JP3006433B2 - 超音波送信器 - Google Patents

超音波送信器

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JP3006433B2
JP3006433B2 JP6271293A JP27129394A JP3006433B2 JP 3006433 B2 JP3006433 B2 JP 3006433B2 JP 6271293 A JP6271293 A JP 6271293A JP 27129394 A JP27129394 A JP 27129394A JP 3006433 B2 JP3006433 B2 JP 3006433B2
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健 山口
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば超音波を利用し
た距離計測装置に好適な、超音波送信器の構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の超音波送信器の一例を図4に示
す。図4で50は圧電振動子、51は円錐形状のコーン
振動子、52は第一の圧電体円板、53は第二の圧電体
円板、pは上記第一及び第二の圧電体円板の分極方向、
54は金属円板、55は突起部、56は接続部である。
【0003】圧電振動子50は第一の圧電体円板52、
第二の圧電体円板53及び金属円板54で構成するバイ
モルフ振動子である。そして圧電振動子50の中心とコ
ーン振動子51の中心を接続部56を介して固定する。
【0004】上記超音波送信器による超音波の音圧出力
は、以下の手段を用いて行う。まず第一の圧電体円板5
2及び第二の圧電体円板53に、上記第一及び第二の圧
電体円板の分極方向pに対して逆位相の交流電圧を印加
する。
【0005】すると圧電振動子50は印加電圧の周波数
でたわみ振動を行う。そして上記たわみ振動が接続部5
6を介してコーン振動子51に伝達され、上記コーン振
動子51の振動が媒質中を伝播する。よって圧電振動子
50の共振周波数が超音波帯域になるように圧電振動子
50を設計すれば、上記コーン振動子51より超音波が
出力される。
【0006】接続部56には例えば円柱のピンを用い、
圧電振動子50と接続部56の固定は金属円板54と接
続部56の接続により行う。またコーン振動子51と接
続部56の固定は突起部55と接続部56の接続により
行う。ここで超音波送信器の音圧を向上させるために
は、圧電振動子50のたわみ振動の振幅が大きくなった
時に圧電振動子50及びコーン振動子51が同一振幅で
振動するように、金属円板54及びコーン振動子51と
接続部56との接続を強固にする必要がある。
【0007】一般に上記接続方法に接着を用いる場合
が、上記方法では金属円板54及びコーン振動子51と
接続部56の接着部の面積をそれぞれ大きくする必要が
ある。従って接続部56を太くすることにより、上記接
着面積を大きくする。
【0008】また上記接続の他の方法として例えば溶接
があげられるが、コーン振動子51は軽量化するためア
ルミニウム系の金属が用いられ、そして金属円板54に
は鋼鉄を用いるため、一般に異種の金属の溶接は困難で
ある。
【0009】従来のコーン振動子51の形状は、図5
示すような円錐形状である。上記圧電振動子50の駆動
により、圧電振動子50の振動が接続部56を介してコ
ーン振動子51に伝達され、コーン振動子51の円錐表
面60が振動するが、上記円錐表面60の振動は上記圧
電振動子50の振動に比べ振動する部分の面積が大きく
また振幅も大きいので、超音波の音圧出力を向上させる
ことができる。
【0010】しかし一方で、図6に示すようにコーン振
動子51は、圧電振動子10の共振周波数で円錐表面6
0に振動の節70を持つ。すると振動の節70の左右で
コーン振動子11は逆位相で振動する。
【0011】図6で一点斜線は圧電振動子10を駆動す
る前のコーン振動子11で、実線は駆動後のコーン振動
子11の振幅である。そして上記逆位相で振動すると、
振動の節70の左右で音圧出力が相殺される。従って振
動の節70の円錐表面60上の位置によっては、コーン
振動子51の振幅を大きくとっても音圧出力が向上しな
い場合がでてくる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構造では、
接続部の重量及び接続部と金属円板の接着面積の増加に
より圧電振動子中央部の歪みが増え、圧電振動子のたわ
み振動の振幅を減らしてしまうことになり、音圧出力が
向上しないという課題を有していた。
【0013】また音圧出力の向上の一因であるコーン振
動子の大きさは、接続部とコーン振動子の重量の合計で
