品の販売に
使用するコラムの変更等を行ったうえで、同様の処理を
繰り返す。
【0024】支店システム24は、このようにして決定
した基準在庫量を、該当する巡回車両16に対し、PH
S端末26を介して無線送信する(106)。その際に
は、併せて、巡回ルート等も送信する。
【0025】図4に、支店14、巡回車両16及び自販
機付属装置12の間での通信手順、特に商品又は商品材
料の補充作業に関連した通信手順を示す。この図に示す
ように、支店14から巡回車両16に対し巡回ルートや
基準在庫量等が指示されると、巡回車両16では、前述
のようにして地図データベース40から該当する地図が
読み出され、表示部36の画面上に表示される。表示部
36上には、この他、支店14から受信したデータに基
づきあるいは地図データベース40上のデータに基づき
自動販売機10の位置等が表示される。表示部36の画
面上に表示されている自販機のうちいずれかが、巡回車
両16の乗員のマニュアル操作により又は自動的に選択
されると、処理部32は、選択された自動販売機10に
対応している自販機付属装置12に対する送信要求を、
PHS端末30から送信する。該当する自販機付属装置
12のデータボックス20は、商品又は商品材料毎の在
庫量等のデータを、PHS端末22から巡回車両16へ
と送信する。巡回車両16では、これに応じて補充指示
書が印字部38から発行される。巡回車両16の乗員で
ある補充作業員は、このようにして補充作業前に又は自
動販売機10への到着前に発行される補充指示書に基づ
いて、当該自動販売機10への商品又は商品材料の補充
を行う。この補充作業の終了と相前後して、巡回車両1
6からは、支店14に対し、補充量等に関するデータが
送信される。
【0026】このように、本実施形態によれば、基準在
庫量に基づいて各自動販売機10への商品又は商品材料
の補充作業を行うようにしたため、自動販売機10内に
商品又は商品材料が長期間に亘って蓄蔵されることがな
い。更に、各巡回車両16に積載する商品又は商品材料
の量を適切な量にすることができるため、商品や商品材
料を大量に積載することに伴う巡回車輌16の燃費の悪
化を防止でき、また1台の巡回車両16で巡回できる自
動販売機10の台数を増加させることもできる。更に、
自販機付属装置12と巡回車両16の間を無線接続し、
自動販売機10に巡回車両16が到達する前に巡回車両
16にて補充指示書を発行することができるようにして
いるため、巡回車両16が自動販売機10に到着したと
き直ちに補充作業を開始するこができる。そして、品切
れ通知や故障通知を自販機付属装置12から支店14へ
と無線回線を介し送信するようにしているため、品切れ
や故障に対して支店14側が迅速に対処することができ
る。これによって、品切れや故障に伴い自動販売機10
が販売不能の状態に陥っている期間を短縮することがで
き、また、基準在庫量をより小さくして自動販売機10
内における商品又は商品材料の在庫量を更に抑えること
ができる。加えて、データレベル変換機18を設けてい
るため、一般に自動販売機製造業者毎に異なる自動販売
機10内での信号形態のいずれにも対処して、データの
収集等を行うことができる。
【0027】更に、図2に示したシステムの変形例とし
て、支店14や巡回車両16と自販機付属装置12の間
に、中継装置を設けるシステム構成を、示すことができ
る。このようなシステム構成を採用することにより、管
理対象となる自動販売機10の範囲を広げることができ
る。例えば、ある程度の規模を有する建物の中に多数の
自動販売機10が設置されているとき、巡回車両16が
入り込める区画から通信を行うことができる自動販売機
10の個数は限定されたものになる。この場合に、巡回
車両16が入り込める区画又はその付近に中継装置を設
けておいて、この中継装置からその建物内の各自動販売
機10に接続するようにすれば、建物の規模が比較的大
きくても、その内部にある自動販売機10を全て管理対
象下に置くことができる。また、この中継機能を、自販
機付属装置12に設けてもよい。更に、中継装置から各
自動販売機10に至る信号伝送経路は、PHSのトラン
シーバモード、ローカルエリアネットワークその他、各
種の形態を採用できる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る必要
補充量決定方法によれば、少なくとも過去における補充
量及び補充作業の実施時期の間隔に基づき、商品又は商
品材料毎にその基準在庫量を決定し、この基準在庫量を
用いて商品又は商品材料毎に必要補充量を決定するよう
にしたため、自動販売機内における商品又は商品材料の
長期蓄蔵を防止することができる。
【0029】また、本発明に係る必要補充量決定システ
ムによれば、巡回車両にて商品又は商品材料を運搬し、
自動販売機に商品又は商品材料を補充するシステムにお
いて上述の必要補充量決定方法を実施するようにしたた
め、上述の必要補充量決定方法により得られる効果に加
え、巡回車両による商品又は商品材料の運搬量の低減等
の効果も得ることができる。
【0030】更に、巡回車両の乗員による指定に応じ又
は自動販売機への接近に応じ、自動販売機に付属した装
置に対する在庫量等の送信要求を巡回車両から送信する
ようにすれば、巡回車両側では常に補充作業開始前の適
切なタイミングで必要補充量を決定することができ、補
充作業を効率化することができる。特に、自動販売機へ
の接近に応じて自動的に送信要求を送信するようにした
場合には、より自動化されたシステムが得られ、車両乗
員等の負担が軽減される。
【0031】更に、支店から巡回車両に対してルートや
基準在庫量を無線送信しまた巡回車両から在庫量、補充
量等に関する報告を行うようにすれば、補充作業のリア
ルタイム性が高まるとともに、基準在庫量の指示・設定
に関してもリアルタイム性が高まる。そして、商品又は
商品材料の在庫量が所定下限値以下に至ったときに、
に対してその旨を無線にて通知するようにすれば、品
切れ等の事態を好適に防止できるのに加え、自動販売機
内の長期在庫を更に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における商品補充の手法
を従来との対比において示す図であり、特に(a1)〜
(a4)は従来の手法を、(b1)〜(b4)は本発明
の好適な実施形態における手法を、それぞれ示す概念図
である。
【図2】 この実施形態を実施するのに適するシステム
の構成を示すブロック図である。
【図3】 この実施形態における基準在庫量設定手順を
示すフローチャートである。
【図4】 この実施形態における支店、巡回車両及び自
販機付属装置での通信手順を示すタイミングチャートで
ある。
【符号の説明】
