JP3006250B2 - スロットル制御装置 - Google Patents

スロットル制御装置

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JP3006250B2
JP3006250B2 JP3359281A JP35928191A JP3006250B2 JP 3006250 B2 JP3006250 B2 JP 3006250B2 JP 3359281 A JP3359281 A JP 3359281A JP 35928191 A JP35928191 A JP 35928191A JP 3006250 B2 JP3006250 B2 JP 3006250B2
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shaft
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throttle shaft
accelerator
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将一 土井
勝 清水
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Aisin Seiki Co Ltd
Aisin Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関に装着される
スロットル制御装置に関し、特にモータ等の駆動源によ
りアクセル操作に応じてスロットルバルブを開閉制御す
ると共に、駆動源とスロットルシャフトの連結関係を断
続し得るスロットル制御装置に係る。
【0002】
【従来の技術】従来、アクセル操作機構がスロットルバ
ルブに機械的に連結されていたのに対し、近時、モータ
等の駆動源によってアクセル操作に応じてスロットルバ
ルブを開閉する装置が種々提案されている。
【0003】例えば、特開平2−204641号公報に
記載のスロットル制御装置においては、スロットル開閉
手段と第2の駆動手段とがクラッチ手段によって接続さ
れ、第2の駆動手段が駆動源によってアクセル操作機構
の操作に応じて回転駆動されるように構成されている。
そして、駆動源の異常作動時に、駆動源に連動する第2
の駆動手段とスロットル開閉手段との間のクラッチ手段
による連結を断ち、アクセル操作機構を所定の操作量を
超えて操作することにより第1の駆動手段を介してスロ
ットル開閉手段を回転駆動し、所定のスロットル開度を
確保し得るようにしている。具体的には、クラッチ手段
たる電磁クラッチ機構が非通電状態となったときに、ア
クセルペダルを所定量以上踏み込むことによりスロット
ル開閉手段と機械的に係合して所定のスロットル開度を
確保し得るように構成されている。また、特開平3−9
39号公報には、定速走行制御を解除したとき通常のス
ロットル制御に円滑に移行し得るようにしたスロットル
制御装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平2−204
641号公報においては、スロットルシャフト回りを回
動自在に支持された回転体たる駆動プレートの支持構造
は特に示されておらず、特開平3−939号公報におい
ては、回転体たる駆動プレートの両側にシムを介装した
構造が図示されている。これらの駆動プレートは、スロ
ットルシャフトに固着された可動ヨークに軸部において
隣接し、両者間に介装されたクラッチプレートによって
接続もしくは開離されるように構成されている。従っ
て、回転体たる駆動プレートは支持部材たる可動ヨーク
に対して相対的に回動し得るように支持する必要があ
り、特に両者が開離状態とされたときには駆動プレート
の回動が可動ヨークに伝達されないように支持する必要
がある。
【0005】然し乍ら、駆動プレートと可動ヨークとが
シムを介して隣接設置されたものにおいては、両者が開
離状態とされた場合にも、両者間の摺動抵抗によって駆
動プレートの回転力が可動ヨークに伝達されるおそれが
ある。このため、両者間の軸方向に若干のクリアランス
を設ける必要がある。しかし、両者間にクリアランスを
設けると、回転体たる駆動プレートが軸方向の移動を規