制限されるため、接続部の重量が増加するとコーン振動
子の重量を軽量化する必要がある。従ってコーン振動子
の大きさを小さくせざるを得ず、音圧出力の向上が難し
いという課題を有していた。
【0014】さらに任意の大きさの円錐形状のコーン振
動子は圧電振動子のたわみ振動の周波数付近において円
錐表面に振動の節を持ち、コーン振動子が振動の節位置
の左右で逆位相で振動するため、圧電振動子の振幅を大
きくしても音圧出力が向上しにくいという課題を有して
いた。
【0015】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、超音波送信器の音圧出力を向上させるための構造を
提供する。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の超音波送信器は、圧電効果を示す材料の複合
体で構成する圧電振動子と、円錐形状のコーン振動子
と、第一の柱状物体と上記第一の柱状物体の底面の面積
より小さい底面の面積を有する第二の柱状物体で構成す
る接続部とを備え、上記円錐形状のコーン振動子の中心
と上記第一の柱状物体を接続し、上記圧電振動子の中心
と上記第二の柱状物体を接続する構造を有している。ま
た上記接続部は第一の柱状物体及び第二の柱状物体の内
部を中空にする構造を有している。
【0017】
【0018】
【作用】この超音波送信器において、コーン振動子との
接続面積を大きくし圧電振動子との接続面積を小さくす
ることにより、圧電振動子中央部の歪みを減らしかつコ
ーン振動子を堅固に固定することができ、超音波送信器
の音圧出力が効率良く向上する。また接続部の重量を軽
くすることができるので、コーン振動子の重量を重くす
ることができ、従ってコーン振動子を大きくすることが
でき、超音波送信器の音圧出力が向上する。さらに接続
部を中空にすることにより、接続部の重量をさらに減ら
すことができる。
【0019】
【0020】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の第一の実施例について図面を
参照しながら説明する。図1は本発明の第一の実施例を
示す超音波送信器の図で、10は圧電振動子、11は円
錐形状のコーン振動子、12は第一の圧電体円板、13
は第二の圧電体円板、pは第一の圧電体円板12と第二
の圧電体円板13の分極方向、14は金属円板、15は
突起部、16は圧電振動子10の中心と円錐形状のコー
ン振動子11の中心の接続部である。
【0021】圧電振動子10は金属円板14を分極方向
pの等しい第一の圧電体円板12と第二の圧電体円板1
5で挟んだ、バイモルフ構造である。そして、第一の圧
電体円板12及び第二の圧電体円板13に上記圧電体円
板の分極方向pに対して逆位相の交流電圧を印加するこ
とにより、印加電圧の駆動周波数でたわみ振動する。ま
たコーン振動子11は円錐の頂点に突起部15を備えた
構造を有している。
【0022】次に接続部16の構造を図2において説明
する。図2で21は第一の円柱、22は第二の円柱、2
3、24は第一の円柱21の底面、25、26は第二の
円柱22の底面、27は第一の円柱21の側面、28は
第二の円柱22の側面である。
【0023】接続部16は、第一の円柱21の底面の面
積が第二の円柱22の底面の面積より大きく、第一の円
柱21の底面24と第二の円柱22の底面25を接続し
ている。そして圧電振動子10とコーン振動子11は接
続部16を介して固定し、接続部16と圧電振動子10
の固定は、第二の円柱22の底面26と金属円板14の
接続により行う。また接続部16とコーン振動子11の
固定は、第一の円板の側面27と突起部15の接続によ
り行う。
【0024】一般に、円板振動子のたわみ振動による超
音波の送信音圧は以下の式で表わされる。
【0025】
【数1】
【0026】上式でpは音圧、fは振動子の共振周波
数、ρは媒質の密度、ξ(y)はたわみ振動の変位、yは上
記円板振動子の径方向の変数、bは上記円板振動子の中
心から振動の節位置までの距離、rは上記円板振動子か
ら音圧観測点までの距離である。
【0027】上式より超音波の音圧出力をできるだけ大
きくするためには、圧電振動子10のたわみ振動の振幅
ξ(b)をできるだけ大きくとることが必要である。
【0028】しかし第二の円柱の底面26と金属円板1
4の接続部の面積が大きいと、圧電振動子10中央部の
歪みが増大し、圧電振動子10の共振の鋭さが低下し、
上記たわみ振動による振幅ξ(b)が小さくなってしま
う。
【0029】そこで第二の円柱の底面26の直径を小さ
くすることにより、第二の円柱26と金属円板14の接
続部の面積を小さくする。
【0030】一方コーン振動子11と接続部16の接続
は、超音波の音圧出力に対して取り付けを強固にするこ
とが必要である。そのためには上記接続方法として接着