10 自動販売機、12 自販機付属装置、14 支
店、16 巡回車両、18 データレベル変換機、20
データボックス、22,26,30 PHS端末、2
4 支店システム、28 パーソナルコンピュータ、A
〜C コラム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 茂 愛知県名古屋市東区東桜一丁目13番3号 NHK名古屋放送センタービル20F 株式会社トヨタシステムインターナショ ナル内 (72)発明者 藤原 一城 愛知県名古屋市東区東桜一丁目13番3号 NHK名古屋放送センタービル20F 株式会社トヨタシステムインターナショ ナル内 (56)参考文献 特開 平9−198557(JP,A) 特開 平6−119537(JP,A) 特開 平9−288763(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07F 9/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品又は商品材料の補充作業の直後に自
    動販売機内に存すべき在庫量である基準在庫量を、その
    自動販売機にて取り扱われている商品毎又は商品材料毎
    に、少なくとも過去における補充量及び補充作業の実施
    時期の間隔に基づき、支店にて設定するステップと、 自動販売機にてその自動販売機における商品毎又は商品
    材料毎の在庫量を検出するステップと、 商品又は商品材料を運搬して巡回する車両にて、基準在
    庫量に対する在庫量の不足分を求めることにより、商品
    又は商品材料の必要補充量を、決定するステップと、 を有することを特徴とする必要補充量決定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の必要補充量決定方法にお
    いて、 基準在庫量を、季節変化による購入傾向の変化を示す統
    計情報を利用して、決定することを特徴とする必要補充
    量決定方法。
  3. 【請求項3】 支店に設けられ、商品又は商品材料の補
    充作業の直後に自動販売機内に存すべき在庫量である基
    準在庫量を、自動販売機毎にかつその自動販売機にて取
    り扱われている商品毎又は商品材料毎に、少なくとも過
    去における補充量及び補充作業の実施時期の間隔に基づ
    き、補充作業に先立って設定する第1の装置と、 自動販売機毎に設けられ、その自動販売機にて取り扱わ
    れている商品又は商品材料の現在の在庫量を、補充作業
    に先立って商品毎又は商品材料毎に検出する第2の装置
    と、 商品又は商品材料を運搬して巡回する車両に搭載され、
    上記第1の装置にて設定された基準在庫量と上記第2の
    装置にて検出された在庫量とを比較することにより、商
    品又は商品材料の必要補充量を、上記車両が巡回すべき
    ルート上にある自動販売機毎にかつその自動販売機にて
    取り扱われている商品毎又は商品材料毎に、決定する第
    3の装置と、 を備えることを特徴とする必要補充量決定システム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の必要補充量決定システム
    において、 上記第3の装置が、在庫量の検出及び送信に関する指令
    を上記第2の装置に無線送信する手段を有し、 上記第2の装置が、上記指令に応じ上記検出の結果を上
    記第3の装置に無線送信する手段を有し、 上記第3の装置が、更に、上記基準在庫量と比較すべく
    在庫量の検出結果を上記第2の装置から無線受信する手
    段を有することを特徴とする必要補充量決定システム。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の必要補充量決定システム
    において、 上記第3の装置が、上記ルート上にある自動販売機の位
    置又はリストをその画面上に表示する部材と、表示され
    ている自動販売機のうちいずれかを指定すべく使用者が
    操作する部材と、この操作によって指定された自動販売
    機に設けられている上記第2の装置を上記指令の送信先
    に設定する手段と、を有することを特徴とする必要補充
    量決定システム。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の必要補充量決定システム
    において、 上記第3の装置が、搭載に係る車両が上記ルート上にあ
    るいずれかの自動販売機に対し所定距離以内まで接近し
    たことを検出する手段と、その自動販売機に設けられて
    いる上記第2の装置を上記指令の送信先に設定する手段
    と、を有することを特徴とする必要補充量決定システ
    ム。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の必要補充量決定システム
    において、 上記第1の装置が、上記ルート及び設定した基準在庫量
    を上記第3の装置に無線送信する手段を有し、 上記第3の装置が、決定した必要補充量又は実際の補充
    量を、補充作業に相前後して上記第1の装置に無線送信
    する手段を有することを特徴とする必要補充量決定シス
    テム。
  8. 【請求項8】 請求項3記載の必要補充量決定システム
    において、 上記第2の装置が、対応する自動販売機にて取り扱われ
    ている商品又は商品材料のうちいずれかの在庫量が所定
    下限値以下に至ったときに上記第1の装置に対しその旨
    を無線にて通報する手段を備えることを特徴とする必要
    補充量決定システム。
JP10142989A 1998-05-25 1998-05-25 必要補充量決定方法及びシステム Expired - Fee Related JP3006582B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10142989A JP3006582B2 (ja) 1998-05-25 1998-05-25 必要補充量決定方法及びシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10142989A JP3006582B2 (ja) 1998-05-25 1998-05-25 必要補充量決定方法及びシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11339112A JPH11339112A (ja) 1999-12-10
JP3006582B2 true JP3006582B2 (ja) 2000-02-07