制されない状態で支持されている場合と同様、スロット
ル制御装置を内燃機関に搭載したとき、機関の運転に伴
ない駆動プレートにガタが生ずることとなる。
【0006】即ち、通常のスロットル制御時にはクラッ
チプレートを介して可動ヨークと駆動プレートが接続さ
れるが、スロットルシャフトに加えられる振動によって
駆動プレートにガタが生じ、駆動プレートと可動ヨーク
とが開離してしまうおそれがある。これに対処するに
は、駆動プレートを可動ヨークに吸引する力を大きくす
ればよいが、そうすると電磁コイルの巻線数の増加ある
いは線径の増大が必要となるので、電磁コイルが大型と
なり、結局装置全体が大きくなり小型化の要請に反する
こととなる。
【0007】そこで、本発明は、スロットルシャフトに
装着した支持部材と断続する回転体を、スロットルシャ
フトに回動自在に支持し、駆動源の駆動力によって回転
体を回動するようにしたスロットル制御装置において、
回転体をスロットルシャフト上の所定位置で円滑に回動
し得るように支持することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、アクセル操作機構と、少くとも該アクセ
ル操作機構の操作量に応じて駆動力を出力する駆動源
と、内燃機関のスロットルバルブを固定しハウジングに
回動自在に支持すると共に少くとも一端部が前記ハウジ
ングから延出する延出部を有し該延出部に段部を形成し
て成るスロットルシャフトと、該スロットルシャフトの
延出部に一体的に装着し前記段部に当接するように配置
する支持部材と、転動子を介して隣接する一対の環状部
材を有し、前記支持部材に一方の環状部材が当接するよ
うに装着して前記支持部材を前記段部との間で挟持する
軸受と、該軸受の他方の環状部材に当接すると共に前記
スロットルシャフトに回動自在に支持する磁性体の回転
体と、該回転体と前記支持部材との間で前記スロットル
シャフトの軸方向に移動可能に支持し前記回転体と前記
支持部材の何れか一方に連結する磁性体の可動部材と、
励磁時に該可動部材を前記回転体と前記支持部材の何れ
か他方側に吸引結合する電磁コイルとを備え、前記回転
体を前記駆動源に連結し前記駆動源の駆動力により前記
回転体を回動するようにしたものである。
【0009】前記スロットル制御装置において、更に、
前記回転体に対し前記スロットルシャフトの延出部の先
端側に配置する第2の軸受を備えたものとし、該第2の
軸受の一方の環状部材を前記スロットルシャフトの延出
部に装着すると共に他方の環状部材が前記回転体に当接
するように配置し、前記第2の軸受の一方の環状部材を
前記回転体方向に押圧するように支持したものとすると
よい。
【0010】
【作用】上記の構成になるスロットル制御装置におい
て、通常のアクセル制御時には電磁コイルが励磁され、
可動部材が回転体に吸引結合される。これにより、駆動
源の駆動力が回転体を介して可動部材に伝達され、更に
可動部材を介して支持部材に伝達されてスロットルシャ
フトが回動される。而して、アクセル操作機構の操作量
に応じた目標スロットル開度に基づき駆動源の駆動力が
制御され、この駆動力によりスロットルバルブが開閉制
御され、スロットル開度が調整される。スロットル制御
装置の異常等により電磁コイルが非励磁とされた場合に
は、回転体と支持部材との結合関係が解除される。
【0011】この場合において、支持部材はスロットル
シャフトの段部と軸受の一方の環状部材との間に挟持さ
れ、この軸受の他方の環状部材に当接するように回転体
がスロットルシャフトに回動自在に支持されているの
で、回転体と支持部材との間に摺動抵抗は生じず、回転
体は軸受の転動子を介して滑らかに回動する。しかも、
回転体と支持部材との間にクリアランスを設ける必要は
なく、両者が軸受に当接するように配置されるので回転
体にガタが生ずることはない。
【0012】更に、スロットルシャフトの延出部の先端
側に第2の軸受を設け、これを回転体方向に押圧するよ
うに支持したものにあっては、回転体の両側に軸受が配
設されることになり、これらの軸受によって軸方向の移
動が規制されると共に、これらの軸受を介してスロット
ルシャフトに支持される。
【0013】
【実施例】以下、本発明のスロットル制御装置の実施例
を図面を参照して説明する。図2及び図3は本発明の一
実施例に係り、自動車に搭載されるスロットル制御装置
を示すもので、内燃機関の吸気通路を形成するハウジン
グ1内にスロットルバルブ11が収容されている。スロ
ットルバルブ11はスロットルシャフト12に固定さ
れ、ハウジング1に外輪2aが嵌着されたベアリング2
を介してスロットルシャフト12がハウジング1に回動
自在に支持されている。スロットルシャフト12の一端
部はハウジング1から延出し、延出部12a回りのハウ
ジング1の側面に壁部1aが延出形成されており、この
壁部1aにリッド3が接合され、これらによって郭成さ
れる室内に本実施例のスロットル制御装置を構成する部
品の主要部が収容されている。スロットルシャフト12
の延出部12aの基端には、図1に拡大して示すように
鍔部12bと断面小判形状の段部12cが形成されてお
り、鍔部12bの段部12c側に形成される段部が本発
明にいう段部を構成する。而して、スロットルシャフト
12は鍔部12bがベアリング2の内輪2bに当接する
ことにより位置決めされている。
【0014】また、壁部1aと反対側の、スロットルシ
ャフト12の他方の端部が支持されるハウジング1の側
面には、図3に示すように円筒状のサポート4がハウジ
ング1と一体に形成されており、これに図示しないリタ
ーンスプリング即ち戻しばねが収容され、スロットルシ
ャフト12がスロットルバルブ11の全閉位置方向に付
勢されている。更に、スロットルシャフト12の他方の
端部の先端にはスロットルセンサ13が連結されてい
る。このスロットルセンサ13はスロットルシャフト1
2の回転変位を電気信号に変換するもので、その構造は
周知であるので説明は省略する。このスロットルセンサ
13から、例えばスロットルバルブ11の全閉位置を示
すアイドルスイッチ信号と、スロットルバルブ11の開
度に応じたスロットル開度信号がコントローラ100に
出力される。
【0015】図1において、スロットルシャフト12の
鍔部12bに当接するように本発明にいう支持部材たる
クラッチホルダ50が装着されている。クラッチホルダ
50は円板形状で中央に孔が穿設された軸部51を有
し、この軸部51の孔に連続して断面小判形状の凹部5
2が形成されている。而して、クラッチホルダ50の軸
部51がスロットルシャフト12の延出部12aに挿通
され、凹部52にこれと同一断面形状の段部12cが嵌
合すると、クラッチホルダ50はスロットルシャフト1
2回りを回動することなくスロットルシャフト12と一
体的に回動することとなる。このクラッチホルダ50に
は外縁部に、後述するピン42が貫挿する孔53が穿設
されると共に、後述する板ばね45をかしめ結合するた
めの孔54が穿設されている。
【0016】更に、クラッチホルダ50の軸部51に
は、本発明にいう可動部材たるクラッチプレート40が
軸方向に移動可能に支持されている。クラッチプレート
40は円板状の磁性体で、放射状に延在する断面三角形
の山形の爪41が形成されている。このクラッチプレー
ト40とクラッチホルダ50とは板ばね45を介して連
結されている。即ち、板ばね45の一端がクラッチプレ
ート40にピン46にて固定されており、他端がクラッ
チホルダ50にピン55にて固定されている。
【0017】板ばね45は一枚のばね材料のプレートが
プレス加工されたもので、クラッチプレート40とクラ
ッチホルダ50間を連結する三つの連結部(図示せず)
を有し、これらにより略三角形を呈するように配置さ
れ、各端部が円弧状の枠(図示せず)によって一体的に
接続されて成る。更に、この内の一つの連結部の端部か
ら押圧片47が延出形成され、その先端部に孔47a
(図5)が穿設されている。この板ばね45は、各連結
部の一方の孔にピン46が挿通されクラッチプレート4
0に固定されると共に、他方の孔にピン55が挿通され
クラッチホルダ50に固定される。従って、クラッチプ
レート40に対しては板ばね45及び押圧片47の両者
がピン46の一つによって支持されている。
【0018】尚、組付に当っては、先ず板ばね45がピ
ン55によってクラッチホルダ50の孔54にかしめ結
合されると共に、ピン42が押圧片47の孔47aに挿
通されクラッチホルダ50の孔53に挿入される。次
に、クラッチプレート40の中央の孔がホルダ50の軸
部51に嵌合され、ピン46がクラッチホルダ50の孔
(図示せず)から挿入されて板ばね45がクラッチプレ
ート40にかしめ結合される。これにより、クラッチプ
レート40とクラッチホルダ50が連結され、ピン42
はその頭部42bが押圧片47の付勢力によってクラッ
チプレート40に押接されて立設した状態で保持され
る。
【0019】このようにしてクラッチプレート40が連
結されたクラッチホルダ50は、図1に示すようにその
軸部51がスロットルシャフト12の延出部12aに挿
通され、軸部51の一端に内輪36bが当接するように
ベアリング36が圧入される。このベアリンク36は本
発明にいう軸受を構成し、内輪36bが一方の環状部材
に対応し外輪36aが他方の環状部材に対応する。而し
て、本発明にいう軸受たるベアリング36によって、支
持部材たるクラッチホルダ50がスロットルシャフト1
2の延出部12a上の所定位置に位置決めされる。
【0020】更に、スロットルシャフト12の延出部1
2aには、本発明にいう回転体たる磁性体のロータ30
が回動自在に支持されている。ロータ30は鉄系材料の
焼結により、図1に示すように、スロットルシャフト1
2の延出部12aに支持される軸部31と筒体部32と
が腕部33を介して接続された形状に形成されている。
ロータ30の筒体部32の外周側面には外歯34が一体
に形成されており、外歯34に隣接しクラッチプレート
40の爪41と対向する軸方向端面の平面部には、爪4
1と同様の放射状に延在する断面三角形の山形の爪35
が全周に亘って連続して形成されている。
【0021】ロータ30は、軸部31の一方側に形成さ
れた凹部にベアリング36の外輪36aが嵌着されると
共に、軸部31の他方側に形成された凹部にベアリング
37の外輪37aが嵌着され、これらのベアリング3
6,37を介してスロットルシャフト12の延出部12
aに支持されている。ベアリング37は本発明の第2の
軸受を構成し、その一方の環状部材たる内輪37bはス
ロットルシャフト12の延出部12aに圧入され、この
内輪の側面に当接するようにホルダ38が装着される。
このホルダ38は、ロータ30に軸方向のガタが生じな
いように、延出部12aの先端に螺着された螺子12d
によってウェーブワッシャ39を介して軸方向に押圧支
持されている。而して、本発明にいう軸受たるベアリン
グ36及び第2の軸受たるベアリング37によって、回
転体たるロータ30がスロットルシャフト12の延出部
12a上の所定位置に正確に位置決めされ、延出部12
a回りを円滑に回動し得るように支持されている。
【0022】一方、リッド3の略中央部には凹部3aが
形成されており、これに電磁コイル20が、所謂いんろ
うによって電磁コイル20の中心軸とスロットルシャフ
ト12の中心軸とが一致するように嵌着されている。電
磁コイル20は図1及び図6に明らかなように、磁性体
のヨーク21と、樹脂製のボビン22に巻回されたコイ
ル23を具備している。ヨーク21は中央に筒体部21
aを有し、この筒体部21a回りに環状の有底中空部が
形成されており、この中空部にボビン22及びコイル2
3が収容されている。ヨーク21の外周にはフランジ部
21bが形成されており、このフランジ部21bが図6
に示すようにリッド3に螺子によって結合されている。
而して、リッド3が壁部1aに接合されると、図1に示
すようにヨーク21の外側面がロータ30の筒体部32
に囲繞され、且つロータ30の軸部31がヨーク21の
筒体部21aに対し所定の間隙をもって軸に沿って重合
した状態に保持される。これにより、ヨーク21とロー
タ30間のギャップでの磁気損失が抑えられ、所定の磁
気パーミアンスが確保される。
【0023】図1に示すように、クラッチプレート40
に支持されるピン42は、円柱状の本体42aとその軸
方向の両端面が球面の頭部42bから成る。即ち、頭部
42bは底部及び肩部が球面形状に形成されている。前
述の押圧片47の孔47aはピン42の本体42aのみ
が挿通し得る径に設定されており、頭部42bの頂面が
クラッチプレート40に押接されているので、ピン42
は、常時は図1に示すようにクラッチプレート40の板
面に対し略垂直に立設されている。そして、ピン42の
本体42aはクラッチホルダ50の孔53に遊嵌され、
常時は図1に示すように本体42aの先端がクラッチホ
ルダ50の孔53から突出している。
【0024】押圧片47によってクラッチプレート40
上に押接支持されたピン42近傍には、操作プレート6
0がクラッチホルダ50と各々の外縁部で対向するよう
に配設されている。操作プレート60は図3に示すよう
にカム形状の板体で、図4に示すようにその一端部がア
クセルシャフト62に固定され、このアクセルシャフト
62がスロットルシャフト12と略平行となるようにハ
ウジング1に支持される。即ち、ハウジング1に形成さ
れた軸受部1bにベアリング65の外輪65aが嵌着さ
れると共に、リッド3に形成された軸受部3bにベアリ
ング66の外輪66aが嵌着され、これらのベアリング
65,66を介してアクセルシャフト62が円滑に回転
し得るように支持されている。
【0025】操作プレート60は電磁コイル20非励磁
時に、アクセルシャフト62を軸とする回転、即ちアク
セルペダル7の踏込量に応じて操作プレート60の側端
面60aがピン42の本体42a側面に当接係合し得る
ように配置される。そして、操作プレート60の側端面
60aがピン42の本体42aに当接しピン42に操作
力が加えられたとき、ピン42が頭部42bを中心に所
定角度範囲内で揺動し得るように構成されている。即
ち、図5に示すように、操作プレート60の操作力によ
りピン42は押圧片47の孔47a内でクラッチプレー
ト40に対し傾斜し、クラッチホルダ50の孔53に当
接して所定角度傾斜した状態に保持されるので、操作プ
レート60の回動に応じてクラッチプレート40及びク
ラッチホルダ50が回動し得る。而して、クラッチプレ
ート40は回転軸に対して傾斜することなく、ロータ3
0とは全周に亘り略一定の間隔に保持される。
【0026】アクセルシャフト62は図4に示すよう
に、本体62aの一方の端部に、本体62aより大径の
鍔部62b、本体62aと同径で断面小判形状の段部6
2c、及び本体62aより小径の支持部62dが形成さ
れている。そして、ベアリング65の内輪65bが支持
部62dに嵌着され、段部62cの側面がベアリング6
5の内輪65bのみに当接するように構成されている。
アクセルシャフト62の段部62cには、これと略同一
の断面の操作プレート60の小判形状の孔(図示せず)
が嵌合された後溶接され、これにより操作プレート60
はアクセルシャフト62と一体となって回動する。
【0027】また、アクセルシャフト62には、筒状の
本体63a及びその端部に形成された鍔部63bから成
るスプリングホルダ63と、その本体63aに嵌合され
たコイルスプリング64がベアリング65,66間に装
着されている。即ち、鍔部62bと鍔部63bとの間に
コイルスプリング64が介装され、両者間を拡開する方
向に付勢するように配置されている。このときスプリン
グホルダ63の鍔部63b側はベアリング66の内輪6
6bのみに当接するように形成されている。これによ
り、アクセルシャフト62はハウジング1の軸受部1b
と、リッド3の軸受部3bとの間で軸方向の移動が規制
され所定位置に位置決めされている。従って、アクセル
シャフト62に固着された操作プレート60は所定位置
に保持され、振動等によって位置ずれが生ずるといった
ことはない。
【0028】アクセルシャフト62の他端部の先端には
アクセルリンク5が装着されワッシャ62eを介してナ
ット(又はボルト)62fにて固定される。アクセルリ
ンク5には、アクセルケーブル6の一端を係止するレバ
ー5aが一体的に形成されると共に、アクセルセンサ8
を駆動するレバー8aが一体的に形成されている。尚、
アクセルケーブル6の他端は図3に示すようにアクセル
ペダル7に連結されてアクセル操作機構が構成され、ア
クセルペダル7の操作に応じてアクセルシャフト62が
回転し、これに固定された操作プレート60がアクセル
シャフト62の軸心を中心に回動する。
【0029】更に、アクセルシャフト62回りには、一
対のリターンスプリング5b,5cがホルダ5dに収容
されてリッド3の外部に配設され、これらのリターンス
プリング5b,5cの一端がアクセルリンク5に係止さ
れ、他端がリッド3の立壁部3cに係止され、アクセル
シャフト62が所定の初期位置方向に付勢されている。
即ち、アクセルケーブル6を介して連結されるアクセル
ペダル7が全閉位置となるように付勢されている。そし
て、これらリターンスプリング5b,5c等を覆うよう
にリッド3にブラケット80が固定され、このブラケッ
ト80にアクセルセンサ8が取りつけられる。而して、
アクセルリンク5の回動に応じて、これと一体的に形成
されたレバー8aを介してアクセルセンサ8が作動し、
アクセルシャフト62の回転角度、即ちアクセルペダル
7の踏込量が検出され、アクセル操作量に応じた信号が
コントローラ100に出力される。
【0030】図2及び図3に示すように、リッド3には
本発明にいう駆動源たるモータ90が固定され、その回
転軸がスロットルシャフト12と平行で回動自在に支持
されている。モータ90の回転軸先端にはピニオンギヤ
91が固着されており、これがロータ30外周の外歯3
4と噛合するように配置され、モータ90の外周に形成
されたフランジ部92が、リッド3に形成された筒状の
支持部3dの端面に螺子によって固定されている。尚、
本実施例ではモータ90としてステップモータが使用さ
れ、コントローラ100によって駆動制御されるが、例
えばDCモータといったような他の形式のモータも使用
し得る。
【0031】図6に示すように、上記モータ90のター
ミナル93、電磁コイル20のターミナル24及びコネ
クタ9のターミナル9aはリッド3内で同一方向(図2
の右方向)に延出し、プリント配線基板10に印刷され
た配線(図示せず)に電気的に接続されている。このプ
リント配線基板10には孔(図示せず)が穿設され、こ
の孔に、これより小径の外径の筒体部と大径の鍔部を有
するカラー10bが装着され、その筒体部外周と孔との
間に所定の間隙が形成される。そして、カラー10bの
筒体部外周にウェーブワッシャ10cが嵌合され、ワッ
シャ10dを介してカラー10bの筒体部内を挿通する
螺子10eによってリッド3に固定される。これによ
り、プリント配線基板10は、リッド3との接合部に加
わる熱応力が吸収され、安定した状態で支持される。以
上のように、リッド3にはモータ90,電磁コイル20
及びコネクタ9が配設されており、モータ90及び電磁
コイル20がプリント配線基板10を介してコネクタ9
に電気的に接続されるので、組付、配線が容易である。
尚、コネクタ9は図3に示すようにコントローラ100
に接続される。
【0032】コントローラ100はマイクロコンピュー
タを含む制御回路であり、車両に搭載され各種センサの
検出信号が入力され、電磁コイル20及びモータ90の
駆動制御を含む各種制御が行なわれる。本実施例におい
ては、コントローラ100によって通常のアクセル操作
に応じた制御の外、定速走行制御、加速スリップ制御等
の各種制御が行なわれるように構成されているが、例え
ば特開平3−939号公報に記載されているので説明は
省略する。
【0033】以上の構成になる本実施例のスロットル制
御装置の作動を説明する。モータ90が回転駆動されピ
ニオンギヤ91が回動すると、これに噛合する外歯34
を有するロータ30がスロットルシャフト12回りを回
動する。このとき電磁コイル20が非励磁の状態であれ
ば、クラッチプレート40は板ばね45の付勢力によっ
てロータ30から離隔しクラッチホルダ50側に近接し
た位置にある。即ち、この場合にはクラッチプレート4
0、クラッチホルダ50及びスロットルバルブ11はス
ロットルシャフト12を軸にロータ30とは無関係に自
由に回動し得る状態にある。また、押圧片47によって
クラッチプレート40に押接されているピン42は、操
作プレート60の回転に応じてその側端面60aがピン
42に当接し得る状態にある。
【0034】電磁コイル20のコイル23に通電されヨ
ーク21及びロータ30が励磁されると、電磁力により
クラッチプレート40が板ばね45の付勢力に抗してロ
ータ30方向に吸引されロータ30の爪35とクラッチ
プレート40の爪41が噛合する。即ち、クラッチプレ
ート40とロータ30とが結合状態となり、両者は一体
となって回動し得る状態となる。これにより、モータ9
0の駆動制御量が、ピニオンギヤ91からロータ30の
外歯34を介してロータ30に伝達され、ロータ30の
爪35及びクラッチプレート40の爪41を介してクラ
ッチプレート40に伝達され、更に板ばね45を介して
クラッチホルダ50に伝達され、従ってこれと一体とな
って回動するスロットルシャフト12に伝達され、上記
駆動制御量に応じてスロットルバルブ11の開度が制御
される。このとき、ピン42はクラッチプレート40と
共にロータ30方向に移動し、操作プレート60の回転
とは無関係の状態にあり、側端面60aがピン42に係
合することはない。
【0035】スロットルバルブ11が開状態にあるとき
にコイル23への通電が停止されると、クラッチプレー
ト40の爪41とロータ30の爪35との噛合関係が解
除され、サポート4内の図示しない戻しばねの付勢力に
よってスロットルバルブ11が全閉状態とされる。これ
により、操作プレート60の側端面60aがピン42の
本体42aに当接し係合し得る位置関係となる。この状
態で、操作プレート60が回転操作されると側端面60
aがピン42の本体42aに当接し、ピン42及び板ば
ね45を介してクラッチプレート40及びクラッチホル
ダ50が回転駆動され、スロットルバルブ11が開方向
に駆動される。以上のように、本実施例において電磁コ
イル20が励磁されているときには、操作プレート60
とピン42との係合は確実に断たれ、電磁コイル20非
励磁時には両者が確実に係合し得る状態となる。
【0036】次に、上記実施例のスロットル制御装置に
関し、これを搭載した自動車の運転に応じたスロットル
制御作動を説明する。先ず、通常アクセル制御時には、
アクセルペダル7の踏み込み操作を行なうと、その操作
量に応じた出力がアクセルセンサ8からコントローラ1
00に入力され、ここでアクセル操作量に応じた目標ス
ロットル開度が設定される。そして、モータ90が駆動
されスロットルシャフト12が回動すると、その回転角
に応じた信号がスロットルセンサ13からコントローラ
100に出力され、スロットルバルブ11が上記目標ス
ロットル開度に略等しくなるように、コントローラ10
0によりモータ90が駆動制御される。これにより、ア
クセルペダル7の操作量に対応したスロットル制御が行
なわれ、スロットルバルブ11の開度に応じた機関出力
が得られる。このように、アクセルペダル7とスロット
ルバルブ11との間の機械的な連結関係が生ずることは
なく、アクセルペダル7の操作に応じ滑らかな発進、走
行を確保することができる。尚、アクセルペダル7の操
作を解除すると、サポート4内の図示しない戻しばねの
付勢力およびモータ90の駆動力によってスロットルバ
ルブ11が全閉状態とされる。
【0037】また、前述のように正常時には操作プレー
ト60とピン42とは係合しないので、たとえアクセル
ペダル7が所定操作量以上踏み込まれてもモータ90に
よるスロットル開度の制御に対し機械的な干渉が生ずる
ことはない。従って、例えば低摩擦係数路面で加速スリ
ップが発生し加速スリップ制御に移行した場合におい
て、運転者がアクセルペダル7を大きく踏み込んでもス
ロットルバルブ11を全閉状態とすることができるの
で、所期の加速スリップ制御を行なうことができ安定し
た走行を確保することができる。
【0038】更に、例えばスロットルバルブ11の異常
作動を含み装置の異常が検知されたときには、電磁コイ
ル20への通電が行なわれなくなりロータ30とクラッ
チプレート40が分離され、スロットルバルブ11はサ
ポート4内の戻しばねにより初期位置に戻される。ま
た、モータ90によるロータ30の駆動も停止される。
このときには、クラッチプレート40がクラッチホルダ
50側に移動するため、ピン42が操作プレート60の
側端面60aと係合し得る位置となる。従って、アクセ
ルペダル7を所定操作量以上に踏み込むことにより、操
作プレート60の側端面60aがピン42に当接し、ク
ラッチプレート40及びクラッチホルダ50を介してス
ロットルシャフト12が回動するので、以後運転者によ
るアクセルペダル7の操作力をスロットルシャフト12
に直接伝達することができる。
【0039】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で以下の効果を奏する。即ち、本発明のスロットル制御
装置によれば、支持部材がスロットルシャフトの段部と
軸受の一方の環状部材との間に挟持され、この軸受の他
方の環状部材に当接するように回転体がスロットルシャ
フトに回動自在に支持されているので、回転体は軸受の
転動子を介して滑らかに回動する。しかも、回転体と支
持部材との間にクリアランスを設ける必要がなく、両者
は軸受に当接するように配置されるので回転体の安定し
た回転作動を確保することができる。
【0040】更に、スロットルシャフトの延出部の先端
側に第2の軸受を設け、これを回転体方向に押圧するよ
うに支持したものにあっては、回転体の両側に軸受が配
設されることになり、これらの軸受によって軸方向の移
動が規制されると共に、これらの軸受を介してスロット
ルシャフトに支持されるので、回転体の一層円滑な回転
作動を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるスロットルシャフト
部の拡大断面図である。
【図2】本発明のスロットル制御装置の一実施例の縦断
面図である。
【図3】本発明のスロットル制御装置の一実施例の斜視
図である。
【図4】本発明の一実施例におけるアクセルシャフト部
の拡大断面図である。
【図5】本発明の一実施例における操作プレートとピン
との関係を示す平面図である。
【図6】本発明の一実施例におけるリッド側の内部を示
す正面図である。
【符号の説明】 1 ハウジング 3 リッド 7 アクセルペダル 8 アクセルセンサ 10 プリント配線基板 11 スロットルバルブ 12 スロットルシャフト 13 スロットルセンサ 20 電磁コイル 21 ヨーク 23 コイル 30 ロータ(回転体) 34 外歯 35 爪 36 ベアリング(軸受) 37 ベアリング(第2の軸受) 40 クラッチプレート(可動部材) 41 爪 42 ピン 45 板ばね 47 押圧片 50 クラッチホルダ(支持部材) 60 操作プレート 62 アクセルシャフト 90 モータ(駆動源) 100 コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−32051(JP,A) 実開 平3−77045(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 9/00 - 11/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセル操作機構と、少くとも該アクセ
    ル操作機構の操作量に応じて駆動力を出力する駆動源
    と、内燃機関のスロットルバルブを固定しハウジングに
    回動自在に支持すると共に少くとも一端部が前記ハウジ
    ングから延出する延出部を有し該延出部に段部を形成し
    て成るスロットルシャフトと、該スロットルシャフトの
    延出部に一体的に装着し前記段部に当接するように配置
    する支持部材と、転動子を介して隣接する一対の環状部
    材を有し、前記支持部材に一方の環状部材が当接するよ
    うに装着して前記支持部材を前記段部との間で挟持する
    軸受と、該軸受の他方の環状部材に当接すると共に前記
    スロットルシャフトに回動自在に支持する磁性体の回転
    体と、該回転体と前記支持部材との間で前記スロットル
    シャフトの軸方向に移動可能に支持し前記回転体と前記
    支持部材の何れか一方に連結する磁性体の可動部材と、
    励磁時に該可動部材を前記回転体と前記支持部材の何れ
    か他方側に吸引結合する電磁コイルとを備え、前記回転
    体を前記駆動源に連結し前記駆動源の駆動力により前記
    回転体を回動するようにしたことを特徴とするスロット
    ル制御装置。
  2. 【請求項2】 前記回転体に対し前記スロットルシャフ
    トの延出部の先端側に配置する第2の軸受を備え、該第
    2の軸受の一方の環状部材を前記スロットルシャフトの
    延出部に装着すると共に他方の環状部材が前記回転体に
    当接するように配置し、前記第2の軸受の一方の環状部
    材を前記回転体方向に押圧するように支持したことを特
    徴とする請求項1記載のスロットル制御装置。
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