を用いる場合、第一の円柱の側面27と金属円板14の
接着面積をできるだけ大きくしなければならない。従っ
て第一の円柱は21は底面23の直径をできるだけ大き
くする必要がある。
【0031】以上のように本発明によれば、第一の円柱
と上記第一の円柱より底面積の小さい第二の円柱を、上
記二つの円柱の底面の一方を接続して構成する接続部を
用いて圧電振動子とコーン振動子を固定することによ
り、超音波の音圧出力を向上させることができる。
【0032】なお接続部の形状を円柱としたが、角柱で
も良い。また第一の円柱と第二の円柱の接続によってで
きる段差は直角である必要はない。
【0033】(実施例2)以下本発明の第二の実施例に
ついて説明する。図3は本発明の第二の実施例を示す超
音波送信器の接続部16の図で、31は第一の円柱で、
32は第二の円柱である。第一の円柱31及び第二の円
柱32は内部が中空である。そして第一の円柱31は第
二の円柱32に比べ底面の面積が大きく、第一の円柱3
1は圧電振動子10に接続し、第二の円柱32はコーン
振動子11に接続する。
【0034】一般に(数1)より超音波の音圧の大きさ
は音圧の放射面積に依存する。しかし一方で、圧電振動
子10の共振の鋭さが接続部16とコーン振動子11の
重量の合計に依存することから、接続部16の重量を重
くするとコーン振動子の重量を軽くせざるを得なくな
り、従ってコーン振動子11の大きさが制限される。
【0035】本発明の超音波送信器によれば、接続部1
6を構成する第一の円柱31及び第二の円柱32は内部
が中空である。従って接続部16の重量が軽量化された
分、コーン振動子11の重量を重くすることができ、コ
ーン振動子11の円錐表面を大きくすることができ、超
音波放射面積が増加し、超音波の音圧出力を向上させる
ことができる。
【0036】以上のように本発明によれば、内部が中空
で底面積の異なる二つの円柱からなる接続部を用いて圧
電振動子とコーン振動子を固定することにより、超音波
送信器の音圧出力を向上させることができる。
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明により、圧電振動子
との接着面積が小さくコーン振動子との接続面積が大き
い構造を有する接続部を用いて上記圧電振動子及びコー
ン振動子を固定することにより、圧電振動子中央部の歪
みを減少させ、かつコーン振動子と圧電振動子の固定が
強固になるため、超音波送信器の音圧出力を向上させる
ことができる。また上記接続部の内部を中空にすること
により、圧電振動子とコーン振動子の接続部の重量が軽
量化され、コーン振動子の大きさを大きくすることがで
きるので、超音波送信器の音圧出力を向上させることが
できる。
【0044】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例における超音波送信器の
構成図
【図2】同実施例における、圧電振動子とコーン振動子
の接続部の説明図。
【図3】本発明の第二の実施例における、圧電振動子と
コーン振動子の接続部の説明図。
【図4】従来の超音波送信器の構成図
【図5】従来のコーン振動子の構成図
【図6】従来のコーン振動子円錐表面の共振周波数にお
ける振動振幅の状態図
【符号の説明】
10、50 圧電振動子 11、51 コーン振動子 12、52 第一の圧電体円板 13、53 第二の圧電体円板 14、54 金属円板 15、55 突起部 16、56 接続部 21、31 第一の円柱 22、32 第二の円柱 23、24 第一の円柱の底面 25、26 第二の円柱の底面 27 第一の円柱の側面 28 第二の円柱の側面 60 コーン振動子の円錐表面 70 振動の節
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−97798(JP,A) 実開 昭56−108698(JP,U) 実開 昭55−35517(JP,U) 実開 平6−31298(JP,U) 実開 昭56−6187(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電効果を示す材料の複合体で構成する
    圧電振動子と、円錐形状のコーン振動子と、第一の柱状
    物体と前記第一の柱状物体の底面の面積より小さい底面
    の面積を有する第二の柱状物体で構成する接続部とを備
    え、前記円錐形状のコーン振動子の中心と前記第一の柱
    状物体を接続し、前記圧電振動子の中心と前記第二の柱
    状物体を接続することを特徴とする超音波送信器。
  2. 【請求項2】 第一の柱状物体及び第二の柱状物体の内
    部を中空にすることを特徴とする請求項1記載の超音波
    送信器。
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