Family

ID=15328357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10142989A Expired - Fee Related JP3006582B2 (ja) 1998-05-25 1998-05-25 必要補充量決定方法及びシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3006582B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4569012B2 (ja) * 2001-02-26 2010-10-27 パナソニック株式会社 自動販売機の制御装置
JP2004070930A (ja) * 2002-06-10 2004-03-04 Japan Tobacco Inc 装填計画作成システムおよび装填計画作成方法
JP5186412B2 (ja) * 2009-02-26 2013-04-17 アサヒカルピスビバレッジ株式会社 自動販売機の補充巡回方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3066045B2 (ja) * 1990-07-11 2000-07-17 三洋電機株式会社 自動販売機
JPH06119537A (ja) * 1992-10-09 1994-04-28 Nec Software Ltd 自動販売機の巡回サービスオンラインシステム
JPH09198557A (ja) * 1996-01-23 1997-07-31 Tamura Electric Works Ltd 自動販売機の管理データ収集方法
JPH09288763A (ja) * 1996-04-19 1997-11-04 Fuji Electric Co Ltd 自動販売機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11339112A (ja) 1999-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8744884B2 (en) Transport vehicle capacity maximization logistics system and method of same
US6125306A (en) System for controlling physical distribution pallets
US7084737B1 (en) Method and apparatus for locating a nearby alternate vending machine for a desired product
US5168445A (en) Automatic ordering system and method for allowing a shop to tailor ordering needs
US6754570B2 (en) Service providing method and system
JP5007262B2 (ja) 駐車場管理装置
US20090094085A1 (en) Scheduling delivery of products via the internet
US20200380467A1 (en) Package delivery system
WO2000068859A2 (en) Integrated system for ordering, fulfillment, and delivery of consumer products using a data network
CA2192303A1 (en) Method for brokering excess carrier capacity
WO2018175895A1 (en) System for inventory control
US7689475B2 (en) Distribution control system and method, and server apparatus and its control method
US20020138352A1 (en) Method and system for managing carrier operations
KR20160104583A (ko) 택시 기반 택배 서비스 방법, 이를 이용하는 장치 및 시스템
JP3006582B2 (ja) 必要補充量決定方法及びシステム
US20220335368A1 (en) Method for Evaluating a Freight Order by Means of a Freight Order Evaluation System, and Freight Order Evaluation System
US20070061226A1 (en) Product inventory management system
US20020178107A1 (en) Method and processing system for distributing purchased goods at retail or wholesale outlet stores
CN112819586B (zh) 货物装卸匹配方法、系统、电子设备和存储介质
JPH11110622A (ja) 自動販売機の在庫管理方法および在庫管理システム
KR20010038598A (ko) 인터넷 쇼핑몰에서의 대리점을 이용한 택배 방법
JP2005060108A (ja) 物流管理システム
JP3264165B2 (ja) 自動販売機の管理データ収集方法
JPH06119537A (ja) 自動販売機の巡回サービスオンラインシステム
JP3492578B2 (ja) 無人店舗販売管理方式

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081126

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081126

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091126

